歯周病専門医サイトブログ

2018年1月18日

PMTCって汚れがよう落ちるけど歯には問題ないの? : PMTCの弊害を解説

2018年1月18日(木曜日)です。

普段は月曜日アップですが、
今年はまだアップしていなかったので、曜日変更でアップします。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

さてようやく今年始めの歯周病ブログです。

前回のブログではPMTCについて解説しました。

前回までのブログの内容をご覧になりたい方は是非先に以下のブログをご覧になって下さい。

PMTCとは? どんな治療なのか?

歯周病におけるバイオフィルムってなに? バイオフィルムは歯周病の原因となる

PMTC ってどうやるの? PMTCを行なってみましょう!

PMTCがご理解いただけている方は、以下からスタートして下さい。

さて今日のテーマは、
『PMTCって汚れがよう落ちるけど歯には問題ないの? : PMTCの弊害を解説』になります。

PMTCは汚れを落とし、審美的にも、清掃も行え、非常に効果のある術式です。

しかし、誤った方法で行うと弊害があります。

実際に誤ったPMTCを行なっている人もいらっしゃいます。

本日はPMTCの弊害について解説します。

PMTCは、ブラシやゴムのカップに専用のペーストをつけて回転器具で歯面を清掃する行為です。

おさらいになりますが、
PMTCとは、
Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で

PMTCの効果を報告したアクセルソン先生は、
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning )を以下のように説明しています。

特別な 訓練を受けた予防歯科看護婦 歯科衛生士 あるいは歯科医師などの専門家による
歯肉縁上ならびに
歯肉縁下 1〜 3 mmのプラークをすべての歯面から
機械的な回転器具 と フッ化物配合研磨用ペーストを使って
選択的に除去することである
Axelsson P,:Mechanical plaque control.In:
Proceedings of the 1st European Workshop on Periodontology,
Lang N.P.Karring T.eds.Quintessence Publishing,Chicago,1993;219-243.
としています。

これはこのシリーズで何回も出てきた言葉です。

難しいことは飛ばして
PMTC前 PMTC後を見てみましょう!(前にアップした症例です)

処置前(PMTC前)

処置後(PMTC後)

これは特別なケースではなく
よくある症例です。

特別なことではなく比較的簡単に汚れは取れます。

本日の話は、
こうしたPMTCに問題はないのか?
ということです。

PMTCは、正しい方法で行わないと弊害があります。

PMTCは ブラシ や ゴム製のカップ にペーストをつけて
歯面を清掃するわけですが、
ペーストの中には研磨剤が入っているものがあります。

昔のペーストにはほとんど入っていましたねどね。

近年では研磨剤ナシのペーストが多くなっています。

ただし必ずしも研磨剤のペーストが悪いということではありません。
正しい使用方法で行えば、問題は起こりにくいです。

正しい使用方法です。

これが正しく理解できていない人もいるのです。

PMTCは以下のように行なっています。

天然歯のエナメル質に対しては、
歯に付着した色素(茶渋)等の汚れを取るには、研磨剤が入ったペーストを使用することは可能ですが、
金属製の詰め物や被せ物に使用すると傷がついてしまいます。

金属製の治療部位には、
ブラシを使用した研磨剤入りのペーストの使用はダメです。

実際の症例をみてみましょう。
以下は初診時です。
左右の奥歯を噛んだ状態で写真撮影しています。

黄色丸の部分を注目しましょう。

拡大したのが以下です。

本来この金属部分は、もっとツルツルしているのです。
鏡とまではいきませんが、
ツルツルしており、光輝いでいます。

このツルツル、ピカピカには大きな意味があります。

金属の表面がザラザラしていると
汚れやつきやすくなります。

当然ですよね。
表面がツルツル
表面がザラザラ
どちらが汚れがつきやすいのかは歴然です。

汚れがつきやすいということは、
虫歯菌 や 歯周病菌がつきやすいということです。
舌感触も悪いですしね。

我々歯科医師がこうした金属製の被せ物等を行う場合には
ツルツルに磨いでつけます。(研磨)

それが治療後の不適切なPMTCによって金属面は粗造になってしまいます。

一度このように金属面がザラザラになってしまうと
口腔内で元の状態に戻すことは非常に困難です。

この患者様は、
金属アレルギーのことや 口腔内金属が気になったため
金属を撤去し、オールセラミックで治療されることをご希望されました。
以下の黄色丸が治療予定部位です。

以下が治療前後です。

今回はオールセラミックという素材で治療を行なったわけですが、
オールセラミックは金属を一切使用しませんので、
金属アレルギーの心配もなく、
審美性も非常に優れています。

金属治療と比較すると虫歯にもなりにくいです。
金属治療の問題点については以下をご覧になってください。
金属治療の問題点:なぜ金属の詰め物は取れるのか?

