歯周病専門医サイトブログ

2017年9月21日

休診案内

2017年 9月21日(木曜日)です。

休診案内

9月24日(日曜日)は日本口腔インプラント学会出席のため、休診とさせていただきます。
そのため祝日と休診日が続きますので
9月23日(土曜日)〜9月25日(月曜日)まで休診となります。

ご迷惑をおかけいたします。

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2017年9月18日

最近 重度歯周病の方の来院が多い!:その3

2017年 9月18日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

三連休の最終日です。
関東は台風が過ぎたこともあり、朝から快晴ですね。

みなさん楽しい連休をお過ごしください。
私は次の講演のスライド作成で仕事ですが…

今日のテーマは、『最近 重度歯周病の方の来院が多い!:その3』になります。

3回目です。
過去の2回をご覧になっていられない方は是非見られてください。

今回は、重度歯周病について解説しています。

本日は、
歯科医院に通院していたにも関わらず歯周病が悪化した方
という内容です。

歯周病は、感染症 であることをしっかりと認識することが 歯周病治療を行うための第一歩です。

歯周病が進行すると私のような歯周病専門医でも全ての歯を治すことはできません。
あまりにも進行した状態では抜歯しか方法がないことがあります。

他の言い方をすれば、治すことができないほど進行した歯周病であった場合、
抜歯しないでそのままにすることで、歯周病細菌はどんどんと繁殖し、
感染していきます。
結果的に失う歯の数は増えていきます。

歯周病治療によって治る歯
治療を行なっても治らない歯を
きちんと区別することが重要であり、
その判断を適切にできるのが歯周病専門医でもあります。

できるかり徹底した歯周病治療により歯を残したいのは
患者様も希望されていますし、
私達医療サイドも治したいと考えています。

それでも治せない進行した歯周病があるのも事実です。

問題となるのが
100%治療ができない歯であっても どうしても抜歯を希望されない方がいらっしゃることです。

治せない歯をそのままにすると感染は広がり、さらに多くの歯を失うことになるだけでなく、
骨吸収が進行することにより、歯が抜け落ちた後の治療が困難(不可能)になってしまうことが多いのです。

話しは少しズレてしまいましたが、『歯科医院に通院していたにも関わらず歯周病が悪化した方』についてもう少し解説します。

重度歯周病と診断された患者様の中には、
『定期的に歯科医院を受診していたのに、なぜこのようなことになってしまったのですか?』というご質問があります。

この理由は簡単なことで、
単に歯周病検査を行っていなかった可能性が高いのです。

そのため、現在歯周病で悩んでいる方がいっしゃれば、
担当医に 『歯周病の検査をして下さい』
と言って下さい。

歯周の検査は、非常に簡単なものです。

歯周病の代表的な検査には歯周ポケット という検査があります。

<歯周病を判断するためには、必ず行う検査です。 この検査には、特別な器材が必要なわけではありません。 検査時間も5分もかかりません。 歯科医師であれば誰でもできる検査です。 歯周病の治療が得意ではない先生がいらっしゃるのも事実です。 しかし、検査だけでも行えば、歯周病かどうかは分かります。 もし、歯周病と判断され、その歯科医院で治療が不可能とされれば、 歯周病を専門的に行っている歯科医院を紹介してもらえば良いことです。 まず、検査です。この検査をしないと 歯周病であるかも分かりません。 『歯科医院に通院していたにも関わらず歯周病が悪化した方』
という話しをしました。

重度歯周病になってしまうまでには、一般的に 10年とか 20年とか 長い期間がかかります。

そのため、「最近 急に歯周病に歯周病になった!」ということはありません。

歯周病を主訴として 当医院に来院される患者様の多くは、
「づっと歯科医院に通院していたの…」 と言われます。

前回のブログでも書きましたが、歯周病検査は本当に簡単なものです。

基本的にどこの歯科医院でも検査が可能です。
しかし、歯周病検査を行っていない歯科医院があるのも事実です。

その理由として、歯周病治療は保険が適応されるのですが、その評価が非常に低いのです。

大雑把な言い方をすれば、採算が合わない治療の代表的なことが歯周病治療なのです。

特に重度歯周病の場合、治療すれば するほど 医院の経済事情は悪化すると言われています。
そのために、歯周病と分かっていても なにも治療しない先生がいらっしゃるのも事実です。
(もちろん多くの歯科医院ではそのようなことはありません)

歯周病治療の最も基本的な治療にはルートプレーニングという処置があります。

当医院では1回のルートプレーニングに約1時間の治療時間がかかります。

1時間の治療時間で得られる医院収入はどれくらいなのでしょうか?

