最新インプラント症例ブログ

2011年12月1日

最新インプラント症例:124回目

12/ 1(木曜日)です。

今年もあと1ヶ月となりました。
早いものですね。

始めにお知らせです。

   年末年始の休診のお知らせ
      12/31(土)〜1/5(木)まで休診とさせていただきます。

この最新インプラント症例ブログは毎週木曜日にアップしています。
『124回目のインプラント症例』になります。

本日紹介する症例は、他歯科医院で骨の高さが少ないために
インプラント治療はできないと言われた方のケースです。

インプラントは、骨の中にインプラントを埋め込む治療ですので、
骨の状態に大きく左右されます。

歯周病 を放置したり、
歯根破折 を放置したり、
歯がないまま長期間そのままになって いたり
した場合には、骨吸収がどんどんと大きくなります。

骨吸収が大きい場合には、治療が非常に困難になるだけでなく、
骨吸収の状況によっては、インプラント治療自体が不可能となることもあります。

また、治療が困難ということは 治療が複雑になるため
治療後に大きく腫れたり、痛みを伴う場合もありますし、
治療費も高額にかかる場合もあります。
インプラント治療を考えられている方は、状況が悪くなる前に対応することが本当に重要なのです。

悪い状態が長くなれば、なる程大変になってしまいます。

話しは、今回の症例に戻ります。
上顎の左側の奥歯が4歯分と
下顎の左側の奥歯が1歯欠損している患者様です。
以下が初診時のレントゲンになります。
スライド01

スライド02

歯が欠損しているわけですから
単に欠損部にインプラントを埋め込めば良いということになります。
なぜ前の歯科医院では 上顎左側の欠損部に
インプラント治療ができない と言われたのでしょうか?
ちなみに下顎右側の3本のインプラントは、他の歯科医院で行ったインプラントです。
下顎の左側にインプラント治療を行ったのですから
上顎も同様にインプラント治療を行えば良いのですが、
骨吸収が大きいため、その歯科医院では上顎左側の奥歯には
インプラント治療は無理と判断されたようです。

いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために
骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こすの骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
かなりの骨吸収が起こっているのが分かるかと思います。
スライド03

さらに わかりやすくするために、
骨吸収部位を赤色で表示します。
スライド04

次に上顎洞という空洞を見てみましょう!
以下のレントゲンの緑線は上顎洞という空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
スライド05

さらに分かりやすくするために上顎洞緑色で塗ってみましょう!
スライド06

骨の高さが非常に少なくなっています。
スライド07

上顎の奥歯においてインプラント治療を行う場合には、
骨の高さがどれだけ残っていれば良いのでしょうか?
理想的には、12ミリ以上の骨の高さがあるといいですね。
しかし、多くのケースで上顎の奥歯に十分な骨の高さが残っていることは少なく、
骨吸収が起こっていることが多いのです。
そのため、上顎の奥歯では10ミリ以上の骨の高さがあれば、
インプラント治療が可能となります。
しかし、今回の症例では欠損部手前側は、
6ミリ程度の骨の高さが残っていますが、
奥の3歯分の欠損部では、全て3〜4ミリ程度の骨の高さしか存在していません。
これは、難症例と言えます。
そのため、さまざまな治療法を駆使してインプラントを埋め込む必要性があります。
通常今回の症例のように上顎の奥歯に骨吸収が大きい場合(骨の高さが5ミリ以下)には、
上顎洞の中に骨移植を行います。
こうした治療法をサイナスリフト法(上顎洞底挙上術) と言います。
この治療法は、インプラント手術の中でもかなり大変な治療です。
私自身も時々サイナスリフト法(上顎洞底挙上術) を行うことはありますが、
できれば避けたい治療であると考えています。
その最大の理由は、治療が大変であるからです。
治療後の腫れが大きく起こるからです。
私の経験上、今までサイナスリフト法(上顎洞底挙上術) を行って腫れなかった方は
1人のみです。
ほとんどの方がサイナスリフト法(上顎洞底挙上術) 後に大きく腫れました。
そのため、特別なことがないかぎりサイナスリフト法(上顎洞底挙上術) は避けたいと考えています。
今回は、比較的腫れがなく、患者様への負担が少ないソケットリフト法 という治療で対応することにしました。

いつもこのブログを読まれいる方は、ソケットリフト法 についてだいぶ知っていると思いますが、お分かりにならない方のために、術式の解説を行います。

ソケットリフト法の術式
上顎の奥歯に適切な長さのインプラントを埋め込むためには、
10ミリ以上の長さのインプラントが必要です。
今回の症例で残っている骨の高さは約3〜4ミリということは、
6〜7ミリの骨の高さが不足していることになります。
そこで行う治療がソケットリフト法 です。
そのためには先の緑線であらわした上顎洞の解説をしないといけません。

上顎洞は、硬い骨ではありません。
分かりやすく説明すると
少し硬い布が垂れ下がっている状態
と思って下さい。
しかし、この布は破れやすいのです。
それではソケットリフト法 の具体的な治療方法について解説します。
骨の高さが少ない状態で 無理に長いインプラントを埋入しようとすると
上顎洞を突き破ってしまいます。
そして、上顎洞が破れてしまいます。
p_img_04

