最新インプラント症例ブログ

2009年6月15日

ソケットリフト法:その2

6/15(月曜日)です。

今日のテーマは、『ソケットリフト法:その2』です。


前回のブログでは、上顎の奥歯において、骨の吸収がある場合の話をしました。

上顎の奥歯において、予知性のある治療を行うためには、骨の高さが10ミリ程度存在することが必要です。
しかし、多くの症例では、骨の10ミリ以上の骨の高さが存在することが少ないのが現状です。
そこでさまざまな治療方法を駆使して、インプラントの埋入を行うことが必要になります。

そこで、前回解説しました『ソケットリフト法』は、
骨の高さが5ミリ程度存在すれば、この方法を行うことにより、
10ミリ程度の長さのインプラントを鵜埋込むことが可能になる方法です。

しかも、この治療法は、治療に対する患者様の負担が比較的少ない方法です。
負担が少ないということは、治療後の腫れ、痛み等が少ないということです。

ソケットリフト法は、1994年にSummers RBらによって初めて発表された治療法です。
臨床に応用されてから約15年程度経ちました。

臨床応用された頃は、まだまだ十分とは言えない状態でしたが、
現在では、患者様への負担が少なく、治療自体も他の骨増大法と比較すると
簡単に行えるため、多くの歯科医師が行えるような治療法になっています。

当医院でも上顎の奥歯にインプラントを行う際には、かなり使用する頻度が高い治療法になっています。

術式や症例については、前回のブログを参考にして下さい。


それでは、こうしたソケットリフト法の成功率について解説したいと思います。


ソケットリフト法の成功率
 
研究者(発表年)      観察本数     観察期間      成功率(%)
Ioannidou E(2000)      79       8ヶ月       100
Horowitz RA(1997)      34       平均5.9年       97
Horowitz RA(1997)      143       平均18ヶ月       96
Tong DC(1998)       1092       最長60ヶ月     87〜98



オステオトームを使用したソケットリフト法は まだ臨床に応用されてから15年程度のしかたっていませんが、通常のインプラント埋入と比較しても なんら劣ることはありません。
それどころか 通常のインプラント治療と比較して 患者さんへの負担が非常に少ないのも この治療法の特徴です。
施術者にとってもこのテクニックは難しいものではなく、今後骨の高さがないケースにおいて一般的になっていく治療法であると考えられます。




今週(6/12〜14)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。


ここ数日間のインプラント手術も骨吸収が大きい症例ばかりでした。
最近行っている手術は、骨の増大(GBR法)なしでは、行えないような症例がほとんどです。
本日ご紹介する症例も骨吸収が大きかったケースです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

まず、インプラント治療に至った経緯ですが、 歯根破折です。
このブログでもよく 歯根破折については書きますが、神経のない歯で起ります。
神経のない歯は非常に脆く、通常の噛む力でも割れてしまうことがかなりの確率で起ります。

歯根破折した場合、できるかぎり早く抜歯することが重要です。
抜歯するタイミングが遅れると、割れた部位から感染が起こり、骨が吸収してしまいます。

本日の症例も 歯根破折した状態が長くあったため、かなりの骨吸収が認められました。
治療方法として、インプラントを埋入すると同時に、骨の増大法(GBR法)を行うことが必要でした。

歯根破折は、患者様にとってが、痛みや腫れが起らないことが多いのです。
そのため、『歯根破折しているから抜歯が必要です!』と患者様にご説明しても
『痛みがないからこのままでいいです!』
と抜歯をご希望されない方も多くいらしゃいます。

『歯根破折したままの状態でいると骨の吸収が起こり、大変なことになるので、早く抜歯した方が良いですよ!』とご説明したも なかなかご理解が得られないことも多いのです。

患者様の中には、
『骨吸収があってもGBR法を行えば、大丈夫(骨が再生できる)であれば、本当に歯がダメになるまで待ち、それから抜歯してもいいですか?』
という方もいらしゃいます。

GBR法という骨増大法(骨再生治療)は、魔法の治療ではありません。
どのような状態でも元通りに回復できるわけではありません。
骨の増大(再生)ができないケースも存在します。

また、GBR法は、それなりに患者様にも負担がかかる治療法です。
骨吸収の程度にもよりますが、治療後の腫れ等が起ります。

できれば、骨吸収が起らない方が治療が簡単に行えます。

さて、今回の症例に戻ります。
下顎の奥歯に2本のインプラント埋入を行いました。
1カ所は、骨吸収がかなり、起っていましたので、GBR法を併用しました。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプが2本です。

麻酔方法は、静脈内鎮静法です。
この麻酔は、寝ている状態で治療が行えますので、患者様は、治療中の不安をまったく感じないで行えます。
この症例の患者様は、高齢であったこともあり、少しでも不安と負担の少ない治療をご希望でしたので、・ 静脈内鎮静法にて麻酔を行いました。


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取ります。


治療費
インプラントが1本21万円(税込)×2本です。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、
今回のGBR法の費用も全て含まれています。