またオールセラミックは金属と比較すると汚れがつきにくくいのが特徴です。

さらに傷がつきにくいのも特徴です。
PMTCを行なっても金属と比較すると圧倒的に傷がつきにくいです。

しかし、誤ったペーストを使用したり、
硬いブラシの使用によりオールセラミックも傷がつくことがあります。

また歯石を取る時に使用する超音波スケーラーという器具があるのですが、
これがオールセラミックに触れると傷がつきます。

オールセラミックに傷がつくと
汚れが付きやつきやすくなるだけではなく、
亀裂が入ることもあります。
割れやすくなるのです。

PMTCは汚れを取り除き、歯面を滑沢にし、審美性も高まり、虫歯や歯周病予防にも効果があります。
しかし、誤った方法であると逆効果となってしまいます。

簡単な歯科治療行為ではありますが、
確かな知識と技術が必要になります。

話は変わりますが、
この医療行為は、歯科医院内では、
歯科医師、歯科衛生士しか認められません。

歯科助手という方がこうしたPMTCを行なっているという噂を聞くことがありますが、
絶対にダメです。

医療行為ですから
法的にもダメです。

本日はこれで終わります。


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2017年12月29日

休診案内

12月30日(土曜日)から
1月 4日(木曜日)まで休診となります。
休診中の緊急連絡は以下からメールでお願いいたします。
2017〜2018年冬季休診連絡メール先

また休診中の予約は以下からお願いいたします。
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2017年12月25日

PMTC ってどうやるの? PMTCを行なってみましょう!

2017年12月25日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『PMTC ってどうやるの? PMTCを行なってみましょう!』になります。

前回までのブログでは
PMTCとは? と
バイオフィルムとは?
という話をしてきました。

上記の内容をご覧になっていられないか
分からない方は是非以下のブログを先にご覧になって下さい。

PMTCとは?

バイオフィルムとは?

さて本日はPMTCを実際にみてみましょう!

PMTCの基本は口腔内の汚れ(磨き残し)を把握することから始めます。

汚れにだけ赤く色がつく液体を歯面に塗ります。

特に汚れが残っているのが
歯の内側と
歯と歯の間です。

その汚れを 回転するブラシ や ゴム製のカップ 等で取り除きます。

この回転する器具を用いて汚れを取り除き、歯面を磨く行為をPMTCと言います。

この際に汚れを取り除くペーストを使用するのですが、
ペーストには様々な種類があります。

ペーストとは、歯磨き剤のようなものです。

茶渋とか
汚れを効率よく落とすためには
研磨剤が入ったペーストを使用すると効果的です。

本当によく落ちます。
短時間で効果的です。

PMTCには様々なメリットがあります。
1. 審美性の改善
  色素(ステイン)が取り除かれることで審美性が向上する
2. バイオフィルム除去によって歯周病 や 虫歯の予防効果がある

しかし、
PMTCのデメリットもあります。
汚れ除去効果の高いPMTC用のペーストには
研磨剤が入っている種類もあります。

研磨剤はその粒子の荒さに違いがあり、
粒子の荒い研磨剤は汚れがよく落ちます。

我々は歯面研磨用ペーストの汚れの落ち方を数値でみて製品の選択をします。

RDAという評価方法です。

RDAとは、
Radioactive Dentin Abrasionの略で
相対的象牙質磨耗値と言います。

ペーストを使用し、
象牙質が削れたかを放射能レベルで測定した値です。

難しいことはさておき、
RDAの数値が高いほど
歯はよく削れます。

RDAが高いペーストは汚れはよく落ちますが、
歯面も削れていきます。

一般的にRDA250という値のペーストを使用すると
汚れは非常に落ちます。

しかし、歯面はザラザラになるため、
RDA250を使用後には、
RDA170、
RDA120、
RDA40
といった具合に粒子の細かいペースを順次使用して
ザラザラになった歯面を研磨していくことが必要になります。

きちんと研磨していくことで歯面のザラザラは改善されます。

しかし、こうした行為を何度も行うことで
歯面は少しづつ削れていくのも事実です。

また、歯の表面であるエナメル質はこうしたRDA250のペーストで
色素(ステイン)を除去しても良いのですが、
金属製の被せ物や
セラミック、
プラスチック製の詰め物、
歯肉が退縮して見えてくるちょっと茶色っぽい象牙質という部分に
使用するとかなり削れてしまい、
元の状態に戻すのが非常に困難になります。

基本的に
被せ物等の人工的な物に対しては
RDAの高いPMTCペーストの使用はできません。

そこで
近年では
こうした粒子にとらわれず
研磨剤が入っていない
研磨剤フリーのPMTCペーストが使用されるようになっています。

各メーカーが研磨剤フリーのPMTCペーストを販売していますが、
私が最近使用しているのが、
ルシェロホワイトという製品です。

メーカーのHPによると
清 掃 剤「 L i m e 粒 子 ® 」を 高 濃 度 に 配 合 し た
弱 ア ル カ リ 性 の ぺ ー ス ト です。
歯 に 沈 着 し た ス テ イ ン を 浮 か し 「 L i m e 粒 子 ® 」が効 率 よ く 優 し く
ス テ イ ン を 除 去
となっています。

