最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: インプラントの記事一覧
2008年5月29日

インプラント治療後のケアー:その3

5/29(木曜日)です。


今日も前回の続きで、『インプラント治療後のケアー:その3』になります。

2回に分けてインプラント治療後のケアーとして、ブラッシングの重要性および洗口剤(クロルヘキシジン)の有効性について解説してきました。

次に大切なのは、定期検査を受ける時期や習慣です。

定期検査(メインテナンス)の適切な間隔は、患者様個々により違います。

歯周病の有無や、歯ブラシがどれだけできるか、リスク、歯石の付着の度合い等です。

1年に1回のメインテナンスでも大丈夫な方もいれば、毎月のように必要な方もいらっしゃいます。

平均的なことを言えば、歯周病がある方で、3〜4ヶ月に1回、
歯周病に問題がない方では6ヶ月〜1年に1回程度が良いでしょう。

また、定期検査(メインテナンス)を一定の間隔で、ずっと来院されることは大変なことです。

そのため、ある程度メインテナンス間隔が短い方は、次回の定期検査の予約を取っておくことが有効です。

当医院では、ご予約をとっていただいた場合には、予約日の1週間前になりましたら、ハガキにて予約日の連絡を致しております。

予約日を忘れないためにも、メインテナンスの予約は、歯科医院主導型が良いでしょう。

また、1年に1回等のメインテナンスで、予約等がない場合には、忘れずに注意することが必要です。

『メインテナンスを受ける方』と『メインテナンスを受けない方』では、予後はかなり違います。
これは、多くの論文でも報告されています。

アメリカの歯周病学会では、歯周病治療後のメインテナンスを
『歯周病の治療の延長であり、新しいあるいは再発する異常や疾患を早期に発見し、治療しようとすることである』としています。

『一度メインテナンスに行かなかったから行きづらい…』ということはありません。
どこの歯科医院(歯科医師)でも治療を行った部位が悪くなっていないか心配しています。

一度治療した部位が悪くならないためにも、是非メインテナンスを受けられて下さい。




次回のブログは6/2(月曜日)になります。

今週(5/27〜28)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎の奥歯にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

上顎の奥歯の場合、骨の吸収が起ると、インプラントの埋入が非常に困難になることが多いのです。

その理由として、上顎の奥歯の上方部には、大きな空洞があります。
この空洞を『上顎洞』と言います。
  *詳細は、 こちらをクリックして下さい。

この空洞(上顎洞)が存在するため、上顎の奥歯においては、インプラントの埋入が難しくなっているのです。

しかし、今回の患者様の場合、上顎洞までの距離が非常にある 稀なケースでした。

ラッキーな方です。

そのため、上顎の奥歯においては、12ミリという 長いインプラントを埋入することができました。

通常は、上顎の奥歯に ソケットリフト法 サイナスリフト法といった骨の高さを増大する治療を行わないで、12ミリの長さのインプラントを行うことは稀なことです。

しかし、骨の高さには、問題ありませんでしたが、幅には、若干の問題がありました。

骨幅が約4ミリだったのです。

適切な治療を行うためには、骨幅は約6ミリはほしいところです。

そのため、 『スプリッティング法』を行い、骨幅の増大を行いました。
この方法は、ドリルをさほど使用せず、骨の幅を押し広げながらインプラントを埋入するこの方法は骨にダメージが加わりにくく、術後の腫れが少ない治療法です。

手術時間は、約15分程度でした。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント) 直径4.1ミリ、長さ12ミリ が2本でした

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約10日で完成した被せ物を装着し、完了です。
意外に治療回数はかからないものなのです。

治療費
今回の手術を含め、治療費の合計は、
インプラントが1本21万円(税込)×2本、
最終的な被せ物は、
ハイブリッドセラミックで1歯105.000円(税込)×2歯分、
ですので、合計630.000円(税込)になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、型を取る費用、被せ物の費用、
今回のスプリットクレスト法の費用も全て含まれています。


医療情報コーナー

最近始めました新しいシリーズです。
なにかお役立ち情報がありましたら掲載する予定です。
今日は、糖尿病の食事療法についての話です。
糖尿病 と 歯科 は非常に大きな関係があります。
特に、歯周病とインプラントには、糖尿病は大きく係ってきます。
糖尿病患者様 が 血糖値を抑える効果的な方法に「食事療法」があります。
しかし、実際には、実行が難しいのも事実です。
簡単に楽しく続けられる 食事療法 とうのは難しいのですが、ちょっとした工夫と心掛けで、血糖値抑制 につながる 食事の取り方を紹介します。
白米 と 焼き肉 のどちらがより血糖値を上げるのかご存知ですか?
同量であれば、カロリーの高い焼き肉の方が上げそうですが、実際は違います。米国糖尿病学会(ADA)によると、炭水化物は15〜90分で摂取した100%が血糖に変化する。
一方、たんぱく質は50%が血糖になるのに約3時間かかり、
脂肪は半日で10%未満しか血糖にならないから、
白米の方が食後の血糖値を上げやすいというのです。
主食となる 米 や パン、いも類は、食後の血糖値を上げる炭水化物の割合が高い。
つまり、主食(炭水化物)よりも副食を摂取した方が良いという考えもあります。
ただし、主食を抜いても摂取カロリー全体が多ければ意味はありません。
標準的な総カロリーの中で、栄養素のバランスを考えることが大切です。
また、腎機能が落ちている場合は、たんぱく質の制限が必要なため、この食事は向きません。

また、良く言われるのが、食事の際に、野菜 等の繊維が多い食物を先に食べてから、
他の食べ物を摂取することが急激な血糖値の上昇を抑えます。

最近テレビコマーシャルで放映されている『健茶王』等はこうした効果(血糖値の急上昇を抑える)を期待している飲料ですね。

同じ食事内容でも、食べる順所を変えるだけでも効果はあるのです。

もちろん食べ過ぎては、意味がありませんが…



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2008年5月26日

インプラント治療後のケアー:その2

5/26(月曜日)です。

今日も前回の続きで、『インプラント治療後のケアー:その2』になります。

前回は、インプラント治療後のケアーとしてメインテナンスの重要性について解説しました。

今回は、洗口剤の話をしたいと思います。

洗口剤は、歯ブラシの補助的なことになります。

洗口剤(マウスウォッシュ)の使用です。

洗口剤には、リステリン等のアルコール成分を主体としてものから、抗菌性のある洗口剤もあります。

当医院では、手術前および、術後の管理に『クロルヘキシジン』という薬剤の使用を行っていただいております。
『クロルヘキシジン』の抗菌性は、非常に高いものです。

毎食後に使用する必要性はありませんが、外出された際等で、歯ブラシが十分できない場合や就寝前に使用するといいでしょう。

ただし、『クロルヘキシジン』を頻繁に使用していると歯に着色(黒っぽくなる)することがあります。
着色が気になる場合には、歯科医院にてクリーニングすることにより、すぐ落ちます。

『クロルヘキシジン』の洗口剤は、歯科医院にて購入できます。

こうした洗口剤の使用は、非常に効果的ですが、あくまでも歯ブラシの補助的なものと思って下さい。

歯ブラシがきちんとできない方が、『クロルヘキシジン』を使用しても効果はありません。

歯ブラシの効果を『10』とすると、
洗口剤『クロルヘキシジン』の効果は、『1』といったところです。
基本は歯ブラシです。



次回のブログは5/29(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『インプラント治療後のケアー:その3』です。


