最新インプラント症例ブログ

2007年6月の記事一覧
2007年6月20日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントがダメになる原因

インプラントがダメになる原因

今朝もいい天気ですね。

天気がいいと、日課のイヌの散歩が気持ちよくできるため いいのですが、
雨が降らないために ダムの貯水量がだいぶ少なくなっているようで、
少し心配ですね。

さて昨日までインプラントがダメになる原因として『歯ぎしり』や『くいしばり』があることを書いてきました。

そしてその防止策として『ナイトガード』は有効な治療法であることも書きました。

今日はインプラントがダメになる他の原因について話します。

まず、インプラント埋入直後に起ることです。

インプラントがダメになる時期として一番多いは、インプラントを埋入した直後です。
インプラントが骨と結合(くっつく)するまでの期間です。
その原因としては大きく分けて以下のことが考えられます。

1 骨の硬さによる問題(インプラントの安定性が悪い場合)
2 感染による問題
3 インプラントに無理な負荷(力)がかかった場合

まず一番目の骨の硬さによる問題ですが、
骨には軟らかい骨と硬い骨とがあります。
問題となるのは軟らかい骨です。
わかりやすい話しをしますと骨粗鬆症という骨の状態があります。
聞いたことはあるかと思います。
骨がぼそぼそで軟らかい骨のことです。
転んだだけでも骨折するような骨のことです。
軟らかい骨は上顎、特に奥歯に認められます。
女性と男性を比較すると女性に多く、
年齢が高くなればなるほどその傾向は高くなります。
もしインプラントの手術時に骨が軟らかいと思われた場合(もしくはインプラントの安定性が悪いと思われた場合)には通常よりも長い期間お待ちいただくことになります。
またインプラントの本数を増やす等の対応も有効になります。

次に感染による問題です。
インプラント手術直後は傷口から感染しないように 抗性物質 を服用していただくとともに毎食後に抗菌性のある 洗口剤(クロルヘキシジン含有製剤)でうがい をしていただきます。
しかし、十分 うがい ができていない方は感染を起こすことがあります。
もし初期に感染を起こし、骨と結合していないと判断した場合には
早期にインプラントを摘出します。
感染を疑った状態で無理に放置することは 周囲の骨を吸収させてしまい
のちの治療を困難にさせるからです。
摘出後は 歯肉の治りを待ち 再度インプラントの埋入を行います。
もちろん再埋入の費用はかかりません。(医院により違う場合がありますのであらかじめ聞いておいた方が良いでしょう)

3番目はインプラントに無理な負荷(力)がかかった場合です。
これがインプラントの初期の問題で最も多いことです。
インプラントと骨が結合するまでは 無理な力が加わらないように安静にします。
欠損が少ない場合には問題はあまりありませんが、総義歯のように大きな義歯を使用している場合には問題が起る可能性があります。
義歯から加わる圧力でその下にあるインプラントに負荷がかかるのです。
義歯を使用している方には 義歯とインプラントが接触する部位をくり抜き
負荷がかからないようにしますが、やはり歯肉が腫れてきたりしますと
どうしても義歯による圧迫が起ります。
大変だとは思いますが、歯肉の腫れがおさまるまでの期間は外出する時や食事以外はできる限り義歯の使用は控えていただきたいと思います。
またインプラント埋入後(1回法の場合)には口腔内にインプラントの蓋(金属性の丸い蓋)が見えます。
この蓋をできる限り触らないようにしていただきたいと思います。
指や舌で触ったり、歯ブラシの先で触れないようにしていただきたいと思います。
また食事の際にもできる限りインプラントを行った側で噛むのを避けていただきたいと思います。

こうしたことはインプラント治療において非常にまれなことですが、起る可能性があることです。

インプラント治療を開始する際にはあらかじめ、
インプラント治療によって起るトラブルやその後の対処法、保証等を確認されてから治療を行うことが必要です。

先程も書きましたように保証等は医院により違いますので、あらかじめ書面に記載されたものをもらっておくことが大切です。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

2007年6月19日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:『歯ぎしり』と『歯周病』、『インプラント』との関係:4

