歯周病専門医サイトブログ

2017年10月の記事一覧
2017年10月23日

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん):その3

2017年10月23日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん):その3』になります。

このテーマも3回目になります。

過去2回を見ていられない方は是非過去2回もご覧になって下さい。

本日は誤嚥性肺炎の予防についてです。

誤嚥性肺炎の予防には以下の3つがあります。

1.嚥下機能(飲み込む力)の維持
2.呼吸機能の維持
3.咳機能の維持

高齢になると喉(のど)の筋力低下が起こります。

のど仏を引っ張り上げている舌骨上筋群
年齢とともに衰えていき
のど仏の位置が徐々に下がります。

のど仏の位置が下がると
食べ物をのみ込んだ時に
気管を閉鎖する機能が悪くなり
誤嚥が起きやすくなります。

喉の筋力を維持するためのトレーニングが重要なのです。

舌骨上筋群は、嚥下にとって非常に重要な役割をしています。

舌骨上筋群は、
喉頭挙上(いんとう きょじょう) させる重要な筋肉です。

喉頭挙上が挙上されることで
1. 喉頭蓋閉鎖 (気道に物が入らないように蓋をする)
2. 食道入り口を広げる
といった役割をしています。

ちょっと難しかったですかね。

そのため誤嚥(ごえん)を防ぐために
舌骨上筋群を鍛えることが重要になってきます。

代表的なトレーニング法がシャキア法です。

シャキア トレーニングは、
アメリカのシャキア医師が1997年に報告した
舌骨上筋群(のどの筋肉)を鍛える訓練法です。

*首に疾患のある人や 高血圧症の人はやめた方がいい

実際のシャキア トレーニングを図で解説します。

枕を使わずに仰向けになり 力を抜いてリラックスします。


両肩を床につけたまま
ゆっくり頭だけ上げて
つま先を見る
できるだけ頭を高く上げたら
1分間そのまま静止し
ゆっくりと頭を下ろす。


これを3回繰り返す
1日3回 6週間続ける
これが シャキア・トレーニングの原法です。


しかし 高齢者にとって1分間 頭を上げた状態を維持させることは困難なことが多い
その場合には介助者が頭を支えることでも効果はある。

次に反復挙上運動です。
具体的に図解します。


しかし、
シャキアトレーニングを自力で行うことは
高齢者にとっては非常に困難なことです。

そこで いくつかの方法が行われています。

その一つが 嚥下おでこ体操 です。

この方法も図解します。


へそをのぞき込むように顎を引きます。


おでこ に手を当てて力を加えます。

次のトレーニングです。

呼吸が浅い人 や
肺活量が落ちている人は
のみ込んだ直後に息を吸ってしまうため誤嚥しやすいです。

肺活力を鍛えることで
のみ込む力も鍛えられます。

まず空のペットボトルをくわえます。

こうしたことを繰り返すことでのみ込む力も鍛えられます。

3回に分けて解説してきました誤嚥性肺炎です。

高齢になると誰にでも起こりやすい問題です。
みなさん十分な注意が必要ですね。


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2017年10月16日

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん):その2

2017年10月16日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん):その2』になります。

さて前回の続きです。

前回のブログをご覧になってない方は、是非先に前回(10月9日)のブログを以下からご覧になって下さい。
10月9日のブログ(誤嚥性肺炎)

前回のブログでは
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の原因について解説しました。

本日は誤嚥性肺炎の予防の予防方法について説明いたします。

まず口腔内にに細菌は存在するわけですので
口腔内細菌を減少させることが大きなポイントになります。

最初に行うことは、口腔清掃です。

歯磨きです。

しかし、ご自身による口腔清掃が十分に行える場合には良いですが、
高齢者の場合 ご自身で十分な口腔清掃が行えることは難しく、
介助者によるケーアが必要になることが多いです。

本日は実際の歯磨き方法については別の機会にしますので
歯磨き以外の誤嚥性肺炎予防について解説します。

まず舌清掃方法です。

舌の清掃は非常に大切であり
歯周病細菌は舌の上でも繁殖しますので
誤嚥性肺炎予防のために舌清掃が必要になりますが
歯ブラシで舌を磨くと 舌が傷つき荒れる可能性があるので
タングスクレーパーという舌磨き専用の器具を使用すると良いです