まず、他の仕事で考えてみましょう!
整体(マッサージ)で考えてみましょう。
都心か地方かによっても違うでしょうし、美容で行うようなエステサロンでも違うと思います。
当医院のある ここ鎌倉(大船)では、1時間で約6000円というのが相場です。

それでは、ルートプレーニングはどの程度の医院収入があるのでしょうか?
歯周病の進行程度 や 治療本数にも違いますが、
重度歯周病であった場合には1時間で3.000〜4.000円以下の利益でしょう。

整体と違い、この作業には麻酔薬 や さまざまな器材費 もかかります。
当然のことながら、多くの器具はディスポーザブルですし、金属製の器具は滅菌等が必要になります。

また、歯科医院で治療の際に 座るイス(ユニットと言います)っていくらすると思います?
安いもので約300万円、高いもので約600万円以上します。

レントゲンだって最新のものであれば、2.000万円以上もかかります。

使用機材という点でいえば、医療は莫大なコストがかかっているのです。
現在 歯科医院は経営困難と言われ、歯科医師の4〜5人に1人は年収300万円以下と言われています。

その年収の中から数千万円の借金を返済しなければならないのも現状です。
事実、年間東京都で閉院した歯科医院は400件とも言われています。

東京都内だけでも 1日に1件以上の歯科医院が閉院しているのです。

そのような状況の中では、赤字覚悟の治療は なかなか実行されない歯科医院が多いのも事実です。

もちろん、上記のようなことは 全ての歯科医院のことではありません。
一部の歯科医院に限ったことです。

しっかりと 治療されている歯科医院も多くあります。

本日は、ちょっとダークな話しになってしまいましたが、このような裏話しもあるのです。

歯周病治療をしっかり行っている歯科医院を探すのであれば、以下のサイトを参考にされて下さい。
日本歯周病学会ホームページ(歯周病認定医掲載ページ)
   

日本地図がありますので、ご希望の都道府県をクリックして下さい。
歯周病専門医が ご自宅から遠いところにしかない かもしれません。

しかし、
「歯周病が気になる!」
「歯周病かもしれない!」
「歯がグラグラする!」
「出血がある!」
「年々歯が少ないなっている!抜歯されている!」
というような方は是非一度でも良いので歯周病専門医での検査をお勧めします。

そして、もし歯周病と診断された場合には、
その歯科医院で
どの程度の歯周病の進行なのか?
どの程度の治療回数が必要なのか?
等を聞いてみて下さい。

次回も本日の続きです。


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2017年9月14日

『最近 重度歯周病の方の来院が多い!:その2

2017年9月14日(木曜日)です。

いつもは月曜日にアップしていますが、本日はちょっと変更です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『『最近 重度歯周病の方の来院が多い!:その2』になります。

今日は前回の続きです。

最近 重度歯周病の方が増えている!
という話です。

始めて このブログ や 当医院のホームページ をご覧になる方もいらっしゃるかと思いますので、前回と同様に
歯周病について簡単に解説するところから始めます。

できれば前回のブログを先にご覧になっていただいた方がより分かりやすいです。

歯周病は感染症 です。

そして、歯周病になると歯を支えている骨が吸収してきます。

以下は、このブログで よく解説するために紹介している図です。
shimiru_01

同様に 以下も骨吸収を表すために紹介しているレントゲン写真です。
青線は、骨吸収 前の本来の骨の位置です。
赤線は、骨吸収した状態です。
スライド4

さらに骨吸収した状態を状態を分かりやすくするために
赤色の領域で表します。
スライド5

赤色領域は、骨吸収した部位ですから
ほとんどの歯がすでにグラグラです。

それでは、なぜこのようになったのでしょうか?

