最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: インプラントの被せ物の記事一覧
2007年9月6日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その3

台風が接近していますね。
大事にならなければいいのですが…

さて今日もオールセラミックジルコニアのマニアックな話の続きになります。

ジルコニアの特徴 その3:連結が可能!ブリッジが可能!
今までのオールセラミッククラウンは単独の歯(1歯、1歯)に限られていました。
つまり、 ブリッジには適応されていませんでした。
その理由は強度の問題で連結した長いブリッジは壊れてしまうからです。
ジルコニアはブリッジにも対応可能です。
しかし、あまりにも長いブリッジにはまだ完全には対応していません。
それは10歯程度の長いブリッジであるともし、ほんも少しでも歪み等の誤差があると歯やインプラントにフィットしないからです。
また、先日書きましたようにジルコニアは元々ブロック状の物をコンピューターで削り出すわけですが、大きなブリッジであるとこのジルコニアブロック自体も非常に大きな物になってしまいます。
さらにジルコニアブロックが大きくなるとそれを削り出す機械(CAD/CAM)自体も大きくなります。
さまざまな問題からジルコニアは4歯程度のブリッジとなっています。
ほとんどのジルコニアを使用したCAD/CAMを作製しているメーカーは
4歯程度までの作製が可能になっています。
しかし、ゼノテックシステムと言われるものは多数歯のブリッジにも対応しています。
今後は多数歯のブリッジにも対応したCAD/CAMシステムが開発されると思われます。

CAD-CAM-1








台風になると犬の散歩に行けないですよね。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年9月5日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その2

今日もオールセラミック:ジルコニアについてです。

ジルコニアの特徴 その2:耐久性がすごい!

ジルコニアセラミックになる前のもともとの形は、ジルコニアブロックという塊になっています。
そのブロックからコンピューターが、自動的にセラミックの形を削りだしてくれます。
このコンピューターによる削りだす器械をCAD/CAMと言います。
そして削り出して完成したジルコニアセラミックを焼成(瀬戸物みたいに高温で焼くのです)します。
焼成前のジルコニアブロックはある程度の柔らかさがあります。
これはコンピューターにより削り出しやすいためです。
しかし、ジルコニアを焼成すると非常に硬くなります。
従来のセラミックの硬さを60〜80MPとすると
ジルコニアはその数倍の強度があります。
今までのセラミックもかなりの強度はあるのです。
しかし、セラミックの強度は時間の経過とともに、減少し、作製後10年程度で強度が半減してしまいます。
そのため、時間の経過とともにセラミックは欠けたりすることがありました。ジルコニアも時間の経過とともにその強度は減少しますが、
強度が半減したとしても従来のセラミックの5倍以上の強度を保つとされています。
さすが、スペースシャトルやF1に使用されているだけあって耐久性や強度はすごいです。

明日はブリッジが可能になったオールセラミックについてです。


CAD-CAM-4











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2007年9月4日

オールセラミックジルコニア:(ジルコニア関連のマニアックな話編)その1

この項目は『ジルコニアについてもっと知りたい』という方の話です。
ジルコニアの一般的な話については金属を使用しない オールセラミックス『ジルコニア』を御覧下さい。


歯科以外でジルコニアの名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
『キュービックジルコニア』と言えばもっと分かるかもしれません。
宝飾品で使用されている材料です。
歯科で使用するジルコニアと宝飾品のジルコニアは結晶構造は異なりますが、ほぼ同じ成分で出来ています。
歯科や宝飾品以外では、スペースシャトルの断熱保護材、高級外車、F1カーのブレーキ部分など、様々な用途に用いられています。
また、医科の分野では人工股関節に使用されてきており、その効果は実証されています。
つまり、『ジルコニア』は宝飾品の分野では審美性、スペースシャトルやF1では過酷な環境下での耐久性、人工関節では生体適合性が認められている材料なのです。
日本の歯科医療では2005年3月に、国内認可がおり、臨床で使用されてきました。
海外の歯科界では日本より10年程前から使用されてきています。

