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カテゴリー: インプラントの記事一覧
2007年1月24日

サイナスリフト法:治療法その7

サイナスリフト法:治療法その7

だいぶ続いているサイナスリフト法の話しです。
今日はサイナスリフト法には2つの方法があるというお話です。

昨日は上顎の奥歯において骨の高さが低く、5mm以下しかない場合にはサイナスリフト法が必要であることをお話しました。
そのサイナスリフト法には2つの方法があります。
一つはサイナスリフトと同時にインプラントを埋入する方法です。
インプラントを固定(安定)させる骨がある程度残っていれば可能です。
これが1回法です。
もう一つでは事前にサイナスリフトを行い、骨が成熟(できてから)してからインプラントを行う方法です。
インプラントを埋入しても固定する(安定する)ことができなければ同時にはできません。
これが2回法です。
もちろん1回法の方が治療期間が短くて良いということになります。
しかし基本的にサイナスリフト法を行うということは骨は少ないわけです。
多くの場合、1回で行うことは難しいのが現状です。
また研究論文では1回法より2回法のが予後良いという報告もあります。
基本的に骨が少ない場所に骨を作るわけですから時間をかけても確実な方法をとることが大切であると考えられます。

それでは明日もサイナスリフト法の続きです。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

2007年1月23日

サイナスリフト法:治療法その6

サイナスリフト法:治療法その6

 今日もサイナスリフト法についてです。
前回まで上顎洞に移植する骨は御自身の骨のみでは量が十分でなく、人工の骨を併用することがあるとお話しました。
また人工の骨はそれ自体は骨になりませんが、移植した骨の細胞の影響を受け時間をかけて骨に置き換わっていくこともお話しました。

今回は骨に置き換わるまでの時間についてお話します。
移植した骨が御自身の骨と完全に置き換わるまでにはかなりの期間がかかります。
移植した条件にもよりますが、約4〜6ヶ月です。場合によりもっと時間がかかることもあります。
その後にインプラントを埋入し、さらにインプラントと骨が結合するまで3ヶ月以上かかります。
ですから被せ物を行い、噛めるまでにはどんなに早くても7〜8ヶ月はかかります。
ここでサイナスリフト法を行う時にの基準ですが、一般的に上顎の奥歯で骨の高さが5mm以下の場合により行います。
サイナスリフトを行わないと5mm以下では安定したインプラントが埋入できないからです。
現在は4〜5mm程度であればソケットリフト法(HPインプラントの特殊な治療を参照)を行えば長さ8mm程度のインプラントが埋入できるケースもありますが、上顎の場合より長いインプラントを埋入した方が安全です。
このテーマの最初の頃にもお話しましたが、上顎の奥歯は他の部位と比較してインプラントの成功率が最も低い場所なのです。
先程お話したソケットリフト法は治療自体は簡単なもので骨の大幅な移植は伴いません。
また治療期間も通常のインプラントとさほど変わりません。
5mm程度の骨の高さであればインプラント埋入と同時に8mm程度の長さのインプラントまでは埋入できる非常に楽な治療法です。
そのため近年では上顎の奥歯に骨の高さが少ない場合に非常に多用されている治療法です。
ただし、より長いインプラントを埋入する必要性がある場合にはサイナスリフト法しかありません。
時間がかかる治療法ですが、骨の高さがない場合にはしかたがないことです。

明日もサイナスリフト法にかかる時間についてです。
サイナスリフト法には2つの方法があり、治療方法により若干かかる時間(期間)も違います。
明日も患者さんにとっては難しいお話で実際にはやくにたつような話しではありませんが、このブログの主旨の一つである他にははい話しを書きたいと思います。

御興味のある方は明日も是非読んで下さい。
得にこれからサイナスリフトを行う予定の方やお考えの方はどうぞ。

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2007年1月22日

サイナスリフト法:治療法その5

サイナスリフト法:治療法その5

昨日はかなり難しい話をしました。『β-TCP』の組成と骨に置き換わる仕組みです。
移植した人工骨である『β-TCP』が血液で満たされることが重要であることをお話しました。

今日はその移植材である『β-TCP』がさらに効果を発揮するための方法をお話しします。
サイナスリフトとはちょっと違う話しになります。
骨を増大させるための治療法(GBR法)についてです。
(サイナスリフトにもつながりますが、GBR法の方がわかりやすいので)
GBR法も骨を増大するために御自身の骨(自家骨)を使用します。
GBR法においても自家骨は骨を増大させるのに一番良いとされていますが、サイナスリフト法と同じように全てを自家骨で補うのは採取する場所等の問題から困難になります。
そこで人工の骨を併用して行うことがあります。

