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2013年11月の記事一覧
2013年11月25日

金属アレルギーの話 8回目:口腔内金属の除去方法

2013年11月25日(月曜日)です。

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このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

現在は歯周病に関する内容ではなく、
金属アレルギーについて掲載しています。


今日のテーマは、『金属アレルギーの話 8回目:口腔内金属の除去方法』になります。


金属アレルギーと診断された場合には、口腔内金属を撤去することになります。
しかし、この金属の撤去が大変なのです。
小さな詰め物、
大きな金属の被せ物、
ブリッジのような大きな物でもそうですが、
接着剤で強固にくっついているため、
取り外すことは非常に大変なのです。

被せ物のようなタイプは、切れ目を入れてから撤去することも多いですが、
小さい金属製の詰め物であれば、そのまま削り取ってしまうこともあります。

この金属製の詰め物 や 被せ物を除去(撤去)する際に問題が起こります。

金属を口腔内で削ることで、多量の削りかす(削片)が飛び散ります。
削った金属片は、粘膜 や 歯肉、舌に付着するだけでなく、
飲み込むこともあります。

こうしたことで、金属アレルギーの症状を悪化させることがあります。
(フレアーアップ)

また、金属を削った削片は 非常に細かいため、
イオン化しやすいことも問題です。

ただし、こうしたことで起こる症状(フレアーアップ)は、
一時的なことであり、ほとんどの場合は心配いりません。

こうした口腔内金属を撤去する際の問題点を解決するために
「ラバーダム」という装置を使用して金属を撤去します。

ラバーダムは、ゴムのシートのことです。
このゴムのシートを歯につけて口腔内に金属の削片が飛び散らないようにします。

実際に模型を使用した写真で見てみましょう。

左側は奥から2番目の歯に作製した金属製の被せ物です。
この部分にラバーダムを装着したのが
右側の写真です。
緑色の部分がゴム製でできた シート(ラバーダムシート)です。
治療対象となる歯が周囲の歯以外は、ゴムのシートの下(中)にして
削った金属削片が口腔内に飛び散らないようにします。
8


また、口腔内に見える金属だけが問題なのではありません。

歯科材料に含まれる金属成分は、
金属製の詰め物 や 被せ物以外にも さまざまな材料で使用されています。

その一つが「コア」という土台です。
神経のない歯には、『土台』というものが装着されています。

専門用語で『コア』と言います。

神経のない歯は、まず『コア』を作製し、
その上に『セラミック』等の
被せ物を行うことになります。

コアの説明をする前に虫歯が深い場合などで
歯の神経を取る治療(抜随)についての説明から始めたいと思います。

下図1― aは、虫歯がない健康状態の歯です。
下図1−b は虫歯が大きく(深く)神経まで達した状態です。
   
虫歯が神経に触れていたり、                 
虫歯により強い痛みが起こっている場合には         
神経を取る治療が必要になります。
                      
神経を取り除く治療のことを『抜随』と言います。

下図1−c は、虫歯を削り取った時点で神経と接していたため、  
神経を取り除いた後の状態です。

歯は大きく削られているのが分かります。
このままでは 噛むこともできませんし、
歯(差し歯)を作製することもできません。
8−1img01



そこで 虫歯で削った部分を補うため と           
薄くなった歯を補強し、被せ物を作製するために、       
コアを作製します。
8−2img02


下図3がコア(コア自体)です。

このコアはあくまでも『土台』であり、
被せ物(差し歯)ではありません。

最終的な被せ物(差し歯)は、
この『コア』を装着した後に型を取り装着します。

8−3img03



以前の治療では、 この『コア』の材質は金属が多く使用されてきました。
特に保険診療においては『銀合金』のコアが多用されてきました。

現在は、金属を使用しない「ファイバーコア」が使用されるようになっています。

以下の図は、コアを歯につけたところです。
8−4img04



最終的な被せ物(差し歯)はコアを装着した後に型を取ります。

下図5になります。
8−5img05



これで「コア」についてだいぶ分かったかと思います。

話は長くなりましたが、このコアが金属製である可能性があるのです。

特に だいぶ前に治療を行われた場合や
保険診療の治療ではこの金属製のコアが使用されている可能性が高いです。

また、セラミックの被せ物を行っていたとしても、中の土台(コア)は金属製の可能性があります(可能性が高い)。

また、通常セラミックと言われる被せ物の素材は、
オールセラミックのことではなく、
見えない内部(内側)は金属製です。
一般的に言われるセラミックの日本語の名称は、
陶材焼付金属冠(金属陶材焼付冠)と言います。
金属のフレームに瀬戸物を焼き付けて作製されているため、
内部には金属が使用されているのです。

