最新インプラント症例ブログ

2007年4月の記事一覧
2007年4月19日

日本の歯科レベル:大船駅北口歯科インプラントセンター

af4d4c5f.JPGここしばらく続けている医療の話シリーズでは日本の歯科保険医療にはさまざまな制限があることをお話してきました。
歯科医師が診療に十分な時間をかけられないというのも現状です。
それでは日本の歯科レベルは世界から比べるとどうなのでしょうか?
レベルは高い?
低い?
世界的にみてこれだけ保険医療が充実している国はあまりないでしょう。
医療が受けられない国が多いのも現状です。
ただし、考えていかなければならないのは日本の経済レベルと医療の質です。
日本の同等の経済レベルをもっている国との比較になります。
いわゆる先進国の医療と考えて下さい。

先進国において日本の歯科レベルは決して低いものではありません。
ただし、予防は非常に遅れています。
ものすごく遅れているといってもいいでしょう。

日本国民は健康保健法によりほとんどの方が医療を受けることができます。
病院の数も充実しています。
しかし、予防(ここでは歯科の予防)においては非常に遅れているのです。
それは健康保険上、予防というのはあまり重要視されていないからです。
近年では若干ではありますが、予防という概念が保険に組み込まれていますが、基本的にはありません。

例えば虫歯予防です。
日本の医療は虫歯になったり、歯肉が腫れたり、入れ歯がすると歯科医院に行きます。
当たり前ですね。
しかし、他の先進国では予防のために歯科医院におくことは普通なことです。
最近は日本でも予防のために歯科医院に通院される方も増えてきましたが、まだまだです。

当医院ではメインテナンスというかたちで3〜6ヶ月(問題がなければ1年に1回)に1回の間隔で多くの方に来院していただいております。
予約に関しても『3ヶ月先にいらして下さい。』
ということではなく、だいぶ先になりますが、実際に予約をとっていただきます。
だいたいこの曜日のこの時間帯であれば可能という日にとっていただいております。
そして当医院からはその予約日の1週間前にハガキでメインテナンスの通知を行います。
もちろんその時に都合が合わない場合にはキャンセルしていただいてかまいません。
あらかじめメインテナンスの予約をとっていただくことにより予防のために歯科医院に行くことの動機になります。
痛み等がないとなかなか定期的には行きにくいものです。

話は戻りますが、予防のために歯科医院に通院することが海外では一般的なのに対し、日本では患者様も歯科医師側も予防という概念が低かったのです。

明日は日本の歯科予防の現状についてお話します。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

2007年4月18日

日本の保険診療の現在:大船駅北口歯科インプラントセンター

65b18af3.JPG今週の日曜日は医院内の大掃除のため休診です。
3ヶ月に1回、1日かけて医院内の大掃除を行います。
清潔であることは病院にとって大切なことです。
そのため通常木曜日は休診ですが、今週は診療致します。

さて先週から続けています、医療に対するシリーズです。

昨日はだいぶ長くなってしまった話でした。
今日も昨日の続きになります。
タイトルは『日本の保険診療の現在』です。

前回歯科医院の保険診療において『根管治療』や『歯周病』の治療は時間や行える治療に制限があり、進めにくいことをお話しました。
同じようなことが医科の分野でもいっぱい起っています。