難しい話は置いておき、
ルシェロホワイトを使用した実際の症例をみてみましょう!
ステイン除去前です。
下の前歯の内側に茶渋等のステインがいっぱいついていますね。

これを研磨剤の入っていないルシェロホワイトだけを使用し、
PMTCを行なってみました。
以下が処置後です。

研磨剤が入っていなくても結構落ちますよね。

以下がこの方の歯の唇側です。
見える部分です。
以下がステイン除去前です。

以下がルシェロホワイトを使用し、PMTCを行なった後です。

結構落ちますよね。

次の症例です。
以下は治療前です。
歯面がデコボコしている方で
このような状態は汚れを取るのが難しい症例です。

以下はルシェロホワイトを使用し、PMTCを行なった後です。

完璧ではありませんが、
研磨剤なしでここまで取れればかなり良いです。

さて本日のブログはここまでにします。

次回は
こうした歯面の色素を取り除いた後の
歯面のケアについて解説します。

今のPMTCは単に汚れが取れれば良いという時代ではありません。

傷付いた歯面を修復したり、
虫歯になりにく歯面にしたりと
様々な対応が行えるようになっています。

次回のブログもお楽しみに!


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2017年12月18日

歯周病におけるバイオフィルムってなに? バイオフィルムは歯周病の原因となる

2017年12月18日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病におけるバイオフィルムってなに? バイオフィルムは歯周病の原因となる』
になります。

前回のブログでは
メインテナンスにおけるPMTCについて解説しました。

PMTCとは
歯科医師  や歯科衛生士 等の専門家が
歯の表面に付着したプラークを
回転器具のブラシ や ゴムのカップ 等で 汚れを取り除き、ツルツルに磨く行為です。

歯の汚れを取り除くことで虫歯や歯周病の予防となるのです。

それではこの取り除く汚れとは何でしょう?

それがバイオフィルムなのです。

バイオフィルムとは、
個体の表面に
微生物 と 微生物から作られる
菌体外多糖などの生産物が集まってできた集合体
です。

難しい言葉で分かりにくいですよね。

歯の表面には、歯石 や 歯垢(プラーク)が付着します。
汚れですよね。

歯石 や 歯垢(プラーク)は、細菌の塊なのです。

それでは今日の本題である
バイオフィルムについて図で解説します。

結構難しく、一般の方が分かる範囲ではないかもしれませんが…

STAGE1
まず歯を磨きます。
歯の表面(エナメル質)の汚れが取れたとします。

歯の表面を清掃後 1〜2分程度経過すると

歯の表面にはペリクルという
ちょっとネバネバしたものが付着します。
まあ 歯を保護している粘膜ですね。
でもこの粘膜は細菌を付着させやすいのです。

STAGE2
そのペリクルの上に細菌が付着していきます。
これが初期のバイオフィルムです。

STAGE3
そして2〜3時間もすると
さらに他の細菌が積み重なるように付着していきます。
様々な口腔内細菌が塊となっていくのです。

STAGE4
そして2〜3日もすると
この積み重なった細菌群がバイオフィルムとなるのです。
つまりバイオフィルムは、細菌の塊なのです。
2〜3日です。

バイオフィルムは、バリアーみたいなもので、
外部から中の細菌を保護しているのです。
そのため、強力なマウスヴォッシュを使用しても
バイオフィルムの中には届きません。

バリアですから

薬液なんて届かないです。

いくらマウスヴォッシュでブクブクしても効果はないんですよ。

バイオフィルムのバリアで保護された細菌群は、
増殖し、炎症となる原因物質を放出します。

STAGE5
成熟したバイオフィルムは唾液等の作用によって歯石を形成し始めます。
これは3日もすると始まります。

もう一度バイオフィルムの成り立ちを解説します。
歯面を綺麗に清掃しても
1〜2分で歯の表面には
ペリクルが生成されます。
歯垢(しこう)という状態です。
この段階であれば歯磨きで取り除くことができます。

しかし、2〜3日もすると
バイオフィルムとなってしまいます。
バリアーで囲まれた細菌は
外部からの影響を受けにくくなるため、悪性化していきます。
こうなると歯ブラシで取り除くことはできません。
それではどうしたらバイドフィルムを取り除くことができるのでしょうか?
それがPMTCなのです。

再度PMTCについて解説します。
PMTCとは
歯科医師  や歯科衛生士 等の専門家が
歯の表面に付着したプラークを
回転器具のブラシ や ゴムのカップ 等で 汚れを取り除き、ツルツルに磨く行為です。

こうした専門的な行為によってようやく細菌の塊であるバイオフィルムを取り除くことができるのです。

さらに3日経つと歯石となってきます。
歯石は硬く、当然のことながら歯磨きでは取れませんので、
専門的な器具を用いたクリーニングが必要になります。
我々はこれをスケーリングと呼んでます。

以下が総まとめです。

バイオフィルムってあっと言う間にできてしまいますし、
一度バイオフィルムになってしまうと歯磨きでは完全に取り除くことは難しくなるのです。

ちょっと難しい話でしたが、
なぜ定期的に歯科医院で歯石除去等のクリーニングが必要であるかの基礎を解説しました。

ご参考になればと思います。


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2017年12月4日

PMTCの効果を再検証する:PMTCは本当に効果的なのか?