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2009年6月11日

ソケットリフト法:その1

6/11(木曜日)です。
今日も前回の続きで、『ソケットリフト法:その1』になります。

前回の『インプラントの傾斜埋入』の話では、上顎の奥歯では、骨吸収が起っていることが多く、
インプラントを埋込むための高さが存在しないことが多いことを解説しました。
インプラントの傾斜埋入とは、骨の吸収が起っている部位を避けて
骨の高さがある上顎結節(親知らず)の部分にインプラントを斜めに埋込む方法をご紹介しました。
本日からの話は、このような骨吸収がある場合の他の治療方法について解説していきます。


上顎の奥歯にインプラント治療を行う場合、非常に困難になることが多いのです。
その理由として、上顎の奥歯における骨の特殊性があります。

通常、インプラント治療を行う場合、しっかりとした骨が存在することが重要です。
骨の幅が十分にあり、骨の高さも十分に存在することが、インプラント治療が成功するためには、最も重要なことです。
特に上顎の場合、骨の高さが重要になります。
その理由について解説します。
上顎と下顎の骨の硬さを比較すると
圧倒的に下顎の骨は硬いのです。
逆に言えば、上顎の骨は軟らかいのです。

インプラントが安定するためには、硬い骨の方が有利な点が多いのです。
インプラントを骨の中に埋込むことを 例えてお話すると
建物を建築する際、
やわらかい土地にクイを打ち付けるのと
かたい土地にクイを打ち付けるのでは安定が違うと思います。
もちろんかたい土地の方がクイの安定は良いことになります。

話は戻りますが、上顎は、やわらない土地のような状態です。
そのため、できるかぎり長いインプラントを埋込むことにより
安定をはかることが必要になります。

それでは、できるかぎり長いインプラントとは、実際にどの程度の長さなのでしょう?
答えとしては、10ミリ以上の長さのインプラントが安全です。
しかし、現実的には、上顎の奥歯には、さほど骨の高さが存在しません。
上顎の奥歯が欠損している患者様の60〜70%は、10ミリ以下の骨の高さしか存在しません。
骨の高さが、1〜2ミリという方も多くいらしゃいます。

今回のテーマである 『ソケットリフト法』とは、そのような骨の高さが不足している方の治療方法です。

上顎と上顎洞との距離が狭く、そのままではインプラントは不可能であるが、
5mm以上の距離がある場合に行う方法です。

通常、インプラントを行うのには最低10mm(予知性のある治療を行うのに必要な最低限の骨量と考えている)の骨の高さが必要であるが、
ソケットリフト法を応用すれば 5mmの骨の高さがあればインプラントを行うことができます。

治療自体は、インプラントの穴を形成する器具を最小限しか使用しないため、
通常のインプラトを行う場合よりも痛みや腫れがない治療法です。

上顎と上顎洞との距離が5ミリ以下の場合には、一般的にソケットリフト法は適応されません。
サイナスリフト法(上顎洞底挙上術)が適応されます。

それでは、早速症例を見ましょう!

以下の症例は、『ソケットリフト法』と『傾斜埋入』の両方を行ったケースです。

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クリックすると拡大されます。



上の左側が、治療前のレントゲンです。
上顎洞(自失印)が存在するため、インプラントが入る高さ(黄色矢印)がありません。
そのまま埋入すると インプラントが上顎洞に突抜けてしまいます。
上の右側がレントゲンシュミレーションです。
そこで、手前2本はソケットリフトを行い、一番奥歯は斜めにインプラントを行う計画をたてました。

以下が治療後になります。
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クリックすると拡大されます。




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クリックすると拡大されます。






次回もソケットリフト法の続きになります。
次回のブログは6/15(月曜日)になります。

さて、今日は、インプラントの手術報告ではなく、来院される患者様についての話をしたいと思います。
当医院には、毎日のようにインプラント治療をご希望される患者様が来院されます。
その多くが、今日のブログのように骨の吸収が起っている患者様です。

骨吸収がまださほどなければ、今日ご紹介したソケットリフト法やインプラントの傾斜埋入 等の治療法を併用することにより、インプラント治療が可能になります。
しかし、骨吸収が大きければ、骨の移植を行ったりすう必要性があります。
骨移植は、大変です。
また、あまりにも骨吸収が大きければ、インプラント自体ができないこともあります。

そうならないように(骨吸収が起らないように)早めの対応がもっとも重要なのです。

骨吸収が大きい場合には、治療の大変さがあるだけでなく、
治療期間も長くなったり、
治療費もさらにかかったり、
治療後の審美制に問題が生じたり、

治療後に多くの問題が生じる可能性があります。
インプラント治療には、骨を再生(増骨)させる治療方法があります。
しかし、骨の再生治療は、魔法の治療方法ではありません。
骨の再生には限界があります。
骨再生治療を行ったからといって100%元の状態に回復できるわけではありません。

骨が吸収しないうちに対応することが重要なのです。

歯がグラグラする
出血がある
欠損部位(歯がない部分がある)
等の問題がある場合には、できるかぎり早く現在の状況を検査することが必要です。

早めに対応すれば、それだけ治療は簡単になります。





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2009年6月8日

インプラントの傾斜埋入とは?:その2

6/8(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『インプラントの傾斜埋入とは?:その2』になります。