それではジルコニアの特徴について始めたいと思います。

ジルコニアの特徴 その1:強度がすごい!
オールセラミック ジルコニアは像が踏んで壊れないと言われる程硬い材料です。
従来のセラミックと比較して約3倍程度の強度があります。
またジルコニアは金属より硬いにもかかわらず、重さは金の三分の一程度と、軽いのも特徴の一つです。
その強度(硬さ)からオールセラミッククラウン(金属をまったく使用しない被せ物)が可能になっています。
今までのセラミックは『金属焼付陶材冠』と言います。
作製方法はまず、歯型を取って できた模型上で、金属のフレーム(枠組み)を作製します。
その後、金属のフレーム(枠組み)にセラミックを焼き付けて完成です。
この金属のフレーム(枠組み)を先に作製する理由として、
噛み合わせの力の強すぎる部位では、セラミックの内側に金属で補強を行わないと、割れてしまったからです。
また強度に優れているため、金属を全く使用しないでも ブリッジが可能になっています。

今までにもオールセラミックはありましたが、強度の問題からブリッジは適応外でした。
しかし、オールセラミックジルコニアはブリッジもまった問題がなく行えます。

明日はジルコニアの特徴 その2(耐久性についてです)

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2007年9月3日

CAD/CAM:(コンピューターによるインプラント補綴物作製器械)その3

今日は『 CAD/CAM 』の3回目です。
『 CAD/CAM 』の利点と欠点について解説します。

今までのセラミックは作製するのに非常に時間がかかり、作製する歯科技工士の技術差も大きいものでした。
これは昨日、一昨日に書きました従来のセラミックは全て人の手で作製するフルオーダーメイドだったからです。
しかし、『 CAD/CAM 』はコンピューターにより制御された器械により作製されるため、精度のエラーが非常に少なく、短時間にセラミックの補綴物の作製が可能になりました。
『 CAD/CAM 』による『オールセラミック』の利点は以下のようになります。

1 金属を使用しないため、審美性に優れる
2 今までのセラミックと比較すると強度は比べ物にならないくらい強い
3 今まで、何時間もかかっていた作製時間が数分になった
4 コンピューターで作製するため、作製者の技術的なエラーが非常に少ない
5 金属を使用しないため、金属アレルギーの患者様にとっては有効な治療と
  なる。
等です。

欠点として
1 『 CAD/CAM 』という器械自体がまだ高価なものであるため、どこの歯科技
  工所にもあるわけではない。
2 『 CAD/CAM 』自体が高価な器械のため、今までのセラミックよりもCAD/CAM
   によって作製された『オールセラミック』の方が費用がかかるため、
  患者様の負担がある。
3 現時点ではまだ全ての症例に適応できない。
等があります。
しかし、将来的には費用も下がり、症例の適応範囲も向上する結果、『 CAD/CAM 』を使用した『オールセラミック』が主流となるでしょう。

『 CAD/CAM 』についてはこれで終了です。
明日からは以前ブログに書いていました『オールセラミック:ジルコニア』の話です。
明日からのオールセラミック:ジルコニアは以前に話た内容より、かなりマニアックな内容にする予定です。
お楽しみに!

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2007年9月2日

CAD/CAM:(コンピューターによるインプラント補綴物作製器械)その2

今日もCAD/CAM についての続きになります。
CAD/CAM で作製されるオールセラミッククラウンですが、
今までのセラミックとはどこが違うのでしょうか?
その違いと歴史について解説したいと思います。

CAD-CAM-2







『ジルコニア』はオールセラミッククラウンです。
『オールセラミッククラウン』とは金属をまったく使用しない被せ物(補綴物)です。
それでは今までの『セラミック』はどうなっていたのでしょうか?
今までのセラミックは『メタルボンドクラウン(メタルセラミックス)』と言います。
『メタルボンドクラウン(メタルセラミックス)』は1960年代から使用され始め、現在のセラミック治療の主流となっています。
この『メタルボンドクラウン(メタルセラミックス)』の作製方法ですが、
一度金属のフレームを作製し、その上にセラミックを盛り足し、焼成し、形態をつけていくものです。
つまり、セラミックの白い色の下(中)には金属が使用されていたのです。
このセラミックの下(中に)金属を使用していたことにより、透明感がない歯になっていました。
そのため、天然歯と同様な透明性をもった明るく白い歯が求められるようになってきました。
それが金属をまったく使用しない『オールセラミック』です。