『歯ぎしり』と『歯周病』、『インプラント』との関係:4

昨日までの3回に分けて『歯ぎしり』や『くいしばり』は
『歯周病』や『インプラント』にとって非常に問題となることをお話しました。

歯科疾患は後天的な原因が多い病気です。
つまり、生まれながらに持っていたりするものよりは、
生まれた後の行動、(歯ブラシの頻度や方法、歯ぎしりの有無、食生活や睡眠、運動、ストレス等…)により起ります。

つまり、虫歯や歯周病等で歯が欠損してしたということはそれなりの原因があるわけです。

欠損部位の治療方法として 単にインプラントを行えば 良いということではなく、なにが原因で起ったのかを(歯がなくなったのかを)考えることが大切です。

インプラント治療を希望される方はインプラントを行えば、『ずーと問題なく過ごす』と思っていらっしゃる場合があります。

もちろんインプラントの成功率は非常に高いものですが、決して100%ではありません。

インプラント自体も歯周病のような状態になったり(インプラント周囲炎)、今回のテーマである『歯ぎしり』や『くいしばり』によってダメになったりすることもあります。

話は戻りますが、歯がダメになった ということは、原因があります。
インプラント治療後もその原因が解決されなければ、インプラント自体もダメになってしまう可能性があります。
歯周病で歯がダメになった方は、問題のない人より、丁寧に時間をかけブラッシングを行う必要性があります。
また『歯ぎしり』や『くいしばり』によって歯がダメになった方は、『ナイトガード』を使用する必要性があります。

『ナイトガード』の話をしたり、実際に『ナイトガード』を使用していただくと何人かの患者様は
『ナイトガードを使用しなければならなのですか?』とか
『ナイトガードはいつまで使用するのですか?』といった質問があります。
基本的に『ナイトガード』はずーっと使用して頂くことになります。
ずーっと というのは『一生涯』ということです。

つまり、『歯ぎしり』や『くいしばり』がなくならなければ、
いつまでも、歯やインプラントには無理な力(ストレス)が加わっているということです。
無理な力が加わっている以上は『ナイトガード』は使用していただきます。
歯やインプラントがダメになる原因があるからです。

ただし、『歯ぎしり』や『くいしばり』は一時的に起ることもあります。
『疲労』や『ストレス』がその原因です。

『疲労』や『ストレス』により『歯ぎしり』や『くいしばり』は起るもしくは増加するとされています。

実際には『歯ぎしり』や『くいしばり』があっても歯がダメにならない方もいらっしゃいます。
ブラッシングが十分できていない もしくは 歯ブラシをまったく行わない方でも いくつになっても歯が残存している方もいらっしゃいます。

だからと言って歯ブラシをしなかったり、ナイトガードを使用しなくていいということにはなりません。

歯を失った方はその時点でなにかの理由があるのですから…

もちろん『歯ぎしり』や『くいしばり』、『ブラッシング』以外にも歯やインプラントをダメにする原因はいっぱいあります。
先程もありました『食生活』、『睡眠』、『ストレス』、『喫煙』等です。
特に『喫煙』は大敵です。
インプラントを行った方や歯周病の方は絶対に『禁煙』しなければなりません。

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2007年6月18日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:『歯ぎしり』と『歯周病』、『インプラント』との関係:3

『歯ぎしり』と『歯周病』、『インプラント』との関係:3


今日はブログを書くのが遅れ、午後になっています。

午前中は病院の工事がありました。

『コンプレッサー』という器械がこのところ調子が悪かったため、
交換作業をしていました。

『コンプレッサー』とは 歯を削る道具(“タービン”と言われる器具です)を動かすもととなる装置のことです。

『コンプレッサー』は病院の機械室にあるのですが、
昨年末から調子が悪く、“タービン”が動かないということが何度かありました。

医療器具は突然動かなくなると困るため、その器械のバックアップ装置があるのですが、今回そのバックアップ自体にも問題があったのです。

今回は万全を期して全て交換しました。

まあ そんな話は良いのですが…

さて今日もシリーズで続いている『歯ぎしり』と『歯周病』、『インプラント』との関係です。

昨日は『歯ぎしり』防止策として『ナイトガード』の必要性をしてきました。

『ナイトガード』は歯周病に対しても大切な治療です。

保険診療が適応されますので、『歯ぎしり』や『くいしばり』を 自覚されているか、歯科医院で指摘された場合には是非 作製された方がいいでしょう。

『ナイトガード』の作製は簡単なものです。

歯の型を取るだけです。
型を取れば、次の日には完成します。
(お待ちいただければ、1〜2時間で完成できますが、具体的な時間は通院されている歯科医院で聞いてみて下さい)
歯科医院によっては作製に1週間程度時間がかかることもありますので、
あらかじめ聞いておいた方がいいでしょう。

