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大船駅北口歯科

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インプラントの基礎知識

● インプラント治療後に腫れる原因
はじめに
これから、インプラント治療を始めようと思っていられる方は、治療後の腫れと痛みに対する不安があるかと思います。
この項は、『インプラント治療後は腫れるのか?』ということについて解説したいと思います。

骨の高さや幅に問題がなく、1〜3本程度の少ない埋入本数であれば腫れる可能性は低いかと思います。
しかし、同じ治療を行っても個人差があり、腫れる方もいれば腫れない方もいるのが現状です。
しかし、骨の吸収が大きく、インプラントを埋入するために、どうしても骨の増大治療を行う必要性がある場合には、腫れる確立は高くなります。

骨の増大治療とは、
1  『GBR法』
2   サイナスリフト法
等です。

以下はホームページのさまざまなところで記載してありますが、重要なことなので、書きたいと思います。

骨が吸収する原因として、歯周病があります。 歯周病とは、
歯周病細菌の感染により歯を支えている骨が吸収することです。
歯周病を放置すると骨はどんどんと吸収してしまい、
最終的には“歯がグラグラ”してきます。
この段階では、骨の吸収が大きく、単純にインプラントを行うことができ
ない可能性が高くなります。

他には、歯根破折があります。
歯根破折の原因の多くは神経がない歯で起こります。
神経のない歯はもろく通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。
こうした状態を患者さんに説明する時に "木" に例えてお話しすることがあります。
生き生きとした木はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはありませんが、枯れた木は折れる可能性があります。
神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。
神経のない歯は血液供給がなくなるため、脆くなってしまうのです。
歯の根が破折してしまった場合、折れている場所にもよりますが、ほとんどの場合抜歯となります。
ここで問題なのが、折れてしまった歯が何とかならないものだろうかと考え、抜歯をためらい、時間が経過してしまうことです。
破折したままの状態でいると破折した部分から感染が起こり、周囲骨の吸収が起こります。
骨の吸収が大きく起こるとその後にインプラントを埋入する場合に非常に
不利な状態になります。
もし、歯根破折と診断された場合には早期に対処(抜歯となることが多い)
する必要性があります。

次に、歯がないまま(欠損のまま)にすると骨が吸収します。
不適切な義歯の使用や歯が抜けたままにしていると顎の骨は吸収してきます。
骨は機能圧(噛むカ)が加えられることによりその高さや幅は維持されます。
歯周病に問題がなく歯がきちんとあれば顎骨の吸収はほとんどありません。
しかし、抜歯を行うと個人差はありますが、必ず顎骨は吸収していきます。
特に、上顎の奥歯においては、骨が吸収するとインプラントが非常に困難になります。

さて、話は戻りますが、骨の吸収している場合、骨の増大治療を行う必要性があるため、インプラント治療後に腫れる確立が高くなります。

以下、インプラント治療後に腫れる原因を列挙します。

手術時に使用するドリルや骨に触れることによる腫れ!
骨に触れることが原因
インプラントの埋入や骨の増大治療を行うためには、骨自体に触れることになります。
骨は外部(外気)に触れるとそれ自体が腫れの原因になります。
特に外気(部屋の空気)が汚れていると手術時にホコリが手術部位に触れますので、腫れる可能性が高くなります。
もちろん手術器具自体が汚染されていると腫れの原因になります。
手術室の完備や滅菌が大切になります。

インプラント埋入に使用する『ドリル』が原因
骨内にインプラントを埋入する場合、専用の『ドリル』を使用します。
つまり、埋入するインプラントの直径と同等の大きさまで、骨にドリルで穴を開けます。
骨に触れること自体が腫れを引き起こす原因になります。
回避することとして、
できるかぎり、『ドリル』を使用しない手術を行うことがあります。
   『スプリッティング法』と言われる方法です。
しかし、この方法は骨が柔らかい上顎で応用することが多い治療法です。

また、『ドリル』の劣化も原因になります。
『切れ味の悪いドリル』を使用すると骨へのダメージが大きくなりますので
使用器具の品質管理も重要です。
『ドリルの使用回数(使用限度)』は、
骨の状態(硬い骨 か 柔らかい骨かの違い)によって違いますが、
5〜10回が限界です。
それ以上の劣化した状態での使用は、骨へのダメージがあるため、
きちんとした管理が必要です。

