歯周病専門医サイトブログ

2011年11月の記事一覧
2011年11月28日

歯周病の基本治療(ルートプレーニング):その3

11/28(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

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今日のテーマは、『歯周病の基本治療(ルートプレーニング):その3』になります。

前回と前々回のブログをご覧になっていない方は、是非下をスクロールして見て下さい。

前回のブログでは、ルートプレーニング 等の歯科治療を行うと菌血症という、血液内に細菌が侵入する現象が起こることを解説しました。

ただし、通常この菌血症が起こっても一時的なことなので 問題になることはありません。

ただし、注意しなければならないのが、
炎症が非常に強かったり、
一度に口腔内全体のルートプレーニング を行うと 菌血症の程度も大きくなるので、注意が必要です。

菌血症を防止する方法として、治療前に抗生剤を服用することが有効です。
ルートプレーニング の1時間以上前から抗生剤を服用することにより、治療時の細菌感染による影響を少しでも少なくすることが可能になります。

ルートプレーニング 前の抗生剤の服用は有効な方法であり、
糖尿病等の全心疾患がある方や
心臓病等でペースメーカーを使用されている方は
治療の1時間以上前から抗生剤を服用されることが有効です。

当医院でもリスクの高い方は、治療前日から抗生剤を服用してもらい、
ルートプレーニング を行っています。

健康な方でも一度に多くのルートプレーニング を行うと 次の日に多少の発熱を起こす方が稀にいらっしゃいます。

ルートプレーニング は、歯周病治療の基本的な治療ですが 治療によるリスクを軽減するためには、ルートプレーニング 前に炎症をできるかぎり抑えることも重要です。
炎症が強いと出血があります。
出血がある状態でルートプレーニング を行うと多少ですが菌血症を起こすリスクが高くなります。
そのため、ルートプレーニング 前には徹底して炎症を抑えることが大切です。
歯石の除去を徹底して行うことは重要なことですが、それ以上に患者様ご自身による歯磨きが徹底して行われていることが重要です。
歯磨きが適切に行われていないと 炎症が起こります。
また、抗生剤を歯肉の中に注入し、炎症を徹底して抑えてからルートプレーニング を行うこともよくあります。
逆に言えば、ルートプレーニング 前に炎症が抑えられないような状態ではルートプレーニング を行うことでリスクが高まりますので 無理して行ってはいけません。

ルートプレーニング については3回に分けて解説してきました。
この治療は歯周病の基本的な治療になります。
歯周病の患者様は必ず行う治療です。
今後歯周病治療を受けられる方は十分ご理解していただきたいと思います。



次回のブログは、12月5日(月)になります。
次回から新しいテーマになります。



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2011年11月21日

歯周病の基本治療(ルートプレーニング):その2

11/21(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
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今日のテーマは、『歯周病の基本治療(ルートプレーニング):その2』になります。

前回のブログでは、ルートプレーニングの基礎的なことについて解説してきました。
だいぶ ルートプレーニングについて 分かってきたと思います。

また、前回のブログでは、
当医院における ルートプレーニングの治療回数は、
1回に7歯程度行いますので、
口腔内を全体的に行う場合には、4回の治療回数がかかることを解説しました。(ただし、多くの歯科医院では、6回程度の治療回数が一般的であると思います)

当医院では、できるかぎり少ない回数で行うことを目標としています。
治療回数が少ないと患者様の通院負担も軽減できますが、
それ以上に大きな利点もあります。

前回解説したように
短期的に治療を完了させないと せっかくルートプレーニングを行っても
まだ未完了の部位から、菌を除去した部位(ルートプレーニングした部位)に次々に感染してしまうからです。

そのために、できるかぎり1回の治療本数を多くすることが重要であり、
治療間隔も短くすることが重要です。

それでは、できるかぎり少ない治療回数ということであれば、
『1回で口腔内全体のルートプレーニングは行えないのか?』
ということになります。

答えとしては、
『1回で行うことは、理論上は可能ですが、現実的には難しいのです』

その理由は いくつかあります。

まず、1回の治療時間です。
先程 当医院では、1回に7歯程度のルートプレーニングを行うことを説明しました。
歯石等の汚れの付着状況にもよりますが、
1回の治療時間は、約30分〜1時間かかります。(最低でも30分程度かかります)
そのため、全て歯が残っている方に対し(28歯)行う場合には、
長い場合で 4時間程度の治療時間が必要です。(最短では2時間程度で可能な場合もあります)
現実問題として、4時間も づっと口を開けていることは 不可能なことです。