このように口腔内に使用されている金属は、口腔内から見える部分に存在するだけでなく、歯の中(金属製のコア)や セラミックの内部にも使用されているのです。

金属アレルギーに陽性反応があり、
口腔内金属を撤去する場合には、こうした見えない部分の金属も全て撤去する必要性があるのです。


オールセラミックモニター募集
現在金属アレルギーに関するHPを作製中です。
そのHPに掲載する臨床例を集めています。
そこでオールセラミックモニターを募集しています。
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多数歯の治療がある方にとっては、とてもお得な企画です。
状況により募集人数は変わりますが、3名程度(先着順)を募集中です。
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2013年11月18日

金属アレルギーの話 7回目:金属アレルギー検査

2013年11月18日(月曜日)です。

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現在は歯周病に関する内容ではなく、
暫くの間 金属アレルギーについて掲載しています。

今日のテーマは、『金属アレルギーの話 7回目:金属アレルギー検査』になります。


口腔内によく口内炎ができる
金属の詰め物 や ブリッジ 等に触れる粘膜が赤くなっている
手や足、全身にアレルギー症状があったので皮膚科で治療を行って治療を行っているが治らない
等で
もしかしたら「金属アレルギーでは?」
と考えられている方もいらっしゃるかと思います。

また、歯科治療を行うにあたり、
金属製の材質を使用すると言われているが、
金属アレルギーかもしれないので心配されている方もいらっしゃいます。

金属アレルギーを疑った場合、
どこで検査すれば良いのでしょうか?
また、どのような検査があるのでしょうか?
また、検査費用はどれくらいかかるのでしょうか?

この項では、こうした内容を解説します。

1.パッチテスト
金属アレルギーを疑う場合、まず行われる検査が「パッチテスト」です。

この検査は、金属アレルギーの可能性の高い十数種類を対象とし、
金属を溶かした水溶液を 1滴ずつ 特殊な絆創膏に垂らして、皮膚に貼ります。
一般的に背中に貼ることが多いです。
この絆創膏は48時間そのままにします。
48時間後に絆創膏を剥がし、
それぞれの 金属溶液を垂らした絆創膏に触れた皮膚が
発赤(ほっせき)していたり、
水泡(すいほう)ができていたり
していれば その金属に陽性(アレルギー反応がある)と判断されます。
しかし、48時間後に陽性(発赤 等の問題が起こっていなくても)でなくても
72時間後 や それ以上 期間が経過した後で陽性と判断されることもあります。
スライド1










パッチテストの問題点!
陽性反応がでれば、その金属にアレルギー反応があることが判断できますが、
仮に陰性(パッチテストで発赤 等の反応がない)であったとしても
絶対にその金属にアレルギーの問題がないとは言い切れないのです。
(偽陰性と言います)

パッチテストの注意点

a. パッチテスト中(2日間)は、入浴は控えていただきます
  パッチテスト部が濡れない状態であれば、洗髪や下半身のシャワーは可能です。

b. スポーツ 等で汗をかくことでも 判定結果に影響が及びますので禁止です。

c. 暑い時期(夏期)にはパッチテスト自体を行うことが難しいこともあります。

d. パッチテスト中には、かゆみを伴うことがありますが、
掻いてしまうと判定が困難になることがありますので注意が必要です。

e. 金属アレルギーが疑われる方の場合、
ステロイド剤 や 抗ヒスタミン剤 等の炎症を抑える薬を使用されているこ
とがありますが、パッチテスト中は使用を中断していただきます。

d. パッチテストによる 皮膚の発赤 や 水泡の程度には個人差がありますが、
稀に強く起こることがあります。
この場合には皮膚に生じる跡が暫く残ることがあります。(6〜12ヶ月間)
こうしたことからもあまり目立たない部位に絆創膏を貼ることが必要です。
  (基本的に背中に貼ります)

パッチテストはどこで受けられるか?
皮膚科です。
しかし、どこの皮膚科でも対応可能ということではありません。
アレルギー外来をかかげている皮膚科や
金属アレルギー外来を受けられることが必要です。
来院前にHPや電話でご確認をされて下さい。