また、『ドリルの使用方法』です。
骨の硬さにもより違いますが、『回転速度』も大切です。
ドリルの使用 回転 速度が速いと、骨へのダメージは大きくなります。
簡単に言えば、ドリルの使用 回転 速度が速くなると『発熱』が大きくなります。
骨へ加わる『熱』は非常に悪影響です。
骨が『オーバーヒート:火傷(やけど)』状態になります。
ドリルの使用 回転 速度が遅いと、なかなか削れませんが、
速すぎても、骨へダメージが加わってしまいます。
ドリルによる骨へのオーバーヒート を防止する対策としては、
適切な形成速度を守ることと
ドリルで骨を形成する際に冷却した水で十分に冷やしながら行うことが必要です。

また、当然のことですが、『ドリルの衛生管理』は非常に大切です。
インプラント治療における滅菌については以下を参考にされて下さい。
  ・インプラント治療における滅菌

内出血による腫れ!
治療後に腫れる原因として、多いのが内出血です。
分かりやすく例えると、手や足をぶつけた時に腫れることと同じです。
手や足等をぶつけると皮膚下の血管が損傷し、破れます。
その結果、皮膚内部で出血を起こすのです。
これが腫れです。
インプラント手術を行うと、必ず出血は起ります。
出血が多い場合には腫れる確立は高くなります。
手術範囲が大きかったり、インプラントの本数が多かったり、手術時間が長くかかった場合等です。

このような内出血を抑える方法としては、
可能なかぎり、手術範囲を小さく行う
うがいをし過ぎない
治療後の注意事項を厳守する
  
インプラント治療後の注意事項として、
手術当日はお風呂を避ける
運動等を避ける
すぐに横にならない。また、就寝時は枕を高くして寝る(頭を下げた状態にすると血液が手術部位に溜まりやすいため、すぐ横になるよりは、起きてイスに座ったりした方が良い)
手術部位を間欠的に冷やす
アイスノン等で手術部を10〜20分程度冷やす。
ただし、連続して冷やし過ぎると血液循環が悪くなるため、逆に良くありません。

手術時の衛生管理が不十分なことによる腫れ!
手術直前の口腔内の消毒不足です。
手術直前には口腔内を消毒する必要性があります。
口腔内は唾棄もあり、完全に滅菌することは無理ですが、
術前に極力清掃することは非常に大切なことです。
当医院ではインプラント手術当日はまず抗菌作用のある薬
(クロルヘキシジンジェル)を歯ブラシにつけご自身でブラッシングして いただいてから治療室に入っていただきます。
そして、手術室ではクロルヘキシジン洗口剤で口をゆすいでもらいます。
さらに麻酔の際にクロルヘキシジンの綿にて粘膜や歯を拭い、消毒を行います。

次に、手術場所や、手術器具、治療者の衛生管理です。
手術室でない場所で行ったり、不衛生な場所だったりした場合、感染する感染する可能性があります。
インプラント手術を行う場所は衛生管理された手術室が良いでしょう。
手術器具が汚染されていたりした場合です。
しかし、この可能性はほとんどないと思って下さい。
インプラント手術を行っている歯科医院では、
使用する器具が汚染されているということはまずないと思われます。
(もちろん、いろいろな歯科医院がありますので、絶対ということはありませんが…)。

術者の衛生面も非常に大切です。
術者の手術着やマスク、防止、手術用グローブ等です。
髪の毛や顔に付着した汚れも注意が必要です。
患者様の口腔内に術者の顔を近づけて手術を行うわけですから…

こうした衛生管理が不十分であると感染し、腫れる原因になります。

次に、手術中による感染が原因による腫れです。
手術中に唾液が手術部位に触れたり
インプラント本体に唾液が触れた場合、汚染されます。
また、口腔粘膜に触れても問題が起ります。
これは、他の感染リスクより起る確立が高いものです。
防止策として、アシスタントの能力があります。
手術する歯科医師は手術に集中していますので、
アシスタントが唾液の排除を行うことになります。
また、手術自体を手早く行うことです。
これは無理して早く行うということではなく、
きちんとしたトレーニング (切開の確実性や縫合の素早さ等)と
術前のデータをきちんと頭にいれ、 
治療前にイメージトレーニングをすることが有効です。
的確に手術を早く行うことは感染のリスクを減らすだけでなく、
術後の腫れも少なくします。