先週末(土、日)は、当医院の先生が2人が休みだったため、
大変忙しい日でした。
私と山科先生、真鍋先生でフル回転です。
クタクタです。

そのため、今朝は、寝坊してしまいブログを書くのが遅くなりました。

さて、今日も前回の続きで、インプラントの傾斜埋入の話になります。

インプラントの傾斜埋入を適応する場所として、最も多いのが、
上顎の奥歯です。
その理由は、前回のブログで解説しました。

重複しますが、上顎の奥歯には、上顎洞という空洞が存在します。
この空洞が存在するために、上顎の奥歯では、骨の高さが少ないことが多いのです。

多くのケースで、上顎の奥歯における骨の高さは、5ミリ程度の症例が多いのです。
上顎の奥歯は、骨が軟らかいため、安定するためのインプラントの長さは、10ミリは必要です。
そのため、インプラント治療が確実に適応とならないケースが多いのです。

このように骨の高さが少ない場合には、できるかぎり長いインプラントを埋入するために、
ソケットリフト法 サイナスリフト法という治療法を併用し、
インプラントを埋入します。

この ソケットリフト法
サイナスリフト法
という治療方法は、まったく違います。

ソケットリフト法は、患者様にとってさほど負担がかかる治療法ではありません。
しかし、 サイナスリフト法は、非常に負担が強い治療法です。
治療後の腫れ等もかなり起ります。
骨の移植等を行うため、手術時間もかなりかかります。
そのため、できれば避けたい治療法です。

それでは、すべて ソケットリフト法で行えば、患者様の負担も少なく良い治療法と言えますが、実際には適応症があります。
骨の高さが5ミリ程度ある場合には、 ソケットリフト法を行うことができますが、
骨の高さが4ミリ以下の場合には、 サイナスリフト法を行う可能性が高くなります。

つまり、上顎の奥歯において、骨吸収が大きければ、インプラントを埋入するためには、
骨移植を伴う サイナスリフト法を行う必要性があるのです。


そこで、治療の大変な サイナスリフト法を避けるために、インプラントの傾斜埋入という方法があるのです。

傾斜埋入の部位としてよく使用される部位が上顎の奥歯のさらに奥の部分です。
親知らずがあった部位になります。
この親知らずが存在する部位を上顎結節と言います。

この上顎結節に斜めにインプラントを埋込むことにより、 サイナスリフト法を避けることが可能なことがあります。


言葉では、難しいので症例を見ながら解説します。

下のレントゲン写真が治療前の状態です。
赤色の点線が上顎洞の位置で 
緑色の点線が骨の外形です。
中央部には 骨の高さがほとんどないことがわかります。
サイナスリフト法(上顎洞底挙上術)を避けるために、その奥にある上顎結節に斜めにインプラントを埋入するインプラントの傾斜埋入を計画しました。
389765
クリックすると拡大されます。






下のレントゲン写真が治療後の状態です。
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クリックすると拡大されます。




このように上顎結節を利用し、傾斜埋入を行うことにより、大変な サイナスリフト法を避けてインプラントを可能にするのです。


もう1症例見てみましょう。

下のレントゲン写真が治療前の状態です。
赤色の点線が上顎洞の位置で 
緑色の点線が骨の外形です。
中央部には 骨の高さがほとんどないことがわかります。
治療方法としてサイナスリフト法(上顎洞底挙上術)はせず、奥にインプラントを傾斜埋入させて行うことにしました。
同部分を拡大(抜歯前になります)したのが右側の写真です。
抜歯前の状態を見ると骨が根の先までないのがわかります。
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クリックすると拡大されます。






下のレントゲン写真が治療後の状態です。
このように インプラントの傾斜埋入を行うと、サイナスリフトや骨の移植手術を行わないで治療を行えます。
しかし、インプラントを斜めに埋入する部位が存在しなければ もちろん行えません。
左のレントゲン写真が全体像で右のレントゲン写真がインプラント部分のみの拡大像です。
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今日はこれで終了です。

次回のブログは6/11(木曜日)になります。

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2009年6月4日

インプラントの傾斜埋入とは?

6/4(木曜日)です。
今日は、『インプラントの傾斜埋入とは?:その1』になります。

インプラントの傾斜埋入とは何か? 
という 話の前に インプラントの傾斜手術を行うにいたる理由を解説したいと思います。

重度歯周病 の場合、歯槽骨の吸収が進んだ状態で抜歯されることが多く、
その後のインプラント埋入に 支障をきたすことが多く認められます。
特に 上顎臼歯部においては 上顎洞(上顎洞については、後で詳細を図解します)の存在があり、
インプラント埋入を困難にしています。
また、抜歯後、欠損部を長期的にそのままにしていると 顎の骨は、機能圧が加わらないため 吸収(骨が痩せてくる)してしまいます。

つまり、骨の高さや 幅が少ない もしくは ほとんど存在しない部位では インプラントを埋入することは、困難になるということです。
もし、骨幅 や 骨の高さ がない場合、そのままの状態でインプラントを行うと失敗してしまいます。
しかし、実際には 上顎においては、インプラントを行うための 骨量が不足していることの方が多く、60〜70%の方は、 骨増大法(GBR法)や特殊な治療法を行わないでのインプランは不可能です。


