歯周病専門医サイトブログ

2021年1月18日

歯周病と糖尿病:その1

2021年 1月18日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病と糖尿病:その1』になります。

まず糖尿病について学びましょう!:インスリンの働き!

人は、食事をすることで必要なエネルギーを摂取します。
炭水化物は糖質が非常に高いです。

摂取したエネルギー源(ブドウ糖 等)は、小腸で吸収されて血液中に入り込みます。

これにより血液中の血糖値は上昇します。

ただし、ブドウ糖が血液中にあっても
それをエネルギー源として利用できないのです。

ブドウ糖を細胞に取り込ませるために働くホルモンが、
「インスリン」です。

インスリンは、
膵臓(すいぞう)の β(ベータ)細胞から分泌されます。

血糖値が上昇すると膵臓からインスリンが分泌され、
血液中のブドウ糖を細胞に取り込むことで、
エネルギーとして利用されます。

血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれるため、
血液中のブドウ糖は減少し、
結果的に血液中の血糖値が下がります

しかし、インスリンの働きが鈍ることで、
血液中の糖分が細胞に取り込まれないまま残り、
血糖値が高くなるのです。

高血糖が続くと…
インスリンが不足したり、効きにくくなったりすると、
血液中の「糖」が増えていきます。

「糖」が多くなると
血管の内側から活性酸素が発生します。

「糖」が増えることで停滞し、
活性酸素が血管を破壊します。

身体に酸素や栄養素が届かなくなり、
足 や 手の痺れたり、足がつったり、
頻尿、多尿、喉の乾き 等 様々な症状が起こる。

今日は、
糖尿病の基本中の基本の話でした。

次回も
糖尿病についての基本的な話からしていきます。

糖尿病の基本が分からないと
歯周病と糖尿病についての話ができないのです。


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2021年1月11日

歯周病と関節リウマチ

2021年 1月11日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病 と 関節リウマチ』になります。

今年最初の歯周病ブログです。

昨年(2020年)の11月〜12月は
歯周病 と 全身疾患についていくつかの話をしてきました。

2020年11月 2日:歯周病 と 認知症(アルツハイマー型):その1

2020年11月9日:歯周病 と 認知症(アルツハイマー型):その2

2020年11月16:歯周病 と 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

2020年11月23日:歯周病 と 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

本日のテーマは、
歯周病と関節リウマチとなります。

関節リウマチという病気は、
関節に炎症が起きることで
腫れや痛みが起こる病気です。

好発年齢は30〜50歳代で、
女性に多く発症します。

そして、
進行すると
関節の変形 や 手足の 運動障害が生じます。

関節リウマチの患者さんは、
以前より
歯周病の方が多いと言われていました。

その理由には、
関節リウマチの患者さんは、
手指を十分に動かすことができないため、

歯磨きが十分にできないことで
口腔内が不衛生となり、

結果的に歯周病細菌が増えて
歯周病が進行しやすいとされていました。

しかし、近年では
多くの研究により
歯周病 と 関節リウマチの関係性が
数多く報告されるようになってきました。

歯周病細菌による感染症は、
自己抗体の産生 と 免疫寛容の破綻をもたらすころで
関節リウマチを起こすとされています。
(歯周病原細菌由来の酵素によってシトルリン化タンパクが増加し、
 関節炎を悪化させると考えられています)

また
関節リウマチの患者様が服用する
免疫抑制薬による易感染性 や
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)併発による影響も報告されています。

初診時に歯周病をもつ関節痛患者様は、
歯周病をもたない関節痛患者様と比較して、

その後 関節リウマチと診断され、
抗リウマチ治療を開始されるリスクが
約 2.77倍高くなるという研究が
京大病院リウマチセンター と 歯科口腔外科の共同研究グループにより
報告されています。

