歯周病専門医サイトブログ

2019年5月27日

噛みしめ・くいしばりを防ぐために TCH(上下の歯の接触癖):その2

2019年 5月27日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『噛みしめ・くいしばりを防ぐために TCH(上下の歯の接触癖):その2』になります。

前回の続きです。

前回のブログでは、TCHとは、どのようなことか?
という話をしました。

食いしばり や 歯ぎしり 等 のことを専門用語で「ブラキシズム」と言います。

T C H も ブラキシズムの一種ですが、
食いしばりとの大きな違いは、
噛む力の大きさ(強さ)と自覚の有無です。

最大咬合力の約70〜80%の力で噛む(食いしばる)と
「噛んでいる」と自覚します。

つまり「グッと強く噛むと噛んでいる感覚があります」

当然ですが

通常 自覚のある 食いしばり の場合には、自覚した時点で噛むことを止めます。

また、筋肉自体も疲労するために、あまり長時間におよぶことはありません。

それに対してT C H は、
単に歯が接触するだけですので、噛む力の大きさ(強さ)は弱いです。

弱い力のために、自覚することが非常に少ないのです。

弱い力でも長時間作用すると顎関節部 や 歯 に問題が起こります。

こうした長時間の弱い力の方で問題が起こっている方が多いことが分かっています。

次回のブログでは、
このTCHの治し方について解説します。

お楽しみに!


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2019年5月20日

噛みしめ・くいしばりを防ぐために TCH(上下の歯の接触癖)

2019年 5月20日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『噛みしめ・くいしばりを防ぐために TCH(上下の歯の接触癖)』になります。

上下顎の歯が接触する時間は、1日の中で20分以下と言われています。

通常 上下顎の歯が接触するのは、
物を噛む時(咀嚼:そしゃく)と
飲み込む時(嚥下:えんげ) 、
会話時 等 に
瞬間的に触れるだけなのです。

それ以外の時間帯では、
上下顎の歯が触れることは基本的にありません。

しかし、
上記以外でも上下顎の歯が接触することがある場合があります。

その一つが 噛みしめ歯ぎしり 等の習癖です。

また、
本を読んだり、
パソコン 等 下を向く動作が多い方では、
上下顎の歯が自然に接触する機会が多くあります。

他にも
スポーツ、
車の運転、
料理、
洗髪、
「黙って集中して作業する行為」や
趣味に没頭する時 
等でも歯を接触させる機会があります。

さらに 緊張状態が続く方では、
日常から歯を接触させる行為が続くことがあります。

上下顎の歯が触れない状態を「安静位」と言います。

本来 咀嚼時、嚥下時、会話 等で上下顎が瞬間的に触れる以外には、
この「安静位」を保つことが重要です。

つまり
普通に唇を閉じると
上下の歯は触れないのが通常です。

「みなさん 正面を真っ直ぐに見て 唇を閉じて下さい」

「上下の歯は触れていますか?」

「それとも歯は離れていますか?」

離れていることが正常です。

唇を閉じた状態で
上下の歯が触れている方は問題があるのです。

こうした方は、以下で説明する
TCHの可能性が高いです。

例え 強く噛んでいなくても 
上下顎の歯が触れると 口を閉じる筋肉(閉口筋)は働きます。

上下顎の歯が触れている間は、筋肉が働き続けるのです。

こうした歯の接触時間が長くなれば、なるほど筋肉は疲労してきます。

また、口を閉じる筋肉(閉口筋)が働くと、
顎の関節は上方に押さえつけられるので、関節の血流循環が悪くなります。
(顎関節症の原因の一つになる)

このことを例えると 
正座を長時間すると足がしびれることと同じようなことが起こっているのです。

こうした無意識中の歯の接触を
T C H (Tooth Contacting Habit):歯列接触癖」と言います。

これは、東京医科歯科大学の木野先生らのグループが発表したことです。

東京医科歯科大学の顎関節治療部は、
顎関節症で悩む患者さんが年間2.000人以上来院する世界でも有数の顎関節治療医療機関であり、
長年の臨床研究から 多くの顎関節症状のある方にT C Hの改善治療を行った結果、
非常に高い効果があったことが実証されています。

また、T C Hが生じると
顎関節部に問題が起こるだけでなく、
歯は摩耗(歯がすり減る)し、
知覚過敏症が起こったり、
歯自体にダメージが加わりダメ(咬合性外傷)になったり、
神経のない歯では折れる(歯根破折)ことが起こりやすくなります。

次回もTCHの続きを解説します。

お楽しみに!


