歯周病専門医サイトブログ

2019年1月の記事一覧
2019年1月28日

歯磨き剤について学ぼう:2回目 虫歯予防(再石灰化促進 編)

2019年 1月28日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

前回から始まった歯磨剤です。

本日は、歯磨き剤について学ぼう:2回目 虫歯予防(再石灰化促進 編)です。

本日は「再石灰化促進ジェル」として
「MIペースト」を紹介します。

「再石灰化促進」ってなんのことでしょうか?
そこから解説しましょう。

まず虫歯発生メカニズムについて説明しましょう。

糖質を食べることで虫歯菌が「酸」を出します。
糖質の代表的なのがケーキとかの甘いものです。

通常口腔内は「弱酸性」状態です。
しかし、糖質を食べることで虫歯菌が糖を代謝する過程で「酸」を出すわけです。

これにより口腔内は酸性に傾きます。

食べてから約3分で急激に酸性になっていきます。

そして、「酸」により歯の中にある
リンカルシウム が外に溶け出します。

これを 脱灰(だっかい)と言います。

虫歯のことです。

しかし、人の身体にはとてもすごい働きがあります。
この脱灰(虫歯)した状態を治す働きです。

この時に重要な働きをするのが「唾液」です。

唾液( 重炭酸イオン)は「酸を中和」して 洗い流し、
溶け出した「リン」「カルシウム」戻す働きをします。

これを「再石灰化(さいせっかいか)」と言います。

初期虫歯を治す力です。

身体の仕組みってすごいですね。

本日ご紹介する歯磨き剤はGCから発売されている「MIペースト」です。

MIペーストは、
豊富なミネラル(カルシウム / リン)を含むCPP-ACP(リカルデント)により
再石灰化を促進する作用を持っています。

唾液よりはるかに多くの「リン」 や 「カルシウム」が含まれているのです。

ここで虫歯の成り立ちを図で再度解説します。

朝食事をします。
食事の中の糖分を餌にして虫歯菌は、食後3分程度で口腔内は酸性に傾きます。

虫歯って食べたらすぐになってしまうんです。

これは、「ステファンカーブ」と言い、
歯科医師、歯科衛生士であれば必ず知っている図です。

あまりにも有名な図です。

よく患者さんからのご質問で
「定期的に歯科医院に来れば虫歯にならないですか?」
と聞かれます。

例えば
3ヶ月に1回歯科医院を受診すれば
絶対に虫歯にならないということはありません。

だって食事をすると3分で脱灰するのですから…

しかし、唾液中は、酸性に傾いたpHを中性に戻す働きがあります。
すごいですよね。

これが再石灰化です。

唾液の力です。

専門用語では「唾液の緩衝能」と言います。

この「唾液の緩衝能」には個人差があります。

唾液の緩衝能力が低い人がいらっしゃいます。

こうした方は、虫歯になりやすいです。

食べた直後(約3分)に脱灰カルシウムリン溶け出す)します。

しかし、唾液の作用(緩衝能)によって再石灰化(カルシウム や リン が戻る)が起こります。

この再石灰化の力が低い方は、虫歯になりやすいです。

しかし、いくら再石灰化したとしても
また食事をすると脱灰が起こります。

あらら…
また虫歯になってしまうのですか?

こうしたことを繰り返すことで虫歯が進行するのです。

つまり間食が多い人は、脱灰の回数が多いわけですから
虫歯になる頻度が多いということです。

食生活習慣を改善しないと
いくら歯磨きを頑張っても虫歯予防にはなりません。

例えば、甘い(砂糖入りの)コーヒー や ジュース お菓子などを取っている人は、
虫歯になる行為が多いわけですから
虫歯予防を考えれば、間食はダメですよね。

それでは本日の本題になります。

MIペーストは、
多くの「カルシウム」「リン」が含まれているわけですから
「再石灰化」が起こりやすいのです。


MIペーストの使用方法です。

ステップ1
   フッ素入り歯磨き剤でブラッシングを行う
  ( CPP-ACPは フッ素との併用でより効果が高まる)
   通常のは歯磨き剤のほとんどはフッ素が入ってます。

ステップ2
  歯ブラシにMIペーストを半分程度出し歯面全体に塗る(指でもOK)

ステップ3
  3分間放置(保持時間が長いほど効果大)

ステップ4
  3分すぎたら唾液を軽く出し、
  30分飲食禁止。
  30分過ぎたら軽くゆすぐ(就寝前が効果的)

一般的にはあまり聞かない虫歯予防の話でした。
ご参考になればと思います。

次回も虫歯予防について解説します。
フッ素
です。

お楽しみに!


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2019年1月21日

歯磨き剤について学ぼう:1回目 歯を白くする歯磨き剤編

2019年 1月21日(月曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科  歯周病専門サイト」です。

今日から新しいテーマになります。
『歯磨剤』です。

皆さんはどのような歯磨き剤をご使用されていますか?

