歯周病専門医サイトブログ

2012年6月25日

口臭の話し:その18

2012年6月25日(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

今日のテーマは、『口臭の話し:その18』になります。

さてだいぶ長くなっている口臭の話しです。
本来は、このブログは歯周病のブログですが、もう暫く口臭の話しをしたいと思います。

本日のテーマは、口臭緩和法としてのガム法です。
名前のとおり、ガムを噛むことで口臭を緩和させる方法です。
もちろん ガムの臭いで口臭を消すのではありません。

まずガム法の目的を列挙します。

目的1:口腔内緊張の緩和リハビリ
      口臭が気になる方の中には、精神的不安をもっていることが多くあります。
      精神的不安が持続すると 
      会話が少なくなったり、
      呼気の臭いが気になるあまり 口を閉じていることが多くなることがあります。
      こうなると舌の動きが停滞します。(舌が動かなくなります)
      舌の動きが鈍くなると 唾液の流れが停滞し、唾液分泌も減少してきます。
      また、口を閉じた状態(会話が少なくなると)では、舌の位置が以下のように
      なります。
      通常、会話をしたり、口を開けたりする場合で、お口を少し閉じた状態では、
      以下の 図1 のように
      上顎(口蓋)と舌 にはある程度の隙間があります。
      スライド1

      この図は顔を横から見たところです。
      これは口臭が起こりにくい状態です。
      しかし、会話をほとんどない状態(口を閉じた状態)が続いたり、
      口臭を気にするあまり、口を開けないようにしていたり、
      精神的不安が持続すると
      舌のはあまり動かなくなり、唾液の分泌が少なくなります。
      そして 図2 のように
      舌の位置は、上顎に近づき、上顎との隙間が少なくなります。
      スライド2

      口を開ける回数が少なくなることもあり、喉の奥は酸素が少ない状態となります。
      こうなると酸素が嫌いな嫌気性菌が繁殖しやすくなります。
      嫌気性菌は、口臭の原因となるガスを発生します。
      抗菌性のある唾液の分泌も減少するので、ますます菌の繁殖が増えていきます。
      ガム法を行なうことにより 舌の運動を強制的に行なうことが
      可能となり、口腔機能(舌機能)の改善をはかるのです。

目的2:安静時唾液流の確保
      これも上記と同様に舌のガムを噛むことにより舌の動きが活発になります。
      結果的に唾液の流れが起こり、口臭を緩和させることが可能となるのです。

目的3:舌苔(ぜったい)付着防止
      食後の食べかすは、舌の上に残りやすいのです。
      舌の上に残った食べかすにより 舌が白っぽくなっているものを
      舌苔(ぜったい)といいます。
      口臭が気になる方の多くは、舌の上に付着している 舌苔を頻繁にブラシのような
      もので除去している場合が多いのですが、
      これは絶対に避けなければいけません。
      このことは、以前のブログでも解説していますので、ご覧になっていない方は、
      以下のブログをご覧になって下さい。
      口臭の話し:その3:舌磨きは行なった方が良いのか?
      舌の上に付着した舌苔は、専用のスクレーパーというヘラで
      軽く取る程度にしないといけません。
      舌苔を歯ブラシ等で擦ったりすると 舌粘膜が傷つき、
      舌粘膜が炎症を起こし、
      剥がれ落ちた舌粘膜が口腔内に散らばり、細菌繁殖を起こし、口臭を悪化させます。
      後で詳細は解説しますが、ガム法を行なうことで舌の上の付着している舌苔を取り除き、
      奇麗にすることが可能になります。

目的4:舌粘膜過敏の改善と口腔乾燥防止
      ガム法を行なうことにより、
      舌の動きが活発になり、
      唾液の分泌が促進され、
      唾液の流れも行なわれるようになるため、
      口腔乾燥の防止になります。

目的5:口腔内pHの中性化
      口腔内が酸性化すると口臭が起こりやすくなることは、
      このブログでも何回も解説してききたことです。
      ガム法を行なうことにより 唾液の分泌が促進され、
      口腔内のpHが中性化しやすくなります。
      口腔内の中性化、唾液の緩衝能力についての詳細は、以下のブログを参考にされて下さい。
      口臭の話し:その15:唾液の緩衝能力

それでは、ガム法の目的がだいたい分かったところで
具体的なガム法の使用方法について解説します。

まず、食後にお口直しを行なって下さい。
お口直しは、唾液を損失させず、口腔内に残存した食べ残しを効果的に除去する非常に有効な方法です。
口臭が気になる方は、食後に必ず行なって下さいね。
お口直しの方法については、前回のブログを参考にして下さい。
口臭の話し:その16:お口直し
お口直し後にガムを噛みます。
通常どおり噛んで下さい。
そして、ここからがポイントです。
味がなくなったガムは、捨てずに そのまま口腔内に保持しておきます。
ガムを丸くして 絶対に噛まずに 残しておきます。

会話をする時には、ガムを上顎の奥歯の頬側に入れておきます。
ほっぺた と 奥歯の間に挟んでおくのです。
結構落ちないで そのまま 頬と奥歯の間に保持されます。

そして、会話をしない時にには、舌の上で コロコロとガムを転がします。
舌の上でガムを転がすことにより、舌の上を奇麗にするのです。

そして、会話や水を飲む時には、再度 ガムを上顎の奥歯と頬の間に挟みます。

決して 噛んではいけません。
味がなくなった後は、まるめて 舌の上で コロコロと 転がすだけです。
絶対に噛まないことが大切です。

口腔内に異物(ガム)があることにより 唾液分泌反射が起こることを利用しているのです。

また、この時に使用するガムは、一般的なガムではありません。
一般的に販売されているガムは、噛んでいると柔らかくなってしまい、
長時間 形態を丸く保持させることが難しいのです。

もちろん 加糖入りのガムはダメですよ!

推奨するガムとして
口臭予防を目的として専用のガムがあります。
当医院でも口臭外来開設前に販売を開始する予定ですが、
ブレスコントロールガムです。

以下のような成分が特徴です。

特徴成分1:ローズマリーエキス
      ニンニク臭などの揮発性硫黄化合物を分解するポリフェノール

特徴成分2:リンゴポリフェノール
      医科応用ではアトピー治療に使用されている天然素材で、
      口腔乾燥や粘膜過敏を改善させる
     
特徴成分3:ガムベース
      天然ガムベース主体
      軟化しにくいガムであり、咀嚼力と口腔生理機能のトレーニングに最適

特徴成分4:甘草エキス
      マメ科の甘草の根および根茎から抽出・濃縮されて得られるエキス
      グリチルリチル酸を含み、消炎効果がある。

特徴成分5:エリスリトール
      口に含むと融解熱によって口腔内の温度を低くする作用があり、
      口腔内温度を低くすることにより口臭を起こしにくくする。


ブレスコントロールガム
DSC_0021
 

次回のブログは、7月 2日(月)になります。



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オリコン歯科医院ランキング2012年度版発表!

オリコン(音楽のオリコンチャートが有名ですが…)の2012年度版が
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オリコンは、音楽以外でもさまざまな分野でアンケート調査を元にしてランキングを発表しています。
当医院はインプラント治療で 11部門中 5部門で ベスト10入りをしました。
ランキングされた多くの歯科医院は、大学病院 や 規模の大きい歯科医院ばかりでしたので、当医院のような小規模の個人歯科医院が選出されることはとても喜ばしいことです。
今後も多くの患者様に支持されるよう スタッフともどもがんばってきたいと思います。

ランキングの詳細は、以下をクリックして下さい。
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