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2019年5月13日

フロス 歯間ブラシの効果は絶大だ!

2019年 5月13日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

久しぶりの歯周病ブログです。

このところあまりにも忙しくブログがアップできませんでした。

本日のテーマは、歯間ブラシ と フロスです。

みなさん 歯間ブラシ や フロス は使っていますか?

20代まではフロスの使用が必須ですし、

30代移行になると
歯と歯の間の隙間が大きくなってくる人がいらっしゃいます。

このようになってくると歯間ブラシが必要になってきます。

以下は、日本人 と 米国人の口腔清掃についてのデータです。

みなさん歯磨きをしない人はいないと思います。

1日何回歯磨きをしていますか?

日本人の76%1日2回歯磨きをしているそうです。

米国人も76%1日2回歯磨きをしています。

だいたい同じです。

それではフロスを使用している人はどれくらいいるのでしょうか?

日本人は30%がフロスを使用しています。

米国人は72%もフロスを使っています。

非常に大きな差です。

それではフロスはどれほど清掃効果があるのでしょうか?

以下の図をご覧ください。

歯と歯の間の汚れ(歯垢)がどれだけ取れるのか?
というデータです。

歯ブラシだけの使用では汚れは58%しか取れませんが、

歯ブラシ と フロスの両方を使用すると
その効果は86%にも上昇します。

さらに歯ブラシ と 歯間ブラシの両方を使うと
その効果は、95%にも上昇します。

フロス、歯間ブラシの効果は非常に大きいのです。

「毎日歯を磨いているから大丈夫」と
思っていても
実は、磨けけていない部分が多いのです。

今日から毎日フロス、歯間ブラシを使ってみてはいかがでしょうか。


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2019年4月25日

歯周病で骨が吸収した状態を再生させるエムドゲイン法とGTR法

2019年4月24日(木曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

まず始めにゴールデンウィーク期間中の休みについてです。

大船駅北口歯科2019年ゴールデンウイーク期間中の休診日

・ 4月 29日(月曜日:昭和の日)

・ 5月 2日(木曜日:国民の休日)
・ 5月 3日(金曜日:憲法記念日)
・ 5月 4日(土曜日:みどりの日)
・ 5月 5日(日曜日:こどもの日)
・ 5月 6日(月曜日:振替休日)

休診中の予約は、以下よりインターネット予約をご利用下さい。
24時間インターネットオンライン予約

また休診中の問い合わせ、ご相談については以下からメールでご連絡下さい。
診療相談
休診中でも24時間以内に返答させていただきます。

今日のテーマは、『骨再生治療:エムドゲイン法 と GTR法』になります。

歯周病は、歯周病細菌による感染症です。

以下はこのブログでもよく解説する図です。

歯を磨かないと汚れは、
歯と歯肉の境目から侵入していきます。

汚れの中には、歯周病細菌が繁殖しており、
その細菌によって
歯を支えている骨が吸収していきます。

この歯周病によって吸収した骨を再生させるのが
GTR法 や エムドゲイン法です。

以下が 治療前 と 治療後です。


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2019年3月25日

歯磨き剤について学ぼう:11回目 知覚過敏予防 

2019年 3月25日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯磨き剤について学ぼう:11回目 知覚過敏予防 』になります。