医科ではすでに保険診療で行える治療の範囲がだいぶ狭くなってきています。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
例えばリハビリです。
リハビリの日数というのが決まり、ある日数以上になるとリハビリは保険適応外になるというものです。
つまり決まった日数以内に治せというものです。
その日数を超えた場合には治っていなくてもリハビリはできません。
というものです。
現在リハビリを受けている患者様にとっては大変なことです。
他にもさまざまなところで規制がかかっており、十分な医療を受けられない患者様も増えてきています。
日本の医療のいいところがなくなっています。
私達医療現場でも非常に混乱しています。
最近テレビで報道している小児科の問題もそうです。
小児科医がどんどんと減ってきています。
保険の規制により小児科の開業医は事実上経営が難しくなってきているのです。
そのため、新たに大学を卒業する若い先生は生活が厳しく、将来的もどうなるかわからない小児科を選択しなくなっているのです。
医療人いえども無理して苦労はしたくないものですからやはり安定や将来性を考えた選択をしたくなるのは当然のことです。
しかし、『根管治療』でも書きましたように単に利益たけで考えることには問題があると思います。
医療人が受けた社会的責任や人としての倫理観から考えるとやり遂げなければならないことはいっぱいあります。
なんでもかんでも国や保険制度のせいにしてはいけません。
どのような状態であってもやらなければならないこともあるのです。
国の制度や考え方にとられわれず、医療人としてできることはがんばりましょう!
と全ての歯科医師に言いたいですね。

それではまた明日。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
2007年4月17日

日本と世界の保険事情:大船駅北口歯科インプラントセンター

ac519821.JPG今日は昨日の続きです。

昨日はちょっと愚痴のような話しになってしまいました。
日本の保険診療において『根管治療』を行うことは海外の一般的な評価と比べると何十分の1とうことでした。
そのため『根管治療』にかけられる時間に制約があるもの事実なことでした。
しかし、それでもがんばっている歯科医師はいっぱいいます。
その反面、『根管治療』に十分な時間をかけていない歯科医師もいることも事実です。

『根管治療』をしっかり時間をかけて行っている歯科医院は良い歯科医院の一つの基準になるかと思います。

それでは今日も昨日の続きになります。
今日のタイトルは日本と世界の保険事情です。

それでは日本の医療はダメでアメリカの歯科医療は良いのかということですが、そうではありません。
確かにアメリカの歯科医療は十分な時間をとって診療できます。
使用する材料も厳選できます。
しかし、高い治療費のため全てのアメリカ国民が受けられるというわけではありません。
多くの国民が歯科治療を受けられない状態でいます。
その点、日本ではほとんどの方が歯科医療を受けることができるのです。
(もちろん日本においても健康保険料を納めることができず、歯科治療を受けられない方もいらっしゃいます)
最近では保険料負担も3割ですが、以前は1割負担でしたし、その前には老人に限って負担率0%という時代もありました。
日本の保険診療にはいい点もいっぱいあります。
しかし、健康保険では十分な歯科医療を受けられないこともあります。
インプラントや審美的な被せ物(奥歯は金属製の被せ物です)です。
歯周病は基本的に保険診療で行えますが、規制がかなりあります。
今後はもっと厳しくなることが予想されます。
簡単に言えば、保険診療では歯科治療が行える範囲がだんだんとなくなっていくということです。
私は歯周病専門医であり、歯周病治療は保険診療で行っています。
しかし、保険上では制限が非常にあるのが現状であり、実際には保険で行うのが難しいのです。
なにが難しかと言いますと、
歯周病の治療の基本的な治療(初期治療と言います)にルートプレーニング(歯周病細菌除去療法)
があります。
この治療を行うためには歯石の除去を2回に分けて行う必要性があります。
歯石の除去は2回ではなく、もっと何回にも分けて行う場合にありますし、1回で十分済む場合もあります。しかし保険ではルール必ず2回以上に分けて行って下さい。
というルールがあります。
また歯石の除去から先程のルートプレーニング(歯周病細菌除去療法)を行うまでにまた1ヶ月間隔を開けて下さいというルールがあります。
つまり決まったルールが1つしかないことが問題です。
医療は人に対して行うものですからさまざまな状況があります。
症状にもよりますが、治療方法は患者様によりまったく違います。
しかし、保険上は治療の進め方は1つしかないのです。
こうしたことはいっぱいありますが、
例えば、被せ物(歯を削って型を取り、被せるものです)は歯周病の治療前や治療中には行ってはいけないといルールがあります。
もし初診時に患者さんが被せ物が取れてしまっい来院された時、最初の段階でその被せ物の治療を行ったらその後には歯周病の治療はできません。
ということです。
被せ物は歯周病の治療後でないとできないということです。
もちろん、治療の基本的な考え方として歯肉の状態が良くなってから被せ物の型を取った方が良いこともあります。
しかし、歯周病の治療が終了するまでずーと仮歯のままでは都合が良くないこともあります。
(噛み合わせの安定の点からも…)
もちろんこうしたことは患者様の歯周病の状態やご希望(まず被せ物をきちんと入れたい、その後時間があれば歯周病の治療も考えたいが、現時点では被せ物を作る時間しかない)等により全く違います。
しかし、保険上からは歯周病治療の進め方は一つしかありません。
またこうしたことは暗黙の了解があり、ルールとして記載されているわけではありません。
これがまたやっかいなことです。
歯科医師が『こんなルールでは歯周病の治療はできない!』と保険機構に文句を言っても、『絶対にできないなんて書いてない』と言います。
確かに100%このルールに従わなければいけないとは明記されていませんが、現実の話、そうなっているのです。
またこれは『県』によって違います。
私は『神奈川県』で開業していますので、上記は『神奈川県ルール』になります。
住んでいる『県』により患者様は治療を受けられる内容が違うということです。
私は2006年に現在の大船(神奈川県)に移転しましたが、その前は東京で開業しておりました。
ちなみに東京では先程のようなルールは基本的にありません。
この差は保険を審査する人により違うのです。
警察でいうと
『神奈川県警』と『警視庁』では違うということです。
うちでは駐車違反はこんなふうに取り締まっているが、他ではこんなように取り締まっている
という感じです。
そのため歯周病の専門医といわれる先生や歯周病に重点をおいて診療している先生は保険診療では行っていない人が多いのです。