それでは まず上顎洞について解説します。
上顎洞とは?
上顎の奥歯の上に存在する 骨の空洞になっている部分のことです。
この空洞は、頬骨の奥に存在し、鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨により左右に分かれています。
この上顎洞の働きは完全にはわかっていません。
多くの場合、歯が存在すると この上顎洞と上顎の骨の距離は 一定の幅がありますが、歯周病等で骨が吸収してしまうと 抜歯後上顎骨と上顎洞との距離が薄くなってしまいます。
その結果、インプラントを行えないことがあります。


上顎洞についての解説
A.歯がある状態で上顎洞までの距離があり、十分な骨の高さがある。
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クリックすると拡大されます。




B.歯を失った後でも 上顎洞までの距離があり、十分な骨の高さがある。
  インプラントを行うのに問題はない。
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クリックすると拡大されます。




C.歯周病等で骨が吸収してしまったために 上顎洞までの距離がなくなり、
  インプラントを行うのに十分な骨の高さがない。
  上顎にインプラントを希望する患者さんの多くは(60%以上)このような  状態である。
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上図のように歯を抜いた場所は年々やせて、場合によっては、上顎の奥歯の骨の高さが1〜2mm程度の幅しかない方もかなりいらっしゃいます。
“C”のような 上顎洞が下がってきていて インプラントを埋入するための骨の高さがない場合に
ソケットリフト法
サイナスリフト法
を行います。

特に骨吸収が大きい場合には、骨移植を伴う サイナスリフト法を行う必要性があります。
ただし、この方法は、治療後の腫れ等が大きくなり、治療を受ける患者様には、非常に負担のかかる治療法です。

できるかぎり患者様に負担の少ない治療法があれば、もっとも良いことになります。
その治療法がインプラントの傾斜埋入なのです。
インプラントの傾斜埋入詳細は、次回のブログで詳しく解説しますが、
まずは、インプラントの傾斜埋入の症例から見ていただきましょう。


下のレントゲン写真が治療前の状態です。
右上に2歯の欠損がありますが、中央部に骨の吸収している凹部が認められます。
右のレントゲンが拡大した状態です。
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クリックすると拡大されます。






中央部に骨の吸収した凹部があるため、両端に斜めにインプラントを埋入する計画を立てました。
* 下のインプラントは、シミュレーション(治療計画)です。
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クリックすると拡大されます。






下のレントゲン写真が治療後の状態です。
191765
クリックすると拡大されます。





今日は、だいぶ長くなってしまいましたのでこれで終了です。
次回は、またこの続きになります。



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2009年6月1日

インプラント手術報告(舌の大きさについて)

6/1(月曜日)です。
今日は、インプラント手術報告を中心にお話をしたいと思います。

今週(5/29〜31)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から上下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

インプラント手術時間は、骨吸収の程度 や インプラントの埋入本数 により大きく変わってきます。
例えば、骨の吸収がなく、インプラントの埋入本数も1本であれば、
麻酔時間を除けば、インプラントを埋込むだけであれば、手術時間は、5分程度です。
しかし、骨吸収が非常に大きい場合には、骨の増大治療(GBR法)等が必要になりますので、1本のみでも20〜30分かかることもあります。

手術時間が長ければ、それだけ、治療を受ける患者様は、長く口を開けていなければならないため 大変ですし、術後腫れる可能性も高くなります。

しかし、手術時間は、こうした 骨の吸収程度 や 埋入本数 以外の問題もあります。
・『 舌 の大きさ』
・『開口量』
・『口の大きさ』
です。

こうした話を書くことはあまりありませんが、今日は、上記についてお話したいと思います。

今日ご紹介する症例の患者様は、ものすごくが大きい方です。

『舌の大きさは、そんなに個人差があるの?』
と思われるかもしれません。
実は、舌の大きさには、かなりの個人差があるのです!

どの程度大きいか ということですが、
力のぬいて、楽にすると『舌』が下顎の歯の上を覆ってしまいます。

通常、舌の大きさは、下顎の歯の内側に位置するものです。
下顎の歯列より小さいものです。

しかし、舌が大きい方は、歯の上まで覆ってしまうくらいです。
口を開けると舌しか見えない状況です。(歯の上に舌が覆っているためです)

こうなると治療は大変です。
特に奥歯を治療する場合には、大変です。

また、今回の症例の患者様は、舌の厚みも ものすごく厚みがある方でした。

そして、治療部位は、下顎の左右奥歯です。
かなり治療は大変です。

治療に際しては、静脈内鎮静法という麻酔方法で行いました。
この麻酔は、寝てる間に治療が行えますので、
治療に対して、ご不安があったり、インプラントの埋入本数が多かったり、
手術時間が長くかかる と思われる場合には適した麻酔方法です。
手術中は、眠っている状態ですから…

さて話は、症例に戻ります。
患者様は、静脈内鎮静法で寝ているのですが、
『動くんです。』
静脈内鎮静法は、夜間就寝している状態と思って下さい。
就寝中ですから、寝返りをすることもあります。
静脈内鎮静法の場合、完全に寝ているのではありません。
私達が声をかければ、患者様は、反応します。
しかし、治療のことは覚えていないのです。