今日も知覚過敏の最終回です。

ここまで4回に分けて知覚過敏について解説してきました。

この4回のブログをご覧になっていない方は、
是非過去のブログをご覧下さい。

本日は、知覚過敏の治療法です。

当然のことながら知覚過敏の原因によって
その対処方法は変わってきます。

前回も説明しましたが、知覚過敏の原因は以下のようなことがあります。

知覚過敏の原因
1.歯肉退縮(歯周病、歯ぎしり、過度な歯磨きの圧力、加齢 等)
2.破折、亀裂
3.治療した歯の詰め物等の隙間
4.ホワイトニング

3番目の治療した歯の詰め物等の隙間が原因であれば、
詰め物 や 被せ物を作り変えます。

4番目のホワイトニングですが、
ホームホワイトニング
オフィスホワイトニング
ともに使用中にしみてきた場合には、ただちに中断し、
知覚過敏の対応を行うことが必要です。

歯肉退縮(歯周病、歯ぎしり、過度な歯磨きの圧力、加齢 等)による知覚過敏が生じた場合には、
その原因によって対応が変わります。

就寝時に歯ぎしり や 食いしばりが起こっていることが原因であれば
就寝時にナイトガード(マウスピース)の使用が必要になる場合が考えられます。

起きている時にも噛み合わせの問題が起こることがあります。
歯の接触癖です。
これを専門的にTCHと言います。

この対策については、今後のブログで解説します。

知覚過敏の治療法については、
歯科医院で行う方法と
ご自宅で行う方法があります。

このシリーズのテーマは歯磨剤ですので
歯磨剤による知覚過敏予防について解説します。

ご紹介する製品は
ライオンから発売されているシステマ センシティブです。

使用方法は、通常の歯磨き剤と同じようにお使い下さい。


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2019年3月25日

歯磨き剤について学ぼう:10回目 知覚過敏予防 

2019年 3月 25日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯磨き剤について学ぼう:10回目 知覚過敏予防 』になります。

だいぶこのシリーズも長くなりました。
本日も前回の続きで知覚過敏(ちかくかびん)です。

「知覚過敏症」とは、
歯の表面の「エナメル質」の内側にある
「象牙質」が露出してしまうことで
一過性の痛みを生じることです。
(上記以外でも知覚過敏が起こることもあります。詳細は今後このブログで解説します)