2017年12月4日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『PMTCの効果を再検証する:PMTCは本当に効果的なのか?』になります。

前回のブログでは
「歯周病の定期管理(メインテナンス)におけるPMTC(クリーニング)は効果があるのか?」
という話をしました。

まず前回のおさらいから始めます。

PMTCとは、
Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で

PMTCの効果を報告したアクセルソン先生は、
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning )を以下のように説明しています。

特別な 訓練を受けた予防歯科看護婦 歯科衛生士 あるいは歯科医師などの専門家による
歯肉縁上ならびに
歯肉縁下 1〜 3 mmのプラークをすべての歯面から
機械的な回転器具 と フッ化物配合研磨用ペーストを使って
選択的に除去することである
Axelsson P,:Mechanical plaque control.In:
Proceedings of the 1st European Workshop on Periodontology,
Lang N.P.Karring T.eds.Quintessence Publishing,Chicago,1993;219-243.
としています。

ちょっと難しい話ですよね。

定期管理を受けた方であれば
PMTCを受けられたことがきっとあるはずです。

簡単に言えば、
歯石を取った後に
歯の表面を ブラ シや ゴムのカップ 等でツルツルに磨く行為です。

これは歯の表面に存在するバイオフィルムを除去しているのです。

バイオフィルムの詳細については、次回のブログで詳細に解説しますが、
歯の表面を綺麗にツルツルに磨くことで汚れの取り除くだけでなく、
汚れの付着がしにくくなります。

例えば、
車が汚れた時に
綺麗に洗車して、
ワックスをかけるようなものです。

先ほど紹介しました
アクセルソン先生らの研究により
PMTCは、虫歯 や 歯周病予防 に効果的であることがわかり
今では世界標準の予防管理となっています。
Axelsson P,Lindhe J:
Effect controlled oral hygiene procedures on caries and periodontal disease in adults.
J Clin Periodontol,5(2):133-151,1978
Axelsson P,Lindhe J,et al:
On the prevention of caries and periodontal disease.
Results of a 15-year longitudinal study in adults. J Clin Periodontol,18(3):182-189,1991

こうしたことはインターネットを利用して、
PMTC と検索すれば
PMCTは非常に虫歯や歯周病に効果的な予防管理であることが
多くのサイトで分かります。

本日はあえて
このPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning )をすれば
本当に汚れは付きにくくなるのか?
という疑問点について解説したいと思います。

まずは 歯科医院での PMTC と 口腔清掃指導 をしっかりすると
汚れは付きにくいという研究から見ていきましょう。

PMTCの効果についてです。

以下はアクセルソン先生らが1981年の発表した研究です。
Axelsson P,Lindhe J:
The significance of maintenance carenin the treatment of periodontol disease.,
J Clin Periodontol,8(4):281-294.1981.

歯周病の患者様に対して、
歯石除去 や 口腔清掃指導(歯磨きの正しい方法の指導)を行いました。

歯周病治療後に患者様は
定期管理を行いました。
最初の2年間は2ヶ月ごと
次の4年間は3ヶ月ごとに実施されました。
定期管理では、口腔清掃指導を徹底し、
さらにPMTCが行われました。
これらの患者様を
定期管理群としましょう。

それに対して、
歯周病の患者様に対して
歯周病治療(歯石除去 や 口腔清掃指導)が行われた後
定期管理をしませんでした。
1年に1回の検査のみに来院されたのです。
検査だけです。
定期的に口腔清掃指導(歯磨き指導) や PMTCは行いませんでした。
これらの患者様を
非 定期管理群としましょう。

両群共に歯周病治療後 
2ヶ月 
3年後 
6年後に
どれだけ汚れがついているか検査を行いました。

縦軸の プラークスコアとは、
歯にどれだけ汚れがついているのか?
という指標です。

簡単に言えば、
プラークスコア100%であれば
歯の全ての面に汚れがついている
ということです。

プラークスコア0%であれば、
歯に汚れは全くついていない
ということです。

プラークスコアが高ければ高いほど
汚れがついていた
という見方です。

治療を開始する初診時では、
定期管理群
非 定期管理群共に
汚れの付き方(プラークスコア)は、約80%です。

結構汚れがついている状態です。

この後、
定期管理群
非 定期管理群
共に
口腔清掃指導(歯磨き指導)

