歯周病の分類

歯周病の分類には、さまざまな分類方法がありますが、ここでは、日本歯周病学会による分類を解説します。(2006)

一般的に歯周病とされるのは、『Ⅱの慢性歯周炎』になります。
この分類方法は、かなり専門的で ちょっと難しい分類なので、一般の方は、『Ⅱの慢性歯周炎』のみをご覧になって下さい。

歯周病と言われているほとんどの方が、『慢性歯周炎』になります。
また、稀に 若い年齢で 歯周病の方は、『侵襲性歯周炎』の可能性が高くなります。
どちらにせよ、歯周病の治療自体が大きく変わることはありません。

このホームページは、本当の意味での歯周病専門サイトにしたいと思っています。
そのため、中途半端な分類方法ではなく、専門的な分類方法になります。

※ 以下は、日本歯周病学会の分類(2006)と米国歯周病学会の分類(1999)を参考にして作製されています。
※ 歯肉炎と歯周炎は、いずれも限局型と広汎型に分けられます。

歯周病の分類

  • Ⅰ. 歯肉病変
    • 1. プラーク性歯肉炎 ※プラークとは、食べかす等の汚れのこと
      • 1)プラーク単独性歯肉炎
      • 2)全身因子関連歯肉炎
        • ①妊娠関連歯肉炎
        • ②糖尿病関連歯肉炎
        • ③月経周期関連歯肉炎
        • ④その他
      • 3)栄養障害関連歯肉炎
        • ①アスコルビン酸欠乏性歯肉炎
        • ②その他
    • 2. 非プラーク性歯肉病変
      • 1)プラーク細菌以外の感染による歯肉病変
        • ①特殊な細菌感染によるもの
        • ②ウィルス感染によるもの
        • ③真菌感染によるもの
      • 2)粘膜皮膚病変
        • ①扁平苔癬(へんぺいたいせん)
        • ②エリテマトーデス
        • ③その他
      • 3)アレルギー性歯肉病変
      • 4)外傷性歯肉病変
    • 3. 歯肉増殖
      • 1)薬物性歯肉増殖症
      • 2)遺伝性歯肉線維種症
  • Ⅱ. 歯周炎
    • 1. 慢性歯周炎
      • 1)全身疾患関連歯周炎
        • ①白血病
        • ②糖尿病
        • ③骨粗鬆症/骨減少症
        • ④AIDS
        • ⑤後天性好中球減少症
        • ⑥その他
      • 2)喫煙関連歯周炎
      • 3)その他のリスクファクターが関連する歯周炎
    • 2. 侵襲性歯周炎
    • 3. 遺伝に伴う歯周炎
      • ①家族性周期性好中球減少症
      • ②Down症候群
      • ③白血球接着能不全 症候群
      • ④Papillon-Lefevre 症候群
      • ⑤Chediak-Higashi 症候群
      • ⑥その他
  • Ⅲ. 壊死性歯周疾患
    • 1. 壊死性潰瘍性歯肉炎
    • 2. 壊死性潰瘍性歯周炎
  • Ⅳ. 歯周組織の膿瘍
    • 1. 歯肉膿瘍
    • 2. 歯周膿瘍
  • Ⅴ. 歯周-歯内病変
  • Ⅵ. 歯肉退縮
  • Ⅶ. 咬合性外傷
    • 1. 一次性咬合性外傷
    • 2. 二次性咬合性外傷
参考リンク