最新インプラント症例ブログ

2007年10月の記事一覧
2007年10月19日

インプラント治療の『リスク(危険度)』『禁忌症』『デメリット』その5

今日もインプラント治療の禁忌症についてです。
これまでの禁忌症もそうですが、絶対的な禁忌ではありませんが、病気というものはその程度には差がありますので、きちんとした検査のもと治療を行う必要性があります。
また、インプラント治療や抜歯等の外科処置を行う際にはあらかじめ、担当歯科医師に現在の病状や服用薬を申告しておくことが大切です。

それでは、今日のテーマの『禁忌症4:心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中を起こしてから6ヶ月以内』になります。

病気を起こした時期と現在の状況を伝えることが大切!

心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中を起こしてから6ヶ月以内は基本的にインプラントは禁忌です。
また、6ヶ月以上経過していても、以下の薬を服用している方は注意が必要です。
ただし、以下の薬を服用しているからと言ってインプラントができないということではありません。
例えば血管内で血液が固まるのを防ぐ薬を服用している場合、インプラント手術前後の1週間中断していただくことで可能となることがあります。
その場合は医科の主治医と連携し、状況に応じて相談しながら進めていきます。
当院においてインプラントを行う方で以下の薬を服用している方は時々いらっしゃいます。
しかし、多くの場合、薬の服用期間を変更することにより、手術を行っています。

抗血小板薬 
  アスピリン(バイアスピリン、バファリン81mg)、パナルジン、プラビックス、プレタール etc…

抗凝血薬
  ワーファリン  etc…

*何度も書きますが、歯科治療(特にインプラントのような外科処置)を行う際には必ず服用している薬を申告して下さい。
また、通院している科があれば全て申告して下さい。
それと、通院していなくても過去の病気や入院歴も必ず申告する必要性がありあます。
また、今まで通院暦がなくても現在病気である可能性もあります。
体調の変化等があれば、それも申告されて下さい。
インプラントという治療自体は特別な治療法を除いてさほど心配されるものではありませんが、万全な体制でのぞみたいものです。
また、服用している薬について分からない場合にはその薬を直接お持ちになっていただければ、歯科医院で分かります。

明日は、『禁忌症5:放射線治療後』になります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

2007年10月18日

インプラント治療の『リスク(危険度)』『禁忌症』『デメリット』その4

今日はブログを書く時間が遅れてしまいました。
いつもは朝仕事が始まる前に書いているのですが…

今日は朝から新しいホームページの作製をしていただめです。
また完成しましたらこのブログで発表しますが、テーマは『ドラジェの歯磨きクラブ』です。
内容はまだ秘密です!

それでは今日も昨日の続きになります。

禁忌症3:腎臓病

腎臓病とは?(簡単なミニ知識)

腎臓は尿をつくる器官で、腰の少し上の背中側に背骨をはさんで左右に1つずつ(2つ)あります。
人は毎日さまざまなものを食べたり、飲んだりしています。
摂取した食物は栄養分を吸収したあとで尿や便として排泄されます。

以下は腎臓の働きの簡単な解説です。

1 尿をつくる(老廃物の排泄)
  老廃物の混ざった血液を濾過して尿中に排出し、きれいになった血液を全
  身に戻します。濾過装置のような役目です。

2 体内のバランスを保つ
  尿細管はナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、重炭酸イオンなどの
  うち体に必要なものを取り込み、また、不要なものを尿中へ分泌して排泄
  しています。
  これにより、体内のイオンバランスを一定に保ち、血液を弱アルカリ性に
  保っています。

3 血圧の調整
  腎臓では血流の流れが悪くなるとそれを感知し、酵素が分泌されます。

4 血液をつくる働きを助ける
  腎臓から分泌されるホルモンにより赤血球の数を調整しています。
  腎臓の機能が低下すると赤血球も減少するため、貧血症状があらわれます。

5 ビタミンDの活性化 
ビタミンDは腎臓で活性型ビタミンDとなり、小腸からのカルシウムの吸収を促進します。腎臓の機能が低下するとカルシウムの吸収が悪くなり、インプラントにも関係する骨軟化症、骨粗鬆症の原因にもなります。

腎臓病の方はインプラント治療が可能か?

