歯周病専門医サイトブログ

2010年12月の記事一覧
2010年12月27日

医療費控除

12/27(月曜日)です。

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本日は今年最後になりますので『医療費控除 』について解説します。

『医療費控除』
『医療費控除』とは、自己又は自己と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができます。
これを医療費控除といいます。

『医療費控除の対象』
医科、歯科で支払った医療費が一定の金額以上の場合は控除の対象になります。
1年間(1月1日から12月31日)に医科、歯科の治療費(保険、自費診療とも含まれる)として支払った金額の合計が10万円以上の場合は控除の対象になります。(ただし上限は200万円までです)
具体的な控除額は、
(支払った医療費 −保険等で補填された額)−10万円もしくは所得金額の5%(いずれか低い金額)です。

『医療費控除の対象となるもの』
1 医療機関での診療費

2 治療又は療養に必要な医薬品の購入
  (ビタミン剤などの病気の予防や健康増進のために用いられる医薬品の購入
   代金は医療費となりません)

3 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師による施術
 (ただし、疲れを癒したり、体調を整えるといった治療に直接関係のないもの
  は含まれません。)

4 病院、診療所、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、指定介護老人福祉
  施設、指定地域密着型介護老人福祉施設又は助産所へ収容されるための
  人的役務の提供費用

5 保健師、看護師、准看護師又は特に依頼した人による療養上の世話費用

6 健康診断(人間ドック)等の費用は、疾病の治療を行うものではないので、
  原則として医療費控除の対象とはなりません。 
  しかし、健康診断等の結果、重大な疾病が発見され、かつ、その診断等に引
  き続きその疾病の治療を行った場合には、その健康診断等は治療に先立って
  行われる診察と同様に考えることができますので、その健康診断等のための
  費用も医療費控除の対象になります。

7 歯科医院で行われるインプラント治療についても医療費控除の対象になりま
  す。

8 歯科医院で行われるセラミック等の被せ物(差し歯)の治療については、
  以前は、『一般的に支出される水準を著しく超えると認められる特殊なもの』
  として、認められないこともありましたが、現在では、一般的な治療として
  認められています。

9 歯列矯正治療についても医療費控除の対象になります。
  しかし、容ぼうを美化するための矯正治療については対象外です。

10ローンやクレジットにより支払った場合も対象になります。
  ローンを利用した場合には、患者様の手もとに領収書がないことが考えられ
  ますが、この場合には、医療費控除を受けるときの添付書類として、
  ローンの契約書の写しや信販会社の領収書を用意してください。
  ただし、金利及び手数料相当分は医療費控除の対象になりません。

11通院時にかかったバス、電車、タクシー等の交通費も対象になります。
  しかし、この場合には、通院したことがわかるもの(病院の領収書等)と
  交通費の詳細(領収書等)が必要です。


* 詳細および その他の費用については、税務署にお問い合わせ下さい。

『手続き方法』
確定申告時に源泉徴収票と一緒に医療費の領収書を税務署に提出します。

『医療費控除:参考例』
所得金額500万円(妻:所得なし、子供2人)で、1年間に支払った医療費の合計が100万円だった場合。
100万円―10万円=90万円が医療費控除になり、所得税として9万円、住民税として77,500円の合計167,500円が還付されます。

* 上記は参考例であり、年度、特別減税等は考慮していません。
  詳細は税務署にお問い合わせ下さい。


『医療費控除の対象とならないもの』
対象とはならない費用については具体的に書いた方が分かりやすいので、
具体例(質問形式)で記載したいと思います。

質問1  会社を長期休むための医師による『診断書』は、医療費控除の対象
     になりますか?
回答1  医療費控除の対象になりません。
     これは、医師による診療あるいは治療を受けるために直接
     必要な費用ではないからです。

質問2  退院後に病院にお礼として菓子折りを持っていきましたが、
     これは医療費控除の対象になりますか?
回答2  医療費控除の対象になりません。

質問3  顔に“ほくろ”があり、審美的にきになるため、取りました。
     これは医療費控除の対象になりますか?
回答3  医療費控除の対象になりません。
     容姿を美ぼう化するための費用は、医療費控除の対象としては認
     められません。
     ただし、その除去手術が何らかの病気に基因してるための治療行為
     として社会通念上必要と認められる場合には、その費用は、医療費
     控除の対象となります。

