最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: インプラントの記事一覧
2007年8月7日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:6

今日は昨日の続きになります。
『ナイトガード』についてです。

『ナイトガード』はお渡しする際に調整に多少のお時間がかかります。
(10分程度)

歯科医院により『ナイトガード』の形は多少違いますが、
一般的には 透明な物で、歯の部分のみ覆います。
(歯科医院によって、赤や、青、模様がある場合もあります)
材質は柔らかいゴムのような柔らかい材質もあれば、硬いプラスチックの場合もあります。

この材質は患者様の状態により異なります。

費用は健康保険診療が適応されますので、約5000円(3割負担の場合)になります。

また この『ナイトガード』の耐久性ですが、
噛む力によりだいぶ違います。
噛む力が非常に強い場合には2〜3ヶ月ですり減ってしまうこともありますが、
一般的には1〜2年程の使用が可能になります。
修理はできませんので、すり減ってしまった場合には
新たに型を取り、交換(新規作成)になります。

お手入れの仕方は 歯ブラシを使用し、流水下で洗っていただきます。
汚れの付着がひどい場合には歯科医院にお持ちになっていただければ、無料で
クリーニングできます。

また『ナイトガード』の使用は 通常、『就寝時』になりますが、スポーツをされている場合や、日常 くいしばりがある場合には常時使用されることをお勧めします。

もちろん 食事中には使用できません。

『ナイトガード』を初めて使用される場合には違和感がありますが、
だんだんと慣れてきます。
根気よく使用されて下さい。

歯周病の方、インプラント治療を受けた方で『歯ぎしり』や『くいしばり』を 自覚されている場合や、歯科医院で指摘された場合には
できるかぎりこの『ナイトガード』を使用して下さい。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年8月6日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:5

口腔内にインプラントと天然歯がある場合、
インプラントの被せ物を装着する際には、天然歯よりも若干低くします。
低くといっても200ミクロン程度であり、見た目で分かることはありませんし、噛んで感じることもありません。

先日書きました『歯根膜』の範囲内です。
ぐっと噛んだ時に天然歯は沈みこみ、インプラントと同じ高さになります。
このようにインプラントに負担がかからないように調整を行います。

しかし、この高さの調整はずーっと普遍なわけではありません。

またこの調整のみでは夜間の『歯ぎしり』や『くいしばり』による過大な力には対抗できません。

そこでこの『歯ぎしり』や『くいしばり』からインプラントを保護するのが、
『ナイトガード』と言われるものです。
簡単に言えば、『マウスピース』です。

これはスポーツをする人が使用しているものと同じような装置です。

ボクシング、ラクビーといったスポーツ選手が使用するものとほぼ同じものです。

『ナイトガード』保険診療が適応されますので、『歯ぎしり』や『くいしばり』を 自覚されているか、歯科医院で指摘された場合には是非 作製された方がいいでしょう。

これはインプラント治療後だけでなく、歯周病や顎関節症の予防にもなります。

『ナイトガード』の作製は簡単なものです。

歯の型を取るだけです。
型を取れば、次の日には完成します。
(お待ちいただければ、1〜2時間で完成できますが、具体的な時間は通院されている歯科医院で聞いてみて下さい)
歯科医院によっては作製に1週間程度時間がかかることもありますので、
あらかじめ聞いておいた方がいいでしょう。

明日も『ナイトガード』について続きになります。

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2007年8月5日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:4

今日も暑いですね。

昨日はインプラントに限らず、歯科で使用する全ての被せ物は必ず、すり減ることをお話しました。
そして磨り減り方を増大する原因の一つとして『歯軋り』や『くいしばり』があります。

この『歯軋り』や『くいしばり』が、
私達がインプラントを行う際に最も注意するケースです。

先日、インプラントには天然歯と違い歯根膜というクッションが存在しないために噛む力が直接加わるという話しをしました。
『歯軋り』や『くいしばり』がある方はこうした力をさらに受けやすいのです。
こうした傾向が強い方にはインプラントをお勧めしないこともあります。
(歯軋りを強くしている方は歯を見ると削れている部分が認められます。また歯軋りで天然歯がダメになった場合にはインプラントを行っても同様にダメになる可能性があります)

私が今まで経験した中で、インプラントがダメになった原因で最も多いのがこの『歯ぎしり』と『くいしばり』によるものです。

『歯ぎしり』と『くいしばり』による『力』はものすごいものです。

私は『歯ぎしり』と『くいしばり』をしていない!
と思われるかもしれませんが、
その頻度や強さに違いはありますが、
ほとんどの方がしています。
『ギリギリ』と音として聞こえる方もいれば、
まったく音がしない方もいらっしゃいます。