歯周病細菌は、
本当に様々な病気と関係しているのです。

歯周病細菌は、
血液を介して
全身へと流れていきます。

当然のことですが、
口腔内に細菌が大量にいることは
けして健康によいことはありません。

しかし、
この歯周病細菌ですが、
完全に除菌することは
現在の歯科医学では不可能です。

しかし、
細菌数を減らすことは可能です。

そのため、
歯周病の方は、
まずは歯周病治療を行い、
徹底して歯周病細菌数を減らすことがとても重要です。

また進行した歯周病には完治という言葉はありません。

専門的には、
寛解(かんかい)と言います。

例えて言えば、
糖尿病が進行している患者様の場合、
血糖値を安定させる薬を飲めば、
歯周病が完治するわけではありません。

高カロリーな食事をすれば、
血糖値は上昇してしまいます。

糖尿病を悪化させないためには、
適切な食生活 や 運動 等
様々なことをコントロールすることで
病状を安定させることが重要なのです。

このことは、
十分ご理解できると思います。

歯周病は、
歯周病細菌による感染症です。

この歯周病細菌を、完全になくすことはできません。

歯周病治療を行うことで
細菌数を減らすことはできますが、
また増えていきます。

そのために、
日々の口腔清掃(歯磨き)が大切になってきますし、

定期的に歯科医院を受診していただき、
歯ブラシでは届かない部位の
清掃を行うことで
歯周病細菌を増殖を抑えることが
非常に重要なのです。

このことを
PMTCと言います。

本日はこれで終了です。

来週もまた歯周病について解説します。


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2020年12月28日

歯を磨かないと歯周病になるのか?

2020年12月28日(月曜日)です。

年末年始の休診案内

2020年 12月29日(火曜日) 午後から
2021年  1月 4日(月曜日)
まで休診とさせていただきます。

休診中の緊急連絡は以下よりメールでご連絡下さい。
休診中の緊急連絡先

また休診中の予約は以下からお願い致します。
24時間オンライン予約

また神奈川県内の
休日急患歯科診療所は、以下をご覧下さい。
神奈川県:休日急患歯科診療所

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2020年最後のテーマは、
『歯を磨かないと歯周病になるのか?』になります。

という話です。

歯周病は、歯周病細菌よる感染症であることは、
このブログでよく解説する話です。

歯周病細菌は、生まれたばかりの子供の口腔内には存在しません。

人から人へと感染していきます。

現在の新型コロナウイルス感染症(COVID 19)と同じ感染症です。

それでは、
歯周病細菌はどこにいるのでしょうか?

誰から移るのでしょうか?

歯周病細菌は人の口腔内に存在しています。

しかし、
歯周病細菌の種類や数は人によって大きく変わります。

悪性度の高い歯周病細菌が感染している場合には、
歯周病が悪化しやすい傾向が高いです。

悪性度の高い歯周病細菌の代表的なのが
ポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg菌)です。

Pg菌の感染が起こり、
またその量(数)が多い場合には、
歯周病となってしまう可能性が高くなります。

またもっと詳細な話にはなりますが、
ポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg菌)にも
様々なタイプがあります。

現在わかっていることは、
ポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg菌)の中でも
Pg菌 タイプ2が最も悪性度が高いとされています。

こうしたPg菌 タイプ2に感染していた場合には、
歯周病が悪化する可能性が非常に高くなります。

別の言い方をすれば、
悪性度の高い歯周病細菌に感染していない人は、
歯周病になりにくいのです。

歯周病専門医であれば知らない人はいないというくらい有名な研究があります。

スリランカの紅茶農民を対象として、
歯周病の状態を15年にわたり長期的に観察した研究です。

研究に参加した方達は、
歯磨きをまったくしない民族でした。

この方達が生活する地域には、
歯科医院は存在せず、
歯石を除去することも一切ない環境でした。

つまり、
歯を磨かないと歯周病になるのか?

という研究と言ってもいいでしょう。

多くの方は、
「歯を磨かないと歯周病になってしまう」
と思われているでしょう。

本当でしょうか?