歯周病の保険ルールでは治療ができないというよりは非常にやりにくいのです。

また保険診療にて歯周病はあまり重要視されていないので、保険診療費にも問題があります。
このテーマで書いていました『根管治療』と同様に世界的にみて非常に低い評価しかありません。
これでは歯周病の治療が一般的に広がっていかないはずです。
当医院に来院する患者様の多くは歯周病の検査と説明を行うと今までこんな検査や話を受けたことがないとびっくりされています。
どうしてもっと早く検査をしてくれなかったのか?
等疑問をもつ患者様も多くいらしゃいます。
これは先程書きましたように保険診療では歯周病の治療は行いにくい現状があるからです。

長くなってしまいましたが、今日はこれで終了です。
インプラントや歯周病の情報だけでなく、こうした歯科裏情報もおもしろいものです。
また明日もこの続きです。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
2007年4月16日

日本の歯科事情:昨日の続きです:大船駅北口歯科インプラントセンター

353e9ed4.JPG今日は月曜日ですので休診です。

休日であっても朝はいつも同じ時間に起き、ブログを書いています。
もう習慣になっています。

さて今日のブログの話ですが、昨日の続きです。

昨日は日本と海外(アメリカ)では治療費、そして歯科医師が1日に診療する人数にはだいぶ違いがあることをお話ししました。

日本の歯科医師は保険制度から1日に多くの人数を診察することが当たり前のようになっています。
十分時間をとることができないからです。

しかし、日本の保険診療には非常にいいところもあることもお話ししました。

保険料を支払っていればある程度の治療費で医療を受けることができるというものです。

今日はその続きなります。

当医院では1人のドクターが1日に診察する患者様の人数は5〜6人です。
虫歯一つといった治療より口腔内全体的な治療が多いこともあり、またインプラント手術や歯周病外科治療が多いため1人のドクターが診察できる人数には限界あります。
ずっと書いてきました『根管治療』にも時間がかかります。
十分に時間をとって『根管治療』を保険診療で行うことだけを考えると歯科医院の経営上からは完全に赤字です。