GBR法を行う時、骨が吸収したところに骨を増大(再生)させるために自家骨と『β-TCP』を吸収した骨の上におきます。そして歯肉を閉じると『β-TCP』は骨と歯肉の間に挟まれることになります。
この状態では十分に骨が再生されません。
それは骨の治りのスピードと歯肉の治りのスピードの違いに関係があります。
例えば腕を骨折したとします。骨折の状態によっても違いますが、ギブスをし、骨がくっつくまで数カ月は安静にします。つまり骨が治るのには時間がかかるということです。
それに反し、皮膚や口腔内の粘膜は治りが早いのです。
例えば指を切ったとします。身体に異常がなければ傷口が数カ月もくっつかないということはありません。通常数日もすれば傷口は閉鎖します。
つまり粘膜は治りが早いのです。
これは外来にさらされている粘膜(皮膚)が損傷(傷)を受けた時、外から
ばい菌の侵入をできるかぎり早く防ぐために治りを早くする生体の防御機構です。
傷口が治るのが何ヶ月もかかっていたのでは大変です。
『β-TCP』は身体にとっては基本的に異物ですので骨に置き換わる前に成長の早い粘膜が『β-TCP』を取り囲んでしまうのです。
単に『β-TCP』を骨面に置いただけでは骨にはなりにくく、実際に『β-TCP』は治りの早い粘膜に被われてしまうのです。
そのために『β-TCP』の上に歯肉が侵入してくるのを防ぐ、シート状の膜を置きます。
この膜は骨ができるまで維持されます。
この膜をGBR膜(GTR膜)と言います。
GBR法(骨増大法)の詳細についてはインプラントの専門知識を参考にして下さい。
GBR膜は重要な役割をします。

膜の種類は大きく分けて2種類あります。
一つは吸収する膜:Tiuuse GuideTM メンブレン(いくつか種類がありますが当医院で使用している膜の商品名です)で、
もう一つは吸収しない膜: e-PTFE膜(GORE-TEXメンブレンという膜を使用しています)です。
Tiuuse GuideTM メンブレンはコラーゲンからできており、吸収するため後から取り出す必要性がないので治療の回数が少なくなります。しかし、この膜には適応症が限られており、強度の問題等から大幅に骨を再生させることはできません。
GORE-TEXメンブレンは吸収しないため後から取り出す必要性がありますが、GBR 法の多くはこの膜を使用します。 GORE-TEXメンブレンは1969年に開発されたもので、歯科領域以外でも、人工血管や人工硬膜、縫合糸等で400万症例に使用されており、医療分野において非常に高い評価を得ている材料です。
どちらの膜を使用するかは適応症があり、その状態によって異なります。
サイナスリフト法においても移植した部分にGBR膜を併用します。

とめどなくなってしまったので今日はこれで終わりにします。

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2007年1月21日

サイナスリフト法:治療法 その4

サイナスリフト法:治療法 その4

 今日も今週ずっと続いているサイナスリフト法についてです。
昨日は移植する骨についての話しをしました。
移植する骨は御自身の骨以外にも使用することがあり、人工の骨があることをお話しました。
今日はその中でも『β-TCP』と言われる人工の骨についてお話します。

このサイナスリフト法の話しの中では最もマニアックな話しになります。
非常に難しい話になり、ブログに書くのはどうかと思いましたが、このブログの主旨である新しい情報および他にはない話しを書くということですので書きたいと思います。
他のHPではまず記載していないような内容ですので、御興味のある方は是非御覧になって下さい。

