最新インプラント症例ブログ

2005年6月8日

今日のインプラント

今日の午前中は下顎に4本のインプラント埋入手術が、午後は上顎に3本のインプラント埋入手術があります。

午前中の下顎のインプラントは得に大きな問題はありませんが、午後の上顎のインプラントは骨の高さが非常に少ないためソケットリフト法を行います。
ソケットリフト法についてはこの日記で何度も記載きていますが、始めて日記を見る方やおわかりにならない方はホームページのインプラントの特殊な治療を参考にして下さい。
以前は骨の高さがない場合にはインプラントを行うのが非常に困難なことでしたが、今ではわりと簡単に行うことができ、患者さにとっても楽な治療法になりました。
上顎にインプラントを行う場合には本日の症例のように骨の高さが少なく、困難な場合があります。
これは上顎洞という存在があるからです。
本日はこの上顎洞について説明します。

          上顎洞とは?

上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のことです。
この空洞は頬骨の奥に存在し、鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨により左右に分かれています。この上顎洞の働きは完全にはわかっていません。
多くの場合、歯が存在するとこの上顎洞と上顎の骨の距離は一定の幅がありますが、歯周病等で骨が吸収してしまうと上顎と上顎洞との距離が薄くなってしまいます。
その結果インプラントを行えないことがあります。


インプラントの杉山歯科医院
2005年6月7日

現在報道されている医療問題について

今、医療事故についていろいろと報道されているのを御存じのことかと思います。
心臓外科手術の医療事故のことです。
担当する医師の技術や経験不足による医療ミスです。

医師はみなさんが思うほどなんでもできる人ではなく普通の人間です。
ですからどんな治療でも絶対100%ということはありません。
現在高い技術をもっている医師であっても一番最初の手術というものはあったのです。当然ですが…

どんな職業であっても始めから難しいことができるわけではありません。
例えば、車の免許を取ったばかりの人が次の日からF1レースに出れるわけがありません。
医療行為も同じです。
始めはできることから行い、少しずつ経験を積みできてくるのです。とくに難易度の高い治療治療はチームアプローチであったり、経験もそうですが、その中でも優れた医師のみができることがあります。
しかし(私は歯科の世界しかしりませんが)、現実的には技術を向上するためのトレーニングは日本の大学では十分されていません。
そうしたシステムが完全に確立されていないのです。
そのため大学を卒業し、身につけることが多くあります。

また今問題(誤解をされているかもしれません)となっている専門医制度ですが、ある一定の基準があり、これをクリアーしているわけですからこれ自体は無意味なことではありません。
しかし、これは試験の一つです。
一番大切なのは医師個人の問題であるかと思います。

インプラント治療にとっても同じです。

以下は6/5に新しくホームページにアップした内容の一部です。
今回の医療問題と関連がある内容かと思います。
お時間がある方は『インプラントはどこで治療する』を御覧になって下さい。

インプラントの治療はどこで行った方が良いのでしょう?
大きく分けて大学病院なのか?個人の歯科医院であるのか?
確実な答えは難しいですが、ある程度の基準はあります。まずインプラント手術の実績があるということが第一です。
『今まで何本くらいのインプラントを埋入してきたか?』、『今現在1週間に何本程度を埋入しているのか?』これは重要なことです。
つまり、インプラント手術というものは知識(後で話します)も大切ですが、技術力 が非常に大切になってきます。技術というものは手先が器用な人もいれば不器用なひ ともいます。しかし、1年間に数症例しか手掛けなければ技術は磨かれません。年間 数百症例の手術を行っている先生は万が一もともと器用でなかったとしてもそれだけ 手術件数があればそれなりに技術力は高い(手術は上手)と言っても問題はないでしょう。
話しは少しずれますが、医科の分野では手術件数に対し治療費(保険診療)が異なる ということがでできています。
たとえば、ある特殊な手術があったとします。
Aという病院(大学病院も含む)は年間20件の手術実績しかないが、Bという病院は 年間1000件の手術があったとします。当然医師の技術力に違いがでてきます。そ れなのに保険の治療費が同じであるのはおかしいという意見があり、その手術の種類 や病状にも違いますが、ある一定の手術件数に達していない病院は治療費が安く設定 されています(保険点数に違いがあるということ)。
もちろん医療は知識も大切ですが、外科的な手術の場合には技術力も大切になります。
インプラントも同じように考えられます。簡単な手術であればさほど歯科医師による差は ないと思いますが、ある程度難しい手術であれば技術力の差は出てきます。私も開業 する前は大学病院(歯周病科)に6年間在籍しており、手術を毎日のようにしてきま したが、同じ歯周病科でもまったく手術をしない先生もかなりいました。年齢がかな り上の先生でもまったくと言っても良い程手術ができない先生もいます。しかし、そ の実体は患者さんにはわかりませんから大学病院ブランド(?)で来院される患者さ んも多くいらっしゃいます。

