最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: インプラントの記事一覧
2007年8月25日

インプラント周囲炎の治療方法(CISTの分類)

今日からまた新しいテーマになります。
インプラント周囲炎の治療方法です。

インプラント周囲炎とは、インプラントが歯周病と同じような症状になることです。
インプラント治療後に歯ブラシが不十分になると汚れは歯肉とインプラントの境目から内部に侵入していきます。
(後で説明します、 歯周ポケットです)
この汚れは歯周病細菌と同様の細菌です。
そして初期の段階ではインプラント周囲の歯肉が腫れて行きます。
その後インプラントを支えている歯槽骨を吸収してしまいます。
最終的にはインプラントはダメになり、撤去することになります。
人工物であるインプラントには神経が通っていません。
そのため初期の段階では多くの場合、自覚症状がありません。
そのため、かなり状態が進行しなければ気付かないのが特徴です。

この続きは こちらを御覧下さい。

それではインプラント周囲炎になった場合、インプラントはもうダメなのでしょうか?
摘出しなければ、ならないのでしょうか?
治療方法はないのでしょうか?
以下にその説明をします。

CISTの分類です。

インプラント周囲炎の治療を説明する前にインプラント周囲炎の分類を解説したいと思います。
それはどんなインプラント周囲炎でも治療できるのではなく、インプラント周囲炎の初期であれば、治療は可能だということです。
そのためにはインプラント周囲炎の分類(インプラント周囲炎の程度)を知ることが必要になります。

現在インプラント周囲炎を分類する方法として『CISTの分類』というものが広く使われています。

私達インプラント専門医はインプラント周囲炎が起った場合、この『CISTの分類』に従い治療を行います。

明日は『CISTの分類』の詳細について説明します。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

2007年8月24日

PMTC(プロによる歯のクリーニング):その4

今日は、PMTC(プロによる歯のクリーニング)のQ&Aです。

下記内容は患者様によく質問されることです。

Q:PMTCはどのような効果がありますか?
A:歯ブラシでは完全に取り除けない汚れを取り除くことができ、
  歯も“つるつる”になりますので、虫歯や歯周病の予防になります。

Q:痛みはありますか?
A:歯のクリーニング用の柔らかいゴムのカップや特殊なブラシを使用しての歯
  面清掃なので、痛みはありません。
  むしろ爽快感を得られる方も多いのです。

Q:1回で済みますか? また治療時間は?
A: メインテナンスでのPMTCは1回で終了します。
  時間は残存歯数や汚れ(歯石の付着状態)にもより違いますが、
  20〜50分程度です。
  初診時にクリーニングをご希望された場合には汚れの付着状態にもよりま
  すが、通常は1〜2回です。

Q:定期的に行う必要性はありますか?
A:PMTCの間隔は歯周病の状態や歯石の付着状態、歯ブラシの程度により違い
  ますが、口腔内に問題がない方であれば、1年に1回で大丈夫です。
  しかし、元々重度の歯周病であったり、歯ブラシの仕方に問題がある方は
  3ヶ月に1回くらいが良いでしょう。

Q:虫歯の後の詰め物や被せ物(金属製やセラミック等)、インプラントをして
  いてもPMTCを行った方が良いですか?
A:被せ物が多いかたこそ、PMTCは必要です。
  被せ物や詰め物の境目に細菌は潜んでいます。
  一度治療した歯こそ、逆に問題を生じやすいのです。

Q:クリーニングをすると歯は白くなりますか?
A:クリーニングをすると歯面に付着したお茶等の汚れや、タバコの汚れはきれ
  いに落ちます。
  しかし、元々の歯以上の白さにはなりません。
  歯を白くしたい場合には歯の漂白(ホワイトニング)が必要になります。
  ホワイトニングは病院で行う物もありますが、市販されているホワイトニ
  ング材でも効果はかなりあります。
  お勧めは『ホワイト ストリップス』というものです。
  インターネットで検索してみて下さい。
  費用は4〜6千円ぐらいが相場です。

