口臭ブログ

2014年4月の記事一覧
2014年4月14日

緊張時口臭 その5

今日のテーマは、『緊張時口臭 その5』になります。

始めに休診案内です。
以下を休診とさせていただきます。
• 4月28日(月) 
• 4月29日(火) 
• 5月 1日(木) 
• 5月 3日(土) 
• 5月 4日(日) 
• 5月 5日(月) 
• 5月 6日(火)


今までの4回をご覧になった方は、
だいぶ緊張時口臭について分かってきたことと思います。

緊張時口臭にとって
「ストレス」が原因の一つになっていることを解説しました。

何度も同じ話になりますが、重要なことですので
復習しましょう。

ストレスが続くと
交感神経が優位になり、
結果的に唾液の分泌が抑制されます。

唾液の分泌が少なくなることで、
口腔内細菌が増えます。

そして、口腔内細菌が出すガス(揮発性イオウ化合物)により
口臭が起こるのです。

この揮発性イオウ化合物の中には、
硫化水素(腐ったタマゴの臭い)、
メチルメルカプタン(腐ったタマネギの臭い)、
ジメチルサルファイド(腐ったキャベツの臭い)
という臭いの代表的なガスが含まれています。


交感神経は、車のアクセル
副交感神経は、車のブレーキ
に例えることも以前に解説しましたが、
この 交感神経 と 副交感神経 のバランス(自律神経バランス)
が適切に行われていないと問題が起こってくるのです。

現代人は、このバランスが乱れていることが多く、
自律神経バランスを整えることが
口臭予防にとって重要なことになります。

当医院の口臭外来を受診される患者様の中には、
当医院以外にも他の口臭外来を受診されていることが多く、
他の医療機関でも口臭測定器を使用し、
口腔内に存在する
硫化水素、
メチルメルカプタン、
ジメチルサルファイド
といった揮発性硫黄化合物を測定しています。

しかし、口臭測定器の検査結果では、
「問題なし」
という結果がでることがあります。

そのため、
「口臭に問題なし」
という判断になるのです。

この緊張時口臭の話を始める時に
緊張時口臭は、生理的口臭の一つであることを解説しました。

口臭には、大きく分けて
病的口臭 と
生理的口臭
があります。

病的口臭とは、
歯周病であったり、
大きな虫歯であったり
等の実際に口腔内に問題があることで起こる口臭です。
そのため、1日中臭うことになります。

歯周病が進行すると
嫌気性細菌が増殖します。
この嫌気性細菌が揮発性硫黄化合物ガスを発生することで、
口臭が発生します。

当然のことながら
進行した歯周病のある方では、
朝 歯周病があり、
夜 歯周病が治る
ということはありませんので、
1日中 歯周病ということになります。

当たり前ですが…

そのため、
朝も
昼間も
夜も
当然のことながら歯周病ですので、
歯周病の臭いが1日中あるのは当たり前です。

これが病的口臭です。

それに対して生理的口臭は、
1日の中で
口臭がある時間帯もあれば、
口臭が少なくなる時間帯もあります。

口腔内に明らかな原因がなければ、
その差は、非常に大きいものです。

そのため、
口臭測定器を使用して、
「口臭がない」
「口臭は正常値範囲」
と判断があっても
患者様自身では、
「そんなはずはない…」
「必ず口臭はあるはず…」
と考えるようになります。

こうしたことは当然のことであり、
口臭検査機器は、あくまで器械です。
しかし、器械の測定値は正しいことも事実です。(もちろん器械が壊れていなければ…)
そのため、
口臭測定器で検査を行った時点で
口臭がなかったということは、
その時点での事実であるとは、患者様自身もきちんと理解することが大切です。

検査時に臭わなかったことが
常に臭わないこととはまったく違ってきます。

これが生理的口臭の難しいところです。

そのため、当医院では
生活調査票というものを記載していただいております。
これは、1週間分の食生活を詳細に記載していただきます。
そして、
臭いを どの時点(どの時簡帯)で実感したか
それはどのような臭いであったか
を記載していただきます。

これにより、
検査時以外の臭いの状況を客観的に知ることができます。

生活調査票は、
非常に多くの情報を得ることができます。

本日のブログはこれで終了です。
次回は、さらに詳細な内容について解説していきます。



追加)
最近、口臭についてのご質問メールがよく届きます。
「口臭について悩んでいる」
「なにが原因なのか?」
「どうすれば口臭が治るのか?」
ということが多いです。