『TCP』の正式名称は『リン酸三カルシウム:Tricalcium phosphate』と言い、その組成はCa3(PO4)2で骨材料として使用されるものとしては2種類の変態があります。
変態というのは組成が同じで結晶構造の異なる物質のことです。
その一つがβ型であり、今回のテーマである『β-TCP』になります。
『β-TCP』は歯科の臨床上小さな顆粒状態で使用されます。使用する用途により異なりますが、大きさはコマ粒より小さいものです。
『β-TCP』自体が骨になるわけではありません。
『β-TCP』が生体内に移植された後、周囲の骨の細胞(御自身の生体内で生きている骨の細胞です)が『β-TCP』に入り込み次第に骨に置き換わっていきます。
『β-TCP』はその時吸収を起こします。
『β-TCP』が少しずつ吸収し、骨に置き換わる過程を専門用語で『リモデリング』と言います。
しかしどのような条件でも骨に置き換わるわけではありません。
御自身の骨の細胞が生きていけるような状態でないといけません。
例えばコップの中に血液を満たしたとします。
骨の細胞はそのコップの中で生きることはできますが、コップの外に出ることはできませんし、コップの外で生きることはできません。
生体内でも同じようなことが起きます。
血液が充満しているような状況(血流の良い状況)では骨の細胞もいきいきしており、その結果、移植骨である『β-TCP』も骨に置き換わりやすいという環境になります。
骨の表面に単に移植材『β-TCP』を置いても骨にはなりにくいため、骨表面からわざと出血を起こしやすいようにします。
出血を起こすと移植した『β-TCP』は血液に被われることになります。
血液の中には骨の増殖を促す細胞が含まれています。
このようにわざと骨表面から出血を起こすことを『ディコルチケーション』と言います。
また移植した『β-TCP』が動かないようにすることも大切です。
明日はこの移植材『β-TCP』がさらに効果を発揮するための方法をお話します。

ちょっと難しすぎましたね。
明日もちょっと難しい話しになりますが、その後はできるかぎりわかりやすい話しにしたいと思います。

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2007年1月20日

サイナスリフト法:治療方法 その3

サイナスリフト法:治療方法 その3

 今日も今週ずっと続いているサイナスリフト法についてです。
昨日はサイナスリフト法において骨の移植が必要であり、移植する骨は下顎から採取する必要性があることをお話しました。
また御自身の骨以外にも人工の骨を使用することまでお話しました。
今日は御自身の骨以外についてお話します。

人工で作られた骨には多数の材料があります。これらは生体内でアレルギー反応等の問題を起こすことがないため安全性があります。しかし、基本的には生体の骨とは構造が違うためそれ単体では骨にはなりません。ご自身の自家骨と混ぜて使用することになります。
そして次は他の生物から得られた骨です。これには同じ人間ですが、他人の骨のことです。アメリカを中心として使用されていますが、日本では認可がおりていないため使用はできません。また日本では他人の骨というと多くの患者さんは拒絶されます。そうした理由から日本では認可がおりてもなかなか使用は難しいかと思います。人間以外の動物から得られた骨を使用するという方法もあります。
動物?と聞くと嫌な感じがするかもしれませんが、同じ骨です。免疫反応が起らない処理をすればまったく問題がありません。
しかし、狂牛病(BSE)で有名になったように実際には問題がなくても『牛の骨を使用します』と言ったら現在希望する人はいるでしょうか?
医療の分野においては牛やブタの骨を使用した材料は古くから多く存在します。もちろんその安全性は高く、効果も実正されています。しかし、患者さんが希望しないかぎり勝手に使用はできません。
そのため当医院では自家骨をまず第一に考え、自家骨では足らない場合には人工の骨を使用します。(人工の骨は安全性という点では優れていますが骨の再生能力は低いものです。そのため自家骨と混ぜて使用します。
人工の骨の一つとして『βムTCP』と言われるもがあります。

明日はこの『βムTCP』についてお話します。

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2007年1月19日

サイナスリフト法:治療方法 その2

サイナスリフト法:治療方法 その2

今日もサイナスリフト法についての話しです。
昨日はサイナスリフト法の術式の中で『シュナイダーメンブレン』を傷つけないように剥離するのが難しいことを話しました。
今日のその続きです。
『シュナイダーメンブレン』を剥離した後にできた空洞に骨を移植するわけですが、この移植する骨は一般的に下顎から採取します。
採取する場所は『オトガイ』と言われる顎の先の部分と『レイマス』と言われる耳の下あたりの下顎の部分です。
両方とも骨を採取するのに安全で行いやすいからです。
採取する方法は口腔内から切開を行いますので傷口が残ったり、見えたりすることはありません。
もちろん麻酔を行ないますので痛みはありません。
麻酔も静脈内鎮静法という麻酔で行います。静脈内鎮静法はほとんど眠っている状態になります。治療後は治療中のことはほとんど覚えていない状態ですので御心配はいりません。
麻酔を担当する者は麻酔を専門としている経験豊富なドクターです。
骨を採取した部位は時間がかかりますが骨が自然に回復します。
外観的に骨を採取した部位がへこんだり審美的に問題となることはありません。
そして採取した骨を細かく粉砕します。
通常移植する骨はこの採取した物たけで十分ですが、移植するスペースが多きかったり、左右ともサイナスリフト法を行ったりする場合にはこれに人工の骨を混ぜます。