大きく分けて2つのパターンがあると考えられます。

1つは、悪い状態だったにも関わらず 歯科医院をまったく受診しなかった方です。

2つ目は、歯科医院に通院していたにも関わらず歯周病が悪化した方です。

次回のブログでも解説しますが、この『歯科医院に通院していたにも関わらず 歯周病で歯を失ってしまった!』
という点について解説したいと思います。

当医院には、重度の歯周病の方が多くいらっしゃます。

全ての方を治せるわけではありません。

あまりにも進行したしてしまった場合には、抜歯しかないケースも存在します。

また、骨吸収が進行した歯周病の場合、例え 歯周病治療を行ったとしても
将来性は低く、延命はできたとしても将来的にはダメ(抜歯)になってしまうこともあります。

早い段階で歯周病を発見し、治療を行うことが重要なのです。

どのような病気もそうですが、
早期発見、早期治療が重要なのです。

あまりにも骨吸収が進行してしまった場合には、私のような歯周病専門医 であっても治すことは不可能です。

抜歯になることもあります。

全ての歯周病を治すこはできないのです。

患者様にとって抜歯は可能なかぎり避けたいものです。

そのため、完全に抜歯しか方法がない状態でも 抜歯をご希望されない方は、多くいらっしゃいます。

これが、大きな問題なのです。

こうしたことを患者様に 他の例でご説明することがあります。

お腹が痛くて内科を受診したとします。

診査の結果、病名が ガン(癌)と診断されたとします。

しかも、ガンは、かなり進行していたのです。

もっと早い段階でガンが発見されていれば、
抗ガン剤 や 放射線治療で治ることが可能だったのですが、
ガンが進行してしまっている現状では、
ガンの部分を切除するしか治療方法はなかったとします。

もし、切除しないと ガンは、他の臓器にも転移してしまうからです。

ガンが転移した結果、生死にも関わってくるのです。

そのため、外科処置によってガンを切除する方法を選択するのです。
(これは例えの話であり、歯周病とガンは全く違う病気です)

歯周病は感染症 ですので、
治療を行っても治らない歯を放置すると
必ず 他の歯に感染してしまいます。

つまり、さらに多くの歯を失ってしまうのです。

次回のブログも本日の続きです。


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2017年9月4日

最近 重度歯周病の方の来院が多い!:その1

2017年 9月 4日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『最近 重度歯周病の方の来院が多い!:その1』になります。

本日の内容は、以前から何度も お話した内容ですが、非常に重要な話しのため、再度解説したいと思います。

私自身は歯周病専門医ですから 当医院に来院される患者様の多くは 歯周病の方です。

歯周病といっても 軽度の歯周病から 重度の歯周病の方まで 病状の進行状態はそれぞれです。

しかし、最近の傾向として 歯周病が非常に進行した患者様が増えています。

原因は さまざまですが、長い間歯科医院を受診されなかったことが大きな問題となっています。

悪い状態でありながら そのまま放置してしまったことによる 歯周病の悪化です。

歯周病になってしまう原因には、多くのことが考えられます。

歯周病の主な原因は以下になります。
まず、歯周病細菌の存在です。

歯周病は感染症 です。

歯周病細菌というバイ菌が歯肉の中に侵入して起こる病気です。

歯周病細菌が歯肉の中に侵入すると
歯肉が腫れ、
出血を起こし、
最終的には歯を支えてる骨が吸収します。

骨吸収が進行すると 
歯がグラグラとしていき、
最終的には、歯が抜けてしまいます。
この細菌感染を防ぐことが歯周病にとって重要なことなのです。

次の原因として、噛み合わせです。
噛み合わせとは、噛む力の負担が大きい場合に 歯がその力に耐えきれずにダメになってしまうことです。

噛み合わせだけでは、歯周病にはなりませんが、歯周病が進行しているような状態であった場合で 噛み合わせに問題がある方は、歯周病が一気に進行してしまいます。

具単的には、先(最初の原因)でご説明したように 歯周病は、歯周病細菌による感染によって起こります。

歯周病細菌の感染が進行し、歯を支えている骨が吸収し始めると、
通常の噛む力でもグラグラしてきます。

この状態でさらに噛む力の負担が大きくなると歯自体は、とても噛む力に耐えきれずに グラグラがさらに大きくなっていくのです。

歯周病専門医が最も難しい治療としているのが この噛み合わせがある患者様です。
ちなみに どのような噛み合わせが問題なのかと言いますと
歯ぎしり や くいしばり がある方です。

『私は 歯ぎしり をしていないので関係ない!』と思われている方も多くいらっしゃると思います。

しかし、実際には、ほとんどの方は『歯ぎしり』をしています。
中には『ギリギリ』と音がする方もいらっしゃいますが、
音がしない方の方が多いのです。
歯は、骨吸収がない状態でも多少は動くものです。
これは、正常なことなのです。