治療中は、声をかけたりすれば反応すうが、覚えていない
という程度の麻酔がちょうと良いのです。

しかし、今回の症例では、患者様は、かなり動くのです。
私の臨床経験の中でも最も動きが大きかった患者様です。

舌も大きい!
舌の厚みもある!
治療部位は、下顎の奥歯!
治療中に患者様が動いてしまう!
といったことから
治療には、時間がかかりました。

骨の状態等以外でもこのようなことが 手術を大変にするのです。
具体的な手術時間としては、もし治療がしやすかった場合と比較すると
3倍程度の時間がかかりました。

それでも『舌の問題』は、まだまだ大変な方ではありません。

最大に問題となるのは、開口量です。

口の開かない患者様の治療(特に奥歯の治療)は、大変です。
歯科治療で使用する器具が入らないのですから…



次回のブログは6/4(木曜日)になります。

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2009年5月29日

先日の症例の訂正について

5/28(木)のブログで症例写真が間違って掲載されていました。
すみませんでした。

訂正致しました。
2009年5月28日

カンチレバーによる治療方法とは?:その1

5/28(木曜日)です。
今日は、『カンチレバーによる治療方法とは?:その1』になります。


カンチレバーとはなにか? という話の前に 天然歯での『ブリッジ』について解説します。
天然歯におけるブリッジとは、歯が欠損している部位に対して行う治療法です。

例えば、歯が1歯欠損しているとします。
この場合の治療方法として、
1. 義歯(入れ歯)
2. インプラント
3. ブリッジ
が考えられます。
ブリッジとは、欠損部の両側の歯を削除し、3歯分の連結した被せ物を行う治療法です。
以下の写真は、1歯欠損に対し、両側を削り ブリッジを行った症例です。
burijji1
クリックすると拡大されます。





このブリッジという方法は、インプラントに対しても行える治療法です。
それでは、インプラントブリッジの症例を見ながら解説していきたいと思います。
下の症例は、初診時の状態です。
今回は、右下奥に注目して下さい。
右下奥の歯を抜歯し、インプラントブリッジの計画を立てました。
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クリックすると拡大されます。




下の写真は、治療後になります。
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クリックすると拡大されます。




右下の奥歯の3歯欠損部に2本のインプラントを埋入し、ブリッジとしました。
ブリッジの場合、通常はこのように欠損部の両端にインプラントを埋入して行います。

しかし、両端にインプラントを埋入するためには、
埋入部位にしっかりとした骨が存在しないとできません。

例えば、下の写真5では 左下の奥に3歯分の欠損が存在します。
これを先ほどの 写真3と写真4のように両端にインプラントを埋入しようとすると 奥の部位には骨の吸収があり、確実にインプラントを埋入することができません。
写真6の点線が骨の吸収しているライン(外形)を表しています。
1111
クリックすると拡大されます。




この点線部に 骨の再生(GBR法)を行い、インプラントを行うことは可能ですし、そうした方が良いことになります。
しかし、骨を再生(GBR法)させることは時間、治療費もかかりますし、治療を受けられる患者さん本人の大変さもあります。
そうしたことを解決する治療法が「カンチレバー」という方法です。
この症例は、実際にカンチレバーにて治療を行っています。
治療後の状態が下の写真7です。
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これで、ブリッジとカンチレバーの違いが少し分かってきたかと思います。
次回のブログでは、さらにカンチレバーについて詳しく解説します。

次回のブログは6/1(月曜日)になります。


今週(5/26〜27)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

昨日のインプラント手術は、骨吸収が非常に大きかったケースでした。
骨吸収が起ってしまった原因は、 歯根破折です。
神経のない歯は非常に脆く、突然折れてしまうことがあります。

ここで問題なのが、折れてしまった歯が何とかならないものだろうかと考え、
抜歯をためらい、時間が経過してしまうことです。
破折したままの状態でいると破折した部分から感染が起こり、周囲骨の吸収が起こります。
骨の吸収が大きく起こるとその後にインプラントを埋入する場合に非常に不利な状態になります。
もし、歯根破折と診断された場合には早期に対処(抜歯となることが多い)する必要性があります。

今回の患者様の場合、歯根破折した状態で数ヶ月も経過してしまいました。
その結果、骨の吸収がかなり起ってしまいました。

骨吸収が起ると 単に治療が大変になるだけではありません。
骨を再生(回復)させる治療方法(GBR法)を行えば、100%元も状態に戻るわけではありません。
骨再生(GBR法)には限界があるのです。

このケースでは、骨吸収のため、大幅な歯肉の退縮も起ってしまいました。
退縮した歯肉は、完全にもとに戻ることはできませんので、両側の天然歯と比較すると
インプラントの被せ物は、かなり歯肉が退縮した状態になるでしょう。

審美的にも多少の問題が生じるかもしれません。

骨吸収する前に早めに対応することが重要なのです。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプでした。



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神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
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2009年5月25日

インプラント手術報告:インプラントメーカーの使い分け

5/25(月曜日)です。

毎年そうですが、大型連休(GW)を過ぎるとオペ(手術)の件数が非常に多くなります。
連休でお出かけされる場合、その前に腫れる可能性があるオペ(手術)は避けたいと考えている方が多いからでしょう。
そのため、この2日間をだけでも、6件のオペ(手術)がありました。

それでは、その中から上下顎同時にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

患者様は、静岡県から来院されています。
最近、なぜか 静岡県の方が多く来院されています。
なぜなのでしょうか?
たまたまなのかな?