当然のことです。

しかし、ご質問の内容のみで
口臭状況を判断することはほとんどの場合
無理です。

例えば、
「お腹が痛い」
といった症状があったとします。
症状が分かれば、直接みなくても
ある程度診断できる可能性もありますが、
当然のことながら検査しなければ確定的な診断になりません。

単なる食べ過ぎとか
胃もたれかもしれません。

しかし、検査をしたら潰瘍があるかもしれませんし、
ガンかもしれません。
また、痛みがあるのがお腹でも 原因は他にあるかもしれません。

検査しないと判断できないのも事実です。

口臭の原因は、非常に多くの問題が複雑に絡み合っていることが多くあります。

私の経験上、
口臭の原因が一つだけということはなく、
多くのことが考えられることが一般的です。

そのため、
単に臭うということだけで、
口臭を改善させる方法を的確に説明させていただくとは難しいのです。

口臭で悩まれている方は、
一人で悩むと
どんどんと悪化していきます。

実際に口臭外来を受診される方に記載していただく、
問診票では、
口臭に悩んでいる期間が非常に長いのが特徴です。

5年、10年なんてよくあることで、
15年、20年と口臭に悩んでいる方が非常に多いです。

口臭で悩んでいる期間が長くなれば なるほど
改善するために、長い期間を要することが多く、
再発(一旦治っても また臭いを感じるようになる)する可能性が高くなります。

口臭で悩まれる場合には、
早めにお近くの 口臭外来 や 歯科医院を受診し、
ご相談されて下さい。

また、
口臭で悩む期間が長くなればなるほど
1~2回の通院で完治することが少なくなります。

早めの対応が必要です。


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2014年4月7日

緊張時口臭 その4

このブログは、口臭に悩む方のブログです。
このブログが始まって以来 毎週(だいたい月曜日)にアップしていましたが、
今年の4月から休診日に毎週 大学で講義 等を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週(月曜日)にアップしたいと考えております。

昨日は、私(院長)は休ませていただき、
オールセラミックの接着セミナーに参加してきました。
接着というのは、
セラミック等の被せ物 や 詰め物を歯にくっつけるということです。

こうしたした話をすると
口腔内に金属製の詰め物 被せ物がある方は、
こうした物を接着してあると思われますが、
実は 金属製の詰め物 や 被せ物 は、厳密に言えば接着しているという治療ではないのです。

歯(特に象牙質という歯の内部の部分)に、
金属やセラミックをくっつけるという行為は、非常に難しいことであり、
結構くっつかないのです。

金属製の被せ物 や 詰め物が取れた経験がある方も多くいらっしゃると思います。

そして、取れた後の歯を見ると
中で大きく虫歯になっていた
という経験をお持ちの方も多くいらっしゃるかと思います。

以前から使用されている歯科治療で汎用されている金属は、
歯と接着されているわけではなく、
歯の溝(ザラザラした部分)と金属の溝(ザラザラした部分)に
セメントという固まる材料を挟み込み、
固定しているにすぎません。

大雑把に言えば、
外壁のブロックのようなものです。
家の庭 と 道路 等の境界となる 遮断する壁です。
昔は、グレーの長方形のブロックを積み重ねて作製された壁が多かったですよね。
長方形のブロック と ブロックは、セメントというもので固定されていますよね。

口腔内にある金属製の詰め物 や 被せ物(ブリッジも同様)も同じような方法です。

家の庭にある外壁のブロックが
固まるセメントを介在して、
動かなくなることと同じようなことです。

口腔内の場合、毎日 噛む力が歯に繰り返し起こります。
こうした噛む力の負担や、
詰めた金属の熱膨張、
食後の口腔内の酸の影響、
等で
接着されたセメントが崩壊していきます。
崩壊したセメントは砕け、溶け出していきます。

もし、家の庭等にある外壁のブロックを固定してあるセメントが
崩壊(砕けた)場合、どうなりますか?