今週(5/23〜24)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

上顎に2回目のインプラント手術を行った方です。

多くの歯がない場合、一度に全てのインプラントを埋入する場合と
何回かに分けてインプラントを埋入することがあります。

今回は追加埋入でした。

一度に多くの(全ての)インプラントを埋入する利点は、
1 1回の治療(手術)で終わる
2 腫れたりする機会が1回なので、
  お忙しい方の場合、何度も手術予定(仕事等を考慮して)を考えなくていい。
  (もちろん腫れるかどうかは骨の状況等により違います)
3 大変なことは早く終わらせたい。
4 何回かに分けると結果的に治療期間が長くなる

欠点として、
1 1回の治療時間が長くなる。
  (ある程度の時間、口を開けていなくてはいけない等)
2 腫れる確立が高くなる
  (例えば、1本の埋入より、5本埋入した方が腫れやすい)
3 顎関節症状等がある方で長時間口を開けていられない方は、
  何回かに分けた方が良い。が考えられます。

しかし、トータル的なことを考えれば、1回の治療で多く(全て)のインプラントを埋入した方が良いと思います。

また、一度にインプラントを埋入する場合には、 『静脈内鎮静法』 という麻酔方法が良いでしょう。
寝てる間に治療が完了するため、長時間の治療でも大変ということはありません。


今回は、追加埋入が1本のため、通常の麻酔です。

骨幅が少なかったため、インプラントを埋入すると同時に骨幅を増大させるGBR法を行いました。

手術時間は、約15分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取ります。


医療情報コーナー
毎日新聞に以下のような記事がありましたので掲載します。

エイズ:感染者が過去最多–07年
 厚生労働省のエイズ動向委員会は20日、07年の新規エイズウイルス(HIV)感染者が1082人、新規エイズ患者が418人で、ともに年間過去最多を更新したと発表した。
感染者と患者の合計は1500人になり、前年比142人増。
2月発表の速報値(1448人)より52人増えた。
1日当たりの発生数は4・1人で、初めて4人台になった。

実感はないですが、増えてきているのですね。
歯科医院としては、感染予防に注意が必要なのは当たり前です。

器具の滅菌、術者のグローブの徹底はもちろんのこと、ディスポーザブルできるものは、できるかぎりする といった日々のことが感染を防止します。

当医院の感染予防関することは、以下をご覧下さい。

    ・院内感染の基本知識

    ・院内感染予防

    
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2008年5月19日

抜歯即時インプラントの現状:その2

5/19(月曜日)です。


今日も前回の続きで、『抜歯即時インプラントの現状:その2』になります。

前回は、歯を抜歯した直後にインプラントを埋入(抜歯と同時に)する『抜歯即時インプラント』の話をしました。

1日で抜歯とインプラント埋入までできるのですから治療期間も短縮でき、麻酔回数も少なくできます。

治療を受けられる患者様にとっては、いいことばかりですね。

このブログを見ていられる方の中には、すでにインプラント治療を受けられた経験がある人もいるかと思います。

抜歯と同時にインプラントができるであれば、そのように治療を受けたかった…
と思われているかもしれません。

『抜歯即時インプラント』は、どのようなケースでも対応できる治療方法ではありません。

しかし、『抜歯即時インプラント』の適応症が完全に確立していない段階でこの新しい治療法が流行りました(?)。
まだ、適応症が確立していないのにです。

そのため、当然のごとく問題点も出始めています。

多くの歯科医師がインプラントを手掛けるようになってきた現在ではこのような問題がでてきています。
自分の技量にあっていない治療を行うということです。

また、『抜歯即時インプラント』と同様に新しい技術にも同じことが言えます。

新しい治療法や材料が発表されると、すぐ飛びつく先生がいます。

新しいことに目を向けることは悪いことではありませんが、新しい治療法が本当に良いものなのかを見極めることが大切なのです。

治療が複雑になる分、私達の技術力や知識も高めることも大切で、当医院でも私を含め他の先生もみな日々努力をしています。

ただし、新しい治療法というのはなかなか難しいところです。
技術的に難しいということではなく、まだ長期的な結果がでていないため、治療法の信頼性という意味で難しいということです。

新しい治療法が発表されたらすぐ飛びつくのではなく、その治療法が本当に正しいのかということを見極めることが大切です。

また、ある程度新しい治療法の臨床結果がでてから行うということも大切なことです。

次回のブログは5/22(木曜日)になります。



今週(5/16〜18)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
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この3日間は、さほど難しくないケースが多かったですね。

上顎前歯部、上顎の小臼歯部、下顎の大臼歯部、下顎の小臼歯と大臼歯部のケースがありましたが、どの症例もある程度の骨幅がありました。

当医院で行うインプラント手術のうち、十分な骨幅がある症例は、半数以下です。

つまり、半分以上の症例は、インプラントを行うための骨幅が十分ないのです。

1日、2件のインプラント手術があった場合、1件は、骨幅が少ない症例ということになります。

それが、この数日間は、どのケースをとっても骨幅がある程度ありました。(多少は骨幅が少ないケースもありましたが…)

いつもこんな状況であればいいのですが…

骨が吸収してしまう原因の多くは、歯周病の放置と歯根破折の放置です。

歯周病があっても『まだ大丈夫だろう!』とか『もう少し保たしたい!』、
『自然に抜けるまでは、そのままにしたい!』というような思いから放置されることがあります。

しかし、放置するということは、病状はどんどんと進行するのです。

歯周病が進行すると歯を支えている骨は、吸収してしまいます。

歯が自然に抜ける状態にまで、骨吸収が進行してしまうと、その後の治療が非常に大変になります。

インプラントを行うためには、大幅な骨造成(GBR法) が必要になります。
(GBR法については、『こちら』 をクリックして下さい)

大幅な骨造成(GBR法) は、治療を受ける患者様にとっても大変な負担になります。

また、大変な思いをして、骨増大(GBR法) を行っても完全に元の状態に戻ることはありません。

元の状態にまで、骨を回復(骨再生)できないと、審美的にも問題が生じたりする場合もあります。
審美的問題が起ることについては、以下を参考にして下さい。
・『歯と歯の間に隙間ができる原因 !歯が長く見える原因!』

治療期間も長くなります。

今後の治療を考えた場合には、絶対的にダメな歯は、無理して残さず、早めの対応が必要です。

しかし、ある程度進行した歯周病でも徹底した治療を行えば、治すことも十分可能です。

歯周病でお悩みの方は、まず歯科医院(できれば、歯周病の専門医が良いでしょう)にご相談されて下さい。




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2008年4月21日

患者さんに優しいインプラント治療:その6

4/21(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『患者さんに優しいインプラント治療:その6』になります。


優しい治療 その6:治療のゴールをきちんと設定する

難症例であれば、あるほど治療は難しくなります。

特に前歯部のように審美性が重要視される場所は、骨の状態によっては、一番難しいケースになります。

骨の幅や高さが少ない場合には、 『GBR法』を行ったり、
(GBR法についてはその1で書いたことです)

