2011年3月7日
デンタルリンスでは歯周病は治らない?
3/7(月曜日)です。
このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週 月曜日 にアップしています。
今日のテーマは、『デンタルリンスでは歯周病は治らない?』になります。
よく患者様から質問を受けることとして
「リステリン 等のデンタルリンスは効果がありますか?」
ということがあります。
マウスウォッシュは効果があるのでしょうか?
本当に歯周病を予防できるのでしょうか?
本日はこのような話しです。
まず、この答えを答える前にバイオフィルムについて解説しないといけません。
バイオフィルムとは
『細菌などが集まってできたヌルヌル、ネバネバした塊』
のことです。
そう言ってもピンとこないと思いますので、私達が生活する上で存在するバイオフィルムの話しをします。
台所 や 風呂場 の清掃を少ししないでいるとそこは、ヌルヌルとしてきます。
そのヌルヌルを除去しようと思っても、塩素系の薬剤等を使用しない限り、ブラシのみではなかなか取除くことは困難であると思います。この除去しづらいヌルヌルがバイオフィルムです。
歯の表面 や 歯周ポケット 内部にも同様のバイオフィルムが形成されます。
歯周ポケットについてお分かりにならない方は以下を参考にして下さい。
歯周ポケット
続きです。
バイオフィルムの内部には複数の細菌が生息しています。
バイオフィルムという家の中で複数の細菌が共同生活をしていると思って下さい。
問題なのはバイオフィルムは 薬剤 や 殺菌剤 などの外敵から身を守るためにバリアとして働いていることです。
かなりの高濃度の薬剤でもない限り、内部の細菌を殺すことは困難です。
では
どうしたらバイオフィルム内部の細菌を除去できるのでしょうか?
答えは簡単です。
歯ブラシ や フロス 等で機械的にこすり、除去することです。
しかし、歯ブラシだけで完全にバイオフィルムを除去することはできないと言われています。
特に歯周ポケット の内部には歯ブラシは届きませんのでバイオフィルムの内部の細菌を除去することはできません。
歯周病を治すには単に消毒だけしたり、その部分に薬を入れるだけではなく、このバイオフィルムを専門的に除去していく必要性があります。
バイオフィルムによる歯周病の進行を止めるにはどうすれば良いのか?
ここでは歯周病や虫歯の予防方法であるP(M)TCについて説明します。
P(M)TC以外のバイオフィルムの除去方法については また後日解説します。
P(M)TCとは?
P(M)TCとはProfessional(Mechanical)Tooth Cleaningの略で、
歯科医師 や 歯科衛生士 のように特別に訓練を受けた専門家が 器具 や ペースト(フッ素入り歯面清掃剤)を用いて歯面および歯周ポケット 内部に存在しているバイオフィルムを機械的に除去することを言います。
P(M)TCは大きく分けて、
治療としてのP(M)TC と
定期検査としてのP(M)TCがあります。
先に説明したように 歯ブラシだけでバイオフィルムを完全に除去することは非常に困難とされています。
そのため 歯科医院にてバイオフィルムを定期的に除去することは非常に重要なことで、
虫歯 や 歯周病の予防の第一歩になります。
そのためにはメインテナンス(定期検査) を受けられるのは非常に有効なことです。
定期的にバイオフィルムを除去(フッ素の併用も必要)することで虫歯の予防と歯周病の管理ができます。
それでは、具体的なバイオフィルムの除去の方法です。
まず、『スケーリング』です。
『スケーリング』とは歯石を除去することです。
方法は『キュレット』(下写真)で取り除く方法と

『超音波スケーラー』(下写真)と言う マイクロ振動 と 水圧 により歯面や歯根面に付着している歯石とともにバイオフィルムの除去を行う方法があります。

『キュレット』と言われる器具を用いて、歯肉内部の 歯石 および 感染物質 を取り除く治療を『ルートプレーニング(SRP) 』と言います。
ルートプレーニングに使用する『キュレット』の先は 刃のようになっており、根面に強固に付着している感染物質(歯石)を除去するのに適しています。

次にポリッシングです。
『歯石』や『バイオフィルム』を除去した表面は
“ ザラザラ ” しています。
“ ザラザラ ”している状態は 再度汚れが付着しやすいので 表面を 器械 や 歯ブラシ等で “ ツルツル ” に磨き、『歯石』や『バイオフィルム』が付着しにくいようにします。
また、ポリッシング時 や 虫歯予防のために フッ素人りペーストを歯面に塗り込みます。
このようなことを行うことによりバイオフィルムを取り除き、歯周病の再発を防ぎます。