歯磨き剤は非常に多くの種類があり、
どの歯磨剤を使用したら良いのか?
分からないのが現実的なことと思います。

以下は歯磨剤の効果を示した図です。

歯磨き剤の働きには大きく分けて以下のような効果があります。

1. 歯周病予防(消炎 血行促進 …)
2. 虫歯予防(再石灰化促進)
3. 知覚過敏対策(冷たいものでしみる)
4. 虫歯になりにくい歯に(歯質強化)
5. 歯に着いた着色を取りたい(審美)
6. 口腔内を殺菌したい

今回から数回に分けて歯磨き剤について解説していきます。

以下は歯磨き剤の後ろに書かれている成分表です。
多くの方は、わざわざ見ないですよね。

ちょっと難しい話にもなりますが、
最後までご覧になって下さい。

1回目の今回は、歯を白くするための歯磨き剤について解説していきます。
最近ではテレビのコマーシャルでも歯を白くする歯磨き剤というのがよく宣伝していますよね。

「本当に白くなるのでしょうか?」

答えから言いますと
「白くなります」

ただし、この白くなるというのは、歯に付着した色素(ステイン)が落ちやすくなるだけです。
歯本来の色が歯磨き剤だけで白くなることはほぼありません。

これが大きく勘違いされていることの一つです。

「ホワイトニング歯磨き剤を使えば歯が白くなる」
と思われ、購入後にご使用されても
「あれ?あまり白くならないな?」
と実感される方もいらっしゃるかと思います。

歯磨き剤を使用して白くなるケースは
先ほども書きましたように
歯に付着した色素(ステイン)です。

具体的には茶渋等でついた色素です。

コーヒーカップに着いた着色のようなものです。

こういった色素は歯磨き剤で取れる可能性があります。
(必ずではないです。)

最後にステインを除去した症例をアップします。

それではちょっと難しくなりますが、ステイン除去を目的として歯磨き剤について解説していきます。

まずホワイトニング や 色素沈着をとる歯磨き剤の成分として
研磨剤が入っていることが多いです。

研磨剤を簡単に言えば、粒々によって擦って取るわけです。

先ほどアップした図の上の部分(赤丸部分)は、研磨剤なのです。

研磨剤で代表的なのが以下の
リン酸水素カルシウム と
炭酸カルシウム
です。

他には
無水ケイ酸
という成分もあります。

どの研磨剤の成分を使用するのかは商品の価格によっても大きく変わります。

効果の高い成分が配合されていると
歯磨き剤の価格も高くなる傾向があります。

ステインを除去する他の成分としては
以下があります。

こうした成分について具体的な歯磨き剤で解説していきましょう。

まずは、歯磨き剤で有名な「ライオン」の商品で解説していきます。
(以下の写真や図はライオン歯科材さんのHPから引用させていただております)

商品名は「ブリリアントモア」です。

ピロリン酸ナトリウム と 無水ケイ酸Aが入っています。

どのようにステインをとるのか?
図で解説しましょう。

ステップ1
色素であるステイン(-)と
エナメル質表面のカルシウムイオンCa(+)は
イオン結合でしっかり結びついています。

ステップ2
ピロリン酸イオンP(-)がステインと歯の間に浸透します。

ステップ3
C a(+)との親和性はステイン(-)より
P(-)の方が高いため
P(-)とCa(+)が結合することで
ステインとの結合を緩め浮き上がらせます。

ステップ4
そしてここからが研磨剤の働きです。
歯の表面から浮き上がったステインを
歯磨剤の清掃機能とブラッシングによりすっきりと洗い流し
歯本来の白さを引き出します。
「ブリリアントモア」では研磨剤として無水ケイ酸が入っています。
無水ケイ酸は比較的歯へのダメージが少ない研磨剤です。

現在「歯を白くする歯磨き」や「ホワイトニング歯磨き」の多くは
こうしたステインを浮き上がらせてから研磨剤で取るという製品が多いです。

つまり歯自体の色を白くしているわけではないのです。
歯について色素(ステイン)を取り除くということです。

もともとステインがさほどついていない人は、
こうした商品を使用してもさほど効果がない可能性があります。

他に私がお勧めするステイン除去歯磨き材として
GCの「ルシェロ歯磨きペーストホワイト」です。
これはいいですね。

当院では、定期管理 や クリーニングの際に 色素が付着している方に
色素沈着を取るために使用しています。

スタッフの中にも
普段の歯磨きの際に使用している人もいます。

大人気ですの商品です。

ポリエチレングリコール(PEG)という成分が入っています。
以下は先にも出した図です。

ポリエチレングリコール(PEG)は高い浸透性から
清掃力が不足している人にも適しています。

「ルシェロ歯磨きペーストホワイト」の特徴です。


基本は先の製品と同じです。
汚れを浮かせて、粒子で落とす。
というものです。

それでは最後に
「ルシェロ歯磨きペーストホワイト」を使って
ステインを除去した症例を見てみましょう。

処置前です。
色素がいっぱいついていますね。
こうなると気になりますね。

次に「ルシェロ歯磨きペーストホワイト」を使用して
歯ブラシではありませんが、
歯科で使用する器具を使用して磨いた後です。

歯磨きを行っても色素沈着が取れない方は、
ご来院下さい。

歯科医院で専用のペーストや機材を使用すれば綺麗に取れます。

笑った時に白い歯は
その人のインパクトを大きく左右します。

綺麗な歯は魅力的です。

次回も歯磨き剤について解説します。

次回は虫歯予防です。
虫歯が多い人はきになる話ですよね。

どんな歯磨き剤を使用したらいいのでしょうか?
解説します。
お楽しみに!


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