歯周病専門医サイトブログ

2018年2月5日

歯磨きをすると出血がある! どうしていけないの? バイオフィルムから考える出血の謎

2018年 2月 5日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日のテーマは、
『歯磨きをすると出血がある! どうしていけないの? バイオフィルムから考える出血の謎』になります。

今日は前回の続きです。

前回のブログでは歯周病を理解していただくため、
バイオフィルムについて図を用いて解説しました。

前回のブログを読まれていない方は
是非先に前回のブログ をご覧ください。

さて本日は、歯磨きの時の出血がいけない理由をバイオフィルムをもとに解説します。

まず始めに前回とまったく同じ話になるのですが、
歯周病について簡単に説明します。

この歯周病がわからないと本日の内容がわかりませんので…
前回のブログを見られている方は少し飛ばして先の本日のテーマからご覧ください。

歯周病とは、
歯周病細菌による感染症です。
歯周病細菌が歯周ポケットない部で繁殖(増殖)することで歯周病が進行してきます。

歯周病細菌がいなければ歯周病にはなりません。

歯周病細菌の存在が大きな影響をしてくるのです。

まず歯周ポケットとは、
歯と歯肉はくっついておらず わずかな隙間が存在します。
この隙間を歯肉溝(しにくこう)と言います。

この隙間(歯肉溝)の中に細菌が入り込み、
深い部分へと侵入していくことで歯周病が進行していきます。

以下が歯周ポケットです。

歯周ポケット検査では、1歯について歯の周囲を6箇所測定します。

その時に使用する器具が以下のプローブというものです。

歯周病の進行を以下で図解します。
まず健康な状態です。
歯肉溝は、1〜2ミリ程度です。
歯肉の炎症はなく、
歯の根を支えている骨の吸収も認められません。

以下が少し歯周病が進行した状態です。
歯周ポケットは4ミリ以上になります。

さらに進行した状態です。
歯周ポケットはさらに深くなり、
6ミリ以上になります。

さらに歯周病は進行し、
歯の根を支えていた骨の吸収もさらに大きくなります。

こうなると歯はグラグラです。

実際のレントゲンで健康な方と歯周病の方を比較してみましょう。

以下は健康な方のレントゲンと口腔内写真です。

以下は骨吸収が進行した歯周病の方のレントゲンと口腔内写真です。

さて本日の本題です。

本日はこの歯周ポケットの中の話です。

歯周病が進行すると
歯周ポケットの中に歯周病細菌が繁殖します。

歯周病細菌は数多くの種類が存在するのですが、
特に問題となるのが以下の3種類の細菌です。

P.g.菌 ( Porphyromonas ginvalis )
T.d.菌 ( Treponema denticola )
T.f.菌 ( Tannerella forsythia )

専門家ではない方は、細菌の種類を覚えてもあまり意味はないので
だいたい歯周病に大きく問題となる細菌は3種類です。

その中でもP.g.菌は悪性度が非常に高い細菌です。

まあ かなりズレてしまうのですが
厳密にはP.g.菌が悪い訳ではなく、
P.g.菌の中の2型というタイプは悪性度が高いことがわかっています。

P.g.菌全てが悪いわけではないのです。

話は戻ります。

歯周ポケット(歯肉溝)の中のP.g.菌について図解してきましょう。

歯肉溝(しにくこう)の中を見て見ましょう!
真ん中の青い部分が歯肉溝(歯周ポケット)です。
左側の赤い部分は歯肉です。
右側の黄色い部分は歯の根です。
歯肉と歯根の間が歯肉溝(歯周ポケット)ということです。

この歯肉溝の中にP.g.菌がいたとします。
*P.g.菌はバイオフィルムの中や歯肉組織の中にも存在しますが、
 話の都合上、歯周ポケット内部での話と思ってください。

P.g.菌だって生きているわけですから
何か食べないといけません!

P.g.菌だってきっとお腹空くだろうお腹空くだろう
(もちろん細菌がお腹空くとは言ってないと思いますが、細菌の気持ちになった言葉ですよ)

P.g.菌だって好きな食べ物があるはずだ
何が好物何だろう?

P.g.菌の好きな食べ物は!

何と 鉄分だったんだ!

鉄分は血液中に含まれているから
炎症を起こして、出血したところは
P.g.菌の大好物がいっぱいあるということだ!





P.g.菌は大好物のヘミン鉄を食べて元気になった!


そして元気になったP.g.菌は暴れ出すのです。

お腹いっぱいになったP.g.菌は高病原性となるのです。

P.g.菌の仲間もどんどんと増えていきます。

P.g.菌が暴れ出し、高病原化することで免疫機能は衰えていきます。

その結果、P.g.菌のいるバイオフィルム自体もどんどんと悪性度が高くなっていきます。



バイオフィルムの病原性が高くなることで
細菌はさらに内部へと侵入し、
歯周ポケットが深くなるのです。

これで本日は終わりです。

出血すると歯周病細菌が血液の鉄分をエサにして繁殖するのです。

出血って見た目だけの問題ではないんですね

歯磨きをして出血がある人は、
細菌のエサがいっぱいあるということです。

注意が必要ですね。

次回のブログもお楽しみに!!


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