最新インプラント症例ブログ

2007年8月の記事一覧
2007年8月11日

インプラントの構造:その3

今日も朝から暑いですね。

さて、今日はインプラントの構造の3回目です。
1回目の時にインプラントの構造は大きくわけて
1. インプラント本体: 『フィクスチャー』と言います。
2. アバットメント: 被せ物の歯を付ける『土台』のことです。
3. 上鵜構造『補綴物(ほてつぶつ)』とも言います。: 被せ物のことです。
の3つから成り立っていることを書きました。

そして前回はインプラント本体の中の
『インプラントの材質』と
『インプラントの形態』について書きました。

今日はインプラント本体の中の『インプラントの表面性状』についてです。

3 インプラントの表面性状
  インプラントの表面は“つるつる”ではなく、細かい凹凸があった方が骨
  との接触が非常に良いことが 多くの研究によりわかっています。
  そのためインプラント表面に凹凸をつけるための工夫がされています。
  現在、インプラント表面の処理の主流となっているのが、
  『サンドブラスト処理』、『酸エッチング処理』です。
  この表面処理をしているのが、私が主に使用している『I.T.Iインプラン
  ト』です。
  この表面処理を『SLA表面(サーフェイス)』と言います。
  ( Sand blasted , Large-grit , Acid-etched )の略です。
  『SLA表面(サーフェイス)』は画期的なできごとと言ってもいいでしょう。
  
  ここでちょっと話は長くなりますが、インプラントと骨の結合期間と
  『SLA表面(サーフェイス)』の誕生について説明致します。
  
  通常、インプラントと骨との結合が完了する期間は 今までは3〜6ヶ月
 (場合によっては1年)かかっていました。
  しかし、1999年にI.T.Iから10年以上の研究期間を経て最新のイン
  プラントが開発されました。
これが、『SLAインプラント』と言われるもので、
  骨との結合期間が非常に短くなっています。
  骨との治癒期間は最短で『6週間』となり、患者様の負担もだいぶ少なく
  なりました。
 
  さて話をインプラント表面に戻します。
  『SLA表面(サーフェイス)』以外の表面処理法を行ったインプラントもあ
   ります。
  『ハイドロキシアパタイト処理(コーティング)』というものもあります。
  これは骨が柔らかい部分では非常に優れてた効果があるという報告があり
  ますが、アパタイトの種類によっては経年的にアパタイトが溶解したり、
  操作時にアパタイトが剥がれたりするという報告もあります。
  しかし、ハイドロキシアパタイトインプラントの信頼性は各種製作メーカ
  ーにより違いが大きくあり、メーカーによっては上顎では5年経過で成功
  率は96.6%という高いデータもあります。
  信頼できるメーカーによってはハイドロキシアパタイトは非常に良いもの
 であると思います。
 当医院においても骨の状態によりハイドロキシアパタイトコーティングし
  たインプラントを使用することがあります。
  (頻度としては少ないですが…)


今日はこれで終了です。
明日はインプラントの構造の2番目、『アバットメント』についてです。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年8月10日

インプラントの構造:その2

今日も昨日から始まったインプラントの構造についての2回目になります。

昨日はインプラントの構造は大きく分て

インプラント本体(フィクスチャー)
アバットメント: 被せ物の歯を付ける『土台』のことです。
上鵜構造『補綴物(ほてつぶつ)』とも言います。: 被せ物のことです

の3つに分かれることを解説しました。
今日はその中のインプラント本体(フィクスチャー)についてです。
今日の話はちょっと長くなりますが、ご興味のある方はどうぞ!