ここまでに3回に分けて知覚過敏について解説してきました。
過去の知覚過敏については過去のブログをご覧下さい。

知覚過敏は、本来 歯の表面にある白い部分のエナメル質の内側にある象牙質が露出することでしみたり 等の一過性(一時的)な痛みを生じます。

この本来 エナメル質の内側にあり、見えない象牙質が露出して見えてくることとして
歯肉退縮があることを過去3回に分けてブログで解説しました。

そして歯肉が退縮する原因には以下のようであることを解説しました。

歯肉が退縮する原因
1.歯ぎしり
2.過度な歯磨きの圧力
3.歯周病
4.加齢

さて本日は、知覚過敏を起こす他の原因について解説します。

知覚過敏の原因
1.歯肉退縮(歯周病、歯ぎしり、過度な歯磨きの圧力、加齢 等)
2.破折、亀裂
3.治療した歯の詰め物等の隙間
4.ホワイトニング

1番目については、前回までに解説してきました。
本日はまず3番目の治療した歯の詰め物等の隙間が原因の知覚過敏について解説します。

虫歯 等の治療で歯に詰め物 や 被せ物を行うことがあります。

当然こうした被せ物は、接着剤でつけるのですが、
詰め物と歯が全く隙間がないわけではありません。

わずかな隙間は必ずできてしまいます。

どんなに精巧に作成された詰め物 や 被せ物であっても僅かには、
隙間はあります。

この隙間は数ミクロンから数十ミクロンです。
1ミクロンは、1ミリの1/1000です。

数ミクロンから数十ミクロンなんて通常は目で見える程ではありません。

詰め物 や 被せ物には、この僅かな隙間が必ずあります。

そして、金属製の詰め物の場合、セメントと言う材料で
この隙間を埋めてくっつけます。

金属製の詰め物 や 被せ物と
削った歯との隙間が0(全くない)ということはありえないことです。

金属製の詰め物 や 被せ物 と 歯の隙間が全くなければ
詰め物 や 被せ物は入らないですからね。

もちろん隙間が全くなければ
セメントも入らないですしね。

この隙間ですが、
金属製の詰め物 や 被せ物 の場合、
先ほども説明いたしましたが、
セメントが入り埋めます。

しかし、このセメントですが、
やはり期間の経過とともに劣化します。

以下は、金属製の詰め物の使用耐久年数の研究報告です。

簡単に言えば、
金属製の詰め物 や 被せ物 が何年くらい保つのかと言う報告です。

被せ物の種類によっても違いますが、
5年〜7年で金属製の詰め物 や 被せ物 は
取れたり、
虫歯になったりして
作り変えることになるのです。

その原因の一つがここまで説明してきました
金属と歯の隙間です。

隙間が全く存在しないということはありません。

金属と歯の隙間を埋めるのがセメントです。

しかし、このセメントは劣化とともに崩壊し、
溶け出してしまいます。

セメントが溶け出すと
当然のことながら隙間ができてしまいます。

虫歯細菌の大きさは約1ミクロン程度です。
歯と金属との隙間は数ミクロンから数十ミクロンですから
虫歯菌にとっては、歯と金属との隙間は非常に大きなものです。

この隙間から細菌が入り込み虫歯になります。

今回のテーマは、虫歯の話ではなく、
知覚過敏です。

歯と金属との隙間があることで
この隙間からの刺激で冷たい等の症状が起こることがあります。

これが知覚過敏の原因である
治療した歯の詰め物等の隙間ということになるのです。

知覚過敏の原因
1.歯肉退縮(歯周病、歯ぎしり、過度な歯磨きの圧力、加齢 等)
2.破折、亀裂
3.治療した歯の詰め物等の隙間
4.ホワイトニング

もう一つの知覚過敏の原因の説明をします。

ホワイトニングによる知覚過敏です。

今までホワイトニングを行った方の中には、
知覚過敏が起こった方も多くいらっしゃると思います。

歯科医院で行う歯を白くする薬を使用したホワイトニングでは、
時々ホワイトニング後にしみることが起こります。

もし、ホワイトニング中に知覚過敏が生じた場合には、
すぐにホワイトニングを中断し、
歯科医師による適切な処置を受けることが必要です。

またホワイトニングによる知覚過敏は気になるが、
どうしても歯を白くしたいという方は、
歯科医院で行うオフィスホワイトニングではなく、
ご自宅で行うホームホワイトニングに変更することも一つの方法です。

これは、オフィスホワイトニングで使用する薬剤の濃度は高く(強く)、
ホームホワイトニングの方が濃度が低い(弱い)ので
ホームホワイトニングの方がしみる可能性が低くなります。

ホワイトニングを受けられている方でしみるのが気になる方は、
歯科医院でご相談下さい。

次回は、知覚過敏の実際の対応(治療、歯磨剤)について解説します。
知覚過敏の最終回です。


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2019年3月18日

歯磨き剤について学ぼう:9回目 知覚過敏予防 

2019年 3月18日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯磨き剤について学ぼう:9回目 知覚過敏予防 』になります。

さて今日も知覚過敏の話です。

知覚過敏の話も今日で3回目です。

本日の知覚過敏を初めてご覧になる方は、
是非過去の2回をご覧下さい。

過去の2回では、
知覚過敏は、本来 歯の表面にある白い部分のエナメル質の内側にある象牙質が露出することで
しみたり 等の一過性(一時的)な痛みを生じることです。

この本来 エナメル質の内側にあり、見えない象牙質が露出して見えてくることとして
歯肉退縮があることを前回のブログで解説しました。

そして歯肉が退縮する原因には以下のように様々あります。

歯肉が退縮する原因
1.歯ぎしり
2.過度な歯磨きの圧力
3.歯周病
4.加齢
等により歯肉が退縮します。

前回のブログでは、この中で歯周病が原因で歯肉が退縮することを解説しました。

前回と同じ内容になりますが、
歯周病による歯肉退縮について再度おさらいをしましょう。

以下は健康な状態です。
骨はこの位置まであります。

以下は軽度の歯周病です。
歯周病は歯周病最近による感染症です。
歯周病細菌が歯と歯肉の境目から侵入します。
この歯と歯肉の境目を歯周ポケットと言います。
歯周ポケットに存在する歯周病細菌によって
歯の根を支えている骨が吸収していきます。