『ナイトガード』はお渡しする際に調整に多少のお時間がかかります。
(10分程度)

歯科医院により『ナイトガード』の形は多少違いますが、
一般的には 透明な物で、歯の部分のみ覆います。
(歯科医院によって、赤や、青、模様がある場合もあります)
材質は柔らかいゴムのような柔らかい材質もあれば、硬いプラスチックの場合もあります。
この材質は患者様の状態により異なります。

費用は健康保険診療が適応されますので、約5000円(3割負担の場合)になります。

また この『ナイトガード』の耐久性ですが、
噛む力によりだいぶ違います。
噛む力が非常に強い場合には2〜3ヶ月ですり減ってしまうこともありますが、
一般的には1〜2年程の使用が可能になります。
修理はできませんので、すり減ってしまった場合には
新たに型を取り、交換(新規作成)になります。

お手入れの仕方は 歯ブラシを使用し、流水下で洗っていただきます。
汚れの付着がひどい場合には歯科医院にお持ちになっていただければ、無料で
クリーニングできます。

また『ナイトガード』の使用は 通常、『就寝時』になりますが、スポーツをされている場合や、日常 くいしばりがある場合には常時使用されることをお勧めします。

もちろん 食事中には使用できません。

『ナイトガード』を始めて使用される場合には違和感がありますが、
だんだんと慣れてきます。
根気よく使用されて下さい。

歯周病の方、インプラント治療を受けた方で『歯ぎしり』や『くいしばり』を 自覚されている場合や、歯科医院で指摘された場合には
できるかぎりこの『ナイトガード』を使用して下さい。

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2007年6月17日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:『歯ぎしり』と『歯周病』、『インプラント』との関係:2

『歯ぎしり』と『歯周病』、『インプラント』との関係:2

昨日から『歯ぎしり』と『くいしばり』について話してきました。

今日はもう少し、詳しく解説します。

天然歯は噛むと若干動きます。
これは『歯根膜』というクッションのようなものが歯の根の周りに存在するためです。
このようなクッションが存在する理由ですが、
噛む力は非常に強いものです。
特に就寝時にはかなり強い力で噛みしめる方がいらっしゃいます。
いわゆる『歯ぎしり』と言われるものです。
『歯ぎしり』はどんな方でも大抵します。
ギリギリと音として聞こえる方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。
この『歯ぎしり』の力は強く、『歯根膜』というクッションがないと歯はダメージを受けてしまいます。
いわゆる『打撲』のような状態です。

『歯根膜』があるために歯は噛んだ時に上下、左右に動くのです。
簡単に言えば『歯根膜』は歯にダメージが加わらないように噛む力を調整しているのです。
それに対しインプラントは骨と完全に結合しているため動きません。
(厳密には骨のたわみの分だけ若干は動きますが、臨床的には動かないと思っていただいてOK です)

そのため噛む力はインプラントに直接加わってしまうのです。

インプラント治療においてはこの噛む力をいかに分散させるかが
キーポイントになります。

この方法として
口腔内にインプラントと天然歯がある場合、
インプラントの被せ物を装着する際には、天然歯よりも若干低くします。
低くといっても200ミクロン程度であり、見た目で分かることはありませんし、噛んで感じることもありません。

先程書きました『歯根膜』の範囲内です。
ぐっと噛んだ時に天然歯は沈みこみ、インプラントと同じ高さになります。

しかし、この高さの調整はずーっと普遍なわけではありません。

このシリーズの最初に書きましたように個人差はありますが、
歯はすり減るのです。

例えば、靴でも、長く使用しているとすり減ります。
右のみすり減ったり、左のみ、かかとが良くすり減ったりと人さまざまです。

噛み合わせを良い状態に保つためには定期的にチェックが必要です。

またこのテーマである『歯ぎしり』や『くいしばり』がある場合は大変です。
すり減り方が大きいからです。

また噛む力も強いため、インプラントには毎日負荷がかかります。
インプラントにとっては大変なストレスです。

この『歯ぎしり』や『くいしばり』からインプラントを保護するのが、
『ナイトガード』と言われるものです。
簡単に言えば、『マウスピース』です。

これはスポーツをする人が使用しているものと同じような装置です。

ボクシング、ラクビーといったスポーツです。

明日はこの『ナイトガード』についての詳細です。

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2007年6月16日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:『歯ぎしり』と『歯周病』、『インプラント』との関係:1

