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カテゴリー: 歯周病の記事一覧
2007年9月15日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その6

現在は朝の5:30です。
これから熊本に学会に行ってきます。
そのため、明日はブログは休みです。
院長は休みですが、病院自体は診療しています。
今日(9/15:土曜)は、山科先生、真鍋先生、島崎先生になります。
明日(9/16:日曜)は、山科先生、真鍋先生、北浜先生になります。

さて今日はリアルタイムPCR法の6回目になります。

さていよいよ本題です。
先日は、嫌気性菌(酸素の無いところを好む)が、歯周病の原因であったことを解説しました。
しかし、以前はこの『嫌気性菌』を採取するのが非常に困難でした。
現在では、PCR法と言われる検査により、可能となりました。
『 PCR法 』とは『 Polymerase Chain Reaction 』の頭文字をとったもので、日本語では『 ポリメラーゼ連鎖反応 』と言います。
方法を簡単に説明します。

1 患者様の唾液を採取もしくは歯周ポケット内部の細菌をペーパーポイン
  トにて採取します。
  病院で行う作業はこれだけです。
  後は、検査会社に委託します。

2 採取した菌体から『 DNA 』を抽出します。
* 『 DNA 』抽出とは
  唾液中の菌体(死骸でも可)から遺伝子(DNA)を取る作業のこと
  です。
  簡単に言うと菌の殻から中身を取り出すことです。

3 菌数を定量的に検出
  総口腔内菌数に対する目的菌の存在比を算出

  検査の結果が出るまでには7〜10日ほどかかります。

次にPCR法を応用した歯周病治療の実際についてです。

PCR法によりA a菌が0.01%以上、P i 菌が5%以上、
P g菌が0.5%以上 検出され、『難治性歯周炎』や『侵襲性歯周炎』と診断された場合の治療法です。
先にも書きましたが、通常 歯周病の初期治療は『ルートプレーニング』と言われる治療を行います。
歯周ポケット内部に侵入した歯石や歯周病細菌の除去です。
通常、中程度の歯周病であれば、この『ルートプレーニング』で治りますが、
A a菌が0.01%以上、P g菌が0.5%以上存在するような『侵襲性歯周炎』の場合、歯周ポケット内部の細菌を除去しても、歯肉の内部に深く浸透しているため、機械的に除去するだけでは完全に除菌できない可能性があります。
『ルートプレーニング』を行っても、また新たに細菌の感染が起るためです。
この繰り返しのため、完全な除菌が困難になっているのです。
そのため、『ルートプレーニング』と同時に抗生剤を服用し、歯周病ポケット内部の除菌(ルートプレーニング)と生体内部の細菌(歯肉の内部に潜んだ細菌)の除菌を同時に行うことが必要になります。
そのための診断としてPCR法により細菌の種類や数を正確に判断することが必要なのです。
現在、A a菌、P g菌に対しては『ルートプレーニング』と同時に『アジスロマイシン』という抗生剤を服用することが有効とされています。

つまり、『PCR法』を応用した『侵襲性歯周炎』の治療とは
細菌検査により、A a菌、P g菌の存在を確認した場合に抗生剤(アジスロマイシン)を服用しながら『ルートプレーニング』を行い、歯周ポケット内部と
生体内部の両方から歯周病細菌を除菌する治療法なのです。
この治療の詳細は 『歯周病患者様におけるインプラント治療:フルマウスSRP法』を参考にして下さい。

それでは明日はブログは休みになりますので、明後日この続きを書きたいと思います。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

2007年9月15日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その6

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明日(9/16:日曜)は、山科先生、真鍋先生、北浜先生になります。

さて今日はリアルタイムPCR法の6回目になります。

さていよいよ本題です。
先日は、嫌気性菌(酸素の無いところを好む)が、歯周病の原因であったことを解説しました。
しかし、以前はこの『嫌気性菌』を採取するのが非常に困難でした。
現在では、PCR法と言われる検査により、可能となりました。
『 PCR法 』とは『 Polymerase Chain Reaction 』の頭文字をとったもので、日本語では『 ポリメラーゼ連鎖反応 』と言います。
方法を簡単に説明します。

1 患者様の唾液を採取もしくは歯周ポケット内部の細菌をペーパーポイン
  トにて採取します。
  病院で行う作業はこれだけです。
  後は、検査会社に委託します。