話は違いますが、最近シャンプーなしのカットのみの床屋(美容室)がありますよね。
10分で1000円とか
あれを見ると考え深いものがあります。
先程も書いたように奥歯に『根管治療』を行い、1時間というのは結構当たり前です。
1時間〜1時間半診療して何百円というのは結構あることです。

こんな話をすると『でも歯科医院は儲かっているんじゃないの?』
と思うかもしれません。

実際に昔は利益があった職業かと思います。
先程お話しました1人100人以上診察している頃とは違いますし、
ご存知のように保険機関が破綻状態に近いため保険診療の制限がかなりでてきました。

東京都内では閉院する歯科医院もかなり増えてきています。
現在、歯科医院の数はコンビニより多いのですから。

愚痴のような話でずれてしまいましたが…

だからと言って『根管治療』を適当に行うことはできません。
『根管治療』は重要な治療だからです。

『根管治療』に十分な説明と時間をかけて十分行っている歯科医院は『良い歯科医院』といっていいでしょう!
今日は愚痴ばかりの話になってしまいましたが、明日もまたこの続きになります。

今回は歯科医療についてのシリーズで書いています。
この前に歯周病についてその前は1ヶ月程度かなりマニアックな話も書いていました。
できるかぎり他にはない情報をお届けしたいと思います。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年4月15日

歯科治療には時間がかかる!お金もかかる!:昨日の続き:大船駅北口歯科インプラントセンター

53f5e45a.JPG昨日の続きです。

昨日は『根管治療』は大変な治療であり、時間もかかることをお話しました。

今日はその続きになります。

歯科治療には時間がかかる!お金もかかる!
『根管治療』には非常に多くの時間がかかります。
海外(ここではアメリカを例にします)ではこの『根管治療』の治療費は歯の部位にも違いますが、およそ10万円です。
えー高い!
と思われるかもしれませんが、アメリカにはこの『根管治療』を専門とする歯科医師もいます。
治療にかける時間や技術的なことを考えると『根管治療』1歯で10万円というのは世界的にみて相場と考えられます。

日本ではどうでしょう。
歯の部位にもよりますが、『根管治療』1歯でおおよそ2〜3千円(保険診療の患者様負担分)です。
かなり違いますね。

ただし、アメリカと比較して1歯にかけられる時間が少ないのが現状です。
そのため、海外の大学で『根管治療』を勉強してきた日本の歯科医師(歯内療法専門医と言います)は日本の保険診療で『根管治療』をするのは無理であるとして保険診療で『根管治療』を行っていないもの現状です。
日本に健康保険法ができてからこの『根管治療』は保険上、軽視されているため日本の歯科医師の中には十分な時間をかけていない先生もいます。
前にも書きましたように奥歯の神経の除去治療には1時間はかかります。

上記のような診療も含めると歯科医師が1日で診療できる人数は10人ぐらいが限界かと思います。
実際に私の知り合いのアメリカ人の歯科医師(歯周病専門医です)は1日の診療患者様の人数は5人程度と言っていました。
通常日本では1人の先生で20人程度の患者様を診察されていると思います。
多い先生では1日に100人も診察されているというのも現状です。
20〜30年前は1日に100人の患者様を診察されていた先生はいっぱいいました。

このような状況をアメリカの先生に話をしたらびっくりしていました。
『1日に100人の患者様を診察するなんでクレイジーだ!』
『きちんとした診療ができるわけがない!』
と言っていました。
まあ無理もないでしょう。
アメリカでは歯科の待合室で人がいっぱいで何十分も待つなんて考えられないことですから。

しかし、日本ではアメリカのような診療体系であると間違いなく歯科医院は閉院になります。
(保険診療ですが…)

ここで日本人の器用さが活躍します

続きはまた明日です。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年4月14日

今日の診療:大船駅北口歯科インプラントセンター

cb834320.JPG今日は土曜日です。
1週間のうち最も忙しい日です。
手術は6件あります。
今日のドクターは4人いますが、ほとんどの手術は私(院長)が担当しますので、本日の手術6件中5件は私が行います。

