6. 喉の奥からの臭いQ&A

Q:喉(のど)の奥からの臭いの原因は?

A: 口臭は、口から臭うだけではありません。
喉(のど)の奥から臭いを感じる方も多くいらっしゃいます。
喉(のど)の奥からの臭いには、どのような原因があるのでしょうか?
また、対処方法はあるのでしょうか?
この項では喉(のど)からの臭いについて解説します。

喉(のど)や舌の奥の不快感症状がある方の原因として以下のことが考えられます。

  • 1.喉の奥 や 舌の奥の 免疫過敏(アレルギー性素因)
  • 2.喉の奥の乾燥 および 安静時唾液流量の不足
  • 3.精神的な緊張による口腔内の変化
  • 4.口腔生理機能の抑制、および 低下
  • 5.医科的問題(耳鼻科的問題、内科的問題)
  • 6.歯科的問題(歯周病、虫歯 等)

まず、喉の奥から臭いを感じる方の原因として 高頻度で起こる事例から解説します。
口臭を気にされる方で多いのが、 臭いを気にされるために 人前での会話が少なくなったり、 口を閉じている時間が長くなる場合があります。
通常リラックスしている状態では、 上顎 と 下顎の歯は接触せず、 唇は若干閉じたままの状態です。

しかし、口から臭いが起こることを気にされるあまり、 会話が少なくなったり、 口を閉じた状態が長く続くことがあります。
こうなると 口腔周囲の筋肉 や 神経 の 緊張が起こります。
口を意識的閉じるわけですから、 重力にさからって下顎を持ち上げ、 唇を引き締める為に、 周辺の神経を緊張させます。
そうすると、舌は口腔内で動きにくくなります。 舌の動きが停滞すると 唾液の分泌は減少し、 唾液の流れも停滞します。
さらに 口腔衛生を支配する自律神経も緊張します。
結果的に唾液の分泌は抑制されます。
唾液の分泌の減少、 唾液の流れの停滞が起こると 口の中はネバネバとしてきます。

さらに 舌の付け根付近に存在するリンパ組織からは、 粘液が分泌されるため、喉の奥はさらに ネバネバ と不快になっていきます。
精神的な緊張の持続が続くとこのような問題が起こるのです。
口腔生理機能の抑制、低下が起こっているのです。
唾液の重要性については、このサイトのいろいろなところで記載してありますが、口臭にとって唾液の分泌が少ないことは、非常に良くありません。

先ほどの 緊張している口の状態 を図で解説します。
まず理想的な舌の位置関係を解説します。
通常、会話をしたり、口を開けたりする場合で、お口を少し閉じた状態では、 以下の 図1 のように 上顎(口蓋)と 舌 にはある程度の隙間があります。
この図は顔を横から見たところです。

図1:舌にはある程度の隙間があり、口臭が起こりにくい状態

これは口臭が起こりにくい状態です。
しかし、 会話をほとんどない状態(口を閉じた状態)が続いたり、 口臭を気にするあまり口を開けないようにしていたり、 精神的不安が持続すると 舌はあまり動かなくなり、 唾液の分泌が少なくなります。
そして 下の図2 のように 舌の位置は、上顎に近づき、上顎との隙間が少なくなります。

図2:上顎との隙間が少なくなり、嫌気性菌が繁殖しやすい状態

口を開ける回数が少なくなることもあり、 喉の奥は酸素が少ない状態となります。
こうなると酸素が嫌いな嫌気性菌が繁殖しやすくなります。
嫌気性菌は、口臭の原因となるガスを発生します。
抗菌性のある唾液の分泌も減少するので、 ますます菌の繁殖が増えていきます。

また、リラックスした状態では、 唾液の分泌が常に起こるため、 反射的に唾液を飲み込みます。
この際、ネバネバした唾液も一緒に飲み込んでいるのです。

しかし、緊張状態が続くと唾液の分泌も減少するため、 自然に唾液を飲み込めないために ネバネバした唾液は口腔内に溜まります。
こうしたことが喉の奥からの臭いの原因の一つになります。

Q:喉の奥からの臭いが気になったり、喉の奥の違和感がある方の対処方法

対処法:1 舌の機能訓練(喉の奥の緊張を緩和する方法)

ステップ 1

口は完全に閉じない状態(少し口を開けた状態が良い)で 開始して下さい。
舌の先を曲げて、舌先が口蓋(上顎の天井)に触れるようにします。

図1:舌にはある程度の隙間があり、口臭が起こりにくい状態

ステップ 2

舌先を口蓋(上顎の天井)につけたまま、できる限り喉の方に曲げる。
こうすることで 舌の奥は沈下が起こり開放されます。

舌先を口蓋(上顎の天井)につけたまま、できる限り喉の方に曲げる

ステップ 3

ステップ 2の状態を10秒間維持し、もとに戻す。
ステップ 1 ~ ステップ 3を数回繰り返します。
こうすることで、舌の動きはスムーズになり、舌と口蓋に隙間が開きます。
唾液の分泌が口臭改善にとって非常に重要であることは、さまざまな項で解説しています。
しかしながら 唾液の分泌は、基本的に私達の意志ではその分泌をコントロールできないのです。
しかし、ある種の唾液分泌は、舌の動きと連動しています。
この働きを、意識下で能動的に行ない、唾液を自律的にコントロールする事が、 この訓練法の仕組みです。

対処法:2 マウスコンディショナー(Mouth Conditioner)の使用

Mouth Conditioner

空腹時 や 臭い が気になる時に 舌の表面にマウスコンディショナーを塗ります。

Mouth Conditioner の特徴

マッサージ効果によって舌の血流が良くなると同時に成分が粘膜から吸収されて粘膜の過敏状態を緩和させます。
この製品には、粘膜過敏を引き起こすような合成界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム)や刺激のある化学物質は含まれていません。 全ての原料が天然の漢方成分でできています。
粘膜アレルギーを積極的に改善する漢方成分(オウゴン)、炎症を緩和する漢方成分カンゾウも含まれています。
また、ヒアルロン酸による保湿効果もあります。
マウスコンディショナーは、口腔内や喉の奥に残留しながら、じっくりと舌やのどの粘膜を調整し、効果は持続すると同時に安定します。

Mouth Conditioner の使用方法

指または専用スワブを用いて、舌粘膜・頬粘膜をマッサージしながらまんべんなく塗ります。
その後よくうがいをします。

対処法:3 SOSORO(ソーソーロ)の使用

SOSORO(ソーソーロ)

持続的な緊張のために生理的に発生する 後鼻漏や膿栓あるいは舌の表面に存在する口臭発生の原因となる細菌がターゲットとする不良なタンパク質の付着を除去するものです。
口臭の原因となる 喉(のど)や舌の奥の汚れを凝固させる天然茶葉由来の洗口剤です。

効能

SOSORO(ソーソーロ)は、5種類の茶葉由来低分子ポリフェノールと漢方成分で作られています。
口臭の原因となる口腔・咽頭部のタンパク質や脂質などの汚れをカテキンと酸によって凝固させます。
そのため、使用後の液を観察すると、汚れ成分を視覚的にハッキリと確認できるのが特徴です。

使用前 使用後

使用方法

喉(のど)の違和感を感じた時にSOSOROでうがいをします。
SOSOROは、天然の茶葉からポリフェノールを抽出して熟成して作られているため、飲んでも問題ありません。
使用後は、スッキリとします。
もちろん、市販のマウスウォッシュによくあるピリピリした刺激感もなく、消毒薬と香料だけで作られた市販品とは全くの別物です。