歯肉の厚みが薄い場合には、 歯肉結合組織移植等を行います。

ここで、歯肉結合組織移植について簡単に説明したいと思います。

歯肉が薄いと、治療後に歯肉が退縮する可能性が高くなります。

歯肉が下がってくる(退縮する)とインプラントの金属部分が見えてくることがあります。

奥歯の場合であれば歯肉の退縮がある程度起っても審美的に大きな問題を生じることはありませんが、

前歯では問題となります。

歯肉結合組織移植とは、歯肉退縮の予防策として歯肉の厚みをあらかじめ増やす(増大させる)治療法です。

それでは、大変な思いをして、こうした 『GBR法』 歯肉結合組織移植を行えば、

100%審美的な結果を得られるか? ということですが、そうではありません。

術前の骨の吸収が著しい場合、100%の結果を得ることは難しい場合があります。

もちろん術前の骨や歯肉の状態が良ければ、前歯部であっても、

1回の手術で、腫れも痛みもなく、短時間で、簡単に治療が終了し、

審美的に100%満足できる結果を得ることも十分可能です。

しかし、術前の状態によっては、さまざまな治療方法を行っても100%の審美性を

獲得することはできないケースもあります。

その例えとして、以下のケースがあります。

上顎の前歯を歯周病で抜歯後、同欠損部は長期間 義歯であったとします。

歯周病に加え、欠損状態が長かったために、欠損部は、高さで5ミリ程度の

骨吸収があったとします。

高さ5ミリの骨吸収があるということは、そのままの状態でインプラントを埋入すると、

完成した被せ物の歯の長さは、元々歯があった状態より、5ミリ長くなるということです。

インプラント治療により得られた固定式の前歯は5ミリ長くなってしまたのです。

このようなことはよくあることです。

そのため、インプラント治療前に吸収してしまった5ミリ分の骨を増大するための

治療を行った方がより、審美的だということになります。

しかし、高さを5ミリ高くすることは治療としては非常に大変なことです。

大幅な 骨の移植手術が必要です。

そのためには、最低でも2回、場合により3〜4回以上の手術が必要です。

もちろん、骨の移植手術は大変なことですので、治療後の腫れも起る可能性があります。

また、治療期間は、1回の手術と比較すると何倍も長くかかります。

そうした大変な治療を行えば、100%完全に回復できるかと言えば、

100%元の状態に回復させることは難しいのです。

例えば、そうした治療を行えば、97%まで、審美性を回復できたとします。

しかし、何度も手術を行わなくても1回の手術で90%まで審美性を回復できるとすれば、

あなたならどちらを選びますか?

もちろん患者様の考え方には個人差がありますし、

例え、歯が長くなったとしても、元々笑った時に歯だけが見えて、

歯肉が見えない方は、歯が長い状態でも 笑っても人には見えませんので、

審美性に問題とならない場合があります。

患者様ご自身で唇を持ち上げ見れば、歯が長いことが分かる程度です。


話は長くなりましたが、治療前に術後の状態が分かっていれば、

患者様自身も少ない治療回数で治療を行うか?

大変さはあるが、最大限の治療をするのか?

を決めることができます。

当然のことながら、患者様は治療による大変さや治療結果については正確には分かりませんので、

私達歯科医師から状況の説明を行い、アドバイスをすることになります。

『治療のゴールをきちんと設定する』ことは、

患者様の負担を少なくする大切なことなのです。

治療の方法以外にもこうしたことが『優しいインプラント治療』になるのです。



次回のブログは4/24(木曜日)になります。
次回から新しいテーマになります。
『金具を使用しない審美性の高い義歯:ノンクラスプ義歯』です。

部分入れ歯は、義歯を固定するための金具が付きます。

これが、目立って“嫌”という方がいらっしゃいます。

次回ご紹介するテーマの『金具を使用しない審美性の高い義歯:ノンクラスプ義歯』はそうしたことがない義歯です。

お知らせ
4/25(金曜日)午後、4/26(土曜日)は 日本歯周病学会出席のため休診です。

今週(4/18〜20)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から高度に骨が吸収した上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

部位は上顎の奥歯です。

骨の高さには問題ありませんが、幅に大きな問題がありました。

骨が吸収していたのです。

この骨吸収が起った原因は、 歯根破折でした。

歯根破折した状態で、放置していたため、感染を起こし、骨が吸収してしまったのです。

骨の幅は、約2〜3ミリ程度しかありませんでした。

インプラントの幅(直径)は約4ミリ程度ですので、2〜3ミリ程度の骨幅では、

インプラントはできないことになります。

そのため、骨の増大法が必要になります。

今回は、 『スプリッティング法』を行い、骨幅の増大を行い、さらに『GBR法』 も併用しました。

GBR法に使用した材料は 『自家骨』および、『人工骨』です。

使用した人工骨は 『β―TCP』 です。

β―TCPは完全に人工に生成された骨です。

『β―TCP』は人工的に生成された骨なので、それ自体が完全に骨になったりする

ことはありませんが、ご自身の骨や血液中の細胞が混ざることにより、

骨に置換しやすいものです。

また、完全人工生成のため、非常に安全性が高いのも特徴です。

日本において 『β―TCP』は、歯科よりも整形外科等で、

複雑骨折の治療等で普及している材料です。

また、 GBR膜 として吸収性『コラーゲン膜』を使用しました。

吸収性膜は、歯肉とのなじみも良く、インプラント同時の GBR法 では

世界的に最も使用されている膜です。

吸収性膜なしでは、 インプラント同時GBR法は成り立たない治療法です。

日本人にインプラント治療を行う場合、骨の幅が不十分であることが多く、

多くのケースにおいて GBR法を行います。

当医院においてもインプラント治療の約半数はGBR法を併用しています。

吸収性膜なしでは、インプラント治療は行えないと言ってもくらい重要な材料です。

使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ12mmが1本、

直径4.1mm 長さ10mmが1本でした。

麻酔方法は虫歯の治療で行うような普通の歯科麻酔です。

インプラントの埋入本数が少なかったり、

インプラント手術に際し、さほど不安がない方にはこうした簡単な麻酔方法で

インプラント埋入を行います。

もし、インプラント治療に不安がある場合には、

『静脈内鎮静法』 にて麻酔を行います。

手術時間は、約20分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約10日で完成した被せ物を装着し、完了です。
意外に治療回数はかからないものなのです。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)×2本、
最終的な被せ物は、
手前がハイブリッドセラミックで1歯105.000円(税込)×2歯分
ですので、合計630.000円(税込)になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、型を取る費用、被せ物の費用、
今回の 『スプリッティング法』『GBR法』 の費用も全て含まれています。


先日、毎日新聞にこんな記事がでていましたので、紹介します。

神奈川県:飲食店もパチンコ店もホテルも…全部禁煙??条例提案へ

 神奈川県は15日、飲食店やパチンコ店などの娯楽施設も含め、

不特定多数が出入りするほぼすべての施設を全面禁煙とし、

違反した人や施設への罰則も設ける「公共的施設禁煙条例」案の

概要を明らかにした。             

県は今年度中の制定を目指しており、成立すれば全国初だが、

たばこ販売業者らからは反発の声も上がっている。

県が発表した「基本的考え方」は、公共的施設を「不特定多数の人が

利用する施設で、室内またはこれに準ずる環境にあるもの」と定義しており、

飲食店、娯楽施設、学校、病院、百貨店、宿泊施設–など

16種を列記している。

施設内で喫煙した人や、禁煙の徹底を求める県の命令に従わない施設には罰金を科す。

ただ、事務所や共同住宅、施設内の休憩室や倉庫などは適用除外とした。


どうなるのでしょうか?

