歯周病専門医サイトブログ

2014年10月の記事一覧
2014年10月27日

短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その5

2014年10月27日(月曜日)です。

始めにお知らせです。

最近金属アレルギーの方の問い合わせが非常に増えています。
歯科では口腔内金属を撤去し、ノンメタル治療を行うことになりますが、
今までは、そうしたノンメタル治療の前に
皮膚科で金属アレルギー検査(パッチテスト)を行ってもらっていました。

しかし、検査を受ける患者さんにとっては、
他の医療施設を受診する必要性もあったり、
お近くに金属アレルギー検査(パッチテスト)を実施している皮膚科が
なかったり 等でお困りになっていられる方もいらっしゃいました。

また、皮膚科で金属アレルギー検査(パッチテスト)を実施している医院が少ないので、
皮膚科の先生が当院に患者様を紹介いただくこともありました。
(当医院では以前はパッチテストを行っていませんでしたので、
こうした場合には、再度皮膚科を受診していただくことになり、お手数をかけていました)

現在最新インプラント症例ブログ
金属アレルギー検査(パッチテスト)の話をしています。

そこで、当医院でも金属アレルギー検査(パッチテスト)を開始しましたので、
ご興味のある方は、是非以下をご覧になって下さい。
   金属アレルギー検査(パッチテスト)

このテーマは次回のブログでも続きを解説します。



さて 本日は、朝から医院の改築工事です。

今年はレントゲンや院内ランの再構築 等 さまざまな改善を行っています。
一度に行うと休診にしなければいけないこともあり、
何度かに分けて工事しています。

今回の工事は、音響システムの再構築です。

当医院の診療する場所(患者さんがすわる場所はユニットと言います)は、
個室の部屋もあれば、
半個室の場所もあります。

半個室の場合、
作業を行う医院側としては移動距離が少なくなり、
作業がしやすい点もあるため、
多くの歯科医院で取り入れられているスタイルです。

半個室の場合、
各ユニット間はパーテンションが設置されているため、
ある程度のプライバシーは保たれるのですが、
音(会話 等)がもれやすいことが大きな欠点です。

こうした点で言えば完全個室の方が良いですが、
完全個室の場合、多くの器材を1つの部屋に
設置しておくことが必要になるため、
それなりに広くないといけません。

ある程度のユニットの台数があると
それなりに広い医院でないと難しいです。

歯科の場合、
内科 等の他の科とは大きく違います。

あまりにも設備が多くありすぎるのです。

当院では、5台のユニットがありますが、
2箇所が個室で、
3カ所は半個室です。

これを全て個室にすると
おそらくユニットを4台設置するのは ちょっと難しいかもしれません。
余裕をもてば、3箇所の個室ということになるかと思います。

医院スペース、1日に診療する患者様の人数 等から考えると
はやり現状がベストと言えます。

また、完全個室といっても防音ルームではないので、
他の部屋の多少の音(会話)は聞こえることもあります。

例えば、家でもそうですよね。

マンションでも 上の階の音が聞こえることもありますし、
隣の部屋の音が聞こえることもあります。

今回の改築は、こうした音に対する対策です。

半個室という設計上、どうしても周囲の音(声)が聞こえやすいので、
スピーカーの設置方法 や 音響システムで
周囲の音を遮断するという方法です。

各 ユニット後方(半個室)新たにスピーカーを設置し、
音響 等を工夫することで
隣の音を聞こえにくくするという方法です。

音のマスキングです。


また、歯を削る音を 患者さんに聞こえないようにする方法も
近日導入予定です。

導入しましたらHP上やブログでもアップします。



音と言えば、
診療室内での音楽も大切ですよね。

当たり前ですが、病院内は、レストラン や 居酒屋、 カフェ 等 のように
お客さん同士が常に会話をしている場所ではありませんので、
基本的に静かなものです。

最近では、医院内でも環境音楽が流れている施設も多くなりましたが、
シーンとしている医院にいくとちょっと緊張しますよね。

会話も なにも音がない場所と言えば、
美術館 等があります。
これはこれで、あの シーン とした空間が心地よいですよね。
雑念がないというか
じっくりと絵画を見るのにいいですよね。