Q:年齢制限はありますか?
A:年齢制限はありません。
  どなたにでも受けていただきたいものです。

Q:PMTCは誰が行うのですか?
A:トレーンングされた歯科衛生士です。
  PMTCのプロですね。

Q:費用はいくらかかりますか?
A:初診時の内容等により違いますが、約2000〜3000円になります。


明日からはまた新しいテーマになります。

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2007年8月23日

PMTC(プロによる歯のクリーニング):その3

昨日の続きになります。

『バイオフィルム』の除去方法
それでは具体的な『バイオフィルム』の除去の仕方です。
まず、『スケーリング』です。
『スケーリング』とは歯石を除去することです。

方法は『手用器具』で取り除く方法と
『超音波スケーラー』と言うマイクロ振動と水圧により歯面や歯根面に付着している歯石とともに『バイオフィルム』の除去を行う方法があります。

次に『手用器具』ですが、
先程の『キュレット』と言われる器具を用いて、
歯肉の中に存在する歯石や歯周病菌の除去および歯の根の中にまで感染を起こしている根面の滑沢化します。
このことを『ルートプレーニング(SRP)』と言います。
ルートプレーニングに使用する器具(キュレット)の先は
刃のようになっており、根面に強固に付着している感染物質を除去するのに適しています。

次に『ポリッシング』です。
『歯石』や『バイオフィルム』を除去した表面は“ざらざら”しています。
“ざらざら”している状態は再度汚れが付着しやすいので表面を器械や歯ブラシ等で“ツルツル”に磨き、『歯石』や『バイオフィルム』が付着しにくいようにします。
またポリッシング時や虫歯予防のためにフッ素人りのペーストを歯面に塗り込みます。

このようなことを行うことにより『バイオフィルム』を取り除き、歯周病の再発を防ぎます。

『バイオフィルム』は以下のように進行していきます。
『バイオフィルム』の形成による歯周病の進行状態です。

1. 軽度の歯周病
   歯周病ポケット(歯と歯肉の境の溝)が3〜4mmの場合です。

まず、歯と歯肉の溝に細菌が集まりバイオフィルムが形成されると細菌が放出する酵素により歯肉に炎症が起こり、歯周ポケットができます。

2. 中程度の歯周病
   歯周病ポケット(歯と歯肉の境の溝)が5〜6mmの場合です。

歯周病ポケット内部でバイオフィルムが増殖すると、
細菌を食べる多形核白血球や抗体が登場します。
白血球は酵素を分泌し、細菌を攻撃しようとします。
しかし、細菌はバイオフィルムのバリアーにより保護されているため、白血球の攻撃を受けません。
逆に白血球が出す酵素により歯肉が破壊され、歯肉の炎症はさらに拡大します。

3. 重度の歯周病
   歯周病ポケット(歯と歯肉の境の溝)が7mm以上の場合です。

免疫細胞や抗体は細菌を攻撃し続けますが、バイオフィルムのバリアー効果により、細菌はダメージを受けません。それどころかバイオフィルムはどんどんと巨大化して行きます。その結果炎症は深部へと進行し、歯周ポケットはさらに深くなり、最終的には骨の吸収が始まります。
こうなると歯がぐらぐらしてきます。
バイオフィルムは歯ブラシの届かない部分でどんどんと増殖して行くのです。

このように『バイオフィルム』は形成され、歯周病は進行していくのです。

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2007年8月22日

PMTC(プロによる歯のクリーニング):その2

今日も昨日から始まった『PMTC(プロによる歯のクリーニング)』です。

昨日は『PMTC』は歯科医師や歯科衛生士のように特別に訓練を受けた専門家が
器具やペースト(フッ素入り歯面清掃剤)を用いて歯面および歯周ポケット内部に存在している
『バイオフィルム』を機械的に除去することであることを解説しました。

