最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: インプラントの記事一覧
2007年1月20日

サイナスリフト法:治療方法 その3

サイナスリフト法:治療方法 その3

 今日も今週ずっと続いているサイナスリフト法についてです。
昨日はサイナスリフト法において骨の移植が必要であり、移植する骨は下顎から採取する必要性があることをお話しました。
また御自身の骨以外にも人工の骨を使用することまでお話しました。
今日は御自身の骨以外についてお話します。

人工で作られた骨には多数の材料があります。これらは生体内でアレルギー反応等の問題を起こすことがないため安全性があります。しかし、基本的には生体の骨とは構造が違うためそれ単体では骨にはなりません。ご自身の自家骨と混ぜて使用することになります。
そして次は他の生物から得られた骨です。これには同じ人間ですが、他人の骨のことです。アメリカを中心として使用されていますが、日本では認可がおりていないため使用はできません。また日本では他人の骨というと多くの患者さんは拒絶されます。そうした理由から日本では認可がおりてもなかなか使用は難しいかと思います。人間以外の動物から得られた骨を使用するという方法もあります。
動物?と聞くと嫌な感じがするかもしれませんが、同じ骨です。免疫反応が起らない処理をすればまったく問題がありません。
しかし、狂牛病(BSE)で有名になったように実際には問題がなくても『牛の骨を使用します』と言ったら現在希望する人はいるでしょうか?
医療の分野においては牛やブタの骨を使用した材料は古くから多く存在します。もちろんその安全性は高く、効果も実正されています。しかし、患者さんが希望しないかぎり勝手に使用はできません。
そのため当医院では自家骨をまず第一に考え、自家骨では足らない場合には人工の骨を使用します。(人工の骨は安全性という点では優れていますが骨の再生能力は低いものです。そのため自家骨と混ぜて使用します。
人工の骨の一つとして『βムTCP』と言われるもがあります。

明日はこの『βムTCP』についてお話します。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

2007年1月19日

サイナスリフト法:治療方法 その2

サイナスリフト法:治療方法 その2

今日もサイナスリフト法についての話しです。
昨日はサイナスリフト法の術式の中で『シュナイダーメンブレン』を傷つけないように剥離するのが難しいことを話しました。
今日のその続きです。
『シュナイダーメンブレン』を剥離した後にできた空洞に骨を移植するわけですが、この移植する骨は一般的に下顎から採取します。
採取する場所は『オトガイ』と言われる顎の先の部分と『レイマス』と言われる耳の下あたりの下顎の部分です。
両方とも骨を採取するのに安全で行いやすいからです。
採取する方法は口腔内から切開を行いますので傷口が残ったり、見えたりすることはありません。
もちろん麻酔を行ないますので痛みはありません。
麻酔も静脈内鎮静法という麻酔で行います。静脈内鎮静法はほとんど眠っている状態になります。治療後は治療中のことはほとんど覚えていない状態ですので御心配はいりません。
麻酔を担当する者は麻酔を専門としている経験豊富なドクターです。
骨を採取した部位は時間がかかりますが骨が自然に回復します。
外観的に骨を採取した部位がへこんだり審美的に問題となることはありません。
そして採取した骨を細かく粉砕します。
通常移植する骨はこの採取した物たけで十分ですが、移植するスペースが多きかったり、左右ともサイナスリフト法を行ったりする場合にはこれに人工の骨を混ぜます。

