歯周病専門医サイトブログ

2011年1月の記事一覧
2011年1月31日

歯周病は治るのか?:その1

1/31(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『歯周病は治るのか?:その1』になります。


『歯周病は本当に治るのか?』ということは、最も気になるところだと思います。

このHPでも 歯周病は治るのか? というテーマで解説してあるページがあります。
現在歯周病で悩んでいる患者様にとっては、
「歯周病は治るのか?」
ということは本当に気になるところであると思います。
まず 始めに その答えからお話します。
中程度までの歯周病であれば、十分改善します。
状況しだいで、重度の歯周病であっても改善する可能性もあります。
骨再生治療を行えば、骨の回復(再生)もかなり行えることができます。
しかし、あまりにも非常に進行した歯周病の場合には、治りません。
これが答えです。
具体的な話しは以下で解説しますが、
私のような歯周病専門医 であっても全ての歯周病を治療できるわけではありません。
しかし、大切なことは
どの歯が残るのか?(治療可能なのか?)
どの歯は抜歯なのか?(治療不可能なのか?)
をきちんと判断することです。
単に抜歯しないだけの治療はもっとも簡単です。
患者様が抜歯を希望しなければ、抜かなければ良いのですから…
これほど簡単なことはありません。
しかし、これでは歯周病は治らないのです。
歯周病は感染症 ですので、治療を行っても治らない歯を放置すると
必ず 他の歯に感染してしまいます。
つまり、さらに多くの歯を失ってしまうのです。
歯周病は、感染症 であることをしっかりと認識することが 歯周病治療を行うための第一歩なのです。
以下の図の左側は、正常な(健康な)状態の図です。
右側は歯周病が進行した状態です。
歯周病が進行すると骨吸収が起こるのです。
shimiru_01

実際の歯周病の方のレントゲンを見てみましょう。
スライド1

以下のレントゲンの青線は骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は骨吸収を起こした現在の状態の位置です。
赤色は骨吸収を起こした領域です。
歯周病になると骨吸収が進行することが分かるかと思います。
スライド5

次に重度歯周病の歯を抜歯した状態の写真を見てみましょう!
黒っぽく見えるのが歯石です。
こんなものが歯肉の中に付着しているのです。
大変なことです。
スライド1

このような状態は重度歯周病です。
こうなると治療することは不可能です。
こうなる前に歯周病治療 が必要なのです。
できれば、中程度歯周病までに治療すれば一番良いのですが…

それでは、
『中程度とはどのような状態であるのか?』
『非常に進行した歯周病(重度歯周病)とはどのような状態か?』
『どこまで進行したら、抜歯となるのでしょうか?』
『また、治る場合、どこまで改善するのでしょうか?』

歯周病は、歯周病細菌による感染症 です。

そして、感染が進行すると 先程のレントゲンのように 歯を支えている骨が吸収 します。
この骨吸収がどの程度進行しているかが、歯を残せる大きなポイントになります。

ただし、骨の吸収だけで、治る基準 や 抜歯の基準 を正確に決めることは非常に難しいことです。
この理由として、歯周病は、生活習慣病であり、さまざまな要因から成り立っているからです。
歯周病の原因は、
1. 歯周病細菌
2. 歯磨きが適切にできていない(1.の原因になります)
3. 噛み合わせ (歯ぎしりを含む)
4. 喫煙者
5. 食生活、運動、飲酒、睡眠、ストレス…
等です。

そのため、単に骨の吸収があるからダメ(抜歯)ということではありません。

中程度以下の歯周病で、骨吸収がさほど少なくても、
歯磨きができていない、歯ぎしりが強い、噛み合わせが悪い、喫煙している ということが重なっている患者様では、治らない可能性が高くなります。

逆に骨吸収がある程度ある 重度歯周病でも
今後 徹底して歯磨きをきちんと行うことができる
喫煙や生活習慣が適切である
等も問題がなければ、治る可能性も十分あります。

それでは、「中程度の歯周病」とは どのような状態なのでしょうか?

歯周病の進行程度をあらわす検査には、
1. 歯周病ポケット検査
2. レントゲン写真による骨吸収程度の検査
3. 噛み合わせの検査
等があります。
この詳細は、こちら をクリックして下さい。

まず、歯周ポケット検査 において、5ミリ以上の歯周ポケットであった場合には、
中程度になります。
ちなみに7ミリ以上は、重度歯周病です。

しかし、もっとも重要なのは、レントゲン写真による骨吸収程度 の検査です。
歯周ポケットが7ミリ以上あっても、レントゲンで骨吸収がない場合もあります。
骨吸収がなければ、歯周ポケットが7ミリ以上でも 中程度以下の歯周病です。
言い換えれば、骨吸収が進行していると 状態としては悪いのです。

また、同じ歯周ポケットでも検査時に出血がある場合には、問題があります。
出血があるということは、現時点で進行している歯周病であるということです。
例えば、5〜6ミリ程度の歯周ポケットでも、出血があり、レントゲンで骨の吸収が進行していれば、重度歯周病ということになります。
※ ただし、出血がなくても歯周病が進行している場合もあります。
これは、喫煙者に多く見られる症状です。

1/3程度以下の骨吸収であれば、中程度の歯周病と言えます。

少し歯周病の程度が分かってきたと思います。
次回のブログでは、重度歯周病とは どのような状態であるのか?
ということと
実際に歯周病は治るのか?
という話しをしたいと思います。