質問4  身体全体に痛みがあり、マッサージを受けました。
     これは医療費控除の対象になりますか?
回答4  医療費控除の対象になりません。
     ただし、治療のためのマッサージであれば、医療費控除の対象に
     なります。

質問5  糖尿病のため、医師の指示により糖尿病食を実践してます。
     この費用は、病気を治すものですので、
     医療費控除の対象になりますか?
回答5  医療費控除の対象になりません。
     自宅で行う食事療法についての食費代は、例え医師の指示による
     ものであったとしても、薬事法に規定された「医薬品」には該当し
     ないからです。

質問6  体が疲れやすいため、ビタミン剤等の栄養補助食品を服用してい
     ます。医療費控除の対象になりますか?
回答6  疲労回復や健康増進のための錠剤・ドリンク剤その他の薬剤につい
     ては、治療又は療養のために必要なものと認められません。

質問7  合部屋での入院が嫌なので、個室に移動しました。
     この場合、個室の費用は、医療費控除の対象になりますか?
回答7  医療費控除の対象になりません。
     差額ベット料金のほか医療用器具等の購入代金については、
     医師等の診療等を受けるために直接必要なもので、
     かつ、通常必要なものに限り、医療費控除の対象とされます。
     上記のようにご自身のご希望のみで個室に移動した場合には、
     医療費控除の対象とはなりません。

質問8  手が荒れてしまうので、薬用のハンドクリームを購入しました。
     医療費控除の対象となりますか?
回答8  医療費控除の対象になりません。
     薬局・薬店などで販売されている「薬用・・・」と書かれた薬用品
     は、医薬部外品が多く薬事法に規定された「医薬品」には該当しな
     いことから、医療費控除の対象とはなりません。

質問9  入院中に必要な洗面具、パジャマ、コップ等は医療費控除の対象と
     なりますか?
回答9  医療費控除の対象になりません。
     入院に際して持参するような物品については、医療費控除の対象と
     はなりません。

質問10 通院のためのガソリン代や駐車場代は、
     医療費控除の対象となりますか?
回答10 医療費控除の対象になりません。
     一般的に、通院にかかった公共交通機関は対象になりますが、
     上記の場合は、対象とはなりません。
     基本的には、患者本人の交通費に対するものだけですが、患者自身
     の状態(年齢や病状など)から考えて患者一人で通院させることが
     困難な場合については、患者のほか付添い人の交通費も通常必要と
     認められる費用は、医療費控除の対象となります。
* 交通費の詳細については、税務署にお問い合わせ下さい。
最後に『こんなことも医療費控除の対象になる』といった話をしたいと思います。

『医療費控除の対象となるもの』追加編

質問1  風邪をひいたのですが、病院に行く時間がなかったため、薬局で風
     邪薬を購入しました。
     これは医療費控除の対象になりますか?
回答1  対象になります。
     かぜ薬などの治療のための一般的な医薬品については、医師の処
     方や指示がなくても医療費控除の対象となります。
     かぜ薬のほか、足を捻挫したための湿布薬、頭痛・腹痛などの痛み
     止めなども上記同様に医療費控除の対象となります。
     もちろん領収書が必要です。

質問2  家族の者がB型肝炎になり、その介護にあたり、感染防止のため、
     医師の勧めで、B型ワクチンを接種しました。
     これは医療費控除の対象になりますか?
回答2  対象になります。
     通常の予防接種のためのワクチンは対象にはなりませんが、
     B型肝炎についてはその患者の家族(同居する人に限ります)に
     対するB型肝炎ワクチン接種に関してのみ対象になります。
     (*インフルエンザの予防接種は控除にはなりません)
     医師の診断書と領収書が必要です。

質問3  寝たきりの家族の“オムツ代”は、医療費控除の対象になりますか?
回答3  対象になります。
     傷病によりおおむね6ヶ月以上にわたり寝たきりであり、かつ、
     医師の治療を受けている人のおむつ代は、医師による治療を受ける
     ため直接必要な費用となりますので、医療費控除の対象となります。
     ただし、おむつ代であったとしても寝たきりではないが排泄がうま
     くできない人用(幼児・大人を問わず)おむつについては、医療費
     控除の対象とはなりません。
     また、このおむつ代について医療費控除の対象とするためには、
     医師が発行した「おむつ使用証明書」と領収書が必要です。
     *オムツについての詳細は、税務署にお問い合わせ下さい。