『歯ぎしり』と『歯周病』、『インプラント』との関係:1


昨日は『歯科治療を中断する原因』の中で
『歯ぎしり』や『くいしばり』は問題になることを書きました。

この『歯ぎしり』や『くいしばり』は歯科治療を行うにあたり本当に大変なことなんです。

特にインプラント治療においては治療後に一番重要なことと言ってもいいでしょう。

昨日もお話しましたが、『ブラッシング』は、治療後 いかに良い状態を維持するために大切なことです。

このブラッシングですが、インプラント治療を受けた患者様に限っては
ほとんどの方が ブラッシングをしない ということはありません。

もちろん個人差はあり、ものすごく丁寧に 毎食 時間をかけて行っている方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃいます。
しかし、1日1回しかブラッシングをしていないような方は あまりいません。

これは前回のシリーズでも書きましたが、インプラント治療を受けた患者様の多くはメインテナンスに来院される比率が高いことからも言えます。

そのため、インプラント治療後に毎回きちんと メインテナンスに来院されている患者様に関しては、汚れの付着によって 問題が起ることは さほどありません。

そのため、さほど心配はしていません。
一番心配なのは、
『歯ぎしり』と『くいしばり』です。

インプラント治療後に これほど心配が多いことはありません。

私が今まで経験した中で、インプラントがダメになった原因で最も多いのがこの『歯ぎしり』と『くいしばり』によるものです。

『歯ぎしり』と『くいしばり』による『力』はものすごいものです。

この話はインプラント治療を受けられる患者さんにとっては非常に大切なことです。

私は『歯ぎしり』と『くいしばり』をしていない!
と思われるかもしれませんが、
その頻度や強さに違いはありますが、
ほとんどの方がしています。

『歯ぎしり』と『くいしばり』によって歯はどんどんと削れていくのです。
硬い歯でも、被せ物の金属でも必ず すり減ります。
毎日のことですから、感じないとは思いますが、
歯を良く見ると、削れて後あります。
『歯ぎしり』と『くいしばり』が強い方ですと、歯の1/3程度まで削れている場合があります。

そんなに削れるのか?
と思われるかもしれません。
しかし、実際には結構 歯は削れるのです。

以下は昨日書きました内容になります。

歯は毎日使用していますので、どんな方でも必ずすり減ります。
例えば、靴でも、長く使用しているとすり減ります。
右のみすり減ったり、左のみ、かかとが良くすり減ったりと人さまざまです。

靴のすり減り方が大きい場合、そのまま使用していると足が疲労したり、体のゆがみを起こしたりすることもあります。

口腔内も同じです。
すり減り方が大きかったり、一定の部分のみすり減ったり、
『歯ぎしり』や『くいしばり』による歯へのストレスが大きい場合には
問題を生じます。

靴であれば、見れば、どこがすり減ったりしているか分かります。
しかし、口腔内のすり減り方を見極めることはまず無理でしょう。

そたため、定期的に噛み合せのチェックは必要になります。


今日は短いですが、ここまでにします。

なぜかと言いますと、土曜日だからです。

土曜日は非常に混んでいるため、事前の準備に時間がかかるからです。

続きはまた明日…

明日は『歯ぎしり』や『くいしばり』がインプラントに及ぼすメカニズムについてです。

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2007年6月15日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯科治療を中断する原因:4

歯科治療を中断する原因:4


歯科治療の中でも歯周病治療の終わりはないと思って下さい。

『終わりがない?』

なぜかと言いますと歯周病は再発率が高い疾患だからです。
100%完治ということは無理な疾患だからです。

例えば、高血圧や糖尿病であった場合、
一度、治療をすれば、二度と高血圧や糖尿病にならないということではありません。
日々の食生活や運動、ストレス等が関係してきます。
食生活が乱れたりすれば、また病状はすぐに悪化してきます。