以下は中程度歯周病です。
骨がどんどんと溶けていきます。

以下は、重度歯周病です。
骨はさらに溶けていきます。
そして末期なると歯がグラグラとしていきます。

こうしたように骨吸収が起こると
歯肉も退縮してしまいます。

結果的に象牙質が露出し、見えてくるのです。

知覚過敏の1回目でも解説しましたように
象牙質には、象牙細管という
細い管が無数に存在しています。

この象牙細管は、歯髄(神経)に向かって伸びています。

そのため、露出した象牙質に刺激が加わると
刺激は象牙細管を伝って
歯髄(神経)が痛みを生じるのです。

これが歯周病が原因で歯肉が退縮することで起こる知覚過敏です。

次に噛み合わせが原因によって知覚過敏が起こることについて解説します。
以下の話は、知覚過敏の1回目でもアップした内容ですが、
おさらいの意味も含めて再度解説します。

先にも解説しましたように
下の図で象牙質にある緑色の線が象牙細管です。
象牙細管が神経につながっていることが分かるかと思います。

歯ぎしり や 食いしばりを起こすと
歯(エナメル質)が削れるだけでなく、
エナメル質象牙質の境目(つなぎ目)に亀裂が入ります。
エナメル質
象牙質
の違いについては、1回目に詳細を解説しましたのでそちらをご覧下さい。

エナメル質象牙質は全く違う組織です。
硬さも違いますし、構造も違います。
そのため、歯ぎしり や 食いしばりを起こすと
その境目に亀裂が生じてしまいます。

例えて言うと
地震があった時に
家の外壁が崩れるようなものです。

壁にタイルが貼ってあれば、
そのタイルとタイルに亀裂が入ったり、
タイルが崩れてしまうようなことです。


この亀裂が大きくなるとボロボロっと欠けて取れてしまいます。


結果的に象牙質が見えてしまい、
象牙細管も露出してしまいます。

これが、噛み合わせによる知覚過敏です。

それ以外にも歯肉が退縮する原因には、
過度な歯磨きの圧力があります。

強いブラッシング圧により歯肉にダメージが加わると
歯肉が退縮してしまいます。

頑張って歯磨きをされている方には、
このような歯肉退縮による知覚過敏が起こることが多いです。

知覚過敏を解決するためには、ブラッシングによる強い圧力を改善しないといけません。

しかし、この歯磨きによる強さ(圧力)の調整って難しいんですよね。

ブラッシングの強さを軽減する一つの方法として、
歯ブラシの持ち方があります。

以下のように歯ブラシをしっかりと持つとどうしても力が入ってしまいます。

そこで歯ブラシを軽く持つことがいいです。
以下のように指2本で持てば過度な力(強い力)を入れることは難しいです。
そのため、歯や歯肉へ加わる力も軽減できます。

次に歯肉が退縮する原因として
どうしても多少は起こってしますのが、年齢による問題です。

毎日毎日歯磨きを行いまいますので
多少なりとも歯肉にはダメージが加わってしまいます。
結果的に先の説明のように歯肉にダメージが加わって歯肉退縮が起こってしまいます。

また重度歯周病ではないが、
年齢とともに 多少なりとも歯周病が進行してくることはあります。

高齢になれば、全く歯周病に問題がないという人の方が少ないです。

歯周病の進行とともに骨吸収が起こると
歯肉退縮が起こります。

また歯ぎしり や 食いしばりはご本人が自覚していなくても
多くの方は就寝時に歯ぎしり や 食いしばりをしています。

就寝時の歯ぎしり や 食いしばりだけでなく、
起きている時の噛み締めがある方の方が多いです。

毎日毎日食事をとり、
歯ぎしり や 食いしばりがあったり
するわけですから
それが何十年も続けば、当然のことですが、
歯自体も劣化します。

歯肉も退縮すれば、
歯に亀裂も起こります。

当然といえば 当然です。

例えば、靴を毎日履いているとします。
同じ靴を毎日です。
おそらくそんな長い年月使用しなくても
多分、ダメになってしまいますよね。

靴がダメになっていなくても
靴底はすり減りますよね。

歯だって同じです。

年齢とともに必ず劣化します。

その劣化が
歯肉退縮であったり、
歯の亀裂であったりします。

このように知覚過敏が起こる歯肉退縮には様々な原因があるのです。

今日も話が長くなりすぎましたのでこれで終わります。

次回もまた知覚過敏の続きを解説します。


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2019年3月11日

歯磨き剤について学ぼう:8回目 知覚過敏予防 

2018年 3月11日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯磨き剤について学ぼう:8回目 知覚過敏予防 』になります。