* 上記のような内容もしくは、上記以外の内容で、お分かりにならない場合
には、税務署で確認して下さい。
医療機関では、確実にお答えできない場合もあります。


来年のブログは、1月10日(月)になります。



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2010年12月20日

最近重度歯周病の方が増えている:その4

12/20(月曜日)です。

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今日のテーマは、『最近重度歯周病の方が増えている:その4』になります。

過去3回のブログをご覧になっていない方は 是非先にご覧になって下さい。
1.11/22 最近重度歯周病の方が増えている:その1
2.12/6 最近重度歯周病の方が増えている:その2
3.12/13 最近重度歯周病の方が増えている:その3

本日は『最近重度歯周病の方が増えている』の4回目です。
歯周病が進行してしまう根本的な理由について解説します。

歯周病は細菌感染により起こります。
そのため、もし 歯周病細菌が口腔内に存在しなければ 基本的に歯周病にはなりません。
もともと人が生まれた時にには、歯周病細菌は口腔内にいません。
歯周病菌は どこから感染すると思いますか?
例えば 歯周病の原因菌の一つである A.a.菌(Actinobacillus actinomycetemcomitans:アクチノマイセテムコミタンス菌 )は
大人から大人へと感染することはなく、
まだ永久歯が生えそろわない、10歳程度の時期に 大人から 子供へ感染することが最近の研究により報告されています。
これは 子供の口腔内はまだ細菌グループが安定しておらず、
健康な細菌のグループが定着していないため 外来から感染を起こします。
また、抗生物質を長期使用していた場合などは、
口腔内の健康な細菌のグループがいったんなくなるため、
新たに細菌の環境がそろう前に感染する可能性があります。

他にも成人型の代表的な歯周病細菌である P.g 菌(Porphyromonas gingivalis)も生後直後には存在しない細菌であり、外部からの感染によって起こります。
これが、通常 大人で起る『歯周病(慢性歯周炎)』です。

それでは、『歯周病細菌に感染しなければ大丈夫では?』
と思うかもしれません。
しかし、私達は生活する上で細菌感染から完全に逃げることはできませんし、
それを完全に排除する必要性もないと思います。
後で説明しますが、口腔内に細菌がいないことは逆に健康な状態ではないのです。
歯周病治療のための細菌除去とは、全ての菌を除去するのではなく、
骨を溶かしたりしている細菌のみを除去し、 後は 新たな菌の感染を防ぎ、
細菌とうまく共存していくことです。
つまり外来から感染したとしても 歯周病が進行しないような 口腔内環境を
保つことが大切なのです。

つまり 骨を溶かすような 歯周病菌が繁殖しやすい場所は
歯周ポケットが深い場所なのです。
  *歯周病ポケットについては以下を参考にして下さい
   歯周ポケット
歯周ポケットが深い場所は、細菌が生活するのに非常に適した場所なのです。
こうした場所をなくして、後はブラッシングにより
新たにポケット内に感染しない環境を作ることが最も大切なのです。
その為に重要なのが 歯磨きなのです。
徹底した歯磨きは 歯周病予防の基本中の基本です。

また、重度歯周病の方の場合 徹底した歯磨きだけで防止できるわけではありません。
例えば、喫煙です。
歯周病が進行している方は絶対に禁煙しなければなりません。
いくら歯周病の治療を行い、徹底した歯磨きを行っていても
喫煙していれば、再発する確立が非常に高くなります。
歯周病と喫煙については以下を参考にして下さい。
   喫煙者は歯周病が治らない!