パッチテストの治療費は?
健康保険が適応されます。
健康保険3割負担の方の場合で 約1.300円
*初診料、再診料は含まれていません パッチテストのみの費用です。
*上記は2013年時点の保険費用であり、保険改正によりかわります。
*詳細は、受診されるアレルギー外来にお問い合わせ下さい。



2.リンパ球幼弱化試験
この検査は、採取した血液から 白血球の一種であるリンパ球に
疑われる金属(金属アレルギーの可能性のある金属)を混合して
リンパ球に形態変化が起こることをみる方法です。

患者様は、採血をするだけで 試験管の中で行うため、
パッチテストのように患者様の負担は少ないです。

リンパ球幼弱化試験はどこで受けられるか?
皮膚科です。
しかし、どこの皮膚科でも対応可能ということではありません。
アレルギー外来をかかげている皮膚科や
金属アレルギー外来を受けられることが必要です。
来院前にHPや電話でご確認をされて下さい。

リンパ球幼弱化試験の治療費は?
健康保険が適応されませんので、自費診療となります。
具体的な治療費は、各 皮膚科(アレルギー外来)に問い合わせて下さい。
1検体で1万円程度とされています。


3.チャレンジテスト
金属アレルギー検査として一般的に行われるパッチテストを行っても偽陰性(本当は金属アレルギーが存在するが パッチテストでは陰性反応と判断される場合)となる場合があります。

こうした場合にご自宅でも可能な試験方法があります。

具体的には、金属アレルギーが起こりやすい食品を多量に摂取することで反応をみる方法です。

アレルギー反応が起こりやすい代表的な金属として、「ニッケル」があります。
大豆 や チョコレート は「ニッケル」が多く含まれる食品です。
こうした食品を一時的に多量に食べることで
かゆみ や 発赤 が起こるかを判断する方法です。
一般的に通常の5倍程度の量を4日間服用します。
板チョコであれば、1日に3枚程度を4日間です。

* チャレンジテストを実施される場合には、
  必ず医師の指示のもと行うことが必須です。

*症状が強く現れる可能性がありますので、十分な注意が必要です。


4.歯科治療による判断(フレアーアップ)
虫歯治療 等で 金属の被せ物 等を 除去すると
削った削片が口腔内に散らばります。
こうした金属片を飲み込んだり、
口腔粘膜から吸収されることで、
一時的にアレルギー症状が悪化することがあります。

悪化した場合には、金属アレルギーに陽性の可能性が高いと言えます。

実際に歯科治療で金属を除去した際に、
アレルギー症状が悪化されたことを経験された方は、
金属アレルギーの可能性があります。

アレルギー外来がある皮膚科 等でパッチテストを受けられて下さい。



次回のブログは、11月25日(月)になります。


次回は、口腔内金属の除去方法 になります。


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詳細は、以下を参考にして下さい。
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2013年11月11日

金属アレルギーの話 6回目:なぜ歯科金属はアレルギーを起こすのか?(金属がイオン化しやすい条件)

2013年11月11日(月曜日)です。

始めに年末年始の休診案内です

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金属アレルギーについて掲載しています。


今日のテーマは、
『金属アレルギーの話 6回目:なぜ歯科金属はアレルギーを起こすのか?(金属がイオン化しやすい条件)』になります。

口腔内で使用する金属によるアレルギーは、
ピアス等の装飾品を使用したり、
金属製のベルトなどが皮膚に触れることで起こるアレルギーとは違い、
通常 すぐに(即効性)問題が起こるわけではありません。
時間が経って症状が起こることがほとんどです。

人によっては、何年、何十年後に金属アレルギー症状が発症することもあります。

もちろん 口腔内に金属があっても
臨床的に問題が起こっていない方の方が多いのも事実です。
日本人でむし歯治療を経験された人のほとんどが
口腔内に金属を使用しています。

つまり、口腔内に金属を使用したからといって
必ず金属アレルギーが起こるわけではありません。

個人差が非常に大きいのです。

こうした 金属アレルギーの症状を患者様に説明する際に、
以下のように説明をすることがあります。

「コップ」を人間の身体、
「水」をアレルギーとなる物質
とします。

「コップ」に「水」を注ぎます。
コップが小さいと 水を少し入れただけでも 
「水」はすぐに溢れてしまいます。
この溢れた状態が「金属アレルギー」が発症した状態です。

