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インプラントの大船駅北口歯科>インプラントの基礎知識>● サイナスリフト(上顎洞底挙上術)について:その1

インプラントの基礎知識

● サイナスリフト(上顎洞底挙上術)について:その1
はじめに
サイナスリフト(上顎洞底挙上術)についての話です。
かなり長く、難しい話になります。
このホームページをご覧になっているということは既にインターネット上でさまざまな歯科関連のホームページをご覧になっていることと思います。
おそらくサイナスリフト(上顎洞底挙上術)についてもご存知のことかと思います。
このページでは一般的なサイナスリフト(上顎洞底挙上術)の話以外に、さらに詳しく(難しいですが…)解説していきたいと思います。
もっともっと知りたいと思われる方は是非ご覧になって下さい。
どうして『サイナスリフト(上顎洞底挙上術)』を行うのか
インプラントを行うにあたりインプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、そのままの状態でインプラントを行うと成功率は非常に低くなります。
つまり短いインプラントの埋入は安定が悪く、長いインプラントの方が骨との安定が良いということになります。
骨の高さがない場合、そのままでは短いインプラントしか行えません。
上顎においてはインプラントを行うための骨が不足していることの方が多く、 60〜70%の方は骨の増大なくしてインプラントを行うことは不可能です。
特に上顎の奥歯においては『上顎洞』という存在があるため長いインプラントを埋入するのを困難にしています。
『上顎洞』とは?
まず上顎に骨が少ないということはどういう状態であるのか?
『上顎洞』とはなにか?
というところから解説していきたいと思います。
『上顎洞』とは?
上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のことです。
この空洞は頬骨の奥に存在し、鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨により左右に分かれています。この上顎洞の働きは完全にはわかっていません。
多くの場合、歯が存在するとこの上顎洞と上顎の骨の距離は一定の幅がありますが、歯周病等で骨が吸収してしまうと上顎と上顎洞との距離が薄くなってしまいます。
その結果インプラントを行えないことがあります。
『サイナスリフト法(上顎洞底挙上術)』の治療法:1
上顎洞までの骨の高さが4mm以下の場合にはサイナスリフトが必要になります。
治療の方法として上顎洞の横(口腔内の奥歯の頬側の歯肉)から切開し、上顎洞に穴を開けます。(上顎洞の内部が見えるようにします)
実際には歯肉を切開すると頬の骨がありますのでその頬骨を除去することになります。
頬の骨は非常に薄い場合もありますし、ある程度厚い場合もあります。
薄い場合には0.5mm程度、厚い場合には4〜5mm程度です。
結構薄いのもです。
頬側の骨すべてがこんなに薄いのではなく上顎洞に接しているこの部分だけです。
0. 5mmなんてけんかでもしてなぐられたらすぐ折れてしまいます。
実際にサイナスリフトを行っているとなんて骨が薄いんだと思います。
話は戻りますが、口腔内の奥歯の歯肉を切開すると薄い骨があります。
その骨を除去します。
除去する大きさはどの程度の範囲でサイナスリフトを行うかにより違いますが、親指の爪の大きさより若干大きい程度です。
骨に穴が開いたらそこには『上顎洞粘膜』という膜が存在します。
ちょっとややこしくなってきました。
おさらいしますと、外側(口腔内側)から歯肉、骨、上顎洞粘膜の順にあり、上顎洞粘膜の中が上顎洞という空洞なのです。
つまり上顎洞という穴の内面を『上顎洞粘膜(シュナイダーメンブレン)』という膜が覆っているということになります。
(上顎洞という穴の内面に『上顎洞粘膜』がへばりついているのです。)
『サイナスリフト法(上顎洞底挙上術)』の治療法:2
さてまた話を戻します。
骨に親指の爪の大きさ程の穴を開けると『上顎洞粘膜(シュナイダーメンブレン)』が見えます。
この粘膜を破れないようにゆっくりと剥がしていきます。
『上顎洞粘膜(シュナイダーメンブレン)』は非常に薄い膜で紙よいように透けて見えます。
ただし、紙のようにすぐに破けるものではなくある程度の弾性があります。
ビニールのような状態です。
想像しにくいと思いますので例えますとテーブルの上にビニールシートが粘着性のあるものでくっついているようなものです。
無理に強く剥がせばビニールシートが破れてしまうかもしれません。
ビニールシートを破らないようにするには端からゆっくりと慎重に剥がす必要性があります。
『上顎洞粘膜(シュナイダーメンブレン)』も同じようなものです。
さて上顎洞底にへばりついていた『上顎洞粘膜(シュナイダーメンブレン)』が剥がれました。
そうするとそこに空洞ができます。
先程のテーブルと剥がしたビニールシートの間の空洞のような感じです。
この空洞に骨となる移植材を詰めるのです。
先程話しましたように『上顎洞粘膜(シュナイダーメンブレン)』を傷つけず剥がす作業が大変なところです。
無理に力を入れたりすると『上顎洞粘膜(シュナイダーメンブレン)』は非常に薄いため破れてしまいます。
破れた場合には修復方法はありますが、破れない方が無難です。
このまでがサイナスリフト法の第一段階です。
『サイナスリフト法(上顎洞底挙上術)』の治療法:3
さて次の段階です。
『上顎洞粘膜(シュナイダーメンブレン)』を剥離した後にできた空洞に骨を移植するわけですが、この移植する骨は一般的に下顎から採取します。
採取する場所は『オトガイ』と言われる顎の先の部分と『レイマス』と言われる耳の下あたりの下顎の部分です。
両方とも骨を採取するのに安全で行いやすいからです。
採取する方法は口腔内から切開を行いますので傷口が残ったり、見えたりすることはありません。
もちろん麻酔を行ないますので痛みはありません。
麻酔も静脈内鎮静法という麻酔で行います。静脈内鎮静法はほとんど眠っている状態になります。治療後は治療中のことはほとんど覚えていない状態ですので御心配はいりません。
麻酔を担当する者は麻酔を専門としている経験豊富なドクターです。
骨を採取した部位は時間がかかりますが骨が自然に回復します。
外観的に骨を採取した部位がへこんだり審美的に問題となることはありません。
そして採取した骨を細かく粉砕します。
通常移植する骨はこの採取した物たけで十分ですが、移植するスペースが多きかったり、左右ともサイナスリフト法を行ったりする場合にはこれに人工の骨を混ぜます。
この続きは 『サイナスリフト法(上顎洞底挙上術)』の治療法:2をご覧になって下さい。

サイナスリフト法については こちらを御覧下さい。

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