『歯ぎしり』と『くいしばり』によって歯はどんどんと削れていくのです。
硬い歯でも、被せ物の金属でも必ず すり減ります。
毎日のことですから、感じないとは思いますが、
歯を良く見ると、削れた痕(あと)があります。
『歯ぎしり』と『くいしばり』が強い方ですと、歯の1/3程度まで削れている場合があります。

そんなに削れるのか?
と思われるかもしれません。
しかし、実際には結構 歯は削れるのです。

また『歯軋り』や『くいしばり』がある場合で、インプラント治療を行う場合、
予防策として『ナイトガード』といわれるマウスピースのようなものを夜間装着していただきます。

明日はこのナイトガードについて詳しく説明します。

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2007年8月4日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:3

昨日まではインプラントの被せ物として
セラミック
オールセラミック
ハイブリッドセラミック
金属製の被せ物
があることをお話しました。
またそれぞれの被せ物の特徴についてもお話しました。
今日はこうした被せ物の将来性についてです。

インプラントの被せ物もそうですが、歯科で行う被せ物の全ては
その形態を一生保たせることは不可能です。
それは、毎日噛むことにより被せ物は必ず磨り減るのです。
もちろん噛む力には個人差はありますし、歯軋りの有無や程度によっても違いますが、必ず少しずつ磨り減ります。
靴に例えると毎日使用していれば靴底は磨り減ります。
磨り減り方には個人差があり、踵の部分が磨り減ったり、内側のみ、外側のみ、右側、左側と磨り減ったりします。
口腔内も同様に右で良く噛む人は右側が磨り減ったりします。
また歯軋りやくいしばりがある方は磨り減り方が大きいものです。
ですから被せ物は消耗品です。
20歳でセラミックをした人はその形態が60年、70年と不変であることはありません。
噛む力によってはセラミックに日々負担がかかり、かけたりする場合もあります。
特にインプラントは天然歯と違い歯根膜というクッションのようなものが存在しないため噛んでも動かない(沈み込まない)ので噛む力が直接インプラントの被せ物にかかります。
被せ物を装着した時にはそうなならいように噛み合わせの調節を行いますが、時間の経過とともに噛み合わせは変化し、インプラント部に負担がかかってくることがあります。
そのため、噛み合せの変化を定期的に観察するために定期検査(メインテナンス)が重要になってきます。

明日はこうした噛み合わせの変化が起る原因についてです。


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2007年8月3日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの被せ物:2

昨日はインプラントの被せ物(セラミックとハイブリッドセラミック)の素材についての話でした。

今日も昨日の続きになります。
セラミックやハイブリッドセラミックは歯と同じ色のため、審美的にはいいのですが、噛み合わせによっては欠けたりすることがあります。
そのために被せ物の素材を『金属』にする方法があります。

金属製の被せ物は噛み合わせの長期安定からすると最も優れている材質です。
長期的にはセラミックやハイブリッドセラミックと同様に 若干 は磨り減りますが、かけたりすることはありません。
インプラントの被せ物としては一番お勧めです。
しかし、欠点として金属製ですので見た目に問題があります。
最も奥歯であればよいかと思いますが、少し手前になると見えてしまいます。
そのため多くの患者さんは金属を避ける傾向にありますが、私達からすると安全性の高い金属がいいと思います。

結論としてどれが優れているということではなく口腔内の状態により使い分ける必要性があるかと思います。

見える前の部分をセラミックやハイブリッドセラミック、見えにくい奥歯の部分を金属にするという方法もあります。
また上顎場合には被せ物の外側は見えますが、下の歯と噛み合う部分は見えないため、見える部分のみセラミックやハイブリッドセラミックにして、
見えない部分(噛み合う部分)のみ金属にするという方法もあります。

被せ物の治療は一時的なことではありません。
30歳代で治療した人は今後、50年も60年も使用していかなければなりません。
できるかぎり、トラブルの起らない材料を選択することが大切です。

ただし、審美的な部位に関しては オールセラミックがいいでしょう。


インプラントの被せ物は 噛み合わせ や 歯ぎしり や くいしばり の有無
、審美性、耐久性、歯周病の状態等 さまざまなことを考慮して選択することになります。

明日はこうした被せ物の将来性についてです。

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2007年7月31日

審美歯科の革命:『ジルコニア』オールセラミッククラウン:その3

今日もオールセラミックについての続きになります。
『ジルコニア』の話、その1とその2では、新しいオールセラミックであることをお話しました。
それでは今までのセラミックはどのようなものだったのでしょうか?
従来から使用されてきたセラミックの歴史からお話したいと思います。