喫煙しない私としては賛成ですが…

建物内での喫煙ができなくなると路上で喫煙し、『ポイ捨て』が増えると思いますが…

禁煙条例』と『ポイ捨て』を同じレベルで考えてはいけませんが、

全ての人が、これを機に『禁煙』する わけではないので、

事実上、路上での『喫煙』は増え、

結果的に、『ポイ捨て』は増えるでしょう。

(毎日掃除している人もいるんだぞ!)

条例も大切ですが、どこで喫煙するかは、

『モラル』(もちろん健康も)の問題ですから…



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2008年4月17日

患者さんに優しいインプラント治療:その5

4/17(木曜日)です。


今日も前回の続きで、『患者さんに優しいインプラント治療:その5』になります。

優しい治療 その5:ソケットリフト法
上顎の奥歯にインプラントを行う場合、非常に難しい場合があります。
その理由として、上顎においてはインプラントを行うための骨が不足していることの方が多く、 60〜70%の方は骨の増大なくしてインプラントを行うことはできないからです。

特に骨の高さが不足していると治療は困難を極めます。

上顎の奥歯にインプラントを埋入する場合、必要な骨の高さは8〜10ミリ程度です。
しかし、先程書きましたように、上顎の奥歯が欠損している場合、骨の吸収が高度に起っていることが多く、インプラント治療を行うには高さが足りません。
具体的には、骨の高さが5ミリ以下という場合が多くあります。
こうした場合、以前は、 サイナスリフト法という治療を行う必要性がありました。
サイナスリフト法は骨を増大させるのに非常に有効な治療法です。
しかし、この サイナスリフト法の最大の欠点は、患者様に対して非常に負担が大きい治療なのです。
サイナスリフト法は、 骨移植がどうしても必要な治療です。
骨移植を行うとどうしても術後の腫れがかなり起ります。
手や足を治療するのであれば、腫れても 包帯や衣服で隠れますが、『顔面』が腫れた場合には、ちょっと困りますよね。
日常生活にも問題を生じる可能性があります。
骨移植を伴う サイナスリフト法は、上顎の奥歯において高さ的に骨吸収が高度に存在する場合には、非常に有効な方法です。
しかし、患者様にとっては、負担が大きい治療なのです。
それでは、上顎の奥歯に骨の吸収がある場合(高さが少ない場合)、他に治療法はないのでしょうか?
上顎の奥歯に骨の高さが5ミリ程度残っていれば、患者様に負担が大きい サイナスリフト法を行わなくても、『ソケットリフト法』という治療法があります。
『ソケットリフト法』は、 骨移植を行う必要性がないため、治療後に腫れる可能性が非常に低い方法です。
近年では、『ソケットリフト法』は、多くのインプラントを手がける歯科医師では一般的な方法になっています。
『ソケットリフト法』の詳細は以下を参考にして下さい。(図解で解説しています)
  ・ソケットリフト法


次回のブログは4/21(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『患者さんに優しいインプラント治療:その6』です。

次回は、このテーマの最終回です。
その後は、新しいテーマになります。
『金具を使用しない審美性の高い義歯:ノン クラスプ デンチャー』を予定しています。

お知らせ
4/25(金曜日)午後、4/26(土曜日)は 日本歯周病学会出席のため休診です。

話は、大きく変わりますが、メジャーリーグベースボールの話になります。

イチローや松井の話ではありません。

『薮』投手の話です。

現在、メジャーのジャイアンツに移籍した『薮』ですが、

久しぶりの勝ち投手(2005年5月20日のアスレチック在籍以来)となったようです。

良かったですね。

なぜ『薮』の話かと言いますと、

この白星となった前にインプラントの手術を受けていたそうです。

歯が折れて、抜歯となったために、インプラント手術を行い、手術当日に仮歯をつける

『即時負荷インプラント』を行ったそうです。

投げている最中に、傷口から出血があったそうです。

なにも当番当日に手術をしなくても… と思うのですが…





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2008年4月14日

患者さんに優しいインプラント治療:その4

4/14(月曜日)です。

今日も前回の続きで、『患者さんに優しいインプラント治療:その4』になります。

優しい治療 その4:1回法インプラント

このシリーズのテーマである『患者さんに優しい治療』ですが、
インプラント治療はどうしてもインプラントを埋入する手術が必要です。
治療を受ける患者様にとっては、できるかぎり少ない手術回数で治療を行いたいものです。

インプラントの手術方法は、『1回法』『2回法』という治療方法があります。
この違いについては、下図を見ながら解説していきたいと思います。

1kaihou
クリックすると拡大されます











『1回法』は、インプラントを骨の中に埋め込んだ後、インプラントの上に付ける『蓋』が口腔内に見える状態で手術が終了します。
インプラントと骨が結合するまでそのまま待ちます。
そして、型を取る段階で、『蓋』を外し、土台を付け型を取ります。
つまり、手術が『1回』で終了するため、『1回法』と言います。

次に『2回法』ですが、インプラントを骨の中に埋め込む際に、完全に歯肉の中に埋め込んでしまいます。
そのため、手術直後は、インプラントがどこにあるか分からない状態です。
つまり、インプラント自体は歯肉の内部にあるからです。
そして先程を同様にインプラントと骨が結合するまでそのまま待ちます。
そして型を取る段階で歯肉の中に埋まっているインプラントを見える状態にします。
その際に、歯肉に切開を行い、歯肉の中に埋まっている インプラントの『蓋』を歯肉の上に出します。
つまり、2回の手術が必要なため、『2回法』と言います。

インプラントは、1950年にスウェーデンの化学者ペル・イングウァール・ブローネマルク博士によって発見されたもので、その当時は2回法でした。
このインプラントシステムはブロネマルクインプラントといい、最も歴史のあるインプラントであり、研究や臨床報告も非常に多数あり、現在でも最も信頼性のあるインプラントのひとつです。

その後、『2回法』の欠点を補うべくスイスから『1回法』のインプラントが開発されました。
これが ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)です。
現在日本において30種類以上のインプラントが使用されていますが、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)はその中でも最も研究報告が多く、優れたインプラントと言えるものです。
つまり、『1回法』『2回法』というものは、もともとはインプラントの開発コンセプトの違いから生じたものです。
現在のインプラントの多くはブロネマルク、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)を模範して作られたものです。

話は戻りますが、患者様にとっては、1回で終わる手術の方が『楽』なので、
だんだんと『1回法』が主流になりつつあります。

このテーマでもある『患者様に優しいインプラント治療』ということから考えても私は『できるかぎり』 『1回法』を選択しています。

『できるかぎり…』というのは、全てではありません。
『1回法』よりも『2回法』のが優れていることがあります。

また、『2回法』でなければ ならないこともあります。

それは、骨の高さや厚さが不足している場合などの骨再生法 (『GBR法』)が必要な場合です。 『GBR法』をインプラントと併用する場合は、感染のリスクがあるため、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)でも『2回法』で行います。