ただし、必要以上に行ってしまうと舌を傷つけることがあるので注意が必要です。
歯科医院で舌ブラシを購入する際に
使用方法 や 使用頻度 等をお聞きになって下さい。

正しい使用方法が重要です。

次に義歯をご使用されている方に対してです。

義歯には 汚れ や 大量の細菌 が付着しています。
この細菌は当然身体に問題を及ぼすだけでなく、
臭いの原因にもなりますので
清潔にすることが必要です。

義歯に付着している細菌は非常に大量であり、
義歯をご使用されている方は、
歯を磨くだけではいけません。

また総入れ歯をしている場合には、
義歯の清掃をきちんと行っていないと
誤嚥性肺炎の原因となります。

また総入れ歯をされている場合には、
義歯以外にも
口腔内粘膜(頬 や 舌)の清掃も重要です。

それでは具体的な義歯清掃方法です。

入れ歯洗浄剤は有効ではありますが
単に洗浄剤の中に義歯を浸けておくだけでは
効果的とは言えません。

義歯はプラスチック製であり傷が付きやすいので
硬い歯ブラシ等で清掃すると削れてしまいます。

そこで、
柔らかいスポンジ(食器洗いのスポンジ等)で
中性洗剤を使用して洗うのが良いです。

もちろん 洗浄後には十分に洗い流すことが重要です。

義歯を適切に清掃することは本当に重要なことです。

義歯の洗浄は汚れのついた食器を洗うのと同じです。

違うのは
義歯は吸水性のあるプラスチック製であること

傷が付きやすいこと

細かい凹凸があるので清掃がしにくいことです

本日も誤嚥性肺炎についての話でした。

次回もさらに続きを解説します。

次回の内容は高齢者は嚥下機能(飲み込む力)が低下していることが大きな問題です。
この嚥下機能を鍛えることが非常に重要になってきます。

次回のブログではこうした嚥下機能の向上方法を具体的に解説します。

お楽しみに!


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2017年10月9日

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

2017年10月9日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』になります。

さて本日は初めてのテーマです。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。

誤嚥性肺炎って知っていますか?

なんとなく聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、
そんなに大きな問題であることは多くの方は考えていらっしゃらないと思われます。

さて言葉の意味ですが、
物を飲み込む働きを嚥下機能(えんげきのう)と言います。

通常当たり前ですが、
口から食べた物は食道から胃へと入っていきます。

当然のことですよね。

呼吸をする時には(気管)に空気が入り
食事をする時には(食道)に食べ物が入ります。

普通のことです。

しかし、この機能がうまく行かないことがあります。

誤嚥(ごえん)です。

誤嚥(ごえん)とは、
食べ物 や 唾液 が口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことです。

これでお分かりだと思いますが、
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)とは、
本来食道(胃)へと入る 食べ物 や 唾液が 気管(肺)に入ってしまうことで
食べ物 や 唾液に含まれる細菌が気管に入り込み炎症を起こす病気です。

たいしたことはないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、
以下のデータをみてみましょう!

厚生労働省の「平成24年人口動態統計の年間推計」によると
肺炎は がん 心臓病に次いで 日本人の死因で3番目となっており
65歳以上の高齢者がその殆どであり
1年間に約12万人が肺炎で亡くなっています

誤嚥性肺炎は高齢者にとって深刻な問題であり
介護現場では口腔ケアの重要性が重要となっています

以下は肺炎で入院された方の原因を調べたデータです。

肺炎の原因を2つに分けています。

一つは、誤嚥性肺炎です。

もう一つは、それ以外です。

さてみてみましょう。

60歳代以降になると
入院をともなう肺炎の50%以上が
誤嚥性肺炎であることがわかります。

また加齢とともに
誤嚥性肺炎の割合は増えていきます。

90歳を超えると
肺炎となった方の90%程度が
誤嚥性肺炎が原因となっています。

高齢者の誤嚥性肺炎の多くは
歯周病の進行 や 虫歯があったり
義歯に付着した汚れにより
口腔内細菌が増殖することで
誤嚥をしたときに肺炎が起こりやすくなります。

そのため 誤嚥性肺炎を防ぐためには

問題点の治療(歯周病虫歯)を行うこと

毎日適切な口腔ケア(義歯の洗浄 歯磨き 舌磨き
を行うことが重要になってきます

また 誤嚥を防ぐための筋力トレーニングも重要です。

口腔内には300~400種類の細菌が存在します

よく磨く人の口腔内細菌数は    
 1000~2000億個

あまり磨かない人の口腔内細菌数は  
 4000~6000億個

ほとんど磨かない人の口腔内細菌数 
 1兆個

とされています

これだけの細菌が口腔内にはいるのです。

口腔内細菌の数には個人差(歯周病等の問題)があり
起床時には増えやすいため時間差もありますが
起床時の唾液1ml中の細菌数は
糞便1gの細菌数より
10倍多いと言われています。

口腔内って細菌だらけなんです。

また 口腔内細菌は
唾液中 や 歯面 歯肉だけでなく
口蓋 や 頬粘膜 舌の表面にも付着していますので
歯の清掃(歯磨き)だけでなく
舌の清掃頬粘膜の清掃も重要になってきます。

