最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: インプラントの記事一覧
2005年7月23日

今日のインプラント

今日は上顎にインプラントと同時に骨の再生治療(GBR法)を行います。
GBR法には骨をできる限り再生させるために自家骨を使用します。
今日はこの自家骨について解説します。

        『インプラント治療における骨移植術』

インプラントは骨の高さや幅が十分ある状態で行うと非常に成功率は高いものです。得にできる限り長いインプラントを良い状態の骨の中に埋入することはその後の成功率を大きく左右します。
ホームページのインプラントの基礎知識の中に『インプラントは何本必要なの?』にも記載していますが、骨の幅や高さがしっかりしていて、歯ブラシの状態も非常に良い、歯周病ではない、噛み合わせもしっかりしている、歯ぎしりもないとなれば12mmの長さのインプラントが埋入されればその成功率は非常に高いものでです(統計的には10年後の生存率で98%以上の報告が多くあります)。
しかし、6mm程度のインプラントしか埋入できないとするとその生存率はかなり低くなります。
単純に短いインプラントしか埋入できなければ力学的に噛む力に耐えきれないということです。
つまり骨の高さや幅がしっかりしていないところに無理にインプラントを埋入してもけして良い結果にはならないということです。
そして多くの場合(得に上顎)こうように単純にインプラントを埋入できるケースは少なく、骨の増大法(GBR法)を併用することが多くあります。
この骨の増大法に必要なのが移植骨です。
移植骨には人工的な物と患者さんご本人の骨があります。
やはり良いのは御自身の骨、つまり自家骨です。
御自身の骨を移植すると聞くとびっくりするかもしれませんが、
さほどたいしたことではありません。
例えば上の奥歯にインプラントを埋入するのであれば同じ手術部位から骨を採取します。骨を採取する時間は1分もかかりません。
上の奥歯のさらに奥の上顎結節というところから採取します。
“ノミ”のようなこので少したたいて骨を採取します。
得に痛みがあることもなく、先程話しましたように1分程度で終了しますので、御心配されるようなことではありません。

次にそれ以外の骨ですが、大きくわけて、人工で作られた骨と他の生物から得られた骨があります。
人工で作られたものには多数の移植材料があります。これらは生体内でアレルギー反応等の問題を起こすことがないため安全性があります。しかし、基本的には生体の骨とは構造が違うためそれ単体では骨にはなりません。御自身の自家骨と混ぜて使用することになります。
そして次は他の生物から得られた骨です。これには同じ人間ですが、他人の骨のことです。アメリカを中心として使用されていますが、日本では認可がおりていないため使用はできません。また日本では他人の骨というと多くの患者さんは拒絶されます。日本では認可がおりてもなかなか使用は難しいかと思います。人間以外の動物から得られた骨を使用するという方法もあります。
動物?と聞くと嫌な感じがするかもしれませんが、同じ骨です。免疫反応が起らない処理をすればまったく問題がありません。
しかし、狂牛病(BSE)で有名になったように実際には問題がなくても『牛の骨を使用します』と言ったら現在希望する人はいるでしょうか?
医療の分野においては牛やブタの骨を使用した材料は古くから多く存在します。もちろんその安全性は高く、効果も実正されています。しかし、患者さんが希望しないかぎり勝手に使用はできません。
そのため現在当医院では自家骨をまず第一に考え、自家骨では足らない場合には人工の骨を使用します。(人工の骨は安全性という点では優れていますが骨の再生能力は低いものです。そのため自家骨と混ぜて使用します)




インプラントの杉山歯科医院
2005年7月21日

今日のインプラント

今日は下顎に2本のインプラント埋入でした。
骨の幅、高さともにまったく問題がない状態でした。
このように骨に問題がない場合はほとんどは虫歯で抜歯された後数カ月もしくは長くても2〜3年の状態です。
しかし、虫歯で抜歯された後にインプラントを希望される方はあまりいません。10人に1人いるかいないかというところです。
多くの方が歯周病で抜歯されたために骨の吸収が進行しており、実際にインプラントを埋入しようとしても十分に骨の幅や高さがないのが現状です。
そのためこの日記でもよく書きますが、骨の増大法(GBR法)や、ソケットリフト、サイナスリフト、リッジエクスパンジョン法といった特殊な治療を行わなければならないことが多くあります。
(これらの詳細はホームページ参照)
また当医院では歯周病でいらっしゃる患者さんも多く、歯がぐらぐらし、抜歯しか治療法はないが、どうしても抜歯したくないためそのままになっている場合があります。
抜歯したくないという患者さんの気持ちは十分わかりますが、放置する期間が長くなると周囲の骨がどんどんと吸収してしまいます。その結果、インプラント治療を困難にするばかりか周囲の残存している天然歯にも影響を及ぼします。
抜歯するかしないかという判断は難しいですが、治療をしないでただ放置することは危険ですので現在、出血がある、歯がぐらぐらするといった症状がある方はお早めに歯周病の検査をされて下さい。



