最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: インプラントの記事一覧
2005年10月24日

今日のインプラントと昨日の学会

今日の午前中は上下合わせて4本のインプラントを同時に埋入でした。
骨の幅や高さには問題はありませんでしたが、骨の幅が非常に細く、3mm程度しかありませんでしたので、インプラント埋入と同時に骨幅を増すリッジエクスパンジョン法と骨を増大させるGBRを同時に行いました。
両方法の詳細についてはHPを参考にして下さい。
最近は上顎の多くの症例でこのようにさまざまな骨幅を広げたり、骨の増大を行う方法をインプラント埋入と同時に行っています。

午後は上顎に2本のインプラント手術がありました。
これも同時の骨増大法が必要でした。

また昨日は横浜でインプラントの国際学会がありました。
母体はドイツの学会なので海外からの発表者が多くありました。
その中でも骨の再生を促進させる方法として患者さんご自身の細胞(幹細胞)を利用して行う、ティッシュエンジニアリングという方法が注目をあびていました。
インプラント治療において骨の増大治療は欠かせないことです。
しかし、骨を増大させることはケースによりますが、大変な治療です。特に大幅に骨がなくなっていると骨を移植する必要性があります。口腔内で移植をする骨を採取する場合、採取するための場所にさらに手術をするため患者さんにとっては非常に負担なことです。
そのため他種(牛、ブタ等)の骨を使用していましたが、BSEの報道からも患者さんの同意を得ることが難しくなってきたり、人工骨(人工の骨は安全性には問題ありません)を使用するにあたってもご自身の自家骨とは違うため完全に人工骨のみでは不十分です。
そのようなことから患者さんご自身の細胞を培養し、それを応用することが以前から研究されてきました。
最近になりその実用化が進み、近い将来、臨床に応用されることになるでしょう。




インプラントの杉山歯科医院
2005年10月22日

今日のインプラント

今日は下顎に6本のインプラント埋入と午後には下顎に1本のインプラント埋入手術がありました。

今日と明日、パソフィコ横浜でインプラントアカデミー国際学術大会という学会が開催されています。
今日は診療のため参加できませんが、明日の朝から参加してきます。
インプラントを主体とする学会は日本では他に日本インプラント学会があり、それ以外にもインプラントの学術発表や勉強会が毎月のようにあります。
私達はそうした学会に参加や発表をすることにより知識を高めたり、新しい情報を得たりします。




インプラントの杉山歯科医院
2005年10月17日

今日のインプラントとテレビで放映された虫歯治療(3MIX)について

今日は上顎に3本のインプラント埋入があります。
上顎の奥歯はよくこの日記でも書きますが、骨の高さがほとんどない症例です。
骨の高さのない部分には埋入を避け、骨のある部分に傾斜埋入という方法をとり行います。

       インプラントの傾斜埋入とは
例えば、上顎の奥歯2本がなかったとします。
そこでインプラントを埋入しようとしましたが、骨の高さがないためその部分にはインプラントが埋入できません。
このような場合には若干の骨が残っていればソケットリフト法(詳細はHP参照)やサイナスリフト法(詳細はHP参照)を行います。
それ以外の治療法としてインプラントの傾斜埋入という方法ああります。
上顎の奥歯2本欠損しているさらに奥の親知らずの部分に斜にインプラントを埋入して行う方法です。
今回はそのような方法をとります。詳細はHPを参考にして下さい。

また先日テレビで3MIX法という虫歯治療が報道されていました。
虫歯に薬を詰めれば大きく削らず、神経も取らずに簡単に行えるという報道でした。
しかし、こうした報道は3MIX法の良い部分のみを報道し、正確に伝わっていないのが現状でした。
どのような虫歯であっても薬(3MIX)を詰める隙間の部分のみ削除し、詰めれば完了というような内容でした。
虫歯の3MIX治療はそんなに新しい治療法ではありません。
当医院でも行っていますし、かなりの歯科医院で使用しているものです。テレビで報道された医院のみが行っているような特殊な治療ではありません。
たしかに3MIX治療は良い治療だと思いますが、これで全ての虫歯治療がきでるということではありません。
虫歯が大きく、痛みがあったり、明らかに大きい虫歯は無理です。
それ以外にも虫歯自体をほとんど取らずに行うことはやはり無理なことです。
この3MIX治療を否定するわけではありません。
一定に基準のもと行えば、たしかに良いケースはあります。
しかし、魔法の治療ではないので、無理をして行えば、それなりのリスクはある治療です。
御興味のある方は現在治療をされている歯科医院でご相談をされてみて下さい。
3MIXで使用している薬はどの歯科医院でも簡単に入手できる薬ですし、特殊なものではありません。
それ以前にそんなに簡単なものであればどの歯科医院でも使用しているはずですしね。
簡単で万能なものなんてそんなにはないものです。