また、ルートプレーニングを行う際には 麻酔をしますので、
1回で口腔内全体を行うことは、全ての歯(歯肉)に麻酔をすることになりますので、
治療を受けられる患者様にとっては、あまりにも大変なことになります。

こうしたことを考え、当医院では 1回の治療時間を1時間を超えない程度で、
無理をしない治療間隔と考え
1回のルートプレーニングを7歯程度にして、
1週間に1回のペースで治療行うことを推奨しています。

治療間隔が開いてしまうと どうしても効果が得られないことがありますので、
歯周病治療をご希望されている方は、ご注意下さい。

そして、ルートプレーニング を1回で全て行うことのもう一つの問題点として、
菌血症という問題があります。

血液中に細菌が侵入した状態を菌血症と言います。

菌血症は日常の生活の中でも起こることがあります。
例えば、歯科に関係するところで言いますと
歯肉が腫れたとします。
腫れているということは、その中には 膿み があります。
この 膿み の中には細菌が存在します。
この膿みが血液中に入り込むことで菌血症が起こります。

他にも感染症の外科治療の際にも外部から生体内に細菌が入り込みます。

さまざまな原因により 外来の細菌が 生体内に侵入することがあります。

しかし、こうした細菌が生体内に侵入したとしても
一般的には さほど問題にはならないのです。

しかしながら 
大量の細菌が侵入したり、
全身的な病気がある方 等では問題が起こるこがあります。

また 稀ではありますが、全身に細菌が入り込み 敗血症 とう状態になることもあります。
敗血症 になると死亡することもあります。

現実問題、一般的な歯科治療においても 菌血症は起こっています。
例えば 多くの方が お口のクリーニングを受けたことがあると思います。
いわゆる 『歯石を取る』 ということです。
この歯石除去の際にも菌血症が起こっていることが報告されています。
歯石の中には、大量の細菌が存在しています。
歯石除去は、超音波スケーラーといわれる 器具をもちいて 取ることが多いのですが、
歯石を砕く際に、細菌が歯肉の内部に散らばります。
細菌が散らばっているのです。
この細菌が歯肉内部の血管から侵入していきます。
菌血症です。

しかし、こうした歯石除去によって起こる菌血症は、さほど心配することはありません。
健康な状態の方であれば問題となることありません。

この一般的に歯科医院で行われている歯石除去とは、歯肉の上に見える歯石を取り除くことです。
それに対し、今回のテーマであるルートプレーニング は、歯肉の内部深くに侵入した歯石を取り除くことが目的の一つです。

歯肉の深い中に存在する歯石を除去する際には、器具が歯肉に触れるため、
多少の出血を伴います。
そのため、粉砕された歯石は血液に触れることになります。
歯石は細菌の塊なので 細菌が血液に触れることになります。
結果的に細菌が血液中に侵入する可能性が高くなります。
これが菌血症の原因になるのです。

しかし、こうしたルートプレーニング によって起こる菌血症もさほど心配されることはありません。

ただし、あまりにも多量の歯石を一度に取ったり、炎症が強い時にルートプレーニング を行うと菌血症の程度は大きくなります。

そうしたことからもルートプレーニング を行う際には、炎症がある程度おちついてきてから行った方が良いのです。

また、一度に口腔内全てのルートプレーニング を行うと細菌が体内に侵入するのが多くなるため、菌血症のリスクは高まるのです。

こうしたことからも1回で口腔内全てのルートプレーニング を行うことは一般的には行われていないのです。

今日のブログはこれで終了です。
次回のブログは、安全に口腔内全てを1回でルートプレーニング を行うため方法について解説します。
また、1回で行ってはいけない患者様についても解説します。
次回はいよいよルートプレーニング の核心になります。

これを知れば ルートプレーニング を極めた! といってもいいでしょう。


次回のブログは、11月28日(月)になります。



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2011年11月14日

歯周病の基本治療(ルートプレーニング):その1

11/14(月曜日)です。

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今日のテーマは、『歯周病の基本治療(ルートプレーニング):その1』になります。


歯周病治療をご希望されて来院される患者様から受けるご質問で多いのが
「歯周病の治療はどのようなことをするのですか?」
ということです。

本日のテーマは、歯周病治療の基本の話しになります。

このルートプレーニングについては、このブログでも何度も解説してきた内容です。
歯周病治療の基本中の基本ですので、
歯周病について考えられている方は是非ご覧下さい。