歯石除去
等の歯周病の治療を行いました。

歯周病治療後 2ヶ月の段階では、

定期管理群
非 定期管理群
共に
プラークスコアは20%以下でした。
以下は先ほどと同じグラフです。

歯周病治療 や 口腔清掃指導(歯磨き指導)の効果もあって
汚れがついていない状態でした。

さてそのまま3年後はどうなっていたのか?
定期管理群では
プラークスコアは20%以下に維持されていました。

しかし、非 定期管理群では、
プラークスコアは60%程度となってしまいました。
以下は先ほどと同じグラフです。

さらに歯周病治療6年後では、
定期管理群では
プラークスコアは20%以下に維持されていました。

しかし、非 定期管理群では、
プラークスコアは60%以上となってしまいました。
以下は先ほどと同じグラフです。

こうした研究は数多くあり、
定期管理で
口腔清掃指導(歯磨き指導)を行い
PMTCを行うことで
汚れの付き方は大きく変わることがわかっています。

話が長くなってしまったので
本日はここまでにしましょう。

次回も今日の続きを解説します。


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2017年11月20日

歯周病の定期管理(メインテナンス)におけるPMTC(クリーニング)は効果があるのか?

2017年11月20日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯周病の定期管理(メインテナンス)におけるPMTC(クリーニング)は効果があるのか?』になります。

私が日本歯周病学会の歯周病専門医ということもあり
当院を受診される患者様の中には非常に歯周病が進行した方がいらっしゃいます。

重度歯周病の場合、治療期間もそれなりに長くなることがあります。
特殊な歯周病のケースを除き、
多くの場合、歯周病治療を行うことで
歯周病は改善してきます。

具体的には歯周病が進行している場合には歯周ポケットというのが深くなります。

このブログをよくご覧になっていられる方は、歯周ポケットについてご理解していただいているかもしれませんが、
ちょっと歯周ポケットについて解説します。

歯と歯肉はくっついておらず
わずかな溝があります。

この溝を歯肉溝(しにくこう)と言います。

歯磨きが不十分な場合、この溝の中に汚れが侵入して行きます。

汚れとともに歯周病細菌も繁殖します。

歯周病細菌は嫌気性(けんきせい)と言い、
酸素が少ないところで繁殖しやすいのです。

我々が生活している地上の酸素濃度は約21%です。
(高い山に登ると酸素は薄くなりますが…)

しかしこの後に説明する深い歯周ポケット内は酸素があまり届きません。
そのため、歯周ポケットの深い部分では、
酸素濃度は1%以下となってしまいます。

深い歯周ポケットは、酸素濃度が低いので
歯周病細菌が生息するには非常に優れた環境なのです。

この溝の中には歯肉溝浸出液(しにくこうしんしゅつえき)という体液が流れています。

この歯肉溝浸出液の中には、
歯周病細菌を撃退する成分も含まれています。

歯周ポケット内に侵入した歯周病細菌を洗い流しているのです。

しかし、大量の歯周病細菌が歯周ポケット内部に侵入すると
こうしたことができなくなります。

歯肉は腫れ、
そのうちに歯を支えていた骨が溶けていきます。

そのうち歯はグラグラとしてきます。
これが歯周病の進行なのです。

以下の図もこのブログでよくアップするものですが、
歯周病をご理解いただくために
ご覧になってください。

歯周病の治療は、
歯周ポケット内に侵入した細菌と汚れを取り除くことです。

実際に歯周病があまりにも進行しすぎて抜歯した歯を見てみましょう。

黒っぽいのが歯石です。
こんなのが歯肉の中にあるのです。

今日は歯周病の治療の話ではないので、
治療方法については省略します。

この歯石を取り除き、歯周病細菌を減らすことが歯周病治療の目的となります。

それでは歯石を取り除けば歯周病は完治するのでしょうか?

そうではないんですね。
歯周病は、再発傾向の高い疾患なのです。

そのため、歯周病治療後には定期的な管理が必要なのです。

前置きが長くなりましたが、本日のテーマである
歯周病の定期管理(メインテナンス)におけるPMTC(クリーニング)は効果があるのか?
という話をしたいと思います。

まず以下のデータをみていきましょう。

この研究論文は、
歯周病の方に対して
1. 歯周病治療を全くしないで10年間経過をみた場合
2. 歯周病治療を行ない10年後にどうなったかをみた場合
3. 歯周病治療を行い、さらに治療後には定期的な管理(メインテナンス)を10年間行なった場合
の3つのパターンに対して
10年後に歯がどれだけ失ったかをみたデータです。

1番の
歯周病治療を全くしないで10年間経過をみた場合

10年間で平均3.6歯が抜歯となりました。

2番の
歯周病治療は行なったが
その後に定期管理は行わなかった方では
10年間で平均2.2歯が抜歯となりました。

3番の
歯周病治療を行い、
治療後には定期的な管理を行なった場合、

10年間で平均1.1歯が抜歯となりました。

という研究データです。

つまり
歯周病治療を全く行わない人と比較すると
歯周病治療を行い、その後に定期管理(メインテナンス)を実施すれば
歯は3倍以上長く保つということです。

3倍ですよ。

非常に大きな効果です。

さらに次のデータをみてみましょう。

これは歯を1歯失う(抜歯する)のにどれくらいの期間(年数)がかかるのかをみたデータです。

歯周病治療を全く行わない方は、
1本の歯を失うのに平均2.8年という期間であったのに対して

歯周病治療を行い、
さらに定期的な管理をされた場合、
1本の歯を失うのに平均9.1年だったとい研究データです。

きちんと歯周病治療を行い、
定期管理をすれば、
3倍以上長く保たせることが可能であるというデータです。

それでは定期管理では
どのようなことをするのでしょうか?

