最新インプラント症例ブログ

カテゴリー: 歯周病の記事一覧
2007年2月16日

歯周病について:14

6862158d.jpg歯周病について:14

前回はメインテナンスについて書きました。
本日もその続きになります。
メインテナンスに関連する論文を紹介し、その解説をしたいと思います。

まずどれくらいの間隔でメインテナンスは必要か?ということです。
それではメインテナンス期間についての論文です。
前回の続きですので研究2からになります。歯周外科処置後にメインテナンスを行わなかった場合どうなるか? 歯周外科処置後にメインテナンス治療が行われなかったり、歯ブラシが不十分であれば、結果的に歯周病は再発することが多くの研究により実証されています。
研究2: 
WestfelとNyman(1983)により歯周外科処置後に専門家による歯面清掃を繰り返し行うことの重要性が報告された。_24名の患者さんは2週、4週、12週の間隔をもってメインテナンスグループにわけられた。その結果メインテナンス間隔が短いほど再発が少なかった。
この研究の解説です。
メインテナンスの期間はその人の歯ブラシ(口腔管理のレベル)の程度や歯周疾患の程度により違いますが、特に問題が大きいとされる患者さんは来院期間を短くした方が再発のリスクは少ないことが実証されています。
当医院では歯周外科処置を行った患者さんおよびご自身では完全に口腔内のケアーができない方は基本的に1〜3ケ月に1回、軽度の歯周病であり、口腔内のケアーも良くできている方は6ケ月に1回メインテナンスを行っています。


次に『口腔管理がきちんと行われ、適切なメインテナンスを行うことで歯周病で失った骨は再生する!』という歯周病患者さんにとっては朗報な研究論文です。
研究3: 
RoslingとNyman(1976)らは口腔内の管理とメインテナンスがきちんと行われた場合、口腔内管理およびメインテナンスがあまり行われなかっった場合に比べて、骨の再生に効果があることを報告した。また逆に、歯周外科処置を行っても、その後の口腔内管理とメインテナンスが行われなかった場合は再発することをKeer(1981)が報告した。この報告によると歯周外科処置後 5年の再検査の結果、口腔内管理とメインテナンスがきちんと行われなかった患者さんのうちその45%に失敗が認められたと報告した。
この研究の解説をします。
メインテナンスにおいて何年かおきにレントゲンで骨の再生状態を確認しますが、口腔内の管理(日常の歯ブラシの程度)やきちんとメインテナンスが行われなかった場合は明らかに骨の再生は認められない場合が多いです。
歯周病の治療が終わった患者さんには、メインテナンスは実際の治療以上に大切なことであり、ご自身の歯で一生過せるかどうかはこのメインテナンスにかかっていることを話します。
しかし、このメインテナンスは日本ではまだ一般的でないのが現状です。ご自身の歯で一生を過ごしたいと思われる方は必ずこのメインテナンスを受けて下さい。


次の論文にいきたいと思います。
『メインテナンスを行うと本当に歯は保存できるのか?』という論文です。
現在、歯周病でメインテナンスを行っている患者さんにとっては非常に興味があることですよね。
研究 4: 
例え進行した歯周疾患であっても、歯周治療を受け、適切な口腔内管理とメインテナンスを行った場合はかなりの確率で歯を維持することが可能であるという報告が多数ある。
0liver(1969)は5年から17年間(平均10.1年)のメインテナンスケアーを行っている歯周疾患患者さん 442人について報告した。この研究によれば歯の喪失率は1.6%という非常に低いものであった。Ross(1971)らは 2〜20年メインテナンスを受けた患者さん 180人について歯の喪失率は患者1人当たり0.78歯であった、と報告している。同様に、口腔内管理をし、メインテンスをきちんと受ければ歯周疾患にかかった人でもメインテナンス期間中に失う歯の平均はHirschfeld (1978)は 1.8歯、Becker(1984)は0.72歯、Nabers(1988)らは0.29歯であったと報告している。
この研究の解説です。
もともとの歯周疾患の程度やどこまで治療するかによってもその予後は異なりますが、口腔内の管理がきちんとできて、適切なメインテナンスを行えば、その予後はメインテナンスを受けない方よりはるかに良いことはまちがいないことです。
治療が終わった患者さんが良くする言葉があります。「また痛くなったり、問題があったら来ます。」もし本当に問題があってからくれば当然歯を抜歯したりすることになるのです。特に歯周病は自覚症状がある状態はかなり進行していることがほとんどです。
歯を抜きに歯科に来院するのか?歯を保存するために来院するのか?ということです。ご自身の歯はご自身で守ることができるのです。もう痛みがあってから治療するという考え方を変えてみてはいかがでしょうか?