明日はこの人工の骨についてお話したいと思います。


インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
2007年1月18日

サイナスリフト法:治療方法 その1

サイナスリフト法:治療方法 その1

 昨日の続きでまたサイナスリフト法についてです。
何回かに分けてサイナスリフト法(上顎洞底挙上術)についてお話をしてきました。
今日はサイナスリフト法の術式についてお話したいと思います。
まずサイナスリフト法を行う理由を再度おさらいしたいと思います。
上顎の奥歯は骨の吸収を起こすとインプラントを埋入するための骨の高さがなくなってしまうことが多い場所です。
またインプラントが行えても短いインプラントしか埋入できないため後に問題となることが多い場所です。
実際にインプラントの成功率をみても一番成功率が悪い部位であることが多くの研究論文によりわかっています。
そこでより成功率を高めるため長いインプラントの埋入が必要になってきます。
しかし、多くの場合、上顎の奥歯に長いインプラントを行うことは困難です。
そのため上顎洞内に骨の移植を行い、骨の高さを増大させる治療が必要になってきます。
この上顎洞内部に骨を移植する治療法をサイナスリフト法(上顎洞挙上術)と言います。
治療方法として骨の高さのが少なくなっている奥歯の横(頬側)から小さな穴を開けます。(頬側の骨にラウンドバーと言われる小さな歯を削る道具と同じような物で穴を開けます)
この穴をあけること自体はさほど難しいことではありません。
難しいのはこの後に行う、上顎洞粘膜を剥離するという作業です。
頬側の骨に穴を開けると、その内部には非常に薄い粘膜があります。この粘膜は『シュナイダーメンブレン』といわれ、骨にへばりついています。
『シュナイダーメンブレン』を骨面からゆっくりと剥がす作業が少し難しいことです。
この『シュナイダーメンブレン』を剥がすとそこに空洞ができます。
その空洞に骨を移植するのです。
さきほど話しましたように『シュナイダーメンブレン』を傷つけず剥がす作業が大変なところです。
無理に力を入れたりすると『シュナイダーメンブレン』は非常に薄いため破れてしまいます。
破れた場合には修復方法はありますが、破れない方が無難です。
このまでがサイナスリフト法の第一段階です。

明日はこの続きをまた紹介します。


インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

2007年1月17日

サイナスリフト法と上顎洞炎の関係

サイナスリフト法と上顎洞炎の関係:昨日の続きです。

 昨日は上顎の奥において歯がない状態でいると骨が吸収してきてしまい、インプラントをするのが困難になるという話しをしました。
また義歯では噛む力が骨に伝わりにくいので骨の吸収を生じてしまうということも話しました。

本日はサイナスリフト法ができないケースについてお話をしたいと思います。
本日このブログを始めて見る方でサイナスリフト法を御存じでない方はHPのインプラントの中の特殊な治療を御覧になってからこのブログを見て下さい。

上顎の奥歯において骨の高さがない場合のインプラントの治療法としてサイナスリフト法があります。しかし、このサイナスリフト法ができないケースもあります。
その一つとして『上顎洞炎』という病態があります。聞きなれない病名かと思います。
これは上顎の奥歯上方の骨内部には空洞があります。この空洞を『上顎洞』といいます。この空洞内部に炎症が起った状態を『上顎洞炎』といいます。
上顎洞炎の原因の一つとして歯があります。
例えば歯周病を放置しておくとその炎症が上顎洞に波及したり、歯の根の先に膿みがたまっている状態が拡大すると膿みが上顎洞に波及します。
このように歯が原因で上顎洞炎になった状態を『歯性上顎洞炎』と言います。
治療方法はまず原因となった歯を抜歯します。場合により上顎洞と口腔内が交通(抜歯した部分と上顎洞がつながり口の中から穴が開いた状態になることです)し、上顎洞内部より膿みが出て来ることがあります。
このような場合、上顎洞内部を消毒液で洗いがなすことが必要になります。(膿みがなくなるまで何回も…)
また抗性物質を炎症がなくなるまで服用します。
膿みがなくなってくると穴は自然にふさがってきます。
多くの場合、このような治療で治りますが、状態が悪い場合は上顎洞の手術が必要になります。
上顎洞炎がひどい場合にはサイナスリフト法はできないこともあります。
現在歯周病が進行していたり等の問題がある場合には早期に対応することが必要です。後にインプラントをしようと思ってもできなくなることもあります。
またできるならサイナスリフト法を行わないでインプラントをする方が圧倒的に楽ですし、時間も治療の費用もかかりません。
なにせ、早めの治療が大切だということです。

また明日もサイナスリフト法についての話しをしたいと思います。

今週も2件のサイナスリフト法があります。
最近非常に増えています。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

