最新インプラント症例ブログ

2011年3月21日

最新インプラント症例:96回目

3/21(月曜日)です。

東北地方太平洋沖地震 および 長野県北部を震源とする地震により被害を受けられた方に 心よりお見舞い申し上げます。
また 現在も被災地で大変な思いをされている多くの方が 早く安心して生活できるようにお祈り致します。
震源地より離れている私もできることを行いたいと思います。

今回の地震による計画停電(当医院は第5グループです)では、多くの患者様に予約の変更をしていただき、大変ご迷惑をおかけしております。

今後 計画停電時間帯の患者様に関しては 可能なかぎり早めに
予約変更お願いのご連絡をさせていただきます。

また、キャンセルで
次回の予約が取りづらい方、
痛み等がある方、
その他 緊急方のために、
診療時間外、休診日 診療も行うことにしました。
ご希望がございましたら
メール:info@sugiyama-d.sakura.ne.jp もしくは
電話(045-891-3334)
でご連絡下さい。

計画停電により患者様にはご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、
ご理解をいただきたいと思います。


私事ですが、この計画停電により、当医院の近所の方と今まで以上に絆ができたと感じています。
仕事が長引き 食事時間がなかったり、
いわゆる買い占めがあった時にも
近くの定食屋さんが
「食材はいっぱいあるからいつでも作りますよ!」
「米 等食べる物がなかったら 持っていって下さい!」
と言ってくれたり、
近くの八百屋さん や コンビニの方とも 毎日 声を掛け合うようになりました。
新たなコミュニケーションも多くできるようになりました。

でも大変な方もいらしゃるのです。
当医院のすぐそばに インドカレー屋さん があるのですが、
その方は インドの人で、あまり日本語が上手ではないのです。
また、お店を始めてまだ数ヶ月ということもあり、
周囲の方とも 十分なコミュニケーションが取れていないのです。
また、現在のご時世もあり、お客さんは さほど多くないためか
朝早くから夜遅くまで 休みなく働いているので
テレビをほとんど見ていないと思います。
(見ても 日本語が十分に分からないこともありますが…)
そのため、今回の計画停電が始まる日も まったく停電のことを知らなかったのです。
「なぜ停電があるのか?」
等もまったく知らないようでした。
それはそうですよね。
外国から来て、
言葉も十分に分からない、
休みなく働いているため情報も入らない、
なぜ停電があるのかも分からなくて当然です。

そのため、地震があった 次の日から毎日情報を伝えに行っています。
そのたびにインドカレー食べたり、テイクアウトしたりしているので、ほぼ毎日 1日に1食はインドカレーになっています。
でも 日本のカレーと違い、カレーの種類も豊富ですし、飽きないですね。
インドの方は、毎食カレーといいますから…

こうしたことで 多くの人とのコミュニケーションが取れるようになりました。

また、当医院のスタッフも 計画停電によって患者様の予約が十分にとれないため、休日返上で働いてくれています。
ありがたいことです。

人は1人ではなにもできません。
助け合いながら生きていくのです。
私自身も被災地にいる方になにかできることをしなければ
と日に日に強く考えるようになりました。
みんなで力を合わせれば、時間はかかるかもしれませんが、
きっと復興していくでしょう。
前を向いてがんばっていきましょう。



さて、本日は久しぶりのインプラント症例です。
このところ 神経がない歯が歯根破折 を起こしたケースを紹介してきました。
神経のない歯は本当にリスクが高いです。

本日の症例は、上顎の奥歯で骨吸収を高度に起こしたケースです。
上顎の奥歯は骨吸収が大きく起こりやすい部位であり、
上顎の奥歯が欠損している方にインプラント治療を行おうと思っても十分な骨の高さがないことがほとんどであり、難症例の部位となっています。
本日の症例も上顎の奥歯で骨吸収が起こっていたケースを紹介します。
本日の症例のポイントとなる言葉はソケットリフト法 です。

本日の症例の話しを紹介する前に 骨吸収 と 上顎洞 という話しからしたいと思います。
これが分からないと今回の症例をご理解するのは難しいのです。

上顎の奥歯の上方には『上顎洞』という空洞があります。
上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のことです。
多くの場合、歯が存在すると この上顎洞 と 上顎の骨の距離は一定の幅がありますが、
歯周病等で骨が吸収してしまうと 上顎 と 上顎洞との距離が薄くなってしまいます。
その結果インプラントを行えないことがあります。
以下は、上顎洞の図です。
p_img_01


A 歯がある状態で上顎洞までの距離があり、十分な骨の高さがある。

B 歯を失った後でも上顎洞までの距離があり、十分な骨高さがある。
  インプラントを行うのに問題はない。

C 歯周病等で骨が吸収してしまったために上顎洞までの距離がなくなり、
  インプラントを行うのに十分な骨の高さがない。
  上顎にインプラントを希望する患者さんの多くは(60%以上)このような状態である。
  このように歯を抜いた場所は年々やせて、場合によっては1〜2mm程度の幅しかない方も
 います。

Cの状態が骨吸収上顎洞の関係により骨の高さが少ない状態であると思って下さい。

本日はこのことが分からないと先に進めませんので、
まずこの点を図を参照にしながらご理解下さい。

以下は初診時のレントゲンです。
スライド01

スライド02

スライド03

上顎右側の奥から 3番目 と 4番目 の2歯分が欠損しています。
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために
骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
スライド04