今日は以上です。

また次回も歯周病のシリーズになります。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

2007年2月15日

歯周病について:13

7a6faec4.gif歯周病について:13

昨日は歯周病の治療の最終段階である歯周外科処置の話をしてきました。
歯周外科処置の中でも骨を再生させる治療(GTR法)については9〜12回に分けて解説してきました。

本日は歯周外科治療後の話についてです。
歯周外科処置後約1ヶ月してから歯肉(歯周ポケット)の治りを待ち再度歯周ポケット検査を行います。
この段階でほとんどの部位は3mm以下に治っています。
つまり歯周ポケットの内部の細菌感染は取り除けたということになります。
後はこの状態をいかに維持するかということになります。

それはまず毎日の徹底とした歯ブラシが基本になります。
毎食後のブラッシングがきちんとしていないと必ず歯周病は再発します。

ただし毎日100%ブラッシングを行うことは難しいことです。
完全にできているかということを確認するのも困難です。
また取り残してしまった歯石等もあるはずです。

定期検査(メインテナンス)が必要になってきます。

歯周病の治療が終了したとしても、きちんとした管理ができていないと必ずと言ってもよい程再発してしまいます。実際に歯周病で時間をかけて治療したにもかかわらず、再発をしてしまい抜歯をしなければならない状態になった方も多くいらっしゃいます。歯周病の治療中や治療終了直後は歯周病菌(歯周病を悪化させる問題の菌のこと)が非常に少なくなっています。
はじめは歯ブラシも非常に注意をし、時間をかけて行っていますが、だんだんおろそかになっていく場合もあり、ふたたび問題となる歯周病菌が繁殖しやすい環境となるため再発を起こしてしまいます。
メインテナンスとは定期的に口腔内を管理することにより、歯周組織の健康を維持していくことです。
アメリカの歯周病学会では歯周病のメインテナンスを『歯周病の治療の延長であり、新しいあるいは再発する異常や疾患を早期に発見し、治療しようとすることである』としています。そしてこのメインテナンスの有効性や期間を科学的に実証する論文も多数あります。

以下にはなぜメインテナンスが必要なのかということと、どれくらいの頻度で受ければ良いのかということを論文をもとに説明いたします。

『なぜメインテナンスは必要か?』
メインテナンスに関する研究

歯周外科処置後にメインテナンスを行わなかった場合どうなるか? 歯周外科処置後にメインテナンス治療が行われなかったり、歯ブラシが不十分であれば、結果的に歯周病は再発することが多くの研究により実証されています。
研究 1. _AxellsonとLindhe(1981)は6年間にわたり歯周外科治療を受けた患者さんが適切なメインテナンスが行われないとどうなるかを調べた。_2〜3ケ月の間隔でメインテナンスを受け、その時に診査と指導、および歯石除去等のクリーニングをした患者さん(メインテナンス群)と、メインテナンスを受けなかった患者さん(指導やクリーニングはしないで検査のみに来院してもらった)ではあきらかにメインテナンスを受けなかった患者さんは再発していた。

研究結果からもメインテナンスの重要性がわかっています。

次回もこのメインテナンスの重要性について論文をみながら解説していきたいと思います。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
2006年5月6日

今日から仕事始め

ゴールデンウィークも後2日となりましたが、当医院は今日から仕事始めです。
私自身はこの休みはとくに出かけること無く、自宅で十分に休息を取りゆっくりしていました。

ところで昨日ボクシング見た方も多いかと思いますが、すごかったですね。
有言実行と言いますか、物凄い気迫を感じました。
今後も楽しみです。
またボクシングが終わったと思えば、今度は別の局で総合格闘技がやってましたね。
ついつい見てしまいました。
ゴールデンウィークの最終日はテレビ三昧でした。

話しは変わりますが、来週から新たに2名の先生が勤務することになっています。
2名とも非常に真面目で優秀な先生ですので期待しいます。
多くの先生がいることにより、ひとりひとりの負担は軽減され、より充実した診療が行えます。

今日はインプラントの手術はありませんでしたが、インプラントの最終的な被せ物を行う症例がいくつかありました。
通常、被せ物を行った後レントゲンを撮ります。そのレントゲンは後日プリントして患者さんに送らせていただいています。
患者さん自身も治療終了後に診療室でレントゲンを見るだけでなく、後でプリントした物をゆっくりと見たいという意見が多かったもので6年前から始めています。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター

2006年5月3日

ゴールデンウイークですね

ゴールデンウイークも中盤になりました。当医院も今日から3日間(水、木、金)休診です。
病院が蒲田から大船に移転して1ヵ月が経ちました。
昨年末から体調の不良や移転に伴うごたごたでHPの更新がほとんどできていませんでした。
今日は新しい大船駅北口歯科インプラントセンターについて話したいと思います。
病院はJR大船駅北口(笠間口)から徒歩で約3分ほどのところにあります。
横浜駅から約20分です。
以前の蒲田の医院は診療する台(ユニット)が3つでしたが、今度の医院は通常の診療するユニット3台に加えて、インプラントを行う個室の手術室が2室あります。手術室は24時間空調管理がされており、非常に衛生的な状態になっています。
治療を行う先生は私の他に5名おり、その中には通常は麻酔科に在籍している麻酔専門医もいます。
HPの中にある『静脈内鎮静法』という麻酔を行う際はその専門医が行うことになります。
またドクターの人数を充実させることによりインプラントを希望される患者さんに対して2名の担当医をつけることができます。担当医が2名になることにより1人では見落としがちなことも回避でき、より正確で高度な治療を提供できると思います。
現在HPの更新も行うべく準備をしています。
今後ともよろしくお願いいたします。

インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
2006年1月12日

しばらくぶりの日記です:抜歯即時インプラント

昨年の体調不良がまだ引きずっており、日記がおろそかになっています。

今日は抜歯即時インプラントについての話しです。

患者さんにとって治療期間が短く、麻酔の回数や手術の回数が少ないことは非常に良いことです。
インプラントにおいても治療回数を少なくするために抜歯即時インプラントという方法があります。
その名のとうり天然歯を抜歯してすぐその場所にインプラントを埋入する治療法です。

上顎の前歯部は審美的に非常に重要な部位なので、適応基準さえ問題なければ抜歯即時インプラントは非常に有効な治療です。
というのは抜歯を行うと時間の経過とともに、歯を支えていた骨は吸収を始めます。
2ヶ月程度すると頬側の骨は薄い場合には1/3程度吸収してしまいます。そのため抜歯後歯肉が安定してからインプラントを行おうとするとインプラントを埋入するための骨の幅や高さは減少してしまい、適切にインプラントが埋入できなくなる場合があります。
もし骨が減少した状態でインプラントを行う場合にはインプラントと同時に骨を増大する方法(GBR法:インプラントの特殊な治療を参考にして下さい)やあらかじめGBR法を行ってからインプラントを埋入することになります。
通常のインプラントを行うよりも若干大変な治療になりますし、あらかじめGBR法を行うことになれば治療の期間も長くかかります。
そのため条件さえ合えば、抜歯即時インプラントを行えば、抜歯と同時にインプラント埋入ができるばかりか、骨の吸収を起こす期間もなくなります。
大変有効な治療法です。
しかし、この方法は非常に診断が難しい治療法です。
インプラントをきちんと埋入するためには、埋入したインプラントの周囲に骨がきちんと残っている(インプラントの周囲が骨で囲まれていることが必要)ことが重要です。
抜歯をした場合、抜歯した穴とインプラントの直径がぴったりと適合することはまずありえません。
通常は抜歯した穴よりもインプラントの直径の方が狭いためインプラントの周囲には隙間が若干あきます。
この隙間が小さければ小さい程良いということになります。
抜歯したこの隙間が小さく、周囲の骨の吸収がなければ抜歯即時インプラントは可能です。
しかし、抜歯した穴がインプラントの直径よりもあまりに大きかったり、周囲骨の吸収があまりにも大きい場合には抜歯即時 インプラントはできません。
無理をして行うと骨の裏打ちがないため歯肉た退縮し、審美性をうしなうばかりか、インプラント自体もダメ(脱落)になってしまいます。

また抜歯部周囲の骨が吸収してしまう原因としてし歯周病が進行していたり、歯の根が割れてしまい、その割れ目から血液や細菌が侵入し繁殖する結果、膿みとなり周囲骨の吸収を起こすことがあげられます。

また歯周病が進行した歯を抜歯し、即時に行うことは危険があるためあまり行いません。
歯周病になっているということは歯の根の周囲の骨が吸収していて、ぐらぐらしているということです。
その骨が吸収してしまう原因が歯周病細菌なのです。
抜歯をしただけでは骨の中には歯周病細菌がある程度は残ってしまいます。
しかし、実際には抜歯した穴を徹底的にきれいにしてからインプラントを埋入するためまず問題が起ることはありませんが、万が一抜歯した穴に歯周病細菌が残った状態でインプラントを埋入するとインプラントにも細菌が感染し、ダメになってしまいます。
また骨が吸収してしまっているということはインプラントを埋入してもその周囲に骨がないため骨を増大する治療法が同時に必要になってきます。
しかし、骨の吸収が著しい場合には骨の増大法(GBR法:詳細はHP参照)とインプラントの埋入を同時に行うことは難しくなってきます。
同じ抜歯即時インプラントであっても抜歯する歯がどのような状態で抜歯に至ったかによりその難易度はことなります。
患者さんにとっては抜歯、インプラント埋入、同時GBR法(骨増大法)を一度に行えば、“楽”ですが、リスクも高くなります。
そのためこうした治療法を選択する場合には術前の診査が非常に重要になってきます。