大学病院等の大きな病院でしかできない手術(施設や器具の関係上)ももちろんあり ますが、インプラントの場合入院等の治療ではなく基本的には外来ですので、病院 の大小は関係ありません。この話しは大学病院をどうのこうの言うわけではありませ ん。大学ブランドではなく、結局手術を担当する歯科医師個人の知識であるとか技術 的な問題です。
インプラント手術を受けられる場合には担当歯科医師のインプラント経験を聞くこと は重要です。またこうしたことを聞くことは失礼なことと思い、聞きにくいかもしれ ません。しかし、真剣に治療に取り組んでいる先生はこうしたことを聞いても不快に 思ったりすることはありません。
どこで治療をされるかを選択することは難しいことですが、患者さんご自身のことですので十分御検討されることをお勧めします。
もしわからないことがあれば杉山歯科医院宛にメ−ルをいただければできる限り御協力をさせていただきます。


インプラントの杉山歯科医院
2005年6月5日

今日のインプラント

今日は午後に1件のインプラント手術があります。

最近ますますインプラントを希望される患者さんが増えてきています。
手術はほぼ毎日となっています。
1日2〜3件という日もあります。それほどまでにインプラントが一般的に普及してきているのですね。

ただし、インプラントが普及するにつれ、インプラントのトラブルも増えてきているという話しも聞きます。
インプラントは高額な治療費もかかりますし、もちろんご自身の身体のことですから十分検討して歯科医院を選択されて下さい。
1つの医院だけでなく、いくつかの医院に行かれて話しを十分に聞いてからもっとも納得して信頼がおけると思った歯科医院を選択されることが良いと思います。

明日6/4(土曜日)は休診となります。

インプラントの杉山歯科医院
2005年6月2日

今日のインプラント:今週の土曜日6/4は休診です

今日は上顎の前歯部を抜歯してすぐインプラントを埋入する
『抜歯即時インプラント』があります。

上顎の前歯部は審美的に非常に重要な部位なので、適応基準さえ問題なければ抜歯即時インプラントは非常に有効な治療です。
というのは抜歯を行うと時間の経過とともに、歯を支えていた骨は吸収を始めます。
2ヶ月程度すると頬側の骨は薄い場合には1/3程度吸収してしまいます。そのため抜歯後歯肉が安定してからインプラントを行おうとするとインプラントを埋入するための骨の幅や高さは減少してしまい、適切にインプラントが埋入できなくなる場合があります。

もし骨が減少した状態でインプラントを行う場合にはインプラントと同時に骨を増大する方法(GBR法:インプラントの特殊な治療を参考にして下さい)やあらかじめGBR法を行ってからインプラントを埋入することになります。
通常のインプラントを行うよりも若干大変な治療になりますし、あらかじめGBR法を行うことになれば治療の期間も長くかかります。
そのため条件さえ合えば、抜歯即時インプラントを行えば、抜歯と同時にインプラント埋入ができるばかりか、骨の吸収を起こす期間もなくなります。
大変有効な治療法です。
しかし、この治療を行うには事前の検査が重要です。適応症を間違えると上手くいきません。


今週の土曜日6/4は休診です

インプラントの杉山歯科医院
2005年5月31日

今日のインプラント:歯が一本もない方(総義歯)の治療

今日は歯1本もない方の治療についてです。


歯が1本もない場合(総義歯の場合)、完全に固定式(もともと歯が合った状態に回復できます)にすると、6〜8本(顎の大きさや骨の高さにより違います)のインプラントを埋入し、ブリッジとします。(ブリッジがどのようなものかについてはホームページのインプラントのページを参考にし下さい)
固定式で非常に良いのですが、インプラントの本数が多いため治療費がかかります。
そこで完全固定式ではありませんが、義歯を動かなくするためにインプラントを使用する方法もあります。
義歯にはなりますが、インプラントと義歯が完全に固定されますので、義歯が動いたり、食事や会話中に外れたりすることはありません。
2〜4本のインプラントを埋入し、義歯の固定源として利用します。
義歯にはアタッチメントという留め金のようなものを組込みます。
インプラントと義歯に埋込こんだアタッチメントにて義歯が落ちないようにします。

このようにアタッチメントを使用すると義歯の上蓋のプラスチックの部分を取除くことができ(場合によりできないこもあります)義歯の安定が得られるだけでなく、装着感も向上します。



インプラントの杉山歯科医院
2005年5月30日

今日のインプラント

今日はひさしぶりの雨ですね。
でも病院は混んでます。
みなさん雨の中御苦労様です。

今日は上顎の奥歯に4本のインプラント埋入があります。
元々歯周病を放置していたため骨が非常に吸収しており、インプラントを埋入するための骨の高さや幅がなっかったため事前に骨幅を増大させるGBR法を数カ月前に行ってあります。
今日はその部位にインプラントを埋入するわけですが、さらにできるかぎり長いインプラントを埋入するためにソケットリフト法という治療法も付属して行います。
できるかぎり長いインプラントを埋入した方が将来的な安定は良いことになります。
ソケットリフト法やGBR法についてはホームページの特殊な治療を参考にして下さい。