インプラント本体(フィクスチャー)は
さらに
インプラントの材質、インプラントの形態、インプラントの表面性状
の3つに分けられます。
今日はインプラントの材質と形態についてです。

1 インプラントの材質:
  まず、インプラント本体の素材は純チタンでできています。
  これは現在使用されているインプラントメーカーのほとんどが採用してい
  る素材です。
  その理由として生体内で安定し、骨と結合する最も優れた材質だからです。
  そして純チタンインプラントは腐食したり、それ自体の寿命(耐久年数)
  はありません。
  現在、純チタンインプラントを製造、開発しているメーカーは世界中で
  約200社あります
  当医院で主に使用しているインプラントは スイス製、ストローマン社の
  『I.T.Iインプラント』です。
  この『I.T.Iインプラント』の材質は、全て純チタン
(グレード4:ISO 規格5832/2)です。
  以前はチタン以外に『人工サファイヤ』等がありましたが、これらは骨と
  結合(くっつく)しないため、現在ではまったく使用されていません。

2 インプラントの形態:
  インプラント本体の形です。
  なぜ 形の話?
  それには歴史的に理由があるからです。
  インプラント本体の形はどんどんと変化してきました。
  インプラントが初めて誕生した頃の形態はすでに存在しません。
  現在のインプラントの形態は『歯根型』になります。
  つまり、天然歯の根と同じような形態です(支柱のような棒状型)。
  それでは以前のインプラントの形態はどのようなものだったのでしょう?
  インプラントの初期にはさまざまな形態がありました。
  その一つとして『プレート型インプラント』がありました。
  『歯根型』はボールペンのように“棒状”ですが、
  『プレート型』はその名のとおり、『かまぼこの板』のようなものです。
  そのため、『歯根型』と比較すると結構大きなものになります。
  大きさ(長さ)は2センチ程度から5〜8センチくらいになるものもあり
  ました。
  ちなみに現在の『歯根型インプラント』は直径が4〜5ミリ程度ですので、
  以前の『プレート型』がいかに大きいものだったかわかると思います。
  こんな大きな『プレート型』を骨に埋め込むのですからさぞかし、大変だ
  ったと思われます。
  (もちろん私はプレート型を使用したことがないので…)

  歴史的なことはこれくらいにしましょう。

  現在のインプラントの形態は先程書きましたように『歯根型』になります。
  そして同じ『歯根型』でも各メーカーによりその形は若干異なります。
  
  まず、ほとんどのインプラントメーカーが採用している形態が
  『スクリュータイプ』です。
  簡単に説明すると『ネジ』です。
  治療する側にとっては手術時のインプラントの安定性が適格にわか
  るため非常に使いやすいタイプです。
                 
  次に『シリンダータイプ』です。
  現在一部のインプラントに採用されているのみです。
  簡単に説明すると『筒型』です。
  治療術式は簡単ですが、1回法には適していなく、2回法で手術後の
  安定が保てる場合に適しているタイプです。
  後日説明する『ハイドロキシアパタイト インプラント』でわりと多く使
  用されているタイプです。
  『ハイドロキシアパタイト インプラント』はハイドロキシアパタイトと
  いう粒子(粉?)をコーティング(まぶす)して作製しています。
  そのため、ネジのように回転力をかけてねじ込むと剥がれてしまうことも
  あります。
  そのような場合にはネジタイプではなく、シリンダータイプが良いとされ
  ています。
  
  また、“ ネジ ”タイプが主流となっている理由の一つとして骨の中に
  『筒型』を入れるよりも『ネジ型』で回転量をかけた方が骨との安定が良
  いということです。
  
  
  次に『テーパータイプ』です。
  簡単に言えば歯の根と同様の形をしているタイプです。
  この天然歯と同じ形態であることが大きなポイントになります。
 
  先程の『シリンダータイプ』は空き缶のように上から下まで同じ太さの
  筒になっていますが、『テーパータイプ』は先端が細くなっています。
  逆に言えば、上の部分が太くなっているとも言えます。

  このような『テーパータイプ』ですが、
  当医院で使用しているI.T.Iインプラント(ストローマン)では、
  『 I.T.I TE インプラント 』という名称で2003年に商品化されてい
  ます。
  また話は長く難しくなりますが、この『 I.T.I TE インプラント 』の
  臨床背景と理論的根拠についてお話しします。
  