メインテナンスでは様々なことを実施するのですが、
その中で最も重要なことの一つである
PMTCについて解説します。

PMTCは専門的には以下のように定義されています。

簡単に言えば、
歯石を取り除き、
歯を ピカピカ ツルツルに磨くことです。

だって歯がツルツルしていた方が汚れが付きにくいですよね。

この歯をツルツル ピカピカにする行為が
PMTCです。

歯周病は継続的に管理をすることが非常に大切です。


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2017年11月6日

歯周病で失った骨(溶けた骨)を再生させる治療法:歯周組織再生剤(リグロス)

2017年11月6日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

本日は歯周病で失った骨を再生する 歯周組織再生剤(リグロス)の話をします。

歯周病で失った骨(溶けた骨)を再生させる治療法が保険適応になりました。
歯周組織再生剤です。

商品名は「リグロス」と言います。
トラフェルミン製剤です。

組換え型ヒトbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)を有効成分とする
世界初の歯周組織再生医薬品です。

健康保険が適応されます。

治療費は、保険3割負担の方で 
リグロスを使用した歯周外科治療は、
1歯分で約8.000円です。
*リグロスの使用量 等により費用は若干異なります

今までエムドゲイン法という歯周組織再生治療が行われていましたが、
保険は適応されていませんでした。

このリグロスが保険適応されたことで
今後 歯周病に問題のある多くの方に適応することになるでしょう。

さて前置きはここまでとし、歯周病とリグロスについて解説します。

まずリグロスの話の前に歯周病について簡単に解説します。

歯周病は歯周病細菌による感染症です。

歯磨きが不十分であった場合、汚れが付着します。
この汚れとともに歯周病細菌が歯と歯肉の境目(歯周ポケット)から
侵入します。
以下はこのブログでよく使っている歯周病の進行を説明するための図です。
いつもブログをご覧になっていられる方は見慣れた図ですね。

始めは歯肉が腫れたりしますが、
歯周ポケットが深くなると 歯を支えている骨が吸収します。
骨の吸収が進行すると
歯は次第にグラグラとし、
抜けてしまいます。
これが歯周病です。

歯周病の進行を図で見てみましょう!



歯周組織再生剤であるリグロスは、
こうした歯周病で吸収(溶けた)骨を再生させる働きがあります。

リグロス(トラフェルミン)の作用機序
歯周病により傷を受けると その傷を治すために体はさまざまな物質を放出します。
生体が傷を治すために放出する物質の一つに細胞増殖因子があります。

細胞増殖因子(さいぼうぞうしょくいんし)の役割は
細胞を増やすことによって、傷の修復を促すことです。

傷によって組織を失っているため、細胞分裂を促すことで傷を早く治そうというのです。
 
細胞増殖因子として、
bFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)という物質があります。
 
bFGFの働きによって、表皮が形成されるようになります。
また、血管が新たに作られます。
このことにより新たな組織に栄養が供給されるようになります。
  
bFGFを歯周病で吸収した(失った)骨に作用させれば
骨の再生が促進されるということです。

以下はリグロスの成分であるトラフェルミンについてです。
トラフェルミンはもともと床ずれ(とこずれ)の治療として開発された薬です。
床ずれは、医療用語で褥瘡(じょくそう)と言います。
褥瘡は、寝たきりの人が同じ姿勢でいることで
同じ部位に体重が加わることで起こる皮膚のただれです。

