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インプラントの大船駅北口歯科>インプラントの基礎知識>● GBR法で使用する『コンポジット移植材』:その1

インプラントの基礎知識

● GBR法で使用する『コンポジット移植材』:その1
『コンポジット移植材』の話の前に…
この項目は『コンポジット移植材』の話ですが、この話をご理解いただくためにインプラントにおける難症例の話:その1 および その2 その3 インプラント治療に使用する人工骨(β-TCP) の話をご覧になっていただくと非常にわかりやすくなります。ものすごくマニアックな話ですが、読んでいただくとかなりな『歯科オタク』になれます。
まず初めに『GBR法』についてお話します。
インプラントを行うにあたり、インプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、そのままの状態でインプラントを行うと成功率は非常に低くなります。適切な状態で植立してこそインプラントの長期安定が望めるのです。
『GBR法』とはインプラントを行うにあたり、骨の幅や高さがない時に、骨を再生させる方法です。
術式としては2つの方法があります。
一つはインプラントを植立する前に骨の増大をはかる方法です。これはインプラントの前準備としての『GBR法』です。
まず、歯肉の中に骨の再生を促す特殊な膜を入れます。状態によって異なりますが、3〜4ヶ月間骨が成熟するのを待ちます。その後、膜を除去するとインプラントに適した骨が膜の下に再生しています。そこで初めてインプラントの植立を行います。この方法は治療期間が長くなりますが、もともと大きく骨の幅がない人などはこの『GBR法』を行ってからインプラントを行う必要性があります。無理な状態でインプラントを行ったとしても長期的な安定は期待できません。今後のことを考えれば確実な選択といえます。
次にインプラントと同時に『GBR法』を行う方法です。
これはインプラントを行うには骨が少ないが(骨幅に問題があるが)、術前『GBR法』をしなくても大丈夫な場合に適応します。インプラントを植立すると同時にGBR 膜を併用します。3〜6ヶ月後に膜を除去し、後は上部構造を作製するだけです。
この膜は後で取り出す必要性があるもの(非吸収性膜)と自然に溶けてなくなるもの(吸収性膜)があります。
単に膜を歯肉の中に設置すれば骨が再生するわけではありません。
膜の中(骨の上)に骨が再生するための『種?』を入れます。
『種』ってなに?
自家骨や人工の骨等のことです。
私達はこの自家骨や人工骨等のことを『骨補填材』と言います。
つまりGBR法では単純に膜を置く(設置する)だけでは骨は確実に再生しません。
現在一番良い骨補填材は『自家骨』と考えられています。
しかし、『自家骨』を採取することは難しいことがあります。
そのため『自家骨』以外に『人工骨』を使用します。
まず『自家骨移植』について
インプラントにおける難症例の話:その1、その2、その3で書いてありますが、骨の移植材にとって最適なものは『自家骨』です。
たしかに『自家骨』は骨の新生(再生)に非常に優れています。しかし、自家骨を採取(使用)するということは体の他の場所から取ってこなければいけません。
特に多くの量(自家骨の量)を必要とする場合には採取(取ってくる)場所自体も大きくなります。
こうしたことは患者さんにとって大変なことです。
実際の臨床においても患者さんに『骨の移植を行うために手術部以外から骨を取ってきます』とお話するとほとんどの患者さんはびっくりします。
それはそうですよね。
まさか『骨の移植』をするとは思っていませんし、手術部(インプラント部やGBR部)以外から骨を採取(取ってくる)とも思っていませんから。
『コンポジット移植材』とは?
私達治療する側からすると骨の増大治療(GBR法)を行う場合、『自家骨』を使用することは第一選択です。
骨の新生(再生)効果が高いことが実証されているからです。
しかし、移植手術に対する患者さんご自身の大変さや採取する量の問題等もあり、全ての症例において行うわけではありません。
そのため現在行っているのが『コンポジット移植』です。
これは『自家骨』と『人工骨』を混合(ミックス)して使用する方法です。
『GBR法』や『サイナスリフト(上顎洞底挙上術)』の多くはこの方法で行っています。
どれくらの割合で『自家骨』と『人工骨』を混合(ミックス)するかと言いますと50%-50%です。
この割合は手術状況や自家骨の種類(自家骨にも種類があります。これは後で解説します)により異なります。
論文学的(Jensen 1998の報告では)には『コンポジット移植材』の約30%は『自家骨』が必要とされています。
これは先程の自家骨の種類以外にも混合(ミックス)する『人工』の種類も影響します。
また『自家骨』に戻ります。自家骨の分類
『自家骨』移植に使用される骨にはさらに2つの種類に分かれます。
『皮質骨』と『海綿骨』です。
この2つの骨も骨の増大手術を行う際に非常に重要なキーワードになります。
1.『皮質骨』は骨の表面にある硬い骨のことです。
2.『海綿骨』はその内部(皮質骨の内側)にある柔らかい
  骨です。
この2つの骨の性質はだいぶ違います。
まず『海綿骨』の方が分かりやすいのでこちらから解説したいと思います。
『海綿骨』の特徴として骨の新生(再生)を起こす細胞が豊富に含まれています。
骨の新生(再生)を目的とした『GBR法』や『サイナスリフト(上顎洞底挙上術)法』には最も適した骨です。
この『海綿骨』は先程書きましたように『皮質骨』の内側
にあるため場所(骨を採取する場所)によっては採取(骨を取る)するのに困難な場合があります。
下顎の骨はこの硬い『皮質骨』が厚く(多く)、その内部にある柔らかく骨の新生(再生)に有利な骨の細胞を多く含んでいる『海綿骨』を採取(取る)ことが難しいのです。
逆に上顎は硬い『皮質骨』は少なく、柔らかい『海綿骨』が多くあります。
つまり上顎には骨が新生(再生)するための骨の細胞を多く含んでいる『海綿骨』が多いため『自家骨』の移植材として適しているのです。
この続きは GBR法で使用する『コンポジット移植材』:その2をご覧になって下さい。


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