遠方から来院される方の場合、通院回数をできるかぎり少なくすることは、重要なことです。

1回に行う治療内容を 最大限に多く行うことにより、患者様の通院による負担を軽減します。
1回の治療時間を2時間とか、3時間、半日…と状況に応じて行うことも可能です。

もちろんインプラント治療においても上下顎に行う予定があるのであれば、同時が良いでしょう。

私の基本的な考えとしては、遠方からの患者様でなくても上下顎や左右にインプラント埋入予定がある場合、
一度に行います。
そうした方が治療回数も少なくなりますし、
腫れたりすることが1回で終了できます。
そして、最大の利点として、
早く噛めるようになることです。

インプラント治療をご希望される方は、当然のことながら
歯が欠損しており、噛むこと、審美的なことの問題点があります。
そのため、できるかぎり早く回復することは、食生活だけでなく、
支障のない社会生活を過ごす上でも重要なことになります。

もちろん、治療期間中は、仮歯等を作製しますので、
欠損がそのままということはほとんどありませんが、
患者様にとっても
『早く治療を終了させたい!』
『早く噛めるようになりたい!』
『早く審美的に改善したい!』
というご希望があることは、当然のことです。

ただし、一度にまとめて行うかどうかは、患者様のご希望によります。
できるかぎり、回数を分けて、インプラント手術を行う方もいらしゃいます。

しかし、ほとんどの方は、『一度に まとめて行いたい!』というご希望があります。


さて今回の症例に戻ります。
下顎は奥歯、上顎は前歯部にインプラントの埋入を行いました。
最近は、部位によって 使用するインプラントの種類(メーカー)を使い分けることが多くなってきています。
今回も前歯部には、 アンキロス・インプラント
奥歯には、 ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)を使用しました。

今回の症例の場合、それぞれの利点を最大限に活用させると上記のような2種類のインプラントを使い分けることにしました。

当医院では、上記以外にも2種類のインプラントを使用しており、骨(幅、高さ)の状況や、
歯肉の厚み 等を考慮し、使い分けています。

ただし、1回の手術で多くのインプラントを使い分けることが大変な面もあります。

インプラント手術に使用する器具(ドリル …等)は、使用するメーカーによりまったく違います。
そのため、2種類のインプラントを使用する場合には、2倍近い器具の準備が必要です。

また、1日に立て続けに何件ものインプラント手術がある時には、
器具の滅菌時間もかかりますので、
何セットもの器具をあらかじめ準備しておくことも必要になります。

手術に使用する器具は、メーカーによりほんの少しずつ違っています。
メーカーが違っても インプラントの術式は、同じですから
ほさど使用器具が違うわけではありません。
しかし、他のメーカーの器具は、使用できないのです。

また、インプラントに使用する器具は、
破損したり、落としたり…等した場合も考え、
ある程度の数の予備を準備(ストック)しておく必要性があります。

種類の違うインプラントメーカーとストックを合わせると、
かなりの量の機材が必要になります。
個人の歯科医院の場合、設備投資が大変なだけでなく、機材を置いておく場所も問題となります。
インプラントで使用する機材の多くは、滅菌管理ができる環境下で保管することが必要です。
ほとんどの器具は、個別に滅菌した後、専用のパックにいれ、『紫外線殺菌室』に入れて保管されます。
保管場所の準備も必要になってきます。

私も開業した当初は、上記のようなことも含め、さまざまな理由で、
1種類のインプラントメーカーのみを使用していましたが、
骨の状況や、部位 等を考慮すると
どうしても1つのインプラントメーカーのみで行うことの限界を感じてきました。

そのため、症例によってインプラントのメーカーを使い分けているのです。



次回のブログは5/28(木曜日)になります。

今週もほぼ毎日インプラント手術が入っています。
次回のブログでも その中で、トッピック的なことがありましたらご報告します。



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2009年5月21日

無痛治療

5/21(木曜日)です。
今日は、『無痛治療』になります。


極力無痛で行うために!
 歯科治療において 嫌なこととして『痛み』があります。
誰しも 痛いことは嫌なもので、どうしても足を遠ざけてしまいます。
例えば 虫歯は そのまま削ると痛みがありますので、麻酔をします。
この麻酔が嫌なものです。
しかし、麻酔は その仕方により痛みをほとんど感じない状態で行うことができます。
以下では、痛みを軽減さるための、麻酔方法について
1. 麻酔による痛みの原因(痛みの部位)と表面麻酔
2. 電動麻酔器の使用
3. 笑気麻酔の使用
4. 完全無痛麻酔(静脈内鎮静法)
の4つの方法について解説します。