歯周病の治療を行う際には まず歯周病の検査が重要です。
検査なしでの治療は考えられません。
適切な検査を行って 始めて 歯周病の治療計画が立てられるのです。
また、歯周病について患者様ご自身が十分理解をされることも重要です。
歯周病は生活習慣病です。
そのため、単に歯科医院での治療だけでは決して治りません。
これは 糖尿病 や 高血圧 といった病気と同じです。
高血圧 や 糖尿病の方は、
「病院から処方される薬を服用していれば 治る!」
ということはありません。
ご自身での 正しい食生活 等の改善を徹底して行わないと治らないのと同じです。
そのため、患者様ご自身が歯周病について十分理解することが
治療の第一歩なのです。
私が毎日 歯周病の患者様を治療する上で
この「歯周病について理解する!」
ということが本当に重要であることを感じています。
歯周病についてご理解が得られない患者様は現実問題として
ほとんと治っていない か 再発しています。
また、歯周病治療内容をご理解していないために
治療が中断されるケースも多いのです。
重度歯周病の患者様の典型的なパターンとして
治療が続かない!
多くの歯科医院を転々とする!
等が多く見られます。
歯周病に対して十分理解し、
治療に望むことが重要です。
歯周病は一度治っても 再発率が高い疾患です。
「ご自身の歯で一生食べていきたい!」
と思っていられる方は 真剣に取り組まないと治りません。
私自身は、重度歯周病の患者様が来院された場合、
かなり厳しく 現状を説明します。
患者様の中には そうした厳しい話しに嫌気がさしてきて
来院されなくなる方もいらっしゃいます。
しかし、私自身は、
重度歯周病は 患者様ご自身の
「治す!」
という強い気持ちがなければ けして治らないと思っています。
また、実際に一度歯周病治療を行っても 再発してしまいます。
「治したい!」
という気持ちをもっていただきたいからこそ
現状(歯周病)をきちんと理解していただきたいのです。


次回のブログは、2月7日(月)になります。

次回のブログは本日の続きになります。
さらに詳細な話しを解説します。

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2011年1月24日

重度歯周病の患者様

1/24(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『重度歯周病の患者様』になります。


昨年もそうでしたが、今年も 重度歯周病患者様が非常に多く来院されています。
歯を指で軽く触るだけで グラグラ で取れてしまいそうな状態の方が本当に多いです。
重度歯周病の患者様です。

こうした重度歯周病の患者様は、今年だけで 20人以上は 来院されています。

歯周病に患者様に対しては、初診時に歯周病検査 を行い、
診断結果を説明し、治療方針について説明させていただきます。

もちろん 私は、歯周病専門医 ですので、
可能なかぎり グラグラの歯 であっても徹底した 歯周病治療 を行い、保存することを行います。
しかし、全ての歯を残すことはできません。
当然のことですが…
そのため、完全に保存が不可能は歯は 抜歯の必要性があることを説明します。

ほとんどの患者様は、診断結果を理解していただけますが、
患者様の中には、抜歯と聞いただけで 強い不信感をもつ方がいらっしゃいます。
そうした患者様の考えには、
 抜歯 = 悪いこと
という図式があるのです。
そのため、抜歯という言葉は、絶対に聞きたくない言葉なのです。

その中でも実際にあった症例についてお話します。

A さんのケースです。
Aさんは、初診時 多くの歯がグラグラ している状態でした。

Aさん は、グラグラしている歯をなんとか残したいというご希望がありました。
しかし、あまりにも骨吸収が進行しすぎているため、多くの歯は、抜歯になってしまう状態でした。

ただし、すぐに歯周病治療を開始すれば、何本かの歯は歯周病の進行を停止させることが
可能な状態です。

そのため、Aさん には、
『完全にダメな歯は抜歯をして、残る可能性がある歯を徹底して治療しましょう!』
とお話させていただきました。

しかし、Aさん は、
『絶対に1本も抜歯したくない!、抜歯するくらいなら このままにしたい!』
また、『ダメもとで歯周病の治療を行ってほしい!』との希望もございました。

私は、 歯周病専門医ですから、毎日のように重度歯周病の患者様が来院されます。

そして、進行した歯周病であっても治療を行うことにより、改善させることも可能です。

しかし、全ての歯周病が治療できるわけではありません。
あまりにも進行しすぎてしまった状態では、治療は不可能です。
この場合には、抜歯になります。

もし、治療を行っても治せない状態の歯を 無理に治療しても 治らないだけでなく、
歯周病の感染は、他の歯へも転移してしまいます。

その結果、さらに多くの歯を失うことになります。

歯周病の治療で大切なことは、治療可能な歯 と 治療不可能な歯 をきちんと判断することです。
もし、適切な判断がでずに、患者様の『抜きたくない!』という希望のみで治療方針を決定すると
さらに多くの歯失う結果になってしまいます。

どの歯が治療が可能で、
どの歯が治療が不可能なのか
を適切に診断することが重要なのです。

その上で、歯周病の治療が開始されます。
残る可能性がある歯は徹底して歯周病の治療を行うことにより、
歯周病を改善させることが可能ですし、
歯周病細菌が他の歯へも感染することを防ぐこともできるのです。

このような適切な判断ができるからこそ、 歯周病専門医と言えるのです。

『ただ単に 抜かない!』というだけでは、本当の治療には、ならないのです。

例えば、ガン(癌)という病気が発見された時に、
薬(抗ガン剤)で治療するのか?
放射線療法で治療するのか?
外科的に切除するのか?
という判断がでてきます。

外科的に切除する必要性があると診断された場合、
患者様に外科的切除の必要性をご説明します。

早期に外科的に切除しないと 他の臓器に転移してしまうからです。
進行を停止させないと結果的に、手遅れになってしまいます。

歯周病も細菌感染ですから、口腔内から歯周病細菌を排除し、感染を防ぐことが重要です。

話は、先程の患者様の話しに戻りますが、
完全に保存することができない歯が何本かありましたが、
患者様は、
『絶対に1本も抜歯したくない!』
と強い希望をお持ちでした。