この研究の結果です。

ほとんどの方に歯石が付着していました。

そして約80%の人達は、歯周病が進行していました。

また約10%の人達は、急速に歯周病が進行しており、
若くして多くの歯を失っていました。

しかし、注目すべきことは、
約10%の人達は、歯周病に問題がなかったのです。

歯を磨かないという同じ生活習慣、
歯科医院も存在しないので、歯石除去等の歯科治療も経験していません。

またおそらく食生活等のライフスタイルも大きく変わっていることはないことが想像されます。

しかし、
歯周病の進行は、全く違ったのです。

歯周病の進行には、
歯周病細菌の質が大きく関わってきます。

歯周病がご心配な方は、
悪性度の高い歯周病細菌の有無や量を調べることができます。

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイムPCR法です。

この詳細は、以下を参考にして下さい。
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイムPCR法

来年も歯周病情報をアップしていきます。

是非ご覧になって下さいね。


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2020年12月14日

PDT:フォトダイナミックセラピー:新しい歯周病治療

2020年12月14日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『PDT:フォトダイナミックセラピー:新しい歯周病治療』
になります。

PDTとは、
Photo Dynamic Therapy(フォトダイナミックセラピー)の略で、
日本語では光線力学療法と言います。

今までにない新しい歯周病治療です。

それでは PDT(a- PDT)の実際の使用方法について解説します。

詳細はその後で説明します。

まず、歯周ポケット内部にバイオジェル(光活性剤)を入れます。

次に歯周ポケット内部に光エネルギーを約1分間照射します。

これにより歯周ポケット内部の歯周病細菌は死滅します。

大まかな流れはこれで終了です。

非常に簡単な治療です。
痛みはありませんし、非常に短時間で行えます。

それではPDT(a- PDT)の詳細について解説します。

歯周ポケット内部にバイオジェル(光活性剤)を入れると
歯周病細菌 と結合(くっつく)します。

このバイオジェルは光感受性物質と言い、
光を吸着すると 化学反応が起こり活性酸素を発生させることができます。

この時に使用する光エネルギーは、
「Periowave」という装置を使用します。

「Periowave」は、
670nmの波長で 220mWの低出力光エネルギーです。

発熱を起こすこともないため、痛みを感じることはありません。

光エネルギー(Periowave)を照射することにより、
色素(バイオジェル)が結合した歯周病細菌は破壊されます。

このバイオジェル(色素)は、人間の身体の細胞には結合しません。

また、光が照射される1~2ミリが有効範囲であるため、その効果は限局的です。

そのため、
ピンポイントでバイオジェル(色素)を塗布し、
光を照射することが必要です。

以下は、「Periowave」という
光エネルギーを照射する実際の装置です。
非常に小さいものです。

以下は PDT(a- PDT)の適応です。

1.歯周病治療と併用すると有効!
  歯周病の治療と併用して行うことにより効果があります。
  あくまで歯周病に対してPDT(a- PDT)単独で使用するのではなく、
  PDT(a- PDT)前に歯周ポケット内部の感染物質(歯石 等)を超音波スケ
  ーラー等で除去(クリーニング)してからPDT(a- PDT)を行い、
  PDT(a- PDT)終了後には必ず破壊された歯周病細菌 および 毒素を洗浄
することが必要です。

2.メインテナンス(定期検査)で使用すると有効!
  PDT(a- PDT)によって ある程度の期間 歯周病細菌の再発を抑えることが
可能となりますので、メインテナンスにおいて歯周ポケットの再発した部
位に使用することにより維持安定を得ることができます。

  どれくらいPDT(a- PDT)の効果が持続するかということは、
  さざざまな条件により大きく変わりますが、約1~2ヶ月は維持可能とな
  ります。
  (PDTを使用すれば歯周病にならないということではありません 
   徹底した歯磨きができていないと効果はありません)

