最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: インプラント最新情報(NEW)の記事一覧
2008年1月14日

プラットホーム・スイッチング:platform switching:その1

今日から新しいテーマです。
『プラットホーム・スイッチングとは?』になります。

今、インプラントの世界で最も話題(2007)になっているのが、
『プラットホーム・スイッチング:platform switching』です。

プラットホーム・スイッチングとは、
『インプラントの太さよりも 上部構造の立ち上がりの太さを細くすることにより、インプラント上部まで 骨を誘導することが可能』になります。
その結果、インプラント周囲の骨が生理的に下がらないようになります。

なにがなんだか分かりませんよね。

このプラットホーム・スイッチングを説明することは非常に難しいことです。
しかし、今後のインプラント界を大きく変化させるようなことなのです。
この項目では、このプラットホーム・スイッチングについて 基礎 から
利点、今後の課題まで、図解で説明していきたいと思います。

また、2007年現在において、全てのインプラントメーカーがこのプラットホーム・スイッチング に対応しているわけではありません。
まだ、ごく一部のメーカーのみが採用しているシステムです。

2007年現在のプラットホーム・スイッチング採用メーカーの一部

1  アンキロス
2  アストラテック
3  3i
4  バイコン

世界で最も歴史のあるブローネマルク・インプラント (ノーベルバイオケア社)も2007年の ワールドカンファレンスでプラットフォーム・スイッチング・アダプターを発表しました。

このように、今後は多くのインプラント製造メーカーがこのシステムを採用するでしょう。

当医院においても今までは主として ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)を使用してきました。

その理由として
1 きちんとした基礎研究のもとになりたっている
2 インプラントメーカーとして世界で2番目に古いメーカーであり、
  臨床経験が長い。(それだけ信頼度が高い)
3 数あるインプラントメーカーで最も使用されているインプラントで
  ある。
まだまだ、理由はありますが、 ストローマン・インプラントは世界をリードしていると言ってもいいでしょう。

しかし、 ストローマン・インプラントのみが100%良いということではなく、
インプラントを使用する部位や骨の状況、最終補綴形態(被せ物の形)等により、他のメーカーの方が優れている場合もあります。
そうしたことから当医院では、
今まで、アストラテック・インプラント や
スプライン・インプラントも使用してきました。

しかし、審美性が重要視されてきた近年では、
さらに審美性を追求するためのインプラントシステムに人気が集中しています。
その一つが『アンキロス・インプラント』です。

このテーマである『プラットホーム・スイッチング』を使用したインプラントでることと、『 ジルコニア・アバットメント』が使用できる利点があります。

当医院においても2008年より、このアンキロス・インプラントを導入していきます。
ただし、現在のところメインはストローマン・インプラントとしますが、
おそらく、アンキロス・インプラントもかなりの数になると思います。
実際に今まで、ストローマン・インプラントを使用していた歯科医師の一部はアンキロス・インプラントを使用し始めています。
その評価は年々高まってきています。

プラットホーム・スイッチングを学ぶことは今後のインプラントを知るうえでも大切なことになります。

それでは、ちょっと難しい話になりますが、プラットホーム・スイッチングの解説を次回から始めたいと思います。

* このテーマ(プラットホーム・スイッチング)は2007のデータをもと
に作製した内容です。
  2007年現在、プラットホーム・スイッチングの研究データはまだ完全に
出そろっていません。
今後はさらに新しいデータが加わる可能性があります。
もし、新たに研究(論文)データが加わった場合には、ホームページ上で
追加していきます。


次回のブログは1/17(木曜日)になります。
次回のテーマは『プラットホーム・スイッチング:インプラント構造』です。



今週(昨日)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。

それでは、1/11〜13日で5件の手術がありましたが、その中で、上顎の多数歯欠損に対しインプラント埋入と同時にGBR法およびソケットリフト法を行った1症例について解説します。

患者様は上顎が無歯顎です。(虫歯等で、抜歯した後です)
奥歯は骨の吸収がかなり進行しており、骨の移植を行う必要性のある サイナスリフト法が必要なくらい、状態は良くありませんでした。(骨の高さは1ミリ程度しかありません)