トアフェルミンは、この褥瘡の修復を促すために開発されたのです。

この皮膚の修復を促すことを歯周病治療に応用したのが
歯科用トラフェルミン(商品名:リグロス)なのです。

それではリグロスを使用すれば
どのような重度の歯周病で失った(吸収した)骨でも再生するのか?
ということですが、
そんなに上手くはいきません。

適応症があります。

骨が再生しやすい状態(吸収状況)であれば効果はありますが、
適応症でないケースに応用しても効果はありません。

リグロスは歯周組織再生剤ですが、魔法の治療ではありません。
きちんとした適応をふまえて治療に応用することが必要です。

どのようなケースに効果があるのかは、
歯科医師にお尋ね下さい。


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2017年10月23日

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん):その3

2017年10月23日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん):その3』になります。

このテーマも3回目になります。

過去2回を見ていられない方は是非過去2回もご覧になって下さい。

本日は誤嚥性肺炎の予防についてです。

誤嚥性肺炎の予防には以下の3つがあります。

1.嚥下機能(飲み込む力)の維持
2.呼吸機能の維持
3.咳機能の維持

高齢になると喉(のど)の筋力低下が起こります。

のど仏を引っ張り上げている舌骨上筋群
年齢とともに衰えていき
のど仏の位置が徐々に下がります。

のど仏の位置が下がると
食べ物をのみ込んだ時に
気管を閉鎖する機能が悪くなり
誤嚥が起きやすくなります。

喉の筋力を維持するためのトレーニングが重要なのです。

舌骨上筋群は、嚥下にとって非常に重要な役割をしています。

舌骨上筋群は、
喉頭挙上(いんとう きょじょう) させる重要な筋肉です。

喉頭挙上が挙上されることで
1. 喉頭蓋閉鎖 (気道に物が入らないように蓋をする)
2. 食道入り口を広げる
といった役割をしています。

ちょっと難しかったですかね。

そのため誤嚥(ごえん)を防ぐために
舌骨上筋群を鍛えることが重要になってきます。

代表的なトレーニング法がシャキア法です。

シャキア トレーニングは、
アメリカのシャキア医師が1997年に報告した
舌骨上筋群(のどの筋肉)を鍛える訓練法です。

*首に疾患のある人や 高血圧症の人はやめた方がいい

実際のシャキア トレーニングを図で解説します。

枕を使わずに仰向けになり 力を抜いてリラックスします。


両肩を床につけたまま
ゆっくり頭だけ上げて
つま先を見る
できるだけ頭を高く上げたら
1分間そのまま静止し
ゆっくりと頭を下ろす。


これを3回繰り返す
1日3回 6週間続ける
これが シャキア・トレーニングの原法です。


しかし 高齢者にとって1分間 頭を上げた状態を維持させることは困難なことが多い
その場合には介助者が頭を支えることでも効果はある。

次に反復挙上運動です。
具体的に図解します。


しかし、
シャキアトレーニングを自力で行うことは
高齢者にとっては非常に困難なことです。

そこで いくつかの方法が行われています。

その一つが 嚥下おでこ体操 です。

この方法も図解します。


へそをのぞき込むように顎を引きます。


おでこ に手を当てて力を加えます。

次のトレーニングです。

呼吸が浅い人 や
肺活量が落ちている人は
のみ込んだ直後に息を吸ってしまうため誤嚥しやすいです。

肺活力を鍛えることで
のみ込む力も鍛えられます。

まず空のペットボトルをくわえます。

こうしたことを繰り返すことでのみ込む力も鍛えられます。

3回に分けて解説してきました誤嚥性肺炎です。

高齢になると誰にでも起こりやすい問題です。
みなさん十分な注意が必要ですね。


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2017年10月16日

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん):その2

2017年10月16日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん):その2』になります。

さて前回の続きです。

前回のブログをご覧になってない方は、是非先に前回(10月9日)のブログを以下からご覧になって下さい。
10月9日のブログ(誤嚥性肺炎)

前回のブログでは
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の原因について解説しました。

本日は誤嚥性肺炎の予防の予防方法について説明いたします。

まず口腔内にに細菌は存在するわけですので
口腔内細菌を減少させることが大きなポイントになります。

最初に行うことは、口腔清掃です。

歯磨きです。

しかし、ご自身による口腔清掃が十分に行える場合には良いですが、
高齢者の場合 ご自身で十分な口腔清掃が行えることは難しく、
介助者によるケーアが必要になることが多いです。

本日は実際の歯磨き方法については別の機会にしますので
歯磨き以外の誤嚥性肺炎予防について解説します。

まず舌清掃方法です。

舌の清掃は非常に大切であり
歯周病細菌は舌の上でも繁殖しますので
誤嚥性肺炎予防のために舌清掃が必要になりますが
歯ブラシで舌を磨くと 舌が傷つき荒れる可能性があるので
タングスクレーパーという舌磨き専用の器具を使用すると良いです

ただし、必要以上に行ってしまうと舌を傷つけることがあるので注意が必要です。
歯科医院で舌ブラシを購入する際に
使用方法 や 使用頻度 等をお聞きになって下さい。

正しい使用方法が重要です。

次に義歯をご使用されている方に対してです。

義歯には 汚れ や 大量の細菌 が付着しています。
この細菌は当然身体に問題を及ぼすだけでなく、
臭いの原因にもなりますので
清潔にすることが必要です。

義歯に付着している細菌は非常に大量であり、
義歯をご使用されている方は、
歯を磨くだけではいけません。

また総入れ歯をしている場合には、
義歯の清掃をきちんと行っていないと
誤嚥性肺炎の原因となります。

また総入れ歯をされている場合には、
義歯以外にも
口腔内粘膜(頬 や 舌)の清掃も重要です。

それでは具体的な義歯清掃方法です。

入れ歯洗浄剤は有効ではありますが
単に洗浄剤の中に義歯を浸けておくだけでは
効果的とは言えません。

義歯はプラスチック製であり傷が付きやすいので
硬い歯ブラシ等で清掃すると削れてしまいます。

そこで、
柔らかいスポンジ(食器洗いのスポンジ等)で
中性洗剤を使用して洗うのが良いです。

もちろん 洗浄後には十分に洗い流すことが重要です。

義歯を適切に清掃することは本当に重要なことです。

義歯の洗浄は汚れのついた食器を洗うのと同じです。

違うのは
義歯は吸水性のあるプラスチック製であること

傷が付きやすいこと

細かい凹凸があるので清掃がしにくいことです

本日も誤嚥性肺炎についての話でした。

次回もさらに続きを解説します。

次回の内容は高齢者は嚥下機能(飲み込む力)が低下していることが大きな問題です。
この嚥下機能を鍛えることが非常に重要になってきます。

次回のブログではこうした嚥下機能の向上方法を具体的に解説します。

お楽しみに!