本日は前回の続きで
「知覚過敏症」(ちかくかびんしょう)の2回目です。

前回のブログをご覧になっていない方は、
是非前回のブログもご覧になって下さいね。

前回のブログでは、
エナメル質 と 象牙質について解説しました。

また知覚過敏が起こる原因の一つとして
噛み合わせ や 食いしばり 等の噛み合わせについても解説しました。

本日のブログでは、歯肉の退縮による知覚過敏について解説します。

前回のブログでも解説しましたように
本来「象牙質」は、「エナメル質」の中(内側)にあるため、
外には見えない(露出していない)のです。

しかし、歯肉が退縮するなどで
「象牙質」が見えてしまうことで知覚過敏が起こるのです。
下の図は、正常な状態です。

歯肉が退縮すると象牙質が露出します。
緑色の点線が本来の歯肉の位置です。

前回のブログをご覧になっていただいた方は、もうお分りだと思いますが、
露出した象牙質には、
象牙細管が見えています。
この象牙細管は、神経につながっています。

だから歯肉が退縮するとしみちゃうんですよね。

歯肉が退縮する原因にはいくつかあります。

一つ目は歯周病です。

歯周病は、歯周病細菌による感染症です。

感染が進行すると
歯を支えている骨が吸収します。

骨が溶けちゃうんです。

以下の図は、このブログでもよくアップする図です。
歯周病による骨吸収をご理解いただくのに役立ちますから

歯周病は、歯と歯肉の境目に汚れが付着することから始まります。
歯と歯肉の隙間(すきま)を歯周ポケットと言います。
汚れの中にある歯周病細菌が歯周ポケットの中で増えていきます。

この歯周病細菌の影響で骨が溶けるのです。

さらに歯周病が進行すると骨はどんどんと溶けていきます。
そのうち歯がグラグラとしてしまいます。

骨の吸収と共に歯肉も下がっていきます。

そして、知覚過敏が起こるのです。

健康な方と
歯周病の方を写真で比較してみましょう。

以下は健康な状態です。

以下は、歯周病の方です。
歯肉が退縮しているのが分かるかと思います。

歯肉がこれだけ退縮すると
知覚過敏になる可能性が高まります。

ちょっと話が長くなったので本日はこれで終了です。

次回も知覚過敏の続きです。

次回はいよいよ知覚過敏の治療法について解説します。

お楽しみに!


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2019年3月4日

歯磨き剤について学ぼう:7回目 知覚過敏予防 

2018年 3月 4日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯磨き剤について学ぼう:7回目 知覚過敏予防 』になります。

だいぶ この歯磨剤シリーズも長くなってきました。

本日は「知覚過敏症」(ちかくかびんしょう)について解説します。

今日は、ちょっと難しい話しからスタートします。

そもそも「知覚過敏症」とはどのような病気なのでしょうか?

正式名称は「象牙質知覚過敏症」と言います。

なぜ「知覚過敏症」の前に
「象牙質」という言葉が入るのかは、
この後の解説を見ると分かります。

「象牙質」を理解すると
なぜしみるのか?
ということが分かります。

「知覚過敏症」とは、
歯の表面の「エナメル質」の内側にある
「象牙質」が露出してしまうことで
一過性の痛みを生じることです。
(上記以外でも知覚過敏が起こることもあります。詳細は今後このブログで解説します)