『オールセラミック』は1980年代に臨床に使用され始めました。
しかし、『オールセラミック』は審美性に優れているのですが、金属を使用していないため、強度に大きな問題がありました。
噛む力に耐えきれず、欠けたり、割れたりしていたのです。
そうしたことから 当時『オールセラミック』は臨床ではあまり普及していなかったのです。

その後、1990年代になると強度が向上した『オールセラミック』が登場しました。
『IPS Empress』と『In Ceram』という商品です。
この2つは審美性と強度が格段に向上したのですが、作製時間が非常に長くかかり、作製自体も複雑で難しいものでした。
(この2つは優れた特性を持っているため、現在でも使用されています)

そして2000年代になるとコンピューターを使用し作製する『 CAD/CAM 』による『オールセラミック』が登場したのです。
『 CAD/CAM 』により作製された『ジルコニア』を代表とする新しい『オールセラミッククラウン』は非常に高い強度を持っています。
そして 金属の裏打ちがなくてもまったく問題がない状態に改善されました。

現在(2005年)、『オールセラミック』の治療普及率はアメリカで22%、ヨーロッパで16%と言われています。(修復治療に対する割合)
これからはこの普及率はどんどんと上昇し、金属を使用した『メタルボンドクラウン』を完全に追い越すとされています。
日本ではどうでしょう。
日本における『オールセラミック』の普及率は2%とされています。(2005年)
その理由の一つとして日本ではいまだ『オールセラミックは破折しやすい』
という考え方をもっている歯科医師が多いことが挙げられます。
そしてもう一つ大きなこととして日本では『 CAD/CAM 』の普及が非常に遅れているからです。
この『 CAD/CAM 』の普及が今後の日本の歯科医療を大きく変えていくことになります。

明日は『 CAD/CAM 』の利点と欠点になります。

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2007年9月1日

CAD/CAM:(コンピューターによるインプラント補綴作製器械)その1

今日から新しいテーマになります。
『 CAD/CAM 』です。
この『 CAD/CAM 』は 『ジルコニア:オールセラミッククラウン』に関係した内容になっています。

CAD/CAM の話は患者様が直接役立つ臨床的な話ではないので、
歯科治療をもっと知りたい!
とご興味のある方はどうぞ御覧になって下さい。
ちょっとマニアックな話ですが…

従来、歯科で作製する被せ物(クラウン、セラミック、ハイブリッドセラミック等)や義歯等は全て歯科技工士による手作業でした。
これら歯科技工士が作製する物を『補綴物』と言います。
補綴物全てが人間の手によるフルオーダーメードなのです。
器械で大量生産する現代においても歯科での『補綴物』はどうしても人の手で作製しなければ、ならないのが現状でした。
その理由として先程書きました『補綴物』は患者様個人個人に合わせた、
完全なフルオーダーメードだからです。

今まで器械で『補綴物』を作製する試みはありました。
臨床にも応用されています。
しかし、ほとんど普及していません。
『補綴物』の精度は1/100ミクロンの精度を有する物であり、1歯、1歯、その形態はまったく違うものだからです。
人間の作製する精度にはどうしてもかなわなかったのです。
しかし近年、『補綴物』を器械で作製する方法の技術的な向上があり、臨床でも十分使用できる物になってきました。
それが、CAD/CAM というものです。
『 CAD/CAM 』とは
Computer aided design / Computer aided manufacturing milling の略で,コンピュータによって
歯科の被せ物(補綴物)の作製を自動的に行うシステムです。

CAD-CAM-1








話はずれますが、なぜ『 CAD/CAM 』が『インプラント審美』の中に入っているかと言いますと、
『ジルコニア』というオールセラミックを作製する場合、この CAD/CAM を使用して作製するからです。
現在、『ジルコニア:オールセラミッククラウン』は審美歯科の革命と言ってもいいほど注目されている素材です。
その『ジルコニア:オールセラミッククラウン』を作製するのが、
『 CAD/CAM 』なのです。
このテーマである『 CAD/CAM 』を御覧になる前に 『ジルコニア:オールセラミッククラウン』を見て下さい。

明日もCAD/CAMの続きです。

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2007年8月13日

大船駅北口歯科インプラントセンター:インプラントの構造:その5

当医院は8/12(日)〜16(木)まで休診になります。
なにか急なことがありましたら、メール(info@sugiyama-d.sakura.ne.jp)をしていただければ、対応させていただきます。