もともとの歯があった状態にまで、回復させるためには、奥までインプラントを埋入し、 ブリッジとすることが考えられます。
しかし、先程書きましたように奥歯は骨の吸収が著しく、このままでは、インプラントは難しい状態です。

そこで、患者様にさまざまな治療方法を説明したところ、
奥までは、インプラントを埋入しないで、前歯部から中間程度の部分まで、インプラントを埋入する計画にしました。

通常、上顎の歯は14歯あります。
今回は一番奥までは歯を作製しない治療法を選択しました。
この理由は先程説明しました 奥に骨がないため、同部に骨を増大(再生)させるためには、治療期間がかかり、治療に伴う患者様の負担も大きく、全てを行うと治療費も高額になってしまうからです。

しかし、完全に奥まで歯がなくても、固定式(ブリッジ)となるわけですから、
歯がまったくない今までとはまったく違います。
治療が完了したら、快適な生活になるでしょう。

さて、治療内容ですが、
使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ10mmが1本
SLAタイプ  直径4.1mm 長さ8mmが4本
SLAタイプ  直径4.1mm 長さ6mmが1本でした。

今回はインプラントの長さとしては短いものです。

短いインプラントの理由として、前歯部においても骨が吸収しており、鼻腔底(びくうてい)と言われる
鼻の穴近くまで、骨の高さがなくなっていたためです。

今回は少しでも、インプラントの高さを獲得するため、鼻腔底のギリギリまで、インプラントを埋入しました。

こうした難症例の場合には術前の診査が大切です。
CT撮影を行い、術前に インプラントのシュミレーション(シンプラント使用)を行うことが非常に大切になります。

麻酔方法は 『静脈内鎮静法』 です。
静脈内鎮静法は寝ている間に治療が終了するため、治療を受ける患者様にとっては楽な麻酔方法です。
麻酔は当医院の麻酔科医が担当します。

今回は骨の高さがないだけでなく、骨の幅も非常に少ない状態でした。
通常、インプラントの直径は約4ミリあります。
直径4ミリのインプラントを埋入するためには、骨の幅は6ミリ存在しないといけません。
しかし、今回は骨の幅は薄いところで、約3ミリです。
そのため、骨の幅を増大させる 『スプリッティング法』を応用し、
さらに骨の幅を増大させる 『GBR法』も行いました。

また、奥では、 『ソケットリフト法』 も行いました。

骨の幅や高さが非常に少ない“難症例”はさまざまな治療法を組み合わせて治療を行います。

日本人のインプラントは欧米人と比較して、難症例であると言われています。
それは、保存不可能な歯の抜歯するタイミングがかなり遅れ、大幅に骨吸収を起こしてから、インプラント治療を選択する傾向にあるからです。
また、骨の幅や高さが欧米人と比較してもともと条件が悪いこともあります。

上記のように骨の状態悪い場合でも、さまざまな治療法を行うことにより、インプラント治療は可能ですが、
そのためには、治療時間もかかり、治療費もかかり、治療における患者様の負担も多くあります。

できるかぎり、“難症例”にならないうちに治療をされることが大切です。

今回のインプラント手術参考資料
サイナスリフト法
ブリッジ
ストローマン・インプラント
( I.T.Iインプラント)
SLAタイプ
CT撮影
インプラントのシュミレーション(シンプラント使用)
『静脈内鎮静法』
静脈内鎮静法
『スプリッティング法』
『ソケットリフト法』
『GBR法』


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神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。

2007年12月31日

審美的にインプラント治療は行えるのか?:その2

今年も今日で終わりです。
早いものです。
このブログも始めて4年になります。

今年の秋頃までは、ほぼ毎日書いていましたが、
最近は休診日の月曜日と木曜日の1週間に2回書いています。
ちょっと忙しくなったもので…

でも、単に日々の出来事を書くだけのものにはしたくないと思っています。
医療のブログですから…
できるかぎり、役立つ、最新の医療の情報をお届けしたいと考えています。
そのため、毎日(週2回)でなくても内容のあるブログにしたいと思います。

