歯周病専門医サイトブログ

2015年9月28日

歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その7

2015年 9月28日(月曜日)です。


このブログは「大船駅北口歯科 歯周病専門サイト」です。


今日のテーマは、
『歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 :その7』になります。


ここままでの数回で
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 について解説してきました。

本日のそのまとめです。



現在 一般的に行われている歯周病検査は、
レントゲン撮影 や 歯周ポケット検査 … 等 です。

これらの検査は、歯周病の進行程度を把握することは可能ですが、
どのような歯周病細菌に感染しているのかを診断(歯周病のリスク診断)することは不可能です。

感染している歯周病細菌の種類により その予後(将来性)は大きく変わります。

特に進行した歯周病の場合には、感染している歯周病細菌の種類により
治療法が変わるのです。
  
歯周病の病態は大きく分けて 以下の2つに分類されます。

1.慢性歯周炎 



2.侵襲性歯周炎(しんしゅうせい ししゅうえん)

です。
  

慢性歯周炎は、歯周病の約8割以上の方に当てはまります。

このような方は、通常の歯周病治療で治る可能性が高いです。


その反面 侵襲性歯周炎は、
歯周病患者さんの約1〜2割で発症すると言われており、
通常の歯周病治療では、治りにくいのが特徴です。

比較的年齢が若い方(20〜40歳以下)で歯周病が進行している場合には
侵襲性歯周炎である可能性があります。

侵襲性歯周炎は、
若年期に家族間 等から特定の歯周病細菌感染が起こります。

先にも説明したように侵襲性歯周炎の場合、
通常の歯周病治療を行っても
治りが悪かったり、 再発を繰り返すことが多いです。

侵襲性歯周炎の場合には、
どのような歯周病細菌に感染しているかを検査することで
適切な治療(除菌療法)が行えます。


現在 歯周病に最も影響が大きい細菌は
以下の5菌種であることが分かっています。
 
1. A.a.菌 ( Aggregatibacter actinomycetemcomitans )
           侵襲性歯周炎の発症に関連が深い菌 非常に悪性度の強い細菌

2. P.g.菌 ( Prophyromonas gingivalis )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌
           年齢に比較して骨吸収が大きく この菌の比率が高い場合
           侵襲性歯周炎と診断される 非常に悪性度の強い細菌

3. T.f.菌 ( Tannerella forsythensis )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

4. T.d.菌 ( Treponema denticola )
           慢性歯周炎の発症に関連が深い菌

5. P.i.菌 ( Prevotwlla intermedia )
           思春期性 や 妊娠性歯周炎 の発症に関連が深い菌

上記の5菌種が歯周病に関連性が高いことが多くの研究により分かっています。


特に  
P.g.菌
T.f.菌
T.d.菌
の3菌種は、Red Complex(レッッドコンプレックス)と
言われ、非常に悪性度の高い細菌です。

進行した歯周病の場合、
こうした歯周病細菌(P.g.菌、T.f.菌、T.d.菌)による感染が大きく関わっていることは
分かっているのですが、
現在の保険診療の検査では、
上記のような
歯周病細菌がどの程度存在するのか?
ということを診査することはできないのです。

侵襲性歯周炎の場合、
通常の歯周病治療では、細菌の数を減らすことが難しく、
再発率が高いため、
抗菌療法(内科的歯周病治療) と
FMD治療 が有効となります。

また、細菌数を減らすための P.D.T治療 や 3DS治療 も 効果的です。
        
こうした判断をするためにも
重度歯周病の場合、歯周病細菌遺伝子(DNA)検査 リアルタイム PCR法 を行うことで 
従来の歯周病治療では行えなかった 除菌療法 や
最新の歯周病治療を行うための診断が可能となります。

先にも解説しましたように歯周病は、歯周病細菌による感染症です。

特に悪性度の強い細菌感染が起こっている場合には、
通常の歯周病治療で治すことは難しいので、病
態に合わせた治療が必要となります。

また、侵襲性歯周炎は、家族内感染の可能性が高いので 
ご家族全てで治療(除菌)を
行わないと ご自身の治療を行っても家族間で再感染が起こります。


以下は、
歯周病細菌遺伝子(DNA)検査:リアルタイムPCRの治療費になります。

                 
 • 2菌種(例:P.g.菌 A.a.菌 ) : 10.000円

 • 3菌種(例:P.g.菌 T.d.菌 T.f.菌): 15.000円

 • 5菌種(P.g.菌 T.d.菌 T.f.菌 A.a.菌 P.i.菌) : 20.000円
       
   *1回目は5菌種が基本となります。
     2回目は1回目の検査結果により判断する

   *できるかぎり5菌種測定した方がより詳細な結果がわかる

   *検査1回分の費用

   *細菌検査は治療前後の2回は必要

   *消費税は別途 

   *保険診療と自費診療を同時に行なうことはできません(混合診療の禁止)
   





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