ルートプレーニングの解説の前に 簡単に歯周病の成り立ちのをお話します。

歯周病の主な原因は、汚れです。
歯ブラシが十分にできずに付着した汚れが原因になります。

この汚れが、歯周ポケット 内部に侵入していきます。
歯周ポケットについては、以下を参考にして下さい。
      歯周ポケット

以下は、歯周ポケットについての参考動画です。



歯周ポケットが深いところには、歯肉の下に歯石がついています。
また 歯根には細菌が出す毒素が根面に浸透しています。
そうした歯石や細菌を除去し、根面の汚染物質を取り除くことが、ルートプレーニング なのです。

治療方法ですが、まず、歯肉に若干の麻酔をします。
ただ歯石を除去するだけでは麻酔は必要ありませんが、
歯周ポケットの深い部分の汚染物質を除去するためには麻酔をしないと絶対に取れません。

歯石や汚染物質は『キュレット』といわれる専用の器具をポケット内部に入れ、歯の根にそわすように上下に動かし、歯石等の汚染物質を除去していきます。

治療時間は状態によって違いますが、30〜60分程度です。

麻酔が切れた時に若干違和感はありますが、ズキズキとした痛みはありません。

スライド1
クリックすると拡大されます。

ルートプレーニング の動画を見てみましょう。

麻酔をしていますので、もちろん痛みはありません。


この歯周ポケット内部に付着している歯石ですが、かなり強固に付着しているのです。
取るのが非常に大変です。
以下の動画は、超音波スケーラーという器具を使用して歯石を取っているところです。

歯肉の下の深い中の歯石を取ることは非常に大変なことなのです。


これで、ルートプレーニング についてだいぶ分かってきたと思います。

当医院では、ルートプレーニング は、1回の治療で7歯程度行います。
(全て歯がそろっている方は 上顎で14歯、下顎で14歯の合計28歯あります)

効率的に行うために、口腔内を4分割して行いますので、1回に行う歯の本数は、7歯程度です。

つまり、全て歯が存在している方では、4回(7歯×4)の治療回数が必要です。

4回かかるルートプレーニング ですが、理想的な治療間隔は、1週間に1回程度です。
可能であれば、もっと短い間隔が良いでしょう。
治療間隔があくと効果がでません。

歯周病治療の基本的なこととして
歯周病は、感染症 というこです。

口腔内には、『歯周病細菌』という細菌が存在します。
この最近は、家族間 等から感染をすることが分かっています。

つまり、歯周病治療であるルートプレーニング は、口腔内から感染を取り除く治療と言えます。

感染の代表的なものが 『歯石』です。
歯周ポケット 内部に存在する歯石を取ることがルートプレーニング です。

この歯周病細菌除去治療(ルートプレーニング )は、短い間隔で行うことが重要です。

この理由として、部分的に細菌を除去しても、他の部位が治っていないと
歯周細菌が残っている場所から、菌を除去した部位(ルートプレーニングした部位)に次々に感染してしまうからです。

ルートプレーニング の理想的な治療間隔は、1週間に1回です。
もっと短くても良いでしょう。
治療間隔があくと効果がでませんので、注意が必要です。

当医院では、4ブロックに分けてルートプレーニング を行います。
歯が全て存在する方(28歯)の場合、1回に7歯を行います。
通常1週間に1回行いますので、1ヶ月間で終了することになります。

患者様の中には、お仕事の都合等で 治療間隔がのびてしまい、
ルートプレーニング が終了するまで3ヶ月とか4ヶ月になってしまうことがあります。
こうした方は、やはり治りが悪いのです。

また、ルートプレーニング と平行して重要なのが、歯磨きです。
いくらルートプレーニング を行っても歯磨きがきちんとできていないと まったく治りません。
歯に付着した汚れが 新たな感染を生じてしまうのです。

歯磨きがきちんとできない方は、歯周病は、絶対に治りません。

今日は、ルートプレーニング は、短い間隔で治療を行うことが重要であることを解説しました。

短い間隔が良いということであれば、1回(1日)で口腔内全てを行う方法も考えられます。
1回でまとめて行えば 感染も防げますし、通院回数も少なくてすみます。

実際に1回の治療で口腔内全てのルートプレーニング を行う治療方法はあります。

私達医療サイトでは、一般的にルートプレーニング のことをSRPと言います。
Sは、scaling(スケーリング)
Rは、root (ルート:根)
Pは、planing (プレーニング)
の意味です。

そのため、1回(1日)でルートプレーニング を行う方法を
『フルマウスSRP法』と言います。
また、『Full Mouth Disinfection』とも言います。
『フルマウス(Full Mouth)』とは『口腔内全体』という意味で、
『Disinfection』とは『殺菌』という意味です。
口腔内全体を 殺菌しましょうということです。