GBR法後の腫れや治療期間について

さて、前回の続きになりますが、腫れの程度を簡単に説明すると
『GBR法』を行った部位や移植を行った部位等の腫れが、3〜10日程度起ることがあります。
(もちろん全てのケースではなく、難症例の話です)
腫れの程度はあめ玉を頬に入れたような状態からおたふく風邪のように明らかに遠くからで、
腫れているのが分かる場合もあります。

また、稀ですが、“アザ”のような状態が起ることがあります。
“アザ”の原因は“内出血”です。
手や足をぶつけた時にできる“アザ”と同じです。
手や足ならまだいいのですが、これが顔にできると問題はあります。
(こうしたことは必ず起るのではありません)

治療期間も長くかかります。
治療期間の例えとして(最も時間がかかるようなケースです)
上顎前歯部に骨がほとんど存在しない状態だったとします。
始めに骨を増大させないとダメな場合、GBR法を行います。
骨ができるまで、3〜6ヶ月程度待ちます。
その後、インプラントを埋入します。
インプラントと骨が結合(くっつく)まで、
また、3〜6ヶ月程度。

その後、歯肉が薄い場合には『結合組織移植』なるものを行うこともあります。
そして仮歯で暫く経過を見ます。
そしていよいよ型を取り、被せ物を装着し、完成です。
ここまで早くても6ヶ月
長ければ、12ヶ月以上かかることもあります。
長いですよね。

最初に書きましたように 『GBR法』 『魔法の治療ではありません』
患者様にもそれなりの『負担』があります。

それでは、ここまで大変で、時間をかけた場合、
審美的に100%満足いくかというと、
そうでないケースもでてきます。
毎日臨床に携わっていると、治療が困難な『難症例』に必ず直面します。
こうした『難症例』では、100%の審美性を獲得できないこともあります。

100%の審美性という表現は難しいものです。

審美性の基準は人それぞれですから…

そのため、難症例と判断された場合には、事前に患者様に治療後に起こりうる状況を
お話することが大切です。

そして、その対処法等もお話することが必要です。

そして、どこまで、治療を行うかということも大切です。

先程書きましたようにGBR法等のさまざまな治療を組み合わせると
非常に時間もかかりますし、患者様の負担もあります。

現在のインプラント治療は審美性が大きなテーマになっています。

いかに、『本当の歯と同じようにできるのか』
ということが重要です。

しかし、インプラント治療を行う場合、
すでに、骨の吸収歯肉の退縮が起っていることが多く、100%の審美性を獲得するのを困難にしています。
特に、高度にこうしたことが起っている場合には100%の審美性を獲得するのが非常に困難になります。


今日はこれで終了です。

次回のブログは2008年1月3日(木曜日)になります。

次回の内容は今回の続きで『審美的にインプラント治療は行えるのか?:その3』

難症例に起る問題点とその対処法について図で解説していきたいと思います。



これからお墓参りに行って、部屋の大掃除です。

今年もこのブログを見ていただきありがとうございます。

来年もより充実した歯科情報を発信できるブログにしたいと思っています。

よろしくお願い致します。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

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I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
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2007年12月27日

審美的にインプラント治療は行えるのか?:その1

今日から新しいテーマになります。

『審美的にインプラント治療は行えるのか?:
 歯と歯の間に隙間ができる原因 !歯が長くなる(長く見える)原因』

になります。

この項は、本当にインプラント治療が審美的に行えるのかどうかの詳細が記載してあります。
特に、インプラント治療において審美性を重要視される部位である『前歯部』に焦点を絞ってお話していきたいと思います。

現在、インプラント手術自体はある程度完成された段階まできています
(多少は新しい方法等はでてくると思いますが…)
その理由としてインプラントの成功率があります。
きちんとした診断と治療がなされ、その後の適切なメインテナンスが行えれば、
その成功率は95%以上という報告が大多数を占めています。
これは確立された治療と言ってもいいでしょう。
そのため、現在インプラント治療において重要視されていることは、
『審美』です。
いかに美しく、天然歯と見分けがつかない状態に治療が完了できるかが大きなポイントになっています。
しかし、この審美ということが難しいことなのです。
その理由の一つとして、
インプラント治療を希望される方の多くは、トラブル(歯周病や歯根破折等)を抱えた状態が長くあったために、歯を支えていた骨が吸収してしまっているからです。