今日はこの『バイオフィルム』についてです。

以前にもこのブログで『バイオフィルム』ことは説明したことがあるので、お分かりの方もいらしゃるかと思いますが…
『バイオフィルム』とは?
『細菌などが集まってできたヌルヌル、ネバネバした塊』のことです。
そう言ってもピンとこないと思いますので、私達が生活する上で存在する『バイオフィルム』の話しをします。
台所や風呂場の清掃を少ししないでいるとそこは、
“ ヌルヌル ”としてきます。
その“ ヌルヌル ”を除去しようと思っても、
塩素系の薬剤等を使用しない限り、
ブラシのみではなかなか取除くことは困難であると思います。
この除去しづらい“ ヌルヌル ”が『バイオフィルム』です。

歯の表面や歯周ポケット内部にも同様のこの『バイオフィルム』が形成されます。
『バイオフィルム』の内部には複数の『細菌』が生息しています。
『バイオフィルム』という家の中で複数の『細菌』が共同生活をしていると思って下さい。
問題なのは『バイオフィルム』は薬剤や殺菌剤などの外敵から身を守るためにバリアとして働いていることです。
かなりの高濃度の薬剤でもない限り、
内部の細菌を殺すことは困難です。

ではどうしたら『バイオフィルム』内部の細菌を除去できるのでしょうか? 

答えは簡単です。
歯ブラシやフロス等で機械的にこすり、除去することです。
しかし、歯ブラシだけで完全に『バイオフィルム』を除去することはできないと言われています。
特に歯周ポケットの内部には歯ブラシは届きませんので『バイオフィルム』の内部の細菌を除去することはできません。
歯周病を治すには単に消毒だけ行ったり、
その部分に薬を入れるだけではなく、
この『バイオフィルム』を専門的に除去していく必要性があります。

トレーニングされた『歯科衛生士』はこうした『バイオフィルム』を的確に取り除くことができます。

明日は『バイオフィルム』の除去方法です。

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2007年8月21日

PMTC(プロによる歯のクリーニング):その1

今日から新しいテーマです。
昨日までのテーマはまとめてホームページにてアップしてあります。
新着情報から確認して下さい。

さて今日からのテーマは『PMTC(プロによる歯のクリーニング)』です。

メインテナンスのところでも書いてありますが、インプラントに関する質問で多いのが、
『インプラントはどれくらいもつのですか?』や
『インプラントは一生もつのですか?』というものです。
インプラントは天然の歯と違い虫歯になることはありません。
しかし、 歯周病のような状態にはなります。
歯ブラシがうまくいかないと汚れ(食べかす)はインプラントと歯肉の境目に付着します。
この汚れ(プラーク)の内部には細菌(歯周病細菌)がひそんでおり、その汚れは時間の経過とともにどんどん深く(歯肉の内部に)侵入していきます。
そして歯肉の中で歯周病細菌が繁殖を起こします。
その結果、インプラント周囲の歯肉が腫れ、さらに進行してくるとインプラントを支えている骨が吸収をしてきます。
ですからインプラントをしたからといって歯ブラシをしなければダメになる可能性もあります。
また歯ブラシは毎日きちんとしているつもりでも100%行うことは難しいことです。
そのため定期的に病院で検査をし、歯石等の除去を行う必要性があります。
そこで定期的に『PMTC』が必要になってきます。

『PMTC』とは?

メインテナンスにおける『PMTC』は非常に大切なことであり、この『PMTC』が治療後の歯周病の状態が 維持でいるかどうかを 左右すると言っても過言ではありません。

『PMTC』とは『 Professional Mechanical Tooth  Cleaning』の略で、
歯科医師や歯科衛生士のように特別に訓練を受けた専門家が
器具やペースト(フッ素入り歯面清掃剤)を用いて
歯面および歯周ポケット内部に存在している
『バイオフィルム』を機械的に除去することを言います。