つまり、『1回法』『2回法』とはどちらが優れているのではなく、インプラントメーカーの開発コンセプトによって違いがあることと、 『GBR法』等の治療の併用によって異なるということです。

しかし、患者様の負担を考え、極力『1回法』で行ことは、『患者さんに優しい治療』になります。



次回のブログは4/17(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『患者さんに優しいインプラント治療:その5』です。


『今週のインプラント手術報告』は、特殊な治療(インプラント手術)ではなかったので、インプラント関連の話をしたいと思います。

インプラント治療を開始する前には、必ず 『インプラント治療計画書』をお渡しし、治療内容や治療費、治療期間、保証の話 等 インプラントに関することについてお話をさせていただいております。

今日は、その際に良く質問を受けることについて解説します。

被せ物の種類についてです。
被せ物の素材の違いで、費用も変わってくるため、患者様も悩みどころです。

以下は、 『インプラント治療計画書』で患者様にお渡ししている内容の一部です。

インプラント等の歯科で使用する被せ物には、大きく分けて、
1 オールセラミック( ジルコニア
2 セラミック
3 ハイブリッドセラミック
4 金属製
があります。

特徴を簡単に説明します。

始めに、セラミックハイブリッドセラミック の違いですが、
セラミックはいわゆる『陶器』と同じようなものです。
変色はせず、審美的に最も優れています。
また、汚れが付きにくく、歯周病のような方や、ブラッシングが十分できない方には適しています。
欠点としては非常に硬いため(天然歯よりも硬い)、噛み合う歯が天然歯の場合には天然歯が磨り減ってしまうことがあります。

次にハイブリッドセラミックですが、素材としてはセラミックにレジンという物を配合して作っています。
レジンとはプラスチックのようなものです。
このレジンを配合することにより硬さを天然歯とほぼ同程度にすることができます。
噛み合う歯が天然歯の場合には天然歯を磨り減らしたりする危険性が少なくなります。

また、セラミックは、その性質から欠けたりすると修復することが困難な材料ですが、ハイブリッドセラミックの場合にはもし欠けたとしてもある程度であれば口腔内で修復が可能です。
しかし、欠点としてはセラミックに比較して審美的には若干劣ります。
レジンは吸水性があるため若干の変色を起す可能性があります。
また、その吸水性のため汚れを付着しやすいという欠点があります。

被せ物は一般的には上記の2種類ですが、奥歯で審美的に問題がない部位は金属製の被せ物がよろしいかと思います。

金属ですが、噛み合わせの長期安定からすると最も優れている材質です。
長期的にはセラミックハイブリッドセラミックと同様に若干は磨り減りますが、かけたりすることはありません。
インプラントの被せ物としては一番お勧めです。

しかし、欠点として金属製ですので見た目に問題があります。
最も奥歯であればよいかと思いますが、少し手前になると見えてしまいます。
そのため多くの患者さんは金属を避ける傾向にありますが、私達からすると安全性の高い金属がいいと思います。

結論としてどれが優れているということではなく口腔内の状態により使い分ける必要性があるかと思います。

例えば、多数歯の被せ物を行う場合、見える前の部分をセラミックハイブリッドセラミック、見えにくい奥歯の部分を金属にするという方法もあります。

オールセラミック・ジルコニアについては、下記をクリックして下さい。
オールセラミック・ジルコニア



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2008年3月31日

インプラント治療後は腫れるのか?:その4

3/31(月曜日)です。

今日も前回の続きで、『インプラント治療後は腫れるのか?:その4』になります。


以下は前回までと多少重複しますが、インプラント治療後に腫れないための注意事項です。

インプラント治療後に腫れないためには以下のようなことが大切です。

1 口腔内をきれいにする。

   治療前の口腔内の消毒をきちんと行う。
    手術前には、歯科医院にて口腔内の消毒を行いますが、歯科医院にい
    らしていただく前に十分な歯ブラシが必要になります。
   治療後(手術後)に消毒をきちんと行う
    インプラント手術部位にはきちんと歯ブラシができないため、うがい
    薬が処方されます。
    通常、1日3回(毎食後)にされることをお勧めします。
    うがい薬を使用する期間は症状により違いますが、抜糸するまでは必
    要です。
    それ以降、うがい薬を使用するかどうかは、担当歯科医師と相談され
    て下さい。
   インプラント以外の歯をきちんと磨く
    インプラント以外の歯は、徹底して歯ブラシしていただきます。
    インプラント以外の歯が汚れていると、そのばい菌はインプラント手
    術部位にも感染します。
    そのため、徹底した歯ブラシが必要です。
   治療前に歯周病等も問題があれば、きちんと治す
    インプラント治療前に歯周病であったり、歯石が付着している場合に
    はきちんと治療をされた方が良いでしょう。
    
2  薬をきちんと服用する
    
    治療前や治療後に処方された薬は必ず服用して下さい。
    多くの場合、抗生剤が処方されます。
    ただし、薬を服用した後に気分が悪くなったり、発疹等が現れた場合
    にはすぐ担当医に相談して下さい。
    また、事前に合わない薬や以前問題が生じた薬があった場合には、あ
    らかじめ担当医に伝えておくことが大切です。
    また、現在服用している薬についても、事前に報告が必要です。

3  手術当日は、運動をしない、お風呂は入らない、お酒を飲まない

    手術当日に運動を行ったり、入浴すると腫れる確立が高くなります。
    お酒も控えた方が良いでしょう。
    通常は、1〜2日は控えた方が良いですが、手術状況等により違いま
    すので、担当医に聞いた方が良いでしょう。

4  すぐ横にならない

    手術後は安静にしていた方が良いのですが、すぐに横にはならない方
    が良い場合があります。
    これは、この後の就寝時の注意事項にも関係しますが、頭を低くする
    と血液が頭部(手術部位)に溜まりやすくなりますので、手術直後は
    できれば、すぐ横にならず、イス等に座っていただいた方が良いでし
    ょう。
    血液が溜まると腫れやすくなります。

5  手術当日は就寝時に枕を高くする
 
    先程と同様な理由で、枕を低くすると手術部(頭部)に溜まりやすい
    ので、枕を高くして就寝された方が良いでしょう。

6  顔を冷やす

    手術部位の顔面を冷やすと歯ににくくなります。
    アイスノンのようなもので、短時間冷やすことは腫れに対し効果的で
    す。
    しかし、あまり冷やしすぎ過ぎるのはいけません。
    冷やす時間は、10〜15分程度にし、
    一定時間をあけて再度冷やすようにして下さい。

今日でこのシリーズは終わりです。
次回から新しいテーマになります。
次回のブログは4/3(木曜日)になります。
次回は、『患者さんに優しいインプラント治療』です。


今週(3/28〜30)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎前歯部にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

上顎前歯部はインプラント治療において最も難しい場所です。(状況にもよりますが…)
その理由は審美性の問題が非常に大きいからです。
上顎の前歯部は、単に噛めれば良いという部位ではありません。