腎臓病には軽いものから重いものまであり、その原因も治療法(食事制限や薬の服用、透析、移植等)もさまざまです。
そのため、腎臓病の方は全てインプラント治療ができないということではありません。
ただし、腎臓病の方は免疫力が低下しているため傷が治りにくく、骨との結合も難しくなります。
また、インプラント治療の際に服用する抗生剤や鎮痛薬等の使用制限もあります。
人工透析を受けている方では、血液の循環をよくする薬を服用するため、外科的処置をした時に止血しない場合があります。
そのため、人工透析を受けられている方はインプラント治療の際には注意が必要です。
病状にもよりますが、基本的に腎臓病の方はすぐインプラント治療が可能ということにはなりません。
担当医師との連携により相談しながら可能かどうか判断していきます。
インプラント治療をご希望の場合には必ず担当歯科医師に伝える必要性がある疾患です。

明日は、『禁忌症4:心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中を起こしてから6ヶ月以内』のインプラント治療についてです。

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2007年10月17日

インプラント治療の『リスク(危険度)』『禁忌症』『デメリット』その3

今日は昨日の続きで、『禁忌症2:高血圧症をはじめとする循環器系疾患』になります。

昨日は高血圧の定義について解説しました。

今日のテーマは『血圧が高いとインプラント治療はできないのか?』です。

血圧が非常に高い場合、インプラント治療は難しい場合があります。
ただし、血圧が高くても内科で治療を受けていて血圧の症状がきちんとコントロールされており、麻酔が出来る状態であればインプラント治療は受けられます。
血圧が高い場合には糖尿病とは違い治療後の治癒が悪いということではありません。
問題なのは手術中です。
インプラントは手術を伴うものです。
今まで、行ったことがない治療であったり、手術と聞くと 誰でも緊張するものです。
この緊張が血圧の上昇を起こす原因になります。
緊張で血圧が上昇するケースがありますから、高血圧症であることが事前にわかっていれば、静脈鎮静法を行ってインプラント治療を行います。
静脈内鎮静法を行うと治療中のことはほとんど覚えていない状態になります。
眠っている間にインプラント治療が終了することになります。
治療に不安を持っている患者さんには最適な麻酔方法です。
方法としては点滴をするように血管内(静脈内)に麻酔液を入れます(流します)。
麻酔が効くまで5〜10分程度です。
後はインプラント治療が終了するまで寝ている状態です。
静脈内鎮静法は治療中ほとんど寝ている状態で処置が行えますので、緊張等による血圧上昇を抑える効果的な麻酔方法です。
高血圧だからインプラントができないということではなく、安定していれば、それが上昇しないように手術を行うことが大切です。

次に、現在治療を受けていないが、以前血圧が高かったという人が一番危険!という話です。

上記のような方は事前に血圧測定を行い、その際に問題があると思われた場合には内科を受診していただきます。
歯科医院で行う血圧測定は単に現在の血圧の状態をみているだけで、その原因がわかるわけではありません。
高血圧症の方は他の病気も併発している可能性もあります。
現在の状態がまったく分からないという方が治療を行うにあたり一番リスクです。
安全な治療を行うためには的確な検査が大切です。
また、現在高血圧で通院されている場合には医科担当医との連携により治療を進めることが大切です。

明日は『腎臓病とインプラント治療』についてです。
最近は腎臓病を起こし、人工透析を受けられている方は非常に増えていますよね。
私が行ったインプラント治療においても『人工透析』をされている患者様が何人もいらしゃいます。

高齢化社会において全身疾患をお持ちの方の治療はますます増えていくでしょう!

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2007年10月16日

インプラント治療の『リスク(危険度)』『禁忌症』『デメリット』その2

昨日から始まった インプラント治療の『リスク(危険度)』『禁忌症』『デメリット』の続きになります。

今日は禁忌症の2回目になります。

禁忌症2:高血圧症をはじめとする循環器系疾患

高血圧とは?

まず始めに、高血圧ってどれくらいなの? 
ということから話したいと思います。
高血圧の定義は難しく、年々変化しています。
なぜ変化するのか? 
それは最新の予後調査の結果を取り入れるからです。
例えば収縮期血圧が150mmHgの人がいたとします。
その人が10年後に脳卒中になる確率が 120mmHgの人より2倍高いという研究調査結果が出たとします。
そうすると脳卒中を防ぐためにもっと血圧を下げた方が良いということになります。
つまり、上記のように新たな調査データが出れば、高血圧の定義もどんどん変化するわけです。

また、ご自身が血圧が高いと思っていても実際に血圧を下げるために治療を受けている人はかなり少ないと言われています。
日本では高血圧の人は約2600万人いるとされていますが、実際に治療を受けているのは2000万人以下と言われています。
つまり、実際の血圧を正確に把握している方は非常に少ないのです。
また、血圧は1日の中でも変動が非常に大きいものです。
緊張等によってもかなり変化します。
そのため、たまたま1回血圧を計った時に低かったとしてもそれは たまたま だったのかもしれません。
再度計測したら高かったということもあります。
そのため、当医院においても患者様ご自身の自己申告の血圧は正確なものとは思っていません。