2 採取した菌体から『 DNA 』を抽出します。
* 『 DNA 』抽出とは
  唾液中の菌体(死骸でも可)から遺伝子(DNA)を取る作業のこと
  です。
  簡単に言うと菌の殻から中身を取り出すことです。

3 菌数を定量的に検出
  総口腔内菌数に対する目的菌の存在比を算出

  検査の結果が出るまでには7〜10日ほどかかります。

次にPCR法を応用した歯周病治療の実際についてです。

PCR法によりA a菌が0.01%以上、P i 菌が5%以上、
P g菌が0.5%以上 検出され、『難治性歯周炎』や『侵襲性歯周炎』と診断された場合の治療法です。
先にも書きましたが、通常 歯周病の初期治療は『ルートプレーニング』と言われる治療を行います。
歯周ポケット内部に侵入した歯石や歯周病細菌の除去です。
通常、中程度の歯周病であれば、この『ルートプレーニング』で治りますが、
A a菌が0.01%以上、P g菌が0.5%以上存在するような『侵襲性歯周炎』の場合、歯周ポケット内部の細菌を除去しても、歯肉の内部に深く浸透しているため、機械的に除去するだけでは完全に除菌できない可能性があります。
『ルートプレーニング』を行っても、また新たに細菌の感染が起るためです。
この繰り返しのため、完全な除菌が困難になっているのです。
そのため、『ルートプレーニング』と同時に抗生剤を服用し、歯周病ポケット内部の除菌(ルートプレーニング)と生体内部の細菌(歯肉の内部に潜んだ細菌)の除菌を同時に行うことが必要になります。
そのための診断としてPCR法により細菌の種類や数を正確に判断することが必要なのです。
現在、A a菌、P g菌に対しては『ルートプレーニング』と同時に『アジスロマイシン』という抗生剤を服用することが有効とされています。

つまり、『PCR法』を応用した『侵襲性歯周炎』の治療とは
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* 『 DNA 』抽出とは
  唾液中の菌体(死骸でも可)から遺伝子(DNA)を取る作業のこと
  です。
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3 菌数を定量的に検出
  総口腔内菌数に対する目的菌の存在比を算出

  検査の結果が出るまでには7〜10日ほどかかります。

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PCR法によりA a菌が0.01%以上、P i 菌が5%以上、
P g菌が0.5%以上 検出され、『難治性歯周炎』や『侵襲性歯周炎』と診断された場合の治療法です。
先にも書きましたが、通常 歯周病の初期治療は『ルートプレーニング』と言われる治療を行います。
歯周ポケット内部に侵入した歯石や歯周病細菌の除去です。
通常、中程度の歯周病であれば、この『ルートプレーニング』で治りますが、
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『ルートプレーニング』を行っても、また新たに細菌の感染が起るためです。
この繰り返しのため、完全な除菌が困難になっているのです。
そのため、『ルートプレーニング』と同時に抗生剤を服用し、歯周病ポケット内部の除菌(ルートプレーニング)と生体内部の細菌(歯肉の内部に潜んだ細菌)の除菌を同時に行うことが必要になります。
そのための診断としてPCR法により細菌の種類や数を正確に判断することが必要なのです。
現在、A a菌、P g菌に対しては『ルートプレーニング』と同時に『アジスロマイシン』という抗生剤を服用することが有効とされています。

つまり、『PCR法』を応用した『侵襲性歯周炎』の治療とは
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  です。
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  総口腔内菌数に対する目的菌の存在比を算出

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次にPCR法を応用した歯周病治療の実際についてです。

PCR法によりA a菌が0.01%以上、P i 菌が5%以上、
P g菌が0.5%以上 検出され、『難治性歯周炎』や『侵襲性歯周炎』と診断された場合の治療法です。
先にも書きましたが、通常 歯周病の初期治療は『ルートプレーニング』と言われる治療を行います。
歯周ポケット内部に侵入した歯石や歯周病細菌の除去です。
通常、中程度の歯周病であれば、この『ルートプレーニング』で治りますが、
A a菌が0.01%以上、P g菌が0.5%以上存在するような『侵襲性歯周炎』の場合、歯周ポケット内部の細菌を除去しても、歯肉の内部に深く浸透しているため、機械的に除去するだけでは完全に除菌できない可能性があります。
『ルートプレーニング』を行っても、また新たに細菌の感染が起るためです。
この繰り返しのため、完全な除菌が困難になっているのです。
そのため、『ルートプレーニング』と同時に抗生剤を服用し、歯周病ポケット内部の除菌(ルートプレーニング)と生体内部の細菌(歯肉の内部に潜んだ細菌)の除菌を同時に行うことが必要になります。
そのための診断としてPCR法により細菌の種類や数を正確に判断することが必要なのです。
現在、A a菌、P g菌に対しては『ルートプレーニング』と同時に『アジスロマイシン』という抗生剤を服用することが有効とされています。