歯科界において『セラミック』が登場したのは1960年代です。
特に審美性を重視する前歯部において『セラミック』は被せ物の第一選択肢として世界中で使用されてきました。
通常、この『セラミック』を私達は
『金属焼付陶材冠』または『メタルボンドポーセレンクラウン』と言います。
『金属焼付陶材冠』の作製方法はまず、歯型を取って できた模型上で、金属のフレーム(枠組み)を作製します。
その後、金属のフレーム(枠組み)に『セラミック』を焼き付けて完成です。
『セラミック』とは瀬戸物のお茶碗や皿のようなものです。
いわゆる『陶器』になります。
以前は金属以外の被せ物として『セラミック』は審美性と強度を兼ね備えた唯一の材料でした。
当初、『セラミック』以外の白い被せ物には『レジン』という物がありました。
『レジン』の材質を簡単に説明しますと、
『プラスチック』です。
『レジン』は『セラミック』と比較すると材料費は安くすみます。
しかし、変色することや、柔らかいため、噛む力で、すり減ってしまうことがあり、前歯部では使用されていますが、噛む力が強い奥歯ではほとんど使用されることがありませんでした。

その点『セラミック』は、
金属のフレーム(枠組み)を作製しなければならないこと、
強度の問題以外には臨床上、大きな問題はないため、現在でも主流となっています。

しかしながら、審美性があり、金属並みの強度を持ちながら、強度のある新しい材料の開発が期待されていました。

金属のフレーム(枠組み)を使用しないオールセラミックというのはだいぶ前からありました。
しかし、強度の問題があり、割れてしまうことがたびたび起るため、一般的に普及するにはいたりませんでした。

オールセラミックス『ジルコニア』は今までのセラミックとは比較にならない強度を持っています。
また審美性にも優れています。
これは金属を使用しないため、光の透過性があるからです。
また従来のセラミックである『金属焼付陶材冠』はフレーム(枠組み)に金属を使用しているため、
歯肉が退縮(下がると)すると境目に金属色が見えてくることがあります。
これが審美性に問題を生じていました。
そのためオールセラミックス『ジルコニア』これからの被せ物の主流となっていくでしょう。

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2007年7月30日

審美歯科の革命:『ジルコニア』オールセラミッククラウン:その2

昨日は雨がひどかったですね。
病院周辺は停電がありました。
停電していた時にはちょうど病院で仕事をしていました。

当医院の歯科衛生士が再来週に試験があり、その準備をしていました。
試験とは
日本歯周病学会が行う、『歯周病認定衛生士』という試験です。

私は『歯周病専門医』ですが、
この資格を取るためには、
1 歯周病治療を行っている施設で、5年以上の臨床経験があること
2 実際に行った歯周病の治療症例を発表する(30症例)
3 歯周病学会で研究成果の実績がある
等のさなまざまなことがクリアーして
書類選考や発表等を行い、合否が決まります。
結構大変な資格です。
現在、日本の歯科医師は約9万5千人います。
そのうち『歯周病専門医』を取得している歯科医師は約500人程度です。

歯科衛生士の数はもっといますが、歯科医院で実際に勤務している数は約8万人とされています。
そのうち『歯周病認定衛生士』の資格を取得しているのは約200人程度です。
今回はそうした試験を受けるのです。

既に書類選考による1次試験には合格しており、再来週は最終試験になります。

その資料作りをしている最中に停電がありました。
PCで資料作りをしていたので、停電の暗い中、復旧まで仕事をしていました。
またさほど問題はありませんでした。
冷蔵庫のアイスが溶けてしまったくらいです。

さて今日の本題です。
オールセラミッククラウンの話の続きです。

『ジルコニア』の特徴として破折しにくい(壊れにくい)ということがあります。
今までの『オールセラミッククラウン』は経年変化により、破折する可能性があることが報告されてきました。
その理由としてセラミックの構造上の問題から経年的にわずかな破折線が生じることがあります。
このわずかな破折は『マイクロクラック』と言います。
『マイクロクラック』は始め、目に見えるような状態ではありません。
顕微鏡レベルでの破折です。
しかし、噛む力により、この『マイクロクラック』は少しずつ大きくなっていく可能性があります。
その結果、『破折』を生じます。
それに比較して、オールセラミックス『ジルコニア』は、結晶構造の特殊性により『マイクロクラック』発生時に、『ジルコニア』自体がクラックを打ち消す方向に働き、クラックの成長による破折を防止します。
強度と結晶構造の特殊性により『ジルコニア』の破折のリスクはほとんどなくなりました。