現時点で、ダメな歯はダメとして、きちんと治療すれば、ある程度の数の歯は残すことが可能です。
歯が何本か残れば、残った歯を土台として、固定式のブリッジにすることも可能な症例です。
固定式のブリッジになれば、食事に困ることもありません。
この時点が大きなポイントになるのです。

しかし、このまま単に抜歯をしない ということのみであれば、
あと数年でほとんどの歯を失う結果になります。
いわゆる総入れ歯になってしまいます。

また、歯周病が進行して、抜歯となれば、歯を支えている骨が吸収しますので、
その後の治療(義歯)が難しくなってしまうのです。
顎の骨が吸収すると義歯自体も合わなくなってしまいます。

数年後には、ほとんどの歯を失うだけでなく、その後の食事も困難になってしまいます。
義歯(入れ歯)が合わないのですから…

この時になって始めて
『あの時治療をしていれば良かった…』と思うのです。

義歯(入れ歯)をしていて、義歯が合わず、困っている患者様のほとんどが
『もっと歯がダメになる前に治療をしていれば、良かった』
と後悔しているのです。

歯を失って始めて気がつくのです。

歯周病であっても十分治せる段階はあるのです。
重要なのは、このポイントを間違えないことです。

Aさん も
歯周病専門医 だから どのようなダメな歯であっても きっと治すことができる!」と期待して来院されたはずです。
しかし、私の「抜歯が必要な歯があります!」
という説明を受けた結果、次回の予約を取らずに
未来院となってしまいました。

先にも説明しましたように 全ての歯を100%残すことはできません。
重度歯周病の場合、抜歯になることもあるのです。
この時にどれだけ 歯周病について理解されるかが大きなポイントなのです。
ご自身の病気の内容をきちんと理解することができないために
「きっと抜歯しないで治療を行ってくれる歯科医院がきっとあるはず…」
と考え、歯科医院を転々とします。
絶対に治らない歯周病もあるのです。
時間をかけて、歯科医院を転々とした結果、
さらに歯周病は他の歯へも転移し、
さらに多くの歯を悪化させてしまうことになります。

Aさん も本当に残念な結果であると思います。
Aさん はおそらく後 数年すると多くの歯を失う結果になってしまいます。
今治療すれば、最小限の範囲での抜歯で済むはずなのです。
本当に残念なことです。

重度歯周病患者様に共通することとして、
ご自身の考えが最優先であり、
「ご自身の考え以外は、絶対に悪いこと!」
と考えられている人が多いのです。

本日の話しはちょっと厳しい話しになってしまいましたが、
重度歯周病の患者様の来院が途絶えるたびに
「あのままにしておけば、もっと悪化してしまうのに…」
「今 きちんと治療すれば、十分治るのに…」
「ダメな歯を抜歯することにより 他の歯への感染を防げるのに…」
と思うのです。

今回の話しは、当然のことながら
治ってほしいと思うからこその 警告なのです。

「専門家の意見をきちんと受け入れて 理解すること」
これも重要なことなのです。

私は歯科医師ですが、
内科 や 外科の先生の中にも
「もっと早く治療していれば、十分治ったのに…」
と考えられる患者様を多く見られると思います。

どのような病気もそうですが、
早期発見、早期治療が重要です。


次回のブログは、1月31日(月)になります。



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2011年1月17日

歯周病になる人 と ならない人!

1/17(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『歯周病になる人 と ならない人!』になります。

この歯周病のブログを見られているということは、現在 歯周病である方、歯周病で悩んでいる方、他歯科医院で歯周病と言われた方、歯周病で抜歯と診断された方… 歯周病に問題を抱えた方であると思います。

実際に歯周病の方の中には、
『毎日歯ブラシをしているのに…なぜ歯周病になってしまうのか?』
『定期的に歯科医院に通院しているのに 歯周病になってしまった!、抜歯になってしまった!』
『家族や友人の中には、歯磨きをあまりしていない人もいるのに歯周病でないのはなぜ?』

疑問をお持ちの方も多いかと思います。

歯周病の基本的なこととして、『なぜ歯周病になるのか?』ということが考えられるかと思います。

歯周病の原因は、さまざまです。

まず 歯周病の最大の原因は、歯周病細菌の感染です。
歯周病細菌がなければ、基本的には歯周病にはなりません。
しかし、口腔内に細菌がいないことは非常に難しいことです。

本来、人が生まれた時の口腔内には 歯周病細菌は存在しません。
どこからか感染をし、口腔内に定着するのです。
感染源の多くは、家族間です。
人との接触や食事を介して 歯周病細菌が感染するのです。
そのため、歯周病の方との接触は、歯周病細菌の感染リスクが高くなります。

ただし、歯周病細菌が感染したからといって、歯周病が進行するわけではありません。
歯周病細菌が増殖しないような口腔内環境であれば良いのです。

それが、歯磨きを徹底して行うということなのです。
歯周病細菌は、食後の汚れをもとにして増殖をします。
汚れが、歯の周囲に付着し、次第に歯周ポケット の内部に侵入していきます。
これが、歯周病の始まりです。
歯周ポケットについては、以下を参考にして下さい。
        •歯周ポケット