明日はこの人工の骨についてお話したいと思います。


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2007年1月18日

サイナスリフト法:治療方法 その1

サイナスリフト法:治療方法 その1

 昨日の続きでまたサイナスリフト法についてです。
何回かに分けてサイナスリフト法(上顎洞底挙上術)についてお話をしてきました。
今日はサイナスリフト法の術式についてお話したいと思います。
まずサイナスリフト法を行う理由を再度おさらいしたいと思います。
上顎の奥歯は骨の吸収を起こすとインプラントを埋入するための骨の高さがなくなってしまうことが多い場所です。
またインプラントが行えても短いインプラントしか埋入できないため後に問題となることが多い場所です。
実際にインプラントの成功率をみても一番成功率が悪い部位であることが多くの研究論文によりわかっています。
そこでより成功率を高めるため長いインプラントの埋入が必要になってきます。
しかし、多くの場合、上顎の奥歯に長いインプラントを行うことは困難です。
そのため上顎洞内に骨の移植を行い、骨の高さを増大させる治療が必要になってきます。
この上顎洞内部に骨を移植する治療法をサイナスリフト法(上顎洞挙上術)と言います。
治療方法として骨の高さのが少なくなっている奥歯の横(頬側)から小さな穴を開けます。(頬側の骨にラウンドバーと言われる小さな歯を削る道具と同じような物で穴を開けます)
この穴をあけること自体はさほど難しいことではありません。
難しいのはこの後に行う、上顎洞粘膜を剥離するという作業です。
頬側の骨に穴を開けると、その内部には非常に薄い粘膜があります。この粘膜は『シュナイダーメンブレン』といわれ、骨にへばりついています。
『シュナイダーメンブレン』を骨面からゆっくりと剥がす作業が少し難しいことです。
この『シュナイダーメンブレン』を剥がすとそこに空洞ができます。
その空洞に骨を移植するのです。
さきほど話しましたように『シュナイダーメンブレン』を傷つけず剥がす作業が大変なところです。
無理に力を入れたりすると『シュナイダーメンブレン』は非常に薄いため破れてしまいます。
破れた場合には修復方法はありますが、破れない方が無難です。
このまでがサイナスリフト法の第一段階です。

明日はこの続きをまた紹介します。


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2007年1月17日

サイナスリフト法と上顎洞炎の関係

サイナスリフト法と上顎洞炎の関係:昨日の続きです。

 昨日は上顎の奥において歯がない状態でいると骨が吸収してきてしまい、インプラントをするのが困難になるという話しをしました。
また義歯では噛む力が骨に伝わりにくいので骨の吸収を生じてしまうということも話しました。

本日はサイナスリフト法ができないケースについてお話をしたいと思います。
本日このブログを始めて見る方でサイナスリフト法を御存じでない方はHPのインプラントの中の特殊な治療を御覧になってからこのブログを見て下さい。

上顎の奥歯において骨の高さがない場合のインプラントの治療法としてサイナスリフト法があります。しかし、このサイナスリフト法ができないケースもあります。
その一つとして『上顎洞炎』という病態があります。聞きなれない病名かと思います。
これは上顎の奥歯上方の骨内部には空洞があります。この空洞を『上顎洞』といいます。この空洞内部に炎症が起った状態を『上顎洞炎』といいます。
上顎洞炎の原因の一つとして歯があります。
例えば歯周病を放置しておくとその炎症が上顎洞に波及したり、歯の根の先に膿みがたまっている状態が拡大すると膿みが上顎洞に波及します。
このように歯が原因で上顎洞炎になった状態を『歯性上顎洞炎』と言います。
治療方法はまず原因となった歯を抜歯します。場合により上顎洞と口腔内が交通(抜歯した部分と上顎洞がつながり口の中から穴が開いた状態になることです)し、上顎洞内部より膿みが出て来ることがあります。
このような場合、上顎洞内部を消毒液で洗いがなすことが必要になります。(膿みがなくなるまで何回も…)
また抗性物質を炎症がなくなるまで服用します。
膿みがなくなってくると穴は自然にふさがってきます。
多くの場合、このような治療で治りますが、状態が悪い場合は上顎洞の手術が必要になります。
上顎洞炎がひどい場合にはサイナスリフト法はできないこともあります。
現在歯周病が進行していたり等の問題がある場合には早期に対応することが必要です。後にインプラントをしようと思ってもできなくなることもあります。
またできるならサイナスリフト法を行わないでインプラントをする方が圧倒的に楽ですし、時間も治療の費用もかかりません。
なにせ、早めの治療が大切だということです。