  つまり、重度歯周病の方 や 再発率の高い人は、
  メインテナンスの度に行うと効果が高いということになります。

  PDTを行えば、一生歯周病細菌がいなくなるということではありません。

3.再発しやすい歯周病には有効!
  先にも説明しましたように 歯周病は歯周病細菌よる感染症です。
  そのため、もともと歯周病細菌が多い方は 再発率が高くなります。
  歯周病が再発しやすい方にはPDT(a- PDT)は最適と言えます。

4.歯周病治療における菌血症の防止に有効!
  歯科治療における菌血症とは、
  汚れ(細菌)が歯周病治療(抜歯 等の他の歯科治療でも起こります)
  を行うことにより、身体の中(血管内)に細菌侵入することを言います。
 
  歯周ポケット内部(歯肉の内部)には当然のことですが、
  血管が存在します。

  特に歯周病で歯肉が腫れている方は出血が起こっていることが多いため、
  歯周ポケット内部に存在する汚れ(歯石)と血管が触れていることになり
  ます。

  他の言い方をすれば、汚れ(歯周病細菌)が血管に触れている状態と
  いってもいいでしょう。

  こうした汚れ(細菌)が一時的に血管内部に侵入することを菌血症と
  言います。

  特に 歯周病治療 等の歯科治療を行うとこうした菌血症が起こることが
  報告されています。

  歯周病治療の基本的な治療であるルートプレーニングでは、
  報告に差はありますが、
  「8~79%の確立で菌血症が生じる!」
  と報告されています。

  事実 ルートプレーニング を行った後(6分後)に採血して調べると血液
中から歯周病細菌が発見されることが報告されています。

  PDT(a- PDT)をルートプレーニング 前に行うことにより、歯周病細菌の
減少をはかることが可能となるため菌血症のリスクを減少できます。

5. 細菌性心内膜炎、大動脈弁膜症、チアノーゼ性先天性心疾患、人工弁、シャント術実施患者…の方に有効!
  上記のような方は、歯周病治療を行う上で最もリスクが高い患者様と言え
  ます。
  上記の疾患等を 有する患者様は、歯周病治療において菌血症を起こす可能
  性が高いため、PDT(a- PDT)は有効と言えます。

6.インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)に有効!
  インプラントは虫歯になることはありませんが、歯周病のような状態には
  なります。
 
  このことをインプラント周囲炎言います。

  インプラント周囲炎はインプラントがダメになる原因として最も高いこと
  です。

  メインテナンス(定期検査)の際にPDT(a- PDT)を使用し、細菌の減少を
行うことも有効ですし、もしインプラント周囲炎になってしまった場合に
も効果が高い治療と言えます。

PDTの治療費
現在 歯科領域ではこのPDTは保険が適応されていません。
そのため、自費診療となります。

当医院でのPDTの治療費は
1歯 2.000円(1回分:消費税別)となっております。


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2020年12月7日

歯を失う原因のNo1は、歯周病!!

2020年12月 7日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

新型コロナウイルス感染症(COVID19)のはますます拡大していますね。

本格的に寒くなってきていますが、
当医院では緊急事態宣言時と同じように感染対策を重視しています。

寒い時期ですが、
窓を5箇所開けて、換気をしております。

また院内全体の換気扇も可動し、

空気清浄機も6台可動しています。
もちろん加湿もつきです。

換気の中でも重要なのは、窓を開けることである考えています。

もちろん暖房を強にしていますが、
寒くなってくると窓を開けての換気は、
十分に室内を温めることが難しいこともあり、
患者様にとっては少し寒いと感じられるかもしれません。