また、全身疾患と歯周病も大きな関係があります。
歯周病の関わりが大きい病気(全身疾患)として 糖尿病があります。
コントロールされていない 糖尿病の方は、
歯周病の治療がうまくいきません。
歯周病の治りが悪いだけでなく、再発率も高くなります。
全身的なコントロールができない方は、歯周病のコントロールも難しくなるのです。

基本的なことが十分できていれば、
歯周病になる確立は非常に低くなります。
基本的なこととは、先にも解説した
1.徹底した歯磨き!
2.禁煙!
3.全身的な管理!
です。

私は、毎日歯周病の患者様を診察しています。
重度歯周病の方も多くいらっしゃいます。
そうした患者様のほとんどが上記の3つが守られていません。
特に1番の『徹底した歯磨き!』ということに関しては、
患者様ご本人は、
『毎日磨きはしている!』
ということですが、実際には ほとんど磨けていないのが現状です。
ご本人が磨けている と思っているのと
現実とのギャップは本当に大きいのです。
『毎日歯磨きをしているのに……歯周病になってしまうのは遺伝のせい?』
と考えられている方もいらっしゃいます。
もちろん100%歯磨きができている方はいらっしゃいません。
重度歯周病の方は、できれば80%、90%の歯磨きをしていただきたいと思います。
しかし、現実問題として、初診時重度歯周病と診断される患者様ので
90%以上 歯磨きが達成されている方は、ほとんどいらっしゃいません。

例えば、歯周病治療が終わった方は、
メインテナンス(定期検査) という段階に入ります。
メインテナンス(定期検査) の期間は個人差がありますが、2〜6ヶ月に1回程度です。
そのメインテナンス(定期検査) 時に毎回 口腔全体のクリーニングを行っています。
このクリーニングの時間ってどれくらいかかると思いますか?
もちろん このメインテナンス(定期検査) に来院される方は、一度歯周病治療が終了した患者様です。
つまり、徹底した歯磨きの指導を行った方です。
毎日患者様ご自身が徹底した歯磨きができていれば、
クリーニングの時間はさほどかかるものではありません。
しかし、口腔内には多くの歯石がついています。
クリーニングには、平均30〜40分かかるのです。
私達のような専門スタッフが行っても口腔内の汚れを取るのに平均30〜40分もかかるのです。
これが患者様ご自身で行った場合には 同じレベルまで汚れを取るのに
さらに時間がかかるのは お分かりのことと思います。
つまり、口腔内に付着した汚れを100%近く取り除くには
毎食後の歯磨きに40分以上の時間がかかる !
ということです。
毎食後でなくても良いですが、1日に1回でも 40分以上かけて
歯磨きを行っている方は どれだけいるでしょうか?
おそらくほとんどの方は、5〜10分以下ではないでしょうか?
10分てきる方がいらっしゃれば 相当良い方です。
つまり、毎回の歯磨きが5分以下であれば、
完全な予防レベルにまでは達していないのです。

本日のブログは、
歯周病が進行してしまう根本的な理由について 解説しました。
次回はもう少し詳しく解説します。


次回のブログは、12月27日(月)になります。
次回から新しいテーマになります。



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2010年12月13日

最近重度歯周病の方が増えている:その3

12/13(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『最近重度歯周病の方が増えている:その3』になります。

本日のブログの前に前回と前々回のブログを読まれていない方は、
是非先にご覧になって下さい。
1.11/22 最近重度歯周病の方が増えている:その1
2.12/6 最近重度歯周病の方が増えている:その2

前回のブログでは、
『歯科医院に通院していたにも関わらず歯周病が悪化した方』
という話しをしました。
重度歯周病になってしまうまでには、一般的に 10年とか 20年とか 長い期間がかかります。
そのため、「最近 急に歯周病に歯周病になった!」ということはありません。
歯周病を主訴として 当医院に来院される患者様の多くは、
「づっと歯科医院に通院していたの…」
と言われます。
前回のブログでも書きましたが、歯周病検査 は本当に簡単なものです。
基本的にどこの歯科医院でも検査が可能です。
しかし、歯周病検査 を行っていない歯科医院が多いのも事実です。
その理由として、歯周病治療 は保険が適応されるのですが、その評価が非常に低いのです。
大雑把な言い方をすれば、採算が合わない治療の代表的なことが歯周病治療なのです。
特に重度歯周病の場合、治療すれば するほど 医院の経済事情は悪化すると言われています。
そのために、歯周病と分かっていても なにも治療しない先生がいらっしゃるのも事実です。