2007年1月16日

サイナスリフト法:昨日の続きです

サイナスリフト法:昨日の続きです

 昨日もお話しましたが、上顎の奥歯にインプラントを埋入するための十分な骨の幅や高さがない時、骨を増大させることが必要になります。
その一つの治療法としてサイナスリフト法(上顎洞底挙上術)があります。
昨日、サイナスリフト法には骨の移植が必要であり、治療後腫れが起ることをお話しました。
サイナスリフト法はインプラントの治療の中でも最も大変な治療の一つであり、治療期間もかかります。
しかし、奥歯に歯がない場合、治療法として義歯もしくはインプラントという選択肢になります。
患者さんにとっては取外しの義歯より固定式のインプラントの方が快適です。
しかし、インプラントには治療費の問題もあります。
部分義歯の場合、欠点があります。
まず、義歯が安定するように他の歯にクラスプといわれる金具をつけます。
この金具は一般的に金属のため審美的に問題となります。
また歯がないと顎の骨は吸収(痩せてきます)していきます。歯がある時には噛む力が歯から顎に伝えられ、骨は活性化されます。歯がなくなると噛む力は骨に伝えられず、骨は痩せてくるのです。
義歯を使用していると噛む力は骨に伝わりにくく、骨は痩せてくるのです。
顎の骨が痩せると義歯は合わなくなります。
義歯の安定が悪くなると義歯は噛むたびに動くようになります。(ガタガタします)
義歯が動くとクラスプも動きますので、クラスプのある歯自体も動くようになります。歯が動きのが長期期間続くと、歯はダメになってしまいます。
部分義歯は時々注意して調整をしないと残っている歯がどんどんとダメになることが多く認められます。
顎の骨が痩せるとインプラントを行うにも非常に不利になります。
そのため骨が痩せてしまった場合、サイナスリフトが必要になってくるのです。

また明日もこの続きの話しをします。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター



2007年1月15日

昨日はサイナスリフト法を2件行いました

サイナスリフト法

約1週間ぶりのブログです。
少し忙しいのがおちついてきましたので再開したいと思います。

今日はインプラントの治療の中でも難症例に対して行うサイナスリフト(上顎洞底挙上術)という治療についてお話します。

上顎の奥歯にインプラントを行おうとしても骨の高さがないとできなくなります。
歯が欠損したままになっていたり、歯周病を放置したりすると骨は吸収を起こします。上顎の奥歯ではこのように骨が吸収してしまい、インプラントが行えないことが多くあります。
昨日はこのような症例に対し2件のサイナスリフト法を行いました。
2件とも左右ともにサイナスリフト法でした。
サイナスリフト法を行えば、上顎に骨が少なく、インプラントができないと言われた方でも行うことができます。
しかし、当医院では第一選択肢としてサイナスリフト法のお話はしません。
その理由は治療後の腫れが大きいからです。
サイナスリフト法の治療方法を簡単に説明すると、上顎の骨が薄くなっている
(骨が吸収してしまっている)部分に骨の移植手術を行う治療です。
移植する骨は多くの場合下顎の顎先の部分から採取します。
治療自体は静脈内鎮静法(詳細はHP参照)という麻酔で行いますので患者さん御自身は寝ている状態で治療は終了できるので大変さはありませんし、治療中の痛みもありません。しかし、治療後に腫れます。
腫れる程度は個人差があり、まったく腫れない方もいらしゃいますが、多くの方は腫れます。
この腫れは内出血によるものです。
手や足をぶつけると内出血をし、赤あざができるかと思います。そのような状態です。
腫れる部位は下顎の顎と移植を行った上顎の頬から目の下あたりです。
さきほど説明しましたように痛みはさほどありません。
でもこの腫れが大きい場合には生活に支障をきたすことがあります。
他の手術で手や足が腫れるのであれば包帯や衣服でその腫れは隠せますが、顔はどうしても隠せないもので、治療後腫れた場合にはマスクを使用し、腫れを隠すことになります。
腫れている期間も個人差があり、2〜3日程度から長いと2〜3週間は腫れます。
この腫れることを術前に予想することは難しいことす。
患者さんには腫れることは必ずお話しますが、腫れる程度や期間は予想できないものです。
腫れることさえ大丈夫であればサイナスリフト法は骨が少なく、インプラントができない方には最適な治療法です。
今週はサイナスリリフト法が2件あります。
この治療法を希望される方は年々増えています。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター


2007年1月6日

喫煙とインプラントの関係

喫煙とインプラントの関係

先日HPで『インプラントを希望される方は禁煙しましょう』という話しを新しくアップしました。
インプラントを行う場合には喫煙はリスクがありますので、医療サイドとしては行いたくないものです。
得にインプラント手術前後2週間は成功に大きく関係します。
しかし、患者さんをずっと見ていることは無理ですので、基本的に患者さんにおまかせすることになります。
『手術前後は禁煙して下さい』と話しをしても喫煙をしている多くの患者さんは楽観的に考えており、『わかりました』と言います。
実際に吸っているかどうかはわかりませんが…
結果的にインプラントが成功しないこともあります。そうした場合には再度インプラントを行うことになりますので患者さんには負担がかかります。
インプラント手術をやり直すことは時間も含め大変なことです。
患者さん御自身のことですから十分注意なさって下さい。

明日は喫煙と歯周病の関係です。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター




2006年12月31日

インプラントの治療費の今後

インプラントの治療費の今後

今日のテーマはインプラントの治療費の今後についてです。
昨日患者さんからあった質問です。
インプラントの治療費は保険がきかないため高額なものでです。
こうした治療費は今後や安くなっていくのでしょうか?
答えとしてここ数年(5〜10年程度)は難しい思います。
現在インプラント自体の開発はかなり進んでおり、ほぼ完成型といっても良い状態まできました。
その研究開発費もあり、インプラント自体の材料費はどんどんと上がってきています。
私が主に使用しているI.T.Iインプラント(ストローマン社製)も新しいインプラントの形状がでるたびに単価が上がっています。
また少しずつは変わってきていますが、主要なインプラントメーカーに人気が集中しており(例えばトヨタに人気が集中するようなことです)、主要メーカーが値下げをしないことも安くならない原因になります。
世界中で使用されているインプラントは約200メーカーあります。
しかし、日本で主に使用されているインプラントは5〜6のメーカーに集中しています。
私が使用する場合でもどこのインプラントメーカーでもいいというわけではありません。
やはり信頼できる基礎研究実績および臨床実績がないととても使用しようとは思いません。
ブローネマルクインプラント、I.T.Iインプラント、アストラインプラントというようなメーカーはこうした信頼性が高いためユーザーも多くいます。
しかし、今後他のメーカーも信頼性のあるデータを出していけば使用する先生も増えていくことでしょう。
そこまでくるにはまだ10年はかかるかと思います。
しかし、インプラントのニーズが高まっている現在、すぐではありませんが、将来的には治療費は下がってくると私は思います。

今年のブログはこれで終了です。
毎日のように見ていただいている方も多くいらしゃるようで時々メールをいただきます。
ありがとうございます。
来年もここでしか見れないような歯科情報をできるかぎり毎日お届けしたいと思います。

来年もよろしくお願い致します。
1月1日から書きたいと思います。(朝の日課ですので…)

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター



2006年12月30日

インプラントと骨が結合しない確率

インプラントと骨が結合しない確率

インプラントと骨が結合(くっつかない)ことがあります。
もちろん頻繁に起ることではありませんが、時々あります。
当医院では約1%程度の方もこうしたことが起ります。
1%という確率を低いと考えるか高いと考えるかにより違いますが、けして低いことではないと思います。
その1%に当たった患者さんにとっては大きな問題です。
(当たったという良い方はへんですが…)
もしインプラントと骨が結合しなかった場合には再度インプラントを埋入させていただきます。
最終的にインプラントが問題なく機能することが一番大切です。
インプラントが骨とくっつかない原因はインプラントの基礎知識を参考にして下さい。



インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター


2006年12月20日

歯が1本もない方の治療

歯が1本もない方の治療

歯が一本もない方で入れ歯をされているが違和感があったり、入れ歯が落ちてきたりして使用ができない方がいらっしゃいます。
インプラントを使用すれば入れ歯ではなく、固定式になりますが、治療費がかかります。
そこでインプラントを2〜3本埋入しそれと義歯をつなぐ器具を取り付けるという方法もあります。
これにより義歯とインプラントは強固に固定されますので、義歯が落ちてくるということはありません。また固定が強いため義歯を非常に小さくできるという利点があります。上顎の場合には義歯の口蓋の部分を取除くことができ、通常の義歯とははるかに小さくできますので、違和感はかなりなくなるかと思います。
このようにインプラントにはさまざまな利用方法があります。
歯がなくて困っている。入れ歯が不自由である等でインプラントを御検討の方はどのような治療方法があるのか通院されている歯科医院の担当歯科と御相談されて下さい。
きっと患者さん個々に合わせた治療法があるはずです。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター


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