しかし、動く範囲は決まっています。

この正常に動く範囲であれば、歯には負担は加わりません。

しかし、この正常な範囲以上に歯が動いてしまった場合が問題なのです。

手首を例にとって解説します。
当然のことながら手首は動きますよね。
でも動く範囲は決まっています。

手首を360度 ぐるっと動かすことはできません。

動く範囲が決まっているからです。

しかし、転んだりした時に手を強くぶつけたとします。
その際に手首が必要以上に曲がったとします。
正常な動く範囲以上に動いてしまったのです。

この場合、手首のすじ は伸ばされてしまいます。

いわゆる 捻挫(ねんざ)という状態です。

歯にもこのようなことが起こるのです。

歯が正常範囲で動く以上に 噛む力のダメージが加わると
歯は打撲を起こすのです。

噛み合わせの問題は、本当に歯科治療(歯周病治療)を難しくします。

次の歯周病原因として喫煙
があります。喫煙者は歯周病が非常に治りにくいのです。

喫煙と歯周病の関係は、歯周病の学会において 数多く報告されています。
ある報告によると、喫煙者は、非喫煙者と比較して、歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果もあります。

次の原因として生活習慣 です。
歯周病は生活習慣病なのです。

つまり、歯周病は、高血圧 や、糖尿病、高コレステロール症 といった病気と同じといってもいいでしょう。

糖尿病、高血圧 等の治療を行う際には、単に内科医 等が薬を処方するだけでは治りません。

患者様ご自身が生活習慣を適切に見直すことが重要です。
もちろん、食生活、運動、喫煙、睡眠、ストレス…等です。
いくら薬を飲んでも、上記のような生活習慣が守れなければ、治りません。
こうしたことが歯周病の原因と言えます。

まとめると 歯周病の原因は、
感染症!
噛み合わせ!
喫煙!
生活習慣 ということです。

細かく言えば他にも問題となる原因はありますが、
代表的な歯周病の原因は上記のようなことなのです。

最近 重度歯周病で来院される患者様の多くは、こうした原因といくつも抱えている方が多いのです。
しかも、長期的に歯周病を放置されているため、当医院を受診された時には
すでに歯周病が進行しすぎてしまっているのです。

歯周病の治療は多岐におよびます。
歯周病になってしまった原因により治療方法はさまざまです。

簡単な治療で十分完治するケースもありますし、
治らないケースも存在します。

いくら歯周病専門医 でも全ての歯周病を治せるわけではありません。

そのため、手遅れにならないうちに治療を開始することが最も重要なのです。

特種なケースを除いて、
一般的に 重度歯周病になるためには、相当長い期間がかかっています。
10年 とか 20年とかです。
そのため、『最近 急激に歯周病になった!』ということではありません。
特に歯がグラグラ しているということは、
かなり歯周病が進行している状態です。

そうとう覚悟しないといけません。

次回は本日の続きで2回目を解説します。


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2017年8月28日

歯周病症例

2017年 8月28日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

本日は歯周病の症例を見てみましょう。

難しい話ではなく、単純に治療前、後の写真のみとします。

以下は初診時です。
歯肉けっこう腫れていますよね。

治療直後です。
歯肉の炎症は治っています。
歯肉の退縮は認められますが、これからある程度は回復してきます。

次の症例です。

まずは初診時です。

歯周病になると 歯を支えている骨が吸収していきます。
そのため、歯がグラグラしてくるのです。

歯がグラグラすることで、歯の位置移動も起こってくることがあります。
結果的に以下の症例のように前歯が動くことで前歯の間に隙間が大きく開きます。

歯周病治療後です。
審美性を高めるため等の理由で被せ物は再製しています。

次の症例です。
歯がグラグラであり、歯肉も大きく腫れています。
非常に進行した重度歯周病です。

他歯科医院では多くの歯の抜歯が必要と診断されています。

徹底した歯周病治療後にグラグラしていた歯の固定を含めて
被せ物を装着し、治療終了です。

次の症例です。
初診時です。

治療後です。

本日は治療前後のみをみていただきました。
このように単純な写真を見るだだけでも
歯周病を知ることができます。


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2017年8月9日

2017年夏期休診案内

夏期休診案内

8月10日(木曜日)〜15日(火曜日)まで夏期休診とさせていただきます。
緊急の際には下記よりメールでご連絡下さい

夏期休診中のメール連絡

2017年7月31日

歯周病治療(ルートプレーニング)でどこまで汚れが取れるか?