さまざまなホームページでインプラント治療の症例を見ることはあるかと思います。
ホームページ等で紹介されているインプラントの症例は当然と言えば当然ですが、最も良い結果を得たケースが多いでしょう。
そうした症例を見て、疑問として、

『骨が吸収して治療が難しいと言われたが、本当に審美的に治るのか?』

『全てのケースにおいて完璧な治療結果は得られるのでしょうか?』

答えとしては『No』です。
全ての症例において100%の結果が得られるものではありません。

インプラントは骨の中に埋め込まれるものです。
そして歯肉の内側にあるものです。
そのため、治療結果は、骨の状態や歯肉の状態に大きく左右されます
(もちろん術者の技術力にも左右されますが…)
骨の幅や高さが十分にあり、歯肉の厚みにも問題がない症例であれば、治療の難易度は決して高くありません。
しかし、
1『歯周病で歯を支えている骨が吸収してしまった後のインプラント治療』や、
2『歯根破折を起こし、感染した状態が長かった場合』
3『抜歯後に欠損状態が長くあった場合』

等では骨が痩せてしまい、インプラントを行うのに適していません。
そうした場合には、インプラント治療後にも審美性を獲得するのが困難になることがあります。
実際、上顎前歯部においてインプラント治療を希望されて来院される患者様の多くは、すでにかなりの問題を抱えていることが多く、
『難症例』な場合がほとんどです。
私自身が日常行っている前歯部のインプラント治療では、術前に十分な骨の高さや幅が存在していることは少なく、 ほとんどの症例において骨の増大治療(GBR法)を併用します
『骨が少なければ、GBR法で、増大(再生)させればいいじゃないか?』と思っていらっしゃる方も多くいらしゃいます。
しかし、GBR法は魔法の治療ではなく、どんな状態であっても思い通りに骨を
元通りに再生(復元)できるわけではありません。
難症例であればあるほど、治療は困難を極めます。
治療のわずかな“エラー”が審美性を損なう結果を生んでしまうこともあります。
また、骨を大幅に増大させるということは移植する骨の量も多くなります。
難易度の高い骨増大治療(GBR法)は、患者様の負担も大きく、
治療後の腫れが長く続くこともあります。

今日はこのテーマの概要だけになってしまいました。
次回はさらに内容をつきつめていきます。

次回は『審美的にインプラント治療は行えるのか?:その2』で、
『GBR法後の腫れや治療期間について』です。

『骨を再生(増大)させることはすごく簡単なことではない』という話です。
患者様から見た、GBR法の真実と言ってもいいかもしれません。

次回のブログは12/31(月曜日)になります。
今年最後のブログですね。

それではお楽しみに!

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2007年12月24日

ドリルで骨を削らない最新インプラント治療:その3

『スプリッティング法』の利点

1 骨の削除量が最小限
2 出血が少ない、腫れにくい痛みが少ない
3 切開を最小限にできる
4 『初期固定』に優れている
  骨の弾性により押し広げるため、インプラント埋入後に
  骨が収縮(縮む)します。
  骨が収縮すると、インプラントを『ギュッ』と押さえ込むこと
  になります。
  これが、インプラントの安定につながります。
  インプラント手術直後の安定性のことを
  『初期固定』と言います。
  初期固定はインプラントの成功にとって最も重要なことの一つ
  です。
『骨密度が向上』 する
  骨を削らず、骨を圧迫して穴を開けるため、圧迫された骨の密
  度が向上します。
  骨が柔らかい方や骨粗鬆症の方に有利な方法です。
6 骨を削らないため、手術時の不快感が少ない


『スプリッティング法』が適応されない場合

骨が硬い場合には骨を押し広げる『スプリッティング法』は適応されません。
骨が硬いため、骨を押し広げることができないのです。
通常、下顎の骨は硬いため、骨を押し広げる『スプリッティング法』は適応されないことがあります。