歯周病細菌には、大きく分けて2種類が存在します。
ちょっと難しい話にはなりますが、これが分かると歯周病のことがだいぶ理解していただけると思います。

1つは、好気性細菌です。
この細菌は、空気(酸素)が存在する場所で生存することが可能な細菌です。

もう一つは、嫌気性細菌です。
これは、空気(酸素)が届かない場所で生息する細菌です。
これが、歯周病を起こす原因菌なのです。
この嫌気性細菌を増殖させないことが歯周病にならないための大きなポイントなのです。

先程の歯周ポケットに話を戻します。
歯周病になると 歯周ポケット は、どんどんと深くなっていきます。
深い歯周ポケット内部には、酸素がとどきません。
そのため、深い歯周ポケット内部には、嫌気性細菌が生息しているのです。

歯周病細菌の全てが悪いのではありません。
嫌気性細菌と言われる歯周病細菌を増殖させなければ、歯周病を抑えることができるのです。

確しかに、歯周病になりやすい人 と 歯周病になりにくい人 はいます。
歯周病細菌の感染の程度の期間によって その人の口腔内の細菌の種類は変わってきます。

元々歯周病細菌の感染が少ない人は、歯磨きが不十分であっても
問題を引き起こすことが少ないのです。

しかし、歯周病細菌の感染が高頻度で起こっている人でも、その細菌が増殖しないような口腔内の環境が整っていれば、歯周病の発症を最小限に抑えることも十分可能なのです。
その一つの方法が『徹底した歯磨き』なのです。

具体的には、先程解説した 深い歯周ポケットをなくすことです。
一度深い歯周ポケットができてしまい、歯周ポケットの内部に細菌が侵入してしまった場合には、
その後、いくら歯磨きを行っても ご自身では、歯周ポケット内部の感染を取り除くことはできません。
まず、歯周ポケット内部に存在する歯周病細菌(嫌気性細菌)を取り除くことが必要になります。
その後、新たに感染しないように 歯磨きを徹底することが重要なのです。

次に 歯周病の他の原因について解説します。

噛み合わせは、歯周病を悪化させる大きな原因になります。

噛み合わせが悪いからといって歯周病になるわけではありませんが、
歯周病がある方で、噛み合わせに問題があると
歯周病は、急激に悪化してきます。

噛み合わせといってもなにが問題であるのかはわかりにくいかと思います。

例えてお話すると「オープンバイト」という噛み合わせがあります。
この噛み合わせは、「上下顎の奥歯のみが当たっており、前歯があまり当たらない噛み合わせのことです。」

このブログを見て、「私はそうだ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの方は、「上下顎の奥歯のみが当っている?」ということが分からないかもしれません。

通常、上顎には全部で14本の歯が存在します。
同様に下顎にも合計14本の歯が存在します。

この上下顎の14歯がそれぞれ、かみ合っているのです。
なにも問題がない方は、
「当然そうでしょ?」
と思われるかもしれません。

しかし、奥歯しか噛み合っていない方も多くいらっしゃるのです。
前歯は、上と下の歯が噛み合っていないのです。

それでは、このような方は、「前歯では、麺類 等が食べられないのでは?」
と思われるかもしれません。
そのとおりです。
前歯では、そば や うどん、スパゲッティーが噛みちぎれないのです。
しかし、このような「オープンバイト」の方は、
ご本人が そのことに気がついていないことが多いのです。

生まれながらに「オープンバイト」ですから
これが、当たり前と思っているのです。

通常、前歯で噛むような食物でも奥歯で食べているのです。

「オープンバイト」が極度に起こっている方は、奥歯が2歯分しか噛みあっていないない方もいる程です。

そして、「オープンバイト」の方は、かなりの確立で問題を起こします。

先にも記載しましたように通常、上下顎の歯は、全ての歯が噛んでいます。
上顎14歯と下顎14歯です。

しかし、奥歯が4歯分しか噛んでいない方の場合、前歯に加わる負担も全てこの4歯分に加わってきます。

奥歯にとっては、ものすごく力のストレスが加わっているのです。

長い年月こうした負担が加わると、歯へのダメージはものすごいことになります。

もし、歯周病がなくても「オープンバイト」ということだけで歯がダメになることもあります。

さらに歯周病と「オープンバイト」が両方あった場合には、大変なことです。
必ずといってもいい程 歯はダメ(抜歯)になります。

「オープンバイト」の方は、できるかぎり早く対処しておかないと後で大変なことになります。

次に 歯周病になる人の典型的なパターンとして、歯科治療の中断があります。

私が歯周病専門医 インプラント認定医 ということもあり、来院される患者様の多くは、重度歯周病の方です。

重度歯周病の方を診療すると一定の方に起こることがあります。
歯周病治療の中断です。

歯周病の治療回数は、軽度であれば、数回の治療で終了しますが、
重度歯周病であった場合、治療期間が長くなることもあります。

重度歯周病の方で多く見られるのが、歯科治療を中断してしまい、
その結果、いくつもの歯科医院を転々とすることです。

治療が中断するたびに状況はどんどんと悪化していきます。

もっと早い段階で歯周病治療を行えば、
治療も簡単に行えますし、もちろん治療回数がかかることもありません。
また、治療後の再発のリスクも少なくなります。

しかし、重度歯周病であればあるほど、治療が大変になるだけでなく、
その後の再発のリスクも高くなります。

こうしたことは、歯科治療だけでなく、病気全てに言えることです。

例えば、糖尿病という病気は、みなさんご存知と思います。

現在の日本では、急激に増加しており、大きな問題となっています。
日本において、糖尿病が原因で死亡したと考えられる人数は、交通事故で死亡する人数よる遥かに多いのが現状です。
また、成人の失明の原因の第1位、
人工透析を受けなければならなくなる原因の第1位はいずれも糖尿病です。