大変は大変ですけれど歯科治療にはもっと大変な治療がいっぱいあります。

私が考える歯科治療で最も大変なとこは『根管治療』です。
『根管治療』?
歯の神経を取り除く治療のことです。
なぜ大変かと言いますと歯の神経は非常に細く、さらに何本もの神経があり、曲がっています。
また奥歯は見にくいので指先の感覚に頼って治療します。
経験もいる治療です。
本当に大変なのですよ。
でも非常に重要な治療です。
時間もかかります。
患者様は長い時間口を開けていなければならないため大変です。
術者も奥歯の見えにくい場所では手も入りにくいため指がつりそうになります。
しかし、この『根管治療を』重要視しない歯科医師がいることも事実です。
手を抜いているのか?
簡単に言えばそうです。
患者様の中には歯の神経を取り除く治療の後、膿みができたことがある方もいらしゃるかもしれません。
この原因として考えられるのは神経を取り除く治療の際に感染したり、神経が完全に取り除けなかったりした場合に起ることです。
他にも理由はありますし、徹底した治療を行っても膿みが溜まる可能性も考えられます。
しかし、多くの場合『根管治療』の不完全さが原因となっていることが多いと思われます。
なぜこのようなことが起きるのでしょう?
治療にかける時間がその一つです。
『根管治療』には非常に多くの時間がかかります。
例えば奥歯の神経の取り除く治療を行ったとすると状態にもよりますが、麻酔時間もいれると最低でも1時間はかかるでしょう。
もちろんこれは徹底して行った場合の時間です。
歯科医師自身の技量にもよります。
神経を取る歯の状態(複雑で難しい歯もあります)にもよります。
また治療の前後の説明を考えるとさらに時間がかかるこことになります。

明日はこの続きです。
日本の歯科医院における『根管治療』の裏事情です。
触れてはいけない話なのかもしれませんが…

話しましょう。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター


神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年4月13日

歯周病について:15:大船駅北口歯科インプラントセンター

d8ae2c2a.JPGだいぶ暖かくなってきましたね。
さんぽ日和です。
昨日は休診でしたので江ノ島を散歩しました。
江ノ島はお気に入りの場所なので週に1回はいきます。
ただ散歩するだけですが…

それでは今日は2週間にわたりお話してきました歯周病の最終回です。


歯周病について:15

前回はメインテナンスの重要性について研究論文を紹介しながらお話をしました。
今回はメインテナンスで行う内容についてです。
メインテナンスは以下のように進めていきます。

1.歯周病検査
 ○歯周ポケットの検査(歯周病の進行参照)
 ○歯周病菌の検査
  (再発部位が多い場合初診と同様に行うことがあります)
 ○レントゲン撮影
  (毎回ではありませんが、2〜3年に1回は行った方が良いでしょう)
 ○口腔内写真
  (初診時に撮影をした状態と比較をし、歯肉の状態や噛み合わせ、被せ物 
   の状態等を比較することにより問題点を見ます:必ず行うものではあり
   ません。)
 ○噛み合わせの検査
  (噛み合わせも問題が起こっていないかを確認します。
   もともと噛み合わせに問題があった方はとくに重要です)
   
 上記のような診査を行うことにより問題点を発見します。

2.口腔内清掃の指導
 これは非常に大切なことです。
 歯周病治療開始直後は非常に良く歯ブラシを行っているものですが、時間の
 経過とともにおろそかになっていくものです。
 またご自身では磨けているように思えても磨き残しがある場合もあり、その
 ままにしていると必ず悪化します。
 問題点を指導し、再度歯ブラシに対する意識の向上をはかることを目的とし
 ています
 メインテナンスにおいて非常に重要な部分です。

