ブリッジ、インプラント、被せ物 の平均寿命は?:その1

6/26(木曜日)です。
今日から新しいテーマになります。
シリーズになります。
『ブリッジ、インプラント、被せ物(差し歯、セラミック、金属冠…等)の平均寿命は?:その1』です。
今回のテーマは、『ブリッジ、インプラント、被せ物(差し歯、セラミック、金属冠…等)の平均寿命は?』です。
つまり、『歯科で治療した部位がどれくらいもつのか?』
ということです。
患者様にとっては、最も気になるところです。
特に、一度治療した部位がダメになった場合や
残っている歯が少ない場合、
何度も治療を繰り返している場合、
インプラント等の自費診療で高額な治療費がかかった場合など
治療した部位が、どれくらい保つのかは、大変心配であるかと思います。
もちろん一度治療した部位が、一生ダメにならないことが一番ですが、現実問題として、一度治療した部位が100%大丈夫という治療方法はありません。
それでは、『ブリッジ、インプラント、被せ物の平均寿命』について解説したいと思います。
その前に、
『ブリッジ、被せ物(差し歯、セラミック、金属冠…等)』とは?
どのようなものが説明したいと思います。
もちろん分かっていらっしゃる方の方が多いかと思いますが、これがどのようなものか分からないと先に進めないので、説明します。
『ブリッジ』とは、歯が欠損している場合の治療法であり、
欠損した部位の両側の歯を削り、被せ物を行う治療法です。
歯が1歯もしくは、2歯等の欠損があった場合には、、一般的に行われる治療法です。
ブリッジ、インプラント、義歯について違い等は、下記の項目および、下記動画をご覧下さい。
・ブリッジ、インプラント、義歯について違い

さてここで、ブリッジ、被せ物(差し歯、セラミック金属冠…等)の平均寿命についてのデータを紹介します。
被せ物の種類       平均寿命
ブリッジ         約8年
セラミック         約8年
クラウン(金属冠)     約7年
これは、多くの論文から得られた情報をまとめたものです。
どう思われますか?
次にインプラントの平均寿命ですが、インプラントについてのデータは、まだまだはっきりとはしませんが、多くの研究論文から
10年以上は問題なく機能する
とされています。(2007年現在)
これは、インプラントの歴史は、他の治療と比較してまだ浅く、インプラント自体も年々進化しているものであり、過去のインプラントのデータとは、違うインプラントになっているためであり、過去のインプラントと現在のインプラントを単純に比較検討することが困難だからです。
そのため、『10年以上は問題なく機能する』
という言い方しかできないのです。
ただし、状況が良ければ、40年以上経過しているインプラントも多数あります。
インプラントは、現在のインプラントの状況を考えると、歯周病や噛み合わせに注意し、きちんと メインテナンスを受けていただければ、長期間維持されることと思われます。
次回のブログは6/30(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『ブリッジ、インプラント、被せ物(差し歯、セラミック、金属冠…等)の平均寿命は?:その2』です。
今週(6/24〜25)のインプラント手術報告
今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎前歯部にインプラント埋入を行った1症例について解説します。
この2日間は、インプラント埋入と同時の骨増大法(GBR法が多かったです。
GBR法を行うということは、骨の吸収が起っていたということです。
その中でも上顎前歯部に、かなりの骨吸収を起こしていたケースについて解説します。
この患者様は、初診時、上顎の前歯部が 歯根破折していました。
歯根破折(歯の根が割れていた)していた状態を長く放置してしまったため、割れた部分から 血液や 細菌が 侵入し、感染を起こし、骨が吸収してしまったのです。
こうなると治療は大変です。
話は今回のケースとは違いますが、先週、同じように 上顎前歯部が 歯根破折を起こした患者様が来院されました。
食事中に、神経のない 被せ物をした 上顎前歯部が、『パキ』と音がしたそうです。
歯が少しグラグラしていたため、すぐ来院されました。
来院時、痛みはまったくありませんでした。
検査後、歯根破折を疑ったため、被せ物を除去しました。
やはり、歯の根が中間部あたりで折れていました。
こうなると抜歯しか方法はありません。
現状を患者様に説明したところ、非常にご理解が高かったため、抜歯を行うことに同意していただけました。
非常に賢い選択です。
歯根破折した場合、できるかぎり早期に抜歯することがその後の治療を大きく左右します。
先程書きましたように、 歯根破折は、痛みを伴わないことが多いため、患者様の多くは、抜歯をためらってしまうのです。
しかし、 歯根破折した状態を放置することは、非常に危険なのです。
割れた部位から感染を起こし、骨はどんどんと吸収してしまうのです。
今回手術を行った患者様は、まさしく そのようなケースです。
骨吸収が進行すると、インプラント治療自体も複雑になりますし、治療後の腫れも起る確立も高くなります。
そして一番は、インプラント治療後の審美性です。
骨が高度に吸収してしまうと、いくら骨増大法(GBR法)を行っても 100%元の状態に回復できるわけではありません。
歯肉が退縮した結果、 『歯と歯の間に隙間がでたり、歯が長く見える』こともあります。
そのため、骨が高度に吸収してしまった場合、審美性に大きな問題を残すことがあります。
『早く、抜歯していれば良かった…』 と
ほとんどの患者様は、言います。
今回使用したインプラントは、 アンキロス・インプラントです。
最近は、前歯部の審美性が重要視される部位には、使用する頻度が多くなってきたメーカーです。
骨が吸収して不足していた部分には、 自家骨 人工骨(β―TCP)を50%づつの割合で混合したものと、
『吸収性膜を使用しました。
手術時間は、約15分程度でした。
今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に仮歯の作製をし、
3. 型取りの後、 約10日で完成した被せ物を装着し、完了です。
治療費
今回の治療費は、
インプラントが1本21万円(税込)です。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、GBR法、GBR膜の費用、も全て含まれています。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。