最後に
インプラント治療を希望されて来院される患者様の多くは、骨の高さや幅が少なく、インプラントには適していないのが現状です。
そのため、骨の幅を増大させる GBR法が開発されました。
その後、 サイナスリフト法 ソケットリフト法等さまざまな治療法が開発され、臨床に応用されています。
できるかぎり、患者様に負担が少なく、治療も簡単に(単純に)、もちろん成功率が高い治療法が良いことになります。
ドリルをほとんど使用しないで、骨幅を押し広げる『スプリッティング法』は、術後の腫れや痛みが非常に少ない方法ですが、全ての症例において適応されるわけではありません。
大切なことはそれぞれの症例に対し、一番適した治療法を選択(もしくは併用する)することです。
今後も新しい治療法が開発されるでしょう。
しかし、新しい治療法が開発されたからといってすぐ飛びつくのではなく、きちんとした裏付け(基礎研究)や臨床データ(臨床成績)をみて判断することが大切です。                     
このようなことを『 エビデンスに基づく医療(EBM )』と言います。
『エビデンス:evidence 』とは、医学の世界において『治療法を選択する際の根拠』という意味であり、治療方法は歯科医師個人で決めるものではなく、きちんとした根拠をもって行う必要性があるということです。

これで、このシリーズ(ドリルで骨を削らない最新インプラント治療)は終わりです。

次回のブログは12/27(木曜日)になります。
新しいタイトルは
『審美的にインプラント治療は行えるのか?
 歯と歯の間に隙間ができる原因!歯が長くなる(長く見える)原因』
になります。

ご期待下さい。

今日はクリスマスイブですね。
わが家のかわいい チワワ の『わわちゃん』と『ドラジェちゃん』からのクリスマスプレゼントです。
『ドラジェの歯磨きクラブ』で見られた方もいらっしゃるかもしれませんが…








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2007年12月20日

ドリルで骨を削らない最新インプラント治療:その2

今日は前回の続きでドリルで骨を削らない最新インプラント治療になります。

術式
この治療法は最初の段階のみ非常に細い器具(ドリル等)を使用することがあります。
その後、最初の小さな穴に骨を広げる器具を挿入します。
これは『ドリル』ではありません。
骨幅を広げる器具を順次大きいものにし、穴をどんどんと拡大します。
この時、『骨は本当に広がるのか?』と思われるかもしれません。
骨には弾性があります。
骨をゆっくりと押し広げることにより、穴は少しづつ大きくなるのです。
このような骨の穴を押し広げる器具を順次大きいものにします。
分かりやすく例えると、木(板)にヌジ付きの釘をドライバーでねじ込むようなものです。
(画像はクリックすると拡大されます)

sutepou-2








suteppu-3











骨の幅が少ない場合に適している
先に記載したようにインプラントの幅(直径)は約4ミリです。
約4ミリのインプラントを埋入するためには骨の幅は約6ミリが必要になります。
もし、骨幅が6ミリ以下の場合には、骨の幅を増させる GBR法が必要になってきます。
GBR法の欠点として治療の難しさがあります。
5ミリ程度の骨幅であった場合、1ミリ程度の骨幅を増大させるためにGBR法を行うことはさほど難しくありませんが、
始めの段階で1〜2ミリしか骨幅が無かった場合には、6ミリまで骨の幅を増大させることは非常に難しい治療になります。
治療の難易度が高ければ、手術時間も長くなり、治療に伴う患者様の大変さも高くなります。
(腫れたり、痛みを伴うということです)
また、経験の浅い歯科医師では骨幅を4ミリも5ミリも増大させるような治療は困難を極めます。
難易度が高いということは失敗(骨が増大できない)する可能性も高くなります。
その点、骨幅を押し広げるこの治療法(スプリットクレスト法、スプリットコントロール法、OAMインプラント法等いくつかの名前があります)は、初診時に狭い骨幅であっても少しずつ押し広げることにより、 GBR法等を行わなくても骨幅を改善させることが可能になります。
『スプリット:スプリッティング』とは骨を圧迫し、押し広げるという意味です。
もちろんこの方法により、 GBR法がまったくいらなくなったということではありません。
『スプリッティング』による骨幅の拡大量には限界があります。
しかし、確実に治療(骨幅拡大)は楽になります。
例えば、2〜3ミリ程度しか骨幅がない場合でも『スプリッティング』により、骨幅を5ミリ程度まで拡大できれば、あと1ミリ分のみ GBR法で骨幅を増大すれば、良いことになります。
GBR法により1ミリ骨幅を拡大させることはさほど難しいことではありません。
治療の難易度も低くなりますし、リスクも低くなります。
現実の臨床では骨幅を押し広げる『スプリッティング』『GBR法』を併用して行うことが多くあります。

