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大船駅北口歯科

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インプラントの基礎知識

● 老化現象:テロメア:その1
はじめに
この項目は『老化』についての話です。
なぜこのテーマかと言いますと歯科は老化現象が現れやすいものだからです。
顎骨が吸収していくことにより義歯は合わなくなりますし、骨の吸収が進行するとインプラント治療も困難になります。
年齢の経過とともに唾液の分泌は減少傾向にあり、虫歯にもなりやすくなります。
また老化とともに起る骨粗鬆症は歯周病のリスク因子にもなります。
歯科医療は治療が完了した時点で終りということではなく治療した状態をいかに維持できるかということが大切になります。
つまりメインテナンスが重要であるということです。
メインテナンスについてはHPのいろいろなところに書いてあります。
それだけ重要なことであるからです。
より良い状態を維持するためには患者さんご自身の毎日のブラッシング、メインテナンスによる検査(問題点があれば早期発見、早期治療)、プロフェッショナルクリーニング(歯科衛生士による専門的なクリーニング)、その他噛み合わせのチェック等…必要なことはたくさんあります。
毎日食事をすれば汚れも付着しますし、歯(被せ物)もすり減ります。
ずっと同じ状態を維持することことは難しいことです。
しかし、患者さんや歯科医師がいくらがんばってもできないことがあります。
それが『老化』です。
我々は歯科治療を行うとともにこの『老化』を考えなくてはいけませんし、受け止めなくてはならないことです。
一度治療した患者さんをメインテナンスにてずっと診ていくのですから。
少し難しい話ですが、歯科知識の幅を広げたい方はどうぞご覧になって下さい。
『老化』とはなにか?
老化とは年齢ととにも体の機能が衰えていくことと考えられます。
そのため同様に年をとる現象として使用されている『加齢』や『寿命』とは異なり個体差が非常にある(個体差を考えた)用語です。
100歳になっても元気で歩いている方もいらしゃいますし、60歳でも歩くのに不自由な方(あくまでも病気ではなく)もいらしゃいます。
同様に歯科においても個体差はあります。
同じ治療をしても同じ結果をたどるわけではないのです。
『老化』には大きく分けて
1. 糖尿病や高血圧等の多因子性疾患
2. 環境因子
3. 遺伝因子
が考えられます。
この中で『老化にかかわる遺伝子』の話から始めたいと思います。
『遺伝子』というと難しい話と思われるかもしれませんが、できるかぎり簡単にお話していきたいと思います。
現在『遺伝子』はものすごいスピードで解明されています。
もちろん私は研究者ではないのでほとんどわからないことばかりです。
ここで書く内容は『遺伝子』のほんの“さわり”の部分だけですが…
人間の細胞の寿命は?
1960年代にレナード・ヘイフリックが『ヘイフリック限界』という現象を見つけました。
これは人間の細胞は約50回程度分裂を繰り返した後、分裂を停止し死んでしまうというものです。また動物ではこの細胞分裂の回数と寿命が関連するということも分かっています。
その原因の一つが『テロメア』というものによって起ることがわかってきました。
いよいよ本題の『テロメア』がでてきました。
『テロメア』の話の前に『DNA』について勉強しましょう
いきなり『テロメア』の話をすると分かりづらいので聞いたことがある言葉で分かりやすいところから始めたいと思います。
『DNA』です。
『DNA』という言葉は聞いたことがあると思います。
『DNA』の正式名称は『deoxyribonucleic acid:デオキシリボ核酸』と言います。
まあ正式名称まで覚える必要はありません。
『DNA』のみでOKです。
『DNA』ってなに? という方には聞いたことがある例でお話ししたいと思います。戦争等で生き別れた親子が再開をしたとします。本当の親子であるかどうかを検査するために『DNA検査』なるものを行います。
犯罪捜査でも『DNA検査』が行われます。
こうしたことは一般の方でもニュース等で聞いたことがあると思います。
もう少し詳しく『DNA』についてお話します。
『DNA』はワトソンとクリックによりその構造が解明されました。
1962年にノーベル賞を受賞しています。それくらいすごい発見なのです。
ヒトは『細胞』からできています。そしてその『細胞』の中を見てみますと
『細胞核』というものがあります。
『細胞核』? 聞いたことがあるかもしれません。
さらにその『細胞核』の中には『染色体』というものがあります。
これもなんとなく聞いたことがあるかもしれません。
ヒトの『細胞核』の中には23対(46本)の『染色体』があります。
その『染色体』の中にあるのが『DNA』なのです。
『DNA』についてさらに詳しく
『DNA』は細長い糸のようなもので『染色体』の中に折りたたまれて入っています。
ちなみに『動物の細胞』の大きさは約1000分の5ミリメートルです。
ものすごく小さいですね。
その『細胞』の中にある『細胞核』さらにその中にある『染色体』さらにその中にある『DNA』ですからさぞかし小さいと思いますよね。
でも細長い糸のような『DNA』をまっすぐに伸ばしてみるとなんと2メートルにもなります。
びっくりです。相当細くて折りたたんであるのでしょう。
(私は研究者ではありませんから学校の本でしかみたことがありませんが…)
また話がずれてしまいました。
『DNA』とは細胞の中にある情報源です。
心臓や血管といった臓器に関する情報、髪の毛の色や質、生命にかかわる全てです。
『DNA』は『生命の設計図』とも言われます。
よく『DNA』イコール『遺伝情報』とも思われがちですが、『遺伝情報』は『DNA』の約1.5%程度しかありません。
これ以上深く話をしていると専門職の授業になってしまいますのでこの辺で『DNA』の話は終わりにして『テロメア』に戻りましょう。
なんとなく『DNA』についてはわかってきたいと思います。
『DNA』と『テロメア』の関係
『テロメア』とは『染色体の末端部』にある構造です。細胞分裂による『染色体』の複製や安定化に必要な特殊な構造を持っています。
染色体の末端部にある『テロメア』の長さは、細胞分裂を繰り返すごとに短縮されていき、ある程度短くなったところでその細胞は活動を停止します。
この『テロメア』の長さが寿命に関わってくるとされています。
『細胞分裂』が行われなくなった状態が『老化』です。
では『細胞分裂』に制限(細胞が活動を停止する)があるというのはなぜでしょう?
先にも話しましたが、『DNA(染色体)』は『生命の設計図(情報源)』と言われています。
この情報源である『DNA(染色体)』は紫外線や放射線により壊される可能性があります。通常は破壊された部分を修復する機構がありますが、修復しきれないほどの損傷を受けると異常な遺伝子が伝えられることになってしまいます。
異常な遺伝子が伝えられると困ってしまいますよね。
そのため細胞は分裂する回数を制限しています。
さきほど話しました『ヘイフリック限界』のことです。
その機構が『テロメア』であり、『DNA(染色体)』が複製(細胞分裂)される度に短くなって最終的には複製(細胞分裂)が出来ないようになります。
『テロメア』 難しい話ですが、なんとなくわかってきたと思います。
この続きは 老化現象:テロメア:その2をご覧になって下さい。


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