明日はこの『バイオフィルム』について解説します。

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2007年8月20日

インプラントのための抜歯術:ソケットプリザベーション:その7

ここ1週間続けてきました『ソケットプリザベーション』の最終回です。

『上皮の侵入防止』の重要性 と まとめ

『ソケットプリザベーション』において大切なこととして
『上皮の侵入防止』があります。
先日、『上皮』の治るスピードは非常に早いため、抜歯した穴(抜歯窩)を『上皮』が埋めてしまい、骨ができる場所を奪ってしまうことを書きました。
『ソケットプリザベーション』において『血餅保持』と同じように大切なことは『上皮の侵入防止』です。
『上皮』が抜歯窩に入り込まなければ、骨が再生する場所が確保されるのです。
そのため、必要なことは まず、傷口をでききるかぎり小さくすることです。
傷口を小さくする最も簡単な方法は『縫合』することです。
縫えば、単純に傷口は小さくなります。
ですから、抜歯後に縫合する歯科医師は良い歯医者ということになります。
よく抜歯後に患者様から『縫うのですか?』と聞かれることがあります。
患者様にとっては『縫合』=『痛い、大変』というイメージがあるのかもしれませんが、傷口を小さくすることは痛みを少なくすることにもつながります。
傷口が小さいのですから…

しかし、現実問題として抜歯後に傷口を小さくすることは難しいものです。
これは、抜歯した部位には『穴』が開きますので、単純に縫合しても完全に傷口を閉鎖することはできません。
そのために、『抜歯した周囲から歯肉を移植し、抜歯部に縫い付ける方法』
(2004年にPract Proced Aesthet Dent誌に掲載された Tal Hの論文 等)や
『人工の皮膚を使用する方法』(2003年にClin Oral Implants Res誌に掲載されたCarmagnola Dの論文 等)、
仮歯が使用できる場合には、『仮歯で抜歯窩を塞ぐ方法』(2004年にImplant Dent誌に掲載されたWang HLの論文 等)
等が発表されています。
それぞれ、『ソケットプリザベーション』には効果が認められます。
2007年現在、当医院においては
患者様の負担が少ない以下の方法を行っています。
(今後、もっと有効な治療法があれば、行います)
まず、抜歯後に内部の汚染物質を徹底した取り除いた後、
『人工骨(β―TCP)』を入れます。
これは『血餅の保持』と『骨の再生促進』のためです。
その後『コラーゲンスポンジ(テルプラグ)』を入れ、人工骨が抜歯窩から飛び出さないようにし、さらに『血餅の保持』を行います。
次に『人工の皮膚(テルダーミス)』を周囲歯肉と縫合し、『上皮の侵入を防止』します。
もちろん全ての抜歯症例に行うことはありませんが、抜歯後の治療の内容によってはこうした『ソケットプリザベーション』は有効な方法です。

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2007年8月19日

インプラントのための抜歯術:ソケットプリザベーション:その6

今日もソケットプリザベーションの続きになります。

昨日は抜歯した穴に(抜歯窩)に『血餅』(かさぶたのようなもの)ができることが、骨が再生するために非常に大切であることを書きました。
そして『血餅』を保持(ためる)するための方法として人工の骨( βーTCP)を抜歯窩に入れることを書きました。

また抜歯を行うということはその歯がダメなことです。
ダメな歯は感染していることが多く、単に抜歯しただけでは骨が回復してきません。
感染物質が骨の再生を邪魔しているからです。
そのため、徹底して抜歯窩を清掃することが重要です。
こうしたことを私達は『抜歯窩の掻爬(そうは)』と言います。
つまり、抜歯した部位に単に人工の骨を入れれば良いということではなく、抜歯窩をいかに清潔にすることがいかに大切かということです。

話は人工骨 βーTCPに戻りますが、抜歯窩に人工骨を入れただけでは人工骨は穴から飛び出してしまいます。
人工骨は小さな顆粒状になっているからです。
そのため、人工骨を入れた後にこぼれ出ないように蓋をしなければなりません。
それがコラーゲンでできた綿のような素材です。
『コラーゲンスポンジ』と言います。
その名前のとおり、コラーゲンでできた スポンジです。
これを人工骨 βーTCPの上や人工骨を使用しない場合でもそのまま抜歯した穴(抜歯窩)に挿入します。
抜歯によって起った出血はこのスポンジの内部に溜まり、『血餅』になります。
この『コラーゲンスポンジ』による骨の再生効果については多くの研究報告があり、私自身も大学病院の勤務していた頃(歯周病科)、研究をしていました。
単に抜歯したままであるのと、抜歯後に『コラーゲンスポンジ』を入れた場合では明らかに骨の再生には違いがありました。
『抜歯窩治癒過程におけるアテロコラーゲンの有用性について
 第26回日本口腔インプラント学会 1996.9.14.』
『血餅保持』は『ソケットプリザベーション』において最も大切なことです。


明日は抜歯窩において『血餅』と同じくらい大切なことを解説します。
『上皮の侵入防止』です。
お楽しみに!