  歯がなくなると(抜歯すると)、歯を支えていた周囲の骨はどんどんと吸収
  (溶けて)してしまいます。
  そのため、抜歯後にインプラントを行おうと思っても、骨の吸収のため、
  インプラント手術が確実に行えない状態になっていました。
  つまり、今までの考え方では抜歯してからインプラントを埋入するまでに 
  は2〜6ヶ月待つ必要性があったからです。
  もちろん患者様にとって待つということはその期間は歯がないということ
  です。
  そうした抜歯後の骨の吸収による問題と治療期間の短縮という観点から
  インプラント埋入のための新しい考え方ができたのです。
  それが、『抜歯即時インプラント』です。
  しかし、抜歯即時インプラントには欠点がありました。
  以下のような問題点です。
  抜歯と同時にインプラントを行う場合、抜歯部の穴の大きさとインプラン
  トの太さ(幅)には違いが生じてしまいます。
  通常抜歯部のほうが幅が大きいので、インプラントの周囲には隙間
  (ギャップ)ができてしまいます。
  この隙間を埋めるためにGBR法という特殊な方法が用いられてきました。 
  (詳細は「骨再生法(GBR法)」を参照)
  この治療法を用いるとインプラントと骨との隙間に骨を再生させることが
  可能になります。
  しかし、インプラントとの隙間が大きかったり、インプラントの初期安定
  性が得られない場合には適応しづらいこともありました。
  またGBR法は技術的に難しいことも多いため、抜歯と同時のインプラン
  ト埋入には限界がありました。
  こうした問題を解決すべく、開発されたのが、
  先程の『 I.T.I TE TMインプラント 』です。
  この新しいインプラントは抜歯した部位への使用を目的として開発された
  もので、抜歯部との隙間を最小にすべく、テーパー上の形態になっている
  ことと、骨との安定をよくするためピッチ(ねじ山の間隔)が狭められて
  います。
  この続きは こちらを参考にして下さい。

  『テーパータイプ』は初期固定性と審美的な効果が得られる新しいタイプ
  のインプラントです。
  インプラントの形態としては今後、『ネジ型』で、『テーパータイプ』が
  主流となってきます。

今日はこれで終わりです。
ちょっと長く、難しい話でしたが、明日もこの続き(インプラントの表面性状)になります。

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2007年8月9日

インプラントの構造:その1

今日は木曜日でいつもは休診ですが、明日が臨時休診のため、本日は診療です。

さて今日から新しいテーマになります。
『インプラントの構造』です。
構造?
例えば、車であれば、タイヤ、エンジン、バンパー…等
さまざまな部品で作られていますよね。
インプラントも車のように複雑ではありませんが、いくつかのパーツで構成されてます。

ここではインプラントの基本構造について解説したいと思います。
結構、マニアックな話になりますが、
『インプラントについてもっと知りたい!』
と思われる方は是非御覧になって下さい。
他のホームページにはあまり記載していない内容ですので…

その前にインプラントとはどうしてできたのか?
インプラントの歴史について簡単に解説したいと思います。

インプラントの歴史は1950年にスエーデンの化学者ペル・イングウァール・ブローネマルク博士の発見から始まります。
ブローネマルク博士は純チタンが骨と拒否反応を起こさず、チタン表面の酸素の膜を介して非常に強く結合することを発見しました。
これがブローネマルクインプラントです。
その後1965年に臨床応用され、2000年までに、世界中で約60万人の患者さんがこのインプラントの治療を受けています。

本題のインプラントの構造になります。
インプラントの基本構造は下図のようになっています。
kouzou1






ちょっと写真が小さくてすみません。

1. インプラント本体: 『フィクスチャー』と言います。
2. アバットメント: 被せ物の歯を付ける『土台』のことです。
3. 上鵜構造『補綴物(ほてつぶつ)』とも言います。: 被せ物のことです。
インプラントの構造は大きく分けてこの3つから成り立っています。

次回は1〜3についての詳細を順番に解説していきたいと思います。

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2007年8月8日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:7

さて今日はインプラントの被せ物の最終回です。

歯科疾患は後天的な原因が多い病気です。
つまり、生まれながらに持っていたりするものよりは、
生まれた後の行動、(歯ブラシの頻度や方法、歯ぎしりの有無、食生活や睡眠、運動、ストレス等…)により起ります。