こうした『ジルコニア』の特徴が使用している最大の理由になります。

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2007年7月28日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの即時荷重(負荷):その5


昨日は今回のテーマである『インプラントの即時荷重(負荷)』がありました。

治療した症例は上顎に3歯残存していた患者様です。
この3歯はもう既にグラグラしています。
おそらく、もうちょっとで自然に取れてしまうような状態です。

また、義歯が合わなく、噛めないということでインプラント治療を行うことになりました。
そこで約2週間前に義歯を安定させる目的でインプラントを2本埋入しました。
最終的にこの2本のインプラントは義歯を安定させる目的でした。
しかし、どうしても義歯ではない、完全な固定式を希望されたため、
インプラントによるブリッジを行うことになりました。

そこで治療計画を新たに立て直し、さらに4本のインプラントを追加し、即日に固定式の仮歯を作製することにしました。
『即時荷重』になります。
今回、即時荷重を行った理由として、骨の状態が良いこともありましたが、
患者様は80歳を超えている方で、インプラント埋入後の食事に不安を持っていました。
またできるかぎり早く噛めるようになることを非常に希望されていたこともあり、
診査の結果、即時荷重には問題ないと判断し、昨日行いました。

上顎に4本のインプラントを埋入後、グラグラしている3歯を抜歯し、あらかじめ作製しておいたブリッジの仮歯を装着しました。
インプラント埋入と抜歯は約20分で終了しました。
骨の状態には問題がなかったため、わりと早く手術は終了しました。
その後仮歯の作製には多少の時間はかかりましたが、手術終了後、約1時間で固定式の仮歯を作製することができました。

麻酔が切れたら、すぐ食事が可能です。

患者様も喜んでいました。

インプラントの即時荷重は症例さえ、選べば、十分可能なことです。

さて今日は『インプラント即時荷重(負荷)』の最終回になります。
治療スケジュールについてです。

1 初診時:口腔内検査(噛み合わせ検査、歯周病検査等)、
      レントゲン検査等をおこないます。
      治療時間約60分
      インプラントの診査の詳細はこちら を御覧下さい。
      

2 2回目:治療計画の説明
      検査結果の説明、治療方法、治療費、治療回数、
      保証、注意事項、麻酔方法の話等をさせていただ
      きます。
      治療時間約60分
      治療を行うことになれば、この日に型をとらさせ
      ていただきます。
      この型をもとに手術当日に装着する固定式の仮歯
      を作製します。
      (また、この治療計画書をお持ち帰りになってい
      ただき、次回までに決めていただくか、治療をご
      希望になられてから連絡していただいてもかまい
      ません)
      治療計画の説明の詳細については
『インプラント治療にかかる期間と回数』、 
『インプラントの手術方法(1回法と2回法の違い)』
『歯の欠損別におけるインプラントの使用本数及び治療費』、 
『インプラントの予約から手術後までの注意事項』 
『10年保証』
      を参考にして下さい。 

3 3回目:インプラント埋入と固定式の仮歯の作製
      インプラント手術当日に固定式の仮歯となりま
      す。
      お帰りになる時にはもう義歯ではありません。
      治療時間約120分

4 4回目:抜糸および固定式の仮歯調整
      (インプラント埋入から約10日後)
      * 傷口の状態によっては何度か消毒にいらしてい
       ただく場合があります。
      治療時間約20分

5 5回目:型を取ります
     (インプラント埋入から約2〜3ヶ月後)
      治療時間約60分

6 6回目;噛み合わせの確認
      * 型と取った次の日以降であれば、いつでも大丈
       夫です。
      * 治療期間を短縮されたい方は型取り後、早めに
       いらして下さい。
       治療時間約30分

7 7回目:歯の形態の確認
      * 歯の大きさ、形、噛み合わせ等の再確認を行い
       ます。
      * 噛み合わせの確認後、約2週間になります。
       治療時間約60分

8 8回目:被せ物完成
     *型を取ってから上記以外に確認のために何度か来  
      院して頂くことがあります。
      治療時間約60分
_

早期荷重(負荷)インプラントは現実的に十分可能な治療法です。
それは、基礎研究や臨床研究からも十分な科学的根拠があるからです。
しかし、現時点ではその適応症は限られています。
また行える歯科医師もかなり限定されています。
しかし、早期荷重(負荷)インプラントは治療を受ける患者様において非常に有益な治療法です。
今後、さらなる研究が進めば、その適応症は広がることでしょう。

明日から新しいテーマになります。

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2007年7月27日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの即時荷重(負荷):その4

