インプラント治療

インプラントの基礎知識

インプラント治療を受ける前に(インプラントの特性を知ろう)

インプラント治療を受ける前に大切なことがあります。

インプラントの特性を知ろう

最近、他の医院で行ったインプラントがダメ(グラグラしたり、腫れたり)になり、どうにかしてほしいといった相談をよく受けます。
当医院のホームページ本当によいものなの?インプラントと天然歯の違いにも記載してありますが、インプラントは虫歯にはなりませんが、いわゆる歯周病のような状態になる可能性はあります。
歯のない部分に単にインプラントを行うだけでは長期的に安定した状態を維持することはできません。わかりやすくいうと、歯周病がある状態でインプラントを行うことは非常に危険で、歯周病細菌がインプラントに感染を起こします。
歯周病の検査なしで、インプラントを行うことは無謀なことであり、検査の結果、歯周病であれば細菌の除去治療を行い、歯周病の治療を行った後でないとインプラントを行うことは危険です。
インプラントはどれくらい持つのか?-インプラントの成功率では非常に高い成功率が記載されていますが、すべてのインプラントがこのような高い成功率を成し遂げるわけではありません。
歯科医師の技術や治療方針にかなり左右されます。

的確な検査と計画を

これからインプラント治療を行うことを希望されている方は単に歯のない部分にインプラントを行えばよいということではなく、歯周病の検査治療計画があってこそ、インプラントの成功があると思ってください。

またきちんとした検査や治療計画がない医院でインプラントを行うことは危険であると思ってください。

事前にインプラントの治療費を知ろう!

事前にインプラントの治療費を知っておくことは大切なことです。
インプラント1本21万円となります。
この費用の中には診査費用、レントゲン代、仮歯代、薬代等インプラントに関わる費用が含まれます。(歯周病の検査等他の歯に関わる費用は含まれていません)
インプラントの被せ物はハイブリッドセラミック105,000円、セラミック157,500円となります。
欠損別の治療費の詳細についてはこちらを参考にして下さい。

インプラントを受ける医院選び

インプラント治療はどこでする?
インプラントの治療はどこで行った方が良いのでしょう?
大きく分けて大学病院なのか?
個人の歯科医院であるのか?
確実な答えは難しいですが、ある程度の基準はあります。
まずインプラント手術の実績があるということが第一です。
『今まで何本くらいのインプラントを埋入してきたか?』、『今現在1週間に何本程度を埋入しているのか?』これは重要なことです。
つまり、インプラント手術というものは知識(後で話します)も大切ですが、技術力が非常に大切になってきます。

技術というものは手先が器用な人もいれば不器用なひともいます。しかし、1年間に数症例しか手掛けなければ技術は磨かれません。
年間数百症例の手術を行っている先生は万が一もともと器用でなかったとしてもそれだけ手術件数があればそれなりに技術力は高い(手術は上手)と言っても問題はないでしょう。

話しは少しずれますが、医科の分野では手術件数に対し治療費(保険診療)が異なるということがでできています。

たとえば、ある特殊な手術があったとします。
Aという病院(大学病院も含む)は年間20件の手術実績しかないが、Bという病院は年間1,000件の手術があったとします。当然医師の技術力に違いがでてきます。それなのに保険の治療費が同じであるのはおかしいという意見があり、その手術の種類や病状にも違いますが、ある一定の手術件数に達していない病院は治療費が安く設定されています(保険点数に違いがあるということ)。
もちろん医療は知識も大切ですが、外科的な手術の場合には技術力も大切になります。

インプラントも同じように考えられます。
簡単な手術であればさほど歯科医師による差はないと思いますが、ある程度難しい手術であれば技術力の差は出てきます。私も開業する前は大学病院(歯周病科)に6年間在籍しており、手術を毎日のようにしてきましたが、同じ歯周病科でもまったく手術をしない先生もかなりいました。年齢がかなり上の先生でもまったくと言っても良い程手術ができない先生もいます。しかし、その実体は患者さんにはわかりませんから大学病院ブランド(?)で来院される患者さんも多くいらっしゃいます。

大学病院等の大きな病院でしかできない手術(施設や器具の関係上)ももちろんありますが、インプラントの場合入院等の治療ではなく基本的には外来ですので、病院の大小は関係ありません。この話は大学病院をどうのこうの言うわけではありません。大学ブランドではなく、結局手術を担当する歯科医師個人の知識であるとか技術的な問題です。

インプラント手術を受けられる場合には担当歯科医師のインプラント経験を聞くことは重要です。またこうしたことを聞くことは失礼なことと思い、聞きにくいかもしれません。しかし、真剣に治療に取り組んでいる先生はこうしたことを聞いても不快に思ったりすることはありません。

次に手術環境です。
病院自体が不衛生と思われるところはあまりお勧めしません。衛生環境に気をつけることは基本中の基本です。
不衛生なのはインプラント治療に対して真剣ではないあらわれです。
インプラント手術における感染予防についてはこちらを参考にして下さい。

次に歯周病や噛み合わせに対する配慮です。
インプラント症例の『失敗症例1:歯周病による骨吸収』をみて頂くとわかりやすいかと思いますが、インプラントの診査と同時に歯周病の検査を行うことは非常に重要なことです。
歯周病がある状態でインプラントを行うことは危険です。
また噛み合わせの検査も大切なことです。
こうした検査なしでインプラントを行う医院は良い医院とは言えません。

次にインプラント治療の良いことばかり話す歯科医師が少なくありません。どんな治療でも100%ということはないのです。インプラント治療を行うことによる問題点もあります。またトラブルが起った場合の保証の問題もあります。そうしたことを十分説明してくれる医院を選択する必要性があります。

もちろんこのようなことを書面に書いたものをもらう必要性があります。いわゆる治療計画書です。

担当歯科医師が自信を持っているのであればこうした説明や計画書は必ずもらえます。
インプラントは治療の費用もかかりますし、患者さんご自身の身体のことですから、遠慮なく質問し、納得行く上で医院を決めて下さい。

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