1.麻酔の痛みは 大きく分けて 2つあります!
 麻酔の痛みには、2つの痛みあります。
一つは、針を刺す時です。
『チック』とする痛みです。
この痛みに対しては 『表面麻酔』の使用が有効になります。
これは、麻酔をする前に 歯肉に麻酔薬が入った塗薬をつけます。
塗薬をつけ、30秒〜1分程度すると歯肉の表面が麻痺してきます。
この段階で麻酔を行うと 針の痛みはほとんどなくすことができます。
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次に 麻酔液を注入(入れる)時の痛みです。
これに対しては、麻酔を2回に分けて行うことにより軽減できます。
以下 麻酔液を注入する時に 実際に痛みをなくす麻酔方法について解説します。
痛みをなくす麻酔方法
歯肉には 痛みを感じる部分が大きく分けて2ケ所あります。
一つは ほっぺた に近い部分です。
歯の根の先にあたる部分で 歯肉の軟らかいところです。
専門用語で歯肉頬移行部(しにくきょういこうぶ)といいます。
この部分は粘膜が過敏な部分です。
針をチクッと刺すと非常に痛みを感じます。
しかし、麻酔液を入れる時にはあまり痛みを感じません。
そのため、先程説明したように まずこの部分に表面麻酔を行います(歯肉の表面が麻痺するため針の痛みはなくなります)。
しかし、この部分への麻酔だけではインプラントの治療はできません。
麻酔効果が低いからです。
そのため再度、他の部分への麻酔が必要になります。
これは 歯の周りの部分になります。
この項ではインプラントの話しですから、元々歯があった部分になります。(顎の一番高い土手の部分になります)
専門用語で歯槽頂部(しそうちょうぶ)と言います。
歯槽頂部の歯肉は、チクッと刺す痛みは 先程の歯肉頬移行部よりありませんが、麻酔液を入れる(注入する)痛みが強い場所です。
そのため 最初の麻酔(歯肉頬移行部への麻酔)でおおまかに麻酔を効かせ、1〜2分程度待ち、この部分(歯槽頂部)に麻酔を行います。
この部分は麻酔が非常に効く場所です。
このように 2段階で麻酔を行うと痛みも少なく、麻酔効果も得られます。



2.電動麻酔器を使用することにより痛みを軽減する!
 最近は 電動(自動)麻酔器というものが 多くの歯科医院にて使用されています。
この電動麻酔器は、麻酔液が体内に入る 速度 や 量 をゆっくりと一定にさせることができます。
今まで行ってきた 手で行う麻酔より 痛みを感じることが少なくなりました。
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3.笑気麻酔を使用することにより痛みを軽減する!
 また、こうした歯肉に直接麻酔を行う以外にも併用する麻酔があります。
その一つが『笑気麻酔』です。
笑気麻酔は、麻酔のガスを鼻から吸うものです。
ガスですから もちろん痛みはまったくありません。
笑気麻酔(無臭のガス)を吸ってから5〜10分程度すると頭が『ぼーと』してきます。
人によっては 眠たくなることもあります。
『ぼーと』してくると治療に対する緊張や不安が減少され、リラックスした状態で治療が受けられます。
ただし、この笑気麻酔のみでは歯肉への麻酔効果はないため、通常の歯肉への麻酔も追加します。
笑気麻酔の良い点は他にもあります。
笑気ガスを中断(終了)するとすぐ麻酔が醒めます。
そのため、麻酔後に効果が切れるまで病院で待たなくても良いことになります。
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4.完全無痛の麻酔方法!(静脈内鎮静法)
 こうした方法でも 御心配な方には もっと楽な麻酔方法があります。
『静脈内鎮静法』という方法です。
静脈内鎮静法を行うと 治療中のことはほとんど覚えていない状態になります。
眠っている間にインプラント治療が終了することになります。
治療に不安を持っている患者さんには最適な麻酔方法です。
方法としては、点滴をするように血管内(静脈内)に麻酔液を入れます(流します)。
麻酔が効くまで5〜10分程度です。
後はインプラント治療が終了するまで寝ている状態です。
欠点として、麻酔が終了しても完全に切れるまで時間がかかります。
通常、静脈内鎮静法による麻酔は麻酔を終了すると5分程度で麻酔はきれます。
麻酔により目覚めた後はぐっすり寝て起きた状態に似ています。
すっきりとした状態です。
患者様によっては『ひさしぶりにぐっすり眠った』という方もいらっしゃる程です。
しかし、麻酔が効きやすい方は その後にも若干“ぼーと”することがまれですが、あります。
患者様により麻酔終了後、
1時間程度効いている場合もあります。
そのため、静脈内鎮静法を行った時には 車やバイク、自転車での運転(帰宅)はできません。
できれば 付き添いの方がいらしていただいた方がよろしいかと思います。
一度静脈内鎮静法でインプラント手術を行った患者様は
次にインプラントを行う時には
ほとんどの方がまた静脈内鎮静法による麻酔をご希望されます。

それだけ楽だったということです。

通常は インプラントを行う部分のみに局所麻酔を行う(もしくは笑気麻酔を併用)ことが多いのですが、治療自体に御不安がある場合には 静脈内鎮静法は有効な麻酔です。
ちなみに インプラント治療の95%は局所麻酔(もしくは笑気麻酔を併用)のみで行っています。
また、インプラント以外の通常の診療でも笑気麻酔や静脈内鎮静法を行うことができます。


今日は、話が長くなってしまいましたので、これで終了です。
2009年5月18日

インプラントは本当に良いものなのか?