今回のケースでは骨吸収はさほどありません。
問題なのは上顎洞です。
以下の緑線は上顎洞という空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
スライド05

骨吸収の状態と
上顎洞の状態を合わせたのが以下のレントゲンです。
残っている骨の高さ(残存骨量)を見てみましょう!
スライド06

さらに分かりやすくするために、丸の部位を拡大して見ましょう!
スライド07

赤線が骨吸収した位置で
緑線が上顎洞です。
実際に骨の高さを計測してのが以下になります。
スライド08

欠損部の手前の骨の高さが約8ミリ
欠損部の奥の骨の高さが 約6ミリです。
骨吸収が大きい場合には、高さが1〜3ミリ程度の場合もあります。
そうした状態と比較すれば、6〜8ミリの骨の高さが残っているのはまだ良い方です。
しかし、上顎の奥歯にインプラントを埋入するためには 十分な高さとは言えません。
上顎の奥歯に適切な長さのインプラントを埋め込むためには、
10ミリ以上の長さのインプラントが必要です。
現在の残っている骨の高さは約6〜8ミリということは、
2〜4ミリの骨の高さが不足していることになります。
そこで行う治療がソケットリフト法 です。

上顎洞は、硬い骨ではありません。
分かりやすく説明すると
少し硬い布が垂れ下がっている状態
と思って下さい。
しかし、この布は破れやすいのです。
それではソケットリフト法 の具体的な治療方法について解説します。
骨の高さが少ない状態で 無理に長いインプラントを埋入しようとすると
上顎洞を突き破ってしまいます。
そして、上顎洞の粘膜が破れてしまいます。
p_img_04

そこで、以下のように治療を行います。
図1:
上顎洞の手前 1ミリまで骨に穴を開けます。
この1ミリ手前までというのが重要なポイントです。

図2:
開けた穴に 人工骨 を入れます。
人工骨の種類については今回省略しますが、
当医院で使用しているのはβーTCPという完全な人工で精製された骨です。
安全性が非常に高い材質です。
この人工骨を穴に入れた状態で、下から(穴を開けた骨の入口から)
棒状のオステオトームと言われる器具でたたきます。
この時 患者様には、コンコン とたたかれている感じがあります。
人工骨(βーTCP)を入れてたたき、
上顎洞の中に人工骨(βーTCP)を入れていきます。
この作業を何回か繰り返します。
そうすると上顎洞の中に少しずつ人工骨(βーTCP)が入り込みます。

図3:
結果的にインプラントを埋入するための骨の高さが確保されます。
p_img_05

ここまでがソケットリフト法 の術式です。

以下がソケットリフト法 によりインプラントを埋入した直後です。
スライド09

白丸の部位を拡大して見てみましょう!
スライド10

以下は、インプラント埋入直後です。
スライド11

黄色線がソケットリフト法 によって押し上げられた上顎洞です。
本来の上顎洞の位置と比較してみましょう!
スライド13

スライド14

黄色エリアが今回のソケットリフト法 によって押し上げられた部分です。
この黄色部分には人工骨(βーTCP)が入っているのです。
今回の症例では、ソケットリフト法 としてはさほど難しいケースではありません。
以下は 治療前 と 治療後 の比較です。
スライド15

スライド16

以下は被せ物を装着した治療後です。
スライド17


ソケットリフト法 は、上顎洞までの高さが少ない場合に、比較的簡単に長いインプラントを埋め込むことができる治療法です。
しかし、どのような場合でもこの治療法が可能はわけではありません。
本当に適応な状態であるのかは、歯科医師に聞いて下さい。

治療費
上記の症例をインプラントモニターで行った場合の治療費は以下になります。

インプラント   1本  168.000円(消費税込)×2本
被せ物(白い歯) 1歯   84.000円(消費税込)×2歯分
2歯分の合計 504.000円(消費税込)
になります。
治療費をさらに抑える方法として 被せ物を金属製にする方法があります。
金属製の被せ物は、1歯 58.800円(消費税込)になりますので、
2歯分の合計 453.600円(消費税込)
になります。


次回のブログは3/28(月曜日)になります。
次回もまだまだ続く『インプラント症例』です。
さまざまケースを紹介しますので、きっと あなたと同じような症例があるはずです。


当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
OAM(大口式)インプラントシステム
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。
治療計画以上の追加費用はありません。
全て含まれた費用です。

第5グループ(栄区笠間1丁目)計画停電予定
3/21(月)  9:20〜13:00(実施されませんでした)
3/22(火) 13:50〜17:30(午前中は中止決定)
3/23(水) 18:20〜22:00
3/24(木) 15:20〜19:00
3/25(金) 12:20〜16:00
3/26(土)  9:20〜13:00
3/27(日)  6:20〜10:00
3/28(月) 18:20〜22:00
3/29(火) 15:20〜19:00
3/30(水) 12:20〜16:00
3/31(木)  9:20〜13:00

 インプラントモニター募集(20%割引
現在、新規にインプラント症例集のページを作成しています。
さまざまなケースを見ていただくことにより、よりインプラント治療についてご理解していただきたいと思います。
そのため、症例を公開しても大丈夫という方(インプラントモニター)を募集しています。
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今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。
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