また明日もサイナスリフト法についての話しをしたいと思います。

今週も2件のサイナスリフト法があります。
最近非常に増えています。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

2007年1月16日

サイナスリフト法:昨日の続きです

サイナスリフト法:昨日の続きです

 昨日もお話しましたが、上顎の奥歯にインプラントを埋入するための十分な骨の幅や高さがない時、骨を増大させることが必要になります。
その一つの治療法としてサイナスリフト法(上顎洞底挙上術)があります。
昨日、サイナスリフト法には骨の移植が必要であり、治療後腫れが起ることをお話しました。
サイナスリフト法はインプラントの治療の中でも最も大変な治療の一つであり、治療期間もかかります。
しかし、奥歯に歯がない場合、治療法として義歯もしくはインプラントという選択肢になります。
患者さんにとっては取外しの義歯より固定式のインプラントの方が快適です。
しかし、インプラントには治療費の問題もあります。
部分義歯の場合、欠点があります。
まず、義歯が安定するように他の歯にクラスプといわれる金具をつけます。
この金具は一般的に金属のため審美的に問題となります。
また歯がないと顎の骨は吸収(痩せてきます)していきます。歯がある時には噛む力が歯から顎に伝えられ、骨は活性化されます。歯がなくなると噛む力は骨に伝えられず、骨は痩せてくるのです。
義歯を使用していると噛む力は骨に伝わりにくく、骨は痩せてくるのです。
顎の骨が痩せると義歯は合わなくなります。
義歯の安定が悪くなると義歯は噛むたびに動くようになります。(ガタガタします)
義歯が動くとクラスプも動きますので、クラスプのある歯自体も動くようになります。歯が動きのが長期期間続くと、歯はダメになってしまいます。
部分義歯は時々注意して調整をしないと残っている歯がどんどんとダメになることが多く認められます。
顎の骨が痩せるとインプラントを行うにも非常に不利になります。
そのため骨が痩せてしまった場合、サイナスリフトが必要になってくるのです。

また明日もこの続きの話しをします。

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2007年1月15日

昨日はサイナスリフト法を2件行いました

サイナスリフト法

約1週間ぶりのブログです。
少し忙しいのがおちついてきましたので再開したいと思います。

今日はインプラントの治療の中でも難症例に対して行うサイナスリフト(上顎洞底挙上術)という治療についてお話します。

上顎の奥歯にインプラントを行おうとしても骨の高さがないとできなくなります。
歯が欠損したままになっていたり、歯周病を放置したりすると骨は吸収を起こします。上顎の奥歯ではこのように骨が吸収してしまい、インプラントが行えないことが多くあります。
昨日はこのような症例に対し2件のサイナスリフト法を行いました。
2件とも左右ともにサイナスリフト法でした。
サイナスリフト法を行えば、上顎に骨が少なく、インプラントができないと言われた方でも行うことができます。
しかし、当医院では第一選択肢としてサイナスリフト法のお話はしません。
その理由は治療後の腫れが大きいからです。
サイナスリフト法の治療方法を簡単に説明すると、上顎の骨が薄くなっている
(骨が吸収してしまっている)部分に骨の移植手術を行う治療です。
移植する骨は多くの場合下顎の顎先の部分から採取します。
治療自体は静脈内鎮静法(詳細はHP参照)という麻酔で行いますので患者さん御自身は寝ている状態で治療は終了できるので大変さはありませんし、治療中の痛みもありません。しかし、治療後に腫れます。
腫れる程度は個人差があり、まったく腫れない方もいらしゃいますが、多くの方は腫れます。
この腫れは内出血によるものです。
手や足をぶつけると内出血をし、赤あざができるかと思います。そのような状態です。
腫れる部位は下顎の顎と移植を行った上顎の頬から目の下あたりです。
さきほど説明しましたように痛みはさほどありません。
でもこの腫れが大きい場合には生活に支障をきたすことがあります。
他の手術で手や足が腫れるのであれば包帯や衣服でその腫れは隠せますが、顔はどうしても隠せないもので、治療後腫れた場合にはマスクを使用し、腫れを隠すことになります。
腫れている期間も個人差があり、2〜3日程度から長いと2〜3週間は腫れます。
この腫れることを術前に予想することは難しいことす。
患者さんには腫れることは必ずお話しますが、腫れる程度や期間は予想できないものです。
腫れることさえ大丈夫であればサイナスリフト法は骨が少なく、インプラントができない方には最適な治療法です。
今週はサイナスリリフト法が2件あります。
この治療法を希望される方は年々増えています。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター


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