今日も『早期荷重(負荷)』の続きです。
今日は『インプラント早期荷重(負荷)』重要な点および問題点を解説します。

まず第一点目ですが、最も大切なことになります。
それはインプラントを埋入した時にほとんど動かないということです。
研究的にはインプラントの動きが50〜150ミクロン以内ということです。
しかし、実際の臨床ではミクロン単位まで計測して手術を行っているのではありません。
インプラントを埋入する場合、骨の状態が悪く、インプラントと同時にGBR法という骨を増大させる治療を併用することがかなりあります。
私が手がける症例において約半分の症例がこの GBR法を行います。
もちろん骨の状態が悪いということはインプラントを埋入しても安定しないということです。
つまり約半数の症例はすでに適応症ではありません。

そして噛む力に耐えきるため、ある程度の本数のインプラントが必要です。
1〜2本のインプラントではまずリスクがありすぎて行うことはほとんどありません。
(ただし、1〜2本で即時荷重を行い、良好な結果を得られたという臨床報告はありますが、
まだ数少歯欠損においてはインプラント埋入後一定の期間を待つというのが一般的な考え方です)
ある程度の本数とは、
6本以上のインプラントになります。
これは早期荷重(負荷)の臨床データから得られた条件です。

またインプラントの長さも大切です。
十分長いインプラントの埋入が必要です。
短いインプラント同士を固定しても噛む力に抵抗することができず、ダメになってしまうことが考えられます。

こうするとさらに適応症は限られてきます。

さらに技術的な問題もあります。
インプラント埋入時に固定式の仮歯を作製する場合、
多くのケースで手術中に型を取り、噛み合わせも行います。
この段階でかなり時間がかかり、感染する可能性が高くなります。
また噛み合わせを調整したり、仮歯を装着する際にも感染する可能性があります。

こうしたことを考えると早期荷重(負荷)インプラントの適応症は骨の高さや幅が十分あり、ある程度多い数のインプラントの埋入が必要であり、
さらに治療としても難しいため、術者自体もインプラント経験が豊富な熟練した技術を持っていることが必要です。

こうなると早期荷重(負荷)の症例はかなり限定されるのが現状です。
下の症例のようなケースが適応症と思って下さい。

case2







それでは次回は『インプラントの即時荷重(負荷)』のまとめです。

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2007年7月26日

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの即時荷重(負荷):その3

さて、今日も『早期荷重(負荷)』の続きです。

『早期荷重(負荷)』の臨床報告についての論文を紹介します。
この臨床報告で良いデータが発表されることが私達 臨床家において最も重視することです。

研究1:研究者 :Tarnow 
    発表論文誌:Int J Oral Maxillofac Implants 1997年
    上顎無顎の患者様に対し、10本のインプラントを埋入し、
    手術当日に固定式のブリッジの仮歯を装着した。『早期荷重(負荷)』
    1年後の評価では問題はまったく認められなかった。

研究2:研究者 :Kinsel 
    発表論文誌:Int J Oral Maxillofac Implants 2000年
    14人の上顎無顎の患者様に対し、各5〜10本のインプラントを埋
    入し、手術当日に固定式のブリッジの仮歯を装着した。
    『早期荷重(負荷)』とした。
    1〜5年後の評価では98%の成功率であった。

研究3:研究者 :Jaffin 
    発表論文誌:J Periodontol 2000年
    17人の下顎無顎および部分欠損の患者様に対し、各4〜8本のイン
    プラントを埋入し、手術当日に固定式のブリッジの仮歯を装着した。
    『早期荷重(負荷)』とした。
    1〜5年後の評価では99%の成功率であった。

研究4:研究者 :Chiapasco 
    発表論文誌:Clin Oral Implants 1997年
    194人の下顎無顎の患者様に対し、各4本のインプラントを埋入し、
    手術当日にインプラントを土台とした義歯を装着した。
    『早期荷重(負荷)』とした。
    2〜13年後の評価では97%の成功率であった。

まだまだこうした『早期荷重(負荷)』の臨床報告はいっぱいあります。
ただし、『インプラントの早期荷重(負荷)』の臨床応用はまだ始まったばかりであり、今度もっと多くの症例数と観察期間での論文報告が待たれます。

それではこうしたデータから考えるとどのような症例でも『早期荷重(負荷)』が行えるのでしょうか?
全ての症例に対して行える治療法ではありません。
『早期荷重(負荷)』は一定の基準を満たした、一部の症例にしか対応できないと言ってもいいでしょう。

明日は『早期荷重(負荷)』の問題点と適応症についてです。

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