でもあのような シーン とした環境が歯科医院であった場合、
かなり緊張すると思います。

リラックスするためにも
音楽って大切です。

ただし、この音楽の種類を選択するのも結構大変なのです。

カフェ等では、ボサノバ や オルゴール、声のないヒーリング音楽 等が
かかっていることが多いかと思います。

でもこうした音楽は、中で働いている人にとっては、
結構苦痛なんですよね。

音に変化がないので、
ずっと同じ音楽が流れているというのは、辛いのです。

以前 ボサノヴァが好きということもあり、
1日中 ボサノヴァをかけていたことがあったのですが、
ボサノヴァって基本的に曲調は似ているじゃないですか
(そういうジャンルなので当たり前ですが…)

毎日 毎日 ボサノヴァを聞いていると
リラックスしなくなってくるんですよね。

毎日聞いているボサノヴァを
たまたま 他のカフェ 等でかかっていると
結構 嫌になることがあります。
仕事のことを思い出したりして、リラックスができないのです。

毎日同じ音楽が かかっている 環境で働いている方は、
どうなんですかね。
気にならないのですかね。

私は毎日朝7時には、医院に来ますので、
結構長い時間、同じ空間にいます。
毎日同じ音楽だとちょっと辛くなってきます。

CD 等で音楽を流していたこともありましたが、
毎日選曲を考えるのも大変なので、
ここ5〜6年は有線放送になりました。

なにも考えずにボタンを押すだけですから…
普通に最新J-POPなんかは 気楽ですね。

本題の前に話が長くなりました。

誰もが 歯科治療って 嫌なことですから
少しでも良い環境で診療が行えるようにしてきたいものです。




今日のテーマは、
『短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その5』
になります。


このシリーズは、進行した歯周病を治す治療法について解説しています。
すでに5回目になりました。

始めて このシリーズをご覧になる方は、おそらく分かりにくいと思いますので、
今までの4回を先にご覧になっていただければと思います。

FMD 1回目

FMD 2回目

FMD 3回目

FMD 4回目



前回までのブログでは、
進行した歯周病を治す場合、
通常の歯周病治療(スケーリング ルートプレーニング)では、
歯周病細菌の数は劇的に少なくなるものの、
悪性度の強い歯周病の最近の割合に変化が少ないことがあり、
残った悪性度の強い歯周病細菌が再発することで、
歯周病が再発してしまうことを解説しました。

そこで、前回のブログでは歯周病細菌を減らす薬を服用することで
治療効果をあげることを解説しました。


本日は さらに歯周病細菌を減らすための方法を解説します。

歯周病細菌は、歯周ポケット内部のみに生息しているわけではありません。
歯周ポケット以外にも 
唾液中 や 
口腔粘膜、
舌、
扁桃腺 
にも生息していることが
多くの研究で分かっています。

そのため、歯周ポケットのみを対象とした歯周病治療(SRP)を行うだけでなく、
口腔内全体の除菌も併用して行うことが有効なのです。

その方法が 3 D S 法( Dental Drug Delivery System )という方法です。

具体的な 3 D S の方法として、歯形を取り、患者様個人に合わせたマウスピースを作製します。
このマウスピースの内部に抗菌性の高い薬剤を入れて、除菌するのです。

また、治療期間中は、食後に抗菌性の高いうがい薬(CHX :クロルヘキシジン)を使用します。

こうしたことを徹底して行うことで、歯周病細菌を除菌し、治療した部位への再感染を最小限に
防ぐことを行います。


また、重度歯周病の場合、家族内感染(伝播:でんぱ)という問題があります。

これは、歯周病治療により改善したとしても
家族内(親しい方)に 毒性の強い A.a.菌 や P.g.菌を持った人がいると
唾液から感染したり、共有する 食器 等からも感染することが分かっています。

そのため、重度歯周病の場合、
家族 や 親しい方 からの感染を防止することが大切なのです。
(家族間も含めた歯周病治療)

重度歯周病の場合、家族内全てでの治療が必要であることは
歯科医師でも意外に知られていませんし、
家族間での治療を推奨している歯科医院も少ないです。

歯周病は感染症です。

このことをきちんと理解して治療を進めないと
重度歯周病の場合、治りません。


次回のブログでは、
歯周病細菌を減らす さらなる治療法について解説します。
FMDと併用することで効果が増します。


今日は、余談の方が長くなってしまいました!