ちょっと難しい言い方ですね。

最初に歯の構造を簡単に説明します。
これを理解すると「知覚過敏症」が分かりやすくなります。

「エナメル質」とは、歯の一番表層を覆っている白い部分です。
歯として見える部分です。

この「エナメル質」は非常に硬いです。
人間の身体の中で最も硬い組織です。
毎日食べ物を噛む面ですので当然硬くないといけませんよね。

「エナメル質」は硬いですが、非常に薄いです。

エナメル質の厚みは約2〜3ミリ程度です。

そのため、毎日噛むこと や 歯ぎしり、食いしばり 等で擦り減ってしまいます。

歯ぎしり 等の噛み合わせで歯が擦り減った3症例を見ていきましょう。

歯の噛む面が磨り減ったため、茶色っぽく見えます。
これは「エナメル質」が磨り減ったため、
その内側にある「象牙質」が見えてきた状態です。
この「象牙質」については、「エナメル質」の後で解説します。

次の写真も歯が磨り減った状態です。

右側のみを拡大してみたのが次の写真です。

もう1症例見てみましょう。

右側を拡大してみたのが次の写真です。
歯が平らに磨り減ってきており、
茶色っぽい象牙質が見えてきています。
この歯が磨り減っていくことが知覚過敏につながっていきます。
覚えておいて下さい。

さて話を戻します。
「エナメル質」は99%が無機質(ハイドロキシアパタイト)でできており、
生きた細胞はありません。
そのため、一度失ったエナメル質は再生することはありません。

エナメル質の内部にあるのが「象牙質」です。

「象牙質」は、エナメル質と比較すると柔らかく、
70%が無機質(ハイドロキシアパタイト)で、
20%が有機質(コラーゲン や タンパク質)で、
10%が水分です。

この「象牙質」には
数千本の「象牙細管」という細い管が存在します。

「象牙細管」は、歯の中心の「神経」に向かって伸びています。

「象牙細管」の直径は非常に細く0.8〜2.2μm(マイクロメートル)です。
分かりにくい単位ですね。

「象牙細管」の太さは、約0.001ミリというものすごく細い管です。

「象牙質」には、この細い管(象牙細管)が無数にあって、
神経に向かって伸びているのです。

それでは、少しエナメル質 と 象牙質がご理解いただけたと思いますので
先ほどの 歯ぎしり や 食いしばり 等の噛み合わせによって
知覚過敏症が生じることについて解説しましょう。

知覚過敏の原因には本当に多くの原因がありますが、
歯ぎしり や 食いしばり 等の噛み合わせによって
歯肉が退縮することで起こる知覚過敏はその一つです。

まず歯の構造です。
先に解説しましたようにエナメル質の内側にあるのが象牙質
です。

下の図で象牙質にある緑色の線が象牙細管です。
象牙細管が神経につながっていることが分かるかと思います。

歯ぎしり や 食いしばりを起こすと
歯(エナメル質)が削れるだけでなく、

エナメル質象牙質の境目(つなぎ目)に亀裂が入ります。

この亀裂が大きくなるとボロボロっと欠けて取れてしまいます。

結果的に象牙質が見えてしまい、
象牙細管も露出してしまいます。

結果的に歯がしみるのです。

こうしたタイプは、しみることの治療だけでなく、
噛み合わせの負担軽減の治療も必要になってきます。

本日のブログはここまでです。

次回も知覚過敏の続きです。

お楽しみに!


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2019年2月25日

歯磨き剤について学ぼう:6回目 歯周病予防(SP-Tジェル編)

2019年 2月25日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯磨き剤について学ぼう:6回目 歯周病予防(SP-Tジェル編)』
になります。

前回まで虫歯予防の歯磨剤について解説していきましたが、
本日は、歯周病に効果のある歯磨剤の話をします。

まず歯周病とは、どのような病気であるのかを簡単に解説します。

歯周病は、歯周病細菌による感染症です。
歯周病は誰にでも口腔内に存在します。

しかし、
歯周病細菌の種類 や 
細菌のタイプ
細菌の量
によって歯周病の進行程度は大きく変わります。

歯を磨かなくても歯周病に全くならない人もいらっしゃいます。
これは歯周病細菌の質が良いかです。

歯周病細菌の中には、
悪性度の非常に高い細菌もいれば、
悪性度の低い細菌もいます。

歯周病細菌が全て悪いということではありません。

そのため、菌の質によっては、汚れがいっぱい付いていても問題を起こさないこともあります。
約10%程度の人はこのようなタイプです。

逆に悪性度の非常に高い歯周病細菌を持っている人もいらっしゃいます。
このタイプの人は、頑張って磨いていても歯周病が進行してしまうことがあります。
約10%はこのタイプです。