「コップ」が大きければ、ある程度「水」を入れても溢れません。

しかし、「コップ」がいくら大きくても
注ぐ「水」の量が 大量に注がれた場合には、
「水」はすぐに溢れてしまいます。

「コップ」が非常に小さければ、
注ぐ「水」の量が極端に少なくても
「コップ」からすぐに「水」が溢れてしまいます。

金属アレルギーが発症する方は、
もちろん金属に触れることが前提となりますが、
「コップ」つまり、生体の許容量の大きさにもよります。

「コップ」の大きさは、人によって大きく変わります。
子供 と 大人でも違いますし、
全身的な状態や
生活環境によっても変わってきます。
体調が不良であったり、
睡眠不足が続いたり、
ストレスが続いたり、
食生活が乱れたり、
等 さまざまなことで「コップ」の大きさは変わってきます。

もちろん「コップ」を大きくすることも大切ですが、
「コップ」に入れる「水」の量を少なくすることが大切です。

「水」を「コップ」に入れない、
「コップ」に入れる「水」の量を少なくすること
が大切なのです。
つまり、
金属アレルギーの原因を
身体に入れないことが重要なのです。

さて話は、この項のテーマに戻ります。
「なぜ歯科金属はアレルギーを起こすのか?(金属のイオン化)」
という話をしたいと思います。

歯科治療で行った金属が口腔内で溶け出し、
イオン化して体内に侵入していきます。

そのほとんどは、便として体外に排出されます。
しかし、3〜10%程度は腸管から吸収されます。
そして、腸管から吸収された一部は、汗の中に排出されます。

手(手のひら) や 足(足のうら)は、汗腺が多い場所なので、
こうした部位に金属アレルギーが起こりやすいのです。
(全身性金属アレルギー)


この金属がイオン化する原因として、
いくつかのことが考えられます。

一つ目は、口腔内金属の種類です。
金属には
イオン化しやすい金属
イオン化しにくい金属があります。

イオン化しやすい金属として
ニッケル、クロム、コバルト、銅、インジウム、イリジウム、パラジウム
等があります。
これらの金属は、歯科治療において汎用されています。

そのため、金属をまったく使用しない治療を行うことが最も有効ですが、
イオン化しにくい金属を使用することでも金属アレルギーのリスクを軽減できます。

イオン化しやすい金属は、口腔内の変化(phの酸性化)により溶け出しやすくなります。

ご存知かと思いますが、
ph(ペーハー、ピーエイチ)とは、酸性、アルカリ性の度合いのことです。
通常 口腔内のphは中性状態(pHは6.8〜7.0)を保っています。

Phの低下はさまざまなことで起こります。
主な原因は、食後に虫歯菌が酸性する酸(乳酸)等によりphの低下(酸性化)が起こります。

金属をイオン化させないためには、口腔内が酸性化した状態のままにしないことが重要です。

口腔内には、酸性に傾いた状態を中和させる機能(緩衝能)が備わっています。

この中和させる機能(緩衝能)が
「唾液」なのです。

具体的には、唾液中の重炭酸塩 や リン酸塩 が酸性に傾いたpHを中性に戻してくれます。


食後直後から口腔内は酸性に傾きます。

しかし、唾液の緩衝能により約30分で中性に回復してきます。

唾液の分泌が少ない人であったり、
唾液の緩衝能が低い人であれば、
酸性に傾いたままになってしまいます。

間食が多い人 や 加糖入り飲料を食間に好む方は、
pHが酸性状態に傾いた状態のままとなってしまいます。

また、口腔内を酸性化させないためには、食後すぐに歯磨きをしない方が良いでしょう。
この理由として、
歯を磨き後に「うがい」をすることで、
食事の際に出た唾液を喪失してしまうからです。
食事直後には、ガムを噛む等で唾液分泌を促進させることも
口腔内を酸性化させない方法と言えます。

次に金属がイオン化しやすい条件として
「ガルバニー電流(ガルバニック電流)」の存在があります。
「ガルバニー電流」とは、金、銀、アマルガム(水銀合金)など
2種類以上の金属が口腔内に存在する場合、
そのイオン化の違いにより唾液を介して流れる電流のことです。

「ガルバニー電流」の例として、
金属製のスプーンを口に入れると なにか変な味がしたり、
金属製の物を噛むと 変な感じがすることがあります。
これが「ガルバニー電流」なのです。

「ガルバニー電流」は、イタリアのルイージ・ガルヴァニ博士が
研究のためのカエルの足が金属に触れることで痙攣(けいれん)を起こすことを偶然に発見したことで名づけられた現象です。