そこで、以下のように治療を行います。
図1:
上顎洞の手前 1ミリまで骨に穴を開けます。
この1ミリ手前までというのが重要なポイントです。

図2:
開けた穴に 人工骨 を入れます。
人工骨の種類については今回省略しますが、
当医院で使用しているのはβーTCPという完全な人工で精製された骨です。
安全性が非常に高い材質です。
この人工骨を穴に入れた状態で、下から(穴を開けた骨の入口から)
棒状のオステオトームと言われる器具でたたきます。
この時 患者様には、コンコン とたたかれている感じがあります。
人工骨(βーTCP)を入れてたたき、
上顎洞の中に人工骨(βーTCP)を入れていきます。
この作業を何回か繰り返します。
そうすると上顎洞の中に少しずつ人工骨(βーTCP)が入り込みます。

図3:
結果的にインプラントを埋入するための骨の高さが確保されます。
p_img_05

ここまでがソケットリフト法 の術式です。

ソケットリフト法で以下のようにインプラントを埋入するのです。
スライド09


ちなみにこの図では、4歯欠損に対して 4本のインプラントを埋入していますが、
これは、骨の高さが少ないためにインプラントが安定しないため、
インプラントの埋入本数を増やすことが必要であるからです。
もし、骨吸収がほとんどなく、12ミリ以上の長さのインプラントが埋入可能であれば、
2本のインプラントで十分問題ないケースもあります。
つまり、4歯欠損に対して 2本のインプラントを埋入し、
4歯分の被せ物を作製するインプラントブリッジが可能となります。
こうすればインプラントの治療費も最小限で済みます。
治療も簡単に行うことができます。
骨吸収が起こっていないということは、さまざまな点で利点で多いのです。
悪くならないうちに治療を開始することが本当に重要なのです。

次に下顎左側の欠損について解説します。
下顎左側奥歯の治療方針はどうなるのでしょうか?
スライド10

当然のことながら1歯分が欠損していますので
1本のインプラントを埋入することになります。
スライド11

しかし、ここで問題なのは、下顎左側の一番奥の天然歯の状態です。
実は、この歯は非常に悪い状態なのです。
被せ物の中では大きく虫歯となっており、すぐにダメ(抜歯)になることはありませんが、
将来性は著しく悪いと言えます。
スライド12

こうした将来性のことも十分考えて治療計画を立てないといけません。
そのため、以下のような3つのプランを患者様に提示しました。

プラン:1
将来性の低い下顎左側の一番奥歯を抜歯し、下顎には2本のインプラントを埋入する計画です。
スライド13


プラン:2
下顎左側の一番奥歯は そのままにして 将来的にダメ(抜歯)なった時に
インプラントを追加埋入する計画です。
スライド14


プラン:3
下顎左側の奥歯には、将来的にもインプラント治療は行わない計画です。
これは、治療費の削減を大きなポイントとして考えたプランです。
下顎左側の奥歯に将来的にもインプラント治療を行わないということは、
この歯と噛み合う上顎も必要ないということになります。
つまり、上顎左側の奥歯も4本のインプラントではなく、
3本のインプラントで十分であるということです。
スライド15

患者様の最終決定は、プラン:3でした。
下顎左側の一番奥歯は、とりあえず抜歯せずにダメ(抜歯)になるまで使用し、
抜歯となった後には、インプラント治療は行わないというご希望です。
以下はインプラントを埋入した直後です。
上顎左側にはソケットリフト法 を行いインプラントを埋入したのです。
スライド17

以下は、インプラント治療が終了した後です。
スライド18


インプラント治療を行う場合には、さまざまなことを考えて治療計画を立てることが重要です。
単に歯が欠損している部位にインプラントを埋め込めば良いということではありません。
周囲の歯の状況や将来性を十分検討してインプラント治療計画を立てることが必要です。
例えば、今回の症例の場合、下顎左側の奥歯の将来性を考えないで
上顎にインプラント治療を行った場合(上顎左側に4本のインプラントを埋入)、
後で下顎左側の奥歯がダメになった場合には、
追加のインプラントが必要になります。
もし、下顎左側の一番奥歯に追加のインプラント埋入を行わなければ、
上顎左側の一番奥にインプラントを埋入した意味がなくなります。
無駄なインプラント治療であったことになってしまいます。
そのため、上顎左側の奥歯に4本のインプラントを埋め込むということは、
将来的には下顎左側の一番奥歯にもインプラント治療が必要になることを
あらかじめ十分理解しておくことが必要です。

治療費
上記の症例をインプラントモニターで行った場合の治療費は以下になります。

インプラント   1本  168.000円(消費税込) 
被せ物(白い歯) 1歯  105.000円(消費税込)〜
になります。
治療費をさらに抑える方法として 被せ物を金属製にする方法があります。
金属製の被せ物は、1歯 73.500円(消費税込)になります。

当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
OAM(大口式)インプラントシステム
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。
治療計画以上の追加費用はありません。
全て含まれた費用です。



次回のブログは12/15(木曜日)になります。
12/8(木)は朝から勉強会がありますので、ブログは休ませていただきます。

まだまだ続く『インプラント症例』です。
さまざまケースを紹介しますので、きっと あなたと同じような症例があるはずです。


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