このブログが始まって以来 毎週月曜日にアップしていましたが、
今年の4月から毎週 大学で講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週月曜日にアップしたいと考えております。


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2014年10月20日

短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その4

2014年10月20日(月曜日)です。

始めにお知らせです。
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金属アレルギー検査(パッチテスト)の話をしています。

当医院でも金属アレルギー検査(パッチテスト)を開始しましたので、
ご興味のある方は、是非以下をご覧になって下さい。
   金属アレルギー検査(パッチテスト)


昨日は神戸で 日本歯周病学会 がありました。
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歯を失う一番の原因は歯周病です。

近年では、歯を失った場合の治療法として
インプラントが第一選択しとして定着しています。

しかし、歯を失わないことが最も大切であり、
歯周病にならないように予防する ことが当然のことながら必要であり、
もし、歯周病になったとしても 早期に治療すれば十分維持させることは可能です。

しかし、あまりにも進行した歯周病になってしまうと
抜歯しか方法がない場合もありますし、
歯周病治療を行ったとしても 予後が悪いのも事実です。

早期発見、早期治療が大切なのです。


現在ブログでシリーズで解説しているFMDというテーマですが、
まさしく進行した歯周病を治すための、治療なのです。

それでは始めましょう!

今日のテーマは、
『短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その4』になります。

さて、このテーマも本日で4回目になります。
始めてこのシリーズを見られる方は、
今までのブログをご覧になっていただくことが必要です。
今日だけの内容ではなかなか分かりづらいのです。

以下をご覧になって下さい。
FMD 3回目には、1回目と2回目のまとめもありますので、
3回目だけをご覧になっていただいても良いかと思います。

FMD 1回目

FMD 2回目

FMD 3回目



それでは、本題になります。

本日は悪性度の強い歯周病細菌の除菌について解説します。

簡単に言えば 飲み薬 で細菌を減らすのです。

「えー 飲み薬で歯周病が治るの?」

というように思われるかもしれませんが、
これはちょっと違います。

誤解のないように…
最後までご覧になって下さい。

第2回のブログの歯周病治療後の歯周病細菌の変化の図では、
進行した重度歯周病炎では、
歯周病治療(SRP)を行った後でも
歯周病細菌の数は減少するが、
毒性の強い歯周病細菌の比率(構成比)は、大幅には変わらないことを解説しました。

以下の図でした。
スライド1
 



それでは、進行した重度歯周病炎の場合、
どうしたら 毒性の強い歯周病細菌を減らすことができるのでしょうか?

まず、感染を抑えるために短期間で 
SRP/スケーリング•ルートプレーニング を行います。
つまり F M D (Full Mouth Disinfection)法 を行うのです。

これは 細菌の転移(伝播:でんぱ)を防ぐためです。

次に 毒性の強い歯周病細菌(P.g.菌 A.a.菌)を除菌するための抗菌薬を服用します。
通常は、 SRP/スケーリング•ルートプレーニング を行う 治療の前から抗菌剤を服用します。

抗菌剤による 毒性の強い歯周病細菌( P.g.菌A.a.菌 )の除菌を行うのです。

以下は、 先ほどのグラフ(歯周病治療後の歯周病細菌の変化)の続きで、
抗菌剤の効果をみたデータです。

P.g. 菌(オレンジ色)は、毒性の強い歯周病細菌で、
青色の細菌は毒性の低い歯周病細菌です。
抗菌剤を併用すると 毒性の強い歯周病細菌の比率は劇的に少なくなることが認められました。