しかし、
それでも換気は大切です。

新たに自動検温計を導入しました。
ご来院の際にはご協力お願い致します。

今日のテーマは、
『歯を失う原因のNo1は、歯周病!!』になります。

8020推進財団の調査によれば、
歯を失う原因の第一位は、歯周病です。

約40%が歯周病で抜歯していることになります。

10歳台〜20歳台でも歯周病で歯を失うこともありますが、

多くの場合、
40歳〜50歳になって
歯周病で抜歯する機会が始まります。

50〜60歳台で
さらに進行していきます。

歯周病は、
早期発見、早期治療が最も大切です。

歯がグラグラになってからでは
私のような歯周病専門医であっても
治すことが難しことが多いです。

歯周病を予防するためには、
まず日々の口腔清掃(歯磨き)が大切です。

多くの方は、
ご自身は歯磨きが十分できていると考えられていますが、
実際に歯磨きが問題なくできている方は、
非常に少ないです。

そのため、
定期的に歯科医院で
汚れの付着具合をチェックして、
クリーニングすることも大切です。

歯周病は、
歯周病検査をすれば問題があるかどうかがわかります。

定期的に歯周病の検査をされることをお勧めします。

通院されている歯科医院がある方は、
担当の先生に
「歯周病検査希望」をおっしゃっていただければと思います。

もちろん保険も適応されますし、
検査自体は大変なことではありません。


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2020年11月30日

歯周病と全身疾患:歯を失うことの問題点

2020年11月30日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯周病と全身疾患:歯を失うことの問題点』になります。

ここ数回で 歯周病 と 全身疾患 の関係性について解説してきました。

歯を失うことは、健康にとっても良いことではありません。

特に歯周病は、歯周病細菌による感染症であり、
歯周病細菌は、血液を介して、全身へと運ばれていきます

それがこのシリーズのテーマである
「歯周病と全身疾患」となるのです。

また歯を失うと噛むことが困難になってきます。
歯を失う原因として、もっとも大きいのが歯周病です。

下の図(2018年11月 公益財団法人 8020推進財団 の調査)では、
60歳以降になると抜歯の数は急激に増えていきます。

それに伴い、義歯(入れ歯)の使用率も年齢とともに高くなっていきます。

入れ歯より
ご自身の歯で食べることの方が
よりしっかりと噛めます。

「歯周病と認知症」の際にも説明しましたが、
アルツハイマー型認知症の患者さんは、
健康な人よりも歯の数が少なく、
「残っている歯が少ないほど脳の委縮が進んでいた」
ということが報告されています。

また、噛むことで脳を活性化することもわかっています。

そのためにも可能なかぎり、歯は長く維持された方が良いです。

年齢が高くなるにつれ、
食べることは健康にとって非常に大きな要因になります。

歯周病の方は、全身への影響も考慮して、
徹底した治療することが大切です。

歯周病による抜歯は、一般的に50歳ぐらいから始まることが多いです。
しかし、50歳から急激的に歯周病になるわけではありません。

早い方の場合には、20歳代から歯周病が始まり、
30歳、40歳でさらに進行していきます。

つまり、どれだけ早い時期に治療を開始するかが大きなポイントになります。

どのような病気もそうですが、
早期発見、早期治療が大切です。

歯周病検査も若い時期から行われた方がいいですね。

来週も歯周病による全身への影響について解説します。


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2020年11月23日

掌蹠膿疱症 と 歯周病

2020年11月23日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『掌蹠膿疱症 と 歯周病』になります。

掌蹠膿疱症とはどんな病気か?

「 掌蹠膿疱症 」という漢字を見ても
読めない方の方が多いのではないでしょうか?