一部の糖尿病のタイプを除いて、
糖尿病患者の多くは、予防が十分行えるのです。

会社の検診であるとか 健康診断 等 さまざまなことで糖尿病と診断された方は、
最初は きちんと病院に通院しており、食事や運動といった管理もできていますが、
だんだんと乱れて行き、病院にも行かなくなってしまうことが多くあります。
そして、体調の変化があった時には、合併症等が起こっており、
先程解説した 失明になったり、人工透析を行うことになったりします。

そのような状態になった場合、
『もっと早くきちんとしていれば…』
と多くの方は思うでしょう。

しかし、病気は、少しづつ悪くなっていきますので、元も戻ることはできないのです。

話は、歯周病に戻りますが、歯周病の患者様の中には、
『もっと早く治療をしていれば…』と思われる方が多くいらっしゃいます。

また、治療開始前に 治療計画書をお渡しし、
『きちんと治療を行わないとダメですよ!』とお話しても
始めは、通院するのですが、
結果的に中断される方もいらっしゃいます。

そして、次に来院された時にには、もう治療が不可能な状態になっていることがあります。

治そうという強い気持ちがないと病気は治りません。

この話の詳細は、以下を参考にして下さい。
     歯周病治療が成功しない理由!

歯周病を治すためには、
まずきちんとした検査を行うこと!
歯周病についてきちんと理解すること!
歯周病治療についてきちんと理解すること!
歯周病が進行すると歯を失う結果になること!
進行した歯周病の場合、治療するこが不可能な場合があること!
等をきちんとご理解することが重要です。

先程も書きましたように 
歯周病を治そうという強い気持ちがないと治らないのです。

次に歯周病と全身疾患の話です。

例えば、糖尿病の方は、歯周病になりやすいのです。
糖尿病の人は 感染に対する抵抗力が低下しており、歯周病が悪化しやすいのです。
逆もあります。
歯周病の方は、血糖値を高めます。
歯周病細菌が糖の代謝に影響を及ぼし、血糖値のコントロールが悪くなります。
糖尿病の方は、歯周病の検査を行うことが重要です。
そして、もし歯周病であった場合には、きちんとした歯周病治療を行うことが重要です。
歯周病が治ると血糖値も安定することがあります。

口腔内も全身のヒ一つですから、体調に問題のある方は、
歯周病も悪化しやすいのです。

歯周病になりやすい人と言えば、喫煙者です。
喫煙と歯周病の関係は、歯周病の学会において 数多く報告されています。
ある報告によると、喫煙者は、非喫煙者と比較して、
歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果もあります。
『歯周病を治したい!』と考えられている方は、是非禁煙して下さい。
歯周病と喫煙につては、以下を参考にして下さい。
   喫煙者は、歯周病が治らない!


歯周病は、歯周病細菌の感染症であることは、このブログでも良く書くことです。
そのため、重度歯周病の方は、口腔内の非常に多くの細菌が存在しているのです。

大量の菌が口腔内にあるのですから、大変なことです。
それを毎日の食事の際に、食べ物と一緒に飲み込んでしまいます。
飲み込んだ菌が肺に入って起こす病気を『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』といいます。
あまり聞き慣れない病名ですが、誰にでも起こる可能性がある病気です。
この誤嚥性肺炎は、えんげ(飲み込むこと)反射 と 咳反射が低下した場合に起こることが明らかになっています。
歯周病を起こさないような口腔内であれば問題はありませんが、歯周病であったり、ブラッシングが不十分であると起こる可能性が高くなります。
しかし、細菌を飲み込んだからといって誰もがなるわけではなく、寝たきりの方や老人性肺炎の方のように体力がおちた時にかかりやすい病気です。
日本人の死因の第4位が肺炎 (平成14年度の厚生労働省ホームページより)であり、そのうちの約9割が65歳以上です。

また、歯周病細菌は、食べ物と一緒に飲み込むだけではありません。
血液を介して全身にまわっていきます。
菌血症という状態です。
菌血症とは、本来無菌である血液中に細菌が存在する状態を言います。
例えば、外科的治療の際に外部からの感染が血中へと入り込みます。
しかし、実際には、血液中に細菌が侵入しても一時的なことであり、問題となることはほとんどありません。
しかし、歯周病細菌のように常に口腔内に細菌が存在する状態は良くありません。
歯周ポケット 内部には大量の歯周病細菌が生存しています。
当然のことながら歯周ポケット内部にも血管(血液)が存在しますので、
その血管から歯周病細菌が侵入していきます。

特に注意しなければならないのは、心臓疾患がある方です。
心臓疾患がある方に歯周病治療(歯石を取る行為も同じです)を行う時には、注意が必要です。
歯石を取った際に、砕けた歯石から細菌が放出され、血液中に入っていきます。
血液を介して当然のことながら心臓へも流れ込みます。
ペースメーカーを使用されている方は、流れ込んだ細菌が付着し、問題を引き起こすことがあるので、注意が必要です。
注意とは、治療前に抗生剤を服用し、感染防止を行うことです。
つまり、歯石除去前(1時間以上前)に抗生剤を服用することです。
可能であれば、治療の前日から服用された方が良いでしょう。
こうすることにより、歯周病細菌が血液中に流れても被害を抑えることができます。