口腔内に細菌が存在する原因として
歯周病があります。

歯周病細菌は誤嚥性肺炎の大きな問題となります。

それでは歯周病治療を行えば歯周病最近はいなくなるのかと言うと
そうではありません。

歯周病は歯周病細菌による感染症です。

歯周病細菌を減少させることが歯周病治療となります。

歯周病の原因や治療法については、
歯周病のページに記載してありますので
そちらを参考にして下さい。

進行した歯周病の方に対して 歯周病治療を行うと
歯周ポケット内の歯周病細菌の数は減少しますが
完全にいなくなるわけではありません。

歯周病治療を行なったとしても
歯周ポケット内の細菌は2〜3ヶ月で後戻りする
ことが多くの研究によって分かっています。

そのため歯周病が進行している方の場合
定期的に歯周ポケット内の細菌を減らすことが必要
になります。

つまり定期管理による歯周病細菌を減少です。

これが重要です。

歯周病細菌を根絶することはできないのです。

さて話は長くなりました。

続きは次回にしましょう。

次回の話は、誤嚥性肺炎の具体的な予防方法についてです。

お楽しみに!


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2017年10月2日

歯周病の再発(後戻り)

2017年10月2日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、『歯周病の再発(後戻り)』になります。

歯周病は歯周病細菌による感染症であり、
歯周病細菌が存在しなければ歯周病にはなりません。

ただし、歯周病細菌だけが歯周病の原因ではなく、
身体の状態 や 生活習慣も大きく影響してきます。

身体の状態とは、
歯周病に対する反応が
強い方 と
そうでもない方が
がいらっしゃいます。

歯周病細菌が歯周ポケットを介して身体の中に侵入してくると
生体は侵入してきた細菌をやっつけようと攻撃します。
また細菌よるダメージを避けようと自らの骨を吸収させて感染から遠ざけるようになります。
身体は細菌を退治すると同時に
自らの生体も傷つけてしまうのです。
ちょっと難しい話ですよね。

通常は多少の歯周病細菌の侵入だけでは
大きな生体反応を起こすことはありませんが、
人によっては、
少しの歯周病細菌の存在でも
身体が過剰に反応することがあり、
こうした方では、
自らが生体を壊してしまうことがあるのです。

生体の過剰反応です。

このような方は歯周病の進行が非常に早く、
一生懸命歯磨きをしていても
なかなか歯周病が治りにく傾向があります。

さて上記のことが分かりやすように
ここで歯周病の進行について簡単に説明します。

歯周病になる場合、
歯周ポケットという 歯 と 歯肉の境目 の溝から
汚れ(細菌)が侵入し、
歯周病が進行します。
以下が歯周ポケットです。

歯周病が進行すると歯の根を支えていた骨が吸収します。
以下の図のようにです。


このようなことが起こっているのです。

さて 歯周病の進行について少し分かったこととして
ここで歯周病の治療について説明します。

歯周病は、歯周ポケットの内部に汚れ(細菌)が侵入することで
歯肉が腫れ、
歯の根を支えていた骨が吸収するわけです。

この汚れ(細菌)を取り除くことが歯周病治療です。
以下に具体的な治療方法について解説します。

以下は歯周病が進行しすぎてしまった歯を抜歯した写真です。

黒っぽく見えるのが歯石です。

この歯石や歯周病細菌を取り除く治療が
ルートプレーニングです。



使用した器具が以下です。

キュレットと言います。

こうして歯肉の中深い部分の歯石(歯周病細菌)を取り除くのです。

ここでようやく本日の本題です。

本日のテーマは、歯周病の再発(後戻り)です。

先ほどのルートプレーニングという治療によって
歯周ポケット内部の細菌は減少します。

それでは歯周病細菌はいなくなったのでしょうか?

いいえそうではありません。

歯周病細菌が壊滅することはありません。
歯周病細菌が0になることはないのです。

しかし、生体が許容する範囲まで歯周病細菌が減少することで
歯周ポケットは浅くなり、
歯周病の進行は停止します。

ここで問題なのは、
一度歯周病治療を行えば、二度と歯周病にならないのでしょうか?
いいえ
歯周病は再発すう傾向が高い疾患と言えます。

当然歯周病治療を行なったとしても
歯磨きが不十分であった場合には、
再度歯周ポケット内部に汚れ(細菌)が侵入することで
再発します。

それでは歯周病治療後に完璧に歯磨きができれば
歯周病は絶対に再発しないのでしょうか?

それも違います。

歯周ポケット内部に残った歯周細菌は歯磨きが完璧に行われたとしても
再発する傾向があります。

歯周ポケット内部に残った細菌が増殖するのです。

こうした歯周病細菌の後戻りについては
様々な研究があります。

歯周病細菌は治療後2〜3ヶ月程度で戻るという研究が多いです。

つまり歯周病は完治することは難しいです。

そのため、歯周病治療後も定期的に歯科医院に通院し、
歯周ポケット内部の汚れ(細菌)を減少させるためのケーアを継続することが必要です。

このことについては次回のブログで解説します。


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