インプラントの杉山歯科医院
2005年10月15日

今日のインプラント

今日は上顎前歯部の5歯欠損部に3本のインプラントを埋入します。
骨幅が非常に狭いのでスプリットクレスト法という方法を利用します。
スプリットクレスト法についてはHPに図解で詳細を記載してありますが、本日は症例にそってお話していきたいと思います。

まず通常のインプラントの直径は私の使用しているインプラントですと4.1mmあります。
この4.1mmのインプラントを埋入するためには骨の幅が6mm以上ないとできません。つまりインプラントの周囲には1mm以上の骨の余剰な幅(インプラントの周囲が全周1mmの骨で囲まれていることが必要)が必要になります。
今回の症例では術前の診査で約3mm程度の骨幅しか存在しません。
このように骨の幅が少ない場合には以前はGBR法(詳細はHP参照)
を行い骨の増大を行わなければできない症例でした。
現在もこのように骨の幅を増大させる時にはGBR法を行いますが、治療の時間がかかります。
GBR法を行い、骨ができるまでに約3ヶ月程度待っていただきます。またGBR法という手術自体も行うことになりますので患者さんには時間と手術の回数がかかり負担となります。
そうした問題点を解決するのがスプリトクレスト法です。
この方法を簡単に説明しますと、今回の症例では3mmの骨幅しかありませんので、その中央部分に“ノミ”のようなものを入れます。“ノミ”の大きさを少しずつ大きく(太く)していき骨の幅を押し広げていきます。
最終的には6〜7mm程度まで骨の幅を広げます。
そんなに骨は広がるのか?ということですが、骨はこの程度広げられます。そして広げた隙間にインプラントを埋入していきます。
この方法を行えばGBR法はしなくてもよいということになりますが、そうではありません。
GBR法をしなければならないケースもあります。
その症例によって治療方法は変わります。
スプリットクレストのみで行える場合、GBR法で行う場合またそれらを組み合わせて行う場合です。

現在大船駅北口インプラントセンターの開設に向けて準備が忙しくHPのアップがなかなかできていません。
細かい内容はこの日記で暫くアップしていく予定です。



インプラントの杉山歯科医院
2005年10月14日

今日のインプラント

今日の午前中は上顎に抜歯即時インプラントがありました。
抜歯の原因は歯根破折です。
歯の根が割れると残すことはできません。
抜歯しか方法はないのです。しかし、痛みがなければ患者さんはなんとかその歯を抜歯しないで保存したいと思う方が多くいます。しかし、それは非常に危険なことです。
なぜかといいますと、割れた部分から血液等が入り込み、中で細菌が繁殖してしまいます。細菌が繁殖すると膿みとなり歯の根を支えている骨を吸収させてしまします。
骨が吸収すると抜歯後にインプラントをしようとしても骨がないためインプラントをすることが困難になります。
歯の根が折れたらそのままにしておかないことが大切です。
また破折してしまった原因ですが、これは治療側に問題があるというよりは、神経のない状態になった歯は破折する可能性があるということです。
つまり神経と取った状態は血液の循環もなくなります。
よく患者さんに他の例えでお話をします。
神経のある歯は緑の生茂った木だとします。神経のない歯は枯れた木のような状態です。いきいきとした木は蹴っても折れる可能性が低いですが、枯れた木は蹴ると折れてしまう可能性が高いものです。
血液の通っていない歯は脆く、通常の噛む力でも割れてしまう可能性があります。

午後は上顎に7本のインプラント埋入です。
かなり大変な治療です。
2本はソケットリフト法、残り5本は埋入と同時に骨の増大法であるGBR法を併用しました。
この患者さんが抜歯になった原因は歯周病です。
GBR法を併用するまでにまってしまった原因は歯周病を放置しておいたためです。
歯周病等がある場合にはきちんと治療をしないと骨はどんどんとなくなってしまいます。
また歯周病の治療をしても保存が厳しい歯はできる限り早めに抜歯しないと状態はどんどんと悪化してしまいます。
患者さんの多くは歯周病が進行した歯であってもできる限り抜歯したくないと思っています。しかし、歯周病の治療をするのであれば別ですが、歯周病の治療をしないでそのままにすることはもっとも危険なことです。最終的に歯を抜歯することになった時に次の治療の選択範囲が限られてしまうか、できない、または治療が困難になるといったことが起ります。
インプラントを選択する場合でも骨がないということは治療自体も困難になってしまうのです。
早めの診査と治療が大切です。



