歯周病専門医サイトブログ

2014年9月の記事一覧
2014年9月29日

短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その2

2014年 9月29日(月曜日)です。

始めに今月の休診案内です。

10月18日(土曜日) 午後
10月19日(日曜日) 午前 午後
  日本歯周病学会参加のため


スタッフ募集(アルバイト / パート)
詳細は、以下をご覧になって下さい。
    求人情報


来週(10月6日;月曜日)は、
歯周病ブログは休みです。


今日のテーマは、前回の続きで
『短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その2』
になります。

ちょっとタイトルが変更になりました。

始めに 前回のおさらいです。

前回のブログでは、
まず一般的な歯周病治療について解説しました。


一般的な歯周病治療とは、
「SRP(scaling root planning)/スケーリング•ルートプレーニング」
という治療です。

これは、
歯の歯肉の隙間(歯周ポケット)に器具を挿入し、
歯肉の内部に侵入した汚れ(歯石) や 細菌を取り除く治療です。

以下の動画で
「SRP(scaling root planning)/スケーリング•ルートプレーニング」
をご覧になって下さい。
21秒です。




また、
「SRP(scaling root planning)/スケーリング•ルートプレーニング」
の詳細は、以下に詳しく記載されています。
     歯周病の基本治療 ルートプレーニング について


歯周病の基本中の基本である SRP / スケーリング•ルートプレーニング ですが、
保険診療では、約4〜6回に分けて行うのが一般的です。
(歯の残っている数等によっても変わります)

ほとんどの歯が残っている方では、
1週間に1回の通院された場合、
SRP / スケーリング•ルートプレーニングが終了するまで
約1ヶ月 〜 1ヶ月半 がかかります。
確実に1週間に1回の通院が困難であれば、
2ヶ月以上の治療期間がかかることになります。

そのため、
最初(1回目)に 「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」 を行った部位では
感染(歯周病細菌)は減少しますが、
まだ 歯周病治療を行っていない部位では、歯周病細菌が残っているわけですから
そこから 最初にSRPを行った部位に再度感染が起こってしまうのです。

歯周病細菌の転移伝播:でんぱ と読みます)が起こるのです。

そこで 短期間(1日 もしくは 数回に分けて)で 
全ての歯周病に感染した歯に対して、
「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」を行うことで
歯周病細菌を他の歯に転移させないようにする治療方法を
F M D (Full Mouth Disinfection)法と言います。

この F M D がこのシリーズのテーマとなっています。


ここまでが 前回のブログで解説した内容です。

前回ご覧になっていただいた方でも
復習すると さらに ご理解いただけると思います。



さて 本日はかなり難しい話になるのですが、
歯周病治療(SRP/スケーリング•ルートプレーニング)を行った後で
歯周病細菌は、どのように変化するのか?
ということを
一般的な歯周病(慢性歯周炎) と
進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎 しんしゅうせい ししゅうえん)
で比較してみていきましょう!


一般的な慢性歯周炎の場合
SRP/スケーリング•ルートプレーニングを行うことで
歯周ポケット内の細菌(歯周病細菌)の  は劇的に減少します。

しかし、
進行した重度歯周病(侵襲性歯周炎:しんしゅうせい ししゅうえん)の場合、
通常のSRP/スケーリング•ルートプレーニングを行うと 
細菌の  は減るものの、
治療後、約4週間程度で 
細菌叢(細菌の割合:比率)は元に戻ってしまうことが
多くの研究論文で分かっています。

つまり、進行した重度歯周病(侵襲性歯周炎)では、
歯周病治療後に 細菌のは減ってはいくものの 
毒性の強い細菌の割合(比率)は 大幅には変化しないのです。


ここで重要なポイントは、毒性の強い歯周病細菌です。
これは後で解説します。


以下は、慢性歯周炎(一般的な歯周炎) と 
重度歯周炎(侵襲性歯周炎) に対して
歯周病治療( SRP ) を行った後の 
歯周病細菌の変化(細菌の比率:割合)をみたデータの一つです。
スライド1