さて今日もインプラントの構造になります。
6回目になります。
このシリーズは今日で最終回です。

上鵜構造『補綴物(ほてつぶつ)』
インプラントの被せ物には大きく分けて以下の3種類があります。

1 セラミック(オールセラミックを含む)
2 ハイブリッドセラミック
3 金属

それぞれの特徴について解説します。
まず、『セラミック』と『ハイブリッドセラミック』の違いですが、
『セラミック』はいわゆる陶器(瀬戸物)と同じようなものです。
変色はせず、審美的に最も優れています。
また 汚れが付きにくく、歯周病のような方や、ブラッシングが十分できない方には適しています。
欠点としては非常に硬いため(天然歯よりも硬い)、噛み合う歯が天然歯の場合には天然歯が磨り減ってしまうことがあります。
特にインプラントは、骨と強固に結合しているため噛み合う歯が歯周病にかかっている天然歯の場合には、負担がかかる可能性があります。

次に『ハイブリッドセラミック』ですが、素材としては『セラミック』に
『レジン』という物を配合して作っています。
『レジン』とは プラスチックのようなものです。
この『レジン』を配合することにより硬さを天然歯とほぼ同程度にすることができます。
噛み合う歯が天然歯の場合には天然歯を磨り減らしたりする危険性が少なくなります。
また、『セラミック』はその性質から欠けたりすると修復することが困難な材料ですが、『ハイブリッドセラミック』の場合には、もし 欠けたとしてもある程度であれば口腔内で修復が可能です。
しかし、欠点としては『セラミック』に比較して審美的には若干劣ります。
レジンは吸水性があるため若干の変色を起す可能性があります。
またその吸水性のため汚れを付着しやすいという欠点があります。

被せ物は一般的には上記の2種類ですが、奥歯で審美的に問題がない部位は金属製の被せ物がよろしいかと思います。
金属ですが、噛み合わせの長期安定からすると最も優れている材質です。
長期的には『セラミック』や『ハイブリッドセラミック』と同様に若干は磨り減りますが、かけたりすることはありません。
インプラントの被せ物としては一番お勧めです。
しかし、欠点として金属製ですので見た目に問題があります。
最も奥歯であればよいかと思いますが、少し手前になると見えてしまいます。
そのため多くの患者さんは金属を避ける傾向にありますが、私達からすると安全性の高い金属がいいと思います。

結論としてどれが優れているということではなく口腔内の状態により使い分ける必要性があるかと思います。

見える前の部分をセラミックやハイブリッドセラミック、見えにくい奥歯の部分を金属にするという方法もあります。

また上顎の場合、歯の表面(見える部分)のみ白くし、噛み合う部分(咬合面と言います)のみ金属にすることがあります。
基本的に上顎の場合、噛み合う部分(咬合面)は見えませんので、この部分のみ、欠けたりしない材質(金属)が望ましいと思われます。

また歯周病等の問題がある方は汚れが付着しないセラミックがいいでしょう。

被せ物の材質は噛み合わせや歯ぎしりの有無、審美性、歯周病の状態等さまざまな条件から考えていく必要性があります。
口腔内の状態に合わない材質を使用するとトラブルの元になります。
一生使用していく歯ですから問題が起らないことが大切です。


オールセラミックについては こちらを御覧下さい。


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2007年8月12日

大船駅北口歯科インプラントセンター:インプラントの構造:その4

当医院は今日(8/12)から8/16まで休診になります。
なにか急なことがありましたら、メールをしていただければ、対応させていただきます。

今日の内容は昨日の続きになります。
インプラントの構造のその4です。
昨日まではインプラントの構造で『フィクスチャー』というインプラント本体の構造について書きました。
今日はインプラントの『アバットメント』についてです。