一応参考として一般的に使われるのは、WHO(1993)の定義です。
『正常血圧』 は収縮期140未満かつ拡張期90未満、
『境界域高血圧』 は収縮期140以上160未満 拡張期90以上95未満
それ以上を 高血圧としています。
ただし、これは参考値として考えています。
それは『境界域高血圧』 だったとしても非常に緊張が強い方は治療に際し、簡単に20〜30程度血圧が上昇することがあります。
治療前に安全と思われてもいざ治療を開始すると高血圧になることもあるのです。

血圧が高い場合には、その他の病気等の兼ね合いを考えていく必要性があります。
『単に血圧がちょっと高いだけだから大丈夫だろう』というわけにはいきません。
外科処置には総合的な判断が必要なのです。

明日も『禁忌症2:高血圧症をはじめとする循環器系疾患』の続きになります。

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2007年10月15日

インプラント治療の『リスク(危険度)』『禁忌症』『デメリット』

今日から新しいテーマになります。
インプラント治療の『リスク(危険度)』『禁忌症』『デメリット』についてです。
インプラント治療における良い点ばかりが、インターネット上で書いてありますが、今日からのテーマでは
『禁忌症』、『リスク(危険度)』、『デメリット』の順番で書きたいと思います。

全身的な問題についても書いていきたいと思いますので、ちょと難しい内容になるかもしれませんが、1日、1つのタイトルで書いていきます。

まず、最初は3つのテーマのうち『インプラントの禁忌症』についてです。
その中で今週は『全身疾患によりできない場合』について書きたいと思います。

禁忌症1:重度の糖尿病

糖尿病はインプラントが可能か?

糖尿病が進行すると抵抗力や免疫力が低下し、歯周病を引き起こしやすくなります。
また、インプラント埋入後に骨とインプラントが接合しないで失敗に終わるケースもあります。
しかし、全ての糖尿病患者様がインプラントが禁忌ということではありません。
血糖値のコントロールがうまくできていれば、インプラント治療も十分可能になります。
絶対的な基準というのはありませんが、

1 空腹時血糖値が150以下(状況により200以下であれば可能)
2 HbA1-cが7%以下(状態により8%以下であれば可能な場合があります) 
3 尿ケトン体(−) 
4 重篤な合併症がない

であれば、ほぼ問題はないといえます。
しかし、このような数値でも通常の方よりは感染のリスクは高いため、十分な注意が必要です。

また、現在糖尿病で通院されている場合には必ず内科主治医との連絡をとって行えるかどうか決める必要性があります。
*HbA1-c(過去1ヵ月の平均的な血糖値)

インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方の注意事項

インプラント治療の難易度や埋入本数により、治療後に食事の制限がある場合があります。
そのような場合、インプラント手術当日の血糖降下剤の服用やインスリンの自己注射に問題を生じることがあります。
つまり、手術後に腫れ等で食事が十分取れなかった場合、いつも通りに決まった時間に血糖降下剤の服用やインスリン注射を行ってしましますと、血糖値が下がりすぎてしまい低血糖症となってしまいます。
そのため、インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方はインプラント相談の段階で必ず担当歯科医師に申告されることが必要です。
そして、
インプラント治療後に腫れがあるのか?
食事制限があるのか?
等の検討をし、もし、そうしたことが考えられれば、事前に内科担当医師との打ち合わせが必要になる場合もあります。

明日は、禁忌症2:高血圧症をはじめとする循環器系疾患 についてです。


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2007年10月14日

学会による休診のお知らせ

今日は日曜日ですが、来週から3週続けて日曜日に学会があります。
10/21(日曜日)、10/28(日曜日)は休診になります。
11/4(日曜日)は院長は不在ですが、診療は致します。
学会が立て続けにあり、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。
これが、今年最後の学会になります。

明日からはまたインプラント情報を書きます。

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2007年10月13日

骨増大治療:PRP法(多血小板血漿)

今日もこのところ続いてる骨の増大治療になります。

今までは骨増大治療の方法(治療法)を解説してきましたが、今回は骨を再生させる『物質』についてです。
物質?
骨ができる薬でもあるのか?
と思われるかもしれません。
まあ それに近いものです。