ただし、このような話をすると『歯周病治療は怖い!』と感じてしまいがちですが、これは違います。
誤解していただきたくないのですが、歯周病である場合には、歯周病治療を行わないで、口腔内に常に歯周病細菌が存在する方が問題が高いのです。
重度歯周病の方では、常に口腔内に多量の細菌が存在するわけですから…

心臓疾患のある方 や 全身疾患のある方こそ、歯周病を治しておかないといけません。
歯周病は、放置すればする程、進行します。
進行した歯周ポケット 内部には、多くの歯周病細菌が存在していますので、リスクはさらに高くなってしまいます。

心臓病 や 全身疾患がある方 こそ徹底した治療が重要です。

また ご病気がある方は、歯科治療を受けられる際には、
問診票に病名等をしっかり記入することが必要であることと
担当医にも伝えることが必要です。
また、服用している薬についてもきちんと伝えることが大切です。

話は、ズレてしまいましたが、
喫煙者は、歯周病のリスクが非常に高いこと、
糖尿病 等の有病者も歯周病のリスクが高いことがあります。

また、歯周病が多くの疾患を誘発したり、
歯周病細菌によって全身的な問題も引き起こす可能性が高くなります。

持病をお持ちの方は、歯周病をきちんと治すことが大切です。
歯周病は、早期に治療を行えば、
治療回数も少なくなりますし、
十分治ります。

しかし、進行した歯周病であった場合には、
治療回数もかかり、
状況によって抜歯になってしまうことがあります。

一番問題となるのが、歯周病の放置です。
病気を放置して良いことは一つもありません。
歯周病は、どんどんと進行するだけです。

治療に無関心な人が一番 歯周病になりやすい人と言えます。







次回のブログは、1月24日(月)になります。



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2011年1月10日

今年も真実の情報を提供します!パーフェクトペリオ

1/10(月曜日)です。
今年 最初の 歯周病ブログ です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、以前から何度も解説していますが、
「パーフェクトぺリオ」になります。

今年最初のテーマなので、まだこの内容を知らない方にも
「正しい 情報とはなにか?」
ということをご理解していただきたいと思い、
再度アップします。

ちなみに日本歯周病学会 でも この パーフェクトぺリオは大問題として、以下のような警告をしています。
「現状での 「パーフェクトぺリオ」の歯周治療への応用については、研究途上の段階で科学 的根拠が十分であるとはいえず、日本歯周病学会としては安全性や有効性について 学術的な場で充分な討議が行われた後に、臨床に応用されるべきであると考える。」
この詳細については、以下を参考にして下さい。
     「パーフェクトペリオ」について日本歯周病学会の見解


それでは、以前にも紹介した内容ですが、 パーフェクトぺリオについて解説します。

最近、テレビ や インターネットで大々的に でている パーフェクトぺリオ です。
このブログを見られている方は、歯周病治療に興味があると思いますので、知っている方もいらしゃるかと思います。

もちろん『パーフェクトぺリオ ってなに?』という方もいらっしゃると思いますので、
ますは、パーフェクトぺリオ とはなにかという話をしたいと思います。

パーフェクトぺリオについて 製造元の 会社のHPを読みますと パーフェクトぺリオとは、
『次亜塩素酸電解水(次亜塩素酸 と 炭酸水素ナトリウム が含まれた電解水)のことであり、これを洗口薬 や 歯科治療 等に応用することによって口腔内に存在する 虫歯細菌 や 歯周病細菌 を 破裂させ、溶菌させる』というものだそうです。


ここからは、私の個人的な見解も含め、この『パーフェクトぺリオ』について解説します。

確かに 次亜塩素酸は、殺菌作用が強い薬液として医療分野でも使用されている薬品です。

歯科分野においても 以前から 現在に至るまで使用されている薬品です。
主な使用分野として、『根管治療』があります。
『根管治療』とは、歯の神経を取除いた時や、神経のない歯の中で膿みが溜まってしまっているような時に 消毒 等の目的で行う治療です。

『根管治療』における 具体的な『次亜塩素酸』の使用方法としては、
神経の管の中に『次亜塩素酸』を入れ、消毒を行うというものです。

ただし、単に『次亜塩素酸』を入れれば、根管内部の細菌が全て死滅するのではなく、
その効果は、『次亜塩素酸の濃度』や『作用時間』に大きく左右されます。

近年では、根管治療の際には、『次亜塩素酸』以外にも 『超音波』を使用した方法 等 さまざまな方法も臨床応用されており、根管治療には、必ず使用されるというものではなくなってきています。

ただし、私が歯科大学の学生の頃(17年前)の講義では、『次亜塩素酸による根管内消毒』は、一般的なことでした。

適切な濃度で 適切な作用時間、使用方法が守られれば、『次亜塩素酸』は、殺菌作用があるのは、事実です。

しかし、『次亜塩素酸』は、歯肉、皮膚といった軟組織には 強い腐食作用を示すので、歯肉の消毒には、使用はできません。

つまり、『次亜塩素酸』単体では、根管内部という 硬い歯の内部でしか使用はできず、粘膜での使用は、不可能です。

『次亜塩素酸』は、アルカリ性であり、そのままでは強い殺菌作用はあるが、そのままでは、使用は難しいのです。
また、使用方法により、低い状態のPHのままでは、塩素ガスが発生し、危険もあります。

そこで生成方法を変え、中性から弱アルカリ性にしたものが、この『パーフェクトぺリオ』です。

製造会社からすれば、今まで『次亜塩素酸』の欠点であった 口腔粘膜の使用ができないことが、この生成方法により、安全性が高くなり、口腔内細菌に対しても効果があるという ことのようです。

このブログの文頭でも書きましたように
『…… 虫歯細菌 や 歯周病細菌 を 破裂させ、溶菌させる』
と会社のHPに書いてあります。

この文面で注目したいのが、『……破裂させ、溶菌させる』という言葉です。
『殺菌』とは書いてありません。

難しい話は、ブログですので、省略しますが、
この 『パーフェクトぺリオ』を使用すると 

 歯周病は治る!  とか
 歯周病にならない!、
 虫歯にならない! 