歯周病もそうです。

昨日、歯周病の原因として
『汚れの付着』と『噛み合わせ』があることをお話しました。

そして毎食のブラッシングが歯周病再発防止のためには大切であることをお話しました。

特に歯周病患者様の場合、健康な方の何倍もの時間をかけて丁寧にブラッシングを行う必要性があります。
このブラッシングを毎食、完璧に行い続けることは大変なことです。

歯周病治療後のメインテナンスを長く続けていると、若干は場所により、歯周病が再発することがあります。

ずーっと 良い状態を維持し続けることは大変なことです。

そのためにメインテナンスがあるのです。

もし、歯周病が再発したとしても定期的に診ていれば、悪化しない状態のうちに発見できますし、
メインテナンスで行う、歯科衛生士のクリーニング(PMTC)は汚れの付着を防止します。
また定期的に検査に来院することにより、患者様ご自身の歯周病治療に対する意識の向上にもつながります。

メインテナンスを受けると、
『また明日からがんばってブラッシングをしなければ…』というように
気持ちも改まってきます。

なににせよ、歯周病の患者様は治療後も定期検査(メインテナンス)を受けることが大切です。

またメインテナンスでは『噛み合わせ』を検査することも大切です。

歯周病の原因には『汚れの付着』と『噛み合わせ』があることをお話しました。
『噛み合わせ』は歯周病に対し、非常に重要なことです。
『噛み合わせ』の内容を全て説明するにはちょっと難しいところもありますので、歯周病と噛み合わせの代表的なお話をしたいと思います。

毎日、噛み続けていると、歯は必ずすり減ります(削れます)。
天然歯も削れれば、金属の被せ物もすり減ります。
セラミックのような被せ物のすり減ります。
しかし、上記の全て 硬さが違うため、すり減り方も違ってきます。
均等にすり減ってくれれば良いのですが、
右で良く噛む人、左で良く噛む人(噛む癖がある方です)、
『歯ぎしり』や『くいしばり』をする人、
奥歯のみかみ合っており、前歯がかまないような噛み合わせの人、
それ以外にも歯並びに問題がある人 等
噛み合わせにはさまざまなことがあります。

特に『歯ぎしり』や『くいしばり』は歯周病にとって問題となることがあります。

歯周病治療と同時に『歯ぎしり』や『くいしばり』から歯を保護するための治療が必要になってきますし、
定期的に噛み合わせの“ズレ”が起っていないか検査することが大切です。

歯は毎日使用していますので、どんな方でも必ずすり減ります。
例えば、靴でも、長く使用しているとすり減ります。
右のみすり減ったり、左のみ、かかとが良くすり減ったりと人さまざまです。

靴のすり減り方が大きい場合、そのまま使用していると足が疲労したり、体のゆがみを起こしたりすることもあります。

口腔内も同じです。
すり減り方が大きかったり、一定の部分のみすり減ったり、
『歯ぎしり』や『くいしばり』による歯へのストレスが大きい場合には
問題を生じます。

靴であれば、見れば、どこがすり減ったりしているか分かります。
しかし、口腔内のすり減り方を見極めることはまず無理でしょう。

そたため、定期的に噛み合せのチェックは必要になります。

また靴は大きくすり減ったりすれば、新しく交換できますが、
歯は新しく交換することはもちろんできません。

歯周病の患者様は特に注意が必要です。
歯周病になると歯を支えている骨が吸収します。
骨の支えが少なくなると “ グラグラ ”してきます。
こうなると通常の噛む力には耐えることができなくなってきます。

本来、歯が骨の中にしっかり埋まっており、“ グラグラ ”と動かない状態であれば、噛む力に耐えられるのですが、
“ グラグラ ”と動く状態では通常の噛む力でも歯にダメージが加わってしまいます。
また実際に“ グラグラ ”していなくても
歯周病により骨がある程度吸収してしまっている状態では通常の噛む力でも
ダメージが加わってしまう可能性があります。

加わる力のコントロールを行い、噛み合わせのズレがないかのチェックが大切になります。

今日はだらだらと長くなってしまいましたが、続きはまた明日。


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2007年6月14日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯科治療を中断する原因:3

歯科治療を中断する原因:3

今日は木曜日ですので、休診です。
6月はいろいろな締め切りがありますので、忙しい毎日です。
ブログを書く時間がちょと遅れました。
(いつもは朝9:00頃に書いていますが…)