以下はルートプレーニングの動画です。
以下は抜歯した歯についている歯石を超音波で取っている動画です。
次回のブログは、3月14日(月)になります。
次回は本日の続きになります。
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よく患者様から質問を受けることとして
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ということがあります。
マウスウォッシュは効果があるのでしょうか?
本当に歯周病を予防できるのでしょうか?
本日はこのような話しです。
まず、この答えを答える前にバイオフィルムについて解説しないといけません。
バイオフィルムとは
『細菌などが集まってできたヌルヌル、ネバネバした塊』
のことです。
そう言ってもピンとこないと思いますので、私達が生活する上で存在するバイオフィルムの話しをします。
台所 や 風呂場 の清掃を少ししないでいるとそこは、ヌルヌルとしてきます。
そのヌルヌルを除去しようと思っても、塩素系の薬剤等を使用しない限り、ブラシのみではなかなか取除くことは困難であると思います。この除去しづらいヌルヌルがバイオフィルムです。
歯の表面 や 歯周ポケット 内部にも同様のバイオフィルムが形成されます。
歯周ポケットについてお分かりにならない方は以下を参考にして下さい。
歯周ポケット
続きです。
バイオフィルムの内部には複数の細菌が生息しています。
バイオフィルムという家の中で複数の細菌が共同生活をしていると思って下さい。
問題なのはバイオフィルムは 薬剤 や 殺菌剤 などの外敵から身を守るためにバリアとして働いていることです。
かなりの高濃度の薬剤でもない限り、内部の細菌を殺すことは困難です。
では
どうしたらバイオフィルム内部の細菌を除去できるのでしょうか?
答えは簡単です。
歯ブラシ や フロス 等で機械的にこすり、除去することです。
しかし、歯ブラシだけで完全にバイオフィルムを除去することはできないと言われています。
特に歯周ポケット の内部には歯ブラシは届きませんのでバイオフィルムの内部の細菌を除去することはできません。
歯周病を治すには単に消毒だけしたり、その部分に薬を入れるだけではなく、このバイオフィルムを専門的に除去していく必要性があります。
バイオフィルムによる歯周病の進行を止めるにはどうすれば良いのか?
ここでは歯周病や虫歯の予防方法であるP(M)TCについて説明します。
P(M)TC以外のバイオフィルムの除去方法については また後日解説します。
P(M)TCとは?
P(M)TCとはProfessional(Mechanical)Tooth Cleaningの略で、
歯科医師 や 歯科衛生士 のように特別に訓練を受けた専門家が 器具 や ペースト(フッ素入り歯面清掃剤)を用いて歯面および歯周ポケット 内部に存在しているバイオフィルムを機械的に除去することを言います。
P(M)TCは大きく分けて、
治療としてのP(M)TC と
定期検査としてのP(M)TCがあります。
先に説明したように 歯ブラシだけでバイオフィルムを完全に除去することは非常に困難とされています。
そのため 歯科医院にてバイオフィルムを定期的に除去することは非常に重要なことで、
虫歯 や 歯周病の予防の第一歩になります。
そのためにはメインテナンス(定期検査) を受けられるのは非常に有効なことです。
定期的にバイオフィルムを除去(フッ素の併用も必要)することで虫歯の予防と歯周病の管理ができます。
それでは、具体的なバイオフィルムの除去の方法です。
まず、『スケーリング』です。
『スケーリング』とは歯石を除去することです。
方法は『キュレット』(下写真)で取り除く方法と

『超音波スケーラー』(下写真)と言う マイクロ振動 と 水圧 により歯面や歯根面に付着している歯石とともにバイオフィルムの除去を行う方法があります。

『キュレット』と言われる器具を用いて、歯肉内部の 歯石 および 感染物質 を取り除く治療を『ルートプレーニング(SRP) 』と言います。
ルートプレーニングに使用する『キュレット』の先は 刃のようになっており、根面に強固に付着している感染物質(歯石)を除去するのに適しています。

次にポリッシングです。
『歯石』や『バイオフィルム』を除去した表面は
“ ザラザラ ” しています。
“ ザラザラ ”している状態は 再度汚れが付着しやすいので 表面を 器械 や 歯ブラシ等で “ ツルツル ” に磨き、『歯石』や『バイオフィルム』が付着しにくいようにします。
また、ポリッシング時 や 虫歯予防のために フッ素人りペーストを歯面に塗り込みます。
このようなことを行うことによりバイオフィルムを取り除き、歯周病の再発を防ぎます。

以下はルートプレーニングの動画です。
以下は抜歯した歯についている歯石を超音波で取っている動画です。
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