3.プロフェッショナル・トゥース・クリーニング
 病院で行う、専門的な歯の清掃のことです。
 始めに歯石の除去を行います。
 次に歯石の除去後は歯の表面はざらざらにな
 っているため歯の面をつるつるに磨きます。
 この過程が非常に大切です。
 歯の表面をつるつるに磨くことにより汚れをつ
 きにくくします。
 またポケットが再発している部分には再度歯肉の下の炎症物質の除去を行い、
 再発傾向が高い部位にはポケット内部に薬を入れます。

4.予防措置
 虫歯のリスクが高い方は虫歯予防薬であるフッ素を塗り込み予防処置を行い
 ます。虫歯のリスク検査を行い、リスクが高かった方は再度虫歯のリスク検
 査を行う場合もあります。

5.処置時間
 歯の数や口腔内の状態にもよりますが、30分〜60分程度です。

次回は新しいテーマになります。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年4月12日

歯周病について:14:大船駅北口歯科インプラントセンター

b013aeb0.JPG今日は木曜日ですので休診です。
現在休診日は月曜日、木曜日、祝日です。
以前東京で診療していた時には木曜日と日曜日でした。

大船駅北口歯科ではに日曜日に診療することになりました。
以前から日曜日は患者様のご希望が多い曜日でしたので大船駅北口歯科に移転の際に決めました。
現在は非常に好評で、休みの日しか来れない方や遠方からの患者様には便利になりました。
そのかわり月曜日は休診です。


現在、 写真と動画で見る大船駅北口歯科の新しいページを作製してしているところです。
早ければ今日中にはアップします。

インターネットにて病院を検索している患者様は現在何かの問題を抱えているが、どこの歯科医院に行ったらいいのか分からないのだと思います。
特にインプラントにおいては治療に対する不安や治療費のこともあり情報を探していることと思います。
また始めて行く歯科医院はどんなところなのか不安もあるかと思います。
そうしたことから少しでも不安をなくすためインプラント治療の進め方を初診から治療終了まで写真で見ていただきたいと思い作製しました。
他のHPにはまずないものです。
アップしましたら、このブログやHPのトップページでも紹介します。

今日は前置きが長くなりすぎました。

それでは昨日の続きになります。


歯周病について:14

前回はメインテナンスについて書きました。
本日もその続きになります。
メインテナンスに関連する論文を紹介し、その解説をしたいと思います。

まずどれくらいの間隔でメインテナンスは必要か?ということです。
それではメインテナンス期間についての論文です。

前回の続きですので研究2からになります。歯周外科処置後にメインテナンスを行わなかった場合どうなるか? 歯周外科処置後にメインテナンス治療が行われなかったり、歯ブラシが不十分であれば、結果的に歯周病は再発することが多くの研究により実証されています。

研究2: 
WestfelとNyman(1983)により歯周外科処置後に専門家による歯面清掃を繰り返し行うことの重要性が報告された。_24名の患者さんは2週、4週、12週の間隔をもってメインテナンスグループにわけられた。その結果メインテナンス間隔が短いほど再発が少なかった。

この研究の解説です。
メインテナンスの期間はその人の歯ブラシ(口腔管理のレベル)の程度や歯周疾患の程度により違いますが、特に問題が大きいとされる患者さんは来院期間を短くした方が再発のリスクは少ないことが実証されています。
当医院では歯周外科処置を行った患者さんおよびご自身では完全に口腔内のケアーができない方は基本的に1〜3ケ月に1回、軽度の歯周病であり、口腔内のケアーも良くできている方は6ケ月に1回メインテナンスを行っています。


次に『口腔管理がきちんと行われ、適切なメインテナンスを行うことで歯周病で失った骨は再生する!』という歯周病患者さんにとっては朗報な研究論文です。

研究3: 
RoslingとNyman(1976)らは口腔内の管理とメインテナンスがきちんと行われた場合、口腔内管理およびメインテナンスがあまり行われなかっった場合に比べて、骨の再生に効果があることを報告した。
また逆に、歯周外科処置を行っても、その後の口腔内管理とメインテナンスが行われなかった場合は再発することをKeer(1981)が報告した。
この報告によると歯周外科処置後 5年の再検査の結果、口腔内管理とメインテナンスがきちんと行われなかった患者さんのうちその45%に失敗が認められたと報告した。