2017年 7月31日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、「歯周病治療(ルートプレーニング)でどこまで汚れが取れるか?」になります。

前回のブログでは、歯周病の検査について解説しました。
歯周ポケット検査です。

歯周ポケット検査が分からない人は以下をご覧になって下さい。
歯周ポケット検査

さて前回までで歯周病の基本中の基本である歯周ポケット検査 がご理解できたとします。

歯と歯肉の隙間から汚れが入り込むことで歯周病は進行していきます。

以下の図も以前にもアップしましたが、
歯周病の進行を表した図です。
まず健康な状態です。

そして歯周病になった状態です。
軽度です。
汚れが付着することで歯肉は腫れ、歯石が歯周ポケットの中に侵入していきます。
歯周ポケットの深さは3〜4mm程度になります。

次は中程度の歯周病です。
さらに汚れは歯周ポケット深くまで入り込みます。
骨も吸収してきます。
歯周ポケットの深さは5〜6mm程度になります。

さらに歯周病は進行し、
歯周ポケットの深さは7mm以上になります。
重度の歯周病です。
骨はさらに吸収します。

実際に歯周病で抜歯した歯を見てみましょう!
歯の根の周囲にある黒いのが歯石です。
この歯石の中に歯周病細菌が潜んでいるのです。

こうした歯周病細菌を取り除くのが歯周病治療なのです。
スケーリング、ルートプレーニングと言います。

実際には、超音波スケーラーという器具 や キュレットと言われる器具を用いて取り除きます。

それでは本日の本題となります。

こうした歯石等は、超音波スケーラー や キュレット を使用すれば全てとれるのでしょうか?

以下は スケーリグ や ルートプレーニングでどれだけ歯石が取れるのか?
という研究をしたデータです。

解説します。

歯周ポケットが1〜3mmであれば
歯周病専門医であれば 96%の歯石が取り除けます。
しかし、研修医(まだ若い先生)であれば 86%の歯石除去率ということになります。

しかし、歯周ポケットが深くなるとさらに歯石を取り除くのが難しくなります。
歯周ポケットが4〜6mm(中程度の歯周病)であれば
歯周病専門医であれば 89%の歯石が取り除けます。
しかし、研修医(まだ若い先生)であれば 66%の歯石除去率ということになります。

さらに歯周ポケットは深くなります。
6mm以上の深さです。
進行した歯周病の状態です。
この状態にまで歯周病が進行すると歯周病専門医であっても歯石除去率は81%です。
さらに研修医(まだ若い先生)であれば 34%しか歯石が取れないというデータです。

つまり歯石の除去には、個人差が非常に大きいということです。

特に進行した歯周病となると
歯周ポケットは深くなりますので、さらに歯石が取りにくくなります。
このデータでは、
研修医(まだ若い先生)の場合、
歯周ポケットが6mm以上になると
color=”red”>34%しか歯石が取れないということにはビックリです。

歯石は前歯では比較的取りやすいのですが、
奥歯は、非常に難しいです。

以下は上顎の奥歯です。

このように奥歯は複雑な形態をしているため、
一旦複雑な形態の中に汚れが侵入してしまうと取り除くことが困難になってしまいます。

奥歯のことをご理解いただくために少し難しい話をしていきます。
分岐部病変という話です。
まず正常な奥歯のレントゲンから見ましょう。

下顎の奥歯では、レントゲン上から2つの根があるのがわかります。

歯の根の形態を黄色線でかいて見ましょう。

ここが歯根です。

そしてここが根分岐部です。

根と根の間のことを根分岐部と言います。

実際に根分岐部病変になったレントゲンが以下です。

この根分岐部病変ですが、
こうなるとさらに歯石等の感染原因を取り除くことが難しくなります。

根分岐部病変に対してスケーリング ルートプレーニングを行なった場合には
どれだけ取れるのか?
というデータです。

さてデータを見て見ましょう。
これは分岐部病変のデータです。
つまり複雑な形態をしていた状態でどれだけ汚れが取れるのか?
ということです。

歯周病研修医の場合、
歯周ポケットが6mm以上になると22%しか取り除くことができないということです。

さらにビックリするのが歯周病専門医であったとしても
歯周ポケットが6mm以上になると37%しか取り除くことができないということです。

分岐部病変って本当に大変なのです。

以下の症例は他歯科医院で長年歯周病治療を行なっていたが、
治らないとのことで来院された患者様です。

見た目は綺麗に見えますが、
奥歯では歯周病が相当進行していました。

以下が初診時のレントゲンです。

本日は話が非常に長くなってしまいましたので、
省略する部分もありますが、
奥歯では治療ができない程進行していました。

以下のバツ(✖️)印は抜歯しか方法はありませんでした。

まず 黄色丸の歯を抜歯しました。

抜歯した歯を見て見ましょう!