インプラントの杉山歯科医院
2006年1月7日

ひさしぶりの日記です

お正月休みで十分休養をとり、体調も回復してきましたのでにひしぶりの日記を書きます。
昨日から本年度の診療が始まりました。
昨日は1件、本日も1件のインプラント手術がありました。
ケースとしてはさほど難しい治療ではありませんでした。
来週からはまたインプラント手術がいっぱいはいっています。
体調を整えがんばっていきたいと思います。
昨年末は体調不良があり、手術の日程を変えていただいた患者さんが多くいました。
本当に御迷惑をおかけしました。
体調不良になってあらためて健康の大切さを身にしみました。
十分な睡眠、食生活は本当に大切であることを実感しました。
今年は4月4日よりインプラントセンターを新たに開設するので今以上に健康管理をしていかなければなりません。
ホームページももうすぐリニューアルします。
新しいページもどんどんと増やしていきますので御期待下さい。
本年もよろしくお願い致します。

インプラントの杉山歯科医院
2005年12月5日

インフルエンザ

先週から身体がだるく『風邪』かと思っていましたが、インフルエンザでした。
私自身は暫く休むかもしれません。御迷惑をおかけします。
日記も暫く休ませていただきます。

インプラントの杉山歯科医院

2005年8月10日

夏期休診のお知らせと麻酔について 2005-08-10

8月11日(木曜日)から15日(月曜日)まで休診とさせていただきます。


今日は麻酔についての話しです。
 
 歯科治療の多くのケースにおいて麻酔はどうしても避けられないものです。しかし、この麻酔が嫌だという方がほとんどです。その理由はもちろん痛いからです。
現在歯科治療において痛みを完全になくすというのは難しいことですが、ほとんど感じさせずに治療を行うことは可能です。
まず麻酔を行う前は緊張をしていたりしますからこの緊張をとくことと痛みを感じにくくするために笑気麻酔というものを使用します。
この笑気麻酔は鼻から笑気というガスを吸うことにより行うものです。もちろん気体を鼻から吸うだけですので痛みはまったくありません。笑気麻酔を行ってから 5分程度すると頭がぼ−としてきます。そして痛みを感じることが通常よりもかなり減少します。この笑気麻酔は治療が終了つまり吸うのを中止するとすぐ麻酔効果がなくなります。このことにより治療が終了してもすぐ帰宅することができるため安全性の高い麻酔です。
またそうした麻酔でも恐いという方には静脈内鎮静法という麻酔を行います。
これは点滴で麻酔を行う方法です。ほとんど眠っている状態になりますので、治療中の痛み等はありません。



インプラントの杉山歯科医院
2005年7月5日

静脈内鎮静法再開

静脈内鎮静法とは ?

静脈内鎮静法とは、点滴法により精神安定剤を静脈内に投与する方法です。
鎮静されている患者さんは安らかな気持ちになり、さらに処置時の痛みなど
の不快な記憶も和らげられ、ストレスを軽減した円滑な診療が受けられます。
インプラントをされる方でご希望があれば行います。

この治療法を再開します。
神奈川歯科大学の麻酔科の先生により行われます。 




インプラントの杉山歯科医院
2005年6月21日

学会の認定医の話し

昨日に続いて今日もインプラント手術がない日でした。
めずらしくこんな日もあります。

今日は学会認定医の話しをします。

学会にはいろいろな学会があり、ほとんどの学会で認定医があります。認定医というのはその所属している学会がある一定の基準を設けていてそれをクリヤーすると専門医としての称号がもらえます。
しかし、単に学会に入会しただけで認定医をもらえるところもありますし、何年か所属していれば自然にもらえるところもあります。
また一応試験はありますが、形式適度のものでだれでも受かるものもあります。
逆に非常に難しい認定医もあります。
私達の歯科、特に私がかかわっている日本歯周病学会や日本インプラント学会の認定医は受験資格があります。
学会所属5〜6年以上、学会が認める研修施設にての研修も同様の期間が必要、インプラント学会は専門の知識を得るためのトレーニングを行う施設にて100時間の講議と実習を受けること、学会発表を行うこと、インプラントの症例を発表することがあります。歯周病学会も30症例程度の発表と口頭試問があります。
それぞれクリヤーするにはそれなりの知識と技術が必要になってきます。
ですからこれらの資格をもっているということはある一定び基準には達しているということなので、歯科医院を選択される基準にはなるかと思います。


インプラントの杉山歯科医院
最近の投稿
カテゴリ
アーカイブ

PAGE TOP