しかし、『フルマウスSRP法』は、現実的な治療法ではないのです。

その理由は、次回のブログで解説します。




次回のブログは、11月21日(月)になります。



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2011年11月7日

歯周病治療の難しさ

11/ 7(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

始めに今週の休診についてのお知らせです。
11/12(土曜)はインプラント講演会出席のため、休診となります。
このところ 学会 等で休診が多くご不便をおかけしております。

今日のテーマは、『歯周病治療の難しさ』になります。

当医院を受診される患者様の多くは、重度歯周病の方です。
重度です。

重度歯周病となってしまう原因はさまざまなことがあります。
• 口腔清掃不足(歯磨きが十分できていないこと)、
• 噛み合わせ(歯並びの問題、歯ぎしりの有無 等)、
• 喫煙、
• 食生活 や 運動 といった生活習慣、
• 睡眠、
• ストレス

歯周病となってしまう原因には さまざまなことがあります。
単に歯磨きができていないだけではありません。

例えば、喫煙に関してですが、
喫煙と歯周病の関係は、歯周病の学会、論文において 数多く報告されています。
ある報告によると、喫煙者は、非喫煙者と比較して、
歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果報告もあります。
実際の臨床で診療を行っている私の経験からしても
喫煙者は、歯周病が治らないと実感しています。

また、歯周病は生活習慣病ですから
上記に記載したような生活習慣に大きく影響されます。
生活習慣病ということであれば、
糖尿病 や 高血圧 といった病気と同様のことが言えます。
糖尿病 や 高血圧の方が 病院で処方される薬を服用していれば、
治るわけではありません。
いくら 薬を服用していても 高カロリーの食生活 等 であった場合には
当然のことながら 治りませんよね。

歯周病の治療も同様です。
歯科医院での治療だけでは治りません。
全身疾患 等に問題があれば、歯周病の治りも良くありません。

この点が虫歯治療とは大きく違うのです。
虫歯治療であれば、
治す ということだけを考えれば(予防は別ですが…)、
虫歯を除去し、詰め物を行ったり、型を取り被せ物を装着して終了です。
患者様には 適切な通院を行っていただければ、治るわけです(予防は別ですが…)。

しかし、歯周病治療は、歯科医院の治療(努力)だけでは治りません。
これは、先程説明した糖尿病 や 高血圧 等の生活習慣病を治すことと同じです。
患者様ご自身にも相当な努力をしていただかないと治りません。

確かに 糖尿病 や 高血圧 の薬を服用すれば、改善は認められます。
しかし、不適切な生活習慣であった場合には、
その効果は限定的であり、治らない場合もあったり、
さらに状況は悪化していくこともあります。

歯周病の進行程度を測定する検査として歯周ポケット検査 があります。
歯周病の治療 を行うと この歯周ポケット は改善してきます。
これは、生活習慣が適切にされていなくても 治療を行えば 改善傾向は認められます。
しかし、こうした治療行為は、限定的なことになってしまいます。

適切な生活習慣が達成されなければ
歯周病の改善度合いも少ないですし、
必ずといっていい程再 発します。

元々重度歯周病であった場合には、
再発した場合には、歯を失うことになります。(抜歯)

歯周病の方は、
糖尿病 等の生活習慣病となった方が 一生 食生活等の努力を行うことが必要であるのと同じです。

歯周病とは、生活習慣病ですから
患者様の持続的な努力なしては、一度改善したとしても 良い状態を維持していくことは難しいのです。

最近の歯周病ブログでは、このようなことを書くことが非常に多くなりました。
その理由として、
「歯周病になぜなったのか?」
「歯周病の原因は?」
「歯周病を治すには どのようなことが必要なのか?」
等をきちんとご理解していただくことが 最も重要であるからです。

近年はインターネットで さまざまな情報を得ることができるようになりました。
しかし、知り得る情報が偏ったこともあり、
歯周病の本質をまったくご理解されないまま
単に
「歯周病の再生治療という方法を見たから この治療法を行えば 治る!」
と考えられている患者様も多くいらっしゃいます。

多くの歯科医院のホームページがある中で
HPを見た方の興味をひくように
過大な表現や
誤解を生むような表現、
中には完全に誤った情報
等がみうけられます。

そうした情報のみを見られた方にとっては、
「この治療法を行えば、歯周病は治る!」
といった誤解を生んでしまうのです。

その典型的なことが このブログでも何度も警告している
パーフェクトペリオ という薬です。
この薬を使用すれば、あたかも歯周病が完治するような表現で 販売しているサイトがあります。

