最新インプラント症例ブログ

2010年1月25日

インプラントモニター:その16

1/25(月曜日)です。
今日も『インプラント症例』になります。

本日も以前お話した歯根破折 の症例です。

しかし、今回の歯根破折 症例は、初診時に神経のない歯をどうするのかを非常に悩んだケースです。
以前にもお話しましたように 神経のない歯は非常に脆く、突然折れたりするリスクが高いものです。
そのため、インプラント治療だけでなく、口腔内全体の治療計画を立てる際には、神経のない歯をどのように考えるかにより 治療方針が大きく変わってきます。
具体的には、
神経のない歯を残して治療を行うのか?
神経のない歯は、リスクが高いとして抜歯するのか?
という選択に悩まされることがあります。

本日は、そのようなことを考えていきたと思います。

以前の歯根破折のブログをご覧になっていない方は参考として以下をご覧になって下さい。
  1. 1/14の歯根破折症例
  2. 1/11の歯根破折症例
  3. 1/ 7の歯根破折症例

患者様は10年程前の症例です。
以下は、初診時のレントゲン写真です。
以前は 現在使用しているようなデジタルレントゲンではなかったため、
フィルムのレントゲンを使用していました。
フィルムのレントゲンは、劣化するので
写りは 悪いですが、ご覧になって下さい。
スライド01

上顎右側の奥歯 と 下顎左側の奥歯が欠損しており、
下顎右側の奥歯も虫歯と欠損がありました。
患者様は、義歯(入れ歯)は 違和感が非常に強く
使用できないため、インプラント治療をご希望されました。
インプラント治療に先立ちインプラントの検査 を行いました。
その結果、上顎右側では骨の吸収がかなり起こっていました。
どれくらい骨吸収が進行しているかを分かりやすくするために、
骨の状態を線で書いたのが以下になります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
骨が吸収してしまったのが分かるかと思います。
緑線は上顎洞です。
上顎洞(緑線の上方)は空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
        上顎洞
スライド02

さらに骨吸収の程度を分かりやすくするために、以下のレントゲンをご覧になって下さい。
スライド03

上のレントゲン写真において赤色で囲まれている部分が骨が吸収した領域です。
骨が吸収する原因は いろいろと考えられますが、大きな原因としては以下のようなことになります。
  歯根破折にる骨吸収
  歯周病による骨吸収
  歯が欠損のままのために起こった骨吸収
です。

次のレントゲンは、上顎洞 を見やすくした状態です。
スライド04

緑色の部分は空洞です。
骨吸収の程度 と 上顎洞の穴を合わせたのが、以下のレントゲン写真です。
スライド05

緑色の部分と赤色の間が現在存在している骨になります。
骨が非常に少ない(薄い)のがわかるかと思います。
このままでインプラントを行うと非常に短いインプラントしか埋入することはできません。
スライド06

これでは、安定した状態とは言えません。
そこでソケットリフト法 を行い、可能なかぎり長いインプラントを埋入する計画を立てました。
スライド07

次に下顎右側の奥歯は抜歯し、同部分は天然歯同士でブリッジで対応する治療計画を立てました。
スライド08

下顎の左側の欠損部は、骨の状態はさほど悪くなかったため、通常どおりインプラントによるブリッジの計画になりました。
以下のレントゲン写真は、最終的な治療計画です。
スライド10

さてここで問題となったのが、神経のない歯です。
本日の本テーマでもある神経のない歯をどう考えるか? です。
以下のレントゲンは、神経がない歯を青丸で書いています。
スライド09

神経のない歯は、どうしても将来性が低いのです。
そのため、上顎右側●印などは、あらかじめ抜歯した方が良いのか?
下顎の右側の奥歯も 天然歯同士でブリッジをするより、抜歯してインプラントを行った方が良いのか?
歯科医師によっても意見は分かれるところです。
しかし、私は可能なかぎり天然歯は抜歯せず保存する方が良い!(保存したい!)
という考えが強いので、最初の治療計画のように行いました。
治療後が以下のレントゲンになります。
まだ、この頃もデジタルレントゲンではないので、見にくいかと思います。
スライド11

治療終了後、6年程経過しました。
その間 患者様は、ほとんどメインテナンス(定期検査) にも来院されませんでした。
久しぶりに来院された時は、下顎右側の奥歯が取れてしまい、近くの歯科医院を受診したところ歯根破折 のため、抜歯と診断され びっくりして当医院を再受診しました。
その時のレントゲンが以下になります。
スライド13

やはり、神経のない歯は脆いのです。
×印の歯は歯根破折 を起こしていました。
今後の治療方針として、ブリッジを行うのは難しい状態でしたので×印の歯を抜歯し、インプラントを埋入することになりました。
また、現在は問題はないのですが、上顎の右側の奥歯も 若干ですが歯がグラグラしていました。
この歯も神経がない歯です。
スライド14

もし、この上顎右側の歯が歯根破折 した場合には、
またインプラントを埋め込むことが必要になります。
そう考えれば、上顎右側の神経がない歯も 始めの段階で抜歯し、インプラント同士によるブリッジとした方が良かったかもしれません。
以下のような治療計画です。
スライド15

このような治療計画であった場合、上顎の右側は最終的に2本のインプラントで治療が完了したのです。
もちろん 今は歯はダメになっていませんので、今後歯根破折 を起こさず づーと保つことも考えられます。
しかし、リスクの高い歯を残すことは、さまざまな問題を抱えることは確かです。
神経のない歯を抜歯した方が良かったのか?
残した(保存した)方が良かったのか?
非常に難しいところです。

こうしたことにならないためにも 神経は可能なかぎり取らない方が良いのです。

次回のブログは1/28(木曜日)になります。
次回も『インプラント症例』です。
簡単な症例ではなく、さまざまな意味をもった症例をご紹介します。



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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。
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