手術前の抗生剤の服用による腫れの予防が大切
次に抗生剤の術前の服用です。
いくら手術環境を整えても100%無菌であるとこは無理なことです。
そのため抗生剤の服用は重要になってきます。
一般的に抜歯を行うと治療後に抗生剤の処方があり、
抜歯後に患者さんは 服用することになります。
しかし、本来は抜歯後に服用するのは遅いことになります。
抜歯後に抗生剤を服用して効果があるのは術後の感染予防です。
抜歯時の感染予防にはなりません。
抜歯前に抗生剤を服用する必要性があります。
しかし、日本の保険制度では抜歯前の抗生剤投与は認められていません。
そのため通常は抜歯後に処方されることになります。
インプラントにおいては保険診療ではないため
術前に処方することがほとんどです。
(場合により治療後に服用することもあります)
インプラント治療中の感染予防に対して効果がある抗生剤の処方方法は治療の1時間以上前です。
そうするとインプラント治療中の感染予防対策になります。
しかし、現実的には手術の1時間前にいらしていただくのは大変ですので、
当医院では前日から服用していただいています。
抗生剤の術前服用に対しては以下のようになっています。
米国外科医協会の術後感染委員会(Olson 1984, Peterson 1990)によると
口腔内の手術において手術前に抗生剤を服用することは、
70%以上の術後感染減少率になるとしています。
また、手術前に抗生剤を服用するとその量も少なくすることができます。

感染による腫れ!
歯周病が存在した状態で、インプラント治療を行った場合は問題が起る可能性が高くなります。
この後の術後感染に関係していますが、もともと歯周病であった場合、
インプラント治療前に歯周病の治療を行っていないと口腔内に存在する歯周病細菌がインプラントにも感染してしまいます。
感染すると歯肉は腫れ、痛みが起ります。
そのため、インプラント治療前には歯周病の検査はかかせません。
そして、もし歯周病が存在していれば、インプラント治療前に歯周病治療が必要になります。
インプラントが歯周病のような状態を インプラント周囲炎と言います。

術後感染が原因による腫れ
インプラント手術後に口腔内を不衛生にしていると手術部位に感染を起こすことがあります。
感染を起こすと腫れる可能性があります。
しかし、通常このようなことは起りません。
インプラント手術には口腔内を清潔にすることが大切です。
手術部以外をしっかりとブラッシングする
口洗液でうがいをする(クロルヘキシジン溶液等)
義歯を使用している場合には食後義歯をきれいに洗う
手術部に触れない

まとめ:インプラント治療後に腫れないための注意事項
インプラント治療後に腫れないためには以下のようなことが大切です。

1 口腔内をきれいにする。

治療前の口腔内の消毒をきちんと行う。
手術前には、歯科医院にて口腔内の消毒を行いますが、歯科医院にいらしていただく前に十分な歯ブラシが必要になります。

治療後(手術後)に消毒をきちんと行う
インプラント手術部位にはきちんと歯ブラシができないため、うがい薬が処方されます。
通常、1日3回(毎食後)にされることをお勧めします。
うがい薬を使用する期間は症状により違いますが、抜糸するまでは必要です。
それ以降、うがい薬を使用するかどうかは、担当歯科医師と相談されて下さい。

インプラント以外の歯をきちんと磨く
インプラント以外の歯は、徹底して歯ブラシしていただきます。
インプラント以外の歯が汚れていると、そのばい菌はインプラント手術部位にも感染します。
そのため、徹底した歯ブラシが必要です。

治療前に歯周病等も問題があれば、きちんと治す
インプラント治療前に歯周病であったり、歯石が付着している場合にはきちんと治療をされた方が良いでしょう。
    
2  薬をきちんと服用する 治療前や治療後に処方された薬は必ず服用して下さい。
多くの場合、抗生剤が処方されます。
ただし、薬を服用した後に気分が悪くなったり、発疹等が現れた場合にはすぐ担当医に相談して下さい。
また、事前に合わない薬や以前問題が生じた薬があった場合には、あらかじめ担当医に伝えておくことが大切です。
また、現在服用している薬についても、事前に報告が必要です。

3  手術当日は、運動をしない、お風呂は入らない、お酒を飲まない
手術当日に運動を行ったり、入浴すると腫れる確立が高くなります。
お酒も控えた方が良いでしょう。
通常は、1〜2日は控えた方が良いですが、手術状況等により違いますので、担当医に聞いた方が良いでしょう。

4  すぐ横にならない
手術後は安静にしていた方が良いのですが、すぐに横にはならない方が良い場合があります。
これは、この後の就寝時の注意事項にも関係しますが、頭を低くすると血液が頭部(手術部位)に溜まりやすくなりますので、手術直後はできれば、すぐ横にならず、イス等に座っていただいた方が良いでしょう。
血液が溜まると腫れやすくなります。

5  手術当日は就寝時に枕を高くする
先程と同様な理由で、枕を低くすると手術部(頭部)に溜まりやすいので、枕を高くして就寝された方が良いでしょう。

6  顔を冷やす
手術部位の顔面を冷やすと歯ににくくなります。
アイスノンのようなもので、短時間冷やすことは腫れに対し効果的です。
しかし、あまり冷やしすぎ過ぎるのはいけません。
冷やす時間は、10〜15分程度にし、
一定時間をあけて再度冷やすようにして下さい。

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