本日のブログは歯科の裏話をしたいと思います。
あまり治療には直接関係ない話しですが、
たまには ダークな部分も参考になる点もあるかもしれません。

歯周病治療の最も基本的な治療には
ルートプレーニング という処置があります。
当医院では1回のルートプレーニング に約1時間の治療時間がかかります。
1時間の治療時間で得られる医院収入はどれくらいなのでしょうか?
まず、他の仕事で考えてみましょう!
整体(マッサージ)で考えてみましょう。
都心か地方かによっても違うでしょうし、
美容で行うようなエステサロンでも違うと思います。
当医院のある ここ鎌倉(大船)では、1時間で約6000円というのが相場です。
それでは、ルートプレーニング はどの程度の医院収入があるのでしょうか?
歯周病の進行程度 や 治療本数にも違いますが、
重度歯周病であった場合には1時間で3.000〜4.000円以下の利益でしょう。
整体と違い、この作業には麻酔薬 や さまざまな器材費 もかかります。
当然のことながら、多くの器具はディスポーザブルですし、金属製の器具は滅菌等が必要になります。
また、歯科医院で治療の際に 座るイス(ユニットと言います)っていくらすると思います?
安いもので約300万円、高いもので約600万円以上します。
レントゲンだって最新のものであれば、2.000万円以上もかかります。
使用機材という点でいえば、医療は莫大なコストがかかっているのです。
現在 多くの歯科医院では経営困難と言われ、
歯科医師の4〜5人に1人は年収300万円以下と言われています。
その年収の中から数千万円の借金を返済しなければならないのも現状です。
事実、昨年 東京都で閉院した歯科医院は400件とも言われています。
東京都内だけでも 1日に1件以上の歯科医院が閉院しているのです。
そのような状況の中では、赤字覚悟の治療は なかなか実行されない歯科医院が多いのも事実です。
もちろん、上記のようなことは 全ての歯科医院のことではありません。
しっかりと 治療されている歯科医院も多くあります。

本日は、ちょっとダークな話しになってしまいましたが、
このような裏話しもあるのです。

歯周病治療をしっかり行っている歯科医院を探すのであれば、
以下のサイトを参考にされて下さい。
日本歯周病学会ホームページ(歯周病認定医掲載ページ)
   日本地図がありますので、ご希望の都道府県をクリックして下さい。

歯周病専門医が ご自宅から遠いところにしかない かもしれません。
しかし、
「歯周病が気になる!」
「歯周病かもしれない!」
「歯がグラグラする!」
「出血がある!」
「年々歯が少ないなっている!抜歯されている!」
というような方は是非一度でも良いので
歯周病専門医 での検査をお勧めします。
そして、もし歯周病と診断された場合には、
その歯科医院で
どの程度の歯周病の進行なのか?
どの程度の治療回数が必要なのか?
等を聞いてみて下さい。

なによりも大切なことは、検査です。
検査をしなければ 問題があるかどうかも分かりません。

本日のブログのテーマは、
『歯科医院に通院していたにも関わらず歯周病が悪化した方』
ということです。

きちんとした検査が最も重要なのです。

次回のブログは、12月20日(月)になります。
次回は『最近重度歯周病の方が増えている:その4』になります。



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2010年12月6日

最近重度歯周病の方が増えている:その2

12/ 6(月曜日)です。

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今日のテーマは、『最近重度歯周病の方が増えている:その2』になります。

前回の続きになります。

最近 本当に重度歯周病の方が多いですね。
びっくりするくらい 悪化している歯周病です。

特種なケースを除いて、
一般的に 重度歯周病になるためには、相当長い期間がかかっています。
10年 とか 20年とかです。
そのため、『最近 急激に歯周病になった!』
ということではありません。

特に歯がグラグラ しているということは、かなり歯周病が進行している状態です。
そうとう覚悟しないといけません。

始めて このブログ や 当医院のホームページ をご覧になる方もいらっしゃるかと思いますので、
歯周病について簡単に解説します。
歯周病は感染症 です。
そして、歯周病になると歯を支えている骨が吸収してきます。
以下は、このブログで よく解説するために紹介している図です。
shimiru_01

同様に 以下も骨吸収を表すために紹介しているレントゲン写真です。
青線は、骨吸収 前の本来の骨の位置です。
赤線は、骨吸収した状態です。
スライド4

さらに骨吸収した状態を状態を分かりやすくするために
赤色の領域で表します。
スライド5

赤色領域は、骨吸収した部位ですから
ほとんどの歯がすでにグラグラです。

それでは、なぜこのようになったのでしょうか?