歯石いっぱい残っていますよね。
分岐部はほとんど歯石が取れていません。

歯石除去率には、行う人によって大きく差がでるのです。

次に上顎です。


歯石大量に残っています。

スケーリング や ルートプレーニングにはこうした技術レベルの差が非常に大きくあるのです。

当医院では、
歯周病専門医の歯科医師が2名、
歯周病の認定歯科衛生士が2名在籍しています。


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2017年7月10日

歯周ポケット検査と歯根破折、セメント質剥離

2017年 7月10日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

歯周病の検査で最も基本的な検査として
歯周ポケット検査があります。

このブログでもよく解説する検査方法です。

非常に簡単であり、基本的にどこの歯科医院でも行えます。

知っている方も多いかと思いますが、
ちょっと見てて下さい。

歯と歯肉はくっついておらず 僅かな隙間があります。
この隙間のことを歯肉溝と言います。

歯肉溝がに汚れが入り込み 溝が深くなると
歯周ポケットと言われるようになります。
以下の図です。

以下のような器具を使用し、歯周ポケットの深さをはかります。

1歯につき 6カ所以上の深さを測定します。

この歯周ポケットが深くなると歯周病が進行しているということです。

歯周病ポケット1〜2ミリ  :正常

歯周病ポケット3〜4ミリ  :軽度

歯周病ポケット5〜6ミリ  :中程度

歯周病ポケット7ミリ以上  :重度

という判断になります。
歯周病の検査はこれだけではなく、
レントゲンによる骨吸収状態や
噛み合わせ
等さまざまな検査を総合して歯周病の診断をするわけですが、
上記の歯周ポケット検査は基本中の基本です。

さて本日は歯周病の話とはちょっとズレます。

それは、歯周病と同じような症状があるが、
実は歯周病とはまったく違う原因であることがあります。

私自身が歯周病専門医ということもあり、
来院される患者様の多くは歯周病に問題をかかえた方です。

歯肉が腫れるとか
噛んでいたいとか
出血があるとか

患者様はご自身の判断やネット等で検索して
「きっと歯周病に違いない」
とお考えになり来院される方も多くいらっしゃいます。

実際に歯周ポケット検査をしてみると
歯周ポケットが8ミリ
というこもあります。

先ほど歯周病の検査で歯周ポケットが深くなると
歯周病が進行していることを解説しました。

しかし、歯周ポケットが深くなる原因は
歯周病だけではありません。

本日は歯周ポケットが深くなる他の原因について解説します。

1症例目は、以下の患者様です。
レントゲンをみてみましょう!

「歯肉が腫れて出血がある」
「痛みもある」
とのことで来院されました。

患者様は歯周病が原因ではないかと思われています。

早速歯周ポケット検査 と レントゲン写真の撮影を行いました。
問題となる歯は印の歯です。

歯周ポケットは8ミリあり、
出血もあります。

本日の最初に重度歯周病は、歯周ポケットが7ミリ以上と解説しましたので
この歯は、8ミリもありますので
歯周病ということになりますが、
そうではありません。

確かに歯周ポケットは8ミリなのですが、
この歯周ポケットができた原因は、
歯周病細菌による感染症ではなく、
歯が折れたのです。

この歯は神経がない歯でした。

神経のない歯は脆く、通常の噛む力でも折れることが高頻度で起こります。

歯の根が折れることを
歯根破折と言います。

歯根破折の特徴的なレントゲン像をみてみましょう!

