インプラント治療

インプラント治療における感染予防対策

インプラント治療における滅菌

『インプラント治療は外科治療です』

インプラントが成功するためには衛生環境はかかせないことです。
当医院では外科処置を行う際にはインプラント専用の手術室を使用します。
空調や器具、全てにいたるまで管理された手術室です。
以前はこうした手術室は個人の歯科医院にはあまりありませんでした。
患者さん自身も個人の歯科医院に手術室があるとは考えてもいないと思います。
しかし、今では手術室を備えた歯科医院はだいぶ増えています。
医療従事者の衛生管理の意識も以前と比較するとかなり変わってきています。
もし私が病院にかかるとしたら汚い病院は嫌ですからね。
患者さんを診る時に使い捨てのグローブは使用するのは当たり前の時代です。
今でも時々素手で診療している先生がいますが、これはいけません。
感染予防対策として最低限のことです。
歯科医院を選択する時、汚い、感染予防対策がきちんとしていない病院は避けた方が良いでしょう。
私は間違いなくそうした医院にはいきません。

『滅菌に対してどこまで注意した方が良いか?』

まずインプラントを行う場所です。
もちろん専用の手術室を備えていることが良いですが、増えてはいるものの全ての歯科医院に手術室があるわけではありません。
手術室がない歯科医院の方が圧倒的に多いかと思います。
インプラントは外科処置ですので手術室で行う必要性がありますが、手術室がない歯科医院でもインプラント手術は可能です。
インプラント手術の中でも簡単な治療で20~30分程度で終了するような手術であれば通常の歯科診療台でも問題ないかと思います。
しかしそれには条件があります。まずインプラントを行う前に徹底して診療台を滅菌薬等できれいにすること、またインプラントを行っている隣で歯を削っているような環境ではないこと、病院内が比較的ほこりのたたない空気のきれいな時間帯(朝一番とか)に行うこと等が一つの条件かと思います。
今まで通常に歯を削っていた場所で、滅菌管理もせず、隣では普通に診療しているような環境では良い治療はできません。
インプラント治療を受けられる際には専用手術室ではなくてもどのような環境で行う(治療の時間帯も…)のか聞いてみるとよいでしょう。
インプラント手術に際してどれだけ先生が注意をしているかということは大切なことです。

『手術着』と『使用器具』

インプラント手術を行う際には手術着を着用します。
もちろん滅菌されたものです。当医院ではディスポーザブルのものを使用します。
(ディスポーザブルでなくてもきちんと滅菌されていれば問題ありません)
先程は専用の手術室がなくても条件さえそろえば問題なないという話しをしました。
しかし、この手術着はやはり専用の物がよいかと思います。
通常診療している時に着用している白衣は色々な削りかすやホコリがついています。そのためそのままの白衣で手術することはいいことではありません。
また帽子(手術キャップ)も必要です。髪の毛にもホコリはつきますから。
意外に注意しなければならないとこが手術者の顔(首あたりも)です。
滅菌された手術着、帽子、グローブ等が滅菌されていても顔にホコリがついていれば治療中にホコリが落ちます。
顔は手術部位に非常に近寄りますからホコリがついていたらいけません。
もちろん手術前には顔を洗います。
ホコリは目に見えないものですが、手術には非常に影響します。
また手術器具を置く台やその周辺にも滅菌されたシートを敷きます。また患者さんの顔や衣服の上にも滅菌されたシート(ドレープと言います)を敷きます。できおればこうしたものは全てディスポーザブルにした方が良いかと思います。
またインプラントには細かい器具が多数必要です。
常に使用するような器具はインプラント基本セットとして一つのケースに入れ布で覆い、高圧蒸気滅菌後、専用の滅菌ケース(紫外線ケース)に入れて手術直前まで保管しておきます。
しかし骨の状態によりGBR法を併用したり、リッジエクスパンジョン法を併用したり、さまざまな治療が組み合わされることがあります。
そうすると可能性のある器具を全て出しておくと大変なことになります。
手術台には器具がのりきらなくなりますし、器具の数が多すぎると治療中にすぐに選ぶことができず、時間のロスにもつながります。
器具でぐちゃぐちゃしていると器具を落としたりする可能性もあります。
そうした場合は必要な器具を全て一つ一つ滅菌パック(器具を入れ、滅菌すると外部からは汚染されないようになっている手術専門の袋)し、保管しておきます。
そうすれば手術中に必要になった器具はその物だけ取り出すことができます。