歯周病で悩んでいる方にとっては、
単にうがい薬のみで歯周病が治るのであれば、
のどから手がでるほどほしい 
と思われるかもしれません。

もし、本当にパーフェクトペリオ という薬だけで歯周病が治るのであれば、私達歯科医師は、歯周病治療なんか行わないで 薬のみを販売した方が良いことになります。
その方が圧倒的に楽ですよね。
うがい薬のみで治るのですから…
こんな簡単なことはありません。
患者様にとっても非常に喜ばしいことですし、
私達医療サイドにとっても 非常に良い方法と言えます。

歯周病の本質は、歯周病細菌による感染症です。
口腔内から感染を取り除くことができなければ
歯周病の進行を抑えることができません。

現実問題として 単にうがい薬だけでは歯周病細菌の感染を抑えることはできないのです。

さまざまな情報が飛び交う中で 正しい情報 と 誤った情報 を選別することは難しいことであり、
単純な情報や 簡単な情報 ほど 信じやすい(信じたい)ことになっているのです。

一度誤って認識した情報を 正しい情報に変えることは
非常に難しいことです。

歯周病の患者様に
歯周病の検査後に 現状の説明を行い、治療方法の説明を行っても
ご自身で得た情報による考え方を 変えることはなかなか難しいことです。
「自分の考え方が最も正しい!」
と考えられいる方がいらっしゃるのです。

歯周病の治療を始める前に
まず、歯周病とはどのような病気であるのかを十分理解していただくことが
最も重要なことなのです。

最近の歯周病で悩む患者様の特徴として
多くの歯科医院をさまようように転々としていられる方がいらっしゃいます。
中には 確かに歯科医院自体に問題があったと感じられる場合もあります。
(歯周病の検査もまったく行われていない 等)
しかし、患者様ご自身の考え方 で治療を行ってくれない ために
歯科医院をさまようことがあります。

その一つとして、抜歯があります。
進行した重度歯周病の場合、どうしても抜歯しなければならないことがあります。
歯周病の治療は 歯周病細菌の感染を除去することですから
治療によって感染を取り除けない場合には 抜歯となります。
抜歯を行わないと 感染は取り除けないわけですから
その感染は、さらに他の歯へも転移してしまいます。
また、感染が進行すると骨吸収も大きくなります。
つまり、治る見込みのない歯をそのまま放置することにより
さらに病状が悪化してしまうのです。

本当に最近は 治療内容ではなく、
治療に入る前の 段階から説明させていただくことが本当に多くなりました。

「もっと早く治療していれば…十分治ったのに…」
「もっと早く ダメな歯を抜歯していれば…他の歯に感染しなかったのに…」
「早く抜歯しなかったために 骨が吸収してしまい、抜歯後の治療が難しくなってしまった…」
ということが本当に多くあります。

歯周病とは少し違いますが、
最近よく多いこととして
歯根破折 を放置されるケースがあります。

歯根破折 とは、神経がない歯が 脆いために折れてしまうことです。
折れた場所によっても対処方法は違いますが、
ほとんどの場合、抜歯となります。
しかし、患者様の中には抜歯をどうしてもためらう方がいらっしゃいます。
歯根破折 を放置することは本当に危険なことです。
折れた部位から感染が起こり、歯の周囲の骨が吸収を起こします。
折れた部位は、自然に治ったりすることはありませんので、
状況はどんどんと悪化してしまいます。

先週だけでも何人もこうした方がいらっしゃいました。
その中の1例を紹介します。
場所は、上顎の前歯です。
神経がない歯であり、セラミックの差し歯を行ってあります。
その歯が 数年前に他の歯科医院で歯根破折 と言われ、抜歯の必要性を説明されたが、
痛みもなかったためにそのまま放置してしまったとのことでした。
時々腫れたりすることがあったが、大きな痛みがないためにそのまま放置していたそうです。
最近になり、腫れが大きくなったために
そろそろダメかと思い、抜歯後にインプラント治療を希望されて来院されました。
検査の結果、感染が非常に高度に進行しており、
骨吸収が大きく起こっていました。
そのため、抜歯後には大きく凹みができるような穴が開いてしまうような状況になってしまいます。
このような状況ではインプラント治療を行っても審美的に大きな問題となってしまうため、
現実的には抜歯後にインプラント治療は難しいことを説明しました。
また、さらに問題は歯根破折 した周囲の歯にも及んでいました。
周りの歯も骨吸収が起こっており、将来性が非常に低い状況となってしまっています。

「もっと早く抜歯していれば…」
と本当に後悔するような状況です。

きちんと現在の状況を理解することが治療の第一歩です。

今日のテーマは「歯周病治療の難しさ」でした。
治療内容が難しいというよりは、
現在の状況をきちんと理解していただくことが最も難しいという内容でした。

次回のブログは、11月 14日(月)になります。



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