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2007年8月18日

インプラントのための抜歯術:ソケットプリザベーション:その5

今日もソケットプリザベーションの続きになります。

今日は『血餅保持』の重要性です。

『ソケットプリザベーション』を行うにあたり、移植材は大きなポイントになります。
なぜ大切であるかは以下の内容を見終えるとわかると思います。

抜歯した穴(抜歯窩)に移植材を入れることの大きな目的として
『血餅』の保持ということがあります。
『血餅』とは『血液』の『餅』です。
わかりやすく言いますと、『かさぶた』と思って下さい。
指や足を切った後にできる『血の塊』のことです。
指を切ると傷口ができます。
出血もします。
まず、出血が止まらないといけませんから、血を止める働きが始まります。
『血小板』による『止血効果』です。
また、傷口がそのまま開いていては外から バイ菌 が入ってしまいますから皮膚が早く傷口を閉じようとします。
皮膚の治り(再生)には多少の時間がかかりますので、皮膚が傷口を閉じるまで、バイ菌が傷口に入らないように『かさぶた』ができます。
この『かさぶた』は新しい皮膚が傷口をふさぐまで維持されます。
『血餅』は傷口が治癒するのに非常に大切な役目をするのです。

話は戻りますが、
先程、骨の再生に大切なことは3つあることを解説しました。
1 細胞
2 成長因子
3 足場
になります。
もし、抜歯した穴(抜歯窩)に『血餅』がないと上記の『骨の再生に大切な3条件』が達成できないことになります。
骨の『細胞』や『成長因子』は血液の中(血餅)でしか生存はできません。
つまり、骨の『細胞』や『成長因子』は空気中でぽつんと生き残ることはできません。
また、『足場』は細胞が生きるための『家』であり、『家』がなければ、骨の『細胞』や『成長因子』は生きられないのです。
血液が満たされた『血餅』は、『骨の再生に大切な3条件』が備えられた大切なものなのです。
この『血餅』が『足場』となり、その内部で『細胞』や『成長因子』が
骨の元を作っていくのです。
ここで移植材の話に戻ります。
移植材の役割は『血餅』の保持になります。
移植材を足場にして『血餅』が移植材周囲に付着します。
そのため、移植材は生体に適応したものでなければ、いけません。
代表的な移植材として『β―TCP』という人工骨があります。
『β―TCP』の詳細は こちらを御覧になって下さい。
また移植材として一番良いのは、ご自身の骨(自家骨)になります。
『自家骨』は『血餅』の保持になるだけではなく、それ自体に『骨の細胞』を含んでいるため、再生能力が高いものです。
しかし、実際には採取(取ってくる)場所等の問題もあり、抜歯と同時に行うことは困難です。
そのため、一般的には人工骨が使用されています。

この続きはまた明日

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2007年8月17日

インプラントのための抜歯術:ソケットプリザベーション:その4

今日からお盆開けの診療です。
まだまだ熱いですね。

さて今日もソケットプリザベーションの続きになります。

昨日は『骨が再生する3つの条件』である
1 細胞
2 成長因子
3 足場
について解説しました。

『骨が再生する3つの条件』がそろえば、抜歯した穴(抜歯窩)に骨はできるはずです。
その3つの条件を邪魔するのが『歯肉』です。
なぜ『歯肉』?