このシリーズの最初のところで書きましたように『アバットメント』は被せ物を装着するための『土台』です。
設計によって様々な種類があります。
『アバットメント』には大きく分けて
1 上部構造をスクリュー(ネジ)で固定する方法
2 セメントで固定する方法
があります。
『スクリュー固定』は具体的に言うと、型を取ってできた被せ物を接着剤で付けるのではなく、『ネジ』で固定する方法です。
完成した被せ物の噛む面や被せ物の横の部分にメガネで使用するような『小さなネジ』が付いています。
インプラントとはこの『ネジ』で固定されることになります。
インプラントに被せ物を取り付ける際に、ドライバーのネジのようなもので、
締め付けて固定します。
『スクリュー固定』の最大の特徴として『取り外し』ができることです。
この『取り外し』ができることは将来性を考えた場合、非常に利点となります。
被せものが『セラミック』や『ハイブリッドセラミック』のような白い材質の場合、噛む力や歯ぎしりの程度等によりますが、磨り減ったり、欠けたりする可能性があります。
もし、欠けたりした場合、『取り外し』ができれば、一度取り外して修理できます。
長期間の間に磨り減った場合でも取り外し、修理が可能になります。
また、万が一、インプラント自体に問題があった場合、取り外しができた方が
その後の治療を行いやすいという利点があります。
欠点としては歯に収まるような『小さなネジ』を被せ物に埋め込むため、
非常に複雑な構造になります。
作製する被せ物の形も大きくなりやすいため、人によっては違和感がある場合があります。
作製するのも大変です。
そのため、コスト(費用)がかかることがあります。

また小さな『ネジの穴』が歯の『噛む面』に設定されることがあります。
こうなると『穴』が見えてしまうことがあり、審美的に問題が生じることがあります。

さらに時々ネジが緩むことがあります。
これは毎日、毎日、強い力で噛むことにより、ネジが回転し、緩むのです。

その他にも利点、欠点はありますが、
『スクリュー固定』と通常の接着剤を使用してつける『セメント固定式』
はその状況により使い分けているのが現状です。
当医院では前歯を除く、奥歯で、1〜4歯程度であれば、
『セメント固定式』を行うことが多く、
前歯部 や 被せものの数が多い場合 には『スクリュー固定』にしています。
また、多数のインプラントにてブリッジとする場合には
半分『セメント固定式』にし、残りの半分を『スクリュー固定』にすることがあります。
ブリッジ全てを『スクリュー固定』にすると先程あった、ネジの緩みやネジ穴の問題が生じることがあるためです。

当医院では『スクリュー固定』と『セメント固定式』の使用頻度としてはだいたい同じくらいです。

それぞれの特徴を生かして使用することが大切です。

* ちなみにこの『アバットメント』は結構 高価です。
インプラント本体よりも ちょっとだけ安い程度です。
歯科医院によってはこのアバトメントの料金はインプラントとは別になっ
ていることがあります。
そのため、単にインプラントの料金だけをみてもトータルの費用がわからな
ければ、費用の判断にはなりませんので、ご注意して下さい。
当医院ではインプラント(21万円:消費税込み)の中にアバットメントの
費用が含まれています。

それではまた明日
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2007年8月11日

インプラントの構造:その3

今日も朝から暑いですね。

さて、今日はインプラントの構造の3回目です。
1回目の時にインプラントの構造は大きくわけて
1. インプラント本体: 『フィクスチャー』と言います。
2. アバットメント: 被せ物の歯を付ける『土台』のことです。
3. 上鵜構造『補綴物(ほてつぶつ)』とも言います。: 被せ物のことです。
の3つから成り立っていることを書きました。

そして前回はインプラント本体の中の
『インプラントの材質』と
『インプラントの形態』について書きました。

今日はインプラント本体の中の『インプラントの表面性状』についてです。

3 インプラントの表面性状
  インプラントの表面は“つるつる”ではなく、細かい凹凸があった方が骨
  との接触が非常に良いことが 多くの研究によりわかっています。
  そのためインプラント表面に凹凸をつけるための工夫がされています。
  現在、インプラント表面の処理の主流となっているのが、
  『サンドブラスト処理』、『酸エッチング処理』です。
  この表面処理をしているのが、私が主に使用している『I.T.Iインプラン
  ト』です。
  この表面処理を『SLA表面(サーフェイス)』と言います。
  ( Sand blasted , Large-grit , Acid-etched )の略です。
  『SLA表面(サーフェイス)』は画期的なできごとと言ってもいいでしょう。
  