それが、『PRP』と言います。
だいぶ前にこのブログでも取り上げた話ですが、見られたことがない方も多くいらしゃるかと思いますので、書きたいと思います。

『 PRP 』とは『血液中の血小板を濃縮した血漿』のことであり、近年、『 PRP 』が歯肉の治療や骨の増殖を促進する物質であることが、多くの研究により解明されてきています。

『 PRP 』を おおさっぱに言いますと濃度の濃い血液のことです。
骨の再生に大切な細胞がいっぱい詰まっています。
『 PRP 』を使えば、なんか骨がいっぱいできそうですよね。

この治癒に必要な成分が凝縮された『 PRP 』 を歯周病やインプラント治療に応用することにより早期の回復が期待できます。

また治癒が早いことにより治療後の不快感や疼痛を最小限に押さえることもできます。
今までの骨の増大をはかるような治療と最も異なることは患者さん個人の生体治癒能力を利用するため、治癒反応が非常によいということです。

骨を再生させたり、骨の増大を促進させる材料は過去にもいくつもありました。
そのうち、人間以外の生物から採取したものも多くありました。
人間以外の生物からの応用といっても実際には免疫処理等をきちんとしてあるので問題は起りませんが、治療を受ける患者様にとっては他に選択肢がないかと不安なことがありました。
『 PRP 』は患者様ご自身の血液の成分を使用するため、安全性と信頼性に高い治療法と言えます。

明日はこの続きになります。

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2007年10月12日

抜歯即時インプラント

昨日まで、 GBR法 スプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法) サイナスリフト法等の骨の増大(再生)治療について書いてきました。

そして、骨が吸収する原因として歯周病や 歯根破折があることを書きました。
しかし、歯周病や歯根破折以外でも歯周囲の骨が吸収してしまうことがあります。

それは、抜歯後です。
抜歯するとそこには穴が空きます。
この穴は時間の経過とともに吸収していきます。
そのため、抜歯して時間が経過するとインプラントができないということがでてきます。
そこで、骨が吸収するのを最小限にするため、抜歯した当日にインプラントを埋入することがあります。
これを『抜歯即時インプラント』と言います。

今日は抜歯即時インプラントについての話しです。
bassisokuji







抜歯即時インプラントは患者さんにとって治療期間が短く、麻酔の回数や手術の回数が少ないことは非常に良いことです。

上顎の前歯部は審美的に非常に重要な部位なので、適応基準さえ問題なければ抜歯即時インプラントは非常に有効な治療です。
というのは抜歯を行うと時間の経過とともに、歯を支えていた骨は吸収を始めます。
2ヶ月程度すると頬側の骨は薄い場合には1/3程度吸収してしまいます。
そのため抜歯後歯肉が安定してからインプラントを行おうとするとインプラントを埋入するための骨の幅や高さは減少してしまい、適切にインプラントが埋入できなくなる場合があります。

もし骨が減少した状態でインプラントを行う場合にはインプラントと同時に骨を増大する方法やあらかじめG GBR法を行ってからインプラントを埋入することになります。
通常のインプラントを行うよりも若干大変な治療になりますし、あらかじめ GBR法を行うことになれば治療の期間も長くかかります。
そのため条件さえ合えば、抜歯即時インプラントを行えば、抜歯と同時にインプラント埋入ができるばかりか、骨の吸収を起こす期間もなくなります。
大変有効な治療法です。

しかし、この方法は非常に診断が難しい治療法です。
インプラントをきちんと埋入するためには、埋入したインプラントの周囲に骨がきちんと残っている(インプラントの周囲が骨で囲まれていることが必要)ことが重要です。

抜歯をした場合、抜歯した穴とインプラントの直径がぴったりと適合することはまずありえません。
通常は抜歯した穴よりもインプラントの直径の方が狭いためインプラントの周囲には隙間が若干あきます。
この隙間が小さければ小さい程良いということになります。
抜歯したこの隙間が小さく、周囲の骨の吸収がなければ抜歯即時インプラントは可能です。

しかし、抜歯した穴がインプラントの直径よりもあまりに大きかったり、周囲骨の吸収があまりにも大きい場合には抜歯即時インプラントはできません。
無理をして行うと骨の裏打ちがないため歯肉た退縮し、審美性をうしなうばかりか、インプラント自体もダメ(脱落)になってしまいます。

また抜歯部周囲の骨が吸収してしまう原因としてし歯周病が進行していたり、歯の根が割れてしまい、その割れ目から血液や細菌が侵入し繁殖する結果、膿みとなり周囲骨の吸収を起こすことがあげられます。