インプラントの杉山歯科医院
2005年7月20日

今日のインプラント

今日は午後に2件のインプラントがあります。
1件は下顎の埋入です。
まったく歯がない状態で顎の吸収が大きいため、義歯がまったく合わないような状態です。

完全固定式でなく、義歯を動かなくするためにインプラントを使用する方法です。
義歯にはなりますが、インプラントと義歯が完全に固定されますので、義歯が動いたり、食事や会話中に外れたりすることはありません。
2本もしくは4本のインプラントを埋入し、義歯の固定源として利用します。
2本より4本の方が安定しますが、顎が小さな方は2本でも良いかと思います。
インプラント埋入後、義歯とインプランントを結合させるアタッチメントという金具を取り付け完了です。

また義歯ですが、現在使用している義歯にアタッチメントを組込むことも可能です。そうすれば義歯の費用はかかりません。
しかし、プラスチックでできている義歯の場合、噛む力が強い方は義歯が割れてしまう可能性があります。(インプラントにすると安定が良くなり、義歯が動かないためかなり硬い物も噛めるようになるためです)
そのような場合には金属で補強されている義歯を作製する必要性があります。



インプラントの杉山歯科医院
2005年7月16日

今日のインプラント 2005-07-16

今日は午前中に1件、午後に1件のインプラント手術があります。
午前中は骨の高さが少ない症例です。
上顎の奥歯に3歯の欠損があり、全てにおいて骨の高さが5〜6mm程度しかありません。
5〜6mmの高さであればソケットリフト法を応用すれば長さが8〜10mmのインプラントが埋入できます。
3歯欠損に3本のインプラントを埋入するのであれば8〜10mmの長さのインプラントで問題はありません。
しかし、一般的には費用の面も考え、3歯欠損には2本のインプラントを埋入しブリッジとします。
その場合にはインプラントの長期安定を考え、長いインプラントの埋入が必要です。
そのため今回は3歯分の欠損の一番手前にはソケットリフト法を応用し10mmのインプラントを埋入、一番奥にはインプラントの傾斜埋入を応用しました。
(それぞれの治療法についてはホームページを参考にして下さい)
以前は骨の高さが少ない場合(4〜5mm以下)にはサイナスリフト法という骨の移植を伴った治療(詳細は特殊な治療参照)を行っていました。しかし、この治療は移植してくる骨を採取したり、患者さの負担が大きい治療でした。(期間もかかります)
その後ソケットリフト法が報告され、臨床に応用されその長期予後報告も多くされており、信頼性のある治療として一般臨床医にとって普及しています。
またインプラントの傾斜埋入の長期予後報告も多くされており、臨床に取り入れるにあたり十分なデータがそろっている治療法となっています。
そのためできる限り患者さんの負担の少ない治療法として私どももサイナスリフトに変わりソケットリフト法やインプラントの傾斜埋入法等を治療に取り入れています。

インプラントの新しい治療法がどんどんと発表される中、安全性を一番に考え、患者さんにとって有益な治療を提供していきたいと思っています。




インプラントの杉山歯科医院
2005年7月15日

歯周病患者さんにインプラントは可能か?