掌蹠膿疱症の読み方は、
「しょうせきのうほうしょう」
と言います。

は、「てのひら」です。

は、「あしのうら」です。

膿疱は、「液体が袋状に溜まる」病態のことです。

つまり、
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、

手のひら や あしのうら に液体が溜まっている状態です。

嚢胞は無菌性ですので、人にうつることはありません。

掌蹠膿疱症は、
悪くなったり、
良くなったりを 慢性的に繰り返すことが多いです。

男女比では、
男性より 女性の方が2〜3倍多く認められるという報告があります。

原因

掌蹠膿疱症のはっきりとした原因は分かっていません。

しかし、以下のことが増悪因子として考えられています。

扁桃腺炎、
副鼻腔炎、
虫歯、
歯周病
等のある方に掌蹠膿疱症が認められることが多いことから
それらの菌に対する生態反応と考えられています。

喫煙による
咽頭炎の生態反応 や
ニコチンが掌蹠膿疱症を悪化させるという報告もあります。

歯科治療による金属がある方に多く認められることから
金属に対するアレルギー反応。

私自身歯科医師ですので、
口腔内金属を撤去することで掌蹠膿疱症が改善したことを多く経験しています。

他にも「ストレス」 や 「薬剤」 の影響も言われています。

治療

なにが原因かを正確に判断することは難しいため、
原因と考えらることを排除しながら皮膚のケアを行うことになります。

皮膚への対処は、皮膚科医にご相談されて下さい。

皮膚科での治療によっても改善がない場合には、
口腔内金属の撤去 や
歯周病治療、虫歯治療を並行して行うことで改善する可能性もあります。

このシリーズは、
歯周病 と 全身疾患というテーマで解説していますが、

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という
皮膚疾患も歯周病と関連している可能性があるのです。

来週も
歯周病 と 全身疾患との関連性についてです。


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2020年11月16日

歯周病 と 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

2020年11月16日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

はじめに
いつものように
新型コロナウイルス感染症の話です。

第3波といってもいいほど
感染が広がっています。

現在の状況は、
緊急事態宣言の時以上にリスクが高いといっていいほどです。

コロナ禍に慣れてきていることもあり、
街中は人でいっぱいです。

ただし、ずっと自粛状態では経済は疲弊してしまいますので
経済活動をある程度戻しながら
感染対策をしていくことには多くの皆さんはご納得されていることでしょう。

そこで大切なのは、
もう一度基本に戻り、
3密を回避し、
消毒の徹底です。

特に会食事には、感染リスクが高くなりますので
特別に注意が必要です。

以下は神奈川県公式の
会食時の新マナー
「マスク会食」です。

それでは本題です。

前回までは、
歯周病 と 認知症について解説してきました。

最近は、テレビ や ネットで話題になっており、
患者様からも聞かれることがありました。

今日のテーマは、
『歯周病 と 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』
になります。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
という病気を聞いたことがありますか?

若い方は聞いたことはないかもしれません。

その名前のとおり肺炎です。

(ガン)と聞くと
誰もが知っている病気であり、

もし ご自身がに罹患してしまった場合には、
当然ショックのことと思います。

「治るのか?」
「死んでしまうのか?」
等 
不安があると思います。

それに対して、
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)と聞くと
癌(ガン)ほどの深刻性を感じられないかと思います。

しかし、
高齢になればなるほど肺炎は、深刻な病気となります。

65歳以上の高齢者死因のトップは肺炎です。

肺炎の原因となる一般的な細菌は、
肺炎レンサ球菌、
肺炎桿菌、
緑膿菌、
黄色ブドウ球菌などですが、

口腔内に生息している細菌、
特 に歯周病細菌も肺炎を起こすことが知られています。

口腔内には、非常に多くの細菌が生息しています。

口腔内細菌の種類は、
研究報告によりある程度の違いはありますが、
おおよそ400〜500種類が生息しているのではないかと言われています。

その細菌の数は、
糞便1gに生息する細菌数より多いとされています。

びっくりですね。

糞便より口腔内細菌の数の方が多いなんて…。

普通、
食物等を飲み込む際には
肺の入り口にあたる気道への通路が遮断されます。

これにより肺に異物が行かないようになっています。

しかし、高齢者になると
その遮断機能がうまくいかなくなり、
誤って肺に入り込んでしまいます。

これが誤嚥(ごえん)です。

この誤嚥により起こす肺炎を
誤嚥性肺炎と言います。

高齢になればなるほど誤嚥のリスクは高まります。

食事の際に咳き込むことが多い方は、要注意です。

特に歯周病患者さんにおいては、
莫大な数の細菌が生息しており、
飲食の際 や 唾液を飲み込んだ際にも
誤嚥してしまう可能性があります。

また、
歯周病原菌の中には
タンパク質を分解する酵素を作りだすことがあります。

この酵素は、
咽頭粘膜(喉の粘膜) の表面に影響を与え、
肺炎の原因となる
肺炎レンサ球菌、
肺炎桿菌、
緑膿菌、
黄色ブドウ球菌などか
付着しやすくなってしまいます。