そして残りの80%の人は、
歯を磨かないと歯周病になりやすいタイプで、
頑張って磨くことで歯周病になりにくいタイプです。

食べかす自体が歯周病を起こすわけではありません。
あくまで歯周病は、歯周病細菌によるものです。

しかし、汚れ(食べかす)は、歯周病細菌の餌(エサ)になりますので
汚れがついていれば、歯周病が進行してしまう確率は圧倒的に高くなります。

そのため、
「歯磨きを頑張って行いましょう!」ということになるのです。

今回の話は、歯周病に効果のある歯磨剤ですが、
根本的なことは、汚れがどれだけ取れるのか?
ということが最も重要です。

食後の汚れが十分に取れなければ
どんな歯磨剤を使用してもダメです。

それを基本として歯周病に効果のある歯磨剤について解説して行きます。

歯周病になると歯肉は腫れることが多いです。
以下の3症例は、重度歯周病の患者様で、
歯肉が腫れている状態です。
専門的には、「浮腫性歯肉」と言います。

誰が見ても明らかに腫れているのがわかる状態です。
歯周病だということがわかりやすいですね。
歯磨きを行うと出血します。
患者様ご自身も問題を自覚されやすいタイプです。

しかし、歯肉がさほど腫れないタイプの歯周病もあります。

例えば喫煙者は、歯周病が進行しても腫れないことが多いです。
こうした歯肉のタイプを専門的には「線維性歯肉」と言います。
以下のような口腔内です。

見た目はさほど炎症がないようですが、
歯周病は進行しています。

歯磨きによる出血もさほど起こらないため、
患者様ご自身も分かりにくいです。

さて本題です。
本日ご紹介する歯周病に効果のある歯磨剤は
歯磨き剤で有名な ライオンの「SP-Tジェル」です。

ただし、ここで勘違いされてはいけないのが
歯周病に効果のある歯磨剤といってもこの歯磨きを使用すれば歯周病が治るということではありません。

この「SP-Tジェル」は、炎症を抑えたりする効果はあります。

しかし、歯周病を治すものではありません。

進行した歯周病は、歯周病治療なしでは治ることはありません。

あくまで予防効果です。

以下は、「SP-Tジェル」の効能です。

歯肉の炎症や出血を抑える成分が多く含まれているのが特徴です。

次に歯周病が進行すると歯肉が退縮することが多いです。
歯周病が進行すると歯を支えている骨が吸収します。

骨が吸収すると歯肉も退縮するのです。

特に最初に紹介した「浮腫性歯肉」の場合、
歯周病治療を行うことで劇的に歯肉の炎症は治ります。

しかし、欠点として
治療後歯肉の退縮が起こります。

この歯肉の退縮が起こった場合、
本来歯肉の中にあった根(歯根)が露出して見えることがあります。

以下の症例は重度歯周病の方で、
タイプは「浮腫性歯肉」です。

こうしたタイプの歯肉は治療後に歯肉が退縮してきます。
以下は治療前 と 治療後です。

歯肉が退縮するということは
他の言い方をすれば
「歯肉の炎症が治まった」とも言えます。

この場合、露出した根(歯根)部分は虫歯になりやすくなります。
そこで「SP-Tジェル」は、
虫歯予防効果の高いフッ素が高濃度で配合されています。

また露出した歯根は柔らかく削れやすいです。
根が削れると知覚過敏が起こりやすくなったりします。
そのため、研磨剤が無配合であることが良いです。

こうした歯周病に効果の高い成分が配合されているのが
「SP-Tジェル」です。

当医院でも取り扱っています。
待合室にありますのでご希望の方はご購入されて下さい。

以下は、重度歯周病の方(浮腫性歯肉)の治療前、治療後です。

次回も歯磨剤の続きです。

お楽しみに!


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