次回は12/24(月曜日)になります。
次回のテーマは『スプリッティング法』の利点およびこの治療法のまとめです。

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2007年12月17日

ドリルで骨を削らない最新インプラント治療:その1

今日から新しいテーマになります。

『ドリルで骨を削らない最新インプラント治療』です。

従来、インプラント手術は『ドリル』で骨を削り、できた穴にインプラントを埋入するという方法でした。
インプラントの太さ(直径)は約4ミリ(メーカーによっても種類によっても多少違います)ですので、
始めは1〜2ミリ程度の細いドリルで穴を開け、
少しずつ太い『ドリル』を使用し、
最終的にインプラントより若干小さい大きさまで、骨に穴を開けます。
(下図参照:図をクリックすると拡大されます)


diriruwo












この治療法は当たり前の治療法として行われてきました。
しかし、骨を削るため、出血を伴い腫れ痛みの原因となっていました。
そこで、近年では、ドリルをほとんど使用しないで、
インプラントを埋入するための骨穴を形成する手術方法が開発されてきました。
ドリルで骨をほとんど削らないので安全、確実、だから外科的侵襲も最小限になります。

次回のブログは12月20日(木曜日)になります。

『ドリルで骨を削らない最新インプラント治療』の実際と適応症についてです。


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2007年9月19日

先日のインプラント学会について

今日は昨日行われた日本インプラント学会の話です。

まず、学会に行って感じたことは参加人数がものすごいことです。
現在日本の歯科の学会は口腔外科学会、歯周病学会、保存学会、補綴学会、
矯正学会、接着学会…等いっぱいあります。
全ての学会を知っているわけではありませんが、100くらいはあると思います。
その中で日本インプラント学会に加入している人数は日本で2番目だそうです。
急激に学会加入者は増加しているようです。
1ヶ月に200人くらいづつ増えているようです。
私が初めて日本インプラント学会に参加した15年前はかなり小さな学会だったことを記憶しています。
新しい治療法やトピックスはあまりありませんでしたが、インプラントが普及するにつれ、起ってきた問題点を取り上げるようなテーマが以前と比較すると増えてきました。
その一つとして 『インプラント周囲炎』と言われるインプラントの歯周病の話とその対処法等です。
私と共同研究者である先生がシンポジストとしてこのテーマで講演をしました。
多くの歯科医師がこのテーマを聞きにきていました。
やはり、興味があるテーマなのでしょうね。
また、今までより発表内容として増えてきたこととして、
先日までこのブログでも書きました CAD/CAM:(コンピューターによる被せ物自動作製器械)
や、 オールセラミクスクラウン:ジルコニアの話です。
後は審美的なインプラントの話や 抜歯即時インプラントの話も以前と比較してかなり多くなってきました。
さらに、インプラントの長期予後の研究発表が増えてきました。
このインプラントの長期予後は私達臨床家にとって非常に大切なことです。
新しい治療法等は初めて聞くと、画期的な話のように聞こえます。
しかし、実際にその治療が行われてどのような結果になるかは経過を見てみないと正確な判断はできません。
そのため、新しい治療法ができてもすぐにその治療法を取り入れるわけにはいきません。
臨床的にきちんと実証できるだけのデータがないとダメなのです。
そのため、長期予後報告は大切なことです。
インプラントの即時荷重(即時負荷)等も一定の基準があれば、十分臨床可能な治療法であることが分かっています。
ただし、この一定の基準というのが大切です。
どのような症例に行えるというものではありません。
そのためにはきちんとした検査が必要なのです。
歯周病もそうです。
歯周病がある状態でインプラントを行ってもインプラント自体も歯周病になってしまいます。
ですから治療前の歯周病の検査が大切です。