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2017年10月9日

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

2017年10月9日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』になります。

さて本日は初めてのテーマです。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。

誤嚥性肺炎って知っていますか?

なんとなく聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、
そんなに大きな問題であることは多くの方は考えていらっしゃらないと思われます。

さて言葉の意味ですが、
物を飲み込む働きを嚥下機能(えんげきのう)と言います。

通常当たり前ですが、
口から食べた物は食道から胃へと入っていきます。

当然のことですよね。

呼吸をする時には(気管)に空気が入り
食事をする時には(食道)に食べ物が入ります。

普通のことです。

しかし、この機能がうまく行かないことがあります。

誤嚥(ごえん)です。

誤嚥(ごえん)とは、
食べ物 や 唾液 が口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことです。

これでお分かりだと思いますが、
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは、
本来食道(胃)へと入る 食べ物 や 唾液が 気管(肺)に入ってしまうことで
食べ物 や 唾液に含まれる細菌が気管に入り込み炎症を起こす病気です。

たいしたことはないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
以下のデータをみてみましょう!

厚生労働省の「平成24年人口動態統計の年間推計」によると
肺炎は がん 心臓病に次いで 日本人の死因で3番目となっており
65歳以上の高齢者がその殆どであり
1年間に約12万人が肺炎で亡くなっています

誤嚥性肺炎は高齢者にとって深刻な問題であり
介護現場では口腔ケアの重要性が重要となっています

以下は肺炎で入院された方の原因を調べたデータです。

肺炎の原因を2つに分けています。

一つは、誤嚥性肺炎です。

もう一つは、それ以外です。

さてみてみましょう。

60歳代以降になると
入院をともなう肺炎の50%以上が
誤嚥性肺炎であることがわかります。

また加齢とともに
誤嚥性肺炎の割合は増えていきます。

90歳を超えると
肺炎となった方の90%程度が
誤嚥性肺炎が原因となっています。

高齢者の誤嚥性肺炎の多くは
歯周病の進行 や 虫歯があったり
義歯に付着した汚れにより
口腔内細菌が増殖することで
誤嚥をしたときに肺炎が起こりやすくなります。

そのため 誤嚥性肺炎を防ぐためには

問題点の治療(歯周病虫歯)を行うこと

毎日適切な口腔ケア(義歯の洗浄 歯磨き 舌磨き
を行うことが重要になってきます

また 誤嚥を防ぐための筋力トレーニングも重要です。

口腔内には300~400種類の細菌が存在します

よく磨く人の口腔内細菌数は    
 1000~2000億個

あまり磨かない人の口腔内細菌数は  
 4000~6000億個

ほとんど磨かない人の口腔内細菌数 
 1兆個

とされています

これだけの細菌が口腔内にはいるのです。

口腔内細菌の数には個人差(歯周病等の問題)があり
起床時には増えやすいため時間差もありますが
起床時の唾液1ml中の細菌数は
糞便1gの細菌数より
10倍多いと言われています。

口腔内って細菌だらけなんです。

また 口腔内細菌は
唾液中 や 歯面 歯肉だけでなく
口蓋 や 頬粘膜 舌の表面にも付着していますので
歯の清掃(歯磨き)だけでなく
舌の清掃頬粘膜の清掃も重要になってきます。

口腔内に細菌が存在する原因として
歯周病があります。

歯周病細菌は誤嚥性肺炎の大きな問題となります。

それでは歯周病治療を行えば歯周病最近はいなくなるのかと言うと
そうではありません。

歯周病は歯周病細菌による感染症です。

歯周病細菌を減少させることが歯周病治療となります。

歯周病の原因や治療法については、
歯周病のページに記載してありますので
そちらを参考にして下さい。

進行した歯周病の方に対して 歯周病治療を行うと
歯周ポケット内の歯周病細菌の数は減少しますが
完全にいなくなるわけではありません。

歯周病治療を行なったとしても
歯周ポケット内の細菌は2〜3ヶ月で後戻りする
ことが多くの研究によって分かっています。

そのため歯周病が進行している方の場合
定期的に歯周ポケット内の細菌を減らすことが必要
になります。

つまり定期管理による歯周病細菌を減少です。

これが重要です。

歯周病細菌を根絶することはできないのです。

さて話は長くなりました。

続きは次回にしましょう。

次回の話は、誤嚥性肺炎の具体的な予防方法についてです。

お楽しみに!


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