歯周病細菌の影響で
誤嚥性肺炎の危険性はますます高まってきます。

歯周病の問題がある方は、
まず徹底して歯周病治療を行うことが必要ですし、
日々の口腔清掃(歯磨き)も非常に重要です。

また定期管理(メインテナンス)を行い、
ご自身では清掃が難しい部位(歯周ポケット内部 等)の清掃を定期的に行うことも大変重要です。

歯周病に大きく影響している口腔内細菌
ポルフィ ロモナス・ジンジバリス
(Porphyromo- nas gingivalis)
アクチノバシラス・ アクチノミセテムコミタンス
(Actinob- acillus actinomycetemcomitans)

当医院では、
こうした歯周病細菌の種類 や 数を測定することが可能です。
以下を参照して下さい。
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイムPCR


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2020年11月9日

歯周病の恐怖:歯周病細菌は全身に悪影響:認知症(アルツハイマー型)その2

2020年11月9日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

はじめに新型コロナウイルス感染症についてです。

だんだんと寒くなってきており、
窓を開けての換気が大変な時期になってきています。

様々な飲食店を見ても
9月ぐらいまでは、
入り口を開けたりしている店舗も見かけましたが、
最近では、締め切っているところも多くなってきています。

コロナ禍は、まだまだ終息しておりませんし、
新規感染者も増えつつあります。

経済活動を再開することには、
多くの方がご理解していることと思います。

そのため、飲食店をはじめ、
多くの場所で人出は増えています。

この点は仕方がないといいますか
当然のことでしょう。

ずっと
緊急事態宣言の時期のように
活動が止まったままではさらに失業をする人も増えてしまいます。

しかし、経済活動と感染対策の両方をきちんと行っていくことが非常に大切です。

当医院では、
冬であっても窓を開けて
換気対策をしていきたいと思います。

来院される患者様には、少し寒いこともあるかもしれませんが、
ご理解をいただければと思います。

他の感染対策も
変わらず実施しております。

感染対策の詳細は、以下をご覧になって下さい。
当院における新型コロナウイルス感染症予防対

今日のテーマは、
『歯周病の恐怖:歯周病細菌は全身に悪影響:認知症(アルツハイマー型)その2』になります。

前回のブログをまとめると

アルツハイマー型認知症は、
「アミロイドβ」といった特殊なタンパク質が脳内に溜まることで
脳の神経細胞が損傷してしまい、
記憶を担っている海馬という部分から萎縮(縮む)が始まり、
脳全体に広がっていく病気です。

歯周病と認知症については、
以前から報告されており、

近年では、
アルツハイマー型認知症患者の脳から
歯周病細菌であるP.g菌が発見されたとう研究報告があります。

また
歯周病による炎症反応で、
アルツハイマー型認知症患者さんの脳内に
「アミロイドβ」が作られることも報告されています。

本日も歯周病と認知症(アルツハイマー型)の話です。

歯周病が進行すると
歯を支えている骨が吸収してきます。

次第に歯がグラグラしてきます。

そして、
最終的に歯が抜けてしまいます。

アルツハイマー型認知症の患者さんは、
健康な人よりも歯の数が少なく、
残っている歯が少ないほど
脳の委縮が進んでいたということが報告されています。

また、
噛むことで
噛むことが脳を活性化することもわかっています。

噛むことで上下顎の神経に刺激が加わる

刺激が脳に伝わる

歯周病を放置すると歯が抜けてしまう

歯がないと…

刺激が脳に伝わりにくい…

脳の萎縮が生じる

歯周病治療で重要なのは、
早期発見、
早期治療です。


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2020年11月2日

歯周病の恐怖:歯周病細菌は全身に悪影響:認知症(アルツハイマー型)