大きく分けて2つのパターンがあると考えられます。
1つは、悪い状態だったにも関わらず 歯科医院をまったく受診しなかった方です。
2つ目は、歯科医院に通院していたにも関わらず歯周病が悪化した方です。

次回のブログでも解説しますが、
この『歯科医院に通院していたにも関わらず 歯周病で歯を失ってしまった!』
という点について解説したいと思います。
当医院には、重度の歯周病の方が多くいらっしゃます。
全ての方を治せるわけではありません。
あまりにも進行したしてしまった場合には、抜歯しかないケースも存在します。
また、骨吸収が進行した歯周病の場合、例え 歯周病治療を行ったとしても
将来性は低く、延命はできたとしても将来的にはダメ(抜歯)になってしまうこともあります。
早い段階で歯周病を発見し、治療を行うことが重要なのです。
早期発見、早期治療が重要なのです。

あまりにも骨吸収が進行してしまった場合には、私のような歯周病専門医 であっても治すことは不可能です。
抜歯になります。
全ての歯周病を治すこはできないのです。

患者様にとって抜歯は可能なかぎり避けたいものです。
そのため、完全に抜歯しか方法がない状態でも 抜歯をご希望されない方は、多くいらっしゃいます。
これが、大きな問題なのです。
こうしたことを患者様に 他の例でご説明することがあります。
お腹が痛くて内科を受診したとします。
診査の結果、病名が ガン(癌)と診断されたとします。
しかも、ガンは、かなり進行していたのです。
もっと早い段階でガンが発見されていれば、抗ガン剤 や 放射線治療で治ることが可能だったのですが、
ガンが進行してしまっている現状では、ガンの部分を切除するしか治療方法はなかったとします。
もし、切除しないと ガンは、他の臓器にも転移してしまうからです。
ガンが転移した結果、生死にも関わってくるのです。
そのため、外科処置によってガンを切除する方法を選択するのです。
歯周病も同じです。
歯周病は感染症 ですので、治療を行っても治らない歯を放置すると
必ず 他の歯に感染してしまいます。
つまり、さらに多くの歯を失ってしまうのです。
歯周病は、感染症 であることをしっかりと認識することが 歯周病治療を行うための第一歩なのです。
しかし、100%治療ができない歯であっても どうしても抜歯を希望されない方がいらっしゃいます。
その結果、さらに多くの歯を失うことになるだけでなく、
骨吸収が進行することにより、歯が抜け落ちた後の治療が困難(不可能)になってしまうことが多いのです。

話しは少しズレてしまいましたが、
『歯科医院に通院していたにも関わらず歯周病が悪化した方』
についてもう少し解説します。

重度歯周病と診断された患者様の中には、
『定期的に歯科医院を受診していたのに、なぜこのようなことになってしまったのですか?』
というご質問があります。

この理由は簡単なことで、
単に歯周病検査 を行っていなかった可能性が高いのです。
そのため、現在歯周病で悩んでいる方がいっしゃれば、担当医に
『歯周病の検査をして下さい』
と言って下さい。
歯周の検査 は、非常に簡単なものです。
歯周病の代表的な検査には歯周ポケット という検査があります。
歯周病を判断するためには、必ず行う検査です。
この検査には、特別な器材が必要なわけではありません。
検査時間も5分もかかりません。
歯科医師であれば誰でもできる検査です。

歯周病の治療が得意ではない先生がいらっしゃるのも事実です。
しかし、検査だけでも行えば、
歯周病かどうかは分かります。
もし、歯周病と判断され、その歯科医院で治療が不可能とされれば、
歯周病を専門的に行っている歯科医院を紹介してもらえば良いことです。

まず、検査です。
この検査をしないと 歯周病であるかも分かりません。


次回のブログではもう少し この話について解説していきます。
次回のブログでは、なぜ 歯周病の検査 や 歯周病治療が 行われていないかを解説します。


次回のブログは、12月13日(月)になります。



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