インプラントの杉山歯科医院
2005年10月13日

今日のインプラント

今日は午前中に1件、午後に1件のインプラント手術があります。
午前中のインプラント手術は非常にシビアな手術でした。
上顎に5本の埋入でしたが、全てにおいて骨の高さも幅もない状態でした。
骨の高さは平均して4mm程度という状態でした。
この症例は全てソケットリフト法とGBR法を行いました。
今日はこうした治療に行う骨の移植についてお話します。

インプラントは骨の高さや幅が十分ある状態で行うと非常に成功率は高いものです。得にできる限り長いインプラントを良い状態の骨の中に埋入することはその後の成功率を大きく左右します。
ホームページのインプラントの基礎知識の中に『インプラントは何本必要なの?』にも記載していますが、骨の幅や高さがしっかりしていて、歯ブラシの状態も非常に良い、歯周病ではない、噛み合わせもしっかりしている、歯ぎしりもないとなれば12mmの長さのインプラントが埋入されればその成功率は非常に高いものでです(統計的には10年後の生存率で98%以上の報告が多くあります)。
しかし、6mm程度のインプラントしか埋入できないとするとその生存率はかなり低くなります。
単純に短いインプラントしか埋入できなければ力学的に噛む力に耐えきれないということです。
つまり骨の高さや幅がしっかりしていないところに無理にインプラントを埋入してもけして良い結果にはならないということです。
そして多くの場合(得に上顎)こうように単純にインプラントを埋入できるケースは少なく、骨の増大法(GBR法)を併用することが多くあります。
この骨の増大法に必要なのが移植骨です。
移植骨には人工的な物と患者さんご本人の骨があります。
やはり良いのは御自身の骨、つまり自家骨です。
御自身の骨を移植すると聞くとびっくりするかもしれませんが、
さほどたいしたことではありません。
例えば上の奥歯にインプラントを埋入するのであれば同じ手術部位から骨を採取します。骨を採取する時間は1分もかかりません。
上の奥歯のさらに奥の上顎結節というところから採取します。
“ノミ”のようなこので少したたいて骨を採取します。
得に痛みがあることもなく、先程話しましたように1分程度で終了しますので、御心配されるようなことではありません。

次にそれ以外の骨ですが、大きくわけて、人工で作られた骨と他の生物から得られた骨があります。
人工で作られたものには多数の移植材料があります。これらは生体内でアレルギー反応等の問題を起こすことがないため安全性があります。しかし、基本的には生体の骨とは構造が違うためそれ単体では骨にはなりません。御自身の自家骨と混ぜて使用することになります。
そして次は他の生物から得られた骨です。これには同じ人間ですが、他人の骨のことです。アメリカを中心として使用されていますが、日本では認可がおりていないため使用はできません。また日本では他人の骨というと多くの患者さんは拒絶されます。日本では認可がおりてもなかなか使用は難しいかと思います。人間以外の動物から得られた骨を使用するという方法もあります。
動物?と聞くと嫌な感じがするかもしれませんが、同じ骨です。免疫反応が起らない処理をすればまったく問題がありません。
しかし、狂牛病(BSE)で有名になったように実際には問題がなくても『牛の骨を使用します』と言ったら現在希望する人はいるでしょうか?
医療の分野においては牛やブタの骨を使用した材料は古くから多く存在します。もちろんその安全性は高く、効果も実正されています。しかし、患者さんが希望しないかぎり勝手に使用はできません。
そのため現在当医院では自家骨をまず第一に考え、自家骨では足らない場合には人工の骨を使用します。(人工の骨は安全性という点では優れていますが骨の再生能力は低いものです。そのため自家骨と混ぜて使用します)




インプラントの杉山歯科医院
2005年10月11日

今日のインプラント

今日は午前中に1件のインプラントがあります。

だんだんと寒くなってきてきましたね。
秋は食べ物がおいしい季節ですから…食いしん坊の私としてはとてもうれしい季節です。

また秋は多くの学会があります。最新の情報を掲載していきたいと思います。




インプラントの杉山歯科医院
2005年10月8日

今日のインプラント

今日は午前中に1件、午後に1件のインプラント手術があります。午後は上顎前歯部ですが、埋入と同時にGBR法(骨増大法)が必用になってきます。
上顎は本当にGBR法なくしてはインプラントはできません。
ほとんどのケースで骨の増大が必用になってきます。