つまり、『PCR法』を応用した『侵襲性歯周炎』の治療とは
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今日(9/15:土曜)は、山科先生、真鍋先生、島崎先生になります。
明日(9/16:日曜)は、山科先生、真鍋先生、北浜先生になります。

さて今日はリアルタイムPCR法の6回目になります。

さていよいよ本題です。
先日は、嫌気性菌(酸素の無いところを好む)が、歯周病の原因であったことを解説しました。
しかし、以前はこの『嫌気性菌』を採取するのが非常に困難でした。
現在では、PCR法と言われる検査により、可能となりました。
『 PCR法 』とは『 Polymerase Chain Reaction 』の頭文字をとったもので、日本語では『 ポリメラーゼ連鎖反応 』と言います。
方法を簡単に説明します。

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* 『 DNA 』抽出とは
  唾液中の菌体(死骸でも可)から遺伝子(DNA)を取る作業のこと
  です。
  簡単に言うと菌の殻から中身を取り出すことです。

3 菌数を定量的に検出
  総口腔内菌数に対する目的菌の存在比を算出

  検査の結果が出るまでには7〜10日ほどかかります。

次にPCR法を応用した歯周病治療の実際についてです。

PCR法によりA a菌が0.01%以上、P i 菌が5%以上、
P g菌が0.5%以上 検出され、『難治性歯周炎』や『侵襲性歯周炎』と診断された場合の治療法です。
先にも書きましたが、通常 歯周病の初期治療は『ルートプレーニング』と言われる治療を行います。
歯周ポケット内部に侵入した歯石や歯周病細菌の除去です。
通常、中程度の歯周病であれば、この『ルートプレーニング』で治りますが、
A a菌が0.01%以上、P g菌が0.5%以上存在するような『侵襲性歯周炎』の場合、歯周ポケット内部の細菌を除去しても、歯肉の内部に深く浸透しているため、機械的に除去するだけでは完全に除菌できない可能性があります。
『ルートプレーニング』を行っても、また新たに細菌の感染が起るためです。
この繰り返しのため、完全な除菌が困難になっているのです。
そのため、『ルートプレーニング』と同時に抗生剤を服用し、歯周病ポケット内部の除菌(ルートプレーニング)と生体内部の細菌(歯肉の内部に潜んだ細菌)の除菌を同時に行うことが必要になります。
そのための診断としてPCR法により細菌の種類や数を正確に判断することが必要なのです。
現在、A a菌、P g菌に対しては『ルートプレーニング』と同時に『アジスロマイシン』という抗生剤を服用することが有効とされています。

つまり、『PCR法』を応用した『侵襲性歯周炎』の治療とは
細菌検査により、A a菌、P g菌の存在を確認した場合に抗生剤(アジスロマイシン)を服用しながら『ルートプレーニング』を行い、歯周ポケット内部と
生体内部の両方から歯周病細菌を除菌する治療法なのです。
この治療の詳細は 『歯周病患者様におけるインプラント治療:フルマウスSRP法』を参考にして下さい。

それでは明日はブログは休みになりますので、明後日この続きを書きたいと思います。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
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2007年9月14日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その5

リアルタイムPCR法の5回目です。
今日はちょっとマニアックな話になりますが、歯周病細菌の種類とその性質について解説したいと思います。

ここでは歯周病細菌の種類とその性質について解説します。
かなり難しい話しですので、かなりな『歯科マニア』以外の方はこの項目を飛ばして次の項目から御覧下さい。

歯周病細菌検査で調べる細菌は以下のものがあります。

1 A a菌 : Actinobacillus actinomycetemcomitans
  グラム陰性 通性嫌気性 桿菌
  侵襲性歯周炎の病巣から比較的高率に検出されます。
  健康な方からはあまり検出されません。
  若年者で重度の歯周病の場合、歯周病ポケットからこの細菌が効率に検出
  されます。
  若年者で部分的に歯周病が進行した患者様から検出されたため、以前は
  A a菌が検出された若年者を『限局型若年性歯周炎』と言っていました。
  高度に検出された場合、通常の歯周病治療と併用して薬物療法が選択され
  ます。