歯の根を取り囲むように黒い状態がみれます。

分かりやすいように黒くなっている部分を
黄色線で記載したのが以下です。

このようなレントゲン像を見た場合、
歯根破折を疑います。

患者様には歯根破折の可能性が高いことを説明させていただきました。

歯根破折を起こした場合には、
基本的に治すことはできません。

基本的にはですが…

歯根破折は抜歯となります。

今回ご来院された患者様には、
腫れの原因を説明させていただき、
歯根破折している場合には、抜歯となることも説明させていただきました。

患者様にとっては、抜歯は当然のことながら避けたいことです。

そのため、薬で腫れを抑えてこのまま経過をみられるとのご希望でした。

しかし、暫くして再度腫れたため、ご来院されました。
その時のレントゲンが以下です。

歯が完全に割れていました。

患者様はレントゲンの状況をみていただき、
ご納得の上、抜歯となりました。
現在はインプラント治療が完了し、噛めるようになっています。

神経のない歯は、本当に脆く、
こうした歯根破折が起こる確率が非常に高いです。

歯を削らないようにすること
神経を取らないようにすることは本当に大切なのです。

患者様も抜歯後には、できるかぎり周囲の歯に負担がかからない治療をご希望されていたため、
歯を削るブリッジではなく、
インプラント治療をご希望されました。

このように歯周ポケケットが深いから歯周病ということではなく、
様々な検査を総合して判断することが必要なのです。

次のケースになります。
患者様は、歯肉が腫れたとのことで来院されました。
出血もありました。

歯周病を疑い、歯周ポケット検査を行いました。

歯周ポケットは部分的に9ミリありました。

その時のレントゲン写真が以下です。

問題となるのが印の歯です。

歯周病ポケットが9ミリとは深いですね。

それではこのケースは
歯周病でしょうか?
歯根破折なのでしょうか?

実は両方とも違います。

答えはセメント質剥離
という病態です。

セメント質とは、
歯の根の周囲を取り囲んでいる薄い硬い組織のことです。

このセメント質がなんらかの原因で剥がれしまうことをセメント質剥離と言います。
以下の矢印部分が剥がれたセメント質です。

セメント質剥離を例えていうと
家の外壁を想像してみて下さい。

家の外壁にタイルがはってはったとします。
このタイルが
地震とか
劣化により剥がれ落ちてしまうこともありますよね。

この剥がれたタイルがセメント質であると思って下さい。

外壁のタイルが剥がれると困りますよね。

セメント質も
噛み合わせの負担が強く起こったりすると剥がれてしまいます。

この確率は年齢が高くなればなるほど多くなりますし、
神経のない歯で起こりやすいと言われています。

セメント質剥離が起こっても問題とならない場合もありますが、
剥離した部分が大きかったりした場合には、
歯周ポケット交通し、感染が起こることで腫れてきます。

今回のケースはそうしたことが起こり
腫れや出血が起こったのです。
治療は剥離したセメント質を取り除くことです。

以下が治療前と後です。

剥離したセメント質を取り除くことで腫れは治まりますが、
予後はよくありません。

今後問題を起こす可能性が高いです。

このように歯周ポケット検査は、歯周病の診断にとって非常に重要な検査ですが、
歯周ポケットが深いからといって
必ず歯周病ということではありません。

今回のケースのように
歯根破折の場合もありますし、
セメント質剥離の場合もあります。

また、今回は紹介できませんでしたが
他にも原因はあります。

病気の診断をする場合には、
さまざまな面からみることが大切なのです。


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2017年7月4日

歯科で使用する器具(エアータービン)の滅菌について

2017年 7月 4日(火曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

本日は歯周病の話ではなく
歯科で使用する器具の滅菌の話です。

他の3つのブログでも同様の話を書いています。

最近 テレビ や ネット で 歯科医院で使用する器具の滅菌についての話題があります。

歯を削る際に使用するエアータービンの使い回しです。

以下がエアータービンです。

user comment….

このエアータービンですが、
使用する際にはダイヤモンドのバー等で水を出しながら高速回転で歯を削っていきます。

もちろん口腔内で使用されるため、唾液や血液が付着するため、
当然のことながら滅菌が必要なのですが、
単にエアータービンが汚れが付くだけではなく、
回転を止めた際に、器具の中に水分が僅かに後戻りして入り込むことが報告されています。

そのため、使用後にエアータービンの表面をアルコール消毒しただけでは不十分であり、
タービンの中に入り込んだ感染原自体を取り除くことが重要になってきます。

エアータービンの表面だけを消毒しても
タービン内に入った感染原は、
次に使用する際に、水と一緒に出ていきます。

これが問題なのです。

当医院では開業以来づっとエアータービンの感染予防対策を行っています。

患者様ごとにエアータービンを交換し、
専用の高温滅菌器具で消毒をしています。

この滅菌作業は結構大変なんですよね。

まずエアータービンの数を揃えておかないといけません。

患者さんの数が多い歯科医院であれば、20本以上揃えておくことが必要です。

エアータービン1本の値段は10〜15万円程度しますので
数が増えれば増えるほどコストがかかります。

もちろん滅菌する器具自体も高価です。

しかし、最低限必要なことであることは間違いありません。

ご心配な方は、通院されている歯科医院でどのような滅菌対策を行っているか聞いた方が良いでしょう。

歯科医院で聞いてみて、
きちんとした回答がないような場合には
転院した方が良いかもしれません。

きちんとした滅菌対策を行っている歯科医院であれば
このような質問は失礼なことはなく、
積極的に滅菌対策について回答してくれるはずです。


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2017年7月3日

歯周病で失った骨の再生治療(骨再生の限界について)