骨が再生するスピードは『遅い』のです。
わかりやすい話として 骨折 があります。
骨折した腕や足がギブスをしてくっつくまで、2〜3日ということはありませんよね。
骨折した部位が結合(くっつくまで)するまで、1ヶ月、2ヶ月、場合によりそれ以上という感じがしますよね。
つまり、骨の再生するスピードは遅いのです。
それに反して、『歯肉』や『皮膚』が治るスピードは非常に『早い』のです。
例えば、指を切ったとします。
健康な方であれば、傷口がくっつく(治る)まで 何ヶ月もかかる
ということはありませんよね。
ちょっと切っただけであれば、通常1日でくっつきます。
(厳密には1日ではありませんが…)
つまり、『歯肉』や『皮膚』は治りが早いということです。

話を戻します。
先に理論上、 抜歯窩には なにもしなくても骨は再生すると話しました。
しかし、実際には抜歯した穴(抜歯窩)に骨ができる前に再生スピードの早い歯肉 が先に治ってしまいます。
つまり、抜歯窩に歯肉が入り込んでしまのです。
これは もし、抜歯でできた穴に『ばい菌』が入り込むと身体は感染してしまいます。
そのため、抜歯した穴(傷口)を生体は早く、ふさぐ必要性があります。
ばい菌から感染しないための生体の働きです。
抜歯窩もまったく同じです。
抜歯でできた穴から ばい菌 が入り込まないように歯肉はどんどんと急いで増殖し、抜歯窩を埋めます。
埋まってしまった抜歯窩には骨が再生する『場所』がなくなってしまいます。
骨が再生する『場所』がないため、骨は再生しないのです。
この『骨の再生する場所』を作ることが『ソケットプリザベーション』の大きな目的になります。
少しずつですが、なんとなく『ソケットプリザベーション』についてわかってきたと思います。

明日もソケットプリザベーションの続きになります。

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2007年8月16日

インプラントのための抜歯術:ソケットプリザベーション:その3

今日で当医院の夏休みも終了です。
明日から診療になります。

今日も昨日と同様にソケットプリザベーションの話になります。

昨日は単に抜歯しただけでは骨の吸収が40〜60%起ることを説明しました。
この理由にはいくつかあります。
抜歯した部位の骨吸収のメカニズムを知ることにより、
『ソケットプリザベーション』の必要性がわかります。
単に歯を抜くだけではダメなのです!
そのためには 抜歯部の骨吸収と骨の再生のメカニズムを知ることが大切なのです。

まず、理論上、 抜歯窩には なにもしなくても骨は再生します。
例えば、腕 や 足 を骨折したとします。
骨折した 腕 や 足 はギブスをし、安静にするとくっつきます。
もちろん年齢等によりくっつく期間は違いますが…
これは『骨の細胞』が再生する能力を持っているからです。
この骨の再生に大切なことは3つあります。
1 細胞
2 成長因子
3 足場
難しい言葉ですね。
それぞれについてわかりやすく説明します。

まず、『細胞』です。
これはなんとなくわかりますよね。
骨の元となるものです。
これが、ないと骨はできません。
当たり前ですが…

次に『成長因子(せいちょういんし)』です。
あまり聞き慣れない言葉です。
『成長因子』とは特定の細胞の増殖や分化を促進する内因性のタンパク質の総称です。
これもちょっと難しい言い方ですが、
『細胞増殖因子(さいぼうぞうしょくいんし)』と言うと先程よりちょっとわかりやすくなったかと思います。
細胞が増えるために働く(手助けする)物質です。

次に『足場』です。
これも なんだか わからないですね。
簡単に言いますと『骨ができる場所』です。
骨が再生(増える)ためには場所がないとダメです。
よく骨の再生について 患者様に以下のように例えて話すことがあります。
コップの中に血液を満たします。
この血液が入った コップの中 に骨の細胞を入れたとします。
そうするとこの コップの中 で骨の細胞は増殖しますが、コップの外では骨の細胞は増殖することはできません。
つまり、血液が満たされた コップの中 が『足場』なのです。
『足場』を別の言い方をすると
骨の細胞が生きるための、『住む場所(家)』と言ってもいいでしょう。
『細胞』は自分達が生きることができる『家』の中でしか動くことができません。
骨の再生に大切な『足場』は細胞が生きるための『家』なのです。
『家』がなければ、生きられないのです。

ちょっと難しい話でしたが、
骨の再生の話をするためにはどうしても知っておきたい『3つの条件』です。

明日もこの話の続きになります。

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