というような 過大な期待をお持ちになっている患者様がいるのも事実です。
どうしても テレビ等で放映されると 全てが語られることはなく、どうしても過大な放映になりやすいのもです。

私自身(歯周病専門医として)の個人的な意見としては、『パーフェクトぺリオ』を使用したからといって、全ての歯周病が治ったり、歯周病にならないということは考えられないことです。

また、『パーフェクトぺリオ』の問題点として、まだまだ 歯周病治療に対する正確な研究データがないことです。

医療の世界では、 『エビデンス』という言葉が非常に重要視されます。
『エビデンス』とは、 『科学的根拠』という意味です。

『科学的根拠』がないものは、
信頼性が低い というレッテルをはられます。

『エビデンス』を得るためには、基礎研究がしっかりされていたり、臨床研究がしっかりされていたり することが重要です。

私の知っているかぎり『パーフェクトぺリオ』には、そのような 『エビデンス』を見たことはありません。

 ・どの程度効果があるのか?
 
 ・効果があるとすれば、どのような症例に対し、どのような効果があるのか?

 ・本当に安全であるのか?

等 まだまだはっきりとしていないのです。

例えば、口腔内の細菌を減少させる洗口薬液には、さまざまなものがあります。

薬局で市販されているような『マウスウオッシュ』等もそうですが、
もちろんメーカーにもより違いますが、『マウスウオッシュ』にはそれなりの効果があります。
しかし、『マウスウオッシュ』だけの効果で
 歯周病にならなかったり、
 歯周病細菌が全て死滅したり、
 歯周病が治ったり(特に進行した歯周病)
することありません。

『パーフェクトぺリオ』を使用したからと言って
歯周病が治ったり、歯周病にならなかったり するとは考えない方が良いでしょう。

もちろんこのブログは、『パーフェクトぺリオ』の全てを否定するものではありません。
しかし、 歯周病専門医としての知識や 次亜塩素酸の薬効等を考えても 過大な評価につながっています。

今までにも 同様な 『これを使用すれば、歯周病は治る!』
というような製品が多くでてきたことがあります。

その多くは、使用される方の期待 や 過剰な宣伝から 
実際の効能以上の 効果が先攻してしまい、結果的に 使用される患者様の不利益になってしまうこともありました。

事実、現在 ほとんどの歯周病はきちんとした歯科治療により、改善させることは可能ですし、徹底した予防により悪化を防ぐこともできるのです。

『エビデンス』 のあるきちんとした治療方法、予防方法が重要なのです。

先日患者様から以下のようなご質問を受けました。
『先生のところでは、パーフェクトペリオを買えないのですか?』
というような内容でした。

当医院でも パーフェクトペリオを販売することは 可能です。
パーフェクトペリオを業者から購入するだけですから…
簡単なものです。

パーフェクトペーリオは、これを製造する機械を業者から購入するだけです。
後は、各歯科医院で必要分だけ製造し、院内で使用したり、販売したりするだけです。

特定の歯科医院でしか販売できないものではありません。
歯科医師であれば、だれでも販売可能です。

しかし、当医院では、販売していません。
その理由は、先程も解説しましたように、パーフェクトペーリオで全ての歯周病が治ることはないからです。

これは、歯周病専門医 であれば すぐ分かることです。

歯周病は、単に口腔内の細菌を減少(殺菌)するだけでは治らないからです。

歯周病 は、生活習慣病ですので、原因はさまざまですが、最も大きな理由には、歯周ポケット内部 に歯石や歯周病細菌が侵入することが原因です。

歯周ポケット内部 の細菌を取り除かなければ、絶対に治ることはありません。

うがい薬だけで、歯周ポケット内部 の細菌がなくなることは、絶対にあり得ないのです。

私が問題と考えているのが、実際に歯周病の方が 歯周病の治療 をせず、パーフェクトペーリオを使用することです。

高価なうがい薬を使用し続けていても 結果的に歯周病が治らないだけでなく、長期的に歯周病を放置することになりますので、歯周病はさらに悪化します。

本来、きちんと 歯周病の治療 を行えば、十分治る(治す)ことが可能です。
(ただし、歯周病の進行程度によります)

つまり、通常の歯周病治療を行っていれば、十分治すことができる症例を 治療せず、放置してしまうことになります。


パーフェクトペリオを作る器械は、けして医療器具ではありません。
『えー医療器具ではないの?』と思われるかもしれません。

また、パーフェクトペーリオ自体は、ある1人の先生が 歯周病に効果があると言っているだけで、
その効果を実証するような基礎研究、臨床研究もほとんどありませんし、まして歯周病治療に使用した場合の安全性や長期データもありません。

例えば、病気の人が ある食物や 水 を飲用したら、病気が治った! とします。
(実際には、本当に 食物や水の効果で治ったかどうかの判断はできませんが…)
その噂が広がり、結果的に
『この水を飲めば、ガンが治る!』という話にまで なってしまうことがあります。