つまり、虫歯や歯周病等で歯が欠損してしたということはそれなりの原因があるわけです。

欠損部位の治療方法として 単にインプラントを行えば 良いということではなく、なにが原因で起ったのかを(歯がなくなったのかを)考えることが大切です。

インプラント治療を希望される方はインプラントを行えば、『ずーと問題なく過ごす』と思っていらっしゃる場合があります。

もちろんインプラントの成功率は非常に高いものですが、決して100%ではありません。

インプラント自体も歯周病のような状態になったり( インプラント周囲炎)、今回のテーマである『歯ぎしり』や『くいしばり』によってダメになったりすることもあります。

話は戻りますが、歯がダメになった ということは、原因があります。
インプラント治療後もその原因が解決されなければ、インプラント自体もダメになってしまう可能性があります。
歯周病で歯がダメになった方は、問題のない人より、丁寧に時間をかけブラッシングを行う必要性があります。
また『歯ぎしり』や『くいしばり』によって歯がダメになった方は、『ナイトガード』を使用する必要性があります。

『ナイトガード』の話をしたり、実際に『ナイトガード』を使用していただくと何人かの患者様は
『ナイトガードを使用しなければならなのですか?』とか
『ナイトガードはいつまで使用するのですか?』といった質問があります。
基本的に『ナイトガード』はずーっと使用して頂くことになります。
ずーっと というのは『一生涯』ということです。

つまり、『歯ぎしり』や『くいしばり』がなくならなければ、
いつまでも、歯やインプラントには無理な力(ストレス)が加わっているということです。
無理な力が加わっている以上は『ナイトガード』は使用していただきます。
歯やインプラントがダメになる原因があるからです。

ただし、『歯ぎしり』や『くいしばり』は一時的に起ることもあります。
『疲労』や『ストレス』がその原因です。

『疲労』や『ストレス』により『歯ぎしり』や『くいしばり』は起るもしくは増加するとされています。

実際には『歯ぎしり』や『くいしばり』があっても歯がダメにならない方もいらっしゃいます。
ブラッシングが十分できていない もしくは 歯ブラシをまったく行わない方でも いくつになっても歯が残存している方もいらっしゃいます。

だからと言って歯ブラシをしなかったり、ナイトガードを使用しなくていいということにはなりません。

歯を失った方はその時点でなにかの理由があるのですから…

明日は新しいテーマになります。


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2007年8月7日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:6

今日は昨日の続きになります。
『ナイトガード』についてです。

『ナイトガード』はお渡しする際に調整に多少のお時間がかかります。
(10分程度)

歯科医院により『ナイトガード』の形は多少違いますが、
一般的には 透明な物で、歯の部分のみ覆います。
(歯科医院によって、赤や、青、模様がある場合もあります)
材質は柔らかいゴムのような柔らかい材質もあれば、硬いプラスチックの場合もあります。

この材質は患者様の状態により異なります。

費用は健康保険診療が適応されますので、約5000円(3割負担の場合)になります。

また この『ナイトガード』の耐久性ですが、
噛む力によりだいぶ違います。
噛む力が非常に強い場合には2〜3ヶ月ですり減ってしまうこともありますが、
一般的には1〜2年程の使用が可能になります。
修理はできませんので、すり減ってしまった場合には
新たに型を取り、交換(新規作成)になります。

お手入れの仕方は 歯ブラシを使用し、流水下で洗っていただきます。
汚れの付着がひどい場合には歯科医院にお持ちになっていただければ、無料で
クリーニングできます。

また『ナイトガード』の使用は 通常、『就寝時』になりますが、スポーツをされている場合や、日常 くいしばりがある場合には常時使用されることをお勧めします。

もちろん 食事中には使用できません。

『ナイトガード』を初めて使用される場合には違和感がありますが、
だんだんと慣れてきます。
根気よく使用されて下さい。

歯周病の方、インプラント治療を受けた方で『歯ぎしり』や『くいしばり』を 自覚されている場合や、歯科医院で指摘された場合には
できるかぎりこの『ナイトガード』を使用して下さい。

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2007年8月6日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:5

口腔内にインプラントと天然歯がある場合、
インプラントの被せ物を装着する際には、天然歯よりも若干低くします。
低くといっても200ミクロン程度であり、見た目で分かることはありませんし、噛んで感じることもありません。

先日書きました『歯根膜』の範囲内です。
ぐっと噛んだ時に天然歯は沈みこみ、インプラントと同じ高さになります。
このようにインプラントに負担がかからないように調整を行います。