図が見にくくてすみません。
図をクリックすると拡大して見られます。

P.g. 菌(オレンジ色) と 
P.i.菌(紫色) と 
T.f.菌(緑色)は、
先に解説しました毒性の強い歯周病細菌です。

この細菌が存在する場合、歯周病が進行していると言えます。

治療前には 慢性歯周炎 と 
侵襲性歯周炎 
ともに 毒性の強い 
P.g. 菌 が認められます。

このP.g. 菌比率が多いと
治りにくい歯周病と言えます。


歯周病治療後(SRP後)、
慢性歯周炎では、
毒性の強い細菌 P.g. 菌 の減少(細菌の比率)が認められますが、

侵襲性歯周炎の場合、
治療後に毒性の強い細菌 P.g. 菌 の割合に
変化がないことが分かるかと思います。
(悪性度の高い細菌比率が変化していない)

再度図を掲載します。
スライド1




ちょっと難しい言葉が出てきましたので 分かりにくかったかと思います。


本日のポイントは、
P.g. 菌 は毒性の強い細菌 であり、
このP.g. 菌の割合が多いと
進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎)と言えます。

また、
進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎)では、
歯周病治療(SRP/スケーリング•ルートプレーニング)を行うことで
歯周ポケット内の細菌(歯周病細菌)のは劇的に減少します。

細菌の数は減るのです。

しかし、歯周病細菌の比率の変化は少ないのです。

進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎)は、
毒性の強いP.g. 菌 が多いので、
この残った細菌が歯周病の再発を起こすのです。

侵襲性歯周炎
しんしゅうせい ししゅうえん
と読みます。



本日のブログはこれで終了です。

次回(10月6日は、歯周病ブログは休みです)のブログも本日の続きです。

まだまだ続くこのシリーズです。






このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
今年の4月から毎週 大学で講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


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2014年9月22日

短期集中 歯周病治療 プログラム FMD( Full Mouth Disinfection ):その1

2014年 9月22日(月曜日)です。

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今日から新しいシリーズを開始します。


今日のテーマは、
『短期集中 歯周病治療 プログラム FMD( Full Mouth Disinfection ):その1』
になります。


始めに:歯周病についての一般的な知識を学ぶ

私自身 歯周病専門医として、長く歯周病治療に携わってきました。

歯周病は軽度であれば、 
さほど治療回数も少なく(短期間)で 簡単に治療を終了することが可能です。

しかし、進行した重度歯周病(侵襲性歯周炎)であった場合には、
治療回数も多く(長期間)なることが多いです。

歯周病になると歯を支えている骨が吸収してきます。
shimiru_01


歯肉の中には、汚れ(歯石 等)が歯の根に強固にくっついています。
スライド1

 
この歯石や汚れを取る 歯周病の治療として、
「SRP(scaling root planning)/スケーリング•ルートプレーニング」
という治療法があります。

歯周病治療の基本中の基本です。
 
「SRP(scaling root planning)/スケーリング•ルートプレーニング」 とは、
歯の歯肉の隙間(歯周ポケット)に器具を挿入し、
歯肉の内部に侵入した汚れ(歯石) や 細菌を取り除く治療です。


以下の写真のような方法です。

66543332


スライド1



一般的な歯周病治療が分かったところで
今回の本題に入ります。


1.FMDによる歯周病治療とはなにか?