来月に新しいページをアップします。
タイトルは『歯周病患者さんにインプラントは可能か?』です。

その予告編です。

 現在インプラント治療は急速に普及しています。インプラントの長期的な報告も数多くされており、高い成功率となっています。
しかし、その反面失敗症例も多く報告されています。
特にインプラントと天然歯が共存する中で高い成功率を達成するためには単にインプラントを埋入するだけでなく口腔内の全体的な治療計画が必要となってきます。
残存歯の予知性、被せ物(補綴)治療との兼ね合い、噛み合せの状態、患者さんの希望などさまざまな面からの検討が必要になってきます。
その中でも歯周病に罹患した状態でのインプラント治療は困難を極めます。
このページでは歯周病患者さんにおけるインプラント治療の問題点について症例を加え検討していきたいと思います。
論文も多数あるため若干内容としては難しいかもしれません。
しかし、他のホームページではまず掲載されていない内容ですので、御興味のある方は御覧になって下さい。
こう御期待!!


インプラントの杉山歯科医院
2005年7月12日

今日のインプラント

今日は上顎に7本のインプラント埋入がありました。
7本ともなると患者さんも少し大変です。
7本のうち3本はソケットリフト法(詳細はホームページを参考にして下さい)でした。
全顎的な治療ですと診査も大変です。
診断用ワックスアップ(インプラントの診査の項を参考にして下さい)をしたり、骨が薄い場合はCTレントゲン撮影をしたり、術前の診査も2〜3本のインプラント埋入と比較して非常に大変になります。

またこのように一度に多くのインプラントを埋入することは患者さんにとっても大変ですので、先週から日記に記載してあるようにご希望がある方は静脈内鎮静法という麻酔を行うことにしています。
静脈内鎮静法とは、点滴法により精神安定剤を静脈内に投与する方法です。
鎮静されている患者さんは安らかな気持ちになり、さらに処置時の痛みなどの不快な記憶も和らげられ、ストレスを軽減した円滑な診療が受けられます。
治療費は1回につき4万円になります。

麻酔科医が行うことになりますので安心して受けられます。
8月から開始する予定です。


インプラントの杉山歯科医院
2005年7月11日

今日のインプラント

今日は下顎にインプラントが埋入がありました。
骨幅も十分にあり非常に楽な手術でした。毎回このようであるといいのですが…

また今日は全顎的な被せ物の治療が多くありました。
1〜4本程度のインプラントの被せ物の治療(型を取る)は簡単ですが、上顎全部(8本程度のインプラント)というような被せ物の型はとても大変です。一つ一つの精度を正確に守り型を取るのは時間がかかります。
実際にどのように大変かということをインプラントのページで次回アップしたいと思います。

また新しいページの『カンチレバー』と『インプラントの傾斜埋入』ですが、アップが遅れています。
すみません。
ページの量が多く少し時間がかかります。
もう暫くお待ち下さい。

今週日曜日は国際(ドイツ)インプラント学会の専門医の試験があります。
このところ試験に向けて猛勉強中です。
結果はこの日記で報告します。
落ちたらはずかしいー。



インプラントの杉山歯科医院
2005年7月9日

今日のインプラント

今日は下顎に2本のインプラント埋入です。
特に難しい治療ではありません。

今後難しい治療で時間がかかる場合には今までの局所麻酔や笑気麻酔の他に静脈内鎮静法を行います。

         静脈内鎮静法とは?

 静脈内鎮静法とは、点滴法により精神安定剤を静脈内に投与する方法です。
鎮静されている患者さんは安らかな気持ちになり、さらに処置時の痛みなどの不快な記憶も和らげられ、ストレスを軽減した円滑な診療が受けられます。

         静脈内鎮静法Q&A
Q:安全な方法ですか?
A:元来小さな手術を行う際に用いられる方法で、世界各国で用
  いられています。処置中はモニターにより専門医が全身状態
  を管理するので安心です。更に近隣の医療機関とも連携をし
  ており万全を図っています。

Q:どのような状態になるのですか?
A:個人差は多少ありますが、催眠術にかかったように手足の先
  がポカポカして気持ちが良い状態に似ています。

Q:眠ってしまうのですか?
A:個人差はありますが、意識はあります。

Q:痛みを感じなくなるのですか?
A:いいえ、和らぐだけなので通常は局所麻酔も併用します。

Q:時間がかかるのですか?
A:かかります。通常の歯科治療に加え、鎮静される時間と覚め
  る時間が必要です。健忘効果があるので、本人にとっては2
  時間の処置でも30分位の短い時間に感じられます。