しかし、この高さの調整はずーっと普遍なわけではありません。

またこの調整のみでは夜間の『歯ぎしり』や『くいしばり』による過大な力には対抗できません。

そこでこの『歯ぎしり』や『くいしばり』からインプラントを保護するのが、
『ナイトガード』と言われるものです。
簡単に言えば、『マウスピース』です。

これはスポーツをする人が使用しているものと同じような装置です。

ボクシング、ラクビーといったスポーツ選手が使用するものとほぼ同じものです。

『ナイトガード』保険診療が適応されますので、『歯ぎしり』や『くいしばり』を 自覚されているか、歯科医院で指摘された場合には是非 作製された方がいいでしょう。

これはインプラント治療後だけでなく、歯周病や顎関節症の予防にもなります。

『ナイトガード』の作製は簡単なものです。

歯の型を取るだけです。
型を取れば、次の日には完成します。
(お待ちいただければ、1〜2時間で完成できますが、具体的な時間は通院されている歯科医院で聞いてみて下さい)
歯科医院によっては作製に1週間程度時間がかかることもありますので、
あらかじめ聞いておいた方がいいでしょう。

明日も『ナイトガード』について続きになります。

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2007年8月5日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:4

今日も暑いですね。

昨日はインプラントに限らず、歯科で使用する全ての被せ物は必ず、すり減ることをお話しました。
そして磨り減り方を増大する原因の一つとして『歯軋り』や『くいしばり』があります。

この『歯軋り』や『くいしばり』が、
私達がインプラントを行う際に最も注意するケースです。

先日、インプラントには天然歯と違い歯根膜というクッションが存在しないために噛む力が直接加わるという話しをしました。
『歯軋り』や『くいしばり』がある方はこうした力をさらに受けやすいのです。
こうした傾向が強い方にはインプラントをお勧めしないこともあります。
(歯軋りを強くしている方は歯を見ると削れている部分が認められます。また歯軋りで天然歯がダメになった場合にはインプラントを行っても同様にダメになる可能性があります)

私が今まで経験した中で、インプラントがダメになった原因で最も多いのがこの『歯ぎしり』と『くいしばり』によるものです。

『歯ぎしり』と『くいしばり』による『力』はものすごいものです。

私は『歯ぎしり』と『くいしばり』をしていない!
と思われるかもしれませんが、
その頻度や強さに違いはありますが、
ほとんどの方がしています。
『ギリギリ』と音として聞こえる方もいれば、
まったく音がしない方もいらっしゃいます。

『歯ぎしり』と『くいしばり』によって歯はどんどんと削れていくのです。
硬い歯でも、被せ物の金属でも必ず すり減ります。
毎日のことですから、感じないとは思いますが、
歯を良く見ると、削れた痕(あと)があります。
『歯ぎしり』と『くいしばり』が強い方ですと、歯の1/3程度まで削れている場合があります。

そんなに削れるのか?
と思われるかもしれません。
しかし、実際には結構 歯は削れるのです。

また『歯軋り』や『くいしばり』がある場合で、インプラント治療を行う場合、
予防策として『ナイトガード』といわれるマウスピースのようなものを夜間装着していただきます。

明日はこのナイトガードについて詳しく説明します。

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2007年8月4日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:3

昨日まではインプラントの被せ物として
セラミック
オールセラミック
ハイブリッドセラミック
金属製の被せ物
があることをお話しました。
またそれぞれの被せ物の特徴についてもお話しました。
今日はこうした被せ物の将来性についてです。