2017年 7月3日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。

今日はちょっと難しい話になります。

骨の再生治療についてです。

歯周病は、歯周病細菌より歯を支えている骨が吸収していく病気です。

骨の吸収過程や骨の再生治療の症例については前回のブログで解説しました。

前回のブログをご覧になっていない方は先にご覧になって下さい。
前回のブログ(歯周病で失った骨の再生治療)

それでは、再生治療を行うとどんな状態でも骨は再生するのでしょうか?

もし、全ての症例で骨が再生することが可能であれば、
歯周病は全て治るということになります。

本当にそんなことが可能なのでしょうか?

本日はちょっと難しい話になりますが、そうした骨の再生について解説していきます。

まず骨吸収のあるレントゲンからみていただきます。
以下のレントゲン写真の左手側の歯には骨の吸収が認められます。
分かりますかね?

矢印部分が骨吸収がある部位です。

何となく分かりますかね?

骨の再生治療は、こうした骨の吸収した部位に
骨の増大(再生)を行うわけですが、どのような骨吸収でも骨が再生するわけではありません。

本日はそうした話をしたいと思います。

以下は、歯と骨の図です。

ちょっと分かりにくので解説します。
以下が歯の部分です。

以下は歯根と言われる部分です。
歯肉の中にある骨に埋まっている部分です。

以下が骨です。
歯の根は骨の中に埋まっているのです。

歯の根や骨は、歯肉の中にありますので
本来は肉眼では見えない部分になります。

今回の図では歯肉の部分を除去して、
骨の状態を見やすいようにしてあります。

ちょっと難しいですかね?

骨の吸収のタイプはいくつかに分類されます。
この骨吸収のタイプにより
骨の再生が可能かどうかが分かります。

以下は2壁性骨吸収という状態です。
まずは見てみましょう!

私自身大学や講演を行っているのですが、
骨吸収を説明する際には以下の図を良く使用します。
歯の根を背に座ったとします。
以下の図のようにです。

その際に骨がどこに見えるのか?
ということが骨吸収のタイプを診断する大きなポイントになります。
歯根を背にして座ると
正面に骨が見えます。

左側にも骨が見えます。

骨の壁が2つ見えます。

これを2壁性骨吸収と言います。

次に以下のような骨吸収があります。

同じように歯根を背に座ってみます。

正面には骨が見える!

左側には骨は見えない!

右側にも骨は見えない!

骨の壁が1個しか見えないので
これを1壁性骨吸収と言います。

次に3壁性骨吸収を見てみましょう!

分かりますかね?
先ほどの2壁性骨吸収より右側に骨があるのです。

簡単に言えば、穴のようになっているのです。

図をまとめると以下になります。

骨の再生治療を説明する際には、
この骨吸収に血液を注ぐことを想像してみましょう。

まず左側の1壁性骨吸収に血液を注いでみましょう!

血液を注いでもこぼれてしまいます。

次に真ん中の2壁性骨吸収にも血液を注いでみましょう!

やはり血液はこぼれてしまいます。
しかし、左側(奥側)には骨の壁があるため、血液がこぼれるのは手前側(右側)だけです。

さて次に3壁性骨吸収に血液を注いでみましょう。

3壁性骨吸収は穴のような状態ですので、
血液はこぼれにくく、穴に溜まります。

さて他の図を用いて
骨の再生についてさらに解説します。

コップに血液を満たしてみましょう。

この血液が満たされたコップの中に骨の細胞を入れてみます。
骨の細胞がないと骨は再生しません。

この血液が満たされたコップの中で骨の細胞は動きまわることができるのです。
しかし、骨の細胞はコップの外に出て動くことはできないのです。

骨の細胞が動き回る範囲は決まっているのです。

さてこうしたことを他の例えで解説します。
海の中にいる魚は、当然水中で泳ぎます。

しかし、魚は水中を出ては生きられません!

骨の細胞も同じです。
血液が満たされた範囲でしか生きることはできないのです。
そのため、骨が再生しやすいのは血液が満たされる
3壁性骨吸収なのです。

本日の話はちょっと難しかったですね。

来週のブログもお楽しみに!


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