歯周病治療が成功しない理由

2018年 5月28日(月曜日)です。
このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。
歯周病治療が成功しない理由
はじめに
歯周病は 生活習慣病です。
歯ブラシによる口腔内清掃が最も重要ですが、
それ以外にも噛み合わせもありますし、
口腔内以外にも、食生活、運動、睡眠、喫煙、ストレス…等さまざまな原因があります。
これは、糖尿病 や 高血圧、高コレステロール といった病気が 生活習慣病であることと同じです。
糖尿病 や 高血圧、高コレステロール が薬だけでは治らないのは ご存知であると思います。
いくら内科等で薬をもらっていても、生活習慣が乱れれば、悪化してしまうのです。
実際に一度病気(糖尿病 、高血圧、高コレステロール)の治療を行っても多くの方は再発しているのが現状です。
歯周病も同様に一度治っても再発する方が多くいらしゃいます。
以下では、歯周病治療の失敗原因について解説したいと思います。
歯周病治療の中断は症状を悪化させる!
歯周病治療を中断したAさんを例に解説します。
日々仕事中心の生活をしているAさんは、歯肉の腫れと痛みがあったため歯科医院を受診しました。
検査の結果、重度歯周病と診断されました。
1~2回程度歯石の除去や歯ブラシの指導を行いましたが、 症状の消退と仕事の忙しさから治療を続けて行いませんでした。
その後も時々歯肉が腫れるものの 数日で改善するため たいしたことはないだろうと思い そのまま放置していました。
それから何年かたち、歯がグラグラし 食事にも支障をきたすようになったため再度歯科を受診しました。
診査の結果、歯周病はさらに悪化しており 何本かの歯を抜歯しなければならない状態でした。
Aさんは抜歯しないで治療はできないかと希望しましたが、 その受診した歯科医院では 抜歯しかないと診断されました。
Aさんは 抜歯という診断結果に不満をもち 他歯科医院に転院しました。
しかし、転院した歯科医院でも抜歯と診断されたので 再度抜歯しないで治療を行ってくれる歯科医院をさがしました。
そうしたことをくり返しているうちに 状態は進行し、ほとんどの歯牙を失うことになってしまいました。
Aさんは非常にショックをうけました。
しかし本当に大変なのはこれからでした。
それは 歯周病を長期間にわたって放置しておいたために
顎の骨が非常に吸収してしまい、 入れ歯も合わない状態になってしまいました。
入れ歯は がたつき 食事もままならないため 多くの歯科医院を渡り歩き入れ歯を作成しましたが、
満足できる入れ歯はできませんでした。
このような話しは 特別なことではなく、入れ歯をしている多くの人にあてはまります。
ポケット義歯といわれる 使用しない入れ歯 を多く持っている方は 非常に多くいます。
一度失った歯は ともとには戻りません。
歯周病と診断されたら、正しい知識と自覚をもつことが大切です。
歯周病は自覚症状が現れにくい!
歯周病の自覚症状はある程度進行してから現われることがほとんどです。
初期の段階では、歯周病と診断されても自覚症状がないため、治療を行わない方は多くいらしゃいます。
また、治療の必要性はわかっていても 忙しい等の理由で1日延ばしにしている方も多くいらしゃいます。
歯周病の自覚症状は ある程度進行してから現われることがほとんどです。
現在 出血 や 腫れ がある場合は ある程度進行している可能性があります。
歯がグラグラしてきたら 赤信号と思って下さい。
歯周病は、治療開始時期が遅れることが多い!
早期に治療すればするほど治療は簡単になります。
先程話したように歯周病の初期は自覚症状があまりありません。
時々出血する程度だから まだ大丈夫だろう という軽視した考えは一番よくありません。
むしろ早期に治療すればするほど治療は簡単です。
重傷になってから治療したら 治療も大変なだけではなく
治療終了後も厳密なメインテナンスを行わないと再発してしまいます。
早期治療が歯周病において大切なことです。
歯周病は生活習慣病です!
病院まかせでは歯周病は治りません。
患者さん自身の歯周病に対する意識と行動がなければ 治らないのが歯周病の治療です。
歯周病を治療することは 歯科医師や歯科衛生士の役目ですが、 患者さんの協力なくしては それもかなわないものです。
まず 第一に歯周病は『感染症』であることを自覚して下さい。
歯周病細菌は もともとあなたの口腔内には存在しないものです。
他の人から感染してくるものです。
この話はいつも患者さんにするのですが、感染すること自体は悪いわけではありません。
というのは、もしあなたの口腔内に歯周病細菌が感染したとしても 細菌が繁殖するような口腔内の環境がなければ歯周病は進行しません。
簡単に言えば 歯ブラシがきちんと行われていない状態があると 歯周病細菌はどんどんと繁殖していきます。
いくら病院で細菌の除去を行っても 適切な歯ブラシができなければ歯周病の治療は成功しません。
患者さん自身の歯周病に対する意識と行動がなければ治らないのが歯周病の治療です。
治療が終了したら必ず定期検査を受けること!
歯周病の治療が終了したら、定期検査(メインテナンス)をきちんと受ける必要性があります。
歯周病の治療が終了したら、メインテナンス(定期検査)が非常に重要です。
歯周病の治療が終了したとしても その後のメインテナンスをするかしないかでその後の再発率が大きく変わります。
特にある程度進行した歯周病であった場合には絶対にかかせないことです。
本日はこれで終了です。
次回また歯周病について解説します。

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