2 P g菌 : Porphyromonas gingivalis
  グラム陰性 嫌気性 短桿菌
  黒色色素産生性バクテロイデス属です。
  血液中で繁殖すると黒っぽく見えることからこのような名前になっていま
  す。
  歯肉の中にある歯石が黒っぽいのはこのためです。
  重度の歯周病(侵襲性歯周炎)から検出されます。
  重度歯周病の診断に最も重要な細菌の一つです。
  逆に健康な状態のポケットからは検出されることはありません。
  
3 P i 菌: Prevotella intermedia
  グラム陰性 嫌気性 短桿菌
  P G菌 と同様に黒色色素産生性バクテロイデス属です。
  P G菌と一緒に分離され、単独に存在することは稀です。
  歯肉炎(軽度の歯周病)や健康な歯肉のヒトの半数以上に存在しています。
  思春期性歯肉炎や妊娠性歯肉炎ではこの細菌が増加します。

4 T f 菌: Tannerella forsythus ( Bacteroides forsythus )
  グラム陰性 嫌気性 紡錘状菌
  歯周病組織の破壊が激しい部位で高率に検出されます。
  特に歯周ポケットの浅い部分よりは深い部分で検出されることが多い菌で
  す。
  難治性歯周炎症の指標として重要な菌種です。

5 T d菌: Treponema denticola (スピロヘータ)
  グラム陰性 嫌気性 らせん菌
  歯周病に対するスピロヘータの役割についてはまた完全には分かっていま
  せんが、最も頻繁に検出される T d菌についてはかなり研究が進んでお
  り、歯周病の活動度や重症度と関連しています。
  またこの菌が免疫抑制作用に関わっているという報告もあります。
  T d菌が多いと歯周病治療後にも再発するリスクが高いとの報告もありま
  す。

6 F n 菌: Fusobacterium nucleatum
  グラム陰性 嫌気性 紡錘状菌
  ヒトの口腔内に常在する菌です。
  食べかす(プラーク)の内部に含まれており、他の細菌とともにバイオフ
  ィルムを形成します。
  また、糖分解能がなく悪臭(口臭)の原因となる酪酸を産生します。
  
上記6種の細菌が主な歯周病に関連する菌です。
ここで、グラム陰性 嫌気性 桿菌が多いのに気づかれたと思います。
『嫌気性』とは『酸素の無いところを好む』細菌のことです。
この菌種は細胞壁に内毒素(エンドトキシン)であるリポ多糖(リポポリサッカライド=LPS) を含んでいます。
簡単に言うと、『内毒素』は急性炎症や骨吸収に関与しています。
歯周病で骨が吸収するのは『嫌気性菌』が原因だったのです。
そのため、A a菌やP g菌を検査することは歯周病の診断にとって重要であるとされています。

ちなみに、歯周病のハイリスクの基準値(University of California)とは
A a菌が 0.01%以上、
P i 菌が 5%以上
P g菌が 0.5%以上
とされています。
歯周病をご心配の方は調べてみてはどうでしょう?
数字で表されるため、簡単に分かります。

明日から私は学会で熊本に行きますので、日曜日のブログは休みます。
明日は朝、ブログを書いてから出かけます。
朝5:00起きですが…

それではまた明日!