明日もインプラント学会の続きです。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

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2007年8月31日

最新医療:PRP法:その2

今日も昨日と同様に最新医療:PRP法の続きです。

昨日は『 PRP 』は『 Platelet Rich Plasma 』の略で日本語では『 多血小板血漿 』
と言いうことを解説しました。
また『 PRP 』とは『血液中の血小板を濃縮した血漿』であることも書きました。

今日は『 PRP 法』のさらなる詳細です。

まず、成長因子としてのPRPについてです。

PRPは凝固反応する時に、
1 PDGF(細胞増殖の促進、血管の新生などに関係する成長因子)
2 TGF―β(細胞サイクルを刺激し、細胞の分化や増殖、遊走を調整する成
  長因子)
3 VEGF(局所の血管新生と炎症をコントロールする成長因子)
4 EGF(上皮細胞の成長を促進し、創傷部表面を被覆する成長因子)
などの様々な組織成長因子を放出します。
また、PRPが凝固反応をおこし形成されるフィブリン網(かさぶたのようなもの)が遊走してきた骨芽細胞や線維芽細胞の足場となり、創傷治癒が促進されると考えられています。

さて次にPRPの生成方法です。

ステップ 1:20〜30ccの採血を行います。 
       静脈内鎮静法という麻酔を行う際には同時に採血しますので、
       特別な作業はいりません。

ステップ 2:採取した血液を遠心分離器にかけます。
       当医院ではHeraevs社製のLabofuga300 という器械を使用して
       います。

ステップ 3:『PRP』と『PPP』の遠心分離作業
       まず、血小板が濃縮された血漿:『PRP』と
       血小板の少ない血漿『PPP』に分離します。

ステップ 4:アクチベータの生成
       『PRP』に自己トロンビン(0.75cc)と塩化カルシウム
(0. 25cc)を混合し、1ccのアクチベーターを生成し
ます。

ステップ 5:完成した『PRP』をインプラント本体に塗布したり、骨欠損部に
       入れたり、人工骨や自家骨と混ぜて使用したりします。
       またコラーゲンのシートにこの『PRP』をしみ込ませて使用する
       こともあります。


PRP-2







このように作製します。
患者様にとっては採血するだけの簡単なものです。
今、『 PRP 法』は美容外科の分野でものすごく注目(はやっているそうです)されています。
PRPを患者様の皮下に注入するらしいです。
皮膚の張りがでたり、シワが消えたり、美容効果があるそうです。
もちろんPRPはご自身の血液ですので、拒絶反応がありませんので、安心して使用できる点も注目されているのでしょう。
私の周囲ではPRPを皮膚に注射した人はいませんが…

先日PRPに必要な注射器等のセットがあるのですが、これを業者に注文しようとしたら、
『在庫がないので、納品までに時間がかかります』との連絡がありました。
今まではこんなことがなかったのに…
理由を聞いてみると『今、一番注文が多いのは美容外科です』とのこと。
ちなみに私が調べたところ、美容外科での PRPの皮下への注入費用は1回(1本)15万円程度です。
あまりにもぼったくりすぎ!
というくらい高いです。
どうしたらこのような料金になるのでしょう。
これでも支払う患者様はいっぱいいらしゃるのですから…
美容はおそろしい!

明日からまた新しいテーマになります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年7月31日

審美歯科の革命:『ジルコニア』オールセラミッククラウン:その3

今日もオールセラミックについての続きになります。
『ジルコニア』の話、その1とその2では、新しいオールセラミックであることをお話しました。
それでは今までのセラミックはどのようなものだったのでしょうか?
従来から使用されてきたセラミックの歴史からお話したいと思います。