この研究の解説をします。
メインテナンスにおいて何年かおきにレントゲンで骨の再生状態を確認しますが、口腔内の管理(日常の歯ブラシの程度)やきちんとメインテナンスが行われなかった場合は明らかに骨の再生は認められない場合が多いです。
歯周病の治療が終わった患者さんには、メインテナンスは実際の治療以上に大切なことであり、ご自身の歯で一生過せるかどうかはこのメインテナンスにかかっていることを話します。
しかし、このメインテナンスは日本ではまだ一般的でないのが現状です。
ご自身の歯で一生を過ごしたいと思われる方は必ずこのメインテナンスを受けて下さい。


次の論文にいきたいと思います。
『メインテナンスを行うと本当に歯は保存できるのか?』という論文です。
現在、歯周病でメインテナンスを行っている患者さんにとっては非常に興味があることですよね。

研究 4: 
例え進行した歯周疾患であっても、歯周治療を受け、適切な口腔内管理とメインテナンスを行った場合はかなりの確率で歯を維持することが可能であるという報告が多数ある。
0liver(1969)は5年から17年間(平均10.1年)のメインテナンスケアーを行っている歯周疾患患者さん 442人について報告した。この研究によれば歯の喪失率は1.6%という非常に低いものであった。
Ross(1971)らは 2〜20年メインテナンスを受けた患者さん 180人について歯の喪失率は患者1人当たり0.78歯であった、と報告している。
同様に、口腔内管理をし、メインテンスをきちんと受ければ歯周疾患にかかった人でもメインテナンス期間中に失う歯の平均はHirschfeld (1978)は 1.8歯、Becker(1984)は0.72歯、Nabers(1988)らは0.29歯であったと報告している。

この研究の解説です。
もともとの歯周疾患の程度やどこまで治療するかによってもその予後は異なりますが、口腔内の管理がきちんとできて、適切なメインテナンスを行えば、その予後はメインテナンスを受けない方よりはるかに良いことはまちがいないことです。
治療が終わった患者さんが良くする言葉があります。
「また痛くなったり、問題があったら来ます」
もし本当に問題があってからくれば当然歯を抜歯したりすることになるのです。
特に歯周病は自覚症状がある状態はかなり進行していることがほとんどです。
歯を抜きに歯科に来院するのか?歯を保存するために来院するのか?ということです。
ご自身の歯はご自身で守ることができるのです。
もう痛みがあってから治療するという考え方を変えてみてはいかがでしょうか?

今日は以上です。

また次回も歯周病のシリーズになります。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

インプラント 歯周病の大船駅北口歯科インプラントセンター
神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年4月11日

歯周病について:13:大船駅北口歯科インプラントセンター

d4d57981.JPG歯周病について:13

昨日は歯周病の治療の最終段階である歯周外科処置の話をしてきました。
歯周外科処置の中でも骨を再生させる治療(GTR法)については9〜12回に分けて解説してきました。

本日は歯周外科治療後の話についてです。
歯周外科処置後約1ヶ月してから歯肉(歯周ポケット)の治りを待ち再度歯周ポケット検査を行います。
この段階でほとんどの部位は3mm以下に治っています。
つまり歯周ポケットの内部の細菌感染は取り除けたということになります。
後はこの状態をいかに維持するかということになります。