もちろん その水の全てを否定するわけではありません。
もしかしたら その水には、大量のミネラル等が含まれており、体には良いのかもしれません。
しかし、ガンを治す効果も実証できなければ、根拠もありません。

問題なのは、それを知った方が、
『この水を飲めば、ガンが治る!』と思ってしまうことです。

本来ならば、きちんとガン治療をすれば、十分治るケースでも
治らない水を服用し続けることで、結果的にガンを悪化させてしまうことも十分考えられます。

正しいデータ、根拠を患者様に伝えることが私たち歯科医師の責任です。

単に
『話題だから患者様に売ろう!』、
『儲かるから売ろう!』
と考えている先生がいるのも事実です。

例えば、『これを服用すれば、ガン(癌)が治る』という薬が販売されたとします。
もちろん病院で処方されます。
購入方法は、通販でも買えるとします。
医師が患者様をまったく診ないで 検査もなにもしない状態で薬を販売することがあり得るでしょうか?

インターネットで パーフェクトペリオ を販売しているのも大きな問題です。
正確には分かりませんが、もし パーフェクトペーリオが歯周病になにかしら効果があったとします。
しかし、購入する側(患者様側)の歯周病の状態も分からない状態で、単にパーフェクトペリオを販売するのはどうかと思います。
もしかしたら、通常の歯周病治療で十分治る範囲の状態かもしれません。
もしかしたら、どのような治療を行っても治らない状態かもしれません。
もしかしたら、非常に進行した歯周病であり、徹底した歯周病の治療が必要なケースかもしれません。
もしかしたら、歯周病でないかもしれません。

治らない状態の歯周病を放置した場合、状況はさらに悪化します。

商品が売れるからといって、誰にでも販売するその姿勢が医療人として問題があるのです。
まして、どれだけの効果があるのかまったく分からない状態や 副作用の問題もまったく分かっていないのですから…

先程も説明しましたが、
事実、少し前まで、『パーフェクトペーリオを使用すると 歯周病細菌を死滅させることができる!』と広告していましたが、問題と思ったのでしょうか 現在では、『溶菌』という曖昧な表現に変わっています。

インターネットは、情報を得る点では、非常に有効な手段です。
しかし、全ての情報が完璧ではありません。
発信者側の情報のみを全て信じてしまうと 結果的に不利益になることもあります。

特に医療は、正しい情報のもとエビデンス(科学的根拠)のある治療法を行うことが重要なのです。 

パーフェクトペーリオが良いか 悪いか を私が判断することができませんが、
確実に言えることは、パーフェクトペーリオだけでは歯周病は治らないということです。

正確には 分かりませんが、予防効果はあるかもしれません。
正確に分からないというのは、きちんとしたデータがないからです。

ただし、パーフェクトペーリオだけで 歯周病が治らないというのは、確実に言えることです。

問題になっているのは、正確な情報が患者様に伝えられていないことです。

テレビ や インターネット 等では、誤解を招く報道 や 情報が多く出回っています。

パーフェクトペーリオ =(イコール) 歯周病が治る
というような情報です。

これが、問題なのです。

歯周病の原因 は、多くあります。

歯周病は、生活習慣病ですので、
食生活、運動、飲酒、喫煙、睡眠、ストレス…等 さまざまな要因があります。

糖尿病 等の全身的な病気も歯周病を悪化させる原因になっています。

その中でも最も歯周病の原因となるのが、口腔内の汚れ と 噛み合わせ です。

今回のブログでは、口腔内の汚れのみに注目してお話をします。

歯ブラシが十分にできていないと 汚れが歯面 等に付着します。
食べかす 等が付着した 汚れの中には、細菌がいます。
歯周病細菌もそうです。
これが、歯周病の大きな原因となります。

この汚れが、歯周ポケット 内部に侵入していきます。

歯周病ポケット内部に侵入した汚れは、非常に固く、歯の根の表面にこびりついています。

歯石(歯肉縁下歯石)です。

この歯肉内部に付着した歯石(歯肉縁下歯石)は、専門的な治療でしか取り除くことはできません。
歯肉内部に侵入した歯石を取り除く基本的な治療を『ルートプレーニング』と言います。
詳細は、以下をクリックして下さい。
   •ルートプレーニング

歯肉の内部に侵入(付着)した汚れが歯周病の原因ですから、歯肉縁下に付着した汚れが取れなければ 治りません。

それでは、パーフェクトペリオを使用したからといって歯肉縁下の歯石が取れるのかと言います。
絶対に取れません。

パーフェクトペリオに歯周病を予防するような効果があるかもしれません。
これは、安全性も含め、正確には分かっていないことです。

しかし、確実にパーフェクトペリオで歯肉縁下の汚れは取れないのです。

こうしたことは、歯科医師自身がきちんとした情報を患者様に伝える責任があります。

『単に流行っているから 売ってしまおう!』というような考えを持っている歯科医師は信じられません。
エビデンス(科学的根拠)に基づいた 正確な情報を伝えていかないと
結果的に被害を受けるのは患者様です。

現在、パーフェクトペリオを使用している方は、まず歯周病の検査を行い、適切な歯科医師の判断の上でご使用されることが重要です。

適切な歯周病治療を行えば、多くの歯周病の進行を停止させることは可能なのです。

こうした歯周病の治療は、エビデンス(科学的根拠)があるからです。


次回のブログは、1月17日(月)になります。



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2011年1月2日

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
今年の「歯周病ブログ」は、1月10日(月)開始になります。
今年も歯周病でお悩みの方に
分かりやすい内容!
最新の歯周病情報!
等をお伝えします。
過去のブログも是非ご覧になって下さい。
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