歯科界において『セラミック』が登場したのは1960年代です。
特に審美性を重視する前歯部において『セラミック』は被せ物の第一選択肢として世界中で使用されてきました。
通常、この『セラミック』を私達は
『金属焼付陶材冠』または『メタルボンドポーセレンクラウン』と言います。
『金属焼付陶材冠』の作製方法はまず、歯型を取って できた模型上で、金属のフレーム(枠組み)を作製します。
その後、金属のフレーム(枠組み)に『セラミック』を焼き付けて完成です。
『セラミック』とは瀬戸物のお茶碗や皿のようなものです。
いわゆる『陶器』になります。
以前は金属以外の被せ物として『セラミック』は審美性と強度を兼ね備えた唯一の材料でした。
当初、『セラミック』以外の白い被せ物には『レジン』という物がありました。
『レジン』の材質を簡単に説明しますと、
『プラスチック』です。
『レジン』は『セラミック』と比較すると材料費は安くすみます。
しかし、変色することや、柔らかいため、噛む力で、すり減ってしまうことがあり、前歯部では使用されていますが、噛む力が強い奥歯ではほとんど使用されることがありませんでした。

その点『セラミック』は、
金属のフレーム(枠組み)を作製しなければならないこと、
強度の問題以外には臨床上、大きな問題はないため、現在でも主流となっています。

しかしながら、審美性があり、金属並みの強度を持ちながら、強度のある新しい材料の開発が期待されていました。

金属のフレーム(枠組み)を使用しないオールセラミックというのはだいぶ前からありました。
しかし、強度の問題があり、割れてしまうことがたびたび起るため、一般的に普及するにはいたりませんでした。

オールセラミックス『ジルコニア』は今までのセラミックとは比較にならない強度を持っています。
また審美性にも優れています。
これは金属を使用しないため、光の透過性があるからです。
また従来のセラミックである『金属焼付陶材冠』はフレーム(枠組み)に金属を使用しているため、
歯肉が退縮(下がると)すると境目に金属色が見えてくることがあります。
これが審美性に問題を生じていました。
そのためオールセラミックス『ジルコニア』これからの被せ物の主流となっていくでしょう。

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2007年7月30日

審美歯科の革命:『ジルコニア』オールセラミッククラウン:その2

昨日は雨がひどかったですね。
病院周辺は停電がありました。
停電していた時にはちょうど病院で仕事をしていました。

当医院の歯科衛生士が再来週に試験があり、その準備をしていました。
試験とは
日本歯周病学会が行う、『歯周病認定衛生士』という試験です。

私は『歯周病専門医』ですが、
この資格を取るためには、
1 歯周病治療を行っている施設で、5年以上の臨床経験があること
2 実際に行った歯周病の治療症例を発表する(30症例)
3 歯周病学会で研究成果の実績がある
等のさなまざまなことがクリアーして
書類選考や発表等を行い、合否が決まります。
結構大変な資格です。
現在、日本の歯科医師は約9万5千人います。
そのうち『歯周病専門医』を取得している歯科医師は約500人程度です。

歯科衛生士の数はもっといますが、歯科医院で実際に勤務している数は約8万人とされています。
そのうち『歯周病認定衛生士』の資格を取得しているのは約200人程度です。
今回はそうした試験を受けるのです。

既に書類選考による1次試験には合格しており、再来週は最終試験になります。

その資料作りをしている最中に停電がありました。
PCで資料作りをしていたので、停電の暗い中、復旧まで仕事をしていました。
またさほど問題はありませんでした。
冷蔵庫のアイスが溶けてしまったくらいです。

さて今日の本題です。
オールセラミッククラウンの話の続きです。

『ジルコニア』の特徴として破折しにくい(壊れにくい)ということがあります。
今までの『オールセラミッククラウン』は経年変化により、破折する可能性があることが報告されてきました。
その理由としてセラミックの構造上の問題から経年的にわずかな破折線が生じることがあります。
このわずかな破折は『マイクロクラック』と言います。
『マイクロクラック』は始め、目に見えるような状態ではありません。
顕微鏡レベルでの破折です。
しかし、噛む力により、この『マイクロクラック』は少しずつ大きくなっていく可能性があります。
その結果、『破折』を生じます。
それに比較して、オールセラミックス『ジルコニア』は、結晶構造の特殊性により『マイクロクラック』発生時に、『ジルコニア』自体がクラックを打ち消す方向に働き、クラックの成長による破折を防止します。
強度と結晶構造の特殊性により『ジルコニア』の破折のリスクはほとんどなくなりました。

こうした『ジルコニア』の特徴が使用している最大の理由になります。

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