スライド2


本日はここまでです。

このシリーズは少し難し話しが多く、
分かりづらいかと思います。









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2014年10月13日

短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その3

2014年10月13日(月曜日)です。


今月の休診案内です。

10月18日(土曜日) 午後
10月19日(日曜日) 午前 午後
  日本歯周病学会参加のため


歯周病学会は、数多く所属している学会の中でも
非常に大切な学会です。

それは私が大学を卒業し、
歯周病科に在籍して6年かけて取得したのが
日本歯周病学会の専門医だからです。

いろいろな学会にも認定医がありますが、
この日本歯周病学会の専門医が一番大変でした。

次にスタッフ募集(アルバイト / パート)です。
詳細は、以下をご覧になって下さい。
    求人情報




それでは本日の内容になります。
今日のテーマは、続きで『短期集中 歯周病細菌 除菌 プログラムFMD( Full Mouth Disinfection ):その3』になります。



まず前回も解説しましたが、
始めてこのシリーズを見られる方や
今までの2回とも見られた方でも さらに分かってきただくために
おさらいをしたいと思います。

始めは、前回の内容と同じですので、
前回の内容をご理解されている方は、最初の方はとばして下さいね。


このシリーズであるFMDという治療を理解するためには、
一般的な歯周病治療について知っていることが前提になります。

一般的な歯周病治療とは、
「SRP(scaling root planning)/スケーリング•ルートプレーニング」
という治療です。

これは、
歯の歯肉の隙間(歯周ポケット)に器具を挿入し、
歯肉の内部に侵入した汚れ(歯石) や 細菌を取り除く治療です。

以下の動画で
「SRP(scaling root planning)/スケーリング•ルートプレーニング」
をご覧になって下さい。
21秒です。




また、
「SRP(scaling root planning)/スケーリング•ルートプレーニング」
の詳細は、以下に詳しく記載されています。
     歯周病の基本治療 ルートプレーニング について


歯周病の基本中の基本である SRP / スケーリング•ルートプレーニング ですが、
保険診療では、約4〜6回に分けて行うのが一般的です。
(歯の残っている数等によっても変わります)

ほとんどの歯が残っている方では、
1週間に1回の通院された場合、
SRP / スケーリング•ルートプレーニングが終了するまで
約1ヶ月 〜 1ヶ月半 がかかります。
確実に1週間に1回の通院が困難であれば、
2ヶ月以上の治療期間がかかることになります。

そのため、
最初(1回目)に 「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」 を行った部位では
感染(歯周病細菌)は減少しますが、
まだ 歯周病治療を行っていない部位では、歯周病細菌が残っているわけですから
そこから 最初にSRPを行った部位に再度感染が起こってしまうのです。

歯周病細菌の転移伝播:でんぱ と読みます)が起こるのです。

そこで 短期間(1日 もしくは 数回に分けて)で 
全ての歯周病に感染した歯に対して、
「SRP/スケーリング•ルートプレーニング」を行うことで
歯周病細菌を他の歯に転移させないようにする治療方法を
F M D (Full Mouth Disinfection)法と言います。

この F M D がこのシリーズのテーマとなっています。

ここまでの内容は、第1回目の内容です。

2回目のシリーズでは、
進行した歯周病では、
毒性の強い歯周病細菌が関係していることを解説しました。

毒性の強い歯周病細菌とは、
P.g. 菌、 
P.i.菌、 
T.f.菌
A. a. 菌
という細菌です。

特に日本人の場合、
P.g. 菌 の割合が多いと
進行した重度歯周炎と言えます。

P.g. 菌が関与した
進行した歯周病のことを
侵襲性歯周炎と言います。

しんしゅうせい ししゅうえん
と読みます。

進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎)では、
最初に解説した歯周病治療(SRP/スケーリング•ルートプレーニング)を行うことで
歯周ポケット内の細菌(歯周病細菌)のは劇的に減少します。

細菌のは減るのです。

しかし、歯周病細菌の比率の変化は少ないのです。

進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎)は、
毒性の強いP.g. 菌 が多いので、
この残った細菌が歯周病の再発を起こすのです。

ここまでご理解されたことを前提として、
本日の話を始めたいと思います。


本日は
歯周病細菌検査という話です。

みなさん「ピロリ菌」という菌の名前を聞いたことがありますか?

