誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

2017年10月9日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
今日のテーマは、『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』になります。
さて本日は初めてのテーマです。
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。
誤嚥性肺炎って知っていますか?
なんとなく聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、
そんなに大きな問題であることは多くの方は考えていらっしゃらないと思われます。
さて言葉の意味ですが、
物を飲み込む働きを嚥下機能(えんげきのう)と言います。
通常当たり前ですが、
口から食べた物は食道から胃へと入っていきます。
当然のことですよね。
呼吸をする時には(気管)に空気が入り
食事をする時には(食道)に食べ物が入ります。
普通のことです。
しかし、この機能がうまく行かないことがあります。
誤嚥(ごえん)です。
誤嚥(ごえん)とは、
食べ物 や 唾液 が口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことです。
これでお分かりだと思いますが、
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは、
本来食道(胃)へと入る 食べ物 や 唾液が 気管(肺)に入ってしまうことで
食べ物 や 唾液に含まれる細菌が気管に入り込み炎症を起こす病気です。
たいしたことはないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
以下のデータをみてみましょう!
厚生労働省の「平成24年人口動態統計の年間推計」によると
肺炎は がん 心臓病に次いで 日本人の死因で3番目となっており
65歳以上の高齢者がその殆どであり
1年間に約12万人が肺炎で亡くなっています
誤嚥性肺炎は高齢者にとって深刻な問題であり
介護現場では口腔ケアの重要性が重要となっています

以下は肺炎で入院された方の原因を調べたデータです。
肺炎の原因を2つに分けています。
一つは、誤嚥性肺炎です。
もう一つは、それ以外です。
さてみてみましょう。

60歳代以降になると
入院をともなう肺炎の50%以上が
誤嚥性肺炎であることがわかります。
また加齢とともに
誤嚥性肺炎の割合は増えていきます。
90歳を超えると
肺炎となった方の90%程度が
誤嚥性肺炎が原因となっています。
高齢者の誤嚥性肺炎の多くは
歯周病の進行 や 虫歯があったり
義歯に付着した汚れにより
口腔内細菌が増殖することで
誤嚥をしたときに肺炎が起こりやすくなります。
そのため 誤嚥性肺炎を防ぐためには
問題点の治療(歯周病虫歯)を行うこと
毎日適切な口腔ケア(義歯の洗浄 歯磨き 舌磨き
を行うことが重要になってきます
また 誤嚥を防ぐための筋力トレーニングも重要です。
口腔内には300~400種類の細菌が存在します
よく磨く人の口腔内細菌数は    
 1000~2000億個
あまり磨かない人の口腔内細菌数は  
 4000~6000億個
ほとんど磨かない人の口腔内細菌数 
 1兆個
とされています
これだけの細菌が口腔内にはいるのです。
口腔内細菌の数には個人差(歯周病等の問題)があり
起床時には増えやすいため時間差もありますが
起床時の唾液1ml中の細菌数は
糞便1gの細菌数より
10倍多いと言われています。
口腔内って細菌だらけなんです。
また 口腔内細菌は
唾液中 や 歯面 歯肉だけでなく
口蓋 や 頬粘膜 舌の表面にも付着していますので
歯の清掃(歯磨き)だけでなく
舌の清掃頬粘膜の清掃も重要になってきます。
口腔内に細菌が存在する原因として
歯周病があります。
歯周病細菌は誤嚥性肺炎の大きな問題となります。
それでは歯周病治療を行えば歯周病最近はいなくなるのかと言うと
そうではありません。
歯周病は歯周病細菌による感染症です。
歯周病細菌を減少させることが歯周病治療となります。
歯周病の原因や治療法については、
歯周病のページに記載してありますので
そちらを参考にして下さい。
進行した歯周病の方に対して 歯周病治療を行うと
歯周ポケット内の歯周病細菌の数は減少しますが
完全にいなくなるわけではありません。
歯周病治療を行なったとしても
歯周ポケット内の細菌は2〜3ヶ月で後戻りする
ことが多くの研究によって分かっています。
そのため歯周病が進行している方の場合
定期的に歯周ポケット内の細菌を減らすことが必要
になります。
つまり定期管理による歯周病細菌を減少です。
これが重要です。
歯周病細菌を根絶することはできないのです。
さて話は長くなりました。
続きは次回にしましょう。
次回の話は、誤嚥性肺炎の具体的な予防方法についてです。
お楽しみに!

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