歯周病専門医サイトブログ

2014年6月30日

なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その7

2014年 6月30日(月曜日)です。

始めに休診案内です。
以下日程を日本口臭学会出席のため休診とさせていただきます。
• 7月 4日(金曜日)16:30まで
• 7月 5日(土曜日) 
• 7月 6日(日曜日) 


このブログは、歯周病に関するブログです。

現在は歯周病の内容ではなく、
オールセラミックの接着方法について解説しています。


今日のテーマは、『なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その7』になります。

このシリーズも 7回目になりました。

今までの内容で、
今まで行われてきた金属治療の問題点と
オールセラミック治療についてだいぶ分かってきたと思います。

また、前回のブログでは、CR(コンポジットレジン)治療について
どのような治療であるのかを見ていただきました。

前回の症例を見ると
簡単で、見た目もいい!
と思われるかと思います。

CR(コンポジットレジン)は、1回の治療で完了しますし、保険も適応されます。
もちろん色は白いいため、審美的です。

しかし、CR(コンポジットレジン)には欠点もあります。


欠点1 :強度が弱い
     セラミックと比較すると強度が弱いのが欠点です。
     そのため、一般的には上下顎がしっかりと噛み合う部位には不適です。
     通常は、前歯の歯の間 や 奥歯の上下顎が噛み合ない部分に使用する
     ことが多いです。
     ただし、こうしたことは、噛み合わせ 等の状況によっても異なります。

欠点2 :重合収縮を起こす
     コンポジットレジンは、使用前は軟らかい餅状 や ペースト状 です。
     この流動性のあるCR(コンポジットレジン)を
     歯を削った(虫歯を取った)部位に充填(流し込み)します。
     そして、可視光線という光を当てることで強固に固まります。
     この固まる過程で収縮を起こします。(重合収縮)

     この収縮率は、コンポジットレジン製造しているメーカーによっても
     変わりますが、約2%です。

     この重合収縮がCR(コンポジットレジン)の大きな欠点です。

     2%の重合収縮を起こすということは、
     虫歯で歯を削った穴が1ミリだとします。
     この1ミリの穴にコンポジットレジンを充填し、固めたとします。
     つまりCRは、約0.02ミリ収縮するということです。
     0.02ミリは、20ミクロンです。

     この隙間が歯とコンポジットレジンの境界部に生じた場合には、
     細菌がそこから入り込み虫歯になりやすくなります。

     口腔内細菌の大きさは、0.5〜100ミクロンです。
     そのため、小さい細菌にとっては、
     20ミクロンという重合収縮で生じた隙間は、非常に大きな穴と言えます
     もちろん こうした話は、臨床的なことではなく、理論上の計算ですが…

     また、重合収縮により 他の問題も起こります。
     現在の接着学は、非常に進化しており、
     歯とコンポジットレジンは、非常に強固に接着します。
     この歯と強固と接着したコンポジットレジンが重合収縮することで
     問題が起こるのです。
     先にコンポジットレジンは、固まる段階で約2%の収縮を起こすことを
     解説しました。

     この重合収縮で歯が引っ張られ、歯の一部に亀裂が入ることがあります。
     この亀裂により、
     治療後に歯がしみたり、 
     噛むことで痛みが生じたり、
     亀裂が入った部分に飲食物が入り込み、
     茶渋 等で 黒っぽい線が生じたり、
     白っぽく見えたりすることがあります。

     特にこうした重合収縮による問題は、
     一度に多量のコンポジットレジンを使用することで起こりやすくなります。
   
     理論上は、
     コンポジットレジンを1ミリ詰めれば、2%収縮するので
     0.02ミリ歯に亀裂が入る可能性があります。
     もし、一度に3ミリのコンポジットレジンを詰めれば、
     0.06ミリ歯に亀裂が入る可能性があるということです。
     これは、単に計算上のことですが…

     そのため、CR(コンポジットレジン)治療を行う際には、
     削った穴に 一度に多量のCRを詰めないように
     少量づつ詰める(充填する)のが基本です。

     CR図1


     CR図2


     CR図3

     

欠点3 :虫歯の大きさ や 治療部位により CRを詰めるのが難しい場合がある
     CR(コンポジットレジン)治療は、治療を行う歯科医師の技術力に
     大きく差がでる治療法です。
     奥歯であったり、虫歯の大きさ や 部位によっては、
     削った穴にCR(コンポジットレジン)をぴったりと詰めるのが難しい
     ことがあります。
     そのため、歯科医師の技術力に差がでてしまいやすいのです。

欠点4 :変色が起こることがある
     CR(コンポジットレジン)の種類にもより大きく変わりますが、
     セラミックと比較すると変色が起こりやすいのも事実です。

   
まとめ :CR(コンポジットレジン)は、セラミック治療と比較すると
     治療回数が1回で終了しますし、
     保険も適応される材質ですが、
     虫歯が大きくなり、噛み合う歯と強くぶつかるような場合には
     セラミックを選択した方が良いですし、
     削った穴が大きい場合にも重合収縮による問題が起こりやすいので
     セラミックを選択した方が良いでしょう。
       
以下は、前回もアップしたCR(コンポジットレジン)の写真です。

治療前です。
金属製の詰め物が装着してあります。
金属アレルギーの方なので、金属を除去し、
CR(コンポジットレジン)で治療することにしました。
金属アレルギーの方の場合、削除した金属片が口腔内に飛び散らないようにすることが大切です。
IMG_5913 のコピー


金属を除去する際に、削った金属片が口腔内に飛び散らないように
ラバーダムというゴムのシートを治療する部位に装着します。
以下は、ラバーダムを装着し、金属片を除去した後です。
IMG_5941 のコピー



金属を除去した穴に
CR(コンポジットレジン)を少量づつ充填します。
この少量づつ というのがポイントです。
また ラバーダムは、口腔内の湿気(呼気)を遮断することにも有効です。
接着には、湿気は大敵です。
IMG_5944 のコピー



高さを調整し、CR(コンポジットレジン)治療は終了です。
IMG_6161 のコピー




CR(コンポジットレジン)治療は1回の治療で完了しますし、
保険も適応されます。

ご希望の方は、お近くの歯科医院でご相談されて下さい。


次回もこの続きです。


来週の月曜日(7月 7日:月曜日)は、学会 等があるため、ブログも休みです。


このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
今年の4月から毎週 大学で講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。









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