金属治療の問題点その3:オールセラミック治療の問題点は?

はじめに

この項目をご覧になる前に 金属治療の問題点その1:なぜ金属の詰め物は取れるのか? 金属治療の問題点その2:金属治療 問題点の改善方法 をご覧になって下さい。

オールセラミック治療

オールセラミック治療は、 従来の金属製の詰め物を装着する虫歯とは大きく異なる治療です。 従来の虫歯治療は、 虫歯を削った部位に金属を詰めるわけですが、 この時に使用するのがセメントです。
セメントは 厳密に言えば、 歯や金属と接着しているのではなく、 歯と金属の間に介在して固まり、金属を動かなくしている材料です。
ただ単に固めて動かなくしているにすぎません。

このセメントは、 唾液や 咬合力(噛む力)、 金属の熱膨張による収縮、膨張の繰り返し 等 によって容易に崩壊(セメントが砕け、溶ける)してしまいます。

セメントが崩壊することで、 歯と金属製の詰め物に隙間(すきま)ができ、 そこから唾液 や 汚れが侵入し、 金属内部で細菌が繁殖して、再度虫歯(2次カリエス)になってしまいます。
結果的に 詰め物が取れたり、 歯が欠けたりします。

また、詰め物が取れた場合、 細菌の侵入と繁殖により、 内部が虫歯がなっていることが多く、 再度治療を行うために、 さらに多くの歯を削ることになり、 場合により 虫歯が深いと神経を取り除く治療が必要になることもあります。

そうした問題点を解決するために行われているのが「オールセラミック治療」です。
オールセラミック治療は、歯とセラミックをしっかりくっつけるための接着方法を があってこそ効果を発揮します。 樹脂含浸層 (じゅしがんしんそう)を介在することで 歯とセラミックが強固に接着し、 強度を増すことで、再び虫歯になることを抑制することが可能です。

また、金属を使用しないため、 審美的にも優れ、 金属アレルギーの原因にもなりません。

それでは、オールセラミック治療は万能な治療なのでしょうか?
なにか問題点はないのでしょうか?
オールセラミック治療にも欠点があります。 まず、オールセラミックは、レジンセメントで付けることで、 強固に歯と接着することが可能となります。
しかし、噛み合わせの問題 等から破損(壊れる)する可能性があります。

しかし、もしセラミックが破損したとしても 再度セラミックを再製すれば良いことになります。
金属治療の場合、金属が取れると内部では虫歯になっていることが多く、 場合によっては、虫歯の進行が大きく、神経まで達していることもあります。
もし、神経を取るようなことになってしまえば、 歯へのダメージはさらに大きくなります。
歯を長く維持させるためには、神経を取らない方が良いのです。
オールセラミックの他の欠点として、保険が適応されないこともあります。

しかし、近年ではオールセラミックの費用も 以前と比較すると だいぶ安価になってきています。