インプラントの杉山歯科医院


2005年5月28日

今日のインプラント

今日はインプラントと喫煙の関係についてです。

インプラントを行うにあたり、喫煙されている方は禁煙されるか少なくと も本数を減らしていただく必要性があります。
喫煙はインプラントにとって非常に問題があります。得に手術直前後1週間程度(できるかぎり術後8週間程度)は傷口の治癒に悪影響を及ぼしますので禁煙が必要です。

以下は喫煙とインプラントについての報告です。
Moyらの報告では、540人の患者で喫煙者で11.28%、非喫煙者で4.76%の失敗が示され、喫煙者では失敗率は2〜3倍になります。特に上顎にインプラントを埋入した場合には、煙は直接の刺激となるだけでなく、鼻腔や副鼻腔からも骨や粘膜に悪影響を与えます。


インプラントの杉山歯科医院

2005年5月27日

今日のインプラント

今日は下顎にインプラントの埋入があります。

上顎と下顎ではインプラントと骨が結合する期間が違います。
またインプラント表面の加工によっても結合期間が違います。

私が使用しているI.T.IインプラントのSLAサーフェイスという最新の表面構造を持つインプラントでは最短で6週間でインプラントと骨が結合するという実験データがあります。

ただし、実際の臨床では骨の硬等個人差があるため、通常下顎で8週間、上顎で2〜3ヶ月程度待っていただくことが多いのが現状です。
今後インプラントと骨がさらに早く結合するための研究が行われており、近いうちに発表されることになります。

数年前はこの結合期間は6ヶ月程度かかっていましたが、数年で1/3程度に短くなってきました。
世界中で数百というインプラントが存在するなかで私がI.T.Iインプラントを使用しているのは歴史的に長く、蓄積されたデータがあるだけではなく、最新の治療(インプラント)に関しても非常に多くの信頼できるデータをきちんと持っているからです。
世界には多くのインプラントが存在しますが、I.T.Iインプラントのように自らの施設での基礎データ(基礎研究)をしっかりもっているメーカーはそう多くはありません。
ただし、臨床の場で患者さんに使用している私達としては基礎データのみを信じ使用することはありません。
実際には臨床データというものがある程度しっかりしていないと全てを信じ使用するわけにはいきません。
このSLAサーフェイスというインプラント表面構造が発表され、骨との結合期間が短くなった時にも全てを信じ患者さんに6週間で被せ物を行ったわけではなく、骨の安定が良い患者さんには最短期間で、そうでない患者さんにはいままでのような骨との結合期間を設定しています。
当然、患者さんは実験の場ではありませんので、安全が第一です。

またこの話しは23/5の日記の続きとなっていますので、下にスクロールして『最新の治療は良い治療?』を御覧になって下さい。



インプラントの杉山歯科医院
2005年5月25日

今日のインプラント

今日は上顎のインプラントです。
上顎は下顎の骨と比較して軟らかいため安定性にかけます。

インプラントを埋入する際にはドリルのようなものでインプラントのホール(穴)を開けていきます。
当医院で使用しているI.T.Iインプラントは通常直径4.1mmというものを使用します。直径4.1mmのインプラントを埋入するためにはドリルによるホール(穴)は直径3.5mmまで開けます。
3.5mmのホール(穴)に4.1mmのインプラントを埋入するためタイト(きつく)に埋入されるため安定します。
しかし、現実にはドリルでホール(穴)を形成する時に若干のブレがあると形成したホール(穴)は予定より大きくなることがあります。
得に上顎のように柔らかい骨の場合にはそのような傾向があります。
そのため軟らかい骨の場合にはドリルで形成する時に、3.5mmよりさらに小さい大きさまでしか形成せず、そのホール(穴)に4.1mmのインプラントのねじ込むように埋入します。
またもっと安定させるためにはドリルはほとんど使用せず、キリのようなものを使用し、骨の中央部にそのキリを刺し、上からたたいて穴を押し広げるようにします。


インプラントの杉山歯科医院

2005年5月24日

今日のインプラント:インプラントの成功率の話し

今日はインプラント成功率に関する報告(最新論文で報告されたもの)を行います。


対象は250名(男性:106名、女性144名で20〜67歳の患者さん)の患者さんです。
歯周病、全身疾患、喫煙者(1日10本以上)は除外しています。
使用したインプラントは長さ8〜16mm、直径は3.3〜4.8mmで合計759本のインプラントを埋入しました。

治療観察期間:
1995〜2002年の間に治療を行った患者さんで、治療を終了後(被せ物を装着後)16ヶ月〜7年間(平均3.5年)の範囲が調査対象となりました。

結果としてインプラント成功率は約95〜97%でした。
失敗インプラントの20%が8mmの短いインプラントで、同じく26.6%が直径3.3mmの細いインプラントであった。こうした結果から8mm以下の短く、3.3mm以下の細いインプラントは基本的に使用せず、もし使用したとしてもいくつかのインプラントと連結固定をして使用すべきであると考えています。またインプラントと天然歯は連結しないことは大原則であると考えています。こうした結果を考えてインプラントを行うとインプラントの成功率は非常に高くなります。

インプラントの成功率についての詳細はホームページの『インプラントはどれくらいもつのか?』を参考にして下さい。




インプラントの杉山歯科医院
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