2020年11月 2日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

はじめに
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の話をしたいと思います。

このブログでも時々コロナ禍の話もアップしています。

緩和ケアちゃんねる・かんわいんちょー・Dr Palliative care JP
というYouTubeチャンネルです。

新型コロナになったトランプ大統領も摂取したと言われる
ビタミンD血中濃度 と 重症化の関係 です。

ビタミンDは、
新型コロナウイルス感染症に有効とされています。

ビタミンDを摂取することはとても重要です。

以下は、
ビタミンDを多く含む食品です。
この時期是非とも食べたいものです。

植物由来ビタミンD
きのこ類

動物由来ビタミンD

卵黄

ビタミンDは、日光浴でも体内で作ることができます。
1日30分くらいは、外に出て日光浴をすることも必要ですね。

さて本題です。
今日のテーマは、
『歯周病の恐怖:歯周病細菌は全身に悪影響:認知症(アルツハイマー型)』になります。

最近、インターネットニュース や テレビで
「歯周病と認知症」について報道がされています。

歯周病と認知症の関連については
以前より私が所属する日本歯周病学会でも報告されてきました。

認知症はいくつかに分類されますが、
歯周病との関連性があるとされているのがアルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症は、
「アミロイドβ」といった特殊なタンパク質が脳内に溜まることで脳の神経細胞が損傷してしまい、
記憶を担っている海馬という部分から萎縮(縮む)が始まり、
脳全体に広がっていく病気です。

厚生労働省がまとめたデータによると
65歳以上の認知症者数は、
2012年で462万人となってます。  
                  
これは65歳以上の高齢者の7人に1人となっています。 

推計によると
2025年になると
65歳以上の5人に1人が認知症となるとされています。

かなり深刻なデータですよね。

認知症にならない方法 もしくは
認知症を治す方法があるとすれば
どうにかしたいものです。

現在 認知症の薬はあります。

しかし、
神経細胞を再生させたり、
神経細胞が傷つくのを防ぐ薬はまだ開発されていません。

また現状では、
認知症の薬を服用したとしても認知症は進行を止めることはできません。

そのため いかに認知症にならないかが大きなポイントになります。

先にアルツハイマー型認知症は、
「アミロイドβ」といった特殊なタンパク質が脳内に溜まることで脳の神経細胞が損傷することで生じる病気であることを解説しました。

「アミロイドβ」は従来、
脳組織で生成されるものと考えられてきました。

しかし、血液循環によって作られた「アミロイドβ」が脳内に入り込み、
神経細胞を損傷させることがわかってきました。

2019年に、
「アルツハイマー型認知症患者の脳内に、
歯周病細菌であるP.g菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス菌)を確認した」
という研究論文が発表されました。

以前より歯周病細菌が、口腔内から血液を介して、
全身に運ばれていくことがわかっています。

九州大学の武洲准教授らの研究によると

マウスに歯周病細菌を3週間続けて投与しました。

すると 脳内にある「アミロイドβ」が10倍に増加しました。

歯周病によって歯肉内に生じた「アミロイドβ」
血管を通して体内に侵入し、
それが アルツハイマー型認知症を引き起こす可能性があるということなのです。

歯周病を予防すること
歯周病を治すことが認知症予防にとって非常に大きな要因となってくる可能性があります。

また歯周病細菌は、認知症だけでなく、さまざまな病気に関わっていることが多くの研究により明らかになってきています。

次回からのブログでもそうした歯周病細菌と全身疾患の関係性について解説します。

非常にためになる話ですので、
ご覧になっていただければと思います。

今後 他のテーマについても解説します。


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