通常 保険診療で行う 「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」 にかかる治療時間は、
一度に行う歯数 や 部位(前歯か奥歯か)、
歯周病の進行程度 等に よっても大きく変わりますが、
約30〜60分程度です。

この治療を約4〜6回に分けて行うのが一般的です。
(歯の残っている数等によっても変わります)

もし、1週間に1回の来院が可能であったとしても
6回に分けて「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」 を行った場合には、
1ヶ月半の治療期間がかかります。

もちろんこれは、「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」 だけにかかる治療期間のことです。

もし、連続して通院が難しい場合で、2〜3週間に1回の通院であった場合には、
口腔内全ての「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」を行うためには
約3ヶ月かかることになります。

こうしたことは、治療回数が長くかかるという問題だけでなく、
進行した重度歯周病(侵襲性歯周炎:しんしゅうせい ししゅうえん)の場合、
治療効果にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

侵襲性歯周炎 という言葉は、今後 このシリーズでよく出てきますので
覚えておいて下さい。

侵襲性歯周炎とは、毒性の強い歯周病細菌による感染で
若い方で起こっていることがあり、
家族間から感染が起こることが多いです。


4〜6回に分けて行う 一般的な歯周病治療の場合、
最初(1回目)に 「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」 を行った部位では
当然 感染(歯周病細菌)は減少します。

しかし、まだ 歯周病治療を行っていない部位では、歯周病細菌が残っているわけですから
そこから 最初にSRPを行った部位に再度感染が起こってしまうのです。
歯周病細菌の転移(伝播:でんぱ)が起こるのです。

歯周病細菌は、移っていくのです。

感染症ですから…

そのため、進行した重度歯周病の場合(侵襲性歯周炎)の場合、
「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」
短期間で治療を行うことで効果があると言えるのです。


そこで 短期間(1日 もしくは 数回に分けて)で全ての歯周病に感染した歯に対して、
「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」を行うことで
歯周病細菌を他の歯に転移させないようにする治療方法を
F M D Full Mouth Disinfection)法と言います。

本日のブログは、ここまです。

F M D がどのような治療法であるかが多少分かったかと思います。


次回のブログからは、さらに詳細な内容になります。

このシリーズは、おそらく5〜6回程度に分けて解説する予定です。
もしかすると もっと長くなるかもしれませんが、

進行した歯周病である方にとっては、
大変参考になる話となりますので、
是非ご覧になって下さい。







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2014年9月8日

噛みしめ・くいしばりを防ぐために:TCH(上下の歯の接触癖)

2014年 9月 8日(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。

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休診案内
9月23日(火)は、秋分の日のため休診となります。



今日のテーマは、『噛みしめ・くいしばりを防ぐために:TCH(上下の歯の接触癖)』になります。


暫くの間、歯周病の話ではなく
「なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!」
という内容で12回に分けて解説してきました。

現在 この12回分の内容をまとめています。
今週末には、まとめが終わり、HPにアップする予定です。
アップは、金属アレルギー外来 にてご覧にいただけます。

アップが完了しましたら各ブログでも報告します。


さて本日の内容です。

歯周病と噛み合わせには、非常に大きな関係があります。

歯周病を悪化させる非常に大きな要因が噛み合わせです。
噛み合わせに問題がある方は、歯周病は治りにくいです。

本日は、歯周病が悪化させる 噛みしめ や くししばり といったことを解説します。

また、この「噛みしめ や くいしばり」は、顎関節症にとっても重要なことです。


今日のブログのキーワードは、「TCH」です。

TCHってなんだろう?