さて今日も『歯科治療を中断する原因』についてです。

昨日の最後に『歯周病治療において大切なこと』を5つ書きました。

その中で3番目にありました『ブラッシングを正しく毎食後行うこと』について話したいと思います。

歯周病になる原因には大きく分けて2つあります。

まず一つ目は『汚れの付着』です。
二つ目は『噛み合わせ』です。

今日は『汚れの付着』について話したいと思います。

簡単に言えば、
『毎食がんばって歯ブラシしましょう』ということなのですが…
これが難しいのです。
特に『 “正しい”ブラッシング 』は難しいものです。
みなさん歯ブラシは毎食行っていると思いますが、
“正しく”できているかと言えば、
ほとんどの方は磨き残しがあるものです。
そのため、歯周病治療の前には『歯科衛生士』による歯ブラシの指導をさせていただいています。
『歯科衛生士』は毎日、歯周病患者様の口腔清掃指導を行っていますので、口腔内を見れば、どこが苦手で、どのように指導すれば良いかがわかります。
そして患者様個人に合わせた指導を行います。

患者様の中にはこのブラッシング指導を受けるのは面倒だと思われる方もいらっしゃいます。
『毎日歯ブラシはきちんとしているから…』
と思われています。
しかし、100%歯ブラシができる方はいません。
どこか苦手な場所(磨き残し)があります。
この苦手な場所が問題なのです。
歯ブラシが苦手な場所(歯ブラシが届いていない場所)はだいたいいつも決まっています。
そのためそうした場所から歯周病は進行していきます。
多いのが『奥歯』や『歯の内側』です。
歯ブラシが届きにくいですからね。

基本的に歯ブラシが十分できていないために
歯周病になっているのですから
『毎食、歯ブラシをしているから…大丈夫…』

『毎日、歯ブラシをしていたのに…なぜ歯周病になったのでしょうか…』
というような理由には無理があります。

人間ですから100%ブラッシングを行うことは無理です。

人によれば、歯ブラシを全然しなくても歯周病にならない人もいます。
だからといって歯ブラシをしなくていいということではありません。

例えば、タバコを1日1箱以上吸っていても100歳まで健康でいる人もいれば、
タバコを吸わない人でも『肺ガン』になる人にいます。
だからといってタバコを吸っていいということではありません。

糖尿病や高血圧等の病気がある人はそれだけでリスクが高いのですから
悪化させるようなタバコは絶対にいけません。

同じように歯周病の方は 通常の方 よりリスクは高いのですから
徹底したブラッシングが必要です。

歯周病でない人が1回、5分ブラッシングしたとすれば、
歯周病の方は“その倍以上の時間をかけて”ブラッシングしなければなりません。

またその状態をずっと維持しなければならないのですから…
大変です。

しかし、歯がなくなって噛めない方がもっと大変ですよ!

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2007年6月13日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯科治療を中断する原因:2

歯科治療を中断する原因:2

さて昨日から始まった新しいシリーズ『歯科治療を中断する原因』
を今日もお話したいと思います。

昨日は 歯周病治療を中断してしまう患者様の共通点
としては以下のことを書きました。

おさらいです。
歯周病治療を中断する原因は
1 自覚症状がないから。
2 初期の治療により出血等の症状が改善したから。
3 仕事等が忙しく、通院する時間がない。
4 治療に対する痛み等があったから。
5 治療の必要性はわかっていてもなかなか行動に移せない。
6 一度予約をキャンセルしてしまったために通院しにくくなった。
7 治療に対する理解が得られなかった
でした。

歯科治療は時間もかかり大変なことですが、
がんばって通院していただきたいと思います。

またもし、一度治療を中断してもまた時間ができましたら再度治療を開始されることをお勧めします。

一度歯周病治療を中断した患者さんが再度来院した場合、
ほとんどの患者さんが悪化しています。
これは一度治療を中断すると 再度治療を受けるまでに ある程度の期間(時間)が経っていることがほとんどであり、
治療に対する積極性が劣るため ブラッシング自体も不足になっている
場合がほとんどで、
再度検査を行うと 必ずといっていいほど 検査結果は悪化しています。一度治療を中断したとしてもあきらめず、再度治療を行う行動力をもって下さい。