それはまず毎日の徹底とした歯ブラシが基本になります。
毎食後のブラッシングがきちんとしていないと必ず歯周病は再発します。

ただし毎日100%ブラッシングを行うことは難しいことです。
完全にできているかということを確認するのも困難です。
また取り残してしまった歯石等もあるはずです。

定期検査(メインテナンス)が必要になってきます。

歯周病の治療が終了したとしても、きちんとした管理ができていないと必ずと言ってもよい程再発してしまいます。実際に歯周病で時間をかけて治療したにもかかわらず、再発をしてしまい抜歯をしなければならない状態になった方も多くいらっしゃいます。歯周病の治療中や治療終了直後は歯周病菌(歯周病を悪化させる問題の菌のこと)が非常に少なくなっています。
はじめは歯ブラシも非常に注意をし、時間をかけて行っていますが、だんだんおろそかになっていく場合もあり、ふたたび問題となる歯周病菌が繁殖しやすい環境となるため再発を起こしてしまいます。
メインテナンスとは定期的に口腔内を管理することにより、歯周組織の健康を維持していくことです。
アメリカの歯周病学会では歯周病のメインテナンスを『歯周病の治療の延長であり、新しいあるいは再発する異常や疾患を早期に発見し、治療しようとすることである』としています。そしてこのメインテナンスの有効性や期間を科学的に実証する論文も多数あります。

以下にはなぜメインテナンスが必要なのかということと、どれくらいの頻度で受ければ良いのかということを論文をもとに説明いたします。

『なぜメインテナンスは必要か?』
メインテナンスに関する研究

歯周外科処置後にメインテナンスを行わなかった場合どうなるか? 歯周外科処置後にメインテナンス治療が行われなかったり、歯ブラシが不十分であれば、結果的に歯周病は再発することが多くの研究により実証されています。
研究 1. _AxellsonとLindhe(1981)は6年間にわたり歯周外科治療を受けた患者さんが適切なメインテナンスが行われないとどうなるかを調べた。_2〜3ケ月の間隔でメインテナンスを受け、その時に診査と指導、および歯石除去等のクリーニングをした患者さん(メインテナンス群)と、メインテナンスを受けなかった患者さん(指導やクリーニングはしないで検査のみに来院してもらった)ではあきらかにメインテナンスを受けなかった患者さんは再発していた。

研究結果からもメインテナンスの重要性がわかっています。

次回もこのメインテナンスの重要性について論文をみながら解説していきたいと思います。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年4月10日

歯周病について:12:大船駅北口歯科インプラントセンター

79928bd1.JPG歯周病について:12


歯周病11では歯周病の骨再生治療(GTR法)の術式について書きました。
今日はこのGTR法に使用する“膜”の材料について書きます。

当医院ではGTR 法に対し2種類の膜を使用します。
一つは吸収しない膜: GORE-TEX?膜(ゴアテックスメンブレン)です。
GTR法はもともとこの吸収しない膜から始まりました。
GORE-TEX?メンブレンは1969年に開発されたもので、歯科領域以外でも、人工血管や人工硬膜、縫合糸等で400万症例に使用されており、医療分野において非常に高い評価を得ている材料です。
先程書きましたようにGTR法の開発当初は歯肉の下に置いたこの“膜”は溶けない材料であったため、再度“膜”を取り出す必要がありました。
つまり2回の手術が必要なのです。
現在は“吸収する膜”が開発されたため1回の診療にて行うことができるようになりました。
当医院で使用している“吸収する膜”はコラーゲンでできており、現在鹿児島で開業している児玉利朗先生をはじめとする再生治療研究所のメンバーにて研究、開発されたもので、再生治療研究所のメンバーである私もその研究を行ってきました
この吸収する膜はTiuuse GuideTM 膜(ティッシュガイドメンブレン)と言います。
Tiuuse GuideTM メンブレンはコラーゲンからできており、吸収するため後から取り出す必要性がないので治療の回数が少なくなります。しかし、この膜には適応症が限られており、大幅に骨を再生させることはできないという欠点もあります。
しかし、2回の手術が必要ないということと、感染等のリスク(感染したとしても自然に吸収してしまうため)が少ない等からこの吸収する膜を使用することが多いです。

次回もこの続きです。


インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
最近の投稿
カテゴリ
アーカイブ

PAGE TOP