現在、口臭外来は休診中です。

アテイン使用説明

アテインの原理

アテインは口臭の原因となるガスを測定する装置ではありません。
口臭原因とされるアンモニアやインドールは、タンパク質が嫌気性菌により分解されて産生されます。
そこで アンモニア濃度を検出することにより細菌の活動性(細菌数)を判断することが可能となります。

アテインの検査方法ですが、まず尿素(urea)を口腔内に含みます。
尿素は、口腔内細菌を増幅(増大させる)させる作用があります。
専門用語では「ウレアーゼ活性」と言います。
口腔内細菌が増幅されることにより アンモニア濃度は高くなります。
このアンモニア濃度を測定することにより、細菌の活動性(細菌数)をはかるのです。

人の口臭の程度は、1日の中でも大きく変動します。
口臭を自覚されている方でも1日の中でその程度は大きく変化します。
口腔内の細菌数は常に一定ではないからです。
口臭測定検査時にアンモニア濃度が低く計測された場合(尿素を使用しない状態)でもそれは患者様が気になる口臭とは違うこともあります。
つまり、アテインによる検査とは、尿素で細菌を増幅することにより、口腔内の細菌数が最大になった状態を再現させるのです。

この検査により、1日の中で 患者様の最大(マックス)が分かるのです。
また、口臭の代表的な原因となるメチルメルカプタンが増えるとアンモニア生成量も増加するという相関もあることからアテインは、口臭をはかる指針として有効な検査法といえます。

検出ガス成分

アテイン

尿素で増大された嫌気性菌が産出するアンモニア(ppm)

測定値

尿素(ウレアーゼ活性)により増幅されたアンモニア値(ppm)は、口腔内細菌量を示していることにより、口臭の強さと大体比例関係にあるとされており、以下のように評価します。

0 全く臭いを感じない
16 臭いを感じない
大阪歯科大学歯周病学講座における口臭有無の境界値
40 大体臭うようになる
60 常に臭う
60以上 常にかなり臭う

アテイン 注意事項

検査前には、ブラッシングを丁寧に行なって下さい。 食物残渣があるとアテイン値に影響します。 以下の注意が必要です。

  • 喫煙者は、検査から1時間以上前から禁煙する
  • 検査前2時間は、ミネラルウオーター以外を口に含まない。
    飲食は当然ですが、ガムやフレーバーも禁止です。
  • 洗口液、オーラルケアー(口臭対策)用スプレー、歯磨き剤等も検査前1時間は避けて下さい。