5/18(月曜日)です。
今日は、『インプラントは本当に良いものなのか?』になります。

先週末は、岡山で日本歯周病学会があり、参加してきました。
最近の歯周病学会の特徴として、
全身疾患と歯周病との関係についての発表や講演が増えたことです。

私達の研究グループもこうしたことを重要視し、現在患者様のデータ集積を行っているところです。
データがまとまり次第歯周病学会で発表します。


それでは、本日の話になります。

毎日の診療のなかで インプラントについての質問を受けない日はないといっても過言ではありません。

インターネットにてインプラントを検索してみるとかなりの数が検索されます。
症例写真を多く掲載しているホームページもあれば、
その医院で使用しているインプラントの種類について詳しく書いてあるホームページ、
良いことばかり書いてるもの、
逆に悪いことばかり書いてあるもの等いろいろとあります。

では本当のところはどうなのでしょうか?

結論から言いますと ある一定の条件のもと きちんとした管理がなされれば
インプラントは、非常に良いものであることは間違いないと思います。

以下インプラント治療を行う際のポイントについて解説します。


インプラント治療を判断する条件:その1
 一定の条件とはまず、術者の知識 や 技術等の治療を行う歯科医師の問題です。
しかし、これを患者さん側から判断することは 非常に難しいと思います。
ではどのようなところから判断をするかというと、
まず その先生のインプラント経験も重要になってくるでしょう。
しかし、経験が豊富だからといって問題がないとはいえません。
どのようなスタンスで行ってきたかということも非常に重要です。

次に、インプラントの認定医というのがあります。
認定医を持っているからといって全ての人が技術を卓越していて、
認定医を持っていない人が問題あるということではありません。
しかし、認定医であれば一応最低の基準はもっていることになります。
一応参考までに考えても良いという程度でしょう。

また、説明の時に良いことばかり を言うような医師には 問題があると思います。
どんな治療であっても利点、欠点、トラブル、リスク、禁忌症は説明すべきであると 私は思っていますし、他の治療方法の選択も提示すべきです。


インプラント治療を判断する条件:その2
 次の一定の条件とは、どのようなインプラントを使用しているか?ということです。
この話は、前回までこのブログで解説していた内容です。
これは非常に重要になります。
現在 日本において30〜40種類程度のインプラントが使用されています。
最近はどのメーカーのインプラントも一定の基準には達するようになってきていますが、信頼(研究と臨床の使用期間からの実績)という面から考えればある程度のインプラントに限られてくると思います。

ブローネマルクインプラント、ITIインプラント(ストローマン インプラント) 等がそのインプラントの代表です。
その他のインプラントがダメということではありません。
私達 歯科医師自信も使用するインプラントを選択するためには 色々な条件のもとに選択をしていきます。

インプラント自体の料金もその選択肢にはいります。
安いインプラントであれば 治療費自体も安くできます。
(医療以外では当たり前ですが)
しかし、体(骨)の中に埋め込む 医療器具ですから 先程説明した信頼(研究と臨床の使用期間からの実績)がなにより重要になってきます。

その信頼を見極めるには、
『そのインプラントがどのような経緯で基礎研究がなされてきたのか?』 
『臨床において世界中でどの程度使用されているのか?』
『臨床使用年数はどれくらいで、問題は起きているのか?』 
『正確な判断ができる臨床機関での成功率はどれくらいであるのか?』
等から判断します。


インプラント治療を判断する条件:その3
次にインプラントを行う環境です。

インプラントは外科処置です。
成功のためには 衛生面は絶対にかかせないものです。
理想的には手術室が完備されていることが良いでしょう。

しかし、最低でも手術を行うための独立した部屋は必要であると思います。
隣で歯を削っているような環境で手術は衛生的にはできません。
インプラントを行うための衛生的な設備を備えてある医院は 少なくともそうしたことに非常に注意をはらっているということです。


インプラント治療を判断する条件:その4
 次に適応でない場合です。

これは患者さん自身に問題がある場合です。
歯周病であったり、
噛み合わせに問題があったり、
歯ブラシがきちんとできなかったり、
喫煙者 
であったりする場合です。
こうした問題を解決しないうちに インプラントを行うと やはり失敗に終わります。

また、インプラントを行うのに十分でない骨の状態です。
このような場合は、インプラント手術が確実にできる様に 以下のような 骨の増大手術を行います。
・ GBR法 
・ サイナスリフト 
・ ソケットリフト法 
・ スプリットクレスト法 

何よりも 患者さんにとって最も大切なのは、
インプラントを維持するための定期検査(メインテナンス)です。
この定期検査ができなければ インプラントの寿命も確実に短くなります。

適切な診断と治療、管理をすれば現在のインプラントは 
十分第3の歯として機能できると考えています。


次回のブログは5/21(木曜日)になります。


先週末は、歯周病学会のため、インプラント手術はありませんでした。
そのため、今週のインプラント手術報告は、ありません。
次回また、報告します。

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