今回インプラントを行った部位は、歯根破折によって、保存が不可能と診断され、
抜歯に至った歯です。

なぜ、歯が割れてしまったのでしょう?
歯根破折の原因は、原因の多くは神経がない歯で起こります。
神経のない歯はもろく通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。
こうした状態を患者さんに説明する時に”木”に例えてお話しすることがあります。生き生きとした木はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはありませんが、枯れた木は折れる可能性があります。
神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。
神経のない歯は血液供給がなくなるためもろくなってしまうのです。

歯の根が割れてしまった状態が続くと破折した部分から感染が起こり、周囲骨の吸収が起こります。
骨の吸収が大きく起こるとその後にインプラントを埋入する場合に非常に不利な状態になります。

今回のケースも歯根破折の状態が数ヶ月あったと思われたため、骨の吸収がかなり起っていました。

そのため、インプラントを埋入すると同時に骨を増大させる治療法が必要でした。

この治療を『GBR法』 と言います。

このブログをよくご覧になっていられる方はすでにご存知のことと思いますが…

さて、今回のケースでは、インプラントと同時に『GBR法』 を行いました。
『GBR法』 の中でもこうした方法を サイマルテイニアスアプローチと言います。

インプラント埋入と骨の増大が一度に行えるため、患者様にとっては治療回数が少なく、楽な方法です。

『骨って本当にできるの?』
『再生(増大)するの?』
と思われる方もいらっしゃるかと思います。

吸収状況 や 骨の再生量 にもよりますが、骨は再生可能です。

当医院でインプラント治療を行う方の約半数は、『GBR法』 を併用します。

もちろん、術前の骨の吸収量 や 再生させたい量 には差がありますが…

つまり、歯がないということは、それなりの理由があります。

以下のような理由です。

歯根破折
歯周病
歯を欠損のままにしていた

今回は、骨を再生させるために、人工の骨を併用しました。
使用した人工骨は、 β―TCPです。

世界的には他の動物(牛や豚)の骨を使用した人工骨(Bio-Oss®等)の使用が一般的ですが、こうした動物由来の人工骨は、日本においては、患者様が希望されることが少ないため、当医院では使用していません。
* しかし、世界的には骨の再生が良いことと、安全性が 多くの研究に
  より報告されています

『β―TCP』は人工的に生成された骨なので、それ自体が完全に骨になったりすることはありませんが、ご自身の骨や血液中の細胞が混ざることにより、骨に置換しやすいものです。
また、完全人工生成のため、非常に安全性が高いのも特徴です。
日本において 『β―TCP』は、歯科よりも整形外科等で、複雑骨折の治療等で普及している材料です。

使用したインプラントは、 アンキロス・インプラント です。
審美性を重要視する部位においては非常に有効なインプラントです。

手術時間は、約20分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に仮歯を作製します。
3. 仮歯にて問題がなければ型を取り
4. 型取りの後、 約20日で完成した被せ物を装着し、完了です。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)×1本、
最終的な被せ物は、
ハイブリッドセラミックの場合、1歯105.000円(税込)
セラミックの場合、1歯157.500円(税込)
です。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、今回のGBR法の費用も全て含まれています。



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2008年3月27日

インプラント治療後は腫れるのか?:その3

3/27(木曜日)です。
今日も前回の続きで、『インプラント治療後は腫れるのか?:その3』になります。


6 手術前の抗生剤の服用による腫れの予防
  次に抗生剤の術前の服用です。
  いくら手術環境を整えても100%無菌であるとこは無理なことです。
  そのため抗生剤の服用は重要になってきます。
  一般的に抜歯を行うと治療後に抗生剤の処方があり、
  抜歯後に患者さんは 服用することになります。
  しかし、本来は抜歯後に服用するのは遅いことになります。
  抜歯後に抗生剤を服用して効果があるのは術後の感染予防です。
  抜歯時の感染予防にはなりません。
  抜歯前に抗生剤を服用する必要性があります。
  しかし、日本の保険制度では抜歯前の抗生剤投与は認められていません。
  そのため通常は抜歯後に処方されることになります。
  インプラントにおいては保険診療ではないため
  術前に処方することがほとんどです。
 (場合により治療後に服用することもあります)
  インプラント治療中の感染予防に対して効果がある抗生剤の処方方法は
  治療の1時間以上前です。
  そうするとインプラント治療中の感染予防対策になります。
  しかし、現実的には手術の1時間前にいらしていただくのは大変ですので、
  当医院では前日から服用していただいています。
  抗生剤の術前服用に対しては以下のようになっています。
  米国外科医協会の術後感染委員会(Olson 1984, Peterson 1990)によると
  口腔内の手術において手術前に抗生剤を服用することは、
  70%以上の術後感染減少率になるとしています。
  また、手術前に抗生剤を服用するとその量も少なくすることができます。

7 歯周病による感染の結果の腫れ
  この後の術後感染に関係していますが、もともと歯周病であった場合、
  インプラント治療前に歯周病の治療を行っていないと口腔内に存在する歯
  周病細菌がインプラントにも感染してしまいます。
  感染すると歯肉は腫れ、痛みが起ります。
  そのため、インプラント治療前には歯周病の検査はかかせません。
  そして、もし歯周病が存在していれば、インプラント治療前に歯周病治療
  が必要になります。
  インプラントが歯周病のような状態を インプラント周囲炎と言います。

8 術後感染が原因による腫れ
  インプラント手術後に口腔内を不衛生にしていると手術部位に感染を起こ
  すことがあります。
  感染を起こすと腫れる可能性があります。
  しかし、通常このようなことは起りません。
  インプラント手術には口腔内を清潔にすることが大切です。
手術部以外をしっかりとブラッシングする
口洗液でうがいをする(クロルヘキシジン溶液等)
義歯を使用している場合には食後義歯をきれいに洗う
手術部に触れない



次回のブログは3/31(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『インプラント治療後は腫れるのか?:その4』です。


今週(3/28〜30)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。

今週は、インプラント手術自体ではなく、インプラントの被せ物について解説したいと思います。
(インプラント手術自体のみであると同じような話になってしまうもので…)

インプラントと骨が結合した後、(骨と結合するまで、平均的に上顎で3〜4ヶ月、下顎で2〜3ヶ月の期間がかかります)型を取るのですが、
『型を取ったらどれくらいの期間で被せ物が完成するか?』
という話をしたいと思います。

作製する材質や方法にもよりますが、
1〜3歯程度の噛み合わせに大きく問題がない場合には、1〜2週間で完成します。

しかし、前歯部の場合には、被せ物の歯の形を完成前に見ていただくことが必要な場合があります。
その場合には、型を取った後(1〜2週間)に歯の形の確認をしていただき、
その後さらに1〜2週間して完成です。

インプラントの数(欠損の数)が多い場合にはさらに完成までには時間がかかります。
これは、単に作製する数が多いからその分 作製時間がかかるということではありません。

例えば、下顎に1本も歯がなかったとします(無歯顎)。
完全固定式にするためには、通常、6〜8本程度のインプラントを埋入します。
そして、インプラント同士の ブリッジとします。
無歯顎ですので、14歯分(場合により12歯分)の連結した歯を作製します。