また歯周病が進行した歯を抜歯し、即時に行うことは危険があるためあまり行いません。
歯周病になっているということは歯の根の周囲の骨が吸収していて、ぐらぐらしているということです。
その骨が吸収してしまう原因が歯周病細菌なのです。
抜歯をしただけでは骨の中には歯周病細菌がある程度は残ってしまいます。

しかし、実際には抜歯した穴を徹底的にきれいにしてからインプラントを埋入するためまず問題が起ることはありませんが、万が一抜歯した穴に歯周病細菌が残った状態でインプラントを埋入するとインプラントにも細菌が感染し、ダメになってしまいます。

また骨が吸収してしまっているということはインプラントを埋入してもその周囲に骨がないため骨を増大する治療法が同時に必要になってきます。

しかし、骨の吸収が著しい場合には GBR法とインプラントの埋入を同時に行うことは難しくなってきます。
同じ抜歯即時インプラントであっても抜歯する歯がどのような状態で抜歯に至ったかによりその難易度はことなります。
患者さんにとっては抜歯、インプラント埋入、 同時GBR法(骨増大法)を一度に行えば、“楽”ですが、リスクも高くなります。
そのためこうした治療法を選択する場合には術前の診査が非常に重要になってきます。

明日は骨の増大治療の続きになります。

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2007年10月11日

ソケットリフト法

昨日のリッジエクスパンジョン法(スプリットクレスト法)でも説明しましたが、インプラントを行うにあたりインプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、そのままの状態でインプラントを行うと成功率は非常に低くなります。

そのために、 GBR法 リッジエクスパンジョン法(スプリットクレスト法)を行います。

リッジエクスパンジョン法(スプリットクレスト法)は骨の幅を広げる治療法であることを昨日解説しました。

本日は骨の高さを改善する治療法です。

ソケットリフト法です。

顎と上顎洞との距離が狭く、そのままではインプラントは不可能であるが、 5mm以上の距離がある場合に行う方法です。
通常インプラントを行うのには最低10mm(予知性のある治療を行うのに必要な最低限の骨量と考えている)の骨の高さが必要であるが、ソケットリフト法を応用すれば 5mmの骨の高さがあればインプラントを行うことができます。

方法はオステオトームとい言う器具を用いて上顎洞を押し上げるという方法です。
soketto1
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soketto 2
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2007年10月10日

スプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法)

昨日は『歯根破折』について書きました。

インプラントを希望されて来院される方の多くは歯根破折や歯周病等で歯を失った方です。
このような場合、細菌感染を起こし、歯周囲の骨が吸収してしまっていることが多く認められます。
そのため、抜歯後にインプラントを行おうと思っても困難になってしまいます。

そこで、失った(吸収した)骨を再生させる治療法 GBR法があることをこのブログでもホームページでも書いてあります。

インプラント治療を行うためにはこの GBR法は基本的な治療方法です。

それは先程も書きましたように骨の高さや幅が十分な人の方が少ないからです。
GBR法をマスターしなければ、インプラント治療は困難なものとなるでしょう。

今日は GBR法以外の方法で骨の幅を増やす治療法について話たいと思います。

スプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法)です。

通常、インプラントを行うためには、骨の幅が6mm程度ないといけません。
6mmの理由として、通常のインプラントの直径は約4mmあります。
この4mmのインプラントを埋入するためには骨の幅が6mm以上ないとできません。
つまりインプラントの周囲には1mm以上の骨の余剰な幅(インプラントの周囲が全周1mmの骨で囲まれていることが必要)が必要になります。

しかし、現実問題として骨幅が3〜4mm程度しか存在しないことの方が多いのです。

そうした問題点を解決するのがスプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法)です。
この方法を簡単に説明します。

3〜4mm程度しか骨幅がない場合、その骨の中央部分に“ノミ”のようなものを入れます。
“ノミ”の大きさを少しずつ大きく(太く)していき骨の幅を押し広げていきます。
最終的には6〜7mm程度まで骨の幅を広げます。

そんなに骨は広がるのか?ということですが、骨はこの程度は広げられます。
そして広げた隙間にインプラントを埋入していきます。

骨が吸収してしまった場合にはスプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法)、GBR法がありますが、できれば、きちんと骨幅が残っていた方が治療は楽ですし、確実な治療が行えます。

つまり骨が吸収しているような状態では治療は大変だということです。
骨が吸収しないように、歯周病等を放置せず、早期に対応することが大切です。

明日も骨の再生治療について解説します。

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