インプラント治療

インプラント治療後の話

インプラントをしたい人は禁煙しましょう

はじめに

喫煙が身体に悪いということはみなさん御承知のことと思います。
肺癌はもとより他の呼吸器疾患の原因及び増悪因子として最も重要であるばかりか、動脈硬化、虚血性心疾患、糖尿病など多くの成人病の危険因子であることは周知の事実です。
現在喫煙している方に禁煙の話しをするのは非常に難しいことです。
私自身も以前は約15年間タバコを吸っていました。何度も禁煙しようとしても失敗していました。
吸っている方の気持ちはよくわかります。
しかし、現在は吸っていません。
家族内の受動喫煙や私自身の身体のことを考え、また患者さんの健康を守る医療人として禁煙しようと本気で決意しました。
禁煙はつらいことかもしれませんが、チャレンジして下さい。
これから書いてある話しは喫煙されている方には見たくないことかもしれません。しかし、是非御覧になっていただきたいと思います。

インプラントと喫煙の関係

『インプラントと喫煙』の話しをすると喫煙している方はインプラントはできないと思われるかもしれません。
基本的に治療する側(医療側)としては喫煙している方にインプラントを行うのは嫌なものです。
理由はインプラントがダメになる確率が非喫煙者と比較して高いからです。
しかし、条件はありますが実際的には喫煙している方でもインプラントを行っています。
それは喫煙はリスクはあるがインプラントを行うことの利点もあるからです。
例えば奥歯に歯がないとします。
義歯が使用できない(使用すると違和感がある等で使用していない)とすると欠損はそのままになります。
奥歯で噛めないと前歯や他の部位にも問題は生じます。インプラントはそうしたことを防止するともできます。もちろん噛むといた行為自体も歯がなければできませんが、インプラントをすることにより噛むこともできます。
しかし、場合によってはインプラントを行わない場合もあります。
上顎の奥歯に骨がなく上顎洞挙上術(詳細はインプラントの特殊な治療を参考にして下さい)を行ったり、骨の高さや幅が少ないために骨増大法であるGBR法(詳細はインプラントの特殊な治療を参考にして下さい)を行う必要性があるケースです。
また喫煙者の中でもヘビースモーカーといわれる方です。
骨の再生力や手術後の治癒が明らかに悪いためです。
インプラントは自費診療ですので、高額な治療費がかかります。
ヘビースモーカーの方がインプラントをしても非喫煙者と比較するとダメになる確率は高いのが現状です。
そうしたことをお話して上でご理解いただければインプラントを行うことも可能ですが、できれば禁煙していただきたいものです。
この項ではできるかぎり禁煙していただくためのお話をさせていただきます。
もう少しがんばって見て下さい。

以下は朝日新聞にでていた記事です

タバコがなければ、毎年9万人がん患者減 (厚生労働省研究班)

タバコがなかったら、国内で毎年約48万人発生しているガン患者のうち、約9万人はガンにならずにすむはず。
厚生労働省の研究班が、喫煙とガンについての調査報告を発表した。
研究班は、90年から約10年間、40~69歳の男女約9万人を対象に追跡調査した。期間中にガンにかかったのは、約5千人。喫煙者のガンの発生率は、これまで吸ったことのない人に比べ、男性で1.6倍、女性では1.5倍。禁煙している人のガン発生率も、男性は非喫煙者に比べ1.4倍で、過去の喫煙の影響が見られた。発生率は、1日の喫煙本数が多いと高くなるが、本数が少なくても長期間吸っていれば高くなった。
この結果をもとに、日本全体でのガン発生率を計算したところ、男性ではガン全体の29%にあたる約8万人、女性ではガン全体の4%にあたる約8千人がタバコが原因でガンにかかったと推定された。
(2004年4月23日 朝日新聞より抜粋)

恐ろしいですね。タバコは単なる嗜好品ではありません。
またタバコを吸っている御自身だけの問題でもありません。

タバコを吸っていない人への影響:受動喫煙と副流煙

タバコの煙は喫煙者が直接吸う「主流煙」と、タバコの先の火のついた部分から立ち上る「副流煙」とに区別されます。タバコを吸わない人が、まわりの人のタバコの「副流煙」を吸ってしまうことを「受動喫煙」といいます。
この受動喫煙は、実は人体に重大な影響を与えることが分かっています。
タバコ1本の煙には 約40種類の発ガン物質が含まれており、1日3時間以上禁煙できない空間(受動喫煙)にいる女性の子宮頸部からは、タバコ由来の発ガン物質が検出されています。そのため、子宮頸部ガンのリスクは3.4倍に増加することが報告されています。
主流煙と副流煙の違いは、有害物質の含有量とそのpHにあります。
アメリカの厚生省の調査によると、副流煙にはタールが主流煙の3.4倍、ニコチン2.8倍、ベンゾピレン3.7倍、一酸化炭素4.7倍、目や鼻を刺激するアンモニアは50倍も含まれているのです。つまり、副流煙は、強いアルカリ性(pH9前後)で、酸性(pH5前後)の主流煙より刺激性が高く、発癌物質をはじめとする有害物質の1本あたりの含有量は、主流煙より多くなっているということなのです。

このようにタバコの害は喫煙者本人だけでなくまったくタバコを吸わない人にも影響をおよぼしているのです。
タバコで癌になるのは自分自身の問題だし、タバコを吸うか吸わないのは勝手だ。と思っているのは大間違いです!
受動喫煙こそ最大の問題です。

喫煙と法律の話

日本も遅れながら法律でも喫煙場所に規制がかかるようになってきました。
みなさんも御承知のように『健康増進法』です。健康増進法は平成14年7月26日法案が参議院にて可決成立し、平成15年5月より施行されています。
第二節 第二十五条では以下のように記載されています。

学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。

喫煙者には肩身が狭い思いかもしれませんが、タバコを吸わない人のことを考えるもの思いやりです。
現代の子供をみて『最近の子は自分勝手で人に対する思いやりがない』と感じている方も多いかと思います。
子供は大人を写す鏡です。まず大人が思いやる心を待たなければいけません。
『タバコは自分自身の問題だから』と思っている人こそ周りのことを考えていないのでは…

喫煙と病気

禁煙は健康によいだけでなく、保険面でも優遇されます。民間保険では非喫煙者には保険加入料金の割引きを行っているという保険もあります。
これは以下のような理由により行われています。
喫煙をしている方は明らかに癌等の疾患になる確率が高いことが実正されています。それを承知で病気になり治療を行った時、非喫煙者と同等の保険料を支払っているのはおかしいということです。

なににせよ喫煙はよくないことです。

病気はつらいですよ。
肺ガンは痛みを伴い非常に辛い!
動脈硬化を増悪させる因子にもなります。
脳梗塞や脳出血の確率も高くなります。
突然倒れたら残された家族はどうなります?
一命をとりとめてもその後寝たきりになったらどうします?
家族ともども辛い!
仕事も十分できず、治療費もかさむ。金銭的な面でも辛い!

私は歯科医師ですから全身的な話はこれくらいにします。

冒頭で話しましたようにインプラントにとっても喫煙は大きな問題です。是非禁煙されて下さい。
無理な場合にはせめて節煙されて下さい。
手術後の治癒が悪く骨と結合しない場合もあります。特に手術後2週間は絶対に喫煙しないで下さい。
喫煙の程度、残存骨の状態や治療内容によりインプラントができないこともあります。

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