  ここでちょっと話は長くなりますが、インプラントと骨の結合期間と
  『SLA表面(サーフェイス)』の誕生について説明致します。
  
  通常、インプラントと骨との結合が完了する期間は 今までは3〜6ヶ月
 (場合によっては1年)かかっていました。
  しかし、1999年にI.T.Iから10年以上の研究期間を経て最新のイン
  プラントが開発されました。
これが、『SLAインプラント』と言われるもので、
  骨との結合期間が非常に短くなっています。
  骨との治癒期間は最短で『6週間』となり、患者様の負担もだいぶ少なく
  なりました。
 
  さて話をインプラント表面に戻します。
  『SLA表面(サーフェイス)』以外の表面処理法を行ったインプラントもあ
   ります。
  『ハイドロキシアパタイト処理(コーティング)』というものもあります。
  これは骨が柔らかい部分では非常に優れてた効果があるという報告があり
  ますが、アパタイトの種類によっては経年的にアパタイトが溶解したり、
  操作時にアパタイトが剥がれたりするという報告もあります。
  しかし、ハイドロキシアパタイトインプラントの信頼性は各種製作メーカ
  ーにより違いが大きくあり、メーカーによっては上顎では5年経過で成功
  率は96.6%という高いデータもあります。
  信頼できるメーカーによってはハイドロキシアパタイトは非常に良いもの
 であると思います。
 当医院においても骨の状態によりハイドロキシアパタイトコーティングし
  たインプラントを使用することがあります。
  (頻度としては少ないですが…)


今日はこれで終了です。
明日はインプラントの構造の2番目、『アバットメント』についてです。

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2007年8月10日

インプラントの構造:その2

今日も昨日から始まったインプラントの構造についての2回目になります。

昨日はインプラントの構造は大きく分て

インプラント本体(フィクスチャー)
アバットメント: 被せ物の歯を付ける『土台』のことです。
上鵜構造『補綴物(ほてつぶつ)』とも言います。: 被せ物のことです

の3つに分かれることを解説しました。
今日はその中のインプラント本体(フィクスチャー)についてです。
今日の話はちょっと長くなりますが、ご興味のある方はどうぞ!


インプラント本体(フィクスチャー)は
さらに
インプラントの材質、インプラントの形態、インプラントの表面性状
の3つに分けられます。
今日はインプラントの材質と形態についてです。

1 インプラントの材質:
  まず、インプラント本体の素材は純チタンでできています。
  これは現在使用されているインプラントメーカーのほとんどが採用してい
  る素材です。
  その理由として生体内で安定し、骨と結合する最も優れた材質だからです。
  そして純チタンインプラントは腐食したり、それ自体の寿命(耐久年数)
  はありません。
  現在、純チタンインプラントを製造、開発しているメーカーは世界中で
  約200社あります
  当医院で主に使用しているインプラントは スイス製、ストローマン社の
  『I.T.Iインプラント』です。
  この『I.T.Iインプラント』の材質は、全て純チタン
(グレード4:ISO 規格5832/2)です。
  以前はチタン以外に『人工サファイヤ』等がありましたが、これらは骨と
  結合(くっつく)しないため、現在ではまったく使用されていません。

2 インプラントの形態:
  インプラント本体の形です。
  なぜ 形の話?
  それには歴史的に理由があるからです。
  インプラント本体の形はどんどんと変化してきました。
  インプラントが初めて誕生した頃の形態はすでに存在しません。
  現在のインプラントの形態は『歯根型』になります。
  つまり、天然歯の根と同じような形態です(支柱のような棒状型)。
  それでは以前のインプラントの形態はどのようなものだったのでしょう?
  インプラントの初期にはさまざまな形態がありました。
  その一つとして『プレート型インプラント』がありました。
  『歯根型』はボールペンのように“棒状”ですが、
  『プレート型』はその名のとおり、『かまぼこの板』のようなものです。
  そのため、『歯根型』と比較すると結構大きなものになります。
  大きさ(長さ)は2センチ程度から5〜8センチくらいになるものもあり
  ました。
  ちなみに現在の『歯根型インプラント』は直径が4〜5ミリ程度ですので、
  以前の『プレート型』がいかに大きいものだったかわかると思います。
  こんな大きな『プレート型』を骨に埋め込むのですからさぞかし、大変だ
  ったと思われます。
  (もちろん私はプレート型を使用したことがないので…)