こうしたことから解説していきたいと思います。


上下顎の歯が接触する時間は、1日の中で20分以下と言われています。

通常 上下顎の歯が接触するのは、
物を噛む時(咀嚼:そしゃく)と
飲み込む時(嚥下:えんげ) 、
会話時  等 に
瞬間的に触れるだけなのです。

それ以外の時間帯では、上下顎の歯が触れることは基本的にありません。

しかし、上記以外でも上下顎の歯が接触することがある場合があります。

その一つが 噛みしめ歯ぎしり 等の習癖です。

また、本を読んだり、パソコン 等 下を向く動作が多い方では、
上下顎の歯が自然に接触する機会が多くあります。

他にもスポーツ、車の運転、料理、洗髪、
「黙って集中して作業する行為」や
趣味に没頭する時 等
でも歯を接触させる機会があります。

さらに 緊張状態が続く方では、日常から歯を接触させる行為が続くことがあります。

上下顎の歯が触れない状態「安静位」と言います。

本来 咀嚼時、嚥下時、会話 等で上下顎が瞬間的に触れる以外には、
この「安静位」を保つことが重要です。

例え 強く噛んでいなくても 
上下顎の歯が触れると 口を閉じる筋肉(閉口筋)は働きます。

上下顎の歯が触れている間は、筋肉が働き続けるのです。

こうした歯の接触時間が長くなれば、なるほど筋肉は疲労してきます。

また、口を閉じる筋肉(閉口筋)が働くと、
顎の関節は上方に押さえつけられるので、顎関節の血流循環が悪くなります。

このことを例えると 
正座を長時間すると足がしびれることと同じようなことが起こっているのです。


こうした無意識中の歯の接触を
T C H( Tooth Contacting Habit ):歯列接触癖」と言います。

ここで本日のキーワードが出てきました。

TCHは、東京医科歯科大学の木野先生らのグループが発表したことです。

東京医科歯科大学の顎関節治療部は、
顎関節症で悩む患者さんが年間2.000人以上来院する世界でも有数の顎関節治療医療機関であり、
長年の臨床研究から
多くの顎関節症状のある方にT C Hの改善治療を行った結果、
非常に高い効果があったことが実証されています。

また、T C Hが生じると 顎関節部に問題が起こるだけでなく、
歯は摩耗(歯がすり減る)し、
知覚過敏症が起こったり、
歯自体にダメージが加わりダメ(咬合性外傷)になったり、
神経のない歯では折れる(歯根破折)ことが起こりやすくなります。

食いしばり や 歯ぎしり 等 のことを専門用語で「ブラキシズム」と言います。

T C H も ブラキシズムの一種ですが、
食いしばりとの大きな違いは、噛む力の大きさ(強さ)と自覚の有無です。

最大咬合力の約70〜80%の力で噛む(食いしばる)ことで
「噛んでいる」と自覚します。

通常 自覚のある 食いしばり の場合には、自覚した時点で噛むことを止めます。
また、筋肉自体も疲労するために、あまり長時間におよぶことはありません。

それに対してT C H は、単に歯が接触するだけですので、
噛む力の大きさ(強さ)は弱いです。
弱い力のために、自覚することが非常に少ないのです。

しかし、弱い力でも長時間作用すると顎関節部 や 歯 に問題が起こります。
こうした長時間の弱い力の方で問題が起こっている方が多いことが分かっています。

T C Hの治療(改善方法)として、
認知行動療法を応用したリマインダー法
(TCHを行っているが確認する合図を設定する方法)が有効とされています。

治療法については、
患者様の症状によっても対応が違いますので、
通院されている歯科医院があれば、担当医に聞いて下さい。

私自身、
認知行動療法を応用したリマインダー法は非常有効な方法であると実感しています。



来週の月曜日(9月15日)は、祝日ですので、
このブログも休みです。

次回のブログは、9月22日(月)になります。




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2014年9月1日

なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その12

2014年 9月 1日(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。

始めにお知らせです。
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現在は歯周病の内容ではなく、
オールセラミックの接着方法について解説しています。



今日のテーマは、
『なぜ 金属の詰め物は 取れるのか?:虫歯治療で行う 金属治療 の問題点!:その12』
になります。


本日も前回と同様に金属アレルギーの患者様の症例になります。

一般的に口腔内に金属の詰め物や被せ物がある場合、
金属を撤去し、オールセラミック治療を行います。

金属の詰め物が小さい場合には、コンポジットレジン(CR)という治療でも
金属治療を回避することができます。

これらの症例については、前回のブログをご覧になっていただければと思います。
前回と同じ写真にはなりますが、以下が治療前治療後です。

治療前
スライド1


治療後
スライド1



それでは、歯が欠損している場合で、
義歯(入れ歯)を使用されている場合には、どうなるのでしょうか?