こうした場合、単に型を取れば、次回完成ではありません。
かなりの『作製ステップ』が必要です。

通常、型を取った後(1週間程度)、『噛み合わせ』を行います。

その後、『金属のフレーム』が完成します。
セラミック等の被せ物は、歯全てがセラミックではありません(オールセラミックという金属をまったく使用しないものもあります)。
通常、セラミックの内部は金属でできています。
補強の目的です。
特に ブリッジの場合、補強が必要になります。
この『金属のフレーム』を作製するのが大変なのです。

先程の『無歯顎』の場合、『金属のフレーム』最終的には全て連結されるわけですが、
全ての金属フレームを一度に完成させることは無理なのです。

この理由として、『金属のフレーム』の作製行程にあります。
歯科で作製する被せ物の金属部分は、『鋳造』と言って、
1000℃以上の高温で溶かした金属を
個人に合わせたブリッジの型に流し込んで作製します。

高温で溶かした金属は、この過程で、若干の変形を起こします。
得に大きなブリッジの場合には、大量の金属を使用しますので、
その変形率は高いものになります。

そのため、通常は、一度に14歯程度のブリッジを一気に完成させるのではなく、
1歯、1歯もしくは、数歯程度に分けて『金属のフレーム』を作製します。

つまり、最初の段階で完成した『金属のフレーム』はブリッジ状態ではなく、
細かく分割された状態なのです。

そして、口腔内で、その分割された『金属のフレーム』を『試適』します。
この段階で、『金属のフレーム』がきちんと変形なく、適合しているか確認します。

適合状態に問題なければ、分割された『金属のフレーム』を連結する作業にかかります。

次の段階(試適後、1〜2週後)では、この連結された『金属のフレーム』を再度
口腔内にて変形がないか?
適合は問題ないか?
等を確認します。

これで、『ブリッジの金属のフレーム』が完成です。

ここまでに、型を取ってから1〜1ヶ月半程度はかかります。

ここからの作製行程は話が長くなってしまうため、省略しますが、
(金属のフレームにセラミックを焼き付けるのです)

ここまでの期間と同程度の期間がかかってしまいます。

つまり、無歯顎の方に数本のインプラントを埋入し、ブリッジとする場合、
型を取ってから被せ物が完成するまでに、約2ヶ月以上はかかってしまうのです。

今回の話は少し分かりずらかったと思います。
今度写真付きで、順番に解説していく企画を考えます。

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2008年3月24日

インプラント治療後は腫れるのか?:その2

3/24(月曜日)です。


今日も前回の続きで、『インプラント治療後は腫れるのか?:その2』になります。



3 内出血による腫れ
  治療後に腫れる原因として、多いのが内出血です。
  分かりやすく例えると、手や足をぶつけた時に腫れることと同じです。
  手や足等をぶつけると皮膚下の血管が損傷し、破れます。
  その結果、皮膚内部で出血を起こすのです。
  これが腫れです。
  インプラント手術を行うと、必ず出血は起ります。
  出血が多い場合には腫れる確立は高くなります。
  手術範囲が大きかったり、インプラントの本数が多かったり、
   手術時間が長くかかった場合等です。
  このような内出血を抑える方法としては、
  可能なかぎり、手術範囲を小さく行う
  うがいをし過ぎない
  治療後の注意事項を厳守する
  インプラント治療後の注意事項として、
手術当日はお風呂を避ける
運動等を避ける
すぐに横にならない。また、就寝時は枕を高くして寝る
(頭を下げた状態にすると血液が手術部位に溜まりやすいため、すぐ横になる
 よりは、起きてイスに座ったりした方が良い)
手術部位を間欠的に冷やす
  アイスノン等で手術部を10〜20分程度冷やす。
  ただし、連続して冷やし過ぎると血液循環が悪くなるため、逆に良くありま
  せん。

4 手術前の衛生管理が不十分なことによる腫れ
  次に手術直前の口腔内の消毒不足です。
  手術直前には口腔内を消毒する必要性があります。
  口腔内は唾棄もあり、完全に滅菌することは無理ですが、
  術前に極力清掃することは非常に大切なことです。
  当医院ではインプラント手術当日はまず抗菌作用のある薬
  (クロルヘキシジンジェル)を歯ブラシにつけご自身でブラッシングして 
  いただいてから治療室に入っていただきます。
  そして、手術室ではクロルヘキシジン洗口剤で口をゆすいでもらいます。
  さらに麻酔の際にクロルヘキシジンの綿にて粘膜や歯を拭い、
  消毒を行います。

  次に、手術場所や、手術器具、治療者の衛生管理です。
  手術室でない場所で行ったり、不衛生な場所だったりした場合、
  感染する感染する可能性があります。
  インプラント手術を行う場所は衛生管理された手術室が良いでしょう。
  手術器具が汚染されていたりした場合です。
  しかし、この可能性はほとんどないと思って下さい。
  インプラント手術を行っている歯科医院では、
  使用する器具が汚染されているということはまずないと思われます。
 (もちろん、いろいろな歯科医院がありますので、
  絶対ということはありませんが…)。
  術者の衛生面も非常に大切です。
  術者の手術着やマスク、防止、手術用グローブ等です。
  髪の毛や顔に付着した汚れも注意が必要です。
  患者様の口腔内に術者の顔を近づけて手術を行うわけですから…

こうした衛生管理が不十分であると感染し、腫れる原因になります。

5 手術中による感染が原因による腫れ
  手術中に唾液が手術部位に触れたり
  インプラント本体に唾液が触れた場合、汚染されます。
  また、口腔粘膜に触れても問題が起ります。
  これは、他の感染リスクより起る確立が高いものです。
  防止策として、アシスタントの能力があります。
  手術する歯科医師は手術に集中していますので、
  アシスタントが唾液の排除を行うことになります。
  また、手術自体を手早く行うことです。
  これは無理して早く行うということではなく、
  きちんとしたトレーニング (切開の確実性や縫合の素早さ等)と
  術前のデータをきちんと頭にいれ、 
  治療前にイメージトレーニングをすることが有効です。
  的確に手術を早く行うことは感染のリスクを減らすだけでなく、
  術後の腫れも少なくします。

次回のブログは3/27(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『インプラント治療後は腫れるのか?:その3』です。

今週(3/21〜23)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

本日紹介するケースは、全顎的に重度の歯周病であり、
欠損数も多く、上顎で8歯、下顎で4歯、の欠損でした。
このように重度歯周病の場合、欠損歯数も多いことがあり、
残っている歯の将来性も考えなければなりません。

例えば、連続した3歯の欠損があるとします。
この場合、通常は、2本のインプラントを埋入し、ブリッジとします。
しかし、3歯欠損の手前の歯が重度の歯周病であり、歯周病の治療を行ったとしても
近い将来にはダメになる可能性が非常に高いとします。
その場合、無理に残すより、抜歯することも考えられます。
抜歯の結果、4歯欠損になります。
4歯欠損の場合も 骨等の状況が良ければ、
2本のインプラントを埋入し、ブリッジとします。
先程の3歯欠損と同様に2本のインプラント埋入で大丈夫なのです。

しかし、将来的にあやうい歯(保存が難しい歯)を無理に残した場合、
3歯欠損ですので、
2本のインプラントを埋入し、ブリッジとします。
その後、あやうい歯(保存が難しい歯)がダメになった場合、
さらにその部分に1本のインプラントを追加埋入します。
この追加埋入により最終的には3本のインプラントを行ったことになります。