『インプラント自体の滅菌』

当然と言えば当然ですが、インプラント本体は一つ一つが滅菌され製造工場から運ばれてきます。そして医院にて保管されています。
ですからインプラント自体の衛生環境(滅菌)は非常に高いものです。
歯肉を切開し、骨にインプラントを埋入するための穴を開け、インプラントを挿入する直前になり始めて滅菌してある入れ物から出します。
ですから非常にクリーンです。
しかし、インプラントを形成した穴に入れる際に他の部分に触れてしまったらだいなしです。
他の部位とは唇や舌、歯肉等です。少しでも触れたらもう使用はできません。
術者が注意していても口腔内ですから患者さんが動いてしまい粘膜に触れることもあります。
また動いた時に唾液が飛びインプラントに付着することもあります。
またまれですが、インプラントを落としてしまうこともあります。
私自身、1年に1回程度インプラントを落とすことがあります。
もちろん使用できません。
当たり前ですが…
ですからインプラントの予備はかなり多く用意してあります。
使用予定の長さや太さ以外のものを急きょ必要とすることもあります。
先程、インプラントが唇や唾液に触れるという話をしましたが、インプラント自体には触れなくても、骨の形成したインプラントの穴の中に唾液が入り込み汚染されるケースもあります。
こうしたことは上顎よりも下顎で起るケースが多く認められます。
注意が必要です。
また患者さんがお口を開きにくい場合、長い時間開けていると疲れるような場合には粘膜に触れたり、唾液に触れる確率が高くなります。
もしお口が長時間開いていられないような場合にはそのことを担当歯科医師に話して下さい。
インプラント手術では途中で口を閉じられないことが多いため、つらい場合には申告しておいた方が無難です。
『開口器』と言われるお口を開けておく器具を装着して治療を行います。
患者さんはがんばってお口を開けておかなくても大丈夫です。
これは通常の歯科治療においても使用できます。
多くの歯科医院にはありますので虫歯等の治療で長い時間お口を開けているのがつらい方は聞いてみるといいでしょう。

『インプラント治療前の口腔内環境整備』

インプラント治療を行う前に徹底した口腔内環境を整える必要性があります。
まず歯周病です。
術前に歯周病の検査を行い、歯周病に問題がある場合にはインプラント治療に先立って治す必要性があります。
歯周病がある状態で手術を行うと歯周病細菌はインプラントに感染します。
歯周病の治療についてはHPの歯周病の内容をご覧になって下さい。
特に現在歯周病があり、インプラントを検討されている場合にはまず歯周病のページをご覧になって下さい。
また当医院ではインプラント手術当日はまず抗菌作用のある薬(クロルヘキシジンジェル)を歯ブラシにつけご自身でブラッシングしていただいてから治療室に入っていただきます。
また手術室では再度クロルヘキシジンにて口腔内の消毒を行います。

『抗生剤の治療前の服用』

いくら手術環境を整えても100%無菌であるとこは無理なことです。
そのため抗生剤の服用は重要になってきます。
一般的に抜歯を行うと治療後に抗生剤の処方があり、抜歯後に患者さんは服用することになります。
しかし、本来は抜歯後に服用するのは遅いことになります。
抜歯後に抗生剤を服用して効果があるのは術後の感染予防です。
抜歯時の感染予防にはなりません。
抜歯前に抗生剤を服用する必要性があります。
しかし、日本の保険制度では抜歯前の抗生剤投与は認められていません。
そのため通常は抜歯後に処方されることになります。
インプラントにおいては保険診療ではないため術前に処方することがほとんどです。(場合により治療後に服用することもあります)
インプラント治療中の感染予防に対して効果がある抗生剤の処方方法は治療の1時間以上前です。
そうするとインプラント治療中の感染予防対策になります。
しかし、現実的には手術の1時間前にいらしていただくのは大変ですので、当医院では前日から服用していただいています。
抗生剤の術前服用に対しては以下のようになっています。
米国外科医協会の術後感染委員会(Olson 1984, Peterson 1990)によると口腔内の手術において手術前に抗生剤を服用することは70%以上の術後感染減少率になるとしています。
また手術前に抗生剤を服用するとその量も少なくすることができます。
徹底した衛生管理こそ手術成功の第一歩です。

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