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2007年9月13日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その4

今日もリアルタイムPCR法の続きになります。
昨日は細菌検査を行うことの重要性と『難治性の歯周炎』や『侵襲性歯周炎』にはA a菌( Actinobacillus actinomycetemcomitans )という細菌が関与していることを書きました。

今日はこうした細菌感染が進行しすぎてしまった場合の話です。

歯周病の治療を行っても完全に細菌が取り除けないような歯は『抜歯』する必要性があります。
患者様にとっては抜歯することは抵抗があることで、できるかぎり抜歯を避けたいと考えている方も多くいらしゃいます。
しかし、これは非常に危険なことです。
歯周病の治療をしても感染が取り除けない歯をそのままにしておくと他の歯にも感染します。
必ず感染します!
そのため、他の歯の歯周病治療を行っても新たに感染してしまい、治療の効果は表れません。
抜歯することは患者様にとっては嫌なことですが、徹底した歯周病の治療を行っても治らない歯を放置すると現在問題のない歯でも歯周病になってしまいます。
いくら歯周病の専門医であっても全ての歯周病の歯を治せるわけではありません。
逆に歯周病の専門医の治療とは将来性をふまえた治療が行えるということです。
無理に歯を残すことが逆にリスクが高いと診断された場合、将来性を考え、抜歯になることもあります。
歯が多くない方は歯周病細菌の感染がずっとある状態が長かったため、歯を失ったのです。
口腔内の歯周病細菌の感染をなくすことが歯周病治療にとって最も大切なのです。
ただし、歯周病の進行が非常に進行している方が全て『難治性歯周炎』ということではありません。
歯がグラグラするような歯周病であっても細菌検査をすると歯周病細菌があまり検出されない場合もあります。
このような歯周病は通常の歯周病治療で十分治ります。
しかし、先程書きましたようにA a菌( Actinobacillus actinomycetemcomitans )等が多い場合には、通常の歯周病治療では対応できないことがあります。
細菌検査により、リスクが高い(細菌が多い)と診断された場合は通常の歯周病治療以外の対応が必要になります。

明日はちょっとマニアックな話になりますが、歯周病細菌の種類とその性質について解説したいと思います。


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またホームページが直っていないところがあります。
ご迷惑をおかけしています。

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2007年9月12日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その3

今日もリアルタイムPCR法(細菌検査によるリスク診断)の続きです。

リスクの高い歯周病とは?
どんな歯周病かと言う話です。

当医院は歯周病とインプラントの専門医(日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医)
そのため、治療の基本は 歯周病治療になるのですが、通常の歯周病の治療を行っても治らないことがあります。
『難治性の歯周炎』です。
具体的な例では、歯周病の治療を判断するのに歯周病ポケット検査というものがあります。
歯周ポケット検査についてお分かりにならない方は先に こちらを御覧になって下さい。

PCR-2
クリックすると拡大されます。











それでは歯周病ポケットについてお分かりになったことを前提として先に進みます。
歯周病ポケットが深いということは内部に歯周病細菌が侵入してしまったということです。
歯周病の治療というのは歯周病ポケット内部に入ってしまった細菌(細菌と歯石)を取り除くことです。
この治療を『ルートプレーニング』と言います。
歯周細菌除去療法です。
ほとんどの場合、歯周病ポケットが6ミリ以下であれば、この『ルートプレーニング』で2〜3ミリ程度まで回復します。
(ただし、徹底したブラッシングと体調管理ができて、禁煙者であることが前提になります)
しかし、この回復は全ての症例に起るわけではありません。
治らないケースもあります。
これが『難治性の歯周炎』です。
特にA a菌( Actinobacillus actinomycetemcomitans )による感染が大きいと細菌検査により診断された場合は『侵襲性歯周炎』と診断され、治療は先程の『ルートプレーニング』だけでは治らないことがあります。
『ルートプレーニング』を行い、歯周ポケット内部の細菌(細菌と歯石)を除去しても治らない理由として、A a菌( Actinobacillus actinomycetemcomitans )は歯周ポケット内部以外の歯肉の中(歯肉結合組織)にまで侵入してしまっているからです。
そのため、いくら歯周ポケット内部の細菌((細菌と歯石)を取り除いても
歯肉の内部に存在するA a菌により再度感染してしまいます。
つまり、いくら細菌(細菌と歯石)を取っても、新たに感染してしまい、結果的に治らないということです。
難しいケースです。

明日は『A a菌』と『侵襲性歯周炎』との関係の続きになります。
また現在、ホームページの表示がおかしくなっているところがあります。
(トップページの新着情報等)
ご迷惑をおかけしています。

今週 9/15(土曜日)と9/16(日曜日)は院長は日本口腔インプラント学会参加のため、不在です。
病院自体は今回参加しない3名の先生が診療しています。

熊本での学会です。
熊本はよく行きますね。
学会等の仕事で、15回以上は行ったと思います。
いいところですよね。
あまり観光はしませんが…

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。
2007年9月11日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断:その2