Q:入院するのですか?
A:その必要はありません。

Q:副作用はありますか?
A:多少ありますが、問診、術前検査などにより専門の医師が充
  分な管理を行って安全を図ります。
        
     ※「厚木市障害者歯科診療所パンフレット」より抜粋



インプラントの杉山歯科医院
2005年7月6日

今日のインプラント午前と午後

今日の午前中は上顎前歯部に4本のインプラント埋入です。

今日のケースは骨の幅が極端にないためかなりな難症例でした。
骨の厚みは薄いところで2mm程度、厚みがあるところでも4mmちょっとというような状態です。
本来このようなケースではあらかじめ骨の幅を増大させるGBR法という方法を行い、骨の厚みを確保してから行うのが一般的です。
しかし、骨の薄い範囲が非常に大きいことと、患者さんの希望、また最終的にには完全固定式ではなく義歯との連結装置(後で記載)として使用する等からインプラント埋入と同時に骨幅を増大
させる治療法を行いました。
これは『スプリットクレスト法』といわれるもので、詳細はインプラントの特殊な治療に記載してありますが、簡単に説明すると
“ノミ”のような器具を使い、それを骨の頂上部分に入れ、たたき、徐々に幅を押し広げるといった方法です。(わかりずらいのでホームページを見られた方が良いですね)
この操作は骨幅が5〜6mm程度になるまで行います。
骨幅が広がった段階でインプラントを埋入します。
今回はさらにGBR法も同時に行っています。
患者さんは少し大変だったかもしれません。
インプラントの治療時間も40分程度と少し時間もかかりました。
このスプリットクレスト法は非常に骨幅がない状態でも1回の治
療で行えることができます。しかし、基本的に上顎に対して行う治療であり、下顎にはあまり適応されません。なぜかと言いますと“ノミ”で骨幅を広げるということは骨自体がある程度軟らかい状態であることが必要です。個人差はありますが、基本的に上顎の骨は軟らかく、下顎の骨は硬いことが多いため上顎に適応されます。
今回はスプリットクレスト法の中でもイタリアのDrキャパスコが開発した器具を用いて行いました。この方法はまた後日ホームページで紹介します。

先程義歯との連結のためのインプラントと話しをしましたが、その解説をします。
インプラントを使用した義歯ですが、まず2〜4本のインプラントを埋込みます。そしてインプラントと義歯をつなぐアタッチメントという金具をインプラント部と義歯の両方に装着します。
これにより義歯とインプラントは強固に固定されますので、義歯が落ちてくるということはありません。また固定が強いため義歯を非常に小さくできるという利点があります。義歯の口蓋の部分を取除くことができ、通常の義歯とははるかに小さくできますので、違和感がかなり少ない義歯にすることができます。
症例がホームページにありますので詳しくはそちらを御覧下さい。

午後はインプラント手術を含め4件の手術があります。
大変だー!



インプラントの杉山歯科医院
2005年7月4日

今日のインプラント:日記はさひぶりです

今日は上顎に2本ソケットリフト法によるインプラント埋入です。
ソケットリフト法についてはよくこの日記で記載していますので、今回は省略させていただきます。詳細はホームページを見られて下さい。

今日はインプラントの被せ物についてお話します。

インプラントの被せ物は大きく分けて
1 セラミック
2 ハイブリッドセラミック
3 金属

の3種類があります。
それぞれ、利点欠点があります。

セラミックとハイブリッドセラミックの違いですが、素材に違いがあります。セラミックというものは陶材でできており、審美的に非常に優れています。変色する可能性はありません。しかし、非常に硬いため対合歯(噛み合う歯)が天然歯の場合には天然歯が削れてしまう可能性があります。
次にハイブリッドセラミックですが、素材はレジンと言われるプラスティックと陶材とを混ぜて作られています。これはセラミックの欠点である硬さを改善するために新しくできた素材です。天然歯と同等の硬さをもっています。しかし、レジン(プラスティック)が含まれているため変色を若干起こす可能性があります。可能性というのはどれだけお茶やコーヒー等の着色性のあるものを服用するとか、タバコを吸うとか、歯ブラシの程度に左右されますが、若干は変色を起こすかもしれません。また汚れ(食物)等はハイブリッドセラミックの方が付着しやすいです。審美性を考えれば、セラミックの方が良いかと思います。
奥歯であればハイブリッドセラミックも良い方法かと思います。
また金属ですが、色調を考えなければ一番良い材料です。


インプラントの杉山歯科医院
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