始めから、このようなことが分かっていれば、
あやうい歯(保存が難しい歯)は、無理に残さず、抜歯していた方が良かったかもしれません。

治療費の削減になります。

どちらの方法をとるかは、将来性を考え患者様とお話をして決定されます。

このように重度の歯周病患者様の場合、将来性を考えた治療計画が必要なのです。

さらに、欠損数が多い場合、全てのインプラント治療を一度に行うと
治療費の問題があります。

そのような場合には、段階的にインプラントの埋入を行います。

例えば、左右の奥歯が欠損していれば、
とりあえず、右側のみにインプラントの埋入を行い、噛む場所の確保をします。

重度の歯周病の場合、噛み合わせの安定は非常に大切なことです。

もちろん左右全てにインプラント治療が行えれば、さらに良いのですが、治療費を抑えるということを考えるとこうしたプランもあります。

さて、前置きはこれくらいにし、今回の症例に戻ります。

今回の患者様も、欠損数は多いので、一度の治療で全てを行うのではなく、
第一段階として、噛む場所の確保と
審美性確保のための前歯部のインプラント埋入をすでに行っていた患者様です。

今回は、残っていた下顎の奥歯にインプラントの埋入を行ったケースでした。

治療自体はさほど難しいケースではありませんでした。

使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプ 直径4.1ミリ、長さ10ミリ が2本でした。

手術時間は、約15分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取り
3. 約2週間後に被せ物を装着して完成です。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)×2本、
最終的な被せ物は、
ハイブリッドセラミックで1歯105.000円(税込)×2歯分
ですので、合計630.000円(税込)になります。

この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、型を取る費用、被せ物の費用等が全て含まれています。




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神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。


2008年3月20日

インプラント治療後は腫れるのか?:その1

3/20(木曜日:春分の日)です。


今回から新しいテーマになります。
『インプラント治療後は腫れるのか?:その1』です。

これから、インプラント治療を始めようと思っていられる方は、治療後の腫れと痛みに対する不安があるかと思います。
今回は、『インプラント治療後は腫れるのか?』ということについて解説したいと思います。

骨の高さや幅に問題がなく、1〜3本程度の少ない埋入本数であれば腫れる可能性は低いかと思います。
しかし、同じ治療を行っても個人差があり、腫れる方もいれば腫れない方もいるのが現状です。

しかし、骨の吸収が大きく、インプラントを埋入するために、どうしても骨の増大治療を行う必要性がある場合には、腫れる確立は高くなります。

骨の増大治療とは、
1  『GBR法』
2   サイナスリフト法
等です。

以下はこの前ブログでも書きましたが、重要なことなので、書きたいと思います。

骨が吸収する原因として、歯周病があります。 歯周病とは、
歯周病細菌の感染により歯を支えている骨が吸収することです。
歯周病を放置すると骨はどんどんと吸収してしまい、
最終的には“歯がグラグラ”してきます。
この段階では、骨の吸収が大きく、単純にインプラントを行うことができ
ない可能性が高くなります。

他には、歯根破折があります。
歯根破折の原因の多くは神経がない歯で起こります。
神経のない歯はもろく通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。
こうした状態を患者さんに説明する時に “木” に例えてお話しすることがあります。
生き生きとした木はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはありませんが、枯れた木は折れる可能性があります。
神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。
神経のない歯は血液供給がなくなるため、脆くなってしまうのです。
歯の根が破折してしまった場合、折れている場所にもよりますが、ほとんどの場合抜歯となります。
ここで問題なのが、折れてしまった歯が何とかならないものだろうかと考え、抜歯をためらい、時間が経過してしまうことです。
破折したままの状態でいると破折した部分から感染が起こり、周囲骨の吸収が起こります。
骨の吸収が大きく起こるとその後にインプラントを埋入する場合に非常に
不利な状態になります。
もし、歯根破折と診断された場合には早期に対処(抜歯となることが多い)
する必要性があります。


次に、歯がないまま(欠損のまま)にすると骨が吸収します。

不適切な義歯の使用や歯が抜けたままにしていると顎の骨は吸収してきます。
骨は機能圧(噛むカ)が加えられることによりその高さや幅は維持されます。
歯周病に問題がなく歯がきちんとあれば顎骨の吸収はほとんどありません。
しかし、抜歯を行うと個人差はありますが、必ず顎骨は吸収していきます。
特に、上顎の奥歯においては、骨が吸収するとインプラントが非常に困難になります。

さて、話は戻りますが、骨の吸収している場合、骨の増大治療を行う必要性があるため、インプラント治療後に腫れる確立が高くなります。

以下、インプラント治療後に腫れる原因を列挙します。


 インプラントの埋入や骨の増大治療を行うためには、骨自体に触れること
  になります。
  骨は外部(外気)に触れるとそれ自体が腫れの原因になります。
  特に外気(部屋の空気)が汚れていると手術時にホコリが手術部位に触れ
  ますので、腫れる可能性が高くなります。
  もちろん手術器具自体が汚染されていると腫れの原因になります。
  手術室の完備や滅菌が大切になります。

 インプラント埋入に使用する『ドリル』が原因の場合
  骨内にインプラントを埋入する場合、専用の『ドリル』を使用します。
  つまり、埋入するインプラントの直径と同等の大きさまで、
  骨にドリルで穴を開けます。
  骨に触れること自体が腫れを引き起こす原因になります。
  回避することとして、
  できるかぎり、『ドリル』を使用しない手術を行うことがあります。
   『スプリッティング法』と言われる方法です。
  しかし、この方法は骨が柔らかい上顎で応用することが多い治療法です。

  また、『ドリル』の劣化も原因になります。
  『切れ味の悪いドリル』を使用すると骨へのダメージが大きくなりますので
  使用器具の品質管理も重要です。
  『ドリルの使用回数(使用限度)』は、
  骨の状態(硬い骨 か 柔らかい骨かの違い)によって違いますが、
  5〜10回が限界です。
  それ以上の劣化した状態での使用は、骨へのダメージがあるため、
  きちんとした管理が必要です。

  また、『ドリルの使用方法』です。
  骨の硬さにもより違いますが、『回転速度』も大切です。
  ドリルの使用 回転 速度が速いと、骨へのダメージは大きくなります。
  簡単に言えば、ドリルの使用 回転 速度が速くなると『発熱』が大きくな
  ります。
  骨へ加わる『熱』は非常に悪影響です。
  骨が『オーバーヒート:火傷(やけど)』状態になります。
  ドリルの使用 回転 速度が遅いと、なかなか削れませんが、
  速すぎても、骨へダメージが加わってしまいます。
  ドリルによる骨へのオーバーヒート を防止する対策としては、
  適切な形成速度を守ることと
  ドリルで骨を形成する際に冷却した水で十分に冷やしながら行うことが
  必要です。

  また、当然のことですが、『ドリルの衛生管理』は非常に大切です。
  インプラント治療における滅菌については以下を参考にされて下さい。
  ・インプラント治療における滅菌

この続きは次回にします。
次回のブログは3/24(月曜日)になります。
今日の続きで、『インプラント治療後に腫れる原因:その2』です。


今日は、話が長くなってしまたため、『今週のインプラント手術報告』は休ませていただきます。


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