今日も昨日の続きの『リアルタイムPCR法』です。
今日は『虫歯や歯周病は細菌感染であることをきちんと理解する!』というテーマで書きたいと思います。

虫歯や歯周病は口腔内の細菌による『感染症』であることがさまざまな研究により判っています。
虫歯は 『Streptococcus mutans 』等の細菌
歯周病は 『Porphyromonas gingivalis 』等の細菌
がその代表的な口腔内細菌です。
(細菌の種類やその詳細については後で詳しく解説します)
また、こうした細菌の感染経路も明らかにされています。
虫歯の細菌は、2歳前後に母親から子供に感染するとされています。
細菌の量(数)や質には個人差があり、
あらかじめ、上記のような細菌が多いと判明した場合には、それなりの対応が必要になります。
例えば、母親がStreptococcus mutans等の虫歯細菌が多いと判明した場合には、子供が2歳になる前に母親の細菌数を減らす(除菌する)ことをしておけば、子供には 『悪い細菌』が感染しにくいということになります。
『悪い細菌』が感染した場合には子供の将来は大変なこととなるでしょう!
虫歯が多いということは、
何度も歯科医院に通院しなければ、ならず、時間も治療費も大変になります。
虫歯が深ければ、神経を取る治療も行わなければなりません。
また虫歯治療箇所が多い状態で大人になれば、さらに問題は拡大し、歯を失うことにもなります。
歯周病もそうです。
例えば、若い方に見られる歯周病(以前は若年性の歯周病とも言われていました)の原因菌とされているA a菌( Actinobacillus actinomycetemcomitans )
は大人から大人へと感染することはなく、 まだ永久歯が生えそろわない、
10歳程度の時期に大人から子供へ感染することが最近の研究により報告されています。

PCR-1











つまり感染した場合、小さい時にすでに将来的に歯周病になることが分かっているのです。
歯がなくなれば、当然噛めなくなりますし、胃への負担も大きくなり、全身的な問題も増えていきます。
歯がほとんどなくなれば、総入れ歯です。
総入れ歯では噛めず、悩んでいる方は多くいらしゃいます。
大変ですよね。
歯が悪いと一生悩み事がついてきます。
『歯が丈夫な人はうらやましい!』
となっているかもしれません。
しかし、本当は十分予防できたのです。
虫歯も歯周病も…
『ああ、細菌感染しなければ…』
『こんなふうにならかなったのに…』
後で考えても遅いのです。
虫歯、歯周病のリスクが分かっていれば、それなりの対処法があったのです!まず、虫歯や歯周病は細菌感染で起ることを理解して下さい。
そしてリスクが高い方はそれなりの対処法が必要なのです。
虫歯の感染についての詳細は こちらを御覧になって下さい。
歯周病の感染については こちらを御覧になって下さい。
インプラント後の歯周病の感染(インプラント周囲炎)については こちらを御覧になって下さい。


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2007年9月10日

リアルタイムPCR法:細菌検査によるリスク診断

昨日はインプラントも歯周病になることを解説しました。
そして歯周病の根本的な原因の一つとして口腔内の汚れ、つまり、ブラッシングが適切にできていないことが挙げられます。
しかし、歯周病になりやすい方はいらしゃいます。
その一つが歯周病細菌の存在です。

リアルタイムPCR法は口腔内の細菌を調べることで、患者様の歯周病(虫歯)のリクス(将来)を予測することができる検査法です。

『毎日一生懸命歯ブラシをしているのに虫歯や歯周病になりやすい…』
『どんどんと歯がなくなっていく…』
『毎年、治療をしている!』
『一度治療したところがまた…』
『歯周病の治療をしたのに再発した…』
『歯が弱いのは遺伝のせい?』
『将来、歯周病にならないかと心配だ!』
『私は歯周病のリスクが高いの?』
等のご心配の方、
口腔内の細菌検査をされることをお勧めします。
口腔内の細菌を科学的に調べることにより、患者様個人に合わせた歯周病や
虫歯のリスクを判定することができます。
細菌検査の結果、もし、リスクが高いと判定された場合、リスクの度合いに合わせた予防方法を行う必要性があります。

明日の続きは、歯周病や虫歯は細菌感染であることの話しです。

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