壁が壊れますよね。

これと同じようなことが口腔内に起こっているのです。

そのため、一度つけた金属製の詰め物 や 被せ物が、
なにも問題なく一生保つのではなく、
取れたり(脱落したり)、
詰め物の隙間(セメントの崩壊)から細菌が侵入し、虫歯になったりします。

現代の歯科治療は、以前のそうしたセメントを使用した治療とは大きく変わってきています。

レジンセメントという非常に固い物で
歯と強固に接着させることが可能になってきているのです。

こうした接着については、日々進化しており、
日本の接着研究は、世界的にも先進国といってもいいでしょう。

しかし、まだまだ完璧ではなく、
日々進化している学問であることは事実です。

私自身は、歯周病が専門として日々診療しており、
20年以上前にいた大学では、
現在のような接着についての講義を習ったこともありませんでしたので、
接着の知識については、日々ざまざまなところで学ぶしかありません。

そのため、いくつかの研究グループに所属し、
知識を得るため、勉強しています。

それでも進化の途中の接着は、
昨年の常識が
今年変わることもあり、
日々知識を得ていかないと遅れてしまう学問です。

昨日は、接着の最先端の知識と臨床を行っている
風間龍之輔先生 の講義と実習に行ってきました。

このテーマ(接着)については、
今後 他のページになるかと思いますが、
詳細に解説致します。
おそらく5~6月頃に新ページとしてアップする予定です。


前置きが長くなりました。

今日のテーマは、『緊張時口臭 その4』になります。


緊張時口臭については、
今までの3回である程度のことを解説してきました。

過去のブログをご覧になっていない方は、是非過去3回分を先にご覧になって下さいね。

緊張時口臭 その1

緊張時口臭 その2

緊張時口臭 その3


重要なポイントについては、繰り返すように解説しています。


本日は、緊張時口臭の解説というよりは、
実際に緊張時口臭を経験された患者様の例を紹介します。


Aさんは、口臭を他人に指摘されてから
ご自身でも口腔内の変化に気づくようになりました。

他人から口臭について指摘されるまでは、
ご自身の口臭についてあまり考えたことはありませんでした。

しかし、他の人から
「臭うよ」
「口臭があるよ」
と言われたことが非常ショックでした。

ご自身でも
「どんな臭いなの?」
「他の人も私の臭いが気になるの?」
という思いが強くなり、
人前で話すことも苦痛になってきました。

その頃から口腔内が乾くことを自覚し、
舌がピリピリしたり、
口腔内が粘つき、
痰が喉に絡むようなこともあります。

しかし、常にこうした症状があるわけではなく、
ご自宅にいたり、
一人でいたりする場合には、
のどの渇き や
口腔内のネバツキ
は少ないように自覚しています。

口腔内に問題があるのかと思い、
歯科医院を受診しましたが、
歯周病、虫歯ともに問題はないと診断されました。
口臭についても問題なしとの診断でした。

こうなるとさらに悩みは大きくなります。

「なぜ臭うのか?」
「原因は?」
「どうしたら治るのか?」

どんどん不安が大きくなります。

始めの頃は、
「本当に臭うのか?」

ということから
「確実に臭う」
ように変わってきます。

また、こうなると
他人のしぐさ が気になるようになります。

例えば、
他人が手で口を押さえる行為を行うと
「私の口臭がきついので、嫌がっている」
と感じるようになります。

電車 等の狭い空間で、
人がよけたり、
距離を開けたり、
顔の向きを変えることで
「はやり 私に口臭があるから…」
ということを感じるようになります。

しかし、歯科医院では問題なしと言われます。

こうなると
口臭を自覚される機会はさらに増えていきます。

日々口臭について考えるようにもなってきます。

完全に口臭の悪循環に陥っています。

こうしたことの原因として、
緊張時口臭の可能性が高いです。

今までの3回で解説してきましたが、
緊張 や ストレスを感じると
交感神経が強く働きます。

結果的に
唾液の分泌は抑制(減少)します。

唾液が少なくなることで、
口腔内の乾燥が起こり、
唾液がネバツキ、
舌がピリピリとしてきます。

また、
「口を開けると臭うのではないか?」
という恐怖感から会話が少なくなり、
顔も下を向くようになります。

これは完全に
負のスパイラルにはまっています。

こうしたことを経験されている方は、
早めに口臭専門外来を受診し、
適切なアドバイスを受けて下さい。

悩む時間が長ければ 長いほど
治すことに時間がかかり、
再発率も高くなります。

また、口臭が気になり、社会生活に支障をきたすようになることは良くありません。


今日は、緊張時口臭で悩む患者様の体験談でした。
このようなケースは、本当によくあります。

次回は各論です。





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