歯周病は放置すると必ず悪化します。
悪化した結果、歯はなくなってしまいます。

当院はインプラントセンターですので、毎日 インプラントの手術があります。
多い日では1日 3〜4件という日もあります。

それだけ歯が欠損して 困っている患者様が多いということです。

そして歯が欠損している原因の多くは『歯周病』です。

『もっと早く治療していれば…』
と多くの患者様は言います。

また一度 歯周病の治療を開始したが、その後中断され、再度 来院した際には悪化しており、抜歯となることもあります。
『本当は初診時のまま治療を行っていれば、治ったのに…』
と思われることもあります。

もったいないと言えば、もったないことです。
しかたがないと言ってしまえば、それまでです。

忙しい毎日の中で歯科治療に時間をかけるのは大変かもしれません。

しかし、歯周病が悪化すればもっともっと治療には時間がかかりますし、
歯も失うことになります。

以下に歯周病治療において大切なことを列挙します。

1. 歯周病に対する正しい知識を理解すること
2. 現在の歯周病の進行程度および治療内容を把握すること
3. ブラッシングを正しく毎食後行うこと
4. 根気強く治療を行うこと
5. 定期検査(メインテナンス)を必ず受けること

この中でまず重要になってくるのが、1.と2. の 歯周病治療に対する理解です。

まず、歯周病治療を受けるにあたり、徹底した歯周病の検査を行い、
歯科医師(できれば歯周病専門医)から説明された または 渡された『歯周病の治療計画』をよく読み 理解することが大切です。

治療方法、治療期間、治療費、将来性、といった計画書です。

こうしたことを事前にきちんとご理解されることが歯周病治療を断念せず、続けられる第一歩です。

どんな治療を行うのか?
治療期間はどれくらいかかるのか?
治療費は?
といったことが分らなければ、治療を続けることが難しくなります。

歯周病治療を開始する際にはまず、こうした治療計画書をご理解することが大切です。

今日はこれで終わりです。
また明日もこの続きです。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。


2007年6月12日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:歯科治療を中断する原因:1

歯科治療を中断する原因:1

今日から新しいテーマになります。
『歯科治療を中断する原因』です。

当医院に来院される患者様のほとんどが、インプラント治療と歯周病治療を希望(90%以上)されています。

その中でインプラント治療のみが必要な患者様 のほとんどは治療を無事完了し、その後のメインテナンスもほとんどいらしゃってます。

しかし、歯周病の治療のみを希望されて来院される患者様の何割かは
歯周病治療の途中で 治療を中断してしまうことがあります。
また歯周病のメインテナンスに関してはさらに多いのが現状です。

歯周病治療が無事終了してもその後のメインテナンスになると最初の1〜2年は来院される患者様が多いですが、
それ以上になるとメインテナンスに来院しなくなる方は増えます。
(メインテナンスをきちんと受ける方法については後日このシリーズの中で話ます)

それでは まず第一点として
インプラントの治療を希望された患者様と
歯周病の治療を希望された患者様
にはどのような違いがあるのでしょうか?

考えられることとして

1. インプラント治療は費用がかかるため、その後のケアーに不安があり、
  もし再治療になった場合のことを考えると大変であると考えている。

2. 当医院においてはインプラント治療には保証期間があり、保証に際し、
  1年に1回はメインテナンスに来院していただくことが条件になっているため。
  (保証期間内であれば、メインテナンスを受けていただければ もし問題が生じた場合には、
   再治療は完全無料となっています)

3. 歯周病治療のほとんどは健康保険が適応されています。
  (もちろん当医院においても歯周病治療は保険適応です)
  しかし、日本の保険診療には、当医院(インプラント治療に関して)で設定している上記(2.)の
  ような保証というものは設定されていません。
  そのためメインテナンスを行わなくても再発すれば、また歯周病治療を行うという考え方を持ってい
  る患者様もいらしゃいます。
  また保険上、数年前までメインテナンスという概念自体もありませんでした。
  (日本の健康保険上、保険診療の中で歯科医院が独自に保証を設定することは禁止されています)

4. 先程と同じようになりますが、歯周病は再発すれば、『また治療を行えば良い…』という考えを持っ
  ている患者様もいらしゃいます。
  歯周病をあまり深刻に考えていなかたり、
  歯周病は保険でできるから…また問題が起れば、治療すればいい…
  という考え方です。