多くの方は、名前は聞いたことがあるかと思います。

ピロリ菌は、胃の粘膜に生息している菌です。

主に胃や十二指腸などの病気の原因になります。

小児期に感染し、一度感染するとほとんどの場合、
除菌しない限り胃の中に生存しています。

ピロリ菌の感染が続くと慢性胃炎となり、
慢性胃炎が、胃潰瘍 や 胃がんの原因になることが分かってきました。

ピロリ菌の治療方法は、抗生剤を服用して除菌します。

そのため、診断としてピロリ菌に感染しているかどうかを検査することから始めることが必要です。

ちなみにピロリ菌除菌に使用される抗生剤は、
歯周病細菌にも効果があります。

話は少しズレましたが、
除菌するためには、どのような細菌が存在するのかを正しく診断することから始めることが必要です。

本日の最初にも解説しました
進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎)では、
毒性の強いP.g. 菌 が関与していることを解説しました。

また、今まで行われていた一般的な歯周病治療では、
汚れを取ることは可能であり、
細菌の数を少なくすることも可能ですが、
進行した重度歯周炎(侵襲性歯周炎)では、
歯周病治療を行ったとしても
毒性の強いP.g. 菌 は、残ってしまうのです。

そこで
毒性の強いP.g. 菌 の除菌が必要になります。

そのためには、
毒性の強いP.g. 菌 の感染があるかどうかを検査することが必要です。

それが今回のテーマでもある
歯周病細菌検査
ということなのです。

歯周病細菌検査の話をする前に
まず一般的な歯周病の検査について解説します。

レントゲン撮影 と 歯周ポケット検査 という方法が行われています。
以下がレントゲン検査 です。
以下は、健康な方のレントゲンです。
スライド2



以下は、重度歯周病の方のレントゲンです。
スライド1


重度歯周病の方では骨吸収が進行しているのが分かります。


次に 歯周ポケット検査 です。
歯周病の進行程度を知るために、必ず行うのが『歯周ポケット検査』です。

この検査なしでは、歯周病の進行状態を知ることはできません。

検査方法は簡単なものです。

歯と歯肉の間には、元々わずかな隙間(すきま)が存在します。

この隙間のことを『歯周ポケット』と言います。

健康な方では、この『歯周ポケット』の深さは約1〜2ミリ程度です。
測定方法は、『プローブ』(写真1)と言われる細い器具を
歯周ポケットに入れて計測します。(図1、写真2)
inspection1



先に
進行した歯周病では、
A.a.菌 ( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )、
P.g.菌 ( Prophyromonas gingivalis )、
T.f.菌 ( Tannerella forsythensis )、
T.d.菌 ( Treponema denticola )
といった歯周病細菌の関連性が強いことが分かっていることを解説しました。

特に P.g.菌 は、
進行した重度歯周病患者様の歯周ポケットから高頻度に検出されることから
進行した歯周炎の指標となっています。

P.g.菌 の比率が高いということは、重度歯周病であり、リスクの高い状態と言えます。

一般的に行われる 
レントゲン検査 や 歯周ポケット検査では 
骨吸収が認められたり、歯周ポケットが深いことで進行状態は分かりますが、
歯周病進行の活動性を判定することは難しいのです。

例えば、歯周ポケットが5ミリであった場合、
P.g.菌が検出される歯周ポケット と 検出されない歯周ポケットでは、
その予後は大きく違います。

そのため、一般的に行われるレントゲン撮影 と 歯周ポケット検査 以外にも 
歯周病細菌検査を行うことで
P.g.菌 等 のリスクの高い歯周病細菌を特定することができるようになるため、
より確実な診断を得ることができます。

また、歯周病細菌を特定することで、
後に記載してあります 「抗菌療法」 を行うための指標にもなります。

細菌の特定をすることで
治療方針が分かってくるのです。


今日も難しい話でした。


また、次回も本日の続きです。

このシリーズはまだまだ続きます。









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