インプラントの被せ物もそうですが、歯科で行う被せ物の全ては
その形態を一生保たせることは不可能です。
それは、毎日噛むことにより被せ物は必ず磨り減るのです。
もちろん噛む力には個人差はありますし、歯軋りの有無や程度によっても違いますが、必ず少しずつ磨り減ります。
靴に例えると毎日使用していれば靴底は磨り減ります。
磨り減り方には個人差があり、踵の部分が磨り減ったり、内側のみ、外側のみ、右側、左側と磨り減ったりします。
口腔内も同様に右で良く噛む人は右側が磨り減ったりします。
また歯軋りやくいしばりがある方は磨り減り方が大きいものです。
ですから被せ物は消耗品です。
20歳でセラミックをした人はその形態が60年、70年と不変であることはありません。
噛む力によってはセラミックに日々負担がかかり、かけたりする場合もあります。
特にインプラントは天然歯と違い歯根膜というクッションのようなものが存在しないため噛んでも動かない(沈み込まない)ので噛む力が直接インプラントの被せ物にかかります。
被せ物を装着した時にはそうなならいように噛み合わせの調節を行いますが、時間の経過とともに噛み合わせは変化し、インプラント部に負担がかかってくることがあります。
そのため、噛み合せの変化を定期的に観察するために定期検査(メインテナンス)が重要になってきます。

明日はこうした噛み合わせの変化が起る原因についてです。


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2007年8月3日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:2

昨日はインプラントの被せ物(セラミックとハイブリッドセラミック)の素材についての話でした。

今日も昨日の続きになります。
セラミックやハイブリッドセラミックは歯と同じ色のため、審美的にはいいのですが、噛み合わせによっては欠けたりすることがあります。
そのために被せ物の素材を『金属』にする方法があります。

金属製の被せ物は噛み合わせの長期安定からすると最も優れている材質です。
長期的にはセラミックやハイブリッドセラミックと同様に 若干 は磨り減りますが、かけたりすることはありません。
インプラントの被せ物としては一番お勧めです。
しかし、欠点として金属製ですので見た目に問題があります。
最も奥歯であればよいかと思いますが、少し手前になると見えてしまいます。
そのため多くの患者さんは金属を避ける傾向にありますが、私達からすると安全性の高い金属がいいと思います。

結論としてどれが優れているということではなく口腔内の状態により使い分ける必要性があるかと思います。

見える前の部分をセラミックやハイブリッドセラミック、見えにくい奥歯の部分を金属にするという方法もあります。
また上顎場合には被せ物の外側は見えますが、下の歯と噛み合う部分は見えないため、見える部分のみセラミックやハイブリッドセラミックにして、
見えない部分(噛み合う部分)のみ金属にするという方法もあります。

被せ物の治療は一時的なことではありません。
30歳代で治療した人は今後、50年も60年も使用していかなければなりません。
できるかぎり、トラブルの起らない材料を選択することが大切です。

ただし、審美的な部位に関しては オールセラミックがいいでしょう。


インプラントの被せ物は 噛み合わせ や 歯ぎしり や くいしばり の有無
、審美性、耐久性、歯周病の状態等 さまざまなことを考慮して選択することになります。

明日はこうした被せ物の将来性についてです。

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2007年8月2日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:ハイブリッドセラミック

前回まで、オールセラミック『ジルコニア』の話をしました。
今日はオールセラミック以外の被せ物の材質についてお話しします。
インプラント治療における『セラミック』と『ハイブリッドセラミック』です。

『セラミック』と『ハイブリッドセラミック』の違いですが、
『セラミック』はいわゆる陶器と同じようなものです。
変色はせず、審美的に最も優れています。
また汚れが付きにくく、歯周病のような方や、ブラッシングが十分出きない方には適しています。
欠点としては非常に硬いため(天然歯よりも硬い)、噛み合う歯が天然歯の場合には天然歯が磨り減ってしまうことがあります。
特にインプラントは、骨と強固に結合しているため噛み合う歯が歯周病にかかっている天然歯の場合には、負担がかかる可能性があります。

次にハイブリッドセラミックですが、素材としてはセラミックにレジンという物を配合して作っています。レジンとはプラスチックのようなものです。
このレジンを配合することにより硬さを天然歯とほぼ同程度にすることができます。
噛み合う歯が天然歯の場合には天然歯を磨り減らしたりする危険性が少なくなります。
またセラミックはその性質から欠けたりすると修復することが困難な材料ですが、ハイブリッドセラミックの場合にはもし欠けたとしてもある程度であれば口腔内で修復が可能です。
しかし、欠点としてはセラミックに比較して審美的には若干劣ります。
レジンは吸水性があるため若干の変色を起すか可能性があります。
またその吸水性のため汚れを付着しやすいという欠点があります。

明日は上記の2つ以外の素材についてです。

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神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
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