この「ガルバニー電流」が流れると
金属が腐食しやすくなり、
金属がイオン化しやすくなります。

また、歯ぎしり や 食いしばり 等による 物理的な噛み合わせの問題によっても 金属の摩耗が起こり、イオン化しやすくなります。



次回のブログは、11月18日(月)になります。


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2013年11月4日

金属アレルギーの話 5回目:全身に起こる金属アレルギーの症状

2013年11月4日(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
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今日のテーマは、『『金属アレルギーの話 5回目:全身に起こる金属アレルギーの症状』になります。

歯科治療における金属アレルギーには
「局所性金属アレルギー」

「全身性金属アレルギー」
があります。


「局所性金属アレルギー」とは、
ピアス 等 直接金属が触れた部位で起こる金属アレルギーのことです。

それに対して、
「全身性金属アレルギー」とは、
歯科治療で使用された金属がイオン化し(溶け出して)体内に吸収された結果、
離れた場所である 
手 や 足 等に起こるアレルギー反応です。

なぜ 口腔内の金属が 口腔内とは関係のない
手 や 足に金属アレルギーの症状が起こるのかと言いますと
口腔内にある金属が唾液 や 口腔内の酸性状態が続いたり、
噛み合わせ や
ガルバニー電流が生じることで
イオン化し、体内に侵入していきます。

そのほとんどは、便として体外に排出されます。
しかし、3〜10%程度は腸管から吸収されます。
そして、腸管から吸収された一部は、汗の中に排出されるのです。

手(手のひら) や 足(足のうら)は、
汗腺が多い場所なので、
全身性金属アレルギーが起こりやすいのです。

全身性金属アレルギーにさまざまな症状があります。
水泡(すいほう)ができたり、
湿疹(しっしん)であったり、
蕁麻疹(じんましん)のような状態であたり、
赤く腫れ上がったり
といろいろな病態がありますが、
通常こうした症状が現れると「皮膚科」を受診します。

手に湿疹 等の症状がでれば、日常触れる機会のある洗剤 等の化学製品を疑うこともあります。
ステロイド剤を処方されるかもしれません。

赤く腫れ、痒ければ 「虫さされ」 と指摘されるかもしれません。
抗ヒスタミン剤(かゆみ止め)の処方があるかもしれません。

足に湿疹 等がでれば、水虫を疑うこともあるかもしれません。

実際に皮膚科疾患の中には、なかなか原因が特定できないこともあるようです。

しかし、上記のような症状は、金属アレルギーでも発症するのです。

そのため、ステロイド剤 等 を使用し始めた頃には症状は軽減したが、
次第に効かなくなったり、
症状の改善が認められずに何年も期間が経過した方で
口腔内の金属を除去することで症状が改善する場合があるのです。

しかし、金属アレルギー と アレルギー疾患 を確実に結びつける根拠は少なく、金属アレルギー検査である「パッチテスト」で陽性と判断された金属を
口腔内から撤去しても症状が改善しないケースもあるのも事実です。

金属アレルギーに見識が少ない先生であれば、
手 や 足、全身に生じる 皮膚疾患が
まさか 金属が原因と思わないこともあります。

実際に金属アレルギーを疑わない皮膚科医もいるようで、ステロイド剤を何年も使用したが、治らないので患者様ご自身が金属アレルギーではないかと不安になり、歯科医院を受診されるケースもあります。

何年も皮膚疾患で悩まれている方は、
一度金属アレルギー検査を受けられてみることも一つの方法です。

現在金属アレルギーと最も因果関係の高いと言われているが
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」
という皮膚疾患です。



次回のブログは、11月11日(月)になります。

次回のテーマは、
「なぜ歯科金属はアレルギーを起こすのか?(金属がイオン化しやすい条件)」
という内容で解説したいと思います。

お楽しみに!




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当医院はインプラント治療で 11部門中 5部門で ベスト10入りをしました。
ランキングされた多くの歯科医院は、大学病院 や 規模の大きい歯科医院ばかりでしたので、当医院のような小規模の個人歯科医院が選出されることはとても喜ばしいことです。
今後も多くの患者様に支持されるよう スタッフともどもがんばってきたいと思います。

ランキングの詳細は、以下をクリックして下さい。
  オリコン2012年 インプラント治療前のケア・説明部門: 7位
  
  オリコン2012年 インプラント治療の丁寧さ部門: 10位
  
  オリコン2012年 インプラント治療結果部門: 8位
  
  オリコン2012年 治療プランの充実度部門: 10位

  オリコン2012年 治療後のアフターケア・保障制度の充実度部門: 6位

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