  歴史的なことはこれくらいにしましょう。

  現在のインプラントの形態は先程書きましたように『歯根型』になります。
  そして同じ『歯根型』でも各メーカーによりその形は若干異なります。
  
  まず、ほとんどのインプラントメーカーが採用している形態が
  『スクリュータイプ』です。
  簡単に説明すると『ネジ』です。
  治療する側にとっては手術時のインプラントの安定性が適格にわか
  るため非常に使いやすいタイプです。
                 
  次に『シリンダータイプ』です。
  現在一部のインプラントに採用されているのみです。
  簡単に説明すると『筒型』です。
  治療術式は簡単ですが、1回法には適していなく、2回法で手術後の
  安定が保てる場合に適しているタイプです。
  後日説明する『ハイドロキシアパタイト インプラント』でわりと多く使
  用されているタイプです。
  『ハイドロキシアパタイト インプラント』はハイドロキシアパタイトと
  いう粒子(粉?)をコーティング(まぶす)して作製しています。
  そのため、ネジのように回転力をかけてねじ込むと剥がれてしまうことも
  あります。
  そのような場合にはネジタイプではなく、シリンダータイプが良いとされ
  ています。
  
  また、“ ネジ ”タイプが主流となっている理由の一つとして骨の中に
  『筒型』を入れるよりも『ネジ型』で回転量をかけた方が骨との安定が良
  いということです。
  
  
  次に『テーパータイプ』です。
  簡単に言えば歯の根と同様の形をしているタイプです。
  この天然歯と同じ形態であることが大きなポイントになります。
 
  先程の『シリンダータイプ』は空き缶のように上から下まで同じ太さの
  筒になっていますが、『テーパータイプ』は先端が細くなっています。
  逆に言えば、上の部分が太くなっているとも言えます。

  このような『テーパータイプ』ですが、
  当医院で使用しているI.T.Iインプラント(ストローマン)では、
  『 I.T.I TE インプラント 』という名称で2003年に商品化されてい
  ます。
  また話は長く難しくなりますが、この『 I.T.I TE インプラント 』の
  臨床背景と理論的根拠についてお話しします。
  
  歯がなくなると(抜歯すると)、歯を支えていた周囲の骨はどんどんと吸収
  (溶けて)してしまいます。
  そのため、抜歯後にインプラントを行おうと思っても、骨の吸収のため、
  インプラント手術が確実に行えない状態になっていました。
  つまり、今までの考え方では抜歯してからインプラントを埋入するまでに 
  は2〜6ヶ月待つ必要性があったからです。
  もちろん患者様にとって待つということはその期間は歯がないということ
  です。
  そうした抜歯後の骨の吸収による問題と治療期間の短縮という観点から
  インプラント埋入のための新しい考え方ができたのです。
  それが、『抜歯即時インプラント』です。
  しかし、抜歯即時インプラントには欠点がありました。
  以下のような問題点です。
  抜歯と同時にインプラントを行う場合、抜歯部の穴の大きさとインプラン
  トの太さ(幅)には違いが生じてしまいます。
  通常抜歯部のほうが幅が大きいので、インプラントの周囲には隙間
  (ギャップ)ができてしまいます。
  この隙間を埋めるためにGBR法という特殊な方法が用いられてきました。 
  (詳細は「骨再生法(GBR法)」を参照)
  この治療法を用いるとインプラントと骨との隙間に骨を再生させることが
  可能になります。
  しかし、インプラントとの隙間が大きかったり、インプラントの初期安定
  性が得られない場合には適応しづらいこともありました。
  またGBR法は技術的に難しいことも多いため、抜歯と同時のインプラン
  ト埋入には限界がありました。
  こうした問題を解決すべく、開発されたのが、
  先程の『 I.T.I TE TMインプラント 』です。
  この新しいインプラントは抜歯した部位への使用を目的として開発された
  もので、抜歯部との隙間を最小にすべく、テーパー上の形態になっている
  ことと、骨との安定をよくするためピッチ(ねじ山の間隔)が狭められて
  います。
  この続きは こちらを参考にして下さい。

  『テーパータイプ』は初期固定性と審美的な効果が得られる新しいタイプ
  のインプラントです。
  インプラントの形態としては今後、『ネジ型』で、『テーパータイプ』が
  主流となってきます。

今日はこれで終わりです。
ちょっと長く、難しい話でしたが、明日もこの続き(インプラントの表面性状)になります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
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