今日はGBR法についてのお話です。

インプラントを行うにあたり、インプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、 そのままの状態でインプラントを行うと成功率は非常に低くなります。 適切な状態で植立してこそインプラントの長期安定が望めるのです。
GBR 法とはインプラントを行うにあたり、骨の幅や高さがない時に、骨を再生させる方法です。
術式としては2つの方法があります。一つはインプラントを植立する前に骨の増大をはかる方法です。 これはインプラントの前準備としてのGBR 法です。まず、歯肉の中に骨の再生を促す特殊な膜を入れます。 状態によって異なりますが、4〜8ヶ月間骨が成熟するのを待ちます。 その後、膜を除去するとインプラントに適した骨が膜の下に再生しています。 そこで初めてインプラントの植立を行います。この方法は治療期間が長くなりますが、もともと大きく骨の幅が ない人などはこのGBR 法を行ってからインプラントを行う必要性があります。無理な状態でインプラントを 行ったとしても長期的な安定は期待できません。今後のことを考えれば確実な選択といえます。
次にインプラントと同時にGBR 法を行う方法です。
これはインプラントを行うには骨が少ないが(骨幅に問題があるが)、術前GBR 法をしなくても大丈夫な場合に適応します。 インプラントを植立すると同時にGBR 膜を併用します。3〜6ヶ月後に膜を除去し、 後は上部構造を作製するだけです。
当医院ではこうしたGBR 法に対し2種類の膜を使用します。
一つは吸収する膜:Tiuuse GuideTM メンブレンで、もう一つは吸収しない膜:
GORE-TEXメンブレンです。
Tiuuse GuideTM メンブレンはコラーゲンからできており、吸収するため後から取り出す必要性がないので 治療の回数が少なくなります。しかし、この膜には適応症が限られており、 大幅に骨を再生させることはできません。
GORE-TEX メンブレンは吸収しないため後から取り出す必要性がありますが、GBR 法の多くはこの膜を使用します。 GORE-TEX メンブレンは1969年に開発されたもので、歯科領域以外でも、人工血管や人工硬膜、 縫合糸等で400万症例に使用されており、医療分野において非常に高い評価を得ている材料です。
どちらの膜を使用するかは適応症があり、その状態によって異なります。



インプラントの杉山歯科医院
2005年10月7日

今日のインプラント

今日は2件のインプラント手術がありました。
午前中は上顎の左右に4本のインプラント埋入でした。
2本は通常の埋入でしたが、1本はソケットリフト法(HP参考にして下さい)、1本は同時にGBR法を行いました。
GBR法というと骨がない部分に骨を再生させる治療法ですが、その主体となるものが自家骨です。簡単に言えば骨がない部分にご自身の骨を移植するということです。
移植した骨がそのままくっつくのではありません。
移植した骨(この場合は砕かれた細かい骨です)自体はなくなってしまいます。
移植した骨や既存の周囲骨から出て来る骨の元になる細胞が移植した骨をすみかとして繁殖を起こします。
骨の元となる細胞はやはり骨の中が住みやすいのです。もちろん移植した骨の中にもそうした骨になる細胞は含まれています。
それではこうした骨をどこから採取してくるかということですが、ほとんどがインプラントを埋入した手術部位からです。
インプラント周囲の骨から“かんな”のようなもので削り(そぎおとす)取ってきたり、“ノミ”のようなもので骨を叩いて砕き使用します。
なんか大工さんのようですね。
恐い感じがするかもしれませんが、そんなことはありません。
骨を採取すること自体は1分もかかりません。もちろん痛いこともありません。
また採取してくる骨自体もインプラントと同時のGBRであればさほどの量はいりません。
そうですね多くのケースで“みみかき”3〜4杯程度です。
それでもたらない場合には人工の骨を使用します。
人工骨についてはHPを参考にして下さい。

明日はGBR法自体について詳しく解説します。



インプラントの杉山歯科医院
2005年10月4日

今日のインプラント

今日のインプラント手術は1件のみでした。
特に難しい症例ではありません。
また今日はインプラントを希望されて来院された新規の患者さんが5名いらしゃいました。
最近はますますインプラントを希望されている患者さんが増えています。
インプラント治療自体は現在確立されたものであり、きちんとした原則のもと行えば、長期的な安定は十分保証されています。
当医院では年々インプラント埋入本数は増え続け、本年度はおおよそ600本以上にはなるかと思います。
先程書きましたようにインプラント治療はすでに一般的になりましたが、一番の問題は治療費です。
インプラントにかかる材料費は年々高くなってきており、それに伴い治療費も高くなってきているのが現状です。
今後の問題点として治療費が最大の問題点となってくるかと思います。
当医院ではインプラント手術の増加に伴い、材料も一度に大量に仕入れることができるようになるため治療費を下げることを検討しています。
現時点でも他の医院と比較すると20〜40%程度低い料金設定にはなっていますが、今後もできるかぎり努力をしていきたいと思っています。
インプラントがもっと普及するためには治療費は大きな課題です。




インプラントの杉山歯科医院
最近の投稿
カテゴリ
アーカイブ

PAGE TOP