5. 初診時の状態にもよりますが、インプラント治療を希望されているという
  ことは一度 歯がなくなって困ったという経験をしているため、
  もし、インプラントがダメになったら再度 元の困っていた状態に戻るの
  ではないかという不安がある。

6. これも上記のように初診時の状態にもより違いますが、
  元々 歯が全てある状態で歯周病治療を受けた場合、歯がないことを経験していないため、
  歯がないことの不自由さを実際には経験していないため、
  その本当の大変さがわかっていないこともあります。

上記以外にもいっぱい理由はあるかと思います。

インプラント、歯周病、虫歯、義歯、どのような歯科治療であれ、治療後のメインテナンスは大切ですからね。
是非 受けていただきたいものです。

第二点目は歯周病治療の患者様に焦点を絞り、
治療を中断してしまう原因の詳細を具体的に考えていきましょう。

こうした原因を考えることにより、よりよい治療はなにかということが分かってきます。

歯周病治療を中断してしまう患者様の具体的な共通点としては以下の
ことがあげられます。

1 自覚症状がないから。
2 初期の治療により出血等の症状が改善したから。
3 仕事等が忙しく、通院する時間がない。
4 治療に対する痛み等があったから。
5 治療の必要性はわかっていてもなかなか行動に移せない。
6 一度予約をキャンセルしてしまったために通院しにくくなった。
7 治療に対する理解が得られなかった

治療中断はダメだとわかってはいますが、なかなか続けるのは難しいですね。

今日はこれで終了です。
明日は上記の7つについてさらに考えていきたいと思います。


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2007年6月11日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:チームアプローチによる歯科治療:10

チームアプローチによる歯科治療:10

さてチームアプローチによる歯科治療も今日が最終回です。

今日は若い歯科医師の話です。

もちろん若い歯科医師の基準はありませんが、
だいたい、卒業後5〜6年程度(10年以下でもいいかもしれません)
であろうと考えられます。

歯科医療は歯科医師1人で全てを行うことには無理があります。

このシリーズで何度も書きましたように 歯科治療には大変時間がかかります。
口腔内全体的な治療であれば、
1人の患者様に対し、2〜3時間かかることもあります。
また一度の何本ものインプラントを埋入するなどの 大きな手術であれば、同様に時間がかかります。

治療自体も『質』を追求すればどうしても 時間がかかります。
私自身、1日に診療できる患者様の人数は 5〜6人が限界です。

しかし、この人数ですと 治療を希望されて来院される患者様を 全て診察することはできなくなってしまいます。

全ての治療を私一人では行えません。

そこで私自身が どうしても行わなければならないこと、
例えば、インプラント手術や 難しい外科手術( サイナスリフト法 GBR法)、噛み合わせの難しい症例、
歯周病の骨再生治療( GTR法、エムドゲイン法)等です。
また治療計画も最終的には私自身がたてる必要性があります。

これもこのシリーズで書いてきましたが、治療計画にかかる時間は
1日最低でも2〜3時間はかかります。
多い日ですと4〜5時間なんていう日もあります。
診療以外に行うことはいっぱいあります。

そのため、全ての治療を私、1人が行うのは物理的に無理になります。
患者様の予約も取れません。

そのため、私以外の歯科医師が 十分行える範囲の治療は 行ってもらいます。
例えば、歯周病の初期段階の治療である
歯周病細菌除去療法( ルートプレーニング)です。
これもこのシリーズで書きましたが、歯科衛生士や若い先生が行う治療範囲です。
実際には私より“うまい”と思います。

歯科衛生士では最低7年のキャリアがありますから…

そうしたトレーニングされた、歯科医師と歯科衛生の協力があってこそ
患者様をお待たせせず、通院回数をできるかぎり少なく、
また治療期間をできるかぎり短く といった治療が可能になります。
効率の良い治療は結果的に良い治療になります。

全てのスタッフに感謝をしなければなりません。

おいしいレストランでも 1人の料理人が掃除から具材の買い出し、皮むき等の料理の下処理、後片付け、配膳、会計等 全てをまかなうことはできません。
どんな一流の料理人でも…

優秀なスタッフがそろっているからこそ、『質』を求めた歯科治療が可能となるのです。

これで『チームアプローチによる歯科治療』は終了です。
明日からまた新しいテーマになります。

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