欠損部を治療する場合、
義歯(入れ歯)以外にも インプラント治療を行い、
被せ物をオールセラミックにすることで、対応させることも可能です。
もちろん義歯ではなくなりますので、
快適にもなります。

インプラントに使用される材質は、チタンです。
チタンは、アレルギーが起こる可能性が非常に低い金属です。

しかし、チタンが100%金属アレルギーを起こさないかと言いますと
そうではありません。

実際にチタンで金属アレルギーが起こったという報告もあります。

もちろん治療前に金属アレルギー検査を行い、
チタンに問題があるかどうかを検査し、
問題がないと判断された場合には、
インプラント治療を選択されることが良いでしょう。

しかし、歯が欠損している部位があっても
患者様ご自身がインプラント治療をご希望されなかったり、

インプラント治療費の問題があったり、

全身疾患の問題 や 現在服用されている薬の問題 等により、
インプラント手術が難しい場合もあります。

また、インプラント治療は、顎の骨の中にチタン製のネジを埋め込む治療です。

そのため、治療が問題なく行えるかは、
ネジ(インプラント)を埋め込むための 骨の状態に大きく左右されます。

例えば、
歯周病を長く放置した後で抜歯した場合 や
歯が欠損した状態が長くあった後で抜歯した場合 や
歯の根が折れた(歯根破折)した状態が長く放置した後で抜歯した場合 
等 では、骨の吸収が起こっている場合があります。

この骨吸収が大きい場合には、
インプラント治療が困難になる場合もあります。

こうしたことからインプラント治療以外の方法で
欠損部を治療することになります。

金属アレルギーの方では
欠損部がある場合には、
インプラント以外の治療方法では、
ブリッジ(オールセラミックブリッジ) もしくは 義歯になります。

ブリッジが適応されない場合には、
はやり義歯しかありません。

しかし義歯(部分入れ歯)の場合、金属アレルギーの方では問題が起こります。

部分入れ歯では、義歯を維持させるために、金属製の金具が付きます。

以下の写真が金属製の金具が付いた義歯です。
部分入れ歯


一般的な義歯は、このような金具が付きます。
金具は審美的にも問題を生じます。

そのため、金属の金具が付かない義歯を作製することが
金属アレルギーの患者様にとって必要になります。

金属製の金具のない義歯のことを
ノンクラスプ デンチャーと言います。


本日は、そのような方の症例(オールセラミック治療 と ノンクラスプ デンチャー)をアップします。

以下が初診時です。
18写真1


上顎左右の奥歯 と 下顎左右奥歯が欠損しています。
残っている歯にも金属製の被せ物が装着されています。

多くの被せ物は、セラミックと言われる素材です。

「セラミックは、金属でないのでは?」
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
通常「セラミック」と言われる素材は、
表面(見えている部分)は、白い(セラミック)ですが、
内部は金属でできています。

以下の
左側がオールセラミック
右側がセラミックです。
セラミックの比較


セラミックの正式名称は、
陶材焼き付け鋳造冠(メタルボンド)と言います。

金属製のフレームにセラミックを焼き付けて作製されています。

そのため、金属アレルギーの方では、
こうしたセラミックを撤去し、
オールセラミックに変更することが必要になります。
赤丸印が再製が必要な部分です。
18写真2


以下が治療後です。
18写真3


欠損部にはノンクラスプ デンチャーを作製しました。
18写真4




ノンクラスプ デンチャーの詳細については以下をご覧になって下さい。
    審美性の高い 金具なしの義歯(ノン・クラスプ・デンチャー)



このように金属アレルギーの方では、
さまざまな治療方法で口腔内から金属を撤去します。


治療費
オールセラミック 1歯:54.000円(消費税込)

ノンクラスプ デンチャー 
片側だけの場合   :108